タイトル 地底旅団ROVER元老院第320回CAVING
サブタイトル 第29次龍泉洞再測量調査 at 岩泉町・龍泉洞
分 類 合同・調査ケイビング
入洞洞窟 龍泉洞(湧口、湧窟、龍泉窟)、赤穴(赤穴洞穴、下岩泉洞穴、岩泉窟、岩泉岫窟)、赤穴第2洞、蝙蝠穴−失せ水洞(コウモリ穴、水穴bP、失水洞)、新失せ水洞(水穴bQ、新失水洞)
日 程 2015年12月28日(月)〜2016年1月3日(日)
参加者 細野、千葉、脇海道、家崎、菊地敏雄、小向益男(以上、日本洞穴学研究所)、松本力、山口真也(以上、東山ケイビングクラブ)、落合直之、黒田朋子(以上、東京スペレオクラブ)、荒波遼太(パイオニアケイビングクラブ)、山田陽介、小池優志(以上、東洋大学探検部) 以上13名
龍泉洞・洞口 日本三大鍾乳洞のひとつとされる国指定天然記念物「龍泉洞」。本洞穴は透明度日本一という地底湖が見所である、岩手県岩泉町経営の観光鍾乳洞である。
今回の活動は第22次龍泉洞再測量調査(第277回CAVING)で確認できた第3地底湖真上に伸びる通路の比高+80m地点より上方の探査・測量、比高+35m、+40m、+60mより下方に伸びる各通路の測量、観光通路「三原峠〜月宮殿」の再測量を中心に行った。
活動期間中には以前から壁書を確認したかった「赤穴」、山根洞窟群での活動も行った。


28日21:30、細野・山田がJR東小金井駅にて合流。

22:00、千葉宅にて千葉と合流、装備を詰め込んで出発。
久々に細野のワンドライバーではない安心感。東京外環自動車道・大泉ICより高速に入り、東北自動車道を北上。
1時間ほど走り、サービスエリアにてドライバー交代。細野は後部座席で仮眠。2時間ほどで再度運転交代。盛岡南ICで降り、一気に岩泉町まで走り抜く。やはり、途中に一回交代してもらえるだけで凄く楽である。
29日6:30、尼額公民館に到着。25日より別活動していたメンバーやダイバーの迷惑にならないよう、調理場で軽食を取っていると、朝食準備を始めるため先発メンバーが早起きして来る。

7:30、朝食。

8:30、ダイバーが活動開始。ケイバーは今後の段取りを確認するブリーフィング。ダイバーは昼活動、ケイバーは夜間活動。ケイバーは宿泊場所を下岩泉公民館としている為、移動となる。

9:30、下岩泉公民館に到着。館長さんからの使用上の注意を聞いた後、環境整備班はフローリングにマットを引き、つなぎ、インナーを干すロープを張ったり、個装や団装の搬入。
一方で食材調達班はあらかじめ決めていたメニューに沿って買出しを行う。

11:00、環境整備が終わり、買物中の食材調達班と合流。

12:00、買出しも終わりって昼食。毎回初日の昼食は何故か焼き肉になっている。前回活動時に訪れた旧JR岩泉駅(廃駅)前の「焼肉レストラン ぐうぐう」にて個々で注文。短角牛を肴にビールを飲んでいる地R元ボス・・・。運転手ではないので有りだけど、羨ましい。

13:30、下岩泉公民館に戻り、調達食材の搬入。松本は1人でダイバーの機材搬入等々のお手伝いに出かける。
夜通し走って来た、関東組は仮眠に入る。細野は今晩の活動範囲とメンバーを考えながら、いつの間にか眠ってしまう。

下岩泉公民館
大人はカラオケ中「私まぁっつわぁ〜」
龍泉洞・詰所
詰所で談笑する大人たち(松本力氏撮影)
17:00、食当中心に活動前食の準備。準備の輪に入れなかった千葉・荒波は公民館に設置されていたカラオケを歌いだす。もちろん70年、80年代の曲が中心。

17:30、活動前食(たらこスパゲティー、チャウダー)。

18:00、ブリーフィングを行い、活動内容と班構成の発表。出洞時間とレスキュータイムを連絡し、各班活動準備。

20:30、「龍泉洞」に到着。集合写真を撮ってから荒波・山田・小池班が入洞開始。
千葉・家崎班、松本・細野班は全班が同じ場所(第3地底湖の上部)を登るので、時間をおいて入洞することにし、詰所で暖を取りながら談笑。

