タイトル 地底旅団ROVER元老院第54回CAVING
サブタイトル 夏だ!洞窟だ!お気楽極楽穴もぐり! at 上野村・矢弓沢洞
分 類 体験ケイビング
入洞洞窟 矢弓沢洞
日 程 2001年7月28日(土)〜29日(日)
参加者 黒田、小園、千葉、雨宮、村野、小塚、山下、大池、松本日和(ガールスカウト東京28団レンジャー隊)、松崎幹雄、宮野原弘規、渡辺徹(以上、体験ケイビング者) 以上12名
矢弓沢林道
なぜかピンクパンサー
矢弓沢洞・洞口付近
メイン洞口へのアプローチ
矢弓沢林道
宮野原君、ウサギを捕獲す
この「矢弓沢洞」ケイビングは、ガールスカウト東京28団レンジャー隊および一般ケイビング体験者のサポートをメインとして企画された。


28日10:00、買い出し班(小園・黒田)出動。パスタやカレーの材料から、テーブルや飯盒まで、ありとあらゆる物を買い込む。

13:30、買い出し班と雨宮・村野・松本嬢(GSレンジャー隊)が合流。

18:00、途中で恐竜の足跡などに寄りながら木古里に到着。水を汲ませてもらった上、きゅうりやミョウガをいただく。

19:00、予定より1時間遅れて現地に到着。設営後、夕飯のナス入りミートソースパスタ作りに取りかかる。ツーバーナーということもあって、とても美味な夕食だった。その後雨宮持参の線香花火で遊ぶ。皆で「水蒸気爆発」を試みるが、うまくいかなかった。

22:00、先発隊消灯。

23:30、後発隊到着(千葉・小塚・山下・松崎君・宮野原君・渡辺君)。小塚・黒田・宮野原君・渡辺君は翌日の下準備&ナイトケイビングのため「矢弓沢洞」に向かう。

24:00、入洞開始。黒田はレンジャー隊用オリエンテーリングのポイント設置、小塚は出洞後すぐに帰るため大急ぎの穴もぐり、宮野原君・渡辺君は初穴もぐり(しかも素手)。

25:30、出洞。小塚撤収。ナイトケイビング班消灯。鹿の鳴き声に悩まされる者、数名・・。
29日6:00、起床。朝食後、入洞準備にはいる。

7:30、サイトから「矢弓沢洞」まで徒歩で移動。途中、ボーイスカウト多摩第2団ローバー隊の方々に会い、"くさや"をいただく。

8:00、パーティー編成後に各パーティーが入洞。小園、松本嬢のレンジャー隊パーティーは、黒田が深夜設置したポイントを探すオリエンテーリング&「河内風穴」の泥つきワニのレスキューを行った。昨晩のうちに水流部にワニを残置、また、並び替えるとワニの名前になるように、3地点に「ろ」「み」「お」のポイントを設置。それを測量図とコンパスを使って探し出すという狙いだったが、結果、ワニをレスキューすることができなかった。しかし、2人がどろどろになって出てきたので、きっと一生懸命探したのであろうことがうかがえた。
雨宮・山下・松崎君・宮野原君・渡辺君の体験ケイビング班は自由に洞内を探検し、初心者の3名は、狭いところに突っ込んでいったり自分でルートをとってみたりと、存分に楽しんだようだ。両パーティーとも、コウモリの多さにとても感動していたようだった。
千葉・黒田は午後のプログラムのために洞口脇でラダーのセッティングを行った。
村野はリハビリ中のため、片づけなどをして皆の帰りを待っていた。

10:00、完全出洞。

10:30、料理大会開始。メニューは、キーマカレーとスイカ。新しい丸型飯盒の評判は悪かったが、米もおいしく炊け、ルウも時間を超短縮して作ったにも関わらずうまくできて、野外とは思えないほどおいしい昼食となった。デザートタイムでは、松本嬢が「俺様」こと千葉のためにスイカを輪切りにしていた光景がとても面白かった。松本嬢のぶっとび具合には、さすがの千葉も降参したようであった。

