巷の噂(2014年版)
越国、国内初の溶岩洞発見(2014/12/25 VIETJO ベトナムニュースより入手) ダクノン省:国内初の火山洞窟を確認、東南アジア最大級 【ベトナム社会主義共和国発】 ベトナム地質鉱産総局と日本の特定非営利活動法人「火山洞窟学会」の科学者らは、7年間の調査の結果、南中部高原地方ダクノン省クロンノー郡で東南アジア最大級の火山洞窟があるのを確認した。 地質鉱産総局のグエン・バン・トゥアン局長によると、中部高原から北中部クアンビン省にかけての地域にはフォンニャ・ケバン国立公園などよく知られた洞窟があるが、いずれも石灰岩が侵食されてできた石灰洞(鍾乳洞)で、火山洞窟を発見したのは国内で初めてだという。 セレポク川沿いの25kmほどの地域に大小数十の洞窟があり、このうち3か所で詳細な調査が行われた。最大の洞窟は長さが1000m超にわたり、森林の地下に続いている。洞窟の中には人間の痕跡はないが、動物が棲みついていた形跡があるという。 火山洞窟学会の科学者らは、「この洞窟は東南アジアで最大で最も美しい。科学面でも観光面でも非常に価値が高い」と絶賛。トゥアン局長は「この洞窟は偶然発見されたが他の地域にも火山洞窟があるかもしれない。全部を調査して地質公園を設立できれば」と将来に夢を描いている。 ※NPO法人火山洞窟学会ウェブサイト ナチュナルブリッジ「羅生門」、和太鼓で全国PR(2014/12/23 読売新聞−地方版より入手) 羅生門 太鼓で全国PR 新見市・草間台にある巨大な石灰岩のアーチ「羅生門」(国天然記念物)の歴史や雄大さを表現した太鼓の曲ができた。羅生門は壮大なスケールに加え、貴重な動植物も多いが、知名度不足もあって来場者が増えず、「太鼓で魅力をアピールし、地元住民にも価値を再認識してもらおう」と、地域住民らが市内の和太鼓グループに制作を依頼した。太鼓のたたき手を地元から募って市内外で演奏。"地域の宝"を広く売り込むという。 市教委によると、羅生門は、鍾乳洞が陥没してできた4つの石門で、最大で高さ約40メートル。チョウジガマズミやヤマトレンギョウなど石灰岩地帯に多い植物、亜寒帯に分布するイギイチョウゴケといった珍しい植物が自生しているほか、夏はヒメボタルを見ることもできる。 同市の名所の一つだが、近くにある有料の鍾乳洞・井倉洞や満奇洞は年間入洞者が6万〜7万人なのに対し、無料の羅生門は、市の推計では年間来場者数5000人程度。両鍾乳洞を結ぶルート沿いにあるだけに「多くの人に来てもらい、羅生門などの魅力を知ってほしい」と思う