タイトル | 地底旅団ROVER元老院第259回CAVING | ||||||
サブタイトル | 第6次小鹿野町二子山東岳洞穴調査 | ||||||
分 類 | 合同・調査ケイビング | ||||||
入洞洞窟 | 二子山東岳北面山頂下の穴、天風洞、天風洞北の小穴第1洞、天風洞北の小穴第2洞、二子山東岳北面尾根下の穴、二子山の水天宮穴(水天宮洞、二子山の祠穴、二子山東岳北面の祠穴)、二子山の天狗穴 ※「二子山の水天宮穴」は報告書発行時点で「水天宮の岩穴」を正式名称とした。 |
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日 程 | 2011年7月3日(日) | ||||||
参加者 | 千葉の、村野て、小林日(横濱ケイビングクラブ) 以上3名 | ||||||
2001年6月、小鹿野町役場産業観光課の新井忠雄氏より電話連絡があり、二子山東岳に開口する2洞穴を確認したので調査して欲しいとのことであった。本地域は1985年にパイオニアケイビングクラブによって新洞探査が行われているが報告書類は未発行である。従って、二子山東岳周辺の洞穴調査を行うことにした。 2001年6月の予備調査では「二子山の水天宮穴」、同年7月の第1次調査では「二子山東岳北面尾根下の穴」、さらに2002年6月の第2次調査では「天風洞」の測量を行った。2007年1月の第3次調査では「二子山の天狗穴」ほかを測量、同年7月の第5次調査では「ニ子山東岳北面山頂下の穴」を測量した。 現在、報告書「埼玉県秩父郡小鹿野町 二子山東岳洞穴地域調査報告書」を作成中であり、本活動はその補足を目的として計画された。 10:00、二子山登山口に到着。いつもはクライマーや登山客の車両が数台停まっているのだが、今日はなぜか1台もない。梅雨の間の曇りがちの天候であり、写真を岩壁の写真を撮ってもいまいちである。 10:30、活動開始。登山口に設置されていたカウンターを押し、登山開始。股峠を過ぎ、まずは東岳山頂を目指す。赤土の斜面は滑りやすく、蒸し暑さもあって早くも大汗が流れてくる。 11:00、東岳山頂に到着。さきほどまで見えた西岳山頂がいつのまにか雲に隠れ、雨まで降り出してくる。 少し休憩をしてからGPSの標高データを校正し、山頂から「二子山東岳北面山頂下の穴」まで地上測量を開始する。体制はコンパス千葉・メジャー村野・記録小林。 11:30、「二子山東岳北面山頂下の穴」に到着。久しぶりにちょっと入洞してみるが、狭くて面白いものもないので、早々に退去。 地上測量は一旦ここで切り上げ、GPSを頼りに「二子山の水天宮の岩穴」までトラバース移動を試みる。が、フリーでの降下が困難な岩壁に行く手を阻まれ、どんどん標高を下げてしまう。気がつくと「天風洞」洞口前にたどりついていた。 13:00、「天風洞」にて昼食。時々ざっと降ってくる雨と集団で食らいついてくるブヨを避けるために、狭い洞内で食事を取る。千葉の日活ロマンポルノ蘊蓄で盛り上がる。 13:30、雨も止み、活動再開。地上測量にて「天風洞」、「天風洞北の小穴第1洞」、「天風洞北の小穴第2洞」をつなぎ、そのまま西秩父林道を測量しながら登山口に戻る。 15:00、股峠に向けて、再登山開始。とりあえずまたカウンターを押しておく。 股峠から地上測量を再開し、「二子山東岳北面尾根下の穴」、「二子山の水天宮穴」をつなぐ。 「二子山の水天宮の岩穴」に向かう途中で、岩壁中腹に洞口らしき割れ目を確認。千葉がアタックし、結局は岩陰であることを確認した。 15:30、「二子山の水天宮穴」に到着、内部を確認する。ここは一応、地元では祭神が水天宮ということになっているが、武蔵國郡村誌には日本武尊とも記載されており、はっきりしない。祠の周りを確認するものの、特に記載はなさそうである。よく見ると祠はコンクリート製であり、比較的新しいもののようだ。それにしてもこんなに重いものをよくここまで運んできたと感心してしまう。 洞口の天井高や幅の補足測量を済ませ、水天宮を後にする。なお、洞口に設置された鎖はかなり老朽化が進んでおり、アンカーが緩んでいるためいつ抜けてもおかしくない状態である。あまり訪れる人もいないだろうが、できるだけ速やかな修繕が望まれる。 16:30、再度股峠に戻り、「二子山の天狗穴」まで地上測量。付近の祠には大天狗小天狗が祀られていることを再確認した。 17:00、だいぶ日が傾き、活動終了。西岳登頂も予定していたが、片道40分かかるため今回は見送りとした。 17:30、現地出発。 18:30、胃を壊している小林さんのために脂っこい小鹿野町名物「わらじカツ丼」を食べようと企画するが、目当ての店が営業しておらず、秩父市内に移動してレストラン「エデン」にて夕食。リーズナブルな価格で大盛りの食事が提供され、かなり満足できる店である。 21:00、東京都瑞穂町で解散。 今回の活動で、二子山東岳に点在する7つの洞穴の位置を地上測量で明確にすることができた。報告書に反映させ、できるだけ早いうちに発行したい。(文責 村野哲雄)
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