| タイトル | 地底旅団ＲＯＶＥＲ元老院第２９２回ＣＡＶＩＮＧ | ||||||||||||||||||
| サブタイトル | ２０１４年内間木洞洞窟救助訓練 at 久慈市・内間木洞 | ||||||||||||||||||
| 分 類 | 合同・訓練ケイビング | ||||||||||||||||||
| 入洞洞窟 | 内間木洞 | ||||||||||||||||||
| 日 程 | ２０１４年５月２日(金)～６日(火) | ||||||||||||||||||
| 参加者 | 細野、家崎、森住貢一、落合直之、小林日、村上崇史、門田真司（洞窟救助委員会）、松本力（東山ケイビングクラブ）、木﨑裕久、吉澤幸絵、福間美希、黒田朋子（以上、東京スペレオクラブ）、鈴木雅子（洞窟救助隊）、荒波遼太、星野誠三、並木克普（以上、パイオニアケイビングクラブ）、荒島智子（岡山大学ケイビングクラブＯＧ）、宮崎哲（火山洞窟学会）、金崎雅仁（広島大学探検部）、戸澤茉莉花（山口大学洞穴研究会）、佐藤栄記（立命館大学探検部ＯＢ）、米原陸生、定野愛美、竹中敦紀、黒木勇志朗、馬場和、山本由樹（以上、立命館大学探検部）、駒木英信、大崎勝正（以上、二戸消防本部） 以上２９名 | ||||||||||||||||||
| 日本洞窟学会・洞窟救助委員会と内間木洞調査委員会主催の「２０１４年度内間木洞洞窟救助訓練」に参加した。 ２日２２：３０、京王電鉄・永福町駅付近で荒波車組(鈴木・荒波・細野)が集合、東京を出発する。 ３日７：００、東北自動車道・矢巾ＰＡ内にある「やまなか家 矢巾ＰＡ下り店」にて朝食。最近の岩手活動では深夜に通過してしまうＰＡであったため、久々の温麺とカルビ丼(小)を堪能する。 八戸自動車道・二戸ＩＣで降り、一般道を走る。 ８：００、家崎は単独で新潟を出発する。 １１：００、宿泊及び活動拠点である「内間木ビジターセンター・ばんどりの家」に到着。学生探検部の一部は到着していなかったが、他の見慣れた面々は既に到着していた。途中で購入した食料で各々昼食。 １２：００、受付を済ませ、買出し班と講習講師に分かれて準備と装備確認。 １７：３０、「新山根温泉 べっぴんの湯」にて入泉。 １８：３０、家崎到着。続いて立命館大学探検部も到着。 １９：００、夕食（ポトフ、白飯）。 ２０：００、山口県からの御一行が到着。全員集合となりミーティング。その後は飲みながら懇親会状態。 ２４：００、順次消灯。
４日７：００、起床。 ７：３０、朝食（トマト煮込み、食パン）後に活動準備。 ９：００、午前の部の講習開始。 【初級班（家崎参加）】 落合さん・小林さんによる座学講習。合宿の計画の仕方、装備といった安全にケイビングを行う為の基本から、近年の事故の内容や実際に事故が起きた際にどのようなチームに分かれてレスキューを行うかの説明。 また、鈴木さんによる医療講習もあり、傷病者を発見した際の確認事項や、それぞれの症状への対応方法の説明。 【中級班（細野参加)】 門田さん・村上さん講師により、各人のＳＲＴ装備確認と装備に関するレクチャー。リギングに関する作業方法と未経験者の洞外岩壁での作業体験。流動分散、Ｚリグの作成と理論説明。 １２：００、昼食（きつねうどん、内間木さんから鮎の塩焼き差し入れ）。 １３：００、午後の部の講習開始。 【初級班（家崎参加）】 同講師による担架搬送の仕方、サバイバルポイントの設置を行う。 【中級班（細野参加)】 鈴木さんによる医療講習の後、洞内の千畳敷でチロリアンを張り、担架引き揚げから横移動のシステム設置を行い、実際使用。 １６：００、講習終了。 １７：００、家崎は希望者による北洞ファンケイビングに参加。時間制限が有ったため、「並木道」終点付近までとなった。 細野は松本・鈴木さん・荒波君と一緒に「新山根温泉 べっぴんの湯」にて入泉。 １８：３０、家崎は「新山根温泉 べっぴんの湯」にて入泉。 ２０：００、夕食（カレー、サラダ）。 ２１：００、翌日総合演習ミーティングと講習感想。 ２３：００、順次消灯。
