タイトル 地底旅団ROVER元老院第417回CAVING
サブタイトル 龍泉新洞測量調査第10次調査 at 岩泉町・龍泉新洞
分 類 合同・調査ケイビング
入洞洞窟 龍泉新洞(龍泉新洞科学館)、桃の木洞、龍泉洞(湧口、湧窟、龍泉窟)
日 程 2024年12月28日(土)〜2025年1月3日(金)
参加者 細野、千葉の、櫻田、矢島、松本力、山口真也、山田陽介(以上、東山ケイビングクラブ)、林由季子(東洋大学探検部OG)、長井聡道(日本蜘蛛学会) 以上9名
尼額公民館岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉新洞」は1967(昭和42)年、道路拡張の際に発見された。その翌年1968(昭和43)年に日本洞穴学研究所(日本ケイビング協会)と愛媛大学学術探検部が測量を実施。1975(昭和50)年には「龍泉新洞科学館」として一般公開となったが、現在の測量基準に基づいた測量図の作成が必要と考え、再測量調査を行うこととなった。
今回は製図の修正、洞内記載を目的とした。また、次測量調査洞窟として「桃の木洞」が候補に挙がっていることから事前調査も行うこととした。


28日22:30、林が千葉宅に到着。林パパの車(アウトバック)に荷物を積み込んで出発。

22:45、JR国立駅南口ロータリーに到着。長井を探すもなかなか見つからず。5分後に無事確保。ローソン 国立駅南口店でカフェラテを購入してから、千葉の運転で出発。

24:00、大泉JCTを通過。東京外環自動車道経由で常磐自動車道を北上する。3人でたわいもない話に花が咲く。
29日3:00、南相馬鹿島SAに到着。トイレ休憩後、林へドライバーチェンジ。千葉は約320kmを走破したことに満足、後部座席でくつろぐ。

4:00、三陸沿岸道路・矢本ICで一旦高速を降り、東松山市内のapollostation セルフ矢本SSにて給油。石巻港ICから再び三陸沿岸道路に戻る。

6:45、三陸沿岸道路・宮古北ICで降りて宮古市魚市場に到着。林も約300kmを走破。
併設している魚市場食堂に近づいてみると、午前中限定で営業するような張り紙。事前確認したウェブサイトには年末につき営業せずということであったのだが・・・・。とりあえずトイレ前に移動して小休憩する。

7:30、魚市場食堂は何事もなかったようにオープンしていた。ウェブサイトは何だったのか・・・。
滝観洞(地R元第416回CAVING)から合流する細野・松本・山口にはLINEで伝えるが、すでに山田町の で朝ラーを済ませてしまったとのこと。岩手県一関市から向かっている山田には電話をかけ、こちらに合流するように指示する。
千葉・長井は市場丼(1300円/宮古トラウトサーモン・いくら・ホタテ)、林は宮古丼(1100円/宮古トラウトサーモン・タイ・ホタテ)を注文。
合流した山田は日替定食(500円)を注文。ご飯をお代わりしようとすると、厳しい声で注意を受ける。どうやら米価高騰のためにお代わり禁止となったらしい。有料でお代わりする。

8:30、千葉・林・長井・山田が宮古市魚菜市場に到着。すでに細野・松本・山口、櫻田・矢島も到着していた。
賑わう市場内をゆっくり物色。ホタテ(刺身)、宮古トラウトサーモン(刺身)、メカジキ(刺身)、本マグロ(刺身)、ナメタカレイ、ヤリイカ、なまこ、ワカメ、氷頭、イカの塩から、すっとぎ、なます、などを購入。かつての教訓により、たくあんとリンゴは購入禁止令(差し入れがある可能性大)。
千葉・山口は知人や自宅に海産物を発送。

9:15、ローソン 宮古西町店でカフェラテを購入。三陸沿岸道路・宮古北ICから岩泉町に向けて出発。

9:30、浜の駅愛土館に到着。ここはかねてより千葉が行きたがっていた食堂があるが、土日祝しか営業していないため、何度も失敗&断念したところである。
格安ドンコを買い足してから、食堂開店まで寒空のなか駐車場にて待機。

11:00、食堂開店。矢島は「小本浜へらがにラーメン+ミニ海鮮丼」。他は「龍甲海鮮丼」を注文。本日の海鮮丼はマグロ、ママス(サクラマス)、ヒラメ、ソイ、アイナメ、ワラサ、ホウボウ、タラ、タナゴ、シメサバ、ヤリイカ、タコ、イクラの13品で1600円。ボリュームたっぷりでリーズナブルだが、淡白な白身魚が多く味のメリハリがないのが残念であった。

12:00、浜の駅愛土館を出発。

12:30、宿舎である尼額公民館に到着。食材や荷物を搬入する。
その後は千葉・細野は龍泉洞事務所への挨拶まわり、山田らは岩泉町警察署岩泉消防署への挨拶まわり、買い出しを行う。
松本は龍泉洞の水を使用したクラフトビール「龍泉洞ヴィベール」と「スーパードライ」を樽で購入。このクラフトビールは8月から観光施設「龍泉洞わっか」にて提供されるようになったばかりである。お値段は高め。
町内はしっかり雪が積もり始める。

