タイトル 地底旅団ROVER元老院第224回CAVING
サブタイトル 奥多野かんな姫計劃・第1次藤岡市旧鬼石町地区洞穴調査地区洞穴調査
分 類 調査ケイビング
入洞洞窟 露久保鍾乳洞、露久保鍾乳洞第2洞
日 程 2009年2月8日(日)
参加者 村野て、千葉の、千葉さ、木嵜、脇海道 以上5名
露久保集落奥多野地域調査「奥多野かんな姫計劃」第2章は、旧万場町地区、叶山麓地区、持倉地区など神流町残地域及び藤岡市旧鬼石町地区が調査範囲である。これまで白水の滝洞窟、気奈沢シリーズ4洞、むじな穴シリーズ2洞、千ノ沢シリーズ4洞、コウモリ穴シリーズ(継続中)の測量、獣骨採集、新洞探査、渉外などを行ってきた。
本活動は、藤岡市旧鬼石町地区の未測量洞穴「露久保鍾乳洞」「露久保鍾乳洞第2洞」の測量ならびに地上測量を目的として企画された。

 
7:30、東京都瑞穂町の村野宅に全員集合して出発。脇街道は体験ケイビング以来の初活動となる。車中、大学で虫を専攻している脇街道の虫トークで大盛り上がり。そして、2月と言えば花粉症の季節。本日強風のため、スギ花粉が目視できるほど大量飛散していた。

10:30、現地到着。木嵜は車酔いでダウン。その間、千葉の・村野は周辺探索。強風は一向に治まる気配はない。各自着替え、恒例の集合写真のポーズにこだわって一同盛り上がる。

11:00、活動開始。斜面上にある洞口に向けて歩く。「ドンっ」と大きな音がしたかと思ったら先頭を行く千葉のが半分消えていた。千葉が落とし穴にはまる姿はとても新鮮。深い落ち葉に足を取られながらも「露久保鍾乳洞」に到達、そしてまずは探検。小規模だがループだらけ。そして、なぜか洞内にはう○こ鍋が・・。いったい誰が置いたのか?鍋の中のう○こは動物のものなのだろうか?人糞が含まれていないことを祈る。唯一のホールの上層部にハコキクガシラコウモリ1頭を確認。上層部と下層部と大別できそうだが、あちこちがループで繋がる模様。非常に測量しづらい。村野曰く、文献では約30mだが、50m超の印象とのこと。

11:30、一旦出洞する。木嵜と千葉さは「(仮)露久保鍾乳洞第2洞」へ偵察しに行く。頭上が狭く三角形の様な形状で一本道と、とても単調な洞窟である。約8mぐらいだろうか。洞奥は更に狭くなり、人は通ることはできない。出洞後、昼食をとりながら作戦会議をひらく。洞外は風が吹き荒れ、洞内より明らかに寒い。いきなり千葉のが無くなりかけたガス缶に穴を開ける。これがのちに自分達の首を絞めることになるとは想像もしてなかった。

12:30、活動再開。
千葉夫妻は地上測量と「(仮) 露久保鍾乳洞第2洞」測量を担当する。周辺の標高点を基点として、洞口まで基線を張る。途中、地元の方からのヒアリング、周辺石灰岩壁の偵察を行なった。
他はコンパス村野・スケッチ木嵜・メジャー脇街道の体制で「露久保鍾乳洞」へ。村野指導の下、測量を開始。木嵜はスケッチ経験者にも関わらず苦戦。脇街道は初測量のためスローペース。

16:00、千葉夫妻は地上測量を終え、一旦「露久保鍾乳洞」で打ち合わせしてから、「(仮)露久保鍾乳洞第2洞」の測量開始。埃っぽい狭洞だが、測量慣れしている2人は、サクサクと作業を終える。

18:00、「露久保鍾乳洞」に全員集合。タイムアップとなり、「露久保鍾乳洞」は1/3程度を終えたところで終了となった。

18:30、現地を出発。鬼石地区へ向かう間、車内では穴をあけたガス缶からガスが漏れて車内に充満。皆気分が悪くなる。

19:00、「桜山温泉センター うしおの湯」にて入泉。夕食を食べながらデータ清書を行う。ここで木嵜のスケッチにデータ不足やら不備が発覚する。千葉のからは字が汚いとまで言われ、木嵜はかなり凹む。

21:00、現地出発。ガス缶は車外に出していたが、未だ臭いは相変わらずし続ける。

22:30、村野宅へ到着。解散となった。


今回の活動で、地上測量および「(仮)露久保鍾乳洞第2洞」の測量は終了。「(仮)露久保鍾乳洞第2洞」は、総延長12.7m・高低差0.8mとなり、「露久保鍾乳洞第2洞」を正式名称とした。
「露久保鍾乳洞」の測量は、1/3程度が終了し、次回の活動で完結する予定である。(文責 木嵜ちひろ)
露久保鍾乳洞 露久保鍾乳洞 露久保鍾乳洞第2洞
「露久保鍾乳洞」の洞口 洞内は天井高が低いところが多い 「露久保鍾乳洞第2洞」の狭い主通路

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