タイトル | 地底旅団ROVER元老院第237回CAVING | ||||||||
サブタイトル | 熊石洞救助訓練 | ||||||||
分 類 | 合同・訓練ケイビング | ||||||||
入洞洞窟 | 熊石洞(チンチン洞) | ||||||||
日 程 | 2009年11月20日(金)〜23日(月) | ||||||||
参加者 | 佐野、小池純、宮崎朋彦、槇島啓子、落合直之、小林日、伊藤天哉、野池耕平(以上、洞窟救助委員会)、後藤晃一、石黒秀昌、石川典彦(以上、東京スペレオクラブ)、荒木浩介(Japan Exploration Team)、渡海正則(神戸市消防局)、Alexander Izmaylov(ロシア人・通称サーシャ) 以上14名 | ||||||||
「熊石洞」は岐阜県郡上市にある深さ155mの竪穴である。地R元では合同活動を含め、この竪穴で何度か活動をしている。 今回は「ロングピッチ、大規模洞窟での担架の搬送」を目的として、洞窟救助委員会を中心に総勢14名が参加して救助訓練を行った。主催は洞窟救助委員会で、地R元からの参加は佐野のみであった。 20日22:30、都内某所にて栗栖・小林・藤田・佐野が集合し、栗栖車で「熊石洞」へ向かう。 21日1:00、談合坂SAにて小池車(小池・石黒・後藤)、石川車(石川・サーシャ)と合流する。 6:00、道の駅「和良」に到着。仮眠をとるために、寝場所を探して施設周辺をうろついていると、事務員の方が施設内に招き入れてくれた。屋内で暖房も効いていたため、快適に眠ることができた。 9:00、関東組以外も到着。事前ミーティングを行う。この日はSRT班(小池・佐野・石黒・サーシャ)と洞外訓練班に分かれ、行動することに決まる。 10:30、洞口付近の駐車スペースに到着。入洞準備。 12:00、洞口到着。小池がリギングを開始。通称「裏ルート」を使って下降する。 15:00、特に問題もなく−100m地点に到着。ここで昼食をとり、アセントを開始する。 16:30、出洞完了。佐野・石黒にとっては初めての−100mを超える竪穴であったが、それほど手こずることなく下降することはできた。しかし、昇り返しは遅かったらしく、佐野・石黒が出洞するまでの間に小池は通称「表ルート」のリギングを終わらせていたそうである。 SRT班が洞内にいる間、洞外訓練班は洞口近くにてZリグとチロリアンブリッジの練習を行っていた。SRT班の出洞後、全員で荷物をまとめて撤収。 18:00、「郡上八幡レインボーオートキャンプ場」に到着。3棟のバンガローを借りる。その後、「やすらぎの湯 宝泉(ホテル郡上八幡)」で入泉。この温泉は広くて快適であった。しかし、次の日は訓練が深夜までかかる予定なので、温泉には行けないだろうとのこと・・・。夕食後、槇島らによる洞窟救助の机上講習が行われる。 23:00、机上講習が終了。その後バンガロー内で小宴会が開かれたが、疲れのせいかすぐに撃沈してしまった。 10:00、洞外での準備を終えて入洞。4班に分かれ、それぞれ「表ルート」のレスキュー・ロープを張りはじめる。洞窟救助の初心者であった佐野・石黒・荒木・藤田・サーシャはSRT班として先に−100m地点まで降り、そこで槇島から洞窟救助の指導を受ける。 各班がリギングを終えるまでサバイバル・ポイントの設置や横穴での担架搬送の練習をした。 16:00、洞内での準備が完了し、担架搬送を開始。ビクティム役は槇島がつとめる。佐野は第3ピッチの引き上げのサポートで、小池の指導のもとカウンター・ウェイトのウェイト役を体験した。 20:30、洞外への搬出完了。最後のピッチでは、佐野がビクティム役を体験させてもらった。担架はペツル製ネストなので快適かと思ったが、雨が降っていたため身体が冷えた。 24:00、デリギングを終えて全員が出洞。急いでキャンプ場に戻り、反省会をする。反省会終了後、夜遅くから宴会を始める。 27:00(3:00)、就寝。 23日9:00、起床。すぐにキャンプ場を撤収し、道の駅「和良」の裏側にある川で装備洗い。前日は夕方から雨でかなり冷え込んだが、この日は快晴で暖かく、気持ちよく装備洗いができた。 12:30、装備洗いが完了し、関西組とはここで解散。関東組は「やすらぎの湯 宝泉」で温泉に浸かり、ゆっくりした後で帰京。 21:00、東京到着。随時解散。 佐野にとっては初めての大規模な洞窟救助訓練であった。まだまだ技術・経験が浅いので、リギングなどの仕事はまかされなかったが、それでも全体の流れを知るいい経験になった。 また、今回の活動で竪穴での落石の危険を認識した。上からの落石があって、何度か肝を冷やすことがあった(おそらく自分も落としていたが・・・)。 いろいろと学ぶことはあったが、竪穴での救助の基本はSRTである。実際の救助で足を引っ張らないためには、安全かつスピーディーな昇降は前提であろう。これを胸に刻み、焦り過ぎずに経験を積んでいきたい。(文責 佐野洋輔)
|
|||||||||
「活動報告」に戻る 次の「個別活動報告」へ進む TOPへ戻る |
|||||||||
2010 Copyright(C) 地底旅団ROVER元老院 cavers_rover_in_tokyo@yahoo.co.jp |