地Ｒ元・河内風穴

タイトル

地底旅団ＲＯＶＥＲ元老院第３１７回ＣＡＶＩＮＧ

サブタイトル

イザナギプロジェクト at 多賀町・河内風穴

分　類

合同・調査ケイビング

入洞洞窟

河内風穴（河内の風穴）

日　程

２０１５年１１月２０日（金）～２４日（火）

参加者

家崎、後藤聡、野池耕平、黒田朋子、平井順子、岡村聖子、山口修次郎、伊地知伸行、石川典彦（以上、東京スペレオクラブ）、松本力、山口真也（以上、東山ケイビングクラブ）、正森悠規、岡本京介、中村賢人、奥田貴之、谷家大樹、細川智子、香取幸汰、佐々木菜摘（以上、岡山大学ケイビングクラブ）、黒木勇志朗、上田泰大、馬史、Liang Haoda（以上、立命館大学探検部）、井上優希、寺﨑天智、門田薫平、千葉悠盛、伊井晶仁（以上、京都産業大学探検部）、上西未里、揚倉円、前川海、大塚未音、尾崎稔樹、後藤和麿（以上、大阪市立大学学術探検部）、藤森真人（Ｊ.Ｅ.Ｔ.）、Michael William Gadd、後藤貴時（以上、無所属）　以上４１名

１９８７～８８年の「鈴鹿プロジェクト」を引き継ぎ、２００１年から東京スペレオクラブを中心に行われている河内風穴測量調査「イザナギプロジェクト」。その成果を地域に還元すべく、２０１３年より「河内風穴観察会」という企画を開催することとなった。今回の観察会は２２日（日）に開催される。
地Ｒ元にとっては２００９年以来６年振りであり、家崎は初の「イザナギプロジェクト」への参加である。

２０日（金）２０：００、家崎は岩手県岩泉町を出発。東北自動車道を南下し、仙台の松本宅に向かう。

２３：３０、松本宅に到着。松本車のキャラバンに乗換えて出発。
２時間おきに休憩しながら、恐怖の首都高速を経由して、まずは東京都府中市の千葉家に向かう。
千葉宅で輸入装備を受け取り、ほっとしたのも束の間、中央自動車道の名古屋付近で大渋滞。その時、家崎は助手席で口をあけたまま爆睡。

２１日（土）９：００、名神高速道路・彦根ＩＣを降りる。

９：３０、「セブンイレブン多賀大社前店」にて買い出し。入洞予定の１０時には遅れてしまうため、今日は宿舎でお昼寝との予測を２人で立てる。

１０：１０、「河内風穴」駐車場に到着。後藤さん親子・藤森さん以外の３８名が勢ぞろい。まさか待っていてくれるとは。思わず驚く。
他の方に先に入ってもらって入洞準備。まずは全員で明日の「河内風穴観察会」の下見を行うことに。

１０：３０、松本・山口(真)、黒田、家崎が入洞。
梯子を登って非観光洞入口へ。鉄柵にて渋滞。観光客が間違って上ってきてしまうため、その都度説明する。
観察会のルートの通り「ドンガラガンの間」「ボアパッセジ」「シアターホール」「ドリームホール」と進んでいく。１００ｍ級のホールの広がりに感動。まさしく人が蟻のように見える。ここは本当に日本なのだろうか‥というスケールの大きさ。ひとしきりはしゃいだ後は「かえる岩」へ。

１２：３０、「石切場」を越えた先のホールにて昼食。石筍の隙間でお昼寝に入る山口(真)をモデルに写真を撮りまくる。ホールには人がびっしり。普段少人数の活動が多いため、こんなに大人数だと戸惑う。

１３：００、各班に分かれて測量、測量用ルートの確認を開始。
社会人班・学生班に分かれ、後者は岡山大学班、京都産業大班、立命館大学班、大阪市立大学班、と各大学に分かれてそれぞれ活動していた。大阪市立大学班は「バオバブの木」の付近で測量。

【第３水流班（野池・松本・山口(真)・山口(修)・伊地知・マイケル・家崎）】
ＧＷに内間木洞で松本から手厚いファンケイビングを受け、使命に燃える野池氏。家崎もちゃっかり恩恵にあずかり、社会人組へ入らせて頂く。山口修・伊地知・マイケルもいつの間にか合流し、７名で出発。
「玉座」と名付けられた人が座れるようなくぼみのある岩を越え、複雑な通路を進む。「玉座」が分岐点になっているようで、岡大班もそこから分岐していった。
トラロープの張ってある美しい通路を横目に見ながら進む。「イザナギプロジェクト」で保全のために張ったそうだ。リムストーンプールもあり、二次生成物が美しい。
通路が冠水しているため、洞壁をトラバースする箇所では家崎は相変わらずのへっぴり腰。学生でもすんなり行ける所らしい。

１４：５０、「第３水流」手前のプール、水くぐりポイントへ到着。家崎・伊地知は待機していたものの、外のメンバーは水くぐりを経験。

１５：４０、出洞。水流部を抜けてずぶ濡れだが、みな移動の眠気が吹き飛ぶような大満足。

１６：３０、全班出洞、着替え。宿舎である「多賀町林業会館」へ移動。個人装備の運び入れ。そのまま明日の観察会の準備へ「多賀町立博物館」に向かう。

１７：００、「多賀町立博物館」でお世話になる学芸員の阿部さんとご挨拶。ヘルメットやライトの物品の数を確認し、運び入れる。担架やギア類も整備してあり、「多賀町立博物館」の方のケイビングに対する理解の深さが感じられる。

