タイトル 地底旅団ROVER元老院第376回CAVING
サブタイトル SRT訓練 at 日立市・大久保の風穴
分 類 合同・訓練ケイビング
入洞洞窟 大久保の風穴(風穴鍾乳洞)
日 程 2019年10月5日(土)〜6日(日)
参加者 細野、松本力(東山ケイビングクラブ)、山田陽介、林由季子(以上、東洋大学探検部OBOG会)、西尾咲希、矢島安菜(以上、東洋大学探検部) 以上6名
「大久保の風穴」は総延長504.7m、高低差43.4mの竪横複合洞である。風穴は天神が造ったもので、人間がこの穴に入ろうとすると必ず洞窟の中から風が吹き出してくるという民間伝承がある。洞内には、公開していた名残りとして古びた梯子が残っており、竪穴やリギングなどを練習する場としてもよく利用されている。
東洋大学探検部を対象に行われたSRT講習の実技訓練として、OBの山田が企画した。サポーターとして松本と共に参加する事となった。


5日18:00、細野は自宅出発。

18:45、集合場所であるJR新宿駅・西口タクシー乗り場に到着。林・西尾・矢島と合流。
細野車に乗り込んで出発。首都高速道路・中野長者橋ICより乗り、常磐自動車道・日立南太田ICで降り、国道6号を北上。

21:00、マルト 日立SC森山店にて各自行動食を購入。

21:30、すき家 日立金沢店にて軽めに夕食。

22:00、大久保の風穴付近に到着するが、少し手前で松本車(松本・山田)が停車している。倒木で先に進めず、いつもテントサイトにしている洞窟前には到着できないため、ここをキャンプ地とした。
テントタープを張り、テーブルを出して、松本が用意してくれたジンギスカンの準備。ラム肉をつまみにちょい飲み。穴談笑。

26:00、細野・松本は車中泊。山田・林・西尾・矢島はテント泊にて消灯。
6日6:30、起床。各自朝食。前日、山田が調達していたセイコーマートの「山わさびそば」「山わさびラーメン」を試食。思った以上にはツンと来なかった。「山わさび焼きそば」は生産中止になった模様。

7:30、山田がブリーフィングを行ってからSRT装備、リギング装備等の活動準備。

8:30、活動開始。「六畳の間」にてSRT練習用のロープセットのため、山田がリギング。他全員がリギングの様子を見守る中、細野・松本は一部ダメ出し。

9:30、西尾・矢島の順でチェンジオーバー2往復。その都度、動作を確認して指導を行う。トラバース時の注意事項も教授。事前講習を行っているだけあって、基本動作は問題ない。

12:00、「八畳の間」に移動し、第1ピッチを山田がリギング。松本が購入していた取り外し可能なペツル製アンカー「クールパルス」を使用。
セカンド細野、サード松本と下降し、リギング状況を確認すると、途中のディビエーションは少々難易度が高い感じに仕上がっていた。しかし、問題ないレベルと判断して修正なし。山田・細野・松本は昇り返す。
1番手の林は問題なく下降。2番手の西尾は少しディビエーションに手こずっていたが、問題なく下降。3番手の矢島は取り付きから少々怖がっていたが、何とか下降開始する。ディビエーションに到達するも通過に試行錯誤。約1時間戸惑う。
メイン指導の山田が矢島に声かけしたところ、反応が少し怪しかったため、細野の判断により、チェンジオーバーを行い、戻ってくることを指示させた。

14:30、タイムアップが近づいていたため、第2ピッチは下降せず、出洞開始。最後に山田がデリギングを行う。

15:30、全員出洞。着替えをし、ロープ等の装備洗いや片付けを行った後に反省会を行う。

16:00、現地にて東北組の松本・山田と解散。関東組は常磐自動車道・日立南太田ICより乗るが、渋滞にはまったためにゆっくりの南下。

19:00、JR新宿駅・西口タクシー乗り場にて全員解散。

20:00、細野帰宅。
大久保の風穴・八畳の間 大久保の風穴・第1ピッチ 大久保の風穴・第1ピッチ 大久保の風穴・第1ピッチ
待機中 SRT指導中 林先輩も久々なので練習 第1ピッチ下降中


東洋大学探検部のSRT基礎訓練と称して企画された活動であったが、SRT初心者の2人は洞外練習と実際の洞内活動の違いを感じてもらえたのではないだろうか。実指導は東洋大学探検部OBメインで行われていたが、初心者の反応に対する現場判断能力が少々不足していると感じられた。難しいことではあるが、教える側も初心者の置かれている状況、そのときの気持ちを推測でも良いので、感じることが出来ると、初心者へ違った対応が出来るのではないかと感じた。 (文責 細野誠)

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