タイトル | 地底旅団ROVER元老院第218回CAVING | ||||||
サブタイトル | 第12次龍泉洞再測量調査 at 岩泉町・龍泉洞 | ||||||
分 類 | 合同・調査ケイビング | ||||||
入洞洞窟 | 龍泉洞(湧口、湧窟、龍泉窟) | ||||||
日 程 | 2008年9月13日(土)〜15日(月) | ||||||
参加者 | 千葉の、細野、菊地敏雄(日本洞穴学研究所)、松本力(東山ケイビングクラブ)、小池純、宮崎朋彦、後藤聡(以上、東京スペレオクラブ)、石山慎弥、武繁俊哉(以上、パイオニアケイビングクラブ)、岩切恵美子(東洋大学探検部)、山口慎也、槇島啓子(以上、明治大学地底研究部OBOG)、後藤貴時(無所属) 以上13名 | ||||||
日本三大鍾乳洞のひとつとされる国指定天然記念物「龍泉洞」。本洞穴は透明度日本一という地底湖が見所である、岩手県岩泉町経営の観光鍾乳洞である。「平成17年度日本洞穴学研究所総会」において協議された結果、再測量を行う運びとなった。 今回は9月13日〜15日の期間で、第7地底湖奥の新洞探査を中心に計画された。 13日0:00、東京からの先発隊(細野・小池・槇島・石山・岩切)は東京小金井市内を出発。東北自動車道にて一路岩手を目指す。 7:00、矢巾PA「やまなか家」にて朝食。朝から冷麺だが、楽しく美味しく食す。 9:30、日本洞穴学研究所前に到着。まずはみやげ屋にて物色。新商品「龍泉洞Tシャツ」を購入してから宿舎:尼額公民館へ移動。館長さんと連絡が取れず、公民館の鍵を入手できずいたところへ松本が到着。旧館長さんも鍵を持っているということで借りへ行く。宿舎へ装備搬入をして仮眠。 14:00、菊地さん到着。 16:00、夕食準備。その間にSRT初心者は、竪穴装備装着と使用手順のプチ講習会を行なった。 17:30、夕食。麻婆茄子と木崎さんからの差し入れタンドリーチキン。 18:30、ブリーフィング後に宿舎を出発。 19:30、龍泉洞に到着、活動開始。前日の豪雨により滴下水が多く、地底湖の水位も0.9mほど高い。「玉響きの滝」では洗濯機のごとく渦を巻き、轟音を立てていた。 20:00、第8地底湖上部アタック班(細野・小池・松本)、第7地底湖トラバースライン用鐙工作班(槇島・山口)、第7&8地底湖巡検班(菊地・武繁・岩切)の順で、第4地底湖奥の「人工トンネル天井竪穴」を登り始める。 21:00、第8地底湖の上部アタック開始。地底湖より+約30m地点での未確認箇所にアタックするが、更に奥へのルートは確認できず、ループして戻ってきてしまった。鐙工作班も予定通り作業を終え、巡検班へのサポートを行なった。 25:30(1:30)、腹痛を訴えた細野が先に出洞開始。途中、「人工トンネル天井竪穴」を登って来る菊地さんと遭遇。アタック班が登り始めてから約5時間、ずっと待機していたとのことであった。SRT初心者もいたのだが、9人という大人数で第8地底湖に行くには時間的に厳しい。 27:00(3:00)、全員が第8地底湖に到着。すぐさま反転して出洞開始。 30:30(6:30)、活動終了。既に外は明るくなっていた。 31:00(7:00)、宿舎到着。酒を飲み、次活動の作戦を練りながら順次消灯・・・。 14日15:00、順次起床。「龍泉洞温泉ホテル」にて入泉後、宿舎に戻って夕食準備。 17:30、夕食。千葉リクエストにより松本が買ってきた宮古産サンマを炭火で焼く。丸々と太り、脂ののったサンマは絶品であった。そして、小池・宮崎・槇島が千葉の誕生日を祝い、ケーキのプレゼント。やっぱり誕生日はケイバーと穴で過ごすのが一番楽しい。 20:00、龍泉洞に到着、3班に別れて活動開始。 千葉・山口は、第7次調査(第186回CAVING)で行なった「白亜の議事堂」上で上層アタックを試みる。前回は途中まで人工登攀を行なったのだが、四方フローストーンに覆われた竪穴部にでてしまい、スピットアンカーが効かずに敗退したのである。今回はミニ二連梯子を搬入、3.5mの段差を越える。その先もほぼ垂直の通路が上方に延びていたが、山口はなんとかフリーで約20mを登りきる。すると、二次生成物が豊富な横穴が延びており、感覚的には「亀岩」付近の+40m地点にいるのではないだろうか。横穴部から下へ伸びる竪穴を複数確認するが、千葉体調不良ということもあり、次回への課題を残して終了とした。 石山らは「白亜の議事堂」の対岸を探検、総延長100mを超す新洞を確認した。 松本らは「水晶宮」付近での新洞探査を行なった。 27:00(3:00)、活動終了。 27:30(3:30)、宿舎到着。酒を飲みながら活動報告。順次消灯していった。 15日8:00、後藤父子は岩泉線で一足先に東京へ。3本/日しか運行しない岩泉線、鉄道マニアでなくともいつかは乗ってみたいものである。 10:00、朝食後に宿舎撤収開始。 11:00、尼額公民館館長、龍泉洞事務所に挨拶。その後、龍泉八重桜を作る酒蔵「泉金酒造」で土産を購入。事前連絡すれば酒蔵見学が可能とのことであった。冬には生酒が楽しみである。 12:00、岩泉町撤収となった。 個人的には「白亜の議事堂」の上層アタックを再び行ないたい考えである。(文責 細野誠・千葉伸幸)
|
|||||||
「活動報告」に戻る 次の「個別活動報告」へ進む TOPへ戻る |
|||||||
2008 Copyright(C) 地底旅団ROVER元老院 cavers_rover_in_tokyo@yahoo.co.jp |