５日５：３０、演習開始。「事故発生！稲妻洞のずぶぬれチムニーにて鈴木さん滑落！」との一報を落合さんから受ける。すぐさま本部が設置され、エントリーシートにて個々のスキルを申請。本部より指示が出るまで簡単に朝食、洗面を済ませ、レスキュー装備の準備。 ６：４５、ファースト・レスポンス班（細野・松本）と、ＭＡＴ（メディカルアシスタントチーム）班（家崎・星野さん・金柿君）が選出され、２班同時に出発。 ７：３０、ビクティム（傷病者）の元に到着。ＭＡＴ班はビクティムの状態確認を行い、サバイバルポイントの設営。ファースト・レスポンス班は状態・状況報告を受け、後発班の進路目印となる三角布を要所要所に括り付けながら出洞。 ８：００、本部にビクティムの状態・洞内状況を報告。 ８：１０、担架班第１陣が入洞開始。細野・松本はそのまま通信班（有線を張ってインターホン設置）として再入洞。中継インターホン２ヶ所とサバイバルポイントに設置。 ８：４５、インターホン設置完了。本部と現場との通信が可能になり、ＭＡＴより本部へ現状報告。通信班は本部より担架が到着するまで現地待機を言い渡される。 ９：１０、突如、通信不能事態発生。本部とのインターホン通信が途切れる。通信班は断線を疑い、通信できるポイントまで洞口目指して確認しながら移動。 ９：３０、担架班が傷病者のもとに到着。 ９：４０、通信班は通信の途切れた原因を突き止め、解消（原因は本部前のコンセントが抜けていた。意地悪ではなく通信アクシデントを想定）。細野・松本は次の指示が出るまで待機となる。 １１：００、搬送開始。本部からはリギング班が選出され入洞開始。 １３：００、細野は第２陣担架班長として再投入される。家崎は第１陣ＭＡＴの任務を解かれ、本部の装備・雑務係。 洞内ではビクティムと搬送人員交代を行う。 細野は本部より指示されていなかったが、現場判断で第１陣担架班から活動していた長時間入洞者へ出洞の指示（該当者が寒がっていた事と現場の人員も満足していると判断したため）。 その後、担架は進んでいくが想定以上の時間がかかる。このままではリギングポイントまで相当の時間がかかると判断され、、途中でビクティムが担架から降り、徒歩移動となる。 ＭＡＴ班はリギング班にビクティム状況を伝え、細野は搬送状況を伝え引き継ぐ。その後はリギング班の搬送となる。 １７：１０、ビクティム洞外搬出完了して救助訓練終了。全員で装備の回収と装備洗い。 １８：３０、「新山根温泉 べっぴんの湯」にて入泉。 ２０：００、夕食（ちらしずし、スープ）。 ２１：００、ミーティングにおいて各班の意見や反省点を発表。その後、打ち上げをしながら意見交換。 ２４：００、順次消灯。
６日６：００、起床。朝食（いなりずし、サンドイッチ）。宿舎内の後片付け。 ７：１５、地権者である内間木さんへ挨拶。 ７：３０、全員が現地解散。各々帰路に着く。 １７：００、家崎帰宅。 １８：００、細野帰宅。 初めてのレスキュー訓練ということで、担架搬送や医療講習等の知識を得て、総合演習で有事の際の流れを知ることができ、とても勉強になった。 また、訓練の中で要救助者の為に何ができるのか、出来ないなりに自分の力量の中でどう役立てるのかを考えて、何より自分で事故を起こしてはいけないと改めて思った。（家崎） 今後の課題は各担当より出てきた。入洞時間に関しては本部判断と指示だけでなく、現場での状況判断による決断も必ず必要であると認識した。（細野） 今後も洞窟救助訓練を積み、皆で洞窟救助体制の確立に協力していきたい。（文責 細野誠・家崎晶） |
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