タイトル | 地底旅団ROVER元老院第305回CAVING | ||||||||||||||||||||||||||||||
サブタイトル | 第27次龍泉洞再測量調査 at 岩泉町・龍泉洞 | ||||||||||||||||||||||||||||||
分 類 | 合同・調査ケイビング | ||||||||||||||||||||||||||||||
入洞洞窟 | 龍泉洞(湧口、湧窟、龍泉窟) |
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日 程 | 2014年12月29日(月)〜2015年1月3日(土) | ||||||||||||||||||||||||||||||
参加者 | 細野、千葉、家崎、菊地敏雄(日本洞穴学研究所)、松本力、山口真也(以上、東山ケイビングクラブ)、鈴木雅子(洞窟救助隊)、金森ちひろ、金子拓郎、阿部瞬(以上、北大学探検部)、稲浦翼、三澤優(以上、東洋大学探検部)、三浦翔子(無所属) 以上12名(ダイバーは除く) | ||||||||||||||||||||||||||||||
日本三大鍾乳洞のひとつとされる国指定天然記念物「龍泉洞」。本洞穴は透明度日本一という地底湖が見所である、岩手県岩泉町経営の観光鍾乳洞である。 今回の活動は、ケイバーは第22次龍泉洞再測量調査(第277回CAVING)で確認できた第3地底湖から真上へと伸びる通路の上部と、そこから枝分かれした下方に伸びる通路の探査を目的として計画された。 ダイバーは遠隔操作無人探査機(ROV)が撮影した水中の鍾乳石らしきものの確認、水中空間「仮称:須賀ルート」の探索を目的とした。。 なお、細野・千葉・松本・山口はプレ活動である桃の木洞(第304回CAVING)から現地入りしており、その他の数多くのメンバーもすでに現地入りしている。 29日6:30、家崎が尼額公民館に到着。 7:00、起床。朝食(キムチ雑炊、卵、味噌汁)。 8:30、ダイバーが活動開始。 10:00、ケイバーは尼額公民館の清掃。個人装備と団体装備を各車両へと積み込む。 ケイバーは夜間活動、ダイバーは日中活動となるため、今回はケイバーは別宿舎とすることにした。 黒板にはケイバーからダイバーへ年末のご挨拶を書く。 12:00、下岩泉公民館に移動。床がフローリングであるため、あらかじめ準備していた断熱用のシートを敷いたり、つなぎやインナーを干す場所を確保するなどの環境整備を行う。トイレはウォシュレット付きであった。 千葉・山口は岩泉商店街での食料調達とプチ観光。今まで気が付かなかったのだが、趣のある街並みである。。 16:00、活動前の食事作り。千葉・山口が買出しから調理までを担当して牛丼を作っているのだが、牛肉は「短角牛」。豪華な一杯になり、美味しいこと間違いないが、エンゲル係数が気になる。 17:00、夕食。プレミアム牛丼は文句の言いようのないカンペキな味付けで美味い。 18:00、ブリーフィングにて班分け、装備チェックと活動準備。SRT初心者はロープ結び講習。 千葉はモチベーションがかなり低そうである。 20:00、「龍泉洞」に到着。活動開始。 【第3地底湖上部探査班(千葉・細野】 最上部へ行き、周辺の支洞探査。第24次龍泉洞再測量調査(第289回CAVING)で山口が探査したところを再度見回す。 千葉は比高+約60m地点から下へ伸びる新支洞をアタック。垂直箇所は無いが、入口から急斜で天井高が低い。ルート工作をしながら下っていくと、第7次龍泉洞再測量調査(第186回CAVING)で小池・宮崎が人工登攀した「第3地底湖奥の峠上層」と接続した。 