13:30、千葉・細野は一足先に帰宿。平面図と展開縦断面図を床に広げ、改めて修正箇所などをチェックしなおす。

15:30、龍泉洞温泉ホテルへ移動、入泉。

16:30、帰宿。刺身を中心に夕食。

23:00、順次消灯。
魚市場食堂 浜の駅愛土館 龍泉洞
朝食は「市場丼」 昼食は「龍甲海鮮丼」 雪景色の「龍泉洞」

30日7:00、順次起床。

8:00、朝食。食当:矢島は朝からヤリイカをスライス。

10:00、櫻田・矢島・山口・林・山田・長井は龍泉新洞に入洞。各班に分かれ、報告書用洞内記載の執筆を行う。長井はクモ探し。
千葉・細野・松本は龍泉洞観光センターにて缶バッチ「龍泉洞コウモリーズ」(@400円)を発見。全5種をコンブリートすべく回す。交換し合いながら見事コンプリート。

11:00、千葉・細野・松本は寄宿。製図作業を行う。

14:00、千葉・細野・松本は道の駅いわいずみ内のレストラン岩泉にて昼食。千葉・松本は「岩泉牛乳ラーメン」(900円)、細野は「カツカレー定食」(1150円)を注文。
千葉は洞窟地権者へ岩泉ヨーグルトを発送。

15:30、千葉・細野・松本は寄宿。引き続き製図作業。
上川原さんからの差し入れで煮しめをいただく。毎回感謝である。

18:00、全員が寄宿したところで龍泉洞温泉ホテルへ移動、入泉。
「地底湖の湯トートバッグ」(1320円)を発見、もちろん購入。

19:00、帰宿。記載整理や夕食準備。

20:00、夕食。刺身や宮崎県旅団員:宮野原に送ってもらったぎょうざの丸岡

27:00(3:00)、順次消灯。
レストラン岩泉 尼額公民館 尼額公民館
美味しい「岩泉牛乳ラーメン」 測量図を見ながら記載確認 楽しい楽しい夕食

大晦日7:00、順次起床。

8:00、朝食。食当:矢島は牡蠣オムレツを披露。いい嫁になるでしょう。

10:00、櫻田・矢島・松本・林・長井は龍泉新洞に入洞。各班に分かれ、報告書用洞内記載の執筆、クモ探しを行う。
千葉・細野・山口・山田は製図作業や洞内記載チェックを行う。

13:30、千葉・細野・山口・山田は「しょおじょお食堂 上町店」にて昼食。男気じゃんけんの勝者は細野。瓶ビールと共に各自2品を注文。

14:30、斜向かいにあるツルハドラック 岩泉店に立ち寄る。ソーセージはどこが美味しいという話になって3種類購入。

15:00、帰宿して作業再開。

18:30、全員が寄宿したところで龍泉洞温泉ホテルへ移動、入泉。

19:30、帰宿。

20:00、ジンギスカンをつまみに飲んだり、紅白歌合戦を横目に作業したりして各々過ごす。
千葉は意味不明の洞内記載にダメだし。年越しそば担当の松本は準備に勤しむ。

23:30、龍泉新洞に入洞。小向さんも現地合流。
今年の年越しそばは安家地大根でのおろしそば。辛い。

24:00、新年おめでとうと言いながら第2弾をすする。

25:00(1:00)、出洞。
宿舎に帰って初お清めをする。

27:30(3:30)、順次消灯。
尼額公民館 尼額公民館 尼額公民館
矢島作「牡蠣オムレツ」 若者はすべてスマホ オジサンはアナログ

元日8:30、順次起床。

9:30、朝食。エビ、伊達巻、カマボコ、氷頭、ナメタカレイの煮付けなど、正月らしい料理が並ぶ。

11:00、櫻田・矢島・松本は入洞準備。今後の調査に向けての「桃の木洞」偵察である。
千葉・細野・山口・林・山田・長井は宿舎に残って事務処理を行う。

11:30、桃の木洞班(櫻田・矢島・松本)は松本車(ハイエース)にて宿舎を出発。

12:00、石峠トンネルを抜けると積雪が増した。坂を下り安家地区に至る。天気は良いが出歩いている人は見られない。

12:30、年々沢に架かる年々三の橋を渡り、左岸側の路外のスペースに駐車。入洞準備開始。

12:45、洞口へ向けて出発。年々川沿いに山裾を北へ進み、枯れ沢を登る。堆積した落ち葉を覆うように積雪があり、やや歩きづらい。

13:00、「桃の木洞」に到着。大きく開口した洞口前で小休止後に入洞開始。
洞口付近からしばらくは広い空間が続く。洞床にコウモリのものと思しき細い骨が散在しているのがみられる。洞内ではキクガシラコウモリとコキクガシラコウモリが確認できたがどちらのものかわからない。なかにはカビの菌糸に覆われた死骸もあった。

13:15、眠ったコウモリ達を邪魔しないように進み、斜洞「サンドスキー」に至る。天地方向にはやや圧迫感があるものの、厚く堆積した砂の斜面が広がっている。

13:45、腹這いで背中を擦りながら狭所を抜けると広大な空間に出る。見回すと洞壁に文字の彫られた木板を発見。表には「雪泥殿」裏には「広場」と彫られていた。入洞から休まず進んできたため、しばし休憩。

14:00、休憩後、松本はその場で待機。櫻田・矢島は洞奥方向の偵察に向かう。
広場から上方へ進むと、天地方向に狭い通路を抜ける。全体が泥っぽく、タイミングによっては完全に水没する場所のようだ。あまり気持ちの良い空間ではない。

14:30、小空間に至ると進路がなくなった。測量図を見返すと先程の広場から支洞を進んできて、終端に至ったようであった。撤収時間の15時が迫っているため広場手前まで戻り、洞奥へのルートを確認することとした。

15:00、洞奥方向へ少し行くとすぐに狭所に至った。これ以上は時間切れのため退却。待機していた松本と合流する。松本視点では、戻って来るライトの明かりが再び見えなくかなったため、道迷いをしているのではないかと気を揉んだようだった。

15:30、行きはスルスルと下った「サンドスキー」も、帰りは地味に辛い登りだった。洞口付近では、洞壁の随所にいるホラヒメグモを見つつ出洞。

15:50、車両に到着。

16:00、身体が冷え切らないうちに着替えを済ませて出発。

17:00、宿舎に到着。

17:30、宿舎前で集合写真を撮ってから櫻田・矢島は離脱。矢島は2日に譲れない新年の挨拶があるとのこと。

18:30、龍泉洞温泉ホテルへ移動、入泉。

19:30、宿舎に戻って夕食。ぎょうざの丸岡を中心に残食材処理を始める。桃の木洞班が買ってきた志たあめやのケーキ「たぬきさん」を食べるものもいた。

25:00(1:00)、順次消灯。
尼額公民館 尼額公民館 尼額公民館
正月らしく朝からビール 林は3D測量のデータ整理 再提出させられる山田
龍泉新洞・北洞 龍泉新洞・北洞 龍泉新洞・北洞
「桃の木洞」の洞口 完全水没していることが多い 看板「雪泥殿」

2日7:00、順次起床。

10:00、松本・山口・林・長井は入洞準備。出発。前日に続き、別メンバーでの「桃の木洞」偵察である。

10:30、桃の木洞班は松本車(ハイエース)にて宿舎を出発。

12:00、千葉・山田は入洞準備。「龍泉新洞」での洞内記載確認である。
細野はひとり宿舎に残って事務処理を行う。

12:30、千葉・山田は宿舎を出発。

13:00、「龍泉新洞」に入洞開始。
提出された洞内記載を確認しながら、研究洞から地底湖へと進む。もう二度と来ることはないだろう。

18:00、出洞。ほぼ同時刻に桃の木洞班が帰宿。

19:00、龍泉洞温泉ホテルへ移動、入泉。

20:00、夕食。東屋豆腐店の硬い豆腐で作った麻婆豆腐とソーセージ食べ比べ。
ソーセージはお金持ち山口が推奨する日本ハム「シャウエッセン」、千葉家がディズニーランド招待のために食べ続けるプリマハム「香薫 あらびきポーク」、メーカー不明「うす皮うまいウインナー」の3種類。シャウエッセンが圧勝であった。

25:00(1:00)、順次消灯。
龍泉新洞・研究洞 竪穴 龍泉新洞・研究洞 水流 龍泉新洞・研究洞 地底湖
竪穴部を降りる 水流部をくぐる 地底湖

3日7:00、順次起床。
ささっと朝食を取り、撤収作業開始。

12:30、宿舎を出発。岩泉町警察署岩泉消防署へ挨拶まわりしてから龍泉洞事務所へ向かう。

13:00、長井が龍泉洞に入洞したことがないということで、一同嫌々に入洞。

13:30、出洞。そのまま観光施設「龍泉洞わっか」にて、千葉による恒例のソフトクリームのお振舞い。

14:00、龍泉洞を出発。道の駅いわいずみに立ち寄ってから、三陸沿岸道路・岩泉龍泉洞ICより南下する。
松本は離脱。

15:30、道の駅やまだ おいすたにて休憩。ホタテやカキなどの海産物購入後、隣接するレストラン「うみっぷく」にて遅めの昼食。帆立あかもく丼、カキフライなどを注文。

17:00、ここで山口車(Gクラス/山口・千葉・細野)と林車(アウトバック/林・長井)に分かれて解散。

23:30、順次帰宅となった。
尼額公民館 龍泉洞・蝙蝠穴 うみっぷく
トトロと記念撮影 「蝙蝠穴」プレート上のキクガシラ 昼食は「帆立あかもく丼」


あとは報告をまとめるという地味な作業が続く・・・・。(文責 千葉伸幸・櫻田真人)

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