22:00、もう良いだろうと、後発隊も入洞開始。第3地底湖上部の比高+35m地点に到着した時には、荒波班が丁度、活動開始現場に到着したばかり。
後発隊は時間的無駄なくピッタリ現場に到着。各班活動開始。

【千葉・家崎班】
第3地底湖上部、比高+35m地点より下に伸びる支洞のルート工作。
家崎は千葉にアンカー打つ箇所の確認方法や見定めをマンツーマンでレクチャーされながらリギングを行う。
時間が経つにつれ、罵声が聞こえてくる。ま、そんなもんだ。マンツーマンで教えて貰えているだけありがたいと思って欲しい。
本ルートは同時進行で測量している松本・細野班と接続しているルートであることを確認。いっぱい罵倒の声が聞こえてきたので、「家馬頭支洞」と命名する事にした。あえて「罵倒」とはしない。

【松本・細野班】
前回第28次龍泉洞再測量調査(第313回CAVING)で探査した第3地底湖上部、比高+40m地点より下方向に伸びる支洞の測量。スケッチ:細野、コンパス・メジャー:松本。
傾斜約−40度を5m下ると、ほぼ垂直(傾斜角約−80度)に33m程下ったところで第3地底湖の湖面に到達。下降途中からフローストーンが確認でき、足元を流れる水流は全て第3地底湖に流れ落ちていた。
すぐ近くでルート工作している千葉の罵声を聞きながら、「始まったぞぉ〜。旅団員はそうやって成長して行くんだよ・・・うんうん。」って状況を想像しながら楽しく測量が出来た。

【荒波・山田・小池班】
第3地底湖上部、比高+60m地点から第4地底湖までの支洞測量をお願いしたのだが、開始早々、距離計を忘れている事に気付く。後発隊の中でも距離計を予備で持ってきてはいなかったので、「何しに来たんだ〜」と言いつつも、仕方がないので、翌日の測量活動のために下見を行い、測量イメージしてくるように指示した。

【小向さん】
第3地底湖上部で1人、黙々と活動風景の写真撮影を行う。

26:00、活動終了。千葉班、荒波班、松本班の順で全員出洞。

26:30、下岩泉公民館到着。活動後食の準備と各班、活動内容の報告を貰う。

27:00、活動後食事。岩泉町内「上あめや」のてっぽう焼きとジャガバター。確かに美味しく、白飯、酒に合う。ここ最近の合宿では新しい地元食材探しも楽しみの1つになってきている。

29:00(5:00)、順次消灯。
龍泉洞・第3地底湖上部 龍泉洞・第3地底湖上部「家馬頭支洞」 龍泉洞・第3地底湖上層
比高+40m地点よりの支洞 リギングをする家崎 第3地底湖真上より(小向益男氏撮影)

30日5:30、関東組後発隊(落合・山口・黒田)が到着。仮眠。活動隊は30分前に寝たばかりである。

9:30、順次起床。

10:30、「龍泉洞温泉ホテル」にて入泉。

11:10、「龍泉洞観光会館」に立ち寄り、新たな洞窟土産が発売しているか否かを確認。今回は特になし。

龍泉洞観光センター
泉ちゃん(左)と龍ちゃん(右)
11:30、龍泉洞事務所にて武田所長はじめ、従業員の方々に挨拶を行い、買出し。 伊藤田日本洞穴学研究所所長もいらしたので、今後のことや世間話。
観光センター2階の休憩スペースを覗くと、龍ちゃんと泉ちゃんの歓迎を受ける。着てみたい。

12:15、下岩泉公民館に戻って昼食。「道の駅いわいずみ」で購入した味噌ホルモン鍋と味噌焼き豆腐。ニンニクの利いた味噌がベースになっていて、作っているときから食欲がそそられる。
昼食後は各々自由時間となるが、細野は今晩の活動班を考えつつ、またもウトウト。

17:45、順次起床。

18:00、活動前食。近年、家崎が参加する合宿には必ずと言って良いほどお目見えする「上あめや」のホルモン鍋。美味しいので、御飯も進む。
ブリーフィングを行い、活動内容と班構成の発表。出洞時間とレスキュータイムを連絡し、各班活動準備。

