タイトル 地底旅団ROVER元老院第405回CAVING
サブタイトル 第61次内間木洞調査 at 久慈市・内間木洞
分 類 合同・調査ケイビング
入洞洞穴 内間木洞(風穴、上の岩穴、上の岩屋)
日 程 2024年2月10日(土)〜11日(日)
参加者 矢島、櫻田、菊地敏雄、山田陽介(以上、東山ケイビングクラブ)、石川典彦(東京スペレオクラブ)、平宗雄(あぶくま・けいばぁず・くらぶ)、小向益男(日本洞穴学研究所)、新井健汰、東口和樹、廣瀬数馬(以上、明治大学地底研究部OB・OG会)、渡邉美帆、村田花音、岩田朔来(以上、明治大学地底研究部)、野口明日美、近藤健(以上、東京農業大学農友会探検部) 以上15名
「内間木洞」は一時、総延長国内第3位にまでなった岩手県久慈市の管理洞である。地R元としては2000年から2006年にかけて調査に参加している。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、2020年2月に行われた第59次内間木洞調査以降活動を自粛していたが、2023年の第60次内間木洞調査(地R元第394回CAVING)より活動を再開。氷筍観察会も同年から再開されている。
今回は氷筍観察会のサポート、洞内点検と新空間探索を目的として計画された。

10日17:20、JR東京駅の東海道線ホームにて矢島・櫻田合流。矢島は退勤後に直行してきたため荷物が多い。

17:30、夕食を求めて駅弁屋祭 グランスタ東京店に向かうが、入店を躊躇してしまうほど混みあっている。あまりに混雑が酷いので手早く弁当を購入し退店する。

17:40、出発まで時間があるため、改札内にあるグランスタで休憩。
南乗り換え改札を通り、東北新幹線ホーム上にある外観の小洒落たニューデイズ キオスク 東京駅新幹線ホーム5B店でハイボールを購入する。

18:20、こまち41号で出発。最前列の座席はテーブルが大きく、使い勝手がよい。

18:40、車内販売で購入した「いぶりがっこスモークチーズ」をつまみにハイボールで乾杯。夕食を摂る。矢島は三新軒「新潟和牛弁当」、櫻田は丸政「八ヶ岳高原の鶏めし」。

20:20、JR盛岡駅に到着。狙ったかのようなタイミングで、降り続いていた雨が湿った大粒の雪に変わる。

20:30、駅から徒歩2分の盛岡シティホテルにチェックイン。

21:30、ホテル最寄りのセブンイレブン 盛岡駅前通店で明日の朝食、行動食等を購入。

22:20、明朝の早起きに備えて就寝。
11日4:00、大量にセットしたアラームで起床。

4:50、盛岡シティホテルを出発。路面には昨夜降り始めた雪が積もっている。

5:00、タイムズカー 盛岡駅前第1に到着。フロントガラスの雪を除き、氷を溶かしたのち出発。車はトヨタ ルーミー。昨年(第60次内間木洞調査へ向かう途中、東北自動車道にて自損事故)の教訓から安全な速度で慎重に走行する。

5:20、盛岡市街を抜けて、コスモ セルフピュア盛岡インターSSにて給油。貴重な24時間営業スタンドである。

5:30、東北自動車道・盛岡ICから北上。本線上は除雪と塩カルのおかげで路面状況がよくひと安心。

6:00、岩手山SAにてトイレ休憩。矢島はお土産にいぶりがっこクリームチーズを購入。
安代JCTより八戸自動車道へ。さらに交通量は少なく独走状態。山間部を抜けるにつれ路面の雪は無くなり、制限速度も80キロに緩和される。

7:10、順調に北上して八戸自動車道・九戸ICで降りる。コンビニに寄りたいが付近には見当たらない(看板もない)。県道42号軽米久慈線を久慈方面へ東進。圧雪路だが十分な道幅があり、線形、勾配も穏やかで走りやすい。カーナビに表示される第◯地割の文字に岩手を感じる。

7:50、ファミリーマート 久慈大川目店に到着。ホットコーヒーとカツサンドで朝食を摂る。

8:10、再出発。
途中、久慈琥珀博物館なる施設の前を通る、立派な建物に興味を惹かれるが当然開館前のため素通り。のちに内間木洞にて久慈の名所として居合わせた御婦人より紹介される。
到着時間遅れのため、矢島が連絡を試みるも携帯電話(ドコモ)は圏外で通じない。

8:50、氷筍まつりの幟が散在する道を抜け、内間木ビジターセンターに到着。櫻田の携帯(au)は電波が通じたため山田へ連絡。東京農業大学組を迎えに出ている山田の到着を待つ。

