タイトル 地底旅団ROVER元老院第391回CAVING
サブタイトル 岩泉町未登録洞穴調査 at 岩泉町「(仮)熊5頭の穴」
分 類 調査ケイビング
入洞洞窟 (仮)熊5頭の穴
日 程 2022年11月5日(土)
参加者 杉山、菊地敏雄、若山拓也(以上、東山ケイビングクラブ)、小向益男(日本洞穴学研究所) 以上4名
岩手県下閉伊郡岩泉町下有芸の晴板地区にある「(仮)熊5頭の穴」は熊が冬眠する洞窟で、一度の猟で5頭の熊を仕留めたことがあるという岩泉猟友会による情報から「熊5頭の穴」と仮に命名していた。
今回は測量と写真撮影が目的である。この調査は岩泉町未登録洞穴調査の一環として行われ、翌6日には風吹き穴の調査も行われた。杉山は5日のみの参加である。


8:45、道の駅いわいずみに到着。

9:00、全員集合。しばらく談笑するなかで、菊地・小向・若山は「(仮)熊5頭の穴」に入洞済であることを確認。
車4台で出発。先頭を走る小向車は山道もぐいぐい走り、後続車は着いていくのに必死であった。

9:40、駐車スペースに到着。

10:00、徒歩アプローチ開始。道路沿いの急な斜面を登ると、あっという間に洞口に到着する。

10:20、入洞。測量の前に軽く洞内を探検する。
洞口から螺旋状に下っていき、抜けると断層面に沿った狭い通路となる。その奥は水平天井のホールとなり、最奥は崩れて行き止まりになっていた。
ホールにはボックスワークのなりかけやストローなどがあり楽しめる。至る所に獣糞や、熊の寝床らしき場所を発見する。コキクガシラコウモリ2匹にも遭遇。

10:50、測量を開始。スケッチ菊地、コンパス杉山、メジャー小向。若山は写真撮影。杉山はしばらくぶりのコンパスにもたつきながらの測量。

11:30、ホールの測量はコンパスをスントタンデムからポケットコンパスに替え、放射状に測っていく。コンパス小向、杉山はメジャー兼写真撮影のへっぽこモデル。小向のコンパスは非常にスムーズ。

12:45、出洞。駐車場で行動食の昼食。

13:15、再入洞。測量の続きと写真撮影。

15:40、出洞。熊が掘ったという第2洞口を確認。

15:50、駐車場に到着。着替え。

16:15、帰りに近隣の地元の方に聞き取りし、洞窟周辺の地名は「ウシコロビ峠」ということを確認。洞窟の存在は知らないようである。

16:30、解散。

16:45、自宅に到着。


杉山は育休明けほぼ4年ぶりの測量であった。アプローチも短く、小規模ながらも見所がぎゅっと詰まった良い洞窟であった。体験ケイビングにも使えそうである。今後もこの地区から新しい洞窟が発見されることが楽しみである。(文責 杉山晶)
大血川向の沢(向い谷)左岸 大血川向の沢(向い谷)左岸 大血川向の沢(向い谷)左岸
狭い洞口 スケッチする菊地さん 小向さんのコンパス読み
大血川向の沢(向い谷)左岸 大血川向の沢(向い谷)左岸 大血川向の沢(向い谷)左岸
熊の寝床 水平天井のホール ボックスワークのなりかけ

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