タイトル | 地底旅団ROVER元老院第92回CAVING | ||||||||||||||||||
サブタイトル | 奥多野かんな姫計劃・第3次中里村平原地区洞穴調査 | ||||||||||||||||||
分 類 | 調査ケイビング | ||||||||||||||||||
入洞洞窟 | 荒神穴 | ||||||||||||||||||
日 程 | 2002年12月15日(日) | ||||||||||||||||||
参加者 | 千葉、細野、小園、黒田、小池純(東京スペレオクラブ)、宮崎朋彦(明治大学地底研究部)、細野枝美(無所属) 以上7名 | ||||||||||||||||||
「奥多野かんな姫計劃」の一環として企画された。 未測量洞穴である「荒神穴」は、地元では崩落で開口した洞口ホールのみが古くから知られており、雨宿り場所などとして機能していた。近年、「パイオニアケイビングクラブ」のヒアリングによってケイバー界に確認され、探検の結果、狭洞部を経て洞奥へ続くことが分かった。 洞穴へのアプローチは、集落より第2堰提まで延びる旧作業道を徒歩20分、そこより山道を徒歩30分である。現在、旧作業道は複数の倒木によって道が塞がれており、更に段差によって車両アプローチは不可能となっている。そこで、旧作業道の整備を行うことにより徒歩50分アプローチを30分に縮小させ、第2堰提前に幕営場を確保し、2003年以降の円滑な測量活動を目指すことにした。 9:30、中里村持倉集落に到着する。アポを取っておいた旧作業道地主・岩崎氏に挨拶、活動趣旨と「荒神穴」の概要を説明する。洞穴測量という活動自体を不思議に感じていた節はあるが、旧作業道整備に関しては快諾して頂いた。 10:30、活動開始する。残雪があるものの、松岩沢までは難なくサファリとランドクルーザー80で進む。この松岩沢は旧作業道に交差しており、−1mと+2mの段差となって車両アプローチを拒んでいる。 ここより2班に分かれて作業を開始する。小池さん・宮崎君は先の倒木3本をチェーンソーで伐採、除去する。千葉、細野夫妻、小園、黒田は松岩沢段差の土木作業を行う。旧作業道に対して斜めに入っている段差をスコップで整備、岩を掘り出し、道幅を拡張して1時間後に完了した。 12:30、昼食後、下取りが決まっているランドクルーザー80を残置し、サファリのみを通過させる。+2m段差では脱輪するもののデフロックのおかげで無理矢理登ってしまった。その後、再び倒木を伐採し、本流を渡り、14:00第2堰提に到着する。ここでテントを張るのに邪魔な枯れ木を伐採、すぐさま「荒神穴」アプローチを開始する。 15:30、「荒神穴」到着、入洞する。くまなく洞内を探索、写真を数枚撮って出洞、洞外の流出口を確認して撤収となった。 17:00、持倉集落出発、途中で「ちゃんから穴」地権者宅でお茶を頂き、その後中里村を後にした。 今回、改めて「荒神穴」に入った感じでは、測量は洞口ホール3名、水流部2名、上層部2名×2の4班体制で行うべきであろう。 また、洞外の流入口、流出口、複数小穴を測量するために、もう1班必要である。難は体格によって入洞不可能という者が出てしまうということである。(文責 千葉伸幸)
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