１７：３０、「甲良町保険福祉センター」にて入泉。家崎は男性陣をお待たせしてしまい、家崎＝毛深い説が石川さんにより提唱される。

１９：００、宿舎に到着。食事担当と観察会の準備班に分かれる。早々にミーティングを済ませ、社会人は早くも酒盛り。東北勢が持ってきたお土産（山海漬け）があらかた食べつくされる。
後藤さん親子も合流し、夕食ができる前にみなほろ酔。

２２：００、大阪市立大他による渾身のカレーの夕食。美味しい。しかし、ごはんは固かった。

２４：００、就寝。一部の学生達は盛り上がっていた模様。


ボアパッセジ通過中	石切場奥のホール	水くぐり

２２日（日）７：３０、「河内風穴観察会」当日にも関わらず全員寝坊。各自ですばやく朝食。

８：００、宿舎出発。「多賀町立博物館」にて準備。藤森さんが合流。

８：３０、受付開始。野池さんはすでにつなぎ姿。ヘルメット嬢や受付嬢が参加者をお出迎えする。

９：００、全体説明。ケイバーは順次「河内風穴」に移動し、参加者の着替え用のタープを建て、入洞準備を行う。参加者と一緒に入洞するＡ・Ｂの２班、「ドリームホール」で飲み物を給仕するドリームカフェ班、の３班体制で動く。Ａ班は先に洞窟探検をしてから博物館で資料映像を鑑賞、Ｂ班は先に映像鑑賞をしてから洞内探検という流れである。家崎はＢ班の担当になる。

【ドリームカフェ班（後藤・平井・岡村・山口(修)・中村・細川・香取・佐々木・樋口・松味・小林・リアン・井上・寺崎・前川・後藤(和)・尾崎・マイケル・後藤(貴)）
９：３０、洞内渋滞をさけるために最初に入洞。「ドリームホール」にて参加者おもてなしのための準備を行う。

【Ａ班：活きがとてもいい人（藤森・千葉・伊地知・黒田・石川・松本・山口(真)・正森・奥田）】
１０：３０、入洞。Ｂ班より一足先に観察会のルートを進む。

【Ｂ班：活きが良くてすてきな人（野池・黒木・家崎・伊井・門田・上西・揚倉・川崎・上田・岡本・谷家）】
１１：００、「河内風穴」駐車場到着、鳥居前で記念撮影。上西・家崎は女性の参加者にヘアゴムを渡す。トイレにより、洞口前の沢の説明などしながらゆっくり歩く。
１１：２０、入洞開始。観光通路を進み、まずは「大広間」から少し外れ、「第０水流」を観察。一人づつ体を差し込み、水面を覗き込む。以前コバヤシミジンツボという貝が発見されたことから、待っている人は足元の石をひっくり返すものの、見つけるのが非常に困難なので、少ない時間の中では見つからなかった。
梯子を登り、観光洞部分最奥着。下見の通り、「ドンガラガンの間」にてライトを消して暗闇実験。野池氏がボアパッセジの説明を行う。
１３：００、「シアターホール」で探索しながら「ドリームホール」に到着。記念撮影して昼食。
１３：４５、Ｂ班参加者・スタッフ全員で「かえる岩」に向かう。４人程滞在できるホールに順番に入る。狭洞部の分岐に家崎が入り、ルートを間違えない様に注意する。しばし「ドリームホール」で休憩後、上西がトップで帰路に。
１４：５７、ラストの家崎が「ボアパッセジ」に抜ける通路を移動中に、後続のドリームカフェ班の学生が負傷。Ｂ班は観光洞終点にて待機。
１５：２０、Ｂ班出洞。
１７：００、観察会終了。

２０：１０、全班出洞。

２１：００、「極楽湯彦根店」にて入泉。行きはキャラバンを家崎が運転し、帰りは有無を言わさず松本が運転することに。

２２：００、立命館大のリアン力作の夕食。山椒豆腐鍋とノーマル鍋。山椒がこれでもか！と浮かべられた鍋はあまりの辛さに悶える人が続出。食べた瞬間口の中がしびれるしびれる…。松本他何人かは病みつきになっていた。
夕食後は、藤森さん・家崎・大阪市大の上西（ジョニー）で「猫穴」という不思議な居酒屋の話で盛り上がる。

２４：００、終日の疲れもあり、ぐったり就寝。


観察会開始	「ドンガラガンの間」で説明する野池氏	「シアターホール」を進む

２３日（月）８：００、起床。各自朝食。

９：００、宿舎清掃班と「多賀町立博物館」での装備洗い班に分かれて作業開始。家崎は装備洗い班となる。

１１：００、装備を洗い終わり、一足先に離脱。
帰りは北陸自動車道経由で帰宅。北陸自動車道は渋滞もなく快調に進む。走りながら会計を忘れたことに気付く。

１７：００、新潟県上越市の家崎実家を襲撃。兄への誕生日プレゼント（お土産）を渡し、母兄犬に挨拶。

２０：００、仙台の松本家に到着。解散。家崎は東北自動車道を北上して帰路へ。

２６：００、家崎が自宅に到着。

今回、初の「イザナギプロジェクト」参加となりました。「河内風穴」の規模の大きさ・可能性に驚きました。
また、西の熱い！学生たちとお話しできて、若い方々のパワーを感じました。２５才はオバサン、というお言葉が身に沁みます。
人数の多い活動での集団のまとめ方、観察会の運営方法、安全管理など沢山のことを学んだ活動でした。水くぐりのリベンジもありますし、またぜひ行きたいと思います。（文責　家崎晶）

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