20:30、「龍泉洞」に到着。入洞開始。

【千葉・家崎班】
第3地底湖上部、比高+45m地点より下方に伸びる支洞の測量。スケッチ:千葉、コンパス・メジャー:家崎。
ピッチヘッドから20m降りた後、分岐。「4の壁(第3地底湖と第4地底湖の間)」中腹のルートから測量。初の洞内測量の家崎はポイント1つ取るのに時間がかかり、何度も同じことを間違えたりと、またもや洞内に千葉の怒声が鳴り響く。
その後、第7次龍泉洞再測量調査(第186回CAVING)で確認された「第3地底湖奥の峠上層」ルートと合流する事となり、荒波・山田班の測量のポイントとつなげる。

【松本・細野班】
第3地底湖上部「家馬頭支洞」の測量。スケッチ:細野、コンパス・メジャー:松本。
狭いが複雑ではなかったため、時間もかからずサクサク測量。前日、家崎が罵倒された理由がわかるようなハンマーでの打撃箇所を確認。確かに「叩くまでもないでしょう、ここは・・・」って箇所に打撃痕。前日行った測量ポイントと繋げる。
そして、ちょっと離れたところから、今夜も罵声が聞こえてくる。楽しそうで何より。

【荒波・山田班】
前日のリベンジ。第3地底湖上部、比高+60m地点より第4地底湖までの支洞測量。スケッチ:荒波、コンパス・メジャー:山田。
天高0.4m、傾斜約45度の狭くて傾斜のある通路を下りながらの測量となる。傾斜のきついホールに到達。第7次龍泉洞再測量調査(第186回CAVING)にて登攀された個所と合流し、第4地底湖上部と接続させる。

【落合・山口・黒田・小池班】
第8地底湖周辺の探査及びファンケイビング。落合さん・小池が初の第7&8地底湖ということもあり、今後の活動のためとファンケイビングを兼ねて探査を行う。
小柄な黒田を投入し、狭洞と周辺通路を確認。空間は続いているようだが、人が通れるレベルではないことが確認できた。幾度となく投入している個所だが、なかなか新天地への通路は見つからない。再度、本腰挙げて全体の様子を確認しに行く必要があると感じた。

25:30、松本・細野班が測量を終えて早々に出洞。

26:00、落合・山口・黒田・小池班が出洞。

26:30、荒波・山田班、千葉・家崎班が測量を終えて出洞。

27:00、全班の宿舎到着後に活動報告をもらう。細野はメモ帳に記載。その間に活動後食の調理。

27:30、活動後食。道の駅「いわいずみ」で購入した「みそ味ホルモン」。また、ホルモン鍋である。「ん、これも美味い」。ビールが進む。

29:50、落合さんが帰京のために離脱。皆で見送り。

30:00(6:00)、順次消灯。
龍泉洞・第3地底湖 龍泉洞・第3地底湖上層 龍泉洞・第3地底湖上層
第3地底湖を渡る山口 コンパスを読む家崎 スケッチする千葉

大晦日31日11:00、順次起床。
機会をうかがっていたかのように千葉の号令。急遽、宿舎から見える「赤穴」へ壁書を確認しにいくという。有志を募る。

11:30、千葉・山口・家崎・山田・小池が出発。

11:50、洞口真下に車を停め、徒歩アプローチ開始。全員が初めてであるが、洞口は近く、常に見えているので気持ちは気軽である。
「赤穴」は缺山の断崖中腹にあり、下を流れる小本川からは比高約150m。ガレた斜面を登って行く。

12:20、ほぼ垂直な岸壁基部沿いを登っていくと、ロープが残置されている所を発見。千葉を先頭に、家崎以外が登る。かなり怖い。

12:30、洞口発見。しかし、なんか違う。洞内を探ってみても総延長2〜3mしかない。千葉がこれは「赤穴第2洞」だということを思い出す。
ここで入洞経験のある荒波や地元の方に電話、情報を求めるが埒が明かない。ここからトラバースすれば「赤穴」にたどり着けるが、命がいくつあっても足りない絶壁ルートである。ここからは諦めて岸壁基部に戻る。

13:10、千葉が別ルートを発見。どちらにせよ冷や汗もののルートである。

13:15、「赤穴」に到着。ここからの眺望は素晴らしい。下では誰かがこちらを見ている。
早速入洞すると、洞内は想像していたものよりも空間規模が大きく、二次生成物も豊富である。遺跡洞であるのも納得である。
国内最古の壁書を拝見。元文五年とある。元文5年は西暦1740年、今から275年前、徳川吉宗将軍の時代である。

