タイトル | 地底旅団ROVER元老院第125回CAVING | ||||||
サブタイトル | 奥多野かんな姫計劃・第19次神流町立処山洞穴調査 奥多野かんな姫計劃・第8次神流町叶山麓洞穴調査 |
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分 類 | 調査ケイビング | ||||||
入洞洞窟 | 立処鍾乳洞、ちゃんから穴、仏穴第2洞、仏穴第3洞、仏穴第4洞、仏穴第5洞、仏穴第6洞、仏穴第7洞、仏穴第8洞、仏穴第9洞、仏穴第10洞、仏穴第12洞、仏穴第4洞 | ||||||
日 程 | 2004年4月17日(土)〜18日(日) | ||||||
参加者 | 千葉、宮野原、村野て、黒田 以上4名 | ||||||
「奥多野かんな姫計劃」の一環として企画された。
立処山は1980年に「明治大学地底研究部」によって洞穴探査及び測量がなされているが、地主の話によると未報告の洞穴が多数あるようなので洞穴探査・測量を行うことにした。 今回は「立処山南腹の穴」測量、かぶり岩洞穴探索、GPS測定、洞内生物採集、報告書調整を目的として企画された。 17日23:00、現地到着。ブリーフィング後、虫の同定、分類分けを行う。 24:30、消灯。 18日6:30、起床。天気はいいが、まだ朝は寒い。 7:00、朝食・準備。 8:20、地主である高橋さんに挨拶、その際に千葉は若旦那の裕紀さんに「バイマクラ」という薬を渡す。困惑しながらも喜んでいた。 8:30、活動開始。一同「立処鍾乳洞」を目指す。 9:30、洞口付近で少し休憩して「立処鍾乳洞」へ入洞。洞内の蝙蝠の頭数を数え、千葉はお休み中の蝙蝠を観察していたところおしっこをひっかけられた。洞内は2月に来たときは乾燥していたが、今回は湿っていた。 10:00、出洞。「立処鍾乳洞」の洞口付近にあるノートに、足利市の方が洞内生物採集トラップを設置したという記載があった。 10:30、立処西尾根の周辺記を載捕足するために一同西尾根を歩く。尾根上は暖かくマムシもひなたぼっこをしていた。 11:00、立処山尾根の地上測量補足を行う。達朗は突然のコンパスマン指名に戸惑う。しかし、青空の下で春風を浴びながら測量するのは爽やかだった。 11:30、「立処山南腹の穴」の探索開始。少し露出した岩、立処山の南腹というヒントだけを頼りに穴を探す。 12:00、休憩も兼ねて昼食。「これで南腹の穴が見つからずに国道まで出ちゃったら今日は立処山にピクニックですね」という冗談もまだこの時は言えた。 12:30、活動再開。「立処山南腹の穴」を見つけるべく2班(千葉・黒田組と村野・達朗組)に分けて穴を探索。 13:30、2班とも穴を見つけることができずに国道に出る。南腹の周囲は植林されていて、露出している岩も石灰岩ではないため穴が出てきそうな雰囲気は無かった。 13:40、千葉・黒田組は露出している岩に再度行ってみるが不発。その後、珍空岩洞穴シリーズのGPS測定を行い、村野・達朗組と合流。 13:45、千葉・黒田班は仏岩〜かぶり岩に向かう。仏岩洞穴シリーズのGPS測定、洞内記載、生物採集、かぶり岩にあるらしい地R元未確認洞穴の探査が目的である。 まず最初に、「仏岩第5洞」に向かいGPS測定を試みるが、衛星がつかまらず測定が不能であった。 そしてここでハプニング!黒田のヘルメットが間物沢川めがけてまっしぐらに落下したのだ。しかしそこは千葉のナイスフォローにより、ヘルメットは無事一命をとりとめた。 しかし、千葉は打撲を負った・・・。 その後、仏岩洞穴シリーズを第3、2、6、7、8、9、10、12洞と進み、第8洞は黒田のみ入洞可能な狭洞ということで、いやいや入洞をした。入口がかなり狭くヘルメットが入らなかったため、出洞の際にハデに頭をぶつけるハメになった・・。 15:00、第12洞のあと、かぶり岩に向かう。ここでは明治大学地底研究部発見の10m前後の洞穴を探査するが、該当するようなものは見つからなかった。 再び仏岩に戻り、今度は第13、4、14洞に向かう。第4洞では生物採集のため入洞する。が、入洞直後、千葉が天井をかさかさ歩く黒い影を発見・・。なんとその正体は、黒田がこの世で1番嫌いなクモ(しかも特大カクカク系)であった!!黒田は活動不可能、すかさず泣きながら引き返すこととなった・・。 14:00、村野・達朗組は「ちゃんから穴」へ蝙蝠の頭数調査をしつつファンケイビングを行った。「ちゃんから穴」は支道もたくさんあり、洞内の上部に行くと洞口が幾つもあったり、傾斜の急な細い支道などもあり、かなり楽しめた。 16:00、出洞。テンションの下がりきった黒田と疲れ気味の千葉と合流して下山。 16:30、車で所ノ沢林道へ向かったが、特に成果は得られなかった。 17:00、白水隧道を見学。そのまま白水の滝・円岩を見学。ボコボコ穴がありそうな雰囲気があるが、垂直な壁の中腹に穴があってもちょっと行きたくない。白水の滝の上部にはサンショウウオもいた。 帰り際、叶山や周囲の山を見たが、日本の模範解答みたいな山の姿ではなく、岩石が露出し、垂直な岩の壁がそそり立っているところは日本らしくない風景だと感じた。 18:00、活動終了。「木古里」では古代米とわらびをいただきとてもおいしかった。地主孫娘の野々香は夕食に古代米おにぎりとわらびを食べ、お茶を飲むというなんとも渋い女の子である。 20:00、「木古里」出発。帰り際に千葉と村野はサイダー、黒田は恐竜ビスケットを購入。 21:00、武甲温泉で入泉。 23:00、府中到着。 「立処山南腹の穴」が見つからなかったのは残念だった。南腹と言う言葉に騙されてしまい、懸命に立処山の南腹を探していたが実際にある場所は違ったようである。朝の挨拶のときに高橋さんにもう少し詳しく聞いておくべきだった。 しかし、確認や補足といった活動が多くなり、いよいよ報告書発行が迫ってきてるのだなと感じた。(文責 鈴木達朗・黒田さち子)
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