タイトル 地底旅団ROVER元老院第225回CAVING
サブタイトル 奥多野かんな姫計劃・第2次藤岡市旧鬼石町地区洞穴調査
分 類 調査ケイビング
入洞洞穴 露久保鍾乳洞
日 程 2009年3月8日(日)
参加者 村野て、千葉の、木嵜、脇海道 以上4名
露久保鍾乳洞基線奥多野地域調査「奥多野かんな姫計劃」第2章は、旧万場町地区、叶山麓地区、持倉地区など神流町残地域及び藤岡市旧鬼石町地区が調査範囲である。これまで白水の滝洞窟、気奈沢シリーズ4洞、むじな穴シリーズ2洞、千ノ沢シリーズ4洞、コウモリ穴シリーズ(継続中)の測量、獣骨採集、新洞探査、渉外などを行ってきた。
本活動は、藤岡市旧鬼石町地区の未測量洞穴「露久保鍾乳洞」の測量第2弾ならびに周辺山狩りなどを行う目的で企画された。


6:30、JR 立川駅南口ケンタッキー前で脇海道・千葉が集合。千葉車にて村野宅へ向かう。

7:00、木嵜宅にて木嵜合流。

7:30、村野宅にて全員集合。ここで低燃費の村野車に乗り換え、奥多野地区へ向かう。

9:45、現地付近に到着。まずは地質図にある石灰岩帯を確認。一見、石灰岩に見えなかったが、表面を削ってみると確かに石灰岩である。そのうち山狩りをしなければならない。ここで千葉と木嵜がじゃれあい、木嵜は川へ突き落とされかけてビビっていた。

10:00、露久保集落に到着。車窓から見えた小規模な石灰岩露頭を確認すると、奥行き約3メートルの洞穴であった。その後はいつもの写真撮影。地R元の記念写真にはフィジカル面での柔軟さが問われるようだ。酢を飲んで鍛えなおそうと思った。

11:00、活動開始。スケッチ木嵜・コンパス&メジャー千葉、スケッチ&コンパス村野・メジャー脇海道というコンビで「露久保鍾乳洞」を測量する。洞内に放置されていたグアノ鍋は撤去。グアノというと聞こえが良いが、つまりはただのウンコである。貧栄養下にある洞窟内において貴重な有機物源であるのは理解しているが、それを態々ナベに盛っておくとは嫌がらせ以外の何物でもない。誰が置いたんだろう?

13:30、一旦出動して、昼食をとりながら雑談。その間にゴミムシやクモを観察。マルクビゴミムシ、ヤマハリゲコモリグモ、イオウイロハシリグモ、他幼体一匹確認。千葉にとって地上のゴミムシは初見だったようだ。普通のゴミムシよりもメクラチビゴミムシを先に知る人間はそうはいない。

14:30、活動再開。当日は「千葉怒らないデー」だったはずが、17時を過ぎた頃から怒鳴り声が洞内に響きわたる。時間切れで普通の千葉に戻ったようだ。一方では、洞奥で小動物のグアノを発見。形状から恐らくタヌキではないかと思われる。もう少し暖かくなってくれば糞虫や土壌生物が発見されるだろう。

19:30、活動終了。予定時刻より30分オーバーしてしまったが測量は完了した。

20:00、「桜山温泉センター うしおの湯」にて入泉。閉館ギリギリの時間だったため、10分程で湯から出たが、生憎ラストオーダーがいつもより早かったためにここでは夕食は取れず。

21:00、「夢庵 寄居店」にて夕食。その間にデータ清書。

22:00、「夢庵」出発。

22:30、各自流れ解散。


今回の活動で「露久保鍾乳洞」の測量は完了した。
10×15×15mという小さなエリアに、通路は複雑に張り巡らされており、総延長77.0m・高低差12.0mと当初予想されていた総延長50mを上回る結果となった。
また、洞内ではコキクガシラコウモリを2頭確認。他にもイシムカデ目と思われるムカデやユウレイグモを確認。カマドウマは無数にいた。
今回の活動でメジャーマンは2回目になるが、まだポイントの位置取りは迷ってしまうし、ライトでポイントを指示するのに疲れて手がプルってしまった。修行が必要だ。自分自身はこの洞窟で初めて測量というものを経験したが、単純に洞窟探検した時とは違った面白さがあった。今後できる限り参加して役に立てるように頑張りたいと思う。
これからの季節動植物もどんどん出てくるので生物の知識も蓄えなければ。(文責 脇街道卓)
露久保鍾乳洞 露久保鍾乳洞 露久保鍾乳洞
恒例の日付撮影 03 08 天井高の低い通路を測る 作業が板についてきたメジャーマン脇海道

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