タイトル | 地底旅団ROVER元老院第311回CAVING | ||||||||||||||||
サブタイトル | 体験ケイビングサポート&ファンケイビング at 住田町・大岩の岩穴 | ||||||||||||||||
分 類 | 合同・体験ケイビング・ファンケイビング | ||||||||||||||||
入洞洞窟 | 大岩の岩穴(大祝洞)、関谷洞窟 | ||||||||||||||||
日 程 | 2015年9月5日(土)〜6日(日) | ||||||||||||||||
参加者 | 細野、家崎、菊地敏雄、松本力、山口真也(以上、東山ケイビングクラブ)、小向益男(日本洞穴学研究所)、松本晶、菊池冠太、齋藤聖馬(以上、山形大学地学研究会)、伊藤梨恵、沼倉駿吾、太田陽之、蕨野充徳(以上、家崎知人) 以上13人 | ||||||||||||||||
東山ケイビングクラブ主催による岩手県気仙沼郡住田町「大岩の岩穴(大祝洞)」で体験ケイビングを行うという事で、サポートのお手伝いと共に、初入洞である細野・家崎のファンケイビングを行った。 5日18:40、細野は一人で東京の自宅を出発。外環自動車道・大泉ICから乗り、東北自動車道に入る。単独での長距離移動は何度目だろう、などと思いながら北上。土曜日の夜だからだろうか、金曜夜発よりトラックも普通車も少ない。周りに車両が無くなる事が多かった。 22:15、夕飯を食べていなかったので、国見SAにて夕食。カツ丼+芋煮のセットを頼み、設置されたTVを見ながら一時の休息。と言いつつも、一人でゆっくり休憩を取れる性格でもないので、早々に出発。ゆっくりするのは現地付近に着いてからと決めている。 釜石自動車道に入り、東和ICを通過。そのまま無料区間に入って宮守ICで降りる。 6日2:30、道の駅「遠野 風の丘」到着。仮眠場所となる。トイレの目の前の屋根に近いところに車を停め、後部座席をたたみ、仮眠準備。深夜にもかかわらず、コンビニ配送車両やトレーラーの時間調整場所となっているのか、車の出入りが激しいが眠気には勝てず、寝袋に潜り込み就寝。 6:30、外は豪雨。車の屋根に雨が当たる音で起床。屋根が隣にある場所に停車していたので、雨に濡れることなく、トイレや洗面をし、集合場所へ移動。途中コンビニで軽く朝食をとり、洞内で摂る昼食用おにぎり購入。 7:50、集合場所であるJR釜石線「上有住」駅前の滝観洞駐車場に到着。体験者数名と家崎を除き到着済。 8:10、全員集合。松本中心に挨拶をし、出発。 8:30、林道に駐車。雨も小雨程度に落ち着き、着替え、体験者の装備チェックなどの入洞準備をし、アプローチ開始。 9:30、洞口に到着。大きな露岩に大きな洞口。高さ10m程、テニスコート位広さのある洞口である。順次、入洞開始。 細野がトップで入り、下層部で体験者のサポートを行い、上部で山口が指示をする体制となった。高さ幅、共に1m程度の通路を約10m進むと真下に約−12mの下降口。松本が当日一週間前にロープとワイヤーラダーをセットしておいてくれたため、ありがたく利用させてもらおうと思ったが、フリーでサクサク降りた方が早かったので、利用せず下降。体験ケイビングなので、初心者の安全確保用である。 セカンドには小向さん。さすがと言うか下降器でスルスルっと降りてきた。 3番目以降は体験者。さすがに時間がかかる。下降器の使用方法もままならないし、ラダーに頼り切っている場面も見えるが、真剣な面持ちで下降している。 下層到着個所は2人くらいでいっぱいになってしまうので、体験者は匍匐前進で7、8m程進み、一つ目の大ホールで待機していてもらう。
12:00、二つ目のホール奥にて、昼食。体験者は洞内食事も楽しみ、静かで暗黒の世界を堪能したようだ。 12:40、出洞開始。全員、洞窟に身体が慣れたせいか、動きが良くなっている。竪穴部分もスイスイ登れたようだ。 14:00、ワイヤーラダー、ロープを回収し、全員出洞。疲労困憊の体験者もいたが皆、楽しいケイビングだったようだ。 14:40、雨もおさまっており、車両停車場にてゆっくり着替えや装備回収。 15:10、滝観洞駐車場にて解散。まだ、時間が有ったので、希望者は大船渡市「関谷洞窟」に行くこととなる。ここで、松本と晶ちゃんとは解散となる。 16:00、「関谷洞窟」到着。道路わきにぽっかり空いているような洞窟ではあるが立て看板も、駐車場もあり分かり易い。つなぎを着るまでもなく、長靴とヘルメットを装着。 16:15、入洞開始。幅5m高さ3m程の洞口をくぐるとすぐにホールでキクガシラコウモリがお出迎え。洞床はグアノで覆われ、グアノ臭が凄い。奥に進んでいくと更なるホールが有り水流跡らしき箇所が現れるが水は渇水。更に奥に進むと水の澄んだ地底湖。地底湖の水面をよくよく見ると、メクラヨコエビの集団が点在している。よく見るヨコエビと違い大きい。1cm以上あろうと思われる大きなヨコエビに驚いた。収集する術も道具もないため断念。 16:50、全員出洞し、全員解散。 ここで細野、嫁よりメール「子供が熱出した。明日(月曜日)仕事休めないから帰ってこられないか?」と…。山口と計画していた盛岡活動を断念し、帰路に着くことにした。近くの日帰り温泉「しゃくなげの湯っこ 五葉温泉」に入泉し汗、泥を落とし、夕食を済ませ、気分だけでもと細野初のノンアルコールビールで乾杯。朝方までに帰宅すればよいので、束の間のくつろぎ。 19:00、山口と解散。帰京の途に着く。海沿いを走り、一般道を南下して猊鼻渓の前を通過。東北自動車道・一関ICより乗る。付いて来ているのか、付いて行っているのか分からないが、フルワイパーでないと前が見えなくなる位の土砂降り。外環道に到着する東北自動車道路ではずっとこの調子で降り続けていて、運転中緊張しっぱなしだったため、眠気は襲ってこなかった。 7日2:30、細野自宅到着。 他の団体の体験ケイビングに参加することは初めてであり、勉強にもなった。 「大岩の岩穴」は初入洞であったため、ファンケイビングとしても楽しませて頂いた。そこそこの高低差もあり、また、形態の違うホールが並ぶように存在していたのにも驚いた。規模は大きい方ではないが、何故か落ち着き、純粋に「楽しめる」洞窟であった。 また、追加で行った「関谷洞窟」にいたメクラヨコエビの大きさには驚いた。(文責 細野誠)
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