| タイトル | 地底旅団ROVER元老院第425回CAVING | ||||||||||||||||||||||||||
| サブタイトル | 東洋大学探検部第13次岩泉町洞穴群調査合宿 | ||||||||||||||||||||||||||
| 分 類 | 合同・ファンケイビング | ||||||||||||||||||||||||||
| 入洞洞窟 | 桃の木洞、安家洞(祝井沢の穴 、底無 しの穴)、あいひらの穴(中倉洞穴 、相平の穴 ) | ||||||||||||||||||||||||||
| 日 程 | 2025年8月12日(火)〜15日(金) | ||||||||||||||||||||||||||
| 参加者 | 矢島、山田陽介(東山ケイビングクラブ)、佐竹一陽、中川侑、森永隆悟、今村匠吾、新島玄紀、浅野湧介、北村陽大、綱島叶人、古澤唯生浬、野崎流星(以上、東洋大学学生10名) 以上12名 | ||||||||||||||||||||||||||
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2014年2月より東洋大学探検部を主体として、岩手県岩泉町内にて洞窟調査を行っていた。その後、調査は継続的に行われていたが、コロナ禍により2019年より調査継続が困難となっていた。 本調査合宿は現役探検部員が山田さんへ協力要請したことにより企画され、OB・OGから現役生への技術継承を行い、今後は現役探検部主体で調査活動を行う足がかりにすることを目的とした。 12日19:00、矢島が東北自動車道経由で盛岡市内に到着。 北欧スパ銭湯「ゆっこ盛岡」に投宿したが、お盆期間のためか館内の食堂「南部ビストロ うんめのす」が大混雑しており夕食を諦める。 13日8:00、矢島が一足先に集合場所であるファミリーマート 盛岡三ツ割店に到着。 すると、タクシーで乗り付ける者が現れ、不審に思って確認したところ、案の定学生の一人であった。学生はレンタカー屋集合だったところを勘違いし、一人先に到着してしまったようだ。 8:30、山田さんと学生残9名が合流して自己紹介タイム。 9:00、ブリーフィングと昼食の買い物を終え、車両3台で出発。 11:00、岩泉町役場安家支所に到着。トイレを済ませ、年々地区の「桃の木洞」へ向けて出発。 12:00、現地到着。矢島車が駐車場所を攻めすぎてぬかるみに嵌り、学生に押してもらって脱出。 12:30、「桃の木洞」に入洞開始。学生のほとんどはケイビング経験が「ちょうちん穴」のみとのことで、洞口の大きさに早速感動している様子。 13:00、斜洞「サンドスキー」に到着。ひとしきり遊ぶ。 盛岡では直近1週間で何度か雨が降っていたため、水没の危険性を考慮してこれより先には進まずに引き返す(サンドスキー場は水没箇所)。菊地さんに聞いたところによると、「桃の木洞」は急激に水位が上昇する特徴があるそうである。 14:00、出洞。 予定より時間が余ったため、着替えて観光洞「安家洞」へ向かう。 15:00、「安家洞」に到着。矢島は記念にポストカードを購入。 出洞後に管理者のご夫婦と少しお話しし、学生のフレッシュな印象が良かったのか、集合写真を公式インスタグラムに掲載していただくことになった。 16:30、宿舎である尼額公民館に到着。山田さんから学生へ公民館の使い方や周辺の買い物施設を案内したのち、入浴と買い出しへ向かう。 17:30、龍泉洞温泉ホテルにて入浴。 学生は夕食の買い出し、山田さん・矢島は嗜好品の買い出しへ向かう。 18:30、学生の中で唯一ひとり暮らしをしている北村が料理長になり、 カレーを作り始める。珍しく今回の活動では年長者にあたる山田さん・矢島は良い気で晩酌を開始。 20:00、夕食。おいしいカレーが完成し、ミニサラダまでついており感動。 夕食後はジュースを飲みながらカードゲームに興じる学生と、それを眺めながら晩酌する大人たち。 22:00、学生が就寝。山田さん・矢島の晩酌は続く。 24:00、全員就寝。
