タイトル 地底旅団ROVER元老院第40回CAVING
サブタイトル 地下工房へのご招待 at 丹波山村・青岩鍾乳洞
分 類 体験・洞内写真撮影ケイビング
入洞洞穴 青岩鍾乳洞
日 程 2000年11月11日(土)〜12日(日)
参加者 千葉、雨宮、村野、小園、細野、黒田、中村允彦(明治大学地底研究部)、宮田麻衣(ガールスカウト東京108団)、鈴木瞳子(ガールスカウト東京108団レンジャー隊)、松本日和(ガールスカウト東京28団レンジャー隊) 以上10名
青岩鍾乳洞・洞口前
洞口前にて
青岩鍾乳洞
体験ケイビング班
青岩鍾乳洞・青岩氷河
撮影班
青岩鍾乳洞・青岩氷河
「青岩氷河」での撮影
青岩鍾乳洞・アンデルセン
二次生成物と記念撮影
青岩鍾乳洞・アンデルセン
集合写真
半年前から話があがっていた「ガールスカウト東京108団レンジャー隊」の体験ケイビングとして企画された。
また、同時に洞内写真撮影も行うことにした。


11日14:00、先発隊として細野・黒田がお祭集落に到着する。するとアプローチ林道が5日前から閉鎖していた。急遽、三条小屋ではなく林道2q地点での幕営に変更する。

21:00、千葉・小園・松本さんが合流。先発隊が用意してくれた豚汁で夕食をとり、ミーティング後に消灯した。
12日8:00、予定を繰り上げて徒歩アプローチを開始する。

8:30、後発隊(雨宮・村野・細野・中村君・宮田さん・鈴木さん)は林道入口に到着。すぐさま先発隊を追いかける。

11:00、先発隊(千葉・細野・黒田・小園・松本さん)は林道終点まで7qの道のりを紅葉を楽しみながら100分、そこから三条小屋まで30分、洞口まで50分かけて洞口に到着する。

11:30、後発隊も洞口到着、合流する。
昼食を取っていると、巡検に来ていた「埼玉県立川越高等学校・地学部探検隊」と遭遇、顧問の鈴木先生とお話をする。どうやら西川先生は転勤になったらしい。

12:00、2班に別れて入洞開始する。
体験ケイビング班はPL千葉・小園・宮田さん・鈴木さん・松本さんの5名。
初体験3名を先頭にして、大ホール「アンデルセン」まで進む。ここで洞穴形成、二次生成物(つらら石、石筍、石柱、ヘリクタイト、フローストーン、洞窟サンゴ)、溶食形態(ノッチ、ペンダント)、堆積層を簡単に説明、しばし洞内を楽しむ。
まだ時間も体力もあるようなので、水流沿いに洞奧へ向かう。小滝ではサポートをしながら、撮影班のいる「青岩氷河」に到着、ムーンミルクを説明する。
14:00、出洞。

撮影班はPL雨宮・村野・細野・黒田・中村君の5名。
「青岩氷河」へ直行し、ムーンミルクのバルブ撮影を行う。
13:30、撮影終了。体験ケイビング班と合流して記念撮影後に数名が「白亜の間」へ保存状態の確認へ行く。すると、昨年訪れた時に比べてかなり汚れており、泥がついた手足のまま入洞しているケイバーがいるらしい。ここへは入洞自主規制している者も多く、入るときも汚れたつなぎや靴を脱いで入るようにしている場所である。このままでは保存状態はますます悪化、閉洞も懸念されるので、「青岩鍾乳洞」を訪れる者は思慮して行動して頂きたい。

14:30、出洞。下山となった。


今回の体験ケイビングは、ハプニングにより往復徒歩6時間の秘境の洞穴となってしまった。振り替えも考えたが、奥多摩地区では魅力的な洞穴がないため決行することにした。普段山登りになれていない宮田さんと鈴木さんには大変なアプローチだったであろうが、初洞穴を楽しんでもらえたと思う。今後も体験ケイビングを行っていきたい。(文責 千葉伸幸)



【体験者の感想】
洞窟っておもしろいなぁと思いました。綺麗な石も沢山見ることができたし、地球の神秘を感じました。普段できないサバイバルな体験ができてよかったです。(鈴木瞳子嬢)

現地までがすごく遠く、行きも帰りもくたくたで、洞窟までちゃんと歩けるか不安でした。歩き始め、ゆったりと奥多摩の素晴らしい秋を眺めながら、楽しく歩けましたが、山道を歩く頃には大分疲れていて、とても辛かったです。でもその辛さに見合う、洞内での体験ができたと思います。綺麗な洞内を見たり触ったりして、色々な事にチャレンジ出来て本当に楽しかったです。(宮田麻衣嬢)

この体験ケイビングの話を小園リーダー(※1)に聞いた時「(参加したら)きっと楽しくて珍しい経験ができるだろうなぁ。」と思って参加させていただきました。しかし、実際に参加してみたら想像をはるかに超える楽しさでした。それにはじめてのことも一泊二日でいくつも経験できて良かったです。
まず、何かのためにするキャンプははじめてでした。私が今まで参加してきたキャンプはキャンプそれ自体が目的でハイキングやオリエンテーリングはおまけでした。だから行きがけに食料にパンを買って行くのはおどろきました(キャンプというのは全部自炊だと思っていたので)。でも、こういう目的があってするキャンプは民宿や山小屋に泊まるより経済的で楽しいし、それに活動場所の近くで寝起きができていいなと思いました。テントの所にあったこたつぶとん(※2)もやわらかくてねごこちが良かったです。
そしてもちろん、初ケービング。リーダーのみなさん(※3)が「初めての時に青岩鍾乳洞はいいよぉ。そんなにつらくなくてきれいで。」とおっしゃっていたので、行きの紅葉狩りの間(※4)、鍾乳洞のことを思っていました。私の頭の中にはモグラのほったような穴とかあるいは普通に立っていけるものとかが浮かんでいて、あんなに水がごうごう流れたり、滝があったり、めずらしい岩があったりするものではありませんでした。めずらしいものや美しいもの(たとえば、あの美しいムーンミルクのような)が見れたこともうれしかったし、楽しかったのですがもっと楽しかったのが洞くつ内を自由に進めたことです。先に人が入っているし、下見もしてあると聞いていたので、ころんだり、落ちたりするのだけ気をつけて進めるので安心でした。先導してもらうよりも自分が前で進んだ方が(はじめてのせいかもしれませんが)楽しいと思ったので良かったです。帰り、穴から出てこれから帰るという時は正直かなりつらかったです。でも、ゆっくり歩くので、思っていたよりラクに帰れました。帰りは初ナイトハイクまで体験できて良かったです。
今回の私の反省点は2点。一つは鍾乳洞について、なにも事前に勉強しておかなかったことです。だからせっかくめずらしい曲がり石やムーンミルクを見たのに、それがどれだけめずらしいかはよく分かりませんでした。もう一つは自分が動けなかったこと。はじめてというのもありましたが皆さんに甘えっぱなしではずかしかったです。この2点を直して、(行けるとしたら)28団レンジャー隊(※5)で夏のキャンプは岩手(※6)で体験ケービングに参加してみたいです。本当に私の体験した感動や私の妹たち(※7)にも体験してもらいたいです。
私はぜひケービングを再びしてみたいなと思いました。(松本日和嬢)
※1 小園はガールスカウト東京28団レンジャー隊の正リーダー(=隊長)である。
※2 体験者の防寒を考慮して細野が持ってきていた。
※3 今回の地R元参加者全員がボーイ&ガールスカウト指導者及びOB。
※4 洞口までの徒歩アプローチのこと。
※5 ガールスカウトの高校生年代のこと。
※6 夏季幕営としてケイビングフェスティバル岩泉町大会への参加を検討中。
※7 ガールスカウトの後輩のこと。


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