細野はアタックしている支洞が何処かで接続する可能性を考え、登ってきたルートを下降したが接続箇所は無かった。 【第8地底湖探査班(山口・三浦】 「第8地底湖」周囲探査をし、支洞と思われる個所を確認した。 【石山新洞ファンケイビング&SRT訓練班(松本・家崎・金森・金子・阿部・稲浦・三澤)】 2班に分け時間で交代することにした。横穴である「石山新洞」ファン(家崎主導)、「第4地底湖」上部でのSRT訓練(松本主導)の2班体制とし、時間交代で活動を行った。北大探検部と東洋大学探検部、共に楽しんだようである。 25:00(1:00)、第3地底湖上部探査班が「第3地底湖」に戻って待機。 「第3地底湖」は今まで見たことのないほど澄んでおり、ボートが宙に浮いているように見える。 26:00(2:00)、第8地底湖探査班も「第3地底湖」に戻ってきたので、千葉・山口・三浦が出洞して帰宿。 27:00(3:00)、石山新洞ファンケイビングを終えた家崎・稲浦・三澤が出洞して帰宿。 27:30(3:30)、SRT訓練班も活動終了。全員出洞。 28:00(4:00)、朝食(胡麻豆乳鍋)。 29:00(5:00)、順次消灯。
30日9:00、順次起床。全員が起床したところで、龍泉洞温泉ホテルにて入泉。岩泉商店街にて買出しを行って帰宿。 ダイバーからは毎日、コーヒーのポットが届く。ありがたい。 17:30、夕食。前日のプレミアム牛丼の余汁に具材を足してカレーへ変身。これもまた美味い。 18:30、ブリーフィングにて班分け、装備チェックと活動準備。測量初心者は器具の使い方講習と測図記号の座学。 今日も千葉はモチベーションを上げるのに時間がかかっていそうである。 20:00、「龍泉洞」に到着。活動開始。 【第3地底湖上部探査班(千葉・家崎】 待ちに待った千葉と家崎とのデートタイム。第3地底湖上部、比高+約50m地点から新支洞アタック。 家崎は追加ロープなどを持ちながら2ndとしてついていったのだが、入団してから初めてSRTを見て頂くので、かなりのドキドキである。 まずは「第3地底湖」から登って最初のリビレイで確保が足りず、注意を受ける。 アタック地点到着。ピッチヘッドには昇降用のYビレイがセットしてあったが、ひとつアンカーを追加して流動分散に変更する。通路は幅2m程で、ほぼ垂直に約20m落ちていた。 家崎はデビィエーション、リビレイ、アンカーの打ち込むに適した場所、グージョンの打ち方など、実践形式での講習を受けた。 分岐点に到着。左はクラック、右は落石の音から推測するに第3地底湖へのルートのようである。 右ルートを降りていくと、2人がやっと立てる程度のテラスに到着。さらに下をのぞきこむと遠くに「第3地底湖」が見えた。ボートの位置から、「4の壁(第3地底湖と第4地底湖の間)」の中腹に出たようだ。足場が悪いなか記念撮影。 戻って、次は左のクラックにトラバースラインを張りながら進む。すると、またもや第7次龍泉洞再測量調査(第186回CAVING)で小池・宮崎が人工登攀した「第3地底湖奥の峠上層」と接続した。 【第8地底湖探査班(松本・山口)】 「第8地底湖」上部を登攀しながら探索を行い、2箇所の通過可能個所を確認。次回活動に繋げられるよう、セットしたロープは残置。 【測量練習&水晶宮ファン班(細野・三浦・金森・金子・阿部・稲浦・三澤) 2班に分け時間で交代することにした。測量練習は「水晶宮」入口から第1地底湖展望台までの観光通路脇にある十数mの横穴。水晶宮ファン班は細野が同行した。同伴)。 金森は体調不良の為、車に戻り休憩。 26:00(2:00)、測量練習&水晶宮ファン班が出洞。帰宿後、測量した小穴を製図するように指示。 第8地底湖探査班は「第3地底湖」で待機。 27:00(3:00)、第3地底湖上部探査班が活動終了。全員出洞。 28:00(4:00)、全員帰宿して朝食(千葉が解体した新巻鮭の焼鮭・北大探検部差し入れタレによるジンギスカン・味噌汁)。測量練習班の測量図にアドバイスとダメ出し。 29:30(5:30)、順次消灯。
大晦日31日9:00、30歳超えのオジサマ達(千葉・松本・山口・細野)だけが皆起床。寝ている体力が無いということか。龍泉洞温泉ホテルへ行って入泉。 10:00、三浦さん帰郷。 12:00、オジサマ達は岩泉商店街で食材買い出し。あらためてうれいら通り商店街を見ると趣のある建物が多い。いつのまにやら道路も整備されており、素敵な商店街となっていた。 「上あめや」にて念願のホルモン鍋を購入。 12:30、家崎と学生が起床。龍泉洞温泉ホテルにて入泉。 入れ替わりで残ったオジサマ達は活動内容に関してのミーティング。 16:00、夕食作り。前日の残っていたカレーに缶詰「いなばチキンとタイカレー」を1缶投入したところ、一変してタイカレーに。いなばの缶詰カレー恐るべし。 17:00、夕食(タイカレー)。 18:00、ブリーフィングを行い、装備チェックと活動準備。SRT初心者は技術の再確認。 20:00、「龍泉洞」に到着。活動開始。 【第3地底湖上部探査班(千葉・家崎】 前日とほぼ同地点からの別の新支洞アタック。家崎による初リギング+アタックである。 ピッチヘッドから狭いこともあって、アンカー設置にかなり手間取ってしまい、千葉にハンマーで殴られる。 流動分散で支点を作り、いざ未踏の支洞へ! 意気揚々と急斜洞を約5m下ると、さらに狭くなって身動きがとれなくなる。「無理なら戻ってこい」という千葉の言葉で早くも敗退。 交代した千葉は、最低限の装備に切り替え、洞壁を壊しながら狭洞部を突破、大きな堅穴空間に到達した。下は見えないが、落石の音から推測するに「第3地底湖」へつながっていそうである。残り活動時間も少ないため、残ロープを堅穴に放り投げ、「第3地底湖」に戻ってから接続箇所を確認することにした。 年越しイベントがあるため、大急ぎで戻りはじめる。下からは呼ぶ声がし、年越しそばの匂いも上がってくる。 【白亜の議事堂上部ファンケイビング班(松本・金森・金子・阿部・稲浦・三澤)】 「白亜の議事堂」上部でのファンケイビングを終えた後、水位が低くなっている洞口付近にて土器探しを行った。土器発見には至らず。 【第8地底湖探査班(細野・山口】 前日に確認されていた支洞の場所や状況を確認。少し進み、続いていることを確認。次回は装備を充実させて挑む必要があることが分かった。 観光部へ戻り、山口が切望していた「三原峠」真下の未踏部分にて登攀アタック。十数m登ったところで人が進むことが出来ないことが確認された。 23:45、第3地底湖上部探査班(千葉・家崎)以外、小向さん、ダイバー8名が「第3地底湖」に集合。龍泉洞の水で作った年越しそばを食べながらカウントダウン。 2015年1月1日0:00、「あけましておめでとー!」と新年の挨拶。千葉・家崎は間に合わず、下降する音とコールが上部から聞こえてくる。 24:20(0:20)、千葉・家崎が「第3地底湖」に到着。ダイバーとケイバーの歓迎を受ける。千葉は湖上でロープにぶら下がりながら、年越しそばを食べるパフォーマンス。みな大笑い。 上部から垂らしたロープはやはり「第3地底湖」まで到達していた。「4の壁(第3地底湖と第4地底湖の間)」の第3地底湖から数メートル上がったところであった。 24:45(0:45)、ダイバー帰宿。 25:30(1:30)、全員出洞して活動終了。帰宿。 26:45(2:45)、新年初の朝食(ホルモン鍋)。 これはかなり美味い。合宿のレギュラーとしよう。 28:00(4:00)、順次消灯。
元日1日7:00、千葉は家崎にバス停まで送らせて帰京。気配を感じ、みなが一度は起きて別れの挨拶。 9:00、細野・松本・山口だけが申し合わせたように起床。「龍泉洞」に行って潜水活動を見学。 12:00、家崎と学生が起床。 14:00、龍泉洞温泉ホテルにて入泉。 15:30、夕食。鈴木が到着。 18:00、ブリーフィングを行い、装備チェックと活動準備。 19:30、龍泉洞前到着。活動開始。 【第3地底湖上部班(家崎・鈴木)】 前日に垂らしたロープの回収を行う。鈴木に確保をとってもらいながら、家崎がノットを解除する。スルスル!と音がした時は快感であった。 状況を確認するために、降りようとすると下から細野の「OKでーす」の声。 鈴木はルートを戻る。家崎は比高+50m地点より上がったことがなかった為、ファンケイビングの意味で比高+80m地点まで登る。ルート自体は特に難しいということはなかったが、一人でSRTの昇降をしたことは初めてで、もし何かあったら‥と思うと怖く、リビレイで架け替えする時など、何度も何度も確認していた。 もし何かあったら‥の後に浮かんできたのは行かせてくれた細野さんの顔で、ケイビングをさせてもらえる環境にいる中で、まわりのためにも安全にケイビングしなければとすごく思った。 【第7地底湖装備回収班(松本・山口)】 活動において不必要になり残置された装備類の回収を行った。 【狭洞探査班(菊地・金森・金子・阿部・稲浦・三澤)】 人工トンネル付近の狭洞部分の探査を行った。 23:30、「第3地底湖」に全員集合。 24:00、全員出洞。真夜中の装備洗い。 25:00(1:00)、朝食(雑煮・残り物)。 29:00(5:00)、順次消灯。 2日10:00、細野・山口・鈴木・三澤が起床。龍泉洞温泉ホテルにて入泉後に買出し。 13:00、昼食(炒飯・吸物)。 14:00、団体装備や個人装備の撤収、各自パッキング。下岩泉公民館の清掃。 17:00、尼額公民館へ移動。 19:00、ケイバー、ダイバー、武田龍泉洞事務所所長、小向さんなど、龍泉洞活動に御協力頂いている方々と懇親会。食事の準備は婦人会の方々にお願いしてあったため、かなりの量が準備されていた。 潜水調査で撮影された映像を見ながら調査報告。ケイバー側の活動報告も少し交えながら、和気あいあいの時間が過ぎて行く。 23:30、順次消灯。 3日7:00、起床。朝食(余り食材)。 8:30、ダイバーは活動開始。洞内の撤収を行う。ケイバーは尼額公民館の清掃。 9:30、龍泉洞事務所とダイバーへ挨拶。現地を出発。 11:00、道の駅「三田貝分校」にてトイレ休憩。ここで全員解散。各車ごと帰路に着く。 東北自動車道を南下するも、幾度も渋滞に巻き込まれる。 22:00、細野車はJR新宿駅にて稲浦・三澤と解散。 22:30、鈴木宅到着。 23:00、細野帰宅。 今回は第3地底湖上部での下方向へ延びる支洞探検、第8地底湖周辺の支洞探査を重点に置いて活動を行った。未探検箇所や今回確認された支洞があるため今後の活動で詰めて行きたい。(細野) 今回は学生達の引率をしたり、リギングの技術を学ばせてもらったり、一人で動かせてもらったり‥様々な「はじめて」を経験しました。少しづつ任せてもらえる部分が多くなってきたのは、嬉しい反面、自分の未熟さを実感します。 与えて下さる人たちに返せるように、大好きな場所に居続けることが出来る様に、今年も日々励んでいこうと思った年初でした。(家崎) (文責 細野誠・家崎晶) |
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