タイトル | 地底旅団ROVER元老院第87回CAVING |
サブタイトル |
奥多野かんな姫計劃・第8次中里村立処山洞穴調査 奥多野かんな姫計劃・第2次中里村叶山麓洞穴調査 |
分 類 | 調査ケイビング |
探査地域 | 群馬県多野郡中里村神ヶ原 間物沢川、立処山西尾根、中岩北麓 |
日 程 | 2002年9月14日(土)〜16日(月) |
参加者 | 千葉、中村允彦(明治大学地底研究部OB) 以上2名 |
「奥多野かんな姫計劃」の一環として企画された。 中里村でよく耳にするのが、「立処山には地下川あるのではないか」という話である。立処山西側を流れる烏頭沢に吸い込み口があり、立処山東側を流れる間物沢川のある地点より下流は冬でも凍らないのだという。この情報確認をメインとして活動する事にした。 14日23:30、15日開催「ミュージックサウルス(=中里村のアマチュアバンド発表会)」に出演する細野夫妻・黒田・山下と共に地主宅「木古里」へ到着。後から合流する小園を待ちながら軽くビールを飲む。 25:00、消灯。 15日6:00、起床。朝食後に「ミュージックサウルス」組は会場「恐竜センター」へ向かう。 8:00、活動開始。まずは間物沢川の横断する石灰岩帯を中心に湧水探査を行う。くまなく目を配るものの湧水はおろか、怪しい箇所すら確認出来なかった。 10:00、神流川本流を転石を確認しながら遡行、烏頭沢出合いより沢登りを開始する。ほどなく石灰岩帯に到着、伏流地点を確認するがこれは鉄堰によって伏流しているだけで、前後の水量が同じ事からも大きな吸い込み穴があるとは考えにくい。 11:00、ここより立処山西尾根の新洞探査を開始する。溶食痕のある岩壁は確認するものの、小穴(3m)と貫通穴(8m)の2洞を発見するのみに終わり、「ミュージックサウルス」応援の絡みからタイムアップ。 13:00、「立処鍾乳洞」経由で下山した。 14:30、「ミュージックサウルス」応援を終えると、叶山鉱山に勤める方から声を掛けられる。叶山洞穴と三津川にまつわる浦島伝説、持倉の洞穴に財宝を隠したという伝承、叶山で出た閉塞洞などの興味深い話をうかがう。民間伝承は今後改めてヒアリング、記録に残すべきであろう。 15:30、「木古里」の祐紀さんが出演するまでに1時間ほど余裕があるので、全員で「熊穴」見学へ向かう。鉱区内にあるために国道から眺めるだけではあるが、7〜8mの洞口高があるらしい。なお、1980年明治大学地底研究部調査の「熊穴」とは別洞である。「丸岩」近くの店でおばちゃんと話しながらやきもちを食べた後「恐竜センター」へ移動する。 16:30、新祐2ブラジャーズを応援、その後「木古里」へ戻る。全員で夕食後、「ミュージックサウルス」組は帰京。千葉と中村は場所を変えて地主ファリミー・藤原夫妻(木古里客・以前も御一緒している)と飲み会となった。 24:30、消灯。 16日8:00、起床。雨天。昨夜頂いた朝食と千葉誕生日ケーキ(セブンイレブン産)を食べながらブリーフィングを行う。当初、上野村での新洞探査を予定していたが、「ミュージックサウルス」にてコウモリを取って遊んだ穴があるとの情報を得たため急遽変更してこの洞穴を探すことにした。 9:30、活動開始。急斜面を登り「中岩」北面を探すが見つからず。 12:00、更に雨足が強くなってきたため下山した。 13:00、車両での上野村3岩帯確認へ向かうが大きな成果は得られなかった。 15:00、地主宅「木古里」に戻り、小鹿野町で入泉後に帰京となった。 間物沢川については冬季に再度確認する予定である。立処山西尾根についても見落とした箇所があるので再度山狩り、見つけてしまった小穴についても測量する予定である。中岩周辺にあると思われるコウモリの棲む洞穴は、再度ヒアリングをした後に山狩りを行う予定である。(文責 千葉伸幸) |
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