タイトル 地底旅団ROVER元老院第105回CAVING
サブタイトル SRT実践訓練 at 岩泉町・坪沢穴
分 類 合同・SRT訓練ケイビング
入洞洞穴 氷渡洞−坪沢穴(氷渡ケイブシステム、氷渡探検洞、氷渡洞−坪沢の穴、氷渡の穴、バクチ穴)、龍泉洞(湧口、湧窟、岩泉湧窟、竜泉窟、竜泉洞、岩泉鐘乳洞)、龍泉新洞(龍泉新洞科学館、龍泉洞新洞、竜泉新洞)
日 程 2003年7月19日(土)〜21日(月)
参加者 千葉、細野、酒井、中野、戸田聡(亀戸ケイビングクラブ)、菊地敏雄、松本力(以上、東山ケイビングクラブ)、松本晶 以上8名
龍泉洞オリジナル絵はがきSRT実践を目的として企画、東北ということで東山ケイビングクラブと合同活動することにした。


19日21:00、東京組は府中を出発する。
20日5:30、氷渡探検洞研修施設前に到着。東山CC勢は車内で睡眠中であったので東京組も仮眠に入る。

7:00、東京組は松本父娘に起こされる。続いて菊地さんが安家川より帰還、どうやら川へ行っていたようであった。まずは宿泊所である通称:山小舎へ装備搬入、そしてウッドデッキで各自朝食を取る。雨はかなり強く降っており、予定変更も懸念される。

8:00、松本父娘は安家支所へ山小舎の鍵を借りに行き、その後ブリーフィング、活動準備、ロープチェックを行う。ここで千葉が晶ちゃんにロープバッグ×2搬入担当を命じたところ泣いてしまう。冗談がワカラン娘だ(笑)。

9:00、千葉は氷渡探検洞研修施設へ挨拶。職員の方と「坪沢穴」、ズームイン朝!中継、ケイブフェスティバル2001in岩泉、ケイブレスキュー、内間木洞調査委員会のことで話が盛り上がってしまい、活動開始が遅れる。

10:00、活動開始。洞口を見過ごしてしまい、付近を山狩り。1時間後に発見する。
山小舎 山小舎 坪沢穴・洞口
宿泊所「いこいの家」 通称:山小舎 晶ちゃんとロープチェック 坪沢穴の洞口

11:00、1st千葉・2nd戸田君の体制でリギング開始。立木にバックアップをとり、観光ケーブル用鉄骨から落とす。千葉は相変わらずの高所恐怖症なため、洞壁だけを見つめながら降下する。途中ナチュラルでリビレイを取り、プロテクターをかませて完了となる。続いて細野(急遽予定変更)、力さん、戸田君、中野の順で降りる。力さんは晶ちゃんが洞口待機しているため登り返し、その後に酒井、菊地さんが降りる。

12:30、第1ピッチ降下と並行して、第2ピッチ(氷渡洞との連結部)のリギング開始。流動分散をかけ、プロテクターをかませて完了する。千葉、戸田君、中野と降り、後続隊を待つがなかなか降りてこない。写真撮影を行う予定であったため、先へ動くことにする。
最奥部「龍堰の湖」にて千葉は現場監督フラッシュOFFモード+フラッシュ撮影、戸田君はオープンフラッシュ撮影を行う。モデルを任命された中野は、手順そのものが理解できなかったために冷水の中に長時間浸される結果となった。

15:30、先発隊と後続隊が合流する。後続隊が降りてきたところに一般観光客がいたため、抜かすに抜かせない状態であったようである。帰路にシールド観察、「きらめく星座」「自由の塔」撮影をしながら「坪沢穴連絡部」に到着、菊地さんと戸田君は氷渡洞より出洞、地R元は坪沢穴から出洞することにする。

16:00、第2ピッチ登高開始。中野、千葉、細野、酒井(デリギング)の順で上がる。続いて第1ピッチは中野、細野、酒井、千葉(デリギング)の順。千葉は待ち時間に「大仏殿」を見学、大規模な石柱を見学できたがグアノだらけの支洞であった。

18:00、出洞完了。安家川にて装備洗い。菊地さんは仕事のため一足先に帰宅。行きつけの「べっぴんの湯」へ向かい入泉、山小舎へ戻り、夕食(牛タン+パスタ+酒)となった。

25:00(1:00)、消灯。
坪沢穴・洞口 坪沢穴・第1ピッチ 坪沢穴・第2ピッチ 坪沢穴・第1ピッチ
リギングを開始する千葉 第1ピッチを降りる力さん 第2ピッチを登る中野 第1ピッチを登る酒井
氷渡洞・龍堰の湖 氷渡洞・龍堰の湖 氷渡洞・きらめく星座
写真撮影をする戸田君 龍堰の湖 カルサイト結晶がきらめく

21日7:30起床。朝食後に撤収作業に入る。

9:00、宿舎を出発、途中安家支所に立ち寄り、おまけ企画「桃の木洞」ファンへ向かう。

10:00、現地到着。準備を整え、洞口へ向かう。「桃の木洞」は力さんが10年前に訪れたきりで、いまいち所在地が分からない。おおよその場所を山狩りするがどうしても見つけることが出来なかった。

11:00、晶ちゃんもいるということで打ち切る。昨日泣かしたお詫びに「龍泉洞」観光を提案すると大喜び。さすがケイバーの娘である。移動開始すると「桃の木洞」のある岩帯を視認、枯れ沢一つ間違えていたようであった。

12:00、「龍泉洞」到着。力さんより調査時に入ったという「白亜宮」の様子を聞きながら洞内を楽しむ。いつの間にやらグラスファイバー照明とやらが導入されていた。続いて「龍泉新洞」観光。ケイバーにとってはこちらの方が楽しいかも知れない。出洞後は土産物屋に行き、昨年夏に追加となったという「龍泉洞珈琲ブラック」を購入。レギュラーと同様に美味い缶コーヒーである。

14:00、岩泉町を出発、東北自動車道・長者原SAにて恒例の舌塩丼で夕食。ここで松本父娘と分流する。

23:30、東京組は府中到着、解散となった。


地R元としては初の「坪沢穴」活動であったが、問題なく活動することができた。細野、酒井、中野は「氷渡洞」も初入洞であったため、二次生成物の豊富さも楽しんでいたようである。
氷渡探検洞研修施設職員から得た情報は洞窟救助委員会へ伝達、今後連携していければと考えている。(文責 千葉伸幸)
氷渡洞・龍堰の湖 氷渡洞・龍堰の湖 氷渡洞・きらめく星座
撤収前の記念撮影 桃の木洞アプローチ準備 龍泉新洞観光終了

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