9:20、山田らと合流。一服したのち入洞準備をする。ツナギが限界を迎えつつあり、注文したケイビングスーツの到着が待たれる。
一緒に入洞する農大生の野口・近藤とそれぞれ自己紹介をして出発。

9:50、入洞開始。澄んだ氷の透明さに息を呑む。洞口ホール「千畳敷」の氷筍は見事だが例年よりずっと小さいとのこと。
山田を先頭に「稲妻洞」へ向かう。程なくして鈴なりのコウモリ達を発見。キクガシラコウモリとコキクガシラコウモリがそこかしこにぶら下がっている。また、脚にタグの付いた個体も発見。接触しないように慎重に通過する。
「内間木ジャンクション」の先で出洞する先発組とすれ違う。さらに奥へ進み、2箇所で膝上まで水に浸かる。こんなはずではと思いながらも観念して入水する。

10:45、「銀河の滝」に到着。冷水が岩を打つ音が響いている。せっかくなので滝行を敢行、全員ずぶ濡れになってしまった。身体が冷える前にそそくさと引き返す。

11:30、氷筍観察会通路に合流。入洞時より見学されている方も増えていた。出口への通路が狭く渋滞していたため、震えながら待機する。

11:40、出洞。内間木ビジターセンターに戻り濡れたツナギを脱ぎ去る。

12:00、着替えを済ませて各自昼食を摂る。矢島・櫻田は1巡目にもち田楽、蕎麦を購入。温かい餅、温かい蕎麦が冷えた身体に沁みる。同卓した明治大学地底研究部の渡邉・村田・岩田より猪肉の串をお裾分けしてもらう。食感もよく、食べ応え十分。
続いて2巡目に短角牛コロッケ、メンチを購入。空腹なのもあり黙々と食べる。その後、名物の豆腐田楽を買いに行くが既に売り切れ。先に買わなかったのが悔やまれる。
昼食後は薪ストーブを囲んで歓談。昼食時とあってか多くの観光客で賑わっており、外国人のグループも訪れていた。

12:45、明治大学地底研究部副幹事長らが内間木ビジターセンターに到着。盛岡からレンタカーで来たが、途中で県道の冬季閉鎖に阻まれて迂回してきたようだ。

14:30、昼食後山狩りに出ていた明治大学地底研究部が戻り、撤収開始。
清掃終了後、一日中雪の中で冷やされた前夜の残りのスーパードライを菊地さんより賜る。

14:45、解散。内間木ビジターセンターを出発。

15:50、八戸自動車道・九戸ICから南下。安代JCTを経て東北自動車道をさらに南下。時折降雪があるものの、路面はほぼ乾いており快調に走る。

16:50、東北自動車道・盛岡ICを降りる。

17:10、タイムズカー 盛岡駅前第1に到着。
折角盛岡へ来たので、荷物を整理してから盛楼閣へ向かう。夕食時にはやや早いが店先には既に行列ができている。名前を書いて待つことにして、一旦盛岡駅ビルのフェザンを散策。車中のつまみにその名もズバリな「おつまみホタテ」を購入してからお店に戻る。

18:00、盛楼閣に入店。速やかにタン、カルビ、レバーと冷麺を注文。冷麺到着まで淡々と肉を焼いて食べる。しっとりとしたレバーが美味しい。肉を焼き終えた頃に冷麺が到着。太く存在感のある麺もスープも美味しい。別盛りにした辛味を足して食べる。しっかり辛くて美味しい。

19:15、JR盛岡駅を出発。はやぶさ44号で一気に東京へ戻る。先程買ったホタテの存在を完全に忘れ、余った行動食をつつきながらスーパードライをあおる。

21:25、うとうとしている間にJR東京駅に到着、JR東海道線に乗り換える。荷物が多いため迷わずグリーン車へ。

22:45、矢島が解散。

23:45、櫻田が自宅に到着。
内間木洞・千畳敷 内間木洞・稲妻洞 内間木洞・稲妻洞 銀河の滝 内間木洞ビジターセンター前
「千畳敷」の氷筍 ムーンミルクを発見 「銀河の滝」に挑む 魅力的な屋台が並ぶ


昨年の第60次内間木洞調査(地R元第394回CAVING)は櫻田の事故で参加出来なかったが、一年越しで念願叶って「内間木洞」へ辿り着き、入洞を果たせた。矢島・櫻田は今回初めて氷筍を見学したが、今年の氷筍は例年比で半分弱程の大きさとのことであった。時間の制約もあり、「稲妻洞」のピストンのみの入洞となったうえ、豆腐田楽を食べ損ねてしまった。次の機会にリベンジを果たしたい。 (文責 櫻田真人)

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