タイトル | 地底旅団ROVER元老院第229回CAVING | ||||||
サブタイトル | 奥多野かんな姫計劃・第4次神流町平原地区洞穴調査 | ||||||
分 類 | 調査ケイビング | ||||||
入洞洞窟 | 荒神穴、荒神沢左岸の穴第1洞 | ||||||
日 程 | 2009年6月14日(日) | ||||||
参加者 | 村野て、荒木 以上2名 | ||||||
2000年から発動した奥多野地域調査「奥多野かんな姫計劃」。2005年6月に「奥多野かんな姫計劃報告書1
群馬県多野郡神流町立処山洞穴地域調査報告」を発行、第1章立処山地域を終えることができた。引き続き第2章を開始、対象地域は旧万場町地区、叶山麓、持倉地区など神流町残地域、及び旧鬼石町地区となる。 本活動は、2002年以来、地R元として訪れていない神流町持倉地区の未測量洞「荒神穴」の洞口再確認ならびに周辺洞穴群の測量を目的として企画された。 14日10:00、神流町平原地区持倉に到着。天気は雲が多めだが日が差しており、気分が良い。 10:30、活動開始。GPSを頼りに荒神沢に入る。村野、荒木ともに今回が初「荒神穴」となるため、石灰岩の露頭を探しながらの遡行となった。 11:30、沢の左岸上部に比較的大きな石灰岩壁を確認、目を凝らしてみると洞口らしきものも見える。近づいてみると、果たして「荒神穴」の洞口であった。とりあえず洞内を探索してみると、洞口および洞口ホールは立派だが、その他のルートはほとんどが狭洞で迷路状に入り組んでいる。入洞者が少ないため、洞窟サンゴが良好な状態に保たれていた。 水流に至る狭いルートがあると聞いていたため、小柄な荒木がルートファインディングを試みたがよく分からなかった。1時間ほど洞内を這いずり回って洞口ホールへ戻る。 すると、沢の音がやたらに響いてくる。変だなぁ・・・と思って外に出たら、沢の音ではなく土砂降りの雨の音であった。しかも雷まで鳴っている。雨なんて聞いてないよ。ちょっとテンションダウンである。とりあえず昼食をとりながら雷雲をやりすごす。 13:30、天候が回復し、お日様も出てきたため、山狩りを開始。「荒神沢左岸の穴第1洞〜第3洞」はすんなり見つけられた。次に右岸に移動し、「荒神穴右岸の穴第1〜3洞」を探す。「第1洞」は見つけられたが、その他の穴が見つからない。石灰岩の露頭も乏しく、どうみても穴がありそうな雰囲気ではなかった。もっと違う場所にあるのかもしれない。 そうこうしているうちに雲行きが再び怪しくなり、またもや雷鳴がとどろき出す。しかも今度はかなり本気モードである。雨も降り出したため、急いで「荒神穴」に避難。またしても土砂降りの雷雨に見舞われた。 15:00、ようやく小雨となったが、このまま帰るのももったいないので、せめて1つだけでも測量することに決定。「荒神穴」からもっとも近い「荒神沢左岸の穴第1洞」を測量した。 体制はスケッチ村野、コンパス・メジャー荒木。荒木は視力との相性が悪いのか、スントタンデムの目盛がうまく見えず、目が痙攣させてまで苦労して測量していた。 本洞穴は非常に小規模ではあるが、一応支洞やフローストーン、ノッチなどがあり、それなりの洞穴の形態を備えた穴であった。 17:00、測量完了。 18:00、現地出発。 20:30、解散となった。 今回の測量の結果、「荒神穴左岸の穴第1洞」の総延長は12.8m、高低差は0.55mとなった。「荒神沢右岸の穴第2洞」「同第3洞」の洞口位置については、次回以降、確認していきたい。「荒神穴」の測量も、次回から本格的に着手する予定である。(文責 村野哲雄)
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