タイトル 地底旅団ROVER元老院第401回CAVING
サブタイトル リハビリケイビング at 住田町・滝観洞
分 類 ファンケイビング
入洞洞窟 小松洞穴(ホイトウ穴、小松ほいど穴)、白蓮洞(滝観新洞、空穴第2洞)、滝観洞(風吹き穴、大洞の岩窟、大洞の洞窟)、関谷洞窟(関谷洞穴)
日 程 2023年7月7日(金)〜9日(日)
参加者 千葉の、細野、菊地敏雄、松本力、山口真也(以上、東山ケイビングクラブ)、小池純(明治大学地底研究部OB) 以上6名
白蓮洞駐車場 本活動のCL小池は7月末にフランス・ピレネー山脈でのケイビングを予定しているが、コロナ禍の影響で長らく活動していなかったため、そのリハビリケイビングとして企画された。
千葉は2013年プロジェクトギャラクシー(地R元第288回CAVING)、細野は2019年(地R元第374回CAVING)以来の住田町活動である。


7日20:30、千葉は東京都小金井市の細野宅に到着。装備を千葉車デリカに積み込んで出発。短期間なうえに調査ではないので車内はかなり余裕がある。

20:45、JR東小金井駅・北口ロータリーで山口をピックアップ。

21:00、東京都小平市の小池宅に到着。ロープなどの団体装備を詰め込み、ケイバーである小池嫁と談笑、Jr.たちをからかってから出発。
外環自動車道・大泉IC経由で常磐自動車道へと向かう。道路案内板には福島県内(鹿島〜新地)で通行止めの表示。どうやら一区間のようである。

22:30、友部SAに到着。この時間唯一営業している「里のうどん 兎や」で千葉・山口は夕食。30分後に出発。 ひたすら北上する。
8日1:30、鳥の海PAでトイレ休憩。

2:30、仙台市内を通過、三陸沿岸道路・矢本ICでいったん降りて、東松山市内「apollostation セルフ矢本SS」にて給油。 石巻港ICより再び高速道路へ。無料区間は乗り降りが自由でいい。

5:00、三陸沿岸道路・三陸ICでいったん降りて、道の駅さんりくに到着。駐車場に座って話しながら時間調整。朝食を食べることができる店を探す。数店の中から釜石市内に決定。

6:30、道の駅さんりくを出発。

7:00、三陸沿岸道路・釜石中央ICで降りて、サン・フィッシュ釜石に到着。併設する駅前食堂でチャーハンセット(750円)を注文。いわゆる釜石ラーメンは朝からでも食べられるあっさり醤油で美味しいが、チャーハンはかなり塩辛い。理解できないバランスの悪さが気になる。

7:30、同施設内にある昆政商店、東鮮魚店成田商店で土産用の瓶詰めウニ、夕飯用の三陸産生カツオ、三陸産養殖銀鮭、ゲソ、松前漬け、氷頭なます等を購入。

8:00、ローソン 釜石駅前店にて昼食と行動食を個人購入。

8:30、三陸沿岸道路・釜石中央ICから高速道路に乗って釜石自動車道へ。こちらも無料区間。

8:45、釜石自動車道・滝観洞ICで降りて、宿舎となる大洞自治公民館に到着。千葉は20年振りの使用だがまったく覚えていない。館内はきれいだが、巨大なカマドウマがやたらといるのがマイナスポイント。
小池は窓口となっているK野さんと挨拶。その後は関係者宅を訪問するとのことであったため、千葉・細野・山口は千葉リクエストの「小松洞穴」と買い出しに行くことにする。

9:30、車で10分程で「小松洞穴」に到着。ここは洞窟遺跡に指定されており、徒歩1分以内なのがうれしい。細野は入洞 したことがあるらしい。雨がぱらつき始める。
第1洞口から入洞。これは縄文人も住みたくなりそうな形状である。観察しながら進み、斜洞「アリ地獄」を匍匐で降りると数多くの獣骨や貝殻があった。後から聞けば、ここは縄文人のゴミ捨て場だったらしい。
その先のホールでカーテンなどの二次生成物を観察してから反転する。

