タイトル 地底旅団ROVER元老院第363回CAVING
サブタイトル 龍泉新洞測量調査事前確認 at 岩泉町・龍泉新洞
分 類 合同・調査ケイビング
入洞洞窟 龍泉新洞(龍泉新洞科学館)
日 程 2018年8月11日(土)〜13日(月)
参加者 細野、杉山、小向益男(日本洞穴学研究所)、松本力(東山ケイビングクラブ) 以上4名
岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉新洞」は1967(昭和42)年、道路拡張の際に発見された。その翌年1968(昭和43)年に日本洞穴学研究所(日本ケイビング協会)と愛媛大学学術探検部が測量を実施。1975(昭和50)年には「龍泉新洞科学館」として一般公開となったが、現在の測量基準に基づいた測量図の作成が必要と考え、再測量調査を行うこととなった。
今回は予備調査として、数名による洞内全体の状況確認を目的とした。


11日4:30、細野は東京の自宅を出発。関東からの参加は一人であるため、公共機関での移動とした。
お盆休み初日であったため、東北新幹線の始発(指定席のみ)は満席。自由席のある次の新幹線で行くことになるかと思ったが、発券機で「立乗」という初めて聞くワードが。通路での立ち乗りが可能であることが分かり、予定通りの新幹線に乗ることが出来た。出発後、床に座り込み暇つぶしの読書。

7:30、JR仙台駅に到着。松本がお出迎え。松本車にて東北自動車道路を北上。
恒例の「やまなか屋 矢巾PA下り店」にて遅めの朝食をとる。松本はいつも通りに冷麺大盛、細野は温麺+ミニカルビ丼セット。
盛岡ICにて一般道に降りる。盛岡市内のパン屋でアルバイトをしている松本の次女に会うため、ちょっと寄り道。しかし、次女のシフトは夕刻からであったため会えず。

13:30、岩泉町内に到着。宿泊させてもらうのは、古民家を改装した集会施設「あっけら館」。隣は真新しいお好み焼きのお店。夕飯はここに決定。
事前に鍵を借りておいてくれた杉山と合流して荷物の搬入。

14:00、龍泉洞事務所に到着。所長や職員の方々に挨拶。

14:30、龍泉新洞駐車場にて活動準備。小向さんが合流。

15:00、入洞開始。
まずはこれまで行ったことが無い「北洞」へ向かう。「研究洞」とは様子が異なり、ガレの多いホールと通路。
観光通路からすぐのホールから主洞通路に行くにあたり、高さ約3mの一枚壁を乗り越える必要があり、小柄な杉山は乗り越えることを断念。奥に進むことが出来ず、細野から渡されたノートを使って一人、ホールでスケッチの練習。
細野・松本・小向は主洞を進むが、奥に進むにつれて直立することが出来なくなり、四つん這い又は匍匐前進と狭い通路へと変わっていく。通路の殆どが崩落石で埋まった様子であることが確認でき、途中、崩落石の下に水流音も確認できた。

17:00、一旦、観光通路に戻って「研究洞」の下見を開始。発達した二次生成物を傷付けたり汚したりしないよう、気を付けながら進む。
下層部へ移動し、水流の確認。奥の竪穴部分にてリギングポイントを確認した。

18:00、全員出洞。着替えをして、龍泉洞事務所に活動終了の挨拶。 杉山・小向さんとは解散。

18:30、宿舎「あっけら館」に到着。宿にある風呂で汗や汚れを流す。

19:30、宿舎の隣にある「お好み焼き広島屋」にて夕食。小向さんも再合流。ちょっと多く頼み過ぎたかと思いきや、意外と食べられてしまった。ビールも進み、飲み過ぎる。
今後の龍泉洞再調査の再開、岩泉町内の洞窟活動について等々、洞窟ネタ、松本のレスキューネタで盛り上がる。

21:30、お腹一杯になったため宿舎に戻る。と言っても隣なので、すぐに冷蔵庫より缶ビール。

22:30、小向さん帰宅。松本と2人きり。初めてのようなそうでないような。普段読んでいる本の事等、合宿活動では話さない事を話したりし、何となく就寝。
龍泉新洞 龍泉新洞・北洞 龍泉新洞・40m支洞
活動開始 「北洞」のガレ場

「40m支洞」の洞奥を確認


岩泉町乙茂
消防とのレスキュー訓練
岩泉町乙茂
チロリアンブリッジを張る
12日9:00、本日は穴活動ではなく、岩手県内消防の皆様とアンカー打ちやロープアクセス、リギングの情報交換企画。缺山の東麓にて、雨でも出来るようにと、防雪屋根のある通行禁止の旧道壁を使っての活動となった。
事前に許可を貰っているため、岩へのアンカー打ち込みは問題なし。参加された消防の方々も興味津々。実際にリギングをしてもらった。
午後には「川の中州に取り残された要救助者を救助する」という設定でロープレスキュー訓練が開始される。

16:30、活動終了。消防の方々とは現地にて解散。

17:00、宿舎に到着。風呂。

18:00、杉山・小向さん合流。「ホテル龍泉洞愛山」の隣にある「味処 赤松」にて夕食という飲み会。ツマミを頼み、ビールを飲む。中でも、岩泉ホルモンの一つ「ホルモン焼き」は絶品だった。

21:00、全員で宿舎に戻り、今晩もちょっと宴会。

22:00、杉山は旦那が迎えに来て帰宅。合わせて小向さんも帰宅。またまた、松本と他愛もない話をしながら就寝。


13日6:30、起床。宿舎の清掃。

7:40、杉山がお別れの挨拶に来る。鍵の返却をお願いする。

8:00、「ヤマト運輸 岩泉センター」にて細野の個人装備を発送してから、松本車で岩泉町を出発。途中、「道の駅三田貝分校」にて宇霊羅スパークリングワインを購入する。

10:00、盛岡じゃじゃ麺の老舗「白龍 本店」に立ち寄ったが、行列が出来ており、1時間待ちは間違いなさそうだったため断念して移動。

10:30、「盛岡じゃじゃ麺 ちーたん太田店」に到着。11時開店であったため、30分ほど待機して入店。注文して程なくすると満席。こちらも人気店のようだ。味噌に味付けされており、調味料を追加しなくても十分美味しい。

11:40、お腹もいっぱいになり出発。盛岡南ICより東北自動車道路を南下。

14:30、JR仙台駅に到着。松本と別れて、東北新幹線にて南下。

18:00、細野宅に到着。


「龍泉新洞」はこれまで数回の入洞経験しかなく、非観光部「研究洞」の記憶が薄まっていた。また、「北洞」の状況を全く知らなかったため、第1回調査活動に向けて事前にスケジュールや人員配置おいて検討することが出来た。(文責 細野誠)

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