タイトル 地底旅団ROVER元老院第302回CAVING
サブタイトル 砂利地獄突破を目指せ at 岩泉町・素岩の穴
分 類 合同・ファンケイビング
入洞洞窟 素岩の穴
日 程 2014年9月22日(月)〜23日(火)
参加者 家崎、松本力(東山ケイビングクラブ)、小向益男(日本洞穴学研究所)、久米大作(龍泉洞カルストプレインプロジェクト) 以上4名
「素岩の穴」は1970年に日本大学探検部らによって調査が行われた東北地方最深クラスの竪穴(−87m)である。
南西に「倶梨伽羅本洞」、北東に「倶梨伽羅新洞」が伸びる日本唯一のV字型の竪穴(洞口から最底部に達すると、反対方向へ同様に昇りとなる竪穴)とされている。
1週間前の第301回CAVINGでは「倶利伽羅本洞」より入洞、最低部「砂利地獄」に到達するものの、その先は砂利で完全に埋まっており、撤退を余儀なくされた。
今回は「倶梨伽羅新洞」への開通を目的に行った。


22日20:00 家崎は自家用車にて新潟県燕三条IC発。北陸自動車道・磐越自動車道を経て仙台へ向かう。

23:30、東北自動車道に入って菅生SAにて就寝。
23日4:00 起床。仙台南ICで降り、仙台南部道路、仙台バイパスを経て松本宅に向かう。

4:45、松本宅に到着。家崎車にて「龍泉洞」に向けて出発。仙台東部道路・北部道路を経て、富谷ICから東北自動車道に入る。
途中、矢巾PA「やまなか家 矢巾PA下り店」にて冷麺&カルビ丼の朝食。
盛岡南ICで高速道路を降り、奥州街道を北上し、小本街道から山道を入っていく。

9:00、龍泉洞事務所にて小向さん、久米さんと合流。所長にご挨拶。

10:00、昼食を調達しながら移動。

11:00、林道沿いに駐車して準備。本日はスコップ2本と土嚢袋を持って参戦。

12:00、枯れ沢の素岩沢を約200m登ると、沢の中央に大きな露岩が現れる。洞口は基部から約2m登ったところに下方向に開口している。松本、家崎、小向、久米の順で入洞。
本洞は階段状になっており、ほぼ垂直な第1ピッチ、斜洞の第2ピッチ、最深部手前で約5mの第3ピッチとなっている。
洞口から約8mは緩やかな斜洞になっているが、木の葉や礫が堆積し、若干足を取られる。 そこからほぼ垂直の第1ピッチをおりると「第1テラス」に到着する。その先「踊り場」と呼ばれる狭洞部を抜けると、再び急な下り斜洞の第2ピッチとなる。
小さなホール「戻りの間」からは傾斜は緩いが天井高の低い斜洞となり、匍匐前進で進む。
その先は約5mの段差になっており、段差を降りた先が最深部「ジャリ地獄」である。

13:00、最深部「砂利地獄」手前まで到着。 完全に本洞と新洞の連結部は砂利で埋まっている。頭と肩がかろうじて入る程度だった。
久米さんパワーでシャベルで掘り出し、家崎が土嚢袋に詰め、小向さんが土嚢袋をロープにくくりつけ、松本さんが「戻りの場」付近に土を撒く形で進めた。

14:30、約1時間作業を進めると、一番小柄な家崎の上半身が入れる程のスペースは確保できた。頭から突っ込み覗き見るが、15p程先で埋没している。想像以上に砂利が堆積しているようだ。タイムアップとなり撤退。

16:00、出洞して着替え。小向さんは林道にて解散。

17:30、「龍泉洞温泉ホテル」にて入泉。

18:30、入泉後に久米さんと次回を誓いながら別れる。
松本宅に向け出発。 行きと同じ盛岡南ICから東北自動車道に入り、仙台に向け南下していく。 途中前沢ICにて軽食をとる。

23:00、松本宅到着。ご家族にご挨拶。ご厚意に甘え、泊まらせて頂くことになった。 翌日「IKEA仙台」を奥様と散策して、帰宅の途についた。


結果としては今回も新洞に行くことができませんでした。 今後の解決策としては、人員と土を出す場所の確保ですが、 松本さんを筆頭に作戦が着々と練られており、次回が楽しみです。
またしても東北最深クラスの洞窟に入らせて頂き、 幸せを実感している今日この頃です。ありがとうございました! (文責 家崎晶)
素岩の穴・倶梨伽羅本洞・第1ピッチ 素岩の穴・砂利地獄 素岩の穴・砂利地獄
第1ピッチを降下 最深部は砂利が堆積している 砂利撤去作業中

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