タイトル 地底旅団ROVER元老院第411回CAVING
サブタイトル 日本洞窟学会大会(佐野市葛生大会)巡検プレ2 in 佐野市旧葛生町
分 類 大会プレケイビング
入洞洞窟

磯山弁財天の穴、高松沢鍾乳洞(高松沢の穴)、水木鍾乳洞、奥之院(奥之院鍾乳洞、観音霊窟)

日 程 2024年7月28日(日)
参加者 矢島、平間、千葉、櫻田、石川典彦(東京スペレオクラブ)、松本力、山田陽介(以上、東山ケイビングクラブ)、一杉琥太朗、塚原恭志郎、藤田睦、杉山幸昌(以上、東京農業大学探検部)、KINWANG CHAN、竹之内隼太郎、齋藤大地、二宮緋毬、北村陽大(以上、東洋大学探検部) 以上16名
水木鍾乳洞・洞口付近 栃木県南西部に位置する佐野市は旧葛生町地区を中心に石灰岩が分布しており、現在も採掘が盛んに行われている地域である。
2024年の日本洞窟学会大会第50回は上記葛生地区での開催を予定しており、地底旅団ROVER元老院も同大会実行委員として参加している。
本大会に付随する巡検の実施にあたり、スタッフとして学生の動員を想定していることから、今回は東京農業大学探検部および東洋大学探検部より有志を募り、巡検予定洞窟の確認を行った


6:45、東北自動車道・佐野SAから出てきた平間車(アトレー)を千葉車(Y61サファリ)が発見。猛烈に煽ってから佐野田沼ICで降り、千葉が先導する。平間はどこに連れていかれるか分からないまま移動。

7:00、出流原弁天池のある磯山公園に到着。洞窟を求めて磯山弁財天の階段を足早に登る。
本堂に到着。ここからの眺めは出流山満願寺の「奥之院」からの眺めとかなり似た雰囲気。許可は取っていないので、裏手にある「磯山弁財天の穴」の洞口のみを見学。
下山して出流原弁天池を見学。

7:20、集合場所に向けて出発。

7:50、東洋大学探検部以外が牧親水公園に集合。
岩手県一関市から参加の山田は前日夜入りで、同公園にて一人前泊していたようだ。

8:10、東洋大学探検部が遅刻合流。更に予定より参加者が3名も少なくなっており面食らう。体調不良等で減ってしまったようだ。また、遅刻の理由は寝坊と判明。ひとえに先輩達の指導がなっていないせいでしょう。

8:20、活動前のブリーフィングを実施。初対面の参加者が大多数であるため、順に自己紹介。
車の台数が8台と多いことから一部を公園駐車場に残置し、乗り合いで「水木鍾乳洞」へ向かうため、学生達はこのタイミングで入洞準備。

8:50、千葉車(Y61サファリ)、松本車(ハイエース)、農大車(セレナ)、東洋大車(レンタカー)の4台で牧親水公園を出発。

9:00、高実子集落に到着。「水木鍾乳洞」地権者宅に手土産を携えてご挨拶に伺う。

9:10、入洞準備。
その間に千葉は事前に連絡を取り合っていた元小学校校長と打ち合せ。佐野名物桜あんぱん(ナカダのパン)と天明焼き(加藤米菓本店)を頂く。地元の小中学生を洞窟に入れてあげたいとのことであった。後日調整しましょうということで話を終える。

9:15、「水木鍾乳洞」に到着。記念撮影をして入洞。人数が人数なので集合写真といった趣。
前回(地R元第410回CAVING)に洞口への梯子設置の案が出たため、今回は大会巡検時を想定して千葉持参のスライド式2連梯子を設置、結果は良好。
雨の影響か、前回と比較して全体的に泥っぽい印象。地底湖も濁り気味であった。
千葉は洞口待機していたが、暑さに耐えられず、普段着&ヘルメットなしでいつの間にか洞内に入って松本らと談笑していた。
その足元にいた丸々太ったヤマビルを松本が踏み潰すと血が、、、。入洞している誰かが被害者に違いない。
学生達は最奥の地底湖を泳いでみるなどして楽しめた様子。

