タイトル 地底旅団ROVER元老院第238回CAVING
サブタイトル 今年最後のSRT訓練 at 日立市・大久保の風穴
分 類 訓練ケイビング
入洞洞穴 大久保の風穴(風穴鍾乳洞)
日 程

2009年11月22日(日)

参加者 木嵜、村野て、芦田、脇海道 以上4名
大久保林道「大久保の風穴」は総延長504.7m、高低差43.4mの竪横複合洞である。風穴は天神が造ったもので、人間がこの穴に入ろうとすると必ず洞穴の中から風が吹き出してくるという伝承がある。また、洞内には「六畳の間」と呼ばれるホールがあり、古びた梯子など未だ名残が残っており、竪穴の基本訓練やリギングなど練習する場としてもよく利用されている。
今回の活動は、「熊石洞」での活動を行うことを目標とした今年最後のSRT訓練である。


7:15、JR新宿駅西口で全員集合。村野車で現地へ向かう。

9:45、現地到着。装備を装着。脇海道はチェストハーネスの装着方法を間違えていたので再確認。
村野は先に洞穴へ向かい、脇海道・芦田のSRT練習のために「六畳の間」でリギングを行った。

10:30、活動開始。昼飯までは脇海道・芦田が村野の指導で「六畳の間」にて昇降の練習。
木嵜は先へ進み、第1ピッチのリギング開始。すぐそばにはアカネズミの死体があり、とても臭い。迷い込んで餓死したのだろう。

12:30、脇海道・芦田・村野は「八畳の間」で昼食をとる。壁に沢山張り付いているオオゲジ観察も良かったが、暫くの間ヘッドライトを消し暗黒空間を楽しみながら休憩。 その間に木嵜が第1ピッチのリギング完了。

13:00、活動再開。第1ピッチを降下し、木嵜・村野が第2、第3ピッチをリギングして全員が下降。そのまま最深部へ向かった。
前回、脇海道がこの洞穴に来た時は、SRT技術が無かったために「八畳の間」までしか行けなかった。初めての竪穴入洞に大興奮。第3ピッチ降下点にはかつての測量ポイントとして打たれた釘が残っていた。

14:30、撤収開始。第3ピッチから第1ピッチまで村野・芦田がデリギングを行った。脇海道・木嵜は「六畳の間」へデリギングに向かった。上昇に体力を使い暑苦しい。前回参加した荒神穴(第233回CAVING)はとても寒く、凍える思いをしたので厚着したのが失敗だった。ウェアのレイヤリングをもっと考える必要がある。

16:00、活動終了。村野さんは洞内に放置されていた腐乱おにぎりと携帯電話を回収。忘れものだろうか。腐乱おにぎりを懐に入れてしまう村野さんは凄い。全員着替え、装備を川で洗ってから出発。

17:00、「はぎ屋旅館」にて入泉。

18:00、「浜膳」にて夕食。お勧めのメニューに掲載された「味噌チーズケーキ」はとんでもない味らしい。機会があれば一口位は食べてみたい。

19:30、日立市を出発。

21:00、JR新宿駅到着。解散となった。


今回の活動は自分にとって初めてのSRT実践であった。竪穴を降りていくのはとても面白く興奮する。今後誰かに準備してもらって昇降するだけではなく、リギング等の竪穴に必要不可欠な実戦的な技術も身につける必要がある。(文責 脇海道卓)
大久保の風穴・六畳の間 大久保の風穴・第1ピッチ 大久保の風穴・第1ピッチ 大久保の風穴・八畳の間
練習用ロープを張る村野 第1ピッチを張る木嵜 第1ピッチを登る 壁面のオオゲジ

「活動報告」に戻る
 次の「個別活動報告」へ進む TOPへ戻る

2010 Copyright(C) 地底旅団ROVER元老院
cavers_rover_in_tokyo@yahoo.co.jp