タイトル | 地底旅団ROVER元老院第370回CAVING | ||||||||||
サブタイトル | 第1次岩手県下閉伊郡山田町洞窟群調査 | ||||||||||
分 類 | 調査ケイビング | ||||||||||
入洞洞窟 | オソノエラ洞穴、関口不動尊洞穴、泊場洞、荒川穴乳洞穴、カラカラチャッポン穴(からからぽっちゃん) | ||||||||||
日 程 | 2019年4月26日(金)〜1日(水) | ||||||||||
参加者 | 細野、菊地敏雄、松本力(以上、東山ケイビングクラブ)、小向益男、渡辺修二(以上、日本洞穴学研究所)、野池耕平(東京スペレオクラブ)、荒波遼太(パイオニアケイビングクラブ)、林由季子、山田陽介(以上、東洋大学探検部OGOB)、吹上優芽(東京農業大学農友会探検部)、西尾咲希(東洋大学探検部)、西條達哉、森安真裕、廣瀬数馬、高橋仙里、山本圭亮(以上、明治大学地底研究部)、若山拓也(無所属) 以上16名 | ||||||||||
岩手県下閉伊郡山田町豊間根地区の国有林内にある信仰洞「オソノエラ洞穴」は、1988(昭和63)年以降は学術調査が行われていなかったが、2016(平成28)年に東洋大学探検部を中心にした合同隊により下層部の測量が行われた。 今回の調査は、山田町内の既存洞窟の位置データ計測、探検、測量等を行ないながら、未確認洞窟や新洞探査を行うために計画された。 26日21:00、細野は自宅を出発。公共機関にて移動。 22:45、JR東川口駅に到着。 23:15、荒波・西尾と合流。荒波車に荷物を詰め込んで出発。東北自動車道を北上する。花巻JCTより釜石自動車道を経由し、三陸自動車道の山田ICで降りる。
7:30、宮古漁協宮古市魚市場内にある食堂「魚市場食堂」にて朝食。細野・荒波は「はらこ蕎麦」、西尾は「天丼」を堪能する。 8:30、集合場所近くのホームセンター「ホームワンサトー」にて時間つぶし。何でも揃うホームセンター。見ているだけでも楽しい。 9:30、集合場所びはんストア 豊間根店に到着。松本・菊地さん・小向さん・山田・林、学生たちが徐々に到着。簡単にブリーフィングを行い、行動食の買出し。 10:30、活動現場に向けて出発。三陸自動車道の西側、大川沿いに山中へ入っていき、車両行き止まり地点で駐車。活動準備をして周辺を散策。 12:00、昼食をとってから個々で山狩り開始。地質図にある石灰岩帯にて洞窟を探索する。 13:00、乾燥している二次生成物がある窪みは確認で来たものの、洞窟は発見できなかった。小向さん離脱。 15:00、全員下山開始。 17:00、宿舎となる「嶋田鉱泉 ニュー嶋田荘」に到着。大人数であったため、2階の4部屋全てと1階の大部屋を貸し切り。1階の大部屋には全面ブルーシートを敷き、個人装備、団体装備置き場とした。装備の持込と部屋割りを行う。炊事場があるため、自炊とした。 17:30、びはんストア 豊間根店にて買出し。 18:30、夕食作り。地元の日帰り入浴の方々も多いため、夕食担当以外は人数制限を行って順次入浴。 20:00、夕食。海鮮チゲ鍋、刺身をつまみに飲みながら談笑。野池が到着。 21:00、細野・松本・菊地さんは遅れて入浴。湯船の湯が熱いことが有名で、2つの湯船には各々温度計が付いている。一方は45度程度、もう一方は60度程度。 細野は45度程度の方に足を付けたが、膝までがやっとで断念。結局、湯船につかることが出来ず、熱めのシャワーで身体を温めた。松本は肩まで浸かるも長居はできず。地元の常連さんは何気ない顔で浸かって方もいたが「やっぱり熱いよね。無理しないで。」と声をかけてくれる常連さんもいて和やかな感じ。我々は笑われてしまったが、普通の反応だと思う。耐えられるレベルの温度ではなかった。 22:00、夜通し運転してきた細野・荒波は早々に消灯。 24:00、順次消灯。最後の消灯者は27:30とのことだった。
7:30、朝食(スクランブルエッグ、ソーセージ、味噌汁)。若山さんが到着。 8:20、ブリーフィング後、部屋の片付けと活動準備。小向さんが再到着。 9:30、宿舎出発。びはんストア 豊間根店にて各自行動食の購入。 10:00、山田町立豊間根小学校脇より林道に入り、終点に到着。 11:00、準備後に出発。「オソノエラ洞穴」の洞口直前は急斜面であるため、間隔をあけて登る。 12:00、「オソノエラ洞穴」に到着。昼食。 12:30、入洞開始。荒波と学生は洞内確認と測量開始。入洞して間もなく半身程が水に浸かるため、胴長靴を装着し入洞。 14:00、松本・細野は洞内を一通り確認して出洞。食糧調達のために宮古市魚菜市場へ移動し、魚介類を調達。 17:00、松本・細野は宿舎に戻り、食材搬入と夕食作り。 17:30、測量・探検班が帰宿。片付けを行う。 18:30、夕食。献立は、合宿では初めての試みである手巻き寿司。人がテーブルを回りながら、並んでいる食材を取っていくスタイル。意外と楽しい。魚介類たっぷりのあら汁も美味。食後は順次入浴。 20:00、ブリーフィング後に飲み始める。 23:30、順次消灯。