10:50、出洞。駐車場へ戻って着替えている最中、石川さんの頸部に血が滲んでいるのを発見する。これが今回の最初のヤマビル被害となった。犯人?はおそらく先刻松本が潰したヒルだろう。

11:10、地権者へ挨拶をして出発。

11:20、再び牧親水公園に到着。学生達に秋山川で梯子を洗ってもらい昼休憩。各自用意した行動食を摂る。先ほど頂いた差し入れを小さく分け合って食べる。桜あんぱんは包装に桜の葉が1枚同封されており、こしあんたっぷりで食べ応えも充分。

12:25、全車で出発。
水木鍾乳洞付近 水木鍾乳洞・洞口 水木鍾乳洞
炎天下のなか数分のアプローチ 洞口はやや竪穴状 はしゃぐ学生

12:30、高松集落に到着。事前許可を取っておいた廃業した施設である菜蟲館の駐車場にて入洞準備。裏手にお住いのご婦人より、ヒルが多いから気を付けてと柵越しにご忠告いただく。

12:45、菜蟲館を出発。

12:50、高松沢林道ゲートを通過。ここからヤマビル多発地帯。こまめに足元や下半身を注意しながら酷暑の林道を登る。谷地で風がなく猛烈な暑さ。

13:15、「高松沢鍾乳洞」に到着。記念撮影をして入洞。洞内の水溜まりで躊躇なく濡れることができて気持ち良い。最奥を確認した後、洞口への戻り途中に上部空間を確認する。

14:30、出洞。ヤマビルに集られない間にそそくさと退散する。

15:00、菜蟲館に到着。ケイビングスーツを脱ぐと内側にもヤマビルが潜んでいた。千葉も頭2ヶ所を食われた模様。
ヒルと格闘しているさなか、裏手のご婦人から朝収穫された自家栽培のトマトを差し入れでいただく。渇いた体に新鮮な野菜がうれしい。

15:30、出発。
高松沢鍾乳洞・洞口付近 高松沢鍾乳洞 高松沢鍾乳洞
酷暑のなか足元からはヤマビルが迫る 洞奥には水流部あり クラックを登る学生

15:55、出流山満願寺に到着。受付で僧侶にご挨拶、入山時間は過ぎていたが「奥之院」への許可を頂く。

16:05、本堂で手を合わせ、入山料300円を納めて「奥之院」へ向かう。
途中、本堂横にある「奥之院拝殿境内案内図」に描かれていた「聖天堂」へ向かう階段を確認。現在は廃道となっているようであった。

16:20、「大悲の滝」に到着。学生達を「奥之院」に向かわせて大人達は冷水で涼む。

16:50、受付に戻ってご挨拶。

17:00、駐車場にて解散。
千葉・平間・石川・松本・山田はご当地ラーメン「佐野ラーメン」を求めて佐野市内へ移動。

17:30、麺屋ようすけ 堀米店に到着。本来はベーシックなラーメンを食べるべきなのだが、推しの背脂生姜醤油ラーメン(1,050円)を揃って注文。名称通りのラーメンは美味しかったが、長岡生姜醤油と燕背脂ラーメンを食べているようで間違った選択だったのかもしれない。

18:20、気温35度のなか解散。
出流山満願寺・本堂 出流山満願寺・大悲の滝 麺屋ようすけ 堀米店
団体ツアーの雰囲気 冷気で涼む大人達 ご当地ラーメン「佐野ラーメン」


今回の活動では大会巡検開催時のスタッフ候補となる学生達へ対象洞窟の紹介、確認を行った。また、学生達にケイビングの楽しさを体験してもらう良い機会にもなった。
前回(地R元第410回CAVING)の被害を受けて各自ヤマビル対策を施して臨んだため、かなり健闘したが対策の手薄な頭部などに被害が目立った。今回被害は千葉2ヶ所、矢島1ヶ箇所、平間1ヶ所(未遂)、櫻田なしであった。
次回の巡検プレはスタッフとして参加予定の学生を連れ、出流山満願寺の出流鍾乳洞群「不動霊窟」「大日霊窟」「大師霊窟」「普賢霊窟」の確認を行う予定である。 (文責 櫻田真人・千葉伸幸)


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