タイトル 地底旅団ROVER元老院第202回CAVING
サブタイトル プロジェクトギャラクシー at 住田町・滝観洞
分 類 合同・調査ケイビング
入洞洞窟 滝観洞(風吹き穴、大洞の岩窟、大洞の洞窟)
日 程 2007年9月23日(土)〜9月24日(月)
参加者 千葉、小池純、落合直之、湊幸栄、宮崎朋彦、木崎裕久(以上、東京スペレオクラブ)、山口慎也(明治大学地底研究部OB) 以上7名
滝観洞・重義の滝岩手県住田町の洞穴調査プロジェクト「プロジェクトギャラクシー」に参加した。個人的には2000年から7回目の参加となる。
今回は「滝観洞」調査で、活動日程は22〜24日である。


23日10:36、東北新幹線「やまびこ」にて東京駅出発。すでに先発隊(小池・落合・宮崎・山口)は前日より活動しており、他3名が追いかける形である。途中、指定席にいた湊さんと合流。ビールを飲みながら駅弁を食べる。新幹線アプローチは割高だが、アルコールが飲めるのが楽しい。

13:41、新花巻駅到着。同じ列車に乗っていた木崎さんとも合流。乗り継ぎ時間まで、駅前の食堂で地ビール「みやもりビール・ワサビエール」を飲む。綺麗だが美味しくはない。

14:33、釜石線にて新花巻駅出発。この路線は鉄道マニアには人気らしく、漫画「鉄子の旅」にも登場する。ディーゼル、2両編成、ワンマンと、最初はローカル度を楽しんでいたが、次第に飽きてくる。私は鉄ちゃんにはなれなさそうである。

16:05、上有住駅到着。いつになく観光客がちらほら。いつもは閑古鳥が鳴いているのになぜ? あとから聞くところによると、今年は集客数が延びているそうである。

16:15、宿舎「滝観洞観光センター」に到着。先発隊は遠野市内へ買出し中であった。暇つぶしがてら、千葉と木崎さんは「白蓮洞」へ久々に入洞。洞口付近にはつなぎを着たカップルがおり、「もしやケイバーでは?」と話かけると観光洞マニアとのことで、汚れもいいようにいつもつなぎで入るらしい。「狭いところがあるので、滝観洞でヘルメットを借りてきたほうがいいですよ。」との助言を頂く。一般人としてあつかってもらえ、なんだかちょっと嬉しい。

17:00、宿舎に戻ると、東山ケイビングクラブ勢(菊地・松本親子)がいた。そのうち先発隊も帰還。みんなで夕食をとりながら、今夜の活動のブリーフィングを行う。

18:30、宮崎君の誕生会。風邪で不参加となってしまった槇島作ぶどうタルトとワインでお祝いである。

20:00、東山ケイビングクラブ勢が帰ったあと、「滝観洞」の入洞開始。
千葉・宮崎・山口班は、まずは比高29m「天の岩戸の滝」を登る。SRTで直登した後、テンショントラバースで洞奥へ向かうのだが、何度経験してもこのトラバースは緊張するものである。おまけに今回は怪我療養中の親指のせいで、うまくカウズテイルのカラビナが解除できない。四苦八苦しながらも無事に到達する。そこからは前夜の続きとして、「住田の滝」から「無限の泉」の水流沿いに測量を行う。空間規模はさほど大きくないのだが、蛇行しているために細かく刻んで測量することになった。
小池・湊班は、「天の岩戸の滝」の更なる上層部の探検を行う。そこで新洞部を発見したが、最後まで詰めることはできなかった。
落合・木崎班は、観光部分の上層視察を行う。しかし、フリーで登れる箇所は少なく、大きな発見には至らなかった。
24日3:00、活動終了。

4:00、「滝観洞」出洞。いつもよりは早い時間の出洞であった。

5:00、朝食。

6:00、消灯。

9:00、起床。3時間睡眠だが、深夜活動にはすっかり慣れてしまっているのか、すこぶる調子がいい。そんななかテキパキと撤収作業。

10:30、ウィンカー故障中(点灯せず)のデリカで「滝観洞観光センター」出発。来年3月開設予定という滝観洞インターチェンジを視察する。なるほど、いままで陸の孤島であった大洞地区が、「滝観洞」を中心に賑わいそうである。

11:00、日帰り入浴施設「遊林ランド種山」にてK野M男氏に挨拶。お風呂を頂き、昼食をとってから住田町を離脱する。

14:00、花巻市内で「横断歩行者等妨害等」の反則切符を切られつつ、東北自動車道でひたすら南下。

21:00、東京到着。順次解散となった。


滝観洞インターチェンジ開設に伴い、「滝観洞」改善予算が組まれ、照明・手すり・案内板のリニューアル、洞内ベンチ新設などが行われるとのことである。それにあわせて、測量図や写真が求められている。残り6ヶ月。「龍泉洞」もあわせて忙しくなりそうである。(文責 千葉伸幸)
JR釜石線・上有住駅 滝観洞 滝観洞・無限の泉
「鉄子の旅」にも登場した上有住駅
スケッチをする宮崎 サイフォン「無限の泉」

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