タイトル | 地底旅団ROVER元老院第120回CAVING | ||||
サブタイトル | 奥多野かんな姫計劃・第15次神流町立処山洞穴調査 | ||||
分 類 | 調査ケイビング | ||||
入洞洞窟 | 立処鍾乳洞、立処西尾根の鋸穴、木古里岩紅葉穴([仮]木古里岩竹の抜け穴)、目玉穴、木古里岩黴穴、珍空岩第1洞、珍空岩第2洞、珍空岩第3洞、珍空岩第4洞 | ||||
日 程 | 2004年1月31日(土)〜2月1日(日) | ||||
参加者 | 千葉、細野、宮野原、渡辺、上田雄士(東京スペレオクラブ)、中村允彦(明治大学地底研究部OB) 以上6名 | ||||
「奥多野かんな姫計劃」の一環として企画された。 立処山は1980年に「明治大学地底研究部」によって洞穴探査及び測量がなされているが、地主の話によると未報告の洞穴が多数あるようなので洞穴探査・測量を行うことにした。 今回は「立処西尾根の鋸穴」測量、「木古里岩紅葉穴」測量、「目玉穴」補足スケッチ、立処山地上測量、「珍空岩第4洞」人工登攀・測量を目的として企画された。1ヶ月連続調査第1弾である。 31日23:00、地主宅到着。挨拶後、飲みながらブリーフィングを行い、消灯する。 1日7:30、起床。外気温は−5度。寒すぎる・・・。 9:00、3班に別れて活動開始する。 【木古里岩班(宮野原・中村)】 9:00、木古里岩へ向かう。往路に千葉に対し謀反を起こすが、容赦なく畑に叩き落とされる。登山開始して10分、息が上がりもう若くないことを実感。 10:00、「目玉穴」到着。第13次神流町立処山洞穴調査(第115回CAVING)における測量の補足スケッチ開始、ソッコーで終了する。第3洞口の真上にカビで満たされた新洞を発見。グリーンがやけに栄え、宮野原・中村君ともに目と肺を攻撃される。次回、測量せざるを得ないのであろう・・・。 10:30、すぐ隣りの「[仮]木古里岩竹の抜け穴」へ移動。スケッチ細野・コンパス&メジャー中村の体制で測量開始。洞内では多量の獣糞を発見。さぞ見晴らしのよいトイレだったことだろうと思われる。測量の結果、総延長29.8m・高低差3.4mであった。この洞穴は洞口前に竹が生えているが、やはり付近に生えているモミジの方が印象的なため、「木古里岩紅葉穴」と正式命名した。 12:30、お昼休みに突入。日溜まりを探し、しばしダラァ〜っと。しかし、十分体は冷えきった。 13:00、山狩りをしながら尾根沿いを上へ向かう。けっこうな急斜に、また息が上がる。30分後には木古里岩頂上に到着、冬空の日差しにしばらくの足止めをくらう。かなり心地の良い場所で、"ここで活動終了時刻ギリギリまで寝ていれば・・・"と頭の中で何かが囁く。 14:30、中村君の"農大コール"に地上測量中の立処西尾根班(細野・上田)がレスポンス。早速、合流してアシストを開始した。 【立処西尾根班(細野・上田)】 9:00、立処山登山を開始する。上田さんは初奥多野ということで、まずは「立処鍾乳洞」を楽しんでもらう。 続いて西尾根に移動、地上測量をしながら第14次神流町立処山洞穴調査(第116回CAVING)において確認した「立処西尾根の鋸穴」へ向かい、スケッチ&メジャー細野、コンパス上田の体制で測量を完了させる(総延長5.1m)。 再び「立処鍾乳洞」へ戻り、岩壁基部を時計回りに地上測量を行う。「立処三十路穴」「立処魚穴」と接続したところで木古里岩班(宮野原・中村)と合流、引き続き「抜け穴」「目玉穴」「木古里岩紅葉穴」と接続し、人工登攀班(千葉・渡辺)の設置したポイントに接続して活動終了となった。 【人工登攀班(千葉・渡辺)】 9:00、「ちゃんから穴」から地上測量を開始する。日陰であるため、氷点下での活動である。指先がかじかんで数値記入もままならない状態で基線を張り、「ちゃんから穴」上部テラスへ向かう。 昼食後、「珍空岩第1洞」「珍空岩第2洞」を接続する。その脇に"洞穴と言えば洞穴"程度の空間を発見、「珍空岩第3洞」として測量を行った(総延長2.4m)。 続いて「珍空岩第4洞(位置関係により第3洞から名称変更)」へ移動、人工登攀を開始する。段差は3m程度であるが、基部が傾斜しているために容易には脚立は立てられない。練習も兼ねての人工登攀である。1発目からハングしているため、そしてハンマードリルが4sモデルと重たいためにかなり苦労するが、1時間かけて洞口まで到達する。 すぐさまリギングを行い、渡辺を登らせて測量開始。最奥部からは空間が視認できるが天井高は10pしかない。しかし、気流がまるでないことからディギングは行わず、総延長13.3m・高低差9.2mで測量完了した。
18:00、地主宅「木古里」にて夕食。その後、「武甲温泉」で入泉。 23:30、解散となった。 今活動により立処山の地上測量は8割方終了、各洞穴位置が明らかとなると同時に山狩り空白地帯も明らかとなった。 残すは今回確認した「木古里岩黴穴」「仏穴第6〜9洞」測量、仏岩地上測量となった。 立処山・叶山麓の洞穴は現在35洞確認、23洞測量済み。(文責 千葉伸幸・宮野原弘規) |
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