タイトル 地底旅団ROVER元老院第38回CAVING
サブタイトル より深く奧へ向かって at 大滝村・大ガマタ沢ケイ谷洞
分 類 ファン・調査(洞内生物採集)ケイビング
入洞洞窟 大ガマタ沢・ケイ谷洞
日 程 2000年10月28日(土)〜29日(日)
参加者 千葉、酒井、松澤亮、村上恵理(以上、亀戸ケイビングクラブ) 以上4名
大ガマタ沢ケイ谷洞・クレバス
最初のクラックを通過
大ガマタ沢ケイ谷洞・鍾乳石ホール
二次生成物
大ガマタ沢ケイ谷洞・ピラミッド回廊
ロープを使って装備を搬送
最奥部ルートの確認、洞内生物採集、第18回CAVINGで確認した茶色棒状の異物を確認するために計画された。


28日22:30、秩父市内で千葉・酒井・村上合流。

23:30、中双里集落到着。雨の中、あずま屋の下にブルーシートを張って就寝。
深夜未明、松澤さん合流。
29日6:30、起床。
朝食をとってから、大ガマタ沢出合まで車にてアプローチする。

9:00、小雨のなか沢登り開始。

10:30、約90分かけて洞口付近に到着。早めの昼食を取る。

11:30、入洞開始。
大量の落葉が流入した「洞口ホール」から、洞奧へ向かって主洞を進む。
一ノ関(墜落岩)、泥床の斜洞、最初のクレバスを通過し、バイパスルート出口に到達する。ここには前回茶色棒状の異物があったため、再び確認をしに行く。すると、何のことはない大量の乾燥コウモリ・グアノであった。天井部にコロニー痕も見えず、流入してきたような形跡も見られなかったために、前回誤認したらしい。
その後、下り勾配「ピラミッド回廊」に到達する。 ここは洞床の見えないクラックでホールドできる棚もなく、バック&ニーで通過する。
そして「鍾乳石ホール」通過、その先でルートを間違えてしまい、泥床クラックへ降りてしまう。落差のあるところにはナチュラルアンカーにザイルを掛け、帰りのホールド不足の助けとする。落差約3メートルのクラックにてトップを進んでいた千葉は、泥ですべりやすい洞壁を登ることが困難であったため、ロープ用い脱出を援助する。

13:30、帰路の困難さを考え、反転して洞口を目指す。
登り勾配となった「ピラミッド回廊」ではロープを用いて荷物を運搬、右洞分岐部から右洞を途中まで確認する。やはりクラックだらけであった。
また、千葉・村上は下層部を下見、保存状態のよい見事な洞窟サンゴを見てまわる。

15:30、出洞。    

16:00、下山開始。

17:30、闇に包まれて出合到着。

18:30、活動終了連絡を入れる。秩父市内にて夕食を取り、「武甲の湯」での入泉後に解散した。


洞内生物採集はフレッシュ・グアノが見つからず、「ホラズミウマ」「リュウガトゲトビムシ」を採集できたのみであった。
アプローチでの体力消耗、中途半端な洞幅、すべりやすい泥により、登り返しのチムニー等は見た目より手強い洞窟であった。次回は現地で幕営する予定である。(文責 酒井智文)

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