タイトル | 地底旅団ROVER元老院第18回CAVING | ||||||
サブタイトル | 三度秘境への挑戦 at 大滝村・ケイ谷洞 | ||||||
分 類 | ファンケイビング | ||||||
入洞洞窟 | 大ガマタ沢・ケイ谷洞、大ガマタ沢のガレ穴 | ||||||
日 程 | 1999年9月4日(土)〜5日(日) | ||||||
参加者 | 千葉、雨宮、小塚、黒田、山下 以上5名 | ||||||
かつて地R元第1回CAVINGとしてアプローチしたが失敗。その後、再び訪れるが、大雨による濁流のためアプローチすらできなかったことがある。3度目の正直である。 4日午後、雨宮・小塚・山下は陽のあるうちに「仏石山鍾乳洞」手前で設営。 深夜に千葉・黒田が合流した。 5日8:30、移動開始。 9:00、大ガマタ沢出合到着、アプローチを開始する。黒田・山下は沢登りが初体験であったため、ルートが明確でないということで苦労する。ルートが決まってない方が好きなところ歩けて楽だと思うが、それは人それぞれである。 12:00、石灰岩壁到着。洞口を確認してから昼食をとる。 12:30、入洞開始。・・・。何か様子が違う。洞内は乾燥しており崩落が激しい。どうもこれは「大ガマタ沢のガレ穴」らしい。出洞して付近を探索、「ディギング穴」は見つかるものの、本命はなかなか見つからない。 13:30、雨宮が「大ガマタ沢・ケイ谷洞」の洞口を確認。入洞を開始する。 洞奥へ進み、墜落岩「一の関」を通過、最初のクラックに到達する。ここは足場があるため簡単に通過、次に下り勾配の斜洞に出る。泥が付着しているため、帰路は多少困難と思われる。ここで雨宮・山下が棄権、レスキュータイムを決めてから出洞する。沢登りがよほど応えたらしい。 残った3名はその先の下層部入口は通過、洞奥を目指す。2つ目のクラックを越えて正面のボアパッセジを進むと、バイパスルートと合流する。ここでは長さ4o、茶色棒状の何かが大量に確認できた。乾燥してバラバラになった松の葉のようである(未採集)。 さらに奥へ進むと右洞との分岐に到達、主洞である左洞を進む。すると+3mの落差が出現、ホールド箇所があまりないためバック&フットで登る。小柄な黒田はなかなか登れず、指示するのが面倒になった千葉・小塚が引きずりあげた。 洞奥へ進むと、三度クラック「ピラミッド回廊」が現れる。このクラックは右傾斜した下り斜洞で、足場がほとんど無い。洞床は深くて見えず、滑落すると間違いなく肋骨2〜3本折りそうである。ビレイなしで通過するのは危険(特に帰路)と判断、レスキュータイムも迫っていたため出洞することにした。なお、このクラック手前には洞壁にジプサムがあり、気づかない者も多いのか破壊されていた。 16:00、出洞。石灰岩壁を後にした。 次回訪れたときには、茶色棒状の何かを採集したいと思う。 また、アプローチ距離が長いため、現地で幕営を考えている。洞口前に設営箇所がないため、入ってすぐの小ホールでビバークするのもよいであろう。だったら、出合で幕営した方が何かと楽か。(文責 千葉伸幸) ※「茶色棒状の何か」は1年後、乾燥したコウモリグアノと判明。乾燥したグアノを見たことがなく、周囲にリン酸塩燐灰石も確認できなかったため、知識不足で分からなかったのである。 |
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