13:00、片づけ班とラダー班に分かれ、小園・松本嬢は千葉の指導のもとラダー練習を行う。ケイフェスで必要であろう技術なので、きちんと確保を取って行った。
同時刻、黒田は洞内に残置されたワニのレスキューに向かった。単独入洞は基本的に嫌いなので、洞内ではダッシュだった。この時、洞内で洞窟性と思われる虫を捕獲する。出洞後はラダー班に加わり、確保の取り方を練習した。

14:30、ラダー練習終了。

15:00、撤収。「木古里」に寄り、かき氷とせんべいを食らう。

18:30、JR立川駅にて宮野原君・渡辺君分流。

19:00、松本嬢宅にてレンジャー隊解散。山下・松崎君は千葉家前駐車場にて分流。

その後、妙なテンションのまま千葉・雨宮・村野・小園・黒田はボーイスカウト隊長の新築祝いに向かった・・・。


「矢弓沢洞」は小規模な洞窟だが、旅団員も久しぶりの娯楽的ケイビングで羽を伸ばし、初心者のみんなも充分楽しめたようだったので、よかったよかった。(文責 黒田さち子)



【体験者の感想】
洞窟の中は結構涼しいんですね、空気が冷たくて気持ち良かったです。洞窟内を進んで、行き止まりになって戻るとき、自分が来たルートがわからなくなったりしました。コウモリが突っ込んできたりといろいろ面白かったです。洞窟外でも、宮野原君がウサギ捕まえたりカレー作ったりと、いろいろ楽しかったっす。(松崎幹雄氏)

山・川・海ときたら「穴」ということで参加した、初めての洞窟探検!最高ッス!!!!そこで勝手にBEST−5を作ってみたのであります。
 壱、洞窟を間近に(中だけど)感じたこと。まさに未体験ゾーン。
 弐、自分が半野生ウサギなら素手で捕まえられることを知ったこと。
 参、コキクちゃん(コキクガシラコウモリ)に5回も激突されたこと。
 四、地底だった・・・。
 五、自分はトイレが近いことに気がついたこと。 
ショッキングBEST−3は
 壱、寝付けなかったこと。
 弐、糞が獣を感じさせた。
 参、カレーにジャガイモがなかったこと。
早く正式な団員になって、日本の「穴」のエキスパートを目指したいと今、心に決めました。では、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。(宮野原弘規氏 後日入団)

自然にできた洞窟というものを肌で感じ、心身ともに溌剌とした洞窟探検ができました。洞窟何て普通に生きていたら行くことなんてないけど、地底旅団に出会って人生を変えるような体験ができました。ありがとうございました。
PS.洞窟のことを学校で一日中、友達に自慢しまくりました。夢をもう一度・・・。(渡辺徹氏 後日入団)

今回のケイビングの感想は「無念。」の一言に尽きます。2度目というひとで「コンパスと地図を使い、体長70pで緑色の「彼」を救出せよ!」というmissionを受けたのですが、私は救出どころか見つけることさえできませんでした。「同じ時に入った人は見ているのに・・。」と思うと悔しくてたまりません。
そこで私は何故発見できなかったか自分なりに分析してみることにしました。まず、コンパスと地図がうまく使えず、自分の位置を正しく把握できなかったので、無駄に時間を使ってしまったこと。そのせいで私は「彼」を見る前にタイム・アップになってしまいました。地図はもともと見るのが苦手で、その上細かくチェックせずにいったので自分の位置を勘違いしていることがたくさんありました。
そして、洞窟内の泥。前回の青岩では水はあったけど泥はなかったのですが、今回はすごく泥があったのですべってたくさん転んでしまいました。そのせいでひるんでしまい、あまりはやく進めませんでした。
次のケイビングでは、何があろうとひるまず、どんどん進めるようになりたいです。(松本日和嬢)

「活動報告」に戻る
 次の「個別活動報告」へ進む TOPへ戻る

2001 Copyright(C) 地底旅団ROVER元老院
cavers_rover_in_tokyo@yahoo.co.jp