タイトル | 地底旅団ROVER元老院第309回CAVING | ||||||||||||
サブタイトル | SRT訓練 at 日立市・大久保の風穴 | ||||||||||||
分 類 | 合同・訓練ケイビング | ||||||||||||
入洞洞窟 | 大久保の風穴(風穴鍾乳洞) | ||||||||||||
日 程 | 2015年7月4日(土)〜5日(日) | ||||||||||||
参加者 | 木嵜、脇海道、家崎、千葉の、松本力(東山ケイビングクラブ) 以上5名 | ||||||||||||
「大久保の風穴」は総延長504.7m、高低差43.4mの竪横複合洞である。風穴は天神が造ったもので、人間がこの穴に入ろうとすると必ず洞穴の中から風が吹き出してくるという民間伝承がある。 洞内には「六畳の間」と呼ばれるホールに古びた梯子など未だ名残が残っており、竪穴の基本訓練やリギング練習する場としてもよく利用されている。 今回はリギング技術の向上のために企画された。 4日18:00、家崎は岩手県岩泉町の自宅から自家用車で単独出発。翌朝に仙台市内の松本宅に集合の為、盛岡南ICから東北自動車道を南下する。 21:00、家崎は鶴巣PAにて就寝。 24:00、脇海道・木嵜・千葉はJR東京駅・丸の内口にて合流。首都高速・丸の内ICより常磐道経由で日立市へと向かう。 26:00、「セブンイレブン 日立南高野町店」にて買い出し。 26:30、大久保林道の洞口前に到着。物凄い雨の中、車内にて飲み会が始まる。案の定つまみをひっくり返し、木嵜車を汚しまくる。 28:30、夜明けとともに消灯。 5日4:00、家崎が起床。仙台南ICから仙台南部道路に入り、松本宅に向かう。 5:00、家崎が松本宅に到着。準備をして出発。 8:30、家崎・松本が洞口前に到着。先発隊も起床して全員集合。朝食を取ってから準備開始する。 10:00、活動開始。洞口へ向かう。 10:20、「八畳の間」にて家崎によるリギング開始。千葉による細やかな指導の下、1つ1つの作業の意味を確認しながら作業を進めていった。 まずはマイヨンGOとスピーディーの違いなど、使用する器具の特性を教えてもらう。 全員に見守られながらピッチヘッド。昨年、芦田が流動分散で張っていたが、今回はブーリン・オン・ア・バイト+バタフライというリギングに松本が驚いていた。 取り付きでは流動分散を使用したリギング。ロープを輪にする際にはダブル・フィッシャーマンでなく、オーバーハンドをするこちにまたもや一同驚く。とれそうと思いきやとれないのが不思議。 12:30、家崎のリギングに時間がかかり、気づけば昼を過ぎていたので、他の人は昼食タイムに入る。リギング中で手を離せない家崎には脇海道が空中給餌。 待っている間、松本は新作発明品超強力ライトで周りを照らして遊んでいた。 13:45、家崎が何とか第1ピッチを張り終えて下降開始。途中、家崎はヒントをもらい、ロープが洞壁に当たる部分にダイニーマを使用してのディヴィエーションを設置する。時間はかかったが何とか第1ピッチ下まで降りる。千葉・松本は引き続き家崎の指導。 第2ピッチ。ピッチヘッドにて確保がおろそかになった家崎に千葉から天誅。足場が安定している時も安全確保は忘れてはいけない。 第3ピッチ。家崎はここまで来るのは初めて。天誅の動揺か、ブーリン・オン・ア・バイトを作ろうとしても意味不明な結びになってしまい、しばし焦る。何とかピッチヘッドを張り終えて下降開始。途中にロープが当たる箇所があったので、ナチュラルアンカーにテープスリングを巻きつけてディヴィエーションを設置した。 第3ピッチを降りて、付近をパッと確認してから往路を戻り、デリギング開始。
14:00、脇海道・木嵜は別行動となる。水流部へ向かうために、脇海道が第1ピッチからトラバースラインを張り始める。地R元第290回CAVINGの際に、東京スペレオクラブの黒田さんが張ったルートを参考に行った。 第1ピッチ途中のテラスまで下降し、そこから対岸の洞壁にロープを張る。しかし、テラスまで下降する際、非常にタイトにロープを張ってしまい、後続が降りにくい状態になってしまったので木嵜に直してもらう。 トラバースラインを張り終え、木嵜に全体的な添削をしてもらう。最小限のロープで行けそうな所はフリーで頑張る脇海道の考えと、万人が通過できるように優しくロープを張る木嵜の考えとの違いによりケンカ。 その後、洞奥へと進む。水流部までのルートは水を多く含んだ泥が多く全身ドロドロ。 水流部「滝下りルート」は連日の雨により非常に水量が多く、ホールドが確認しづらい。フリーで降りることが出来なった木嵜は「一の滝」の上部にて待機。脇海道はフリーで降りた後、「三の滝」を眺めてから往路を戻った。 16:00、脇海道・木嵜がトラバースライン終了点まで戻ったところで、家崎・千葉・松本も「八畳の間」まで戻ってきた。 千葉にトラバースラインの添削をしてもらった後、家崎がトラバースライン移動の練習。 やはり脇海道の張ったトラバースラインはクリアするのに相当パワーが必要らしく、家崎からも木嵜と同様の指摘を受ける。そこではじめて全員が渡れるようにすることが大事であるという点に気付き、脇海道は反省する。ただし、それを家崎に笑顔で指摘されたことに何となくムカつき、顔に泥を塗りたくる。 時間が押していたため奥までは行かず、写真撮影をしながら戻ることに。ここで松本の新作発明品超強力ライトが威力を発揮。洞窟内がまるで外岩のように明るく映るのには驚きだった。なんと3000円で作れるらしい(ただしバッテリーは20000円)。 最後は脇海道がデリギング。
17:40、出洞。着替えながら装備洗いを行う。 18:50、大久保林道出発。 19:00、冨岡産業株式会社へ挨拶に立ち寄る。串ダンゴと桃ジュースを貰う。 19:30、道の駅日立おさかなセンターの「久慈浜みなと寿司」にて夕食。海鮮丼や煮つけを食べる。 20:30、道の駅にて解散。各車、帰途につく。 家崎が千葉に教わる形で活動が進んだが、一から説明をして頂き、見様見真似で張っていた自身において非常に勉強になった。 また、第1ピッチのトラバースラインを初めて張ったのだが、とりあえず体力で進めば何とかなる程度の張り方で、体格や体力の異なる木嵜・家崎からは移動しにくいものとなってしまったのが反省点である。全員が進むためにはどう張っていくかを今後考えながら臨んでいきたいと思う。 (文責 脇海道卓・家崎晶) |
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