10:30、第2洞口より出洞。こちらも住みたくなるような形状。
外はしっかり雨が降る。着替えて出発。
小松洞穴・第1洞口 小松洞穴・アリ地獄 小松洞穴
洞窟遺跡「小松洞穴」 斜洞「アリ地獄」は獣骨だらけ 「アリ地獄」を過ぎたところの空間

11:30、スーパーマーケットビッグハウス 遠野店に到着。夕食用のビールやラム肉を購入。

12:00、出発して「そば焼餅」なる謎の総菜に喰いつこうとすると、中から液体が漏れて大惨事に。どうやらくるみ+黒砂糖+みそをそば餅でくるんだものらしい。遠野運動公園に立ち寄り、ベタベタの手やシャツを洗う。

12:30、釜石自動車道・遠野住田ICから滝観洞ICを通って大洞自治公民館に帰還。
松本が到着していた。しばらくすると小池も挨拶回りから戻ってきた。亡くなったと聞いていた人が生きていたらしい(笑い)。

13:30、滝観洞受付に立ち寄って住田観光開発の常務に挨拶。「白蓮洞」の駐車場へ移動して入洞準備。
工事関係のプレハブが立っていたので簡単に挨拶。入ってみたいようであったが、非観光部分に入るために断念していただく。

14:00、看板前で記念撮影してから「白蓮洞」に入洞開始。千葉は2012年「地R元第267回CAVING」以来の入洞である。
観光出口から入洞。東日本大震災を受けて閉洞してから12年、観光部分にはコキクガシラコウモリのコロニーが出来ていた。1000頭ぐらいだろうか。 出来るだけ刺激しないように足早に通過、
観光部分を外れ、測量図は持ち込まずに、山口が先頭になって明大地底研の口承「右右左」で進む。「T字路(ピラミッド)」「のどちんこ」を通過、狭洞部に到着。小池はすんなり通過、山口は2回目のチャレンジで通過、千葉はアウタースーツを脱いで3回目で通過する。細野はメンタルがやられて3回目で撤退、松本はそもそも通過できず。前回通ったときはすんなり通過したはずだが(記憶にない)、10年で洞内地形が変わったのか、皆の身体が変わったのか。。。。
以降、千葉・小池・山口は段差「断層」も難なく越えて「エイリアン」に到着。そのあたりはベテランケイバーである。
細野・山口は観光通路に戻って「絶景の間」へ向かい「エイリアン」で合流。
そこからはみなで滑らないと言い聞かせながら、足元が見えない段差2段を降りて「絶景の間」から観光通路へ。

15:30 、観光入口から出洞。 一旦宿舎に戻って休憩。
白蓮洞 白蓮洞 白蓮洞・絶景の間
狭洞部は胸がつかえる 勝ち組の3人衆 下るのはちと怖い段差

16:45、滝観洞受付に立ち寄ってから入洞準備。最後の観光客の出洞を確認。

17:00、「滝観洞」に入洞開始。洞内にはWi−Fiスポットが3ヶ所と謎の置物が設置されていた。アンモナイトやエリオブスなる古代の生き物。違和感しか無いが。。。
「天の岩戸の滝」手前250m付近から上層へと登る。順番待ちしている間、千葉・山口は滝を見に行く。水量は少なめであった。
全員が上層へと上がると、山口の声がする。「登って、右右左です!」 一瞬、冗談だと思ったが、声は真面目。段差を登り切ると、通路は左右に延びており、本当だったかと右へ。すると右手の奥にケルンが見えた。再び右へ。しばらく匍匐前進するとメアンダートレンチの上部に出てしまった。迷っているような気がするが、左手の奥にケルンが見えた。う〜ん。。。
躊躇していると、かすかに笛の音が聞こえた。山口と会話するとピッチヘッドまで戻れという指示。だまされたのか?
戻り始めると退路喪失。久々に迷子になる。再び笛の音。やっと戻る方向がわかる。

18:00、全員合流。山口の冗談を真に受けた結果、千葉は30分間迷子であった。再出発。

18:30、「天の岩戸の滝」の天井部(+30m)をトラバース。洞内照明は消してあるので、のぞき込まなければ見えないがちょっと怖い。
更にトレンチをトラバースして洞奥へ。その先はちょっとルートを間違えてひたすら匍匐前進。身体の大きい松本は辛そうである。

