タイトル | 地底旅団ROVER元老院第203回CAVING | ||||||
サブタイトル | 体験ケイビング21 暗黒空間への誘い at 秩父市・石舟沢鍾乳洞 | ||||||
分 類 | 体験ケイビング | ||||||
入洞洞窟 | 石舟沢鍾乳洞 | ||||||
日 程 | 2007年9月29日(土)〜30日(日) | ||||||
参加者 | 村野て、山崎、千葉、細野、黒田、芦田拓郎、菊池健二、加沢朝子、細川麻衣、浅倉大介(以上、体験ケイビング者) 以上10名 | ||||||
地R元発足以来、21回目となる体験ケイビングとして企画された。 今回の体験者は5人、対サポートは5名というメンバー構成である。 29日20:00、JR立川駅南口にて地R元メンバー+体験者集合。数名の到着が遅れていた為、細野車が先発。千葉・黒田・山崎は後発隊として、30分後に爽やかな雰囲気のイケメン体験者2名と合流して同地を出発した。雲行きは怪しく、雨がちらつく。 23:30、現地の東屋到着。幸いにも雨は止んでおり、早速、幕営準備へ取りかかる。便所が近いので、風の向きによってはよからぬ匂いがしてくるが、そんなことも気にせず、焚き火もスタート。 輪になって、体験者との自己紹介から始まり、地R元の歴史や、地R元が絶対君主制であること、入団条件が厳しいという巷の噂について語り合った。洞窟に対して興味津々な体験者の、明日のケイビングへの期待は高まるばかり。つまみに出された手作りソーセージと半熟味玉(ともに黒田作)、じゃがバター(細野作)はどれも絶品。緊張気味だった体験者の緊張を解き、饒舌にさせた。 25:00、消灯。地R元スタッフは翌日の為のブリーフィング。 10日6:00、起床。天候はあいにくの雨。 7:00、各自朝食をとり、出発準備をする。体験者の菊池さんは、体格が想定外なほど良く、用意していた特大ツナギに入らず断念。自分で準備していた迷彩服でしのいでもらうことにする。 7:30、東屋を出発し、石舟沢出合に向かう。到着後、準備体操と持ち物の確認。 千葉・山崎は、洞内ビレイセットの為に一足先に出発。洞口に到着し、一息入れながらタックルの確認をしていたところ、ハンガーを車に置き忘れたことに気付き苦笑い。山崎は、そのまま回れ右をして石舟沢出合まで戻る羽目になった。 9:00、体験者を連れたスタッフも洞口着。石舟沢鍾乳洞発見の経緯などを話すも、ネタが尽きてしまい間が持たない。気温も低く体も冷えてきたので、コースを急遽逆周りにして、第1洞口から第2洞口に抜ける形で巡検してもらうことにする。入洞準備を進めていたところ、菊池さんの体格が想定外なほど良かった為、ハーネス、スワミベルトが着用できず断念…。長年の経験から機転を利かせた地R元メンバーは、確保用のダイナミックロープを切断し、腰に巻き付ける形で、この問題をクリアした。 9:30、第1洞口より入洞開始。 皆、順調に入洞していくが、またしても菊池さん、体格の良さが裏目に出て洞口を通過できない、という事態に見舞われる。申し訳ないのだが、山崎が戻るまで待ってもらい、トラバースライン設置後に第2洞口から入洞してもらうことにした。他のメンバーは、村野・細野・黒田のサポートで「白龍の滝」を登り、「最奥の泉」から「黒龍の顎」を巡った。 一方、石舟出合〜洞口を往復したばかりの山崎も入洞。すぐにトラバースラインを張る。菊池さんは、千葉・山崎のサポートで第2洞口から入洞。途中、狭い場所で身動きが取れなくなることもあったが、「白龍の滝」も自力で登り、無事に「最奥の泉」付近で、第1洞口から入洞したメンバーと合流することができた。 12:30、体験者全員が第2洞口より出洞。雨足も強まっているため、速やかに洞口をあとにする。 13:30、石舟沢出合到着。とりあえず東屋に移動、そこで昼飯をとりながら装備を片付ける。 14:30、東屋出発。 15:00、道の駅「大滝温泉」にて入泉。 16:00、大滝温泉出発。体験者の芦田さん・浅倉さん離脱。 19:00、JR立川駅南口にて解散。(文責 山崎宏之)
【体験者の感想】 ◆洞内に関して 今まで入洞した火山洞は洞内が広いものばかりだったので、匍匐、3点確保、チムニー等の移動法を使う初めての機会となりました。実践するにあたり、分かりやすい説明とお手本もありましたが、意外とスムーズにできたと思います。旅団の皆様から見ればツッコミどころ満載の拙い状態であったでしょうが、次に繋がる一歩になりました。 落差5メートルの滝も、スムーズに上り下りでき、最初は少し心配していただけに、ちょっと拍子抜けしたりもしました(ここで自分の実力を過信せず、今後も洞内では先達の言葉に従いながら、慎重と冷静さを持ち行動したいものです)。 狭い洞内を移動しながら、日常では見ることのできない素晴らしい光景に興奮すると同時に、落ち着いて観察する事ができました(とはいえ、スタッフの方の説明を聴くまで気づかなかったもの等も多数ありましたが)。 また、観光洞で見れる大きなつらら状の鍾乳石やストローとは比較にならないほど小さな鍾乳石やストローでしたが、ケイビングをして到達した所で見ると格別で、しばらく見入ってしまいました。自分は黒龍の顎は見れなかったとはいえ、見所となる地下河川、白龍の滝、青龍の泉も見れて満足でした。また入洞したいと思えるたいへん素晴らしい洞窟でした。 ◆その他 当日はいろいろとご迷惑をかけてしまったとは思いますが、旅団員の皆様による全力のサポートのおかげでとても楽しむ事ができました。ありがとうございました。 また、以前の体験者から料金をあげた方が良い、と力説された事もあるというお話でしたが、少ないケイビング人口を増やすきっかけになるかもしれない事を考えると、できればこのままの料金で継続して頂けたら、と思います。 (菊池健二さん) ◆洞内に関して ◆洞内に関して |
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