タイトル | 地底旅団ROVER元老院第299回CAVING | ||||||
サブタイトル | 奥多野かんな姫計劃・第20次神流町旧万場地区洞穴調査 | ||||||
分 類 | 調査ケイビング | ||||||
入洞洞窟 | 下穴(仙人窟・蛇窟)、下穴の下穴、[仮]入沢川右岸の縦穴第1洞、[仮]入沢川右岸の縦穴第2洞(各洞口確認のみ) [仮]入沢川右岸の斜め穴 | ||||||
日 程 | 2014年8月31日(日) | ||||||
参加者 | 村野て、木嵜 以上2名 | ||||||
奥多野地域調査「奥多野かんな姫計劃」第2章は、旧万場町地区、叶山麓地区、持倉地区など神流町残地域及び旧鬼石町地区が調査範囲である。これまで「白水の滝洞窟」、気奈沢シリーズ4洞、むじな穴シリーズ2洞、コウモリ穴シリーズ(継続中)の測量、獣骨採集、新洞探査、渉外などを行ってきた。 本活動では、明治年間の皇国地誌にも記載されている神流町生利地区「下穴」の補足スケッチならびに神流町柏木地区「入沢川右岸の縦穴」の洞口確認を行うことにした。 6:00、木嵜実家を村野車で出発。約5年ぶりの「奥多野かんな姫計劃」(通称:姫プロ)となり、過去の活動を振り返りながら、現地へ向かう。 木嵜は「下穴」に入洞したことがあるかと思っていたが、入洞したことがないことが判明。 また、車内にふなっしーのぬいぐるみがあることを発見!ふなっしー話で盛り上がるなっしー♪ 8:00、坂丸林道の千ノ沢川の橋に到着。各自入洞準備を行う。 9:00 、「下穴」入洞開始。 村野は洞口ホールと最奥下層部の補足スケッチを行う。 木アは「下穴」初入洞であるため、現状確認と称するファンケイビングを行う。想像以上に大きな洞窟でテンションがあがる。色々突っ込みながら最奥を目指す。 その間、補足測量を行っている村野は、丁寧且つ迅速に補足スケッチ、計測を行っていた。 10:30、最奥到着直前に村野と合流。最奥部のプールや江戸時代に書かれた洞内の落書きなど確認した。 前日までの降雨でプールが増水していたのか、グアノが沈み沢山のトビムシやヤスデ類が浮いていた。 狭洞に詰まりながら下層部へあがり、洞口に戻る。帰路途中、「下穴」初入洞者は竪穴部分にある二次生成物(通称:神棚)に参拝することが恒例となっているらしい。初入洞の木嵜は神棚を拝みにフリーで登ってみる。ある程度登ったがどれが神棚なのか確証を得られぬまま、それらしき物に参拝した。 11:00、「下穴」出洞。「下穴の下穴」の洞口確認後、下山。 11:30、坂丸林道の橋にてカモシカに見つめられながら昼食後、出発。 12:00、神流町柏木地区入沢川右岸の石灰岩露頭(高さ約50m)に到着。身軽な状態で山狩り開始。 12:30、ほぼ2人とも同時に新洞確認。 洞口は露頭上部にあり、高さ約2m、幅約0.5mの長方形。覗き込むと洞幅は洞口と同じサイズで約0.5m、奥行き約10m、深さ約15mのクラック状の竪穴となっている。単一のクラックが成長してできた印象。洞口付近はもろく崩れやすい。洞内上部にはつらら石らしき物を確認。 GPSが木陰にて衛星捕捉がうまくいかない。写真撮影後、周辺も探索後山狩り続行。 13:00、村野は何者かに導かれる様に涸れ沢を挟んだ奥の露頭(高さ約20m)にて新洞確認。洞内は横穴を四つん這いになって約1m進むと、深さ12〜13m程度の竪穴となっている。前述の竪穴とは直線距離で50m、高低差で20m程度離れている。「入沢川右岸の縦穴」とは一体どちらのことを指しているのか不明である。 とりあえず、先に見つけた穴を「[仮]入沢川右岸の縦穴第1洞」、次に見つけた穴を「[仮]入沢川右岸の縦穴第2洞」と名付けた。 13:30、同じ露頭の基部を斜面に沿って約15m下ったところで新洞確認。傾斜−約40度の下り斜洞であることから、「[仮]入沢川右岸の斜め穴」とする。奥行き約5mで人ひとりが入れる程度の狭い穴。 村野はここを覗くとテンションがあからさまに下がっていた。久しぶりの姫プロでリハビリ山狩りのつもりで来たのに、あっさり3つの新洞を確認し、これ以上山狩りするとさらに新洞が見つかってしまうような気配となってきたため、このあたりで切り上げることとした。 14:00、車両に戻って出発。ものすごく喉が渇き、2人共持ち合わせの飲み物を飲み干すが足らない。下山後、冷えた飲み物を購入して飲み干す。 15:00、「下穴」地権者宅を訪問後、奥多野地権者宅「木古里」に到着。村野は久しぶりの木古里が懐かしい模様。楽しそうに辺りを探索。 ご自宅に伺うも隆さんは不在。木嵜が携帯に電話し、北八ヶ岳の野鳥公園に来ていることを確認した。元気そうで安心した。 18:00 木嵜実家にて解散。 姫プロ活動は久しぶりでとても実りのある活動となった。これを機に停滞していた姫プロ活動も再開出来ればと思う。 入沢川流域は地R元としては新規領域であり、入沢川左岸にも石灰岩帯があることから、今後の調査で新たな新洞確認もあるかもしれない。(文責 木嵜ちひろ)
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