タイトル 地底旅団ROVER元老院第273回CAVING
サブタイトル 体験ケイビング29 暗黒空間への誘い at 丹波山村・青岩鍾乳洞
分 類 体験ケイビング
入洞洞窟 青岩鍾乳洞
日 程 2012年9月29日(土)〜30日(日)
参加者 脇海道、芦田、細野、松山龍太、秋元優希(以上、首都大学東京大学院)、斎藤紹太(体験ケイビング者) 以上5名
青岩鍾乳洞・洞口付近地R元発足以来、29回目となる体験ケイビングとして企画された。
台風17号が関東に上陸するという予報であったが、それまでには活動を終えることができると判断、活動を実施した。
今回の体験者は1名、リピーターが2名、サポートは3名というメンバー構成である。


29日17:00、JR奥多摩駅で脇海道・芦田・松山・斎藤が合流。そこから西東京バス丹波行きの最終バスに乗る。

18:00、お祭に到着、徒歩アプローチを開始。後山林道は閉鎖されており、三条小屋までは徒歩となる。
芦田が地R元プロモーションビデオを製作すると言って、脇海道のカメラを強奪。ポーズにこだわりがあるようで注文がうるさい。

20:00、後山林道の終点に到着。ここで就寝の準備をし、懇談会を開始。
体験者は普段から山を歩き慣れていることもあり、2時間の林道歩きも問題なかった。今回はアプローチに時間がかかることもあり、懇談会は軽めのものとなったが、芦田の用意したホイル焼きに皆ご満悦。

24:00、ミーティングを行い就寝。


30日7:45、起床。日曜日であったが、目覚めると土木作業員の方々に囲まれていた。大急ぎで撤収し、荷物をまとめ三条小屋へ。今回は直接的なトラブルにはならなかったものの、林道終点に幕営してしまい迷惑をかけてしまったことには変わりない。次回は三条小屋に宿泊もしくは幕営する必要がある。
幕営場所から約40分で三条小屋に到着。管理者である木下氏に挨拶をしたのち、朝食をとりながら後発隊を待つ。温泉好きな芦田はどうしても温泉に入りたかったらしく、1人で「三条の湯」を満喫していた。

9:30、細野・秋元が合流。林道を含めた2時間半を荷物を持って歩くのは相当つらかったらしく、秋元は大分疲れていた。休憩後、改めて全員で木下氏に挨拶に行き、洞口の鍵を借りる。

9:45、三条小屋を出発。アップダウンが激しく皆疲れてしまい、休憩を多めにはさみながらアプローチした。行程は1時間弱と聞いていたが、途中、登山道が完全崩壊しており通行不可であったため、尾根を巻くなどして時間を大幅にロスしてしまった。

11:15、洞口到着。洞口前の沢には釣り人が2名居た。これから台風が来るのに何とも暢気なものだと思ったが、それはまた我々も然り。台風直前に洞穴へ行く団体は我々くらいであろう。
時間をロスしてしまったので、早めに昼食をとり、記念撮影をする。

11:30、入洞開始。台風17号が来ているということもあり、急ぎ足で「大滝」へ向かうことにした。細野以外は入洞経験が無いということもあり、全員で測量図を見ながら進んでいった。体験者も測量図を見ながら、自分の位置を推測するのは楽しんでもらえたようだ。
危ない箇所も少なく、体験者の動きもスムーズだったこともあり、問題無く「大滝」まで向かうことができた。帰りは「青岩氷河」や二次性生物の説明と観察をしながら洞口を目指した。真っ白な鍾乳石にみな感動していたようだ。

14:30、出洞。すでに天候が傾いており、記念写真を撮ったあと出発。帰りは巻道の位置も把握していたために時間をロスせずに済んだ。

15:30、三条小屋到着。雨も本降りとなっており、帰りの電車が止まる事も考えられたため、急いで出発。雨の林道を歩くことになった。道中は雨に誘われた大量のヒキガエルが闊歩しており、カエルの苦手な細野は見つけるたびに逃げ惑っていた。

18:00、後山林道基点に駐車した細野車に到着。全員着替えて出発。雨は物凄い勢いになっており、付近の温泉は全て営業中止となっていた。 

18:30、JR河辺駅到着。清算を済ませ、全員解散。各自の最寄駅までは電車が止まってしまっており、遅延で時間がかかったが、タクシーも使用して無事帰宅することができた。

今回は様々な悪条件が重なり、急遽、青岩鍾乳洞で体験ケイビングを開催する事になった。それゆえアプローチを含め様々な個所で時間をロスしてしまった。
しかし、未知の場所を皆で探検する楽しさ、青岩鍾乳洞の美しさは体験者に満足してもらえたようだ。(文責 脇海道卓)
青岩鍾乳洞・大広間 青岩鍾乳洞・蛇の腹くぐり 青岩鍾乳洞・グリムの部屋
大ホールで休憩 蛇の腹くぐりを進む地底人 ストローなど二次生成物を説明

【体験者の感想】
◆事前連絡に関して(ガイド・計画書を含む)
変更点などはあったが大きな問題などはなかった。
◆洞内に関して
神秘的な世界を見ることができたように思えます。ぜひまた機会があれば洞内に入ってみたいです。
◆その他
貴重な体験ありがとうございました。洞内があまりにも美しかったので大事にしていかなければならないモノだと感じました。
(斎藤紹太)

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