タイトル 地底旅団ROVER元老院第53回CAVING
サブタイトル 第1次小鹿野町二子山東岳洞穴調査
分 類 調査(測量・探査)ケイビング
入洞洞窟 二子山の水天宮穴(水天宮洞、二子山の祠穴、二子山東岳北面の祠穴)、二子山東岳北面尾根下の穴、天風洞、ちゃんから穴(珍空洞・チャンカラ洞)

※「二子山の水天宮穴」は報告書発行時点で「水天宮の岩穴」を正式名称とした。
日 程 2001年7月15日(日)
参加者 千葉、大池、村田玲奈(東京スペレオクラブ)、藤原正太郎(無所属) 以上4名
2001年6月8日、小鹿野町役場産業観光課の新井忠雄氏より電話連絡があった。新井氏は1998〜99年「小鹿野町藤倉地区洞穴調査」においてお世話になった方である。内容は二子山東岳に開口する2洞穴を確認したので調査して欲しいとのこと。洞内には水天宮が祀られているらしい。
本地域は1985年にパイオニアケイビングクラブの新洞探査が入っているが、報告書は未発行である。よって二子山東岳周辺洞穴調査を行い、報告書を作成することにした。
6月14日予備調査(小鹿野町役場訪問、現地確認、二子山の水天宮穴測量)に引き続き、調査活動を行う。
今回の目的は「二子山の水天宮穴」基部のディギング、「二子山東岳北面尾根下の穴」の測量、「天風洞」の確認及び探検である。また、同時に各洞穴位置のGPS測定も同時に行うことにした。


8:30、秩父鉄道秩父駅にて全員集合する。藤原さんは地R元HPを見て活動参加希望を表明してきた方である(ケイビング未経験者)。

9:30、西秩父林道側より二子山登山口に到着。準備後にアプローチを開始する。

10:00、最初の目的地である「二子山東岳北面尾根下の穴」に到着。この洞穴は最奥部が瓦礫で埋没している小穴である(予備調査で確認済)。大池の希望よりディギングを行うこととなり、村田嬢、藤原さんと共に1時間ほど行う。その間、千葉は「二子山の水天宮の岩穴」基部のディギングを行う。

11:00、全員再合流。「二子山東岳北面尾根下の穴」の測量を行う。基線が3〜4本で終わる規模なので、スケッチ大池(初S)・コンパス村田(初C)・メジャー藤原(初測量)・サポート千葉の体制とする。各自苦労しながら1時間かけて終了、総延長11.3m・高低差4.7mであった。
昼食後、「二子山の水天宮の岩穴」へ向かう。この洞穴は予備調査において測量済である(総延長14.5m・高低差5.3m)。午前中に引き続き、基部のディギングを行う。当初は天井高20pの隙間だったが、何とか入洞できる程度まで掘り進み小空間に到達したが、4〜5mの小穴で終わっているようであった。

14:30、「天風洞」に移動する。この洞穴は高低差が約30m、洞口は3つ、第1洞口(基部洞口)からはチムニー効果によって風が吹き出している。入洞すると上へ上へと続いており、洞奥より風が強く吹いている。なるほど、「天風洞」とはよく言ったものである(PCC命名)。千葉は洞奥にあるドーム状竪穴を8m地点まで登るが、単独ということもあってこの日は断念することにした。後日、芦田さん@PCCに問い合わせると登ったことがあり、この上には第3洞口が開口しているとのことであった。

16:00、初参加の藤原さんを穴に入れてあげようと言うことで、二子山での調査を切り上げ、峠を越えて「ちゃんから穴」へ移動する。地主へ挨拶後に入洞、大池・村田嬢・藤原さんはファンケイビングを行い、千葉はスケッチ補足を行った。

18:30、活動終了。その後「木古里」で夕食を取る。

21:00、順次解散となった。


二子山の水天宮穴 二子山の水天宮穴 天風洞
「二子山の水天宮穴」の洞口 洞内に祀られている水天宮? 「天風洞」第1洞口
今後は「天風洞」測量を行い、残る2/3の山狩りを行う予定である。(文責 千葉伸幸)

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