14:30、出洞。下山を開始する。

14:50、車に到着すると地元の方がいた。先ほど電話で情報を求めた方である。心配して、活動中ずっと下から見ていてくれたようだ。
缺山付近 缺山 赤穴
缺山の岸壁中腹に赤穴は開口する ガレ場をひたすら登る 洞口に到着
赤穴 赤穴
元文五年の壁書 豊富な二次生成物 赤穴を後にする

初恋ソフトは甘酸っぱい
15:20、「龍泉洞温泉ホテル」に移動、入泉。新製品「初恋ソフト」はヨーグルト味で甘酸っぱい。美味しい。みな、中高生時代を思い出す(笑)。

16:00、全員帰宿。活動前食を作り始める。
「赤穴」に入らなかった細野・松本・黒田・荒波は、龍泉洞観光センター2階で12:00に到着する脇海道を待ち、入泉してから第3地底湖で活動しているダイバー活動の見学したそうだ。

17:30、活動前食。地元の方より頂いた鹿肉を使ったカレーとサラダ。鹿肉カレーは臭みも無く、固過ぎることも無く、美味しいカレーであった。鹿や猪は直後の処理の仕方で、肉質が大きく変わるようだ。

18:00、ブリーフィング。班編成を確認し、23:50までには第3地底湖テラスまで戻ってくるように指示。各班、活動準備。

21:30、「龍泉洞」に到着。入洞開始。

【荒波・脇海道班】
第3地底湖上部、比高+40m地点から延びる支洞のリギング備品回収。

【黒田・山田班】
第3地底湖上部、比高+60m地点から第4地底湖に繋がる支洞のリギング備品回収。

【小向・家崎・小池班】
SRT初心者である小池の実践と写真撮影を兼ねた水晶宮ファンケイビング。小池が被写体になる。ナルシスト疑惑のある小池にとって、それはもう有意義だっただろう。

【千葉・松本班】
福岡県在住ケイバーからの差し入れで届いていたラーメンで年越しを行う事になったため、急遽ラーメン部隊を結成。名乗りを上げてくれた2人が年越しに合わせ「年越し蕎麦」ならぬ「年越しラーメン」の準備。
松本がネギやチャーシューなどの具材の下ごしらえをする。

龍泉洞・第3地底湖上層
比高+40m地点での人工登攀
【細野・山口班】
第3地底湖上部「落下支洞」の取付き箇所より上部に支洞が確認できたため、登攀活動を行う。登攀者:山口、ビレイヤー:細野。
活動の最中、時計を見ると「あれ、時間が・・・ない」カウントダウンに間に合いそうにない。仕方ないので諦めモードで、登攀作業。第3地底湖よりゆっくり上ってくる豚骨ラーメンの良い匂いを感じつつ活動に勤しむ。

23:55、細野・山口班以外のメンバー及び昼間活動しているダイバーの面々が第3地底湖で年越しラーメンをすすり、カウントダウンの声がこだまする。

24:00、細野・山口班は間に合わなかった。「明けましておめでとう!今年もよろしくね!」という声が下から聞こえてくる。しかし、この状況で年を越せるのもケイバー冥利に尽きる・・・と思い込むことで解決。

24:20、細野・山口班が活動を終え、第3地底湖まで下降。間に合わなかったが、年越しラーメンを頂く。もちろん、ロープにぶら下がりながら。昨年第27次龍泉洞再測量調査(第305回CAVING)の千葉に続く2例目で、これも恒例化しそうである。

25:20、前年活動時、無事故であったことの喜びを語り、新年の挨拶をしつつ、楽しく年越しを出来たことに感謝して出洞。

26:00(2:00)、ダイバーは尼額公民館、ケイバーは下岩泉公民館に帰宿。ビールを飲みながら、順次消灯。
龍泉洞・洞口 龍泉洞・第3地底湖 龍泉洞・第3地底湖
2015年最後の集合写真(松本力氏撮影) ひとり偉そうな態度の人 生麺なので茹でます、湯切りします
龍泉洞・第3地底湖 龍泉洞・第3地底湖 龍泉洞・第3地底湖
本場の洞内博多ラーメン 美味しい! ロープ上で年越しラーメンを食べる細野

元日6:30、千葉は家崎にバス停まで送らせ、始発バスで帰京の途に着く。元日は家族で過ごさなければならないらしい。

8:30、順次起床。

10:30、深夜に豚骨ラーメンを食した事もあり、そんなにお腹が減っていないため各自、食べたいものを調理し食す。
今夜は新宴会&懇親会を開催する事になっている。龍泉洞調査を地元の方々に幅広く知ってもらうために、地元の方を招いての会となる。
夜間活動である龍泉洞活動ができないため、昼間活動として山根洞穴群へ行くことにした。

