タイトル 地底旅団ROVER元老院第226回CAVING
サブタイトル 奥多野かんな姫計劃・第3次藤岡市旧鬼石町地区洞穴調査

分 類

調査ケイビング
入洞洞窟 露久保鍾乳洞、露久保鍾乳洞第2洞
日 程 2009年4月12日(日)
参加者 村野て、千葉の、荒木、脇海道 以上4名
露久保集落奥多野地域調査「奥多野かんな姫計劃」第2章は、旧万場町地区、叶山麓地区、持倉地区など神流町残地域及び藤岡市旧鬼石町地区が調査範囲である。これまで白水の滝洞窟、気奈沢シリーズ4洞、むじな穴シリーズ2洞、千ノ沢シリーズ4洞、コウモリ穴シリーズ(継続中)、露久保シリーズ2洞の測量、獣骨採集、新洞探査、渉外などを行ってきた。
本活動は、第2次藤岡市旧鬼石町地区洞穴調査(第225回CAVING)活動中に確認した露久保集落周辺岩帯における新洞探査として企画された。


6:30、JR立川駅南口に千葉・脇海道・荒木集合。であったが、荒木が遅刻。千葉・脇海道2名で朝マックを食す。10分後に荒木が合流し、千葉車で出発。途中、村野家にて低燃費の村野車に乗り換えて再出発。

10:00、露久保集落到着。ポカポカと良い天気。写真撮影をして出発。

10:30、活動開始。露久保集落西側の岩帯の山狩り。千葉・脇海道で岩帯上部を、村野・荒木で下部を調査。上部も下部も急傾斜で、尚且つ地面は腐葉土。転がり落ちないように洞穴を探す。下部は左右に岩帯がそびえ立っており、目を凝らして岩に登ったり、落ち葉を掘ってみたりするが見つけられず。見つけたと思い近づけばただの岩影。
荒木は山狩りが初めてであるので、村野にコツを聞いてみるが、長年の経験でなんだか雰囲気を感じるらしい。さっぱり分からない。
結局、村野が小穴を1つ発見。上部組も1つ確認するが、いずれも人が入れず、洞穴として認められず。また村野が岩帯基部から+約10mのところに洞口らしきものを視認するも、岩帯中腹に開口しておりアプローチ断念。

12:00、集落に戻り昼食。

12:30、脇海道・荒木で「露久保鍾乳洞」「露久保鍾乳洞第2洞」を巡検。山狩り後で汗だくであったため、ずいぶんひんやりと感じた。こじんまりした穴ではあるが、時計を持っていないため時間感覚が分からず、いそいそと洞内を探索。特に二次生成物も見られず。

13:00、露久保集落北側の岩帯を4人で調査。収穫なし。終始脇海道は花粉症でくしゃみをしていた。植林なのか一面きれいに木が伸びていた。素人ながら穴がありそうな気配は感じられない。最後に露久保集落から神流湖まで続く細長い岩帯の露久保集落側をざっと見るが、大きな露頭がなく、標高的にも洞穴が存在する可能性は薄いと判断。下山する。
下山途中、ちょっとした神社を発見。社の傍に「大山祇大神」の石碑が建てられていたが、全て石灰岩でできていた。
特に台座は溶食形態が顕著で、模型のようにミニ洞窟が形成されていた。穴の存在の匂いが漂う。どこから運ばれてきたのか気になるところである。

15:00、露久保集落出発。時間が早いため、林道法久線に入る。この林道からは、法久沢を挟んで、午前中山狩りしたエリアが展望できる。そして、村野が視認した穴らしきものは、岩陰であることが確認された。

16:00、鬼石集落の露久保鍾乳洞地権者宅を訪問するが留守であった。

16:30、「かんな川温泉 湯郷 白寿」にて入泉。茶色い濁り湯で温泉らしい温泉。しかも、カルシウムなどの塩類が豊富に含まれており、浴室の床には何と小さなリムプールが無数に形成されている。隣の女風呂まで千葉のはしゃぎ声が聞こえてきたので、さぞかし大喜びであるのがうかがえた。

17:00、温泉出発。

17:30、埼玉県本庄市の蕎麦屋「ろ」にて夕食。落ち着いた雰囲気の店。天付一色(天ざる)、鴨そば、そばとろ、からみそば、生ゆば刺しなどを賞味。量は少なめだったが、なかなか旨い蕎麦であった。

18:00、出発。途中渋滞に巻き込まれる。

20:00、村野解散。

21:00、JR立川駅にて解散。


山登りは好きなので活動自体は楽しめたが、新洞調査という観点では納得いくものではなかった。村野の後をただ着いて行っても無意味だと思い、自分なりに岩を登ったり落ち葉をかき分けたりしたものの、なんだか闇雲で途方もない気がした。いまだに石灰岩かどうかの区別もつかず千葉、村野がいなければお手上げである。もっと場数をふんで頭と感覚で行動したいものだと感じた。
今回の活動は千葉曰く、収穫のなかったことが収穫だと。(文責 村野哲雄・荒木ひとみ)

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