タイトル 地底旅団ROVER元老院第395回CAVING
サブタイトル 岩泉町職員案内 at 岩泉町・氷渡洞
分 類 ファンケイビング
入洞洞穴 氷渡洞(氷渡ケイブシステム、氷渡探検洞、氷渡洞-坪沢穴、氷渡洞−坪沢の穴、氷渡の穴、バクチ穴)
日 程 2023年2月15日(水)
参加者 杉山、小向益男(日本洞穴学研究所)、佐々木章、小成健、箱石善也、武田勝磨、周由希(以上、岩泉町役場経済観光観光交流課)、加藤駿也(岩泉町役場安家支所)、高井まゆみ(安家地域振興協議会)、福間恵理(龍泉洞事務所)、郭欣怡(岩泉町地域おこし協力隊) 計11名
岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「氷渡(すがわたり)探検洞」は、自然のままの状態で一般の皆さんに洞窟探検を体験していただく洞窟であった。しかし、重なる運営経費等によって2010年10月31日で閉洞となった。
今回は岩泉町の観光関係者の方々が「氷渡(しがわたり)洞」の現状確認をしたいとのことで計画され、小向さんと杉山がサポートのために同行した。


9:00、杉山は岩泉町内の自宅を出発。

9:15、岩泉町役場に集合。役場の車2台と杉山車に分かれて移動。

10:00、龍泉洞事務所と岩泉町役場安家支所に立ち寄ってから、氷渡交流施設に到着。小向さんと合流。

10:15、ゲートと鍵を開けて「氷渡洞」に入洞。本日は最高気温が−1度の真冬日だからか、洞口のつららは1m以上ある。入洞してすぐの所には2m強の氷柱もあった。

10:30、やや狭い「立命風洞」入口はサポートをしながら通過。「長慶の間」には30p程度と小規模ながら氷筍がある。入洞の目的のひとつがこの氷筍を見ることだったそうだが、想定外に短く皆さん残念そうだ。

10:45、分岐点から「龍の背本洞(左洞)」を進むと、「大ガレ場」付近でチチブコウモリを発見する。高さ2m位の所にしがみついていた。小向さんによると非常に珍しいそうだ。もちろん杉山も初めてのご対面。黒褐色の毛並と顔立ちが特徴的である。チチブコウモリはみんなに写真を撮られてもじっと動かない。

11:30、石筍「自由の塔」に到着。見上げるほどの石筍に一同のテンションも上がっていく。

11:35、方解石が顕著なフローストーン「きらめく星座」にて記念撮影。この先は地底湖「龍堰の湖」だが、観光課の方々の予定があるため引き返すことに。

12:15、「氷渡の氷壁」付近でウサギコウモリを発見。トーパー時のじゃばら状の耳介を縮めて前腕と体の間に挟み込み、耳珠がちょこんとと突出している状態だった。

12:30、「氷渡洞」を出洞。

12:40、氷渡交流施設にて解散。

13:15、杉山は岩泉町内の自宅に到着。


今回は観光関係者の方々のサポートとして入洞した。ケイビングが初めてという方がいたり、人数も多かったが、全員怪我無く終えて良かった。
個人的には、珍しいチチブコウモリを観察したり、二次生成物を堪能したりと貴重な体験となった。(文責 杉山晶)
氷渡洞・洞口 氷渡洞・洞口付近 氷渡洞・立命風洞
入洞開始 氷柱 一般人には難所「立命風洞入口」
氷渡洞・大ガレ場付近 氷渡洞・自由の塔付近 氷渡洞・きらめく星座付近
チチブコウモリ 自由の塔付近の二次生成物 きらめく星座付近の二次生成物

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