14日7:00、起床。 8:30、朝食。トースト、スープ、スクランブルエッグにミニサラダが付いており、喫茶店のような爽やかな献立にフレッシュさを感じる。 9:30、尼額公民館脇の小さなトンネルにて、山田さんによる測量講習開始。 11:00、講習終了。 ローソン 岩泉店にて昼食の買い出しをし、猿沢地区の「あいひらの穴」へ向けて出発。 12:00、現地到着。 着替えてアプローチを開始するも、ひたすら藪漕ぎのため文句たらたらの学生達。 12:30、「あいひらの穴」に入洞開始。測量にあたり、まずはファンケイビングで全体像を確認。 ポケコンを使って主洞を測量する班と、タンデムを使って支洞を測量する班の2組に分かれ、作業を進めていく。 14:00、みな早々に測量器具の使い方を体得し、集中して作業に励んでいる様子。そう思いきや、タンデム班が傾斜を%メモリの方で読んでいたことが発覚する事件もあったが、早めに気が付いて修正をして事なきを得た。 15:00、洞口付近にいた山田さんと学生数名が、キクガシラコウモリの色素欠乏(アルビノ)個体と思われる真っ白なコウモリを目撃。奥に逃げ込んできたところを矢島も目撃したが、矢島含む誰も写真を撮影しておらず、悔やんでも悔やみきれないとはまさにこのこと。目は赤色だったと学生談。 16:30、出洞。学生は夕食の買い出しへ向かい、山田さん・矢島は自由行動。 19:00、炊飯器をセットして夕食を作り始めると、突然電子レンジの電源が付かなくなった。嫌な予感がして炊飯器を確認したところ、こちらも途中で電源が切れたのか、浸水しただけの温かい生米になっていた。 19:30、いろいろと検証し、調理器具の故障ではなく電源プラグ側の問題だとわかったものの、ブレーカーを上げ下げしても状況は変わらず。幸いにも不具合の起きた電源プラグ2か所以外は正常に作動していたため、夕食の準備を進める。 20:30、夕食。ハンバーグ定食ミニサラダ付きと、またもや充実の献立に感動。 21:30、電源プラグのことが気がかりだが晩酌開始。探検部OGの西尾さんより差し入れていただいた日本酒「春鹿 旨口四段仕込」と奈良漬けの相性が抜群。 23:00、全員就寝。
14日7:00、起床 8:00、朝食。 9:00、尼額公民館の撤収作業にとりかかる。電源プラグはまだ復旧しない為、公民館館長の杉山さんへ報告とお詫びをする。 9:30、撤収作業も順調かと思いきや、男子トイレが詰まってしまった。ネットで調べた対処法を色々と試すがびくともしない。結局、DCМニコット 岩泉店でラバーカップを購入し、一件落着。 10:30、撤収完了。「あいひらの穴」へ出発。 11:00、現地到着。地権者の昆さん宅を訪ねたが留守のため活動開始。 11:30、公民館館長の杉山さんより電源復活の連絡が入る。原因は聞き損ねたが、重大な不具合ではなく修理費用なども発生していないようでひと安心。 「あいひらの穴」に入洞開始。前日の残りの箇所の測量を進めていく。 13:00、前日に目撃した白いコウモリを再確認するため捜索するが、大人数で驚かせてしまったためか、コウモリ自体がほとんど洞内からいなくなっている様子であった。 15:00、本来の活動終了予定時刻に差し掛かったが測量箇所がまだ残っている。次の活動に持ち越さないためにもう少し頑張ることに。 16:00、すべてのポイントの測量が完了。下山開始。 16:30、地権者宅へ再アタック。すると奥様がいらっしゃって応対していただき、無事に手土産をお渡しすることが出来た。 17:00、地権者宅付近の林道にて解散。 その後、山田さんは自宅へ、学生は盛岡にてレンタカー返却、・矢島は盛岡で1泊してから帰宅となった。 今回の活動では、現役生へ調査合宿のあらましを紹介する目的は達成出来た。希望があればサポートは続けていくが、以降は学生主体での活動開催が復活することを期待する。 本活動一番の反省点は、白いコウモリの写真を撮り損ねたことである。記録がないことは存在していないことと同義と胸に刻み、今後の活動では常に写真を撮れるように携帯電話を首から下げておくようにします。(文責 矢島安菜) |
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