タイトル 地底旅団ROVER元老院第319回CAVING
サブタイトル 年末は活動漬け at 久慈市・失せ水洞&岩泉町・桃の木洞
分 類 合同・調査・ファンケイビング
入洞洞窟 蝙蝠穴−失せ水洞(コウモリ穴、水穴bP、失水洞)、桃の木洞、新失せ水洞(水穴bQ、新失水洞)
日 程 2015年12月25日(金)〜27日(日)
参加者 家崎、小向益男(日本洞穴学研究所)、松本力(東山ケイビングクラブ)、荒波遼太(パイオニアケイビングクラブ) 以上4名
失せ水洞付近第29次龍泉洞再測量調査(第320回CAVING)のプレ活動として、久慈市にある山根洞窟群の確認、「桃の木洞」のファンケイビング、潜水調査の補助として計画された。


25日18:30、松本は仙台の自宅を出発。東北自動車道を北上して岩手県へ向かう。

21:00、松本はJR盛岡駅にて荒波をピックアップしてから、小本街道を岩泉町方面へ向かう。

23:00、松本・荒波が本日の宿舎である岩泉町の家崎宅に到着。家崎の住まいは仮設住宅であり、初めて入る仮設住宅に驚く2人。松本差し入れの日本酒で酒盛り。

27:00(3:00)、就寝。
26日6:30、起床。ご飯・味噌汁・納豆・焼鮭の朝食。本日は山根洞窟群の洞口確認を行うことにする。

7:30、松本車で家崎宅を出発。「ローソン 岩泉店」で買出し。

8:00、龍泉洞事務所にご挨拶をしてから久慈方面へ向かう。県道7号線(久慈岩泉線)の大月峠ゲートは、工事につき時間帯通行止めである。ゲートが開いている工事開始前の時間を狙い、通過して山道を進む。

9:00、山根洞窟群に到着。長内川沿いに各看板がある。単独で来た小向と合流。

9:25、「失せ水洞」に到着。荒波以外は初めて確認する洞窟である。洞口付近を巡検し、周辺も散策。

14:00、活動終了。荒波・家崎は泥々になったつなぎを洞口前の川で洗う。
15時にならないと大月峠ゲートが開かないため、車内でゆっくり昼食&昼寝。

15:15、大月峠ゲートを通過し、岩泉町安家地区の「氷渡交流施設」に到着。有事の際に必要となる装備が備えられているか調べるため、管理棟に保管されている担架やギア類を確認する。
雪が降り始める。

16:00、龍泉洞事務所にて、ダイバーと先発隊の宿舎「尼額公民館」の鍵を受け取る。
小向は岩泉町内の自宅へ帰宅。

16:15、「尼額公民館」に到着。ダイバーの皆さんと合流。

16:30、明後日からの第29次龍泉洞再測量調査(第320回CAVING)でケイバーの宿舎となる「下岩泉公民館」へ荷物の運び入れ。管理をされている方から簡単に説明を受ける。

17:30、町内で買出し後、「尼額公民館」に到着。

18:30、うれいら商店街の「上あめや」のホルモン鍋とご飯で夕食。ケイバーに人気の鉄板飯はダイバーにも好評。

20:00、ケイバーは宿舎の外で装備洗い。やかんでお湯をかけながら洗うも、あまりの寒さに洗ったつなぎが凍っていく。

21:00、ケイバーも「龍泉洞温泉ホテル」にて入泉。

22:00、宿舎に到着。ケイバーは食堂で静かに酒盛り。

25:00(1:00)、就寝。
失せ水洞付近 失せ水洞・洞口 失せ水洞・右支洞
「失せ水洞」の洞口探索中 洞口ハケーーーン!!!! う〜ん、狭い

27日6:00、起床。

7:00、朝食(ご飯・味噌汁・納豆・ベーコンエッグ)。

8:10、小向が宿舎に到着。荒波・家崎は「桃の木洞」へ小向車で出発する。
松本は潜水調査のお手伝いをするため、ダイバーと一緒に「龍泉洞」へ向かう。

9:00、小向・荒波・家崎は岩泉町安家地区の現地付近に到着。

9:30、入洞開始。高さ約10mの立派な洞口にほれぼれする。冬季に見られるという氷筍は、暖冬の影響かほとんどなかった。
「コーモリホール」では冬眠中のキクガシラコウモリやテングコウモリを確認。ホールを通過したあたりでウサギコウモリを発見。観察していると、折りたたんでいた耳を広げてゆっくりと飛び立っていった。モスラの様な動きに感動する一同。
分岐「三界」からの右の支洞ではハクビシンが岩陰に潜む。5匹の親子が入れ替わり立ち代わり出没し、家崎はビビりまくる。
分岐に戻って主洞を進む。洞床には所々水たまりができており、なんとなく嫌な予感がする。案の定、「サンドスキー場」入口にて水没。荒波は何回訪れても「サンドスキー場」を越えられず、がっかり。
桃の木洞・洞口 桃の木洞 桃の木洞・サンドスキー場
「桃の木洞」の洞口 威嚇するハクビシン(荒波遼太氏撮影) 水没していた「サンドスキー場」

11:00、出洞。
1月1日の日中活動で入洞する予定である「相良八郎の穴」の下見を行うことに。つなぎもあまり汚れていなかったため、着替えずにすぐに出発。

11:10、走行中に荒波が山壁に開いた洞窟らしきものを発見する。アプローチ困難のため、写真とGPSデータで記録する。

相良八郎の穴付近
雪中山狩り
11:30、「相良八郎の穴」付近に到着。車を降りて山狩りを開始。膝まで雪に埋まりながら、沢を上っていく。途中、断崖の険しいトラバースを乗り越えながら進んでいく。石灰の岩壁は見つかるものの、洞窟らしきものは見つからない。手分けして探すも発見できなかった。

13:30、山狩り断念。間違えて隣の沢を上っていたのではないかと反省する。荒神穴(第285回CAVING)の様に、荒波・家崎コンビが山狩りをするとなぜか発見できないことが多い。

14:00、昼食・着替え。山狩りで冷え切った体を温める。終了した時間が早いため、昨日行った「失せ水洞」に隣接する「新失せ水洞」を確認する。

14:30、「新失せ水洞」に到着。巡検。

16:30、確認終了。着替え。

17:00、宿舎「尼額公民館」に到着。買い出し。

19:00、夕食(カレー・サラダ・ご飯)。

20:00、宿舎の外で装備洗い。

21:00、ケイバーも「龍泉洞温泉ホテル」にて入泉。

22:00、順次就寝。明日からは龍泉洞調査である。


2度目の冬季「桃の木洞」への挑戦はあっけなく終わった。ぜひリベンジして「サンドスキー場」を越えてみたい。
また、今回は山根洞窟群の洞口確認や山狩りを行い、2日間という短期間であったが充実した活動だった。 (文責 家崎晶)

「活動報告」に戻る
 次の「個別活動報告」へ進む TOPへ戻る

2016 Copyright(C) 地底旅団ROVER元老院
cavers_rover_in_tokyo@yahoo.co.jp