19:30、目的地「アキラホール」に到着。迷子がなければ30分早く着けたと千葉はなじられる。

20:00、ちょっと変わった二次生成物を撮影してから反転。途中、細野は疲労からメンタルがやられるが、すぐに持ち直す。

21:50、全員出洞。

22:00、宿舎に戻って着替え。菊地さんが到着していた。

22:30、ビールを飲みながら夕食の準備。千葉は刺身を切り、ゲソバター炒めを作る。松本はフライパンでの遠野名物ジンギスカン。
飲みながら談笑。「小松洞穴」は1/3程度しか入洞できてないことが発覚。いつかリベンジしよう。

25:00、消灯。昔ほどオジサンたちは飲めないのであった。
滝観洞・上層 滝観洞・上層 滝観洞・アキラホール
トレンチの上を渡る 30m上のトレンチ上部 目的地「アキラホール」で記念撮影

9日6:00、起床。残り物ジンギスカンで朝食。ちょっと重い。

8:00、宿舎清掃。

9:00、滝観洞受付へ向かい、常務に挨拶。高校生による48年前の復刻報告書、洞内貯蔵の試作品「敏郎俺の酒」を頂く。

9:30、現地解散。菊地さんを残して現地解散。菊地さんは常務と「滝観洞」へ入り、13:30まで体験型ケイビングの調整をしていたようだ。

10:00、東京組(千葉・細野・小池・山口)は六郎峠経由で日帰り温泉「しゃくなげの湯っこ 五葉温泉」にて入泉。露天風呂もあり、アルカリ性でお肌ツルツルである。

11:00、温泉帰りに洞窟遺跡「関谷洞窟」の洞口を覗く。千葉は2回目だが今回も入らず。地底湖もあるとのことなので、次回は入ってみよう。
5分後に出発。山口がスマホで美味しい店を探しながら沿岸部へ移動。

11:30、食事処 百樹屋に到着。開店と同時に満席である。どうやらカレーうどんの店らしく、店内は福山雅治や桐谷美玲、GLAY、竹中直人ら芸能人やテレビレポーターのサインがいっぱい。
千葉・細野は「秋刀魚のカレー南蛮」(980円)、小池・山口は「カレー南蛮 豚カツトッピング」(1360円)。カレーはスパイシーでうどんはコシがあり、トッピングも美味しい。次回は半数が注文していた「とき卵」をトッピングしてみたい。

12:00、三陸沿岸道路・大船渡碁石海岸ICから通岡ICへ。

12:30、道の駅高田松原に到着。まずは龍泉新洞測量調査第6次調査(地R元第393回CAVING)の時には正月休みで見学できなかった東日本大震災津波伝承館に立ち寄る。
お土産を物色してから出発。

13:00、三陸沿岸道路・陸前高田ICから南下する。

14:30、三陸沿岸道路・石巻港ICで降り、東松山市内「apollostation セルフ矢本SS」にて給油。

16:00、常磐自動車道・南相馬鹿島SAに到着。セデッテかしまにてお土産を物色。おなかは減ってなかったが、福島名物ほっきめしクリームボックスを食べる。

18:00、常磐自動車道・友部SAにてプチ休憩。

19:00、常磐自動車道・守谷SA鶏三和にて夕食。

20:30、外環自動車道経由で小池宅に到着。その後はJR東小金井駅、細野宅に立ち寄る。

21:30、千葉が帰宅。
滝観洞受付 関谷洞窟 食事処百樹屋
洞内貯蔵の試作品「敏郎俺の酒」 洞窟遺跡「関谷洞窟」 秋刀魚のカレー南蛮


千葉にとっては久々の住田町活動。平均年齢は高かったが、技術的にも精神的にも気兼ねのいらないメンバーであったため、終始楽しい活動であった。年々洞内が狭くなる問題には困ったものだが。後日、胸には狭洞通過の勲章であるアザが出てきたのであった。(文責 千葉伸幸)


「活動報告」に戻る
 次の「個別活動報告」へ進む TOPへ戻る

2023 Copyright(C) 地底旅団ROVER元老院
cavers_rover_in_tokyo@yahoo.co.jp