タイトル 地底旅団ROVER元老院第140回CAVING
サブタイトル 奥多野かんな姫計劃・第24次神流町立処山洞穴調査
分 類 調査ケイビング
入洞洞窟 立処西尾根の蝦蟇穴([仮]立処西尾根の口蓋垂穴)、立処西尾根の珊瑚穴、立処鍾乳洞(立処山の鍾乳洞、立処山鍾乳洞、鐘乳穴、立処鍾乳洞第1洞、立処山第1洞、大黒洞、井戸穴、水穴、田戸呂山鐘乳穴)

日 程 2004年10月31日(日)
参加者 千葉、村野て 以上2名
古鉄橋付近「奥多野かんな姫計劃」の一環として企画された。
立処山は1980年に「明治大学地底研究部」によって洞穴調査及び測量がなされているが、地主の話によると未報告の洞穴が多数あるようなので洞穴調査・測量を行うことにした。
今回は新洞「[仮]立処西尾根の口蓋垂穴」の測量および地上測量を目的として企画された。


9:30、地主宅「木古里」に到着。土産に持参した千歳飴は地主孫・野々香、春菜に大好評で、途中で飽きることなくずっとなめ続けていた。

10:30、活動開始。

11:30、第23次神流町立処山洞穴調査(第139回CAVING)で発見された新洞「[仮]立処西尾根の口蓋垂穴」に到着。なるほど確かに洞穴である。今まで発見されなかったのが不思議だが、見つかってしまったものは仕方がない。村野はとりあえず内部を探索するが、ほとんど平坦でやや蛇行している以外、これといった特徴もなく命名に困る洞穴である。辛うじて口蓋垂状の二次生成物に包まれたノジュールが光景にアクセントを添えていた。

12:00、測量開始。体制はスケッチ千葉・コンパス&メジャー村野である。今回はブラントンコンパスを初使用。村野は初めて扱うコンパスに多少てこずるところはあったが、慣れれば高精度に測定できそうなコンパスである。壁や天井には真っ黒なコアシダカグモが何匹も這っており、上から落ちてこないか怯えながらの測量となった。また意外なことに洞内でガマガエルを発見。これにちなんで本洞穴の名称を「立処西尾根の蝦蟇穴」とした。

12:30、地上測量開始。「立処西尾根の蝦蟇穴」〜「立処西尾根の小穴」をつないだ。その後は「立処西尾根の珊瑚穴」の写真撮影をした。

13:30、「立処鍾乳洞」に到着。千葉は洞内写真撮影、蝙蝠頭数確認を行う。村野は前回測量した新支洞の追加スケッチを行う。村野はもう二度とこの支洞に入らなくても済むようにと、いろいろなところを観察していたらいつの間にか1時間も経過していた。千葉はその間に洞内に残置された木材を運び出すため洞内を10往復もしたらしい。村野が出洞したときには「遅い!」と文句タラタラであったが、お陰で洞内が綺麗になった。良かった良かった。

14:30、下山開始。

15:30、「仏穴第14洞」洞口の追加スケッチを行った後、「木古里」に到着する。遅い昼食(早い夕食?)を取りながら、報告書の調整を行った。写真が入り、かなり見栄えするようになった。あとは必要な文章や測図が整えば完成!である(喜)。が、しかし・・・帰り際、地主・高橋さんからある文書のコピーを見せられた。「寛齋」なる人物の記した立処鍾乳洞探検記「立處山石灰洞ノ記」というものである。・・・これも調査して報告書に入れなければ(涙)。

18:00、「木古里」出発。解散となった。


「立処西尾根の蝦蟇穴」は総延長12.7m、高低差1.1mとなった。今回の活動で報告書に掲載予定の立処山の洞穴調査は完了した。あとは報告書の完成に向けてラストスパートである。(文責 村野哲雄)

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