タイトル 地底旅団ROVER元老院第258回CAVING
サブタイトル 体験ケイビング26 暗黒空間への誘い at 秩父市・石舟沢鍾乳洞
分 類 体験ケイビング
入洞洞窟 石舟沢鍾乳洞
日 程 2011年6月4日(土)〜5日(日)
参加者 脇海道、細野、千葉の、小鷹裕子(体験ケイビング者) 以上4名
幕営地地R元発足以来、26回目となる体験ケイビングとして企画された。
今回の体験者は1名、サポートは3名という貸切状態である。


4日20:15、JR立川駅南口ロータリーのケンタッキーフライドチキン前にて体験者と合流、出発。体験者は諸事情により遅刻であったが、貸切なので問題ない。車内では自己紹介をしながら談笑。

22:00、サンクス秩父上野町店に到着。朝食などを買い込む。

23:00、幕営場所に到着。体験者の小鷹さんとテントを張ってから、焚き火を囲んで懇談会開始。おつまみのおでんと炒め物(細野作)が美味い。小鷹さんは話しやすく、また趣味が合うため話が盛り上がる。普段は楽しませる側のスタッフ達が逆に楽しませていただいた。

25:00、懇談会終了。開始。

25:20、スタッフもブリーフィング後に就寝。
5日7:00、起床。朝食を取ってから準備開始。今回は体験者1名ということもあり、いつもより1時間遅くらせて、ゆっくりと準備をする。

9:00、記念写真を撮ってから幕営地を出発。 道中は天気も良く清々しい。石祠の前で荷物を整理していると、何故か千葉が満面の笑み。大切に守っていた脇海道のタバコが長靴でペシャンコにされていた。なんということだ。小鷹さんのフットワークも良く、とても楽しいアプローチ。 途中、レアな「タカチホヘビ」と遭遇、脇海道は嬉々としてヘビ講座を始める。

10:00、洞口到着。脇海道・細野はロープ設置のため先に入洞。脇海道は細野に教わりながら、トラバースラインと滝の確保をセットする。早い梅雨入りのためか、「白龍の滝」は今まで見たことも無い水量であった。洞外で休憩している千葉・小鷹さんは、B級ホラー映画の素晴らしさの話で盛り上がっていたようだ。

11:30、細野・脇海道がロープセットを完了。小鷹さんにハーネスを装着してもらい、「第2洞口」から入洞開始。
「赤龍の間」では脇海道・千葉よりコキクガシラコウモリやグアノの説明がされた。
「白龍の滝」ではやはり水量が多いこともあり、小鷹さんは大苦戦。水流により一度はロープに宙づりになりながらも果敢に滝に挑み、無事クリアすることができた。
「青龍の泉」では千葉よりケイブダイビングの説明がなされた。
そして、「最奥の泉」を見学した後、千葉おすすめルートから洞口へと向かった。
「白龍の滝」の下りでは、やはりその水量のため大苦戦。小鷹さんは水流の中に一度は消えたものの、千葉のサポートにより無事下ることができた。

14:00、狭洞を通って「第1洞口」から出洞した。

14:30、千葉・脇海道は沢に飛びこみ、軽く泥を落としてから出発。すると、人間に驚いたカモシカが目の前を横切り、脇海道は大ハシャギ。千葉と追跡したがあっという間に逃げられてしまった。

15:30、いつものように千葉家花壇用石灰岩を持たせられながら、無事に石舟沢出合い到着。各自装備を洗浄して装備をまとめる。

16:00、出合い出発。

16:30、「大滝温泉」到着。入泉。小鷹さんは驚異の長風呂であった。これでも努力したとのこと^^;

18:00、「大滝温泉」出発。

18:30、秩父市内の焼肉屋「焼肉ホルモン 一番館 」で夕食。注文は勿論ホルモンのみ。楽しく臓物をつつく。

20:00、秩父市内を出発。

21:40、JR立川駅到着。解散。


体験者の小鷹さんは動きも良く、スムーズに体験ケイビングを終わらせることができた。
確保の仕方も教わったことだし、次回は誰にも頼らずプログラムをこなせるようになりたい。
また、今回CLを担うことになったが、段取り、難所でのサポート面において大きな反省点があり、今後は気をつけなくてはならない。 (文責 脇海道卓)
石舟沢鍾乳洞 石舟沢鍾乳洞・白龍の滝 石舟沢鍾乳洞・第1洞口
探検開始! 大水流の滝にも果敢に挑戦 お疲れさま〜

【体験者の感想】
◆事前連絡に関して(ガイド・計画書を含む)
ガイド:実際に行く準備の点だけでなく、地質学や生物の知識が図解で書かれていてよかった。絵がとてもかわいい。
計画書:流れ、持ち物など非常にわかりやすかった。
◆洞内に関して
四肢をつっぱって前進するという、普段の生活や登山でさえ有り得ない運動に最初は戸惑いましたが、岩がすべりにくいのは新しい発見で それを知ると少し進めるようになった気がします。手足の短い小柄な私はリーチにおいては不利でしたが、なんとか自分でバランスの取れるポイントを探せるよ うになりました。
いずれにせよ考えていた以上に危険な空間であったのは事実で、車内で聞いていたように本当の意味でのアドベンチャーでした。特にこの日は水量があり、旅団 の皆さんも初めてというほどの激流と遭遇し、滝では私は往復ともあえなくロープのお世話になってしまいましたが、試されてこそ挑戦する意義も大きく、やは りケイビングは肉体的な訓練だけでなく精神的な鍛錬も包括されているものなのだと感じました。
またコウモリなどの生物との出会い、光の無い完全な暗闇の体験等、日常では絶対に出来ない経験をさせて頂きました。私が特に感じ入ったのは、有機物の混ざ らない純粋に透明な水です。石灰岩の白い床に湛えられたその泉は青く、本当に美しかったです。(小鷹裕子)

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