タイトル 地底旅団ROVER元老院第157回CAVING
サブタイトル メクラヨコエビとご老公様の関係 at 茨城県・花園神社洞穴&諏訪の水穴
分 類 合同・ファンケイビング
入洞洞窟 花園神社洞穴(花園鍾乳洞)、諏訪の水穴(神仙洞、水穴)
日 程 2005年7月3日(日)
参加者 村野て、星野、石山慎弥(パイオニアケイビングクラブ) 以上3名
花園神社「メクラヨコエビを見てみたい!」という、地R元新人・星野の発言から、メクラヨコエビがたくさん棲息しているという「花園神社洞穴」へのファンケイビングが企画された。
また、茨城県北部に行くせっかくの機会であるので、同時に「諏訪の水穴」にも訪れることとした。
地R元としては久しぶりの"純正横穴ファンケイビング"である。


6:00、JR八王子駅出発。今回はパイオニアケイビングクラブ(PCC)の石山君が地R元活動に初参加である。行きの車内では、石山君のケイブダイビング話やそれぞれのケイビング経験の話題で盛り上がる。

9:00、北茨城市内の花園神社駐車場に到着。入洞準備をしていると、その異様な格好(笑)から、ハイキング中の中高年の人々の興味を引き、質問攻めにあってしまう。早く移動したい(笑)。
「花園神社洞穴」へのルートは、踏み跡がしっかりしているので迷うことはなかった。

10:00、「花園神社洞穴」入洞開始。のっけから天井高の低い通路を四つん這いになりながら進んでいく。+2mの段差を越えると、ミニメアンダートレンチ「かかし道」に出た。メアンダートレンチは初めて見たわけではないが、これほど小さいものを見たのは初めてだった。まさにマイクロウェーブ的で可愛らしい。石山君もこれには興味をもったようで、熱心に写真撮影していた。
そして、最奥部の「ヨコエビプール」に到着すると・・・。いた。メクラヨコエビが。しかも1匹、2匹ではない。見渡す限り、うじゃうじゃとうごめいていた。村野は、これほどまで大量のヨコエビを見たのは初めてであったので衝撃を受けた。石山君はヨコエビのあまりの小ささに衝撃を受けた(2、3cmあると思っていたらしい)。
そしてメンバー中、最も衝撃を受けたのは星野だった。彼女はヨコエビが小さいことはわかっていたが、何故か「かわいくておいしそうなんだ!」と勝手に思い込んでおり、「踊り食いしちゃおうかなぁ」などという妄想をひとり膨らませていたのだが、実物を見た瞬間、そのあまりにかわいくない容姿と、踊り食いには向いていないという事実に気づき、今まで築き上げた巨大な期待の城が、がらがらと崩壊していったのであった。

11:00、あちこちへとループする通路を這いずりまわって遊んでから出洞。

12:00、移動開始。

12:30、日立市「諏訪の水穴」に到着。ここは"水戸のご老公様"こと、徳川光圀公も入洞したとの伝承のある洞穴である。洞口前の河原でのんびりと昼食。

13:00、入洞開始。豊富な水流の中をジャブジャブ進む。最初は立って歩けるが、徐々に天井が低くなる。小空間「二の戸」までは辛うじて中腰で進めたが、そこから先は一気に天井高が低くなり、一思いに水流中を匍匐前進! 水が冷たいが、なんだか楽しい。
「二の戸」から15m程度で再び小空間となり、その先は更に天井高が低くなっていて先に進むには顔を水につけないと無理そうだ。
村野・星野はここまでにしようかと思っていたところ、俄然、燃え始めたのは石山君のケイブダイバー魂。ヘルメットを外して仰向けになったままぐんぐん進んでいき、左カーブの先に見えなくなってしまった。2人はあっけにとられて待っていると、しばらくして戻ってきて、「この先はだんだん天井高が低くなって、鼻だけが出るくらいになるけど、まだ行ける」という。いや、そこまで行くのは無理ですから。ファンケイビングなんだし(笑)。ご老公様は本当にこんな穴に入ったのだろうか??

14:00、出洞。洞口で3人、湯船に浸るような格好で装備洗い。

14:30、はぎ屋旅館で入泉。

15:00、現地出発。帰路には地R元とPCCの活動スタイルの相違などについて談義となった。

18:00、解散。


今回は小規模ながら雰囲気のまったく異なる二つの洞穴を訪れ、短時間でも中身の濃いファンケイビングとなった。特に、メクラヨコエビに関しては3人ともイメージが変わってしまったようだ(笑)。やつらは今、この瞬間も、暗闇の中でうごめいているのだろう・・・。なんともおぞましい(笑)。
石山君とも楽しい交流を持つことができた。たまにはこういったお気楽な活動も良いものだな〜と思う1日であった。(文責 村野哲雄)
花園神社洞穴 花園神社 諏訪の水穴・洞口付近
どこもかしこも天井高は低い ヨコエビがうじゃうじゃいるプール 諏訪の水穴へのアプローチ

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