11:30、活動開始。

【宴会準備班(松本・荒波・家崎)】
山根洞穴群班を見送ってから2度寝。「龍泉洞温泉ホテル」にて入泉してから買い出し、打ち上げ準備。

【山根洞穴群班(細野・小向・山口・黒田・脇海道・山田・小池)】
12:00、「蝙蝠穴−失せ水洞」と「新失せ水洞」に到着。活動を開始する。

16:00、出洞。前の川で泥々になったツナギや装備を洗う。

16:30、「龍泉洞温泉ホテル」にて入泉。宴会準備班に活動完了連絡。

17:30、下岩泉公民館に戻り、寝具を持って尼額公民館に移動。

18:00、宴会準備班と合流して全員で準備。ダイバーも活動を終え帰宿し、お誘いした地元の方々も続々と到着。

19:00、新年会&懇親会開始。菊地さんの挨拶に始まり、ダイバーの潜水報告。その後は各々地元の方々と一緒に懇親。今回のメニューは豚肉とキャベツのミルフィーユ鍋・ひっつみ・鹿肉焼き・出し巻き卵・かまぼこ・黒豆など、宴会メニュー満載。
ケイバーは深夜活動ということもあり、どのような活動をしているか目で見えないと言う話があったり、地元でも調査活動をしているということを知らない人がいる等々、色々な話を聞くことができた。

23:00、徐々に帰宅する人も増え、宴会終了。出来るだけ洗い物、掃除を行う。

25:00、順次消灯。
下岩泉公民館 尼額公民館 尼額公民館
これまでのデータをテレビモニターで確認 新年会&懇親会 松茸をふんだんに使った炊き込みご飯


2日7:30、ダイバー活動開始。

10:00、ケイバーは下岩泉公民館に移動。掃除・片付・借用品の返却を行い、尼額公民館への引越し。

12:00、尼額公民館前で前日回収した団体装備を洗い、昼食(豚骨ラーメン)。

13:00、ブリーフィングを行ってから活動準備。

13:30、松本・荒波・家崎は「龍泉洞温泉ホテル」にて入泉。他メンバーは仮眠等の自由時間。

17:00、活動前食(余り物)。ブリーフィング。

龍泉洞・第3地底湖
第3地底湖へ降りてくる
20:30、「龍泉洞」に到着。入洞開始。

【山口・荒波・脇海道班】
第3地底湖上部、比高+80m地点より最高部分までの測量。比高+99m地点まで登っている事が確認できた。100mまであと一息。

【松本・家崎班】
近々、龍泉洞で行われる小中学生向け体験企画の確保及びデモンストレーション用のリギングを行う。第3地底湖の真上から降りて来る所を見せるため、テラスから見えやすいところに再セットした。

【山田・小池・細野・小向班】
観光通路「三原峠〜第1地底湖展望台〜月宮殿」の再測量。過去の測量に大きな間違いが確認されたため、若い2人の測量技術向上も兼ねて行った。

【黒田】
写真撮影。前日の活動で痛めた肩が復活せず、洞内の写真を撮りまくる。

25:00、松本・家崎が出洞。宿舎に戻って活動後食の仕込み。

26:30、全員出洞。

27:00、活動後食。キムチ鍋を囲み飲み始める。

28:30(4:30)、帰路のことを考えて飲む量を控える。順次消灯。
3日8:40、起床。食べたい人は余り物で朝食をとって宿舎の片付、清掃。

11:00、龍泉洞事務所に活動終了の挨拶を行う。

12:00、龍泉洞事務所前にて解散。各車、岩泉町を出発する。

14:00、JR盛岡駅にて脇海道が解散。以降、東北自動車道を南下する。

21:30、荒波が実家前で解散。

22:00、細野が帰宅。


今回の活動では第3地底湖上部の下方向へ延びる主たる支洞の測量を重点に置いて活動を行い、ここ数回の探査活動の成果を確認することができた。測量結果により第3地底湖より比高+100mに近いところまで伸びていることが確認でき、宇霊羅山の標高から考えると地表に程近くまで来ている。
また、下方向の支洞は全てが第3、第4地底湖に通じており、何枚もの壁で区切られている空間であることも確認できた。
観光通路上部に未探検箇所が多数あるため、今後の活動で詰めて行きたい。(文責 細野誠・家崎晶)


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