7:00、朝食(目玉焼、味噌汁、漬物)。廣瀬@明大地底研は誰が声掛けをしてもグダグダで一人起きてこず、朝食無し。探検部内ではいつもの事のようだが、自分がCLの活動であったら、団体活動の妨げになるため、即帰宅させているだろう。 8:00、活動準備。本日も「オソノエラ洞穴」。小向さんが再々到着。 8:30、ローソン 山田豊間根店にて活動食調達。菊地さんは仕事のために帰宅。 9:00、測量班は出発して活動開始。 ローソン到着時、西條@明大地底研が運転するレンタカーのバンパーを縁石にぶつけてしまったため、警察とレンタカー会社対応する羽目になる。西條と一緒に山狩班であった松本・細野も対応に付き合うことになる。 11:00、レンタカーが回収されて諸々の対応が完了。活動現場に移動。 12:00、探索現場付近に到着して早めの昼食。 12:30、山狩り開始。鉱物採掘跡に未確認・未調査の小規模鍾乳洞があると言われている標高400m付近を探索。その途中で2匹のカモシカに出会い、威嚇される。 14:30、鉱物採掘跡を発見。穴らしき場所を3ヶ所確認。穴の奥にあると言われていた鍾乳洞らしき場所は人為的に崩れたガレで埋められていた。洞口には少ないながらもフローストーンが確認できた。 更に周辺を探索するも確認できず。 15:30、下山開始。車両に到着して着替え。松本車は給油&食料物色のために宮古市内へ移動。 18:00、山狩班が帰宿。小向さん離脱。測量班は既に帰宿しており、順次入浴していた。 19:30、夕食。山田ホルモン(鍋)、塩キャベツをつまみに、ゆっくり飲み。 20:00、ブリーフィングを行う。 23:30、順次消灯。
7:00、朝食(中華スープ、納豆、漬物)。 7:30、活動準備。小向さん・渡辺さんが到着。 8:00、ローソン 山田豊間根店にて各自活動食調達。 「オソノエラ洞穴」「泊場洞」測量班(山田・西條・森安・山本)は現地へ出発。 9:30、「関口不動尊洞穴」に到着。測量班(小向さん・若山さん・吹上・高橋・廣瀬)は活動開始。 10:00、松本・細野は洞内を確認し、周辺を探査後、「荒川穴乳洞穴」を確認するために移動。 12:00、穴乳橋付近に到着。雨が降り始めたため、車内で昼食。 12:30、活動開始。降り続く雨の中、付近の石灰岩帯をくまなく探査するも、めぼしい洞窟は発見できず。 13:30、「関口不動尊洞穴」での測量を終えたメンバーが合流。若山さんは途中で離脱。 14:00、全員で山狩り。小向さんを始めとした一行が林道脇に「荒川穴乳洞穴」への入口である鳥居を確認。林道を奥まで移動していればすぐに発見できていた。松本・細野は無駄な山狩りを行ったことになる。 測量班(小向さん・高橋・吹上・廣瀬)に「荒川穴乳洞穴」を任せ、松本・細野は宿に戻る。 16:00、「オソノエラ洞穴」「泊場洞」測量班が帰宿。 18:00、「荒川穴乳洞穴」測量班も帰宿。小向さん離脱。順次入浴。 19:00、夕食(豚の生姜焼き、中華スープ、タラの芽)。 20:00、ブリーフィング。学生は翌朝の早い時間に公共機関にて帰路に着くため、個人装備片付け。測量担当者はデータ整理。 23:00、順次消灯。 27:00、データ整理を終えた担当者も消灯。 5月1日6:00、起床。 7:00、朝食(つみれ汁、納豆、漬物)。 8:00、学生は最寄り駅である三陸鉄道豊間根駅より公共機関で帰路に着く。当初レンタカーでの移動であったが、回収されてしまったため、公共機関での復路となってしまった。復路の旅費は全員分保険で補償されるとの事だった。 松本・山田・細野は宿舎の掃除と片付け。 9:30、宿に挨拶して精算。出発。 そのまま帰路に着くには物足りないので、第9次住田町洞穴群調査(地R元第360回CAVING)で「カラカラチャッポン穴」に残置したのロープ回収を行う事にした。 10:30、住田町「滝観洞観光センター」に到着。挨拶をしておばちゃんたちと談笑。 11:30、車停めに到着。着替えて出発。 12:30、「カラカラチャッポン穴」に到着。前回最短ルート確認済みであったため、時間的なロスも無く到着できた。 松本・山田は洞内確認とロープ回収。細野は何時もお世話になっている、松本の奥様へのお土産探しのため、山中を散策。 13:00、松本・山田が出洞。下山開始。 13:30、車停めに到着。着替えをして帰路に着く。 14:30、らーめんランド 高田店にて遅めの昼食。各自注文。 15:00、山田と解散。細野はヤマト運輸 陸前高田センターにて装備荷物3箱を自宅へ発送し、一路JR仙台駅へ。
22:00、細野が自宅到着。 今回の活動では既存洞である「オソノエラ洞穴」の測量メインであったが、地質図によると未探査の石灰岩帯が点在しているため、地質図を基に探査を行っていくことも視野に入れるべきかと考える。 今後は東洋大学探検部を中心にした調査活動が企画されることを期待している。 (文責 細野誠) |
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