タイトル | 地底旅団ROVER元老院第407回CAVING | ||||||||||||
サブタイトル | てんご穴調査 in 岐阜県山県市 | ||||||||||||
分 類 | 合同・調査ケイビング | ||||||||||||
入洞洞窟 | てんご穴(テンゴ穴、テンゴの穴、てんごの穴) | ||||||||||||
日 程 | 2024年3月8日(金)〜10日(日) | ||||||||||||
参加者 | 奥沢、縣智丈、荒木浩介(以上、Japan Exploration Team)、田中未希、丸山智朗(以上、パイオニアケイビングクラブ) 以上5名 | ||||||||||||
てんご穴は現在Japan Exploration Team(以下、J.E.T)が再測量調査中の洞窟だが、今回は未測量部分の洞内探索および学生時代にメクラヨコエビ研究をされていた丸山さんがいる事からヨコエビ調査も目的とした。未測量部分は洞口から4時間ほどかかるため、洞内泊を伴う活動とした。
8日22:00、丸山車がJR戸塚駅で田中さんをピックアップした後、奥沢は小田急線長後駅で合流する。関東組の3人(丸山さん・田中さん・奥沢)で運転を交代しながら、厚木南ICから新東名高速自動車道を名古屋方面へと向かう。 24:00、浜松SAにて車中泊。 9日5:00、起床。出発。 7:30、東海環状自動車道・関広見IC出口で降りて、美山漁業協同組合に到着。J.E.Tの縣さん・荒木さんと合流。 8:30、「てんご穴」洞口付近の林道に到着。入洞準備。途中薄く積雪していたため、スタッドレスタイヤで良かった。今回は洞内泊を伴う活動となるため個人装備+宿泊装備+竪穴装備と40L程のタックルバッグの容量をフルに使った。 9:20、薄い積雪のある斜面を15分ほど登ると洞口に到着。柵にかかっている錠を開けて入洞する。 とりあえず洞内テン場を目指して出発する。唯一洞内を知る縣さんに先導してもらいながら奥へと進むが、全体として支洞が多く、特徴ある二次生成物が少ないため道を覚えるのが難しい。前の人と間隔が開いてしまい、進路ではない支洞に進んで道迷いしてしまうくらいに構造も複雑であった。 天井が低くかがんで進む箇所や、さらに狭くアップダウンがある箇所は全員で荷物リレーしながら進んでいくため、奥まで行くのにも一苦労であった。荷物を担いだまま洞内探索する事が、そういえばあまり経験なく、縣さんは慣れておりダブルザックでもどんどん進んでいくスタミナが凄いと思った。 所々で支洞も案内してもらい、「ジプサム支洞」はジプサムが見られるらしいという事で探すなど寄り道をしながら進んでいった(結局、よく分からず見つけられなかった…)。 また、水流部やプールがある箇所では丸山さんがメクラヨコエビ調査をしながら進んだが、今回は見つけられなかった。 15:00、テン場に到着。なだらかな土の下地に風もそんなになく、水場も近い、まさにテン場適地な場所である。下地を整地した後、グラウンドシートを広げたら完成。 15:30、手分けして新エリアを探索する事にした。最初は各々支洞を入っていたが、途中から関東組3人で探索を共にする。支洞を確認しながら奥へ奥へとしばらく進んでいたら、いつの間にかテン場に戻っていた。ループしていたと分かった時点で道順の記憶をノートに書いてみるが方向の整合つかずまとめられない。探検しながらその都度記録した方がよかった。 18:30、テン場で片付け、洞内泊の準備をする。 19:30、片付け終わった人から各自夕食。共同装備でお湯を沸かしてフリーズドライなどで済ませる。色々な海外遠征の時の話などを聞くなどして談笑する。
10日6:00、起床。いつの間にか寝落ちしてしまった。順次、朝ご飯を食べて準備する。 7:45、荷物をまとめて活動開始する。今日は最初に新エリア内にある竪穴(約−50m)を案内していただいた。竪穴を関東組で楽しんだ後、周辺を洞内探索する。 昨日に引き続き支洞アタックをしていると丸山さんが竪穴を発見。石を落としてみた感じは先ほど降りた竪穴と同規模の可能性もあるかもしれないとの事。 テン場に戻りがてら、新エリア内の洞床が白く綺麗な空間で写真撮影大会をする。 12:00、テン場に集合。縣さんが探索していた方でも、別の同規模の竪穴を見つけたらしいと分かる。 12:15、グラウンドシートなどを残置して洞口へと向かう。 15:45、行き同様にはぐれて迷子になったりもしながら出洞。道を覚えるのが大変そうな穴だ。全身ドロドロになった集合写真を撮る。 16:30、現地解散。 関東組は早速温泉を求めて武芸川温泉に行く。広々とした露天風呂で身体を癒す。 17:30、縣さんに教えてもらった地元ファミレスであるエデンで夕飯を食べる。全4種類の餃子(焼き餃子、スープ餃子、揚げ餃子、チーズ餃子)をコンプリート。他、炒飯や天津飯を注文する。 18:15、県道94号線を東に進み、東海北陸自動車道・美濃ICから往路同様に東海環状自動車道、新東名高速自動車道で帰路につく。余裕で帰れると思っていたが、足柄SAに寄り道をした結果、到着時間が田中さんの終電に間に合うか怪しくなる。 23:47、圏央道、新湘南バイパスを経て藤沢ICで降りた後にJR戸塚駅着。53分発の田中さんの終電に何とか間に合った。 24:50、奥沢帰宅。
洞内泊により36時間、洞窟漬けの活動だった。洞内泊装備やパッキングには改善の余地があったが、色々面白い経験ができた。2日間かけても探索しきれないテンゴ穴は測量するとなると大変そうだが機会があればまた今度は測量でお手伝いしたい。また、他の団体の方々と交流するのは久しぶりの機会で、それぞれの団体の洞窟の話を聞くのも面白く、今後もこういう形で繋がりも広げていけたらと思った。(文責 奥沢香那) |
|||||||||||||
「活動報告」に戻る 次の「個別活動報告」へ進む TOPへ戻る |
|||||||||||||
2024 Copyright(C) 地底旅団ROVER元老院 cavers_rover_in_tokyo@yahoo.co.jp |