タイトル | 地底旅団ROVER元老院第304回CAVING | ||||||||||||||||||
サブタイトル | たまには横穴もいいね at 岩泉町・桃の木洞 | ||||||||||||||||||
分 類 | 合同・ファンケイビング | ||||||||||||||||||
入洞洞窟 | 桃の木洞、龍泉洞(湧口、湧窟、龍泉窟) | ||||||||||||||||||
日 程 | 2014年12月26日(金)〜28日(日) | ||||||||||||||||||
参加者 | 千葉、細野、松本力、山口真也(以上、東山ケイビングクラブ) 以上4名 | ||||||||||||||||||
第27次龍泉洞再測量調査(第6次龍泉洞潜水調査)のプレ活動として、潜水調査補助及び「桃の木洞」ファンケイビングとして計画された。 26日20:00、細野は東京を出発。外環自動車道・大泉ICから乗り、東北自動車道に入る。 所々、強風に煽られながら北上。那須高原SA付近から雪がちらほら降り始め、福島県に入る頃には視界が遮られる程の本降りになっていた。通常より速度を落とすが、強風も相まり視界不良は続く。 仙台付近では落ち着いたが、岩手県に入り一関IC手前より、また雪が邪魔をする。除雪車が先導しているようで、センターラインは見えるものの視界不良。そのまま「盛岡南IC」で降りて給油。 27日5:00、「龍泉洞」到着。龍泉新洞前駐車場にて仮眠。 10:00、早く起きてしまったため、ホーマックニコット・岩泉店でウィンドショッピングをしているところに松本が合流。一緒に店内をウロチョロ。 11:30、山口合流。焼肉屋「ママハウス」にて昼食。3人で他の食事処を開拓することを決意。 12:30、龍泉洞事務所へ挨拶。先入りしていたダイバーとも挨拶を交わす。宿舎である尼額公民館へ行き、団装の搬入と環境整備。 13:00、「龍泉洞」の人工トンネルへ移動。酸素タンク、ヘリウムタンク、ダイビング装備等々を洞内へ運び入れる。全てが重量級であるため、一人で持ち上げることの出来る代物ばかりではない。何往復しただろうか。腕や腰が悲鳴を上げながらの運搬作業であったが筋トレと思いながら楽しんだ。 16:00、作業終了。龍泉洞温泉ホテルにて入泉後、食材・行動食の買出し。 16:30、千葉が東北新幹線にてJR盛岡駅に到着。満席に付き立ち乗りだったため、その疲れをフェザン地下街の「日本料理 田中 ひっつみ庵」で癒しながら(飲みながら)バスを待つ。 17:30、帰宿。夕食の準備。 千葉はJRバスにて尼額公民館を目指す。帰省客のなか、明らかな部外者感。 18:30、夕食。大根おろしで飾られたミルフィーユ鍋。ダイバーにも好評で、完食。 20:00、ゆっくり飲みながらくつろいでいるところに千葉が到着。ひとつ手前のバス停で降りたそうで、少々怒り気味。 22:00、順次消灯。 28日7:00、全員起床。質素に日本の朝食(御飯、味噌汁、目玉焼)。 8:30、ダイバーは前日に引き続き、「龍泉洞」にて潜水準備を行う。 松本は第3地底湖〜第7地底湖まで張られているインターホン用電線の回収を行う。 9:30、千葉・細野・山口は細野車にて「桃の木洞」へと向かう。横穴装備だけなので気分的にもお気軽である。 10:00、安家地区に到着。千葉・山口の記憶をもとに洞口付近に駐車する。 着替えてから集合写真を撮り、10分ほど歩くと高さ約10mの立派な洞口に到着。千葉は2003年に訪れたことがあったが(第105回CAVING )、沢1本を間違えてたどり着けなかった思い出がある。 10:20、入洞開始。氷筍がちらほらあるが、それよりもあるのがグアノだまり。そういえば洞口アプローチでも足跡が複数あった。「クマ?」「いや、シカか?」なんて会話をしながら観察した結果、形状と溜め糞ということから、千葉は「ムジナ(アナグマ)だ、きっと」という結論に達する。 主洞「コーモリホール」にはキクガシラコウモリがちらほらと確認でき、テングコウモリも5〜6頭確認できる。 10:30、分岐「三界」に到着。まずは右方向(支洞)へ5mほど進むと、山口が「タヌキがいる!」との声。足早に追いかけると、洞奥へ逃げる小動物が見えた。数頭いる。 洞奥へと進み、「双子地蔵」までくると狭洞部に重ねあうようにしてハクビシンがいた。7頭もいる。後から聞いたところによると、数年前から彼らの巣穴となっているらしい。 怯えてはいるが、威嚇されることもなく、彼らとは分かれて分岐点へと戻る。 10:40、分岐「三界」から左方向(主洞)へ進むと、−2mの段差にアルミ製梯子がかかっていた。故・向山先生のものらしい。 緩やかにアップダウンを繰り返しながら進むと、キクガシラコウモリが数多く現れはじめた。洞床には亡骸があり、それをホラアナナガコムシが食べている。 11:00、幅1mの通路「玉砂利坂」を通過。付近の様子からすると、ここが水没箇所のようで、冬季でもなかなか洞奥へは行けないとのことである。 マイナス30度の斜洞「サンドスキー場」に到着。洞床は砂で、的を得たネーミングで先人には感服する。ここでは写真撮影を行うが、うまく傾斜が表現できなかった。 11:20、「サンドスキー場」からはマイナス10〜30度傾斜が続き、2つ目の斜洞「第2真砂坂」、崩落帯「石ぜめ」、狭洞部「狭き門」を通過して、ホール「雪泥殿」に到着する。 まずは行動食を食べながら休憩。「雪泥殿」の由来はなんだろうか。顕著な泥床はない。 12:00、ホールの写真撮影を行う。 12:50、ホール上層部を見学。一通り突っ込んでみたつもりではあったが、後から測量図を見直すと、倍近い通路が延びているらしい。しかも簡易測量のようであり、次回への課題である。 13:00、満足したので出洞開始。途中でハクビシンにも挨拶を忘れない。 13:30、出洞。 とっとと着替えて、とっとと帰途へ着く。 14:30、龍泉洞レストハウスに到着。各自そばを注文して昼食。 15:30、準備を終えたダイバーや松本と「龍泉洞」にて合流。多少の機材トラブルはあったようだが、第3地底湖や人工トンネルはすっかり準備が整っていた。 龍泉洞温泉ホテルにて入泉後、買出しを行って帰宿。 18:30、夕食作りを始めたところに、北大学探検部(金森・阿部・金子)到着。 20:00、夕食(キムチ鍋)。東洋大学探検部(稲浦・三澤)到着。 21:00、自由時間。学生は諸先輩に教えてもらいながら、梁を使ってのSRT講習。 22:00、順次消灯。明日からは第27次龍泉洞再測量調査である。 (文責 細野誠・千葉伸幸)
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