タイトル | 地底旅団ROVER元老院第139回CAVING | ||||||
サブタイトル | 奥多野かんな姫計劃・第23次神流町立処山洞穴調査 | ||||||
分 類 | 調査ケイビング | ||||||
入洞洞窟 | 立処鍾乳洞第2洞(立処山第2洞、田戸呂山鐘乳穴、霊穴)、立処鍾乳洞(立処山の鍾乳洞、立処山鍾乳洞、鐘乳穴、立処鍾乳洞第1洞、立処山第1洞、大黒洞、井戸穴、水穴、田戸呂山鐘乳穴)、立処西尾根の木葉穴、立処西尾根の珊瑚穴、[仮]立処西尾根の口蓋垂穴、立処西尾根の風穴、立処西尾根の鋸穴、木古里岩熊の寝床、抜け穴(登り穴)、目玉穴、木古里岩黴穴、木古里岩紅葉穴、珍空岩上の小穴第3洞、ちゃんから穴(珍空洞、チャンカラ洞、恐竜洞)、仏穴第1洞、仏穴第4洞、仏穴第6洞、仏穴第13洞、仏穴第14洞 | ||||||
日 程 | 2004年10月16日(土)〜17日(日) | ||||||
参加者 | 千葉、村野て、細野、小池純(東京スペレオクラブ) 以上4名 | ||||||
「奥多野かんな姫計劃」の一環として企画された。 立処山は1980年に「明治大学地底研究部」によって洞穴調査及び測量がなされているが、地主の話によると未報告の洞穴が多数あるようなので洞穴調査・測量を行うことにした。 今回は「立処鍾乳洞」の洞内気象測定第3弾(秋の部)および第二枝穴の新支洞測量、「立処西尾根の鋸穴」「木古里岩黴穴」のGPS測定、報告書用写真撮影、蝙蝠生息確認を目的として企画された。 16日23:30、地主宅「木古里山荘」に到着。奥多野の夜は冷え込みが強くなってきているが、地主・高橋さんのお心遣いで我々の到着時にはすでに薪ストーブが焚かれており、部屋は暖かである。きのこ炒めの差し入れを戴き、チャンジャやポンデギ(蚕の蛹)の缶詰をつまみに小池さんと懇親の時間を過ごす。ポンデギはその見た目といい臭気といい、衝撃度は他の食材の追随を許さない。みなとりあえず1匹口にしてみるが、2度と手を伸ばすものはいなかった。韓国では「おふくろの味」なのだそうだが・・・。 26:00(2:00)、消灯。 17日7:00、起床。 9:30、活動開始。1班2名ずつの2班体制で活動する。 【村野・小池班】 10:00、「立処鍾乳洞」に到着。まずは「第二枝穴」新支洞部の測量を行う。とりあえず新支洞に入り、内部の状態を把握する。新支洞入 り口は、人一人が辛うじて通過できるような狭洞である上に粘土が堆積しており、しょっぱなから粘土まみれの活動となってしまう。新支洞を出て測量体制を整えているところに千葉・細野がやってきた。我々の泥まみれの姿をみて唖然とした様子であったが、一通り新支洞内部を見てから出洞していった。 測量体制はスケッチ&コンパス村野・メジャー小池とした。狭洞を抜けてしまえば小ホールとなっており、それほど苦となる箇所はなかった。それにしても小池さんは立処初入洞であるにもかかわらず泥まみれとなり、さらにスチールメジャーを2個も壊してしまってなんともお気の毒である(笑)。測量終了時にはかなりの量の粘土がつなぎに付着し、狭洞部がだいぶ広くなっていた。 13:00、一旦出洞し、昼食を取る。 14:00、「立処鍾乳洞」の洞内気象測定(秋の部)を開始する。この時期になると洞内の気温が8月よりも高くなっていた。外気温との差が少なくなって洞内 気流も全体的に弱まっていた。洞内12箇所の測定ポイントにおける温度差もほとんどなくなっており、測定はサクサクと進んだ。 15:30、出洞して下山開始。 16:00、神流川で装備洗い。 【千葉・細野班】 10:00、「立処鍾乳洞第2洞」に到着。写真撮影、蝙蝠確認をしてから「立処鍾乳洞」に移動。新支洞内部を確認後、 洞内写真撮影、蝙蝠生息確認を行った。 続いて西尾根、木古里岩、珍空岩、仏岩の各洞穴群の写真撮影、蝙蝠生息確認を行った。立処山をぐるりと一周する形となり、慌しい活動となった。おまけに西尾根では新洞まで発見してしまい、洞内に口蓋垂状のペンダントがあることから「[仮]立処西尾根の口蓋垂穴」と名付 ける。また測量物件が増えてしまった・・・。 16:00、「木古里」到着。ちょうど「立処鍾乳洞」から下山した村野・小池さんと鉢合わせする。千葉・細野はすぐさま車両に乗り込み、二子山林道へと向 う。叶後集落跡地正面から叶山鉱山の写真撮影を行ったあと、「へーとう岩」へ移動。ここでも写真撮影を行った。 17:00「木古里」到着。 17:30、全員で夕食。 18:30「木古里」出発。 19:00、小鹿荘にて入泉後、解散となった。 今回の活動で「立処鍾乳洞」の総延長は約9m延びた。 また、洞内の気温は今まで測定したなかで最も高くなっており、洞内気流は今までより弱くなったり、場所によっては逆転したりしているところも見られた。冬場ではどのように変化するのか、興味がもたれるところである。 「[仮]立処西尾根の口蓋垂穴」の測量および関連した地上測量も近日中に行う予定である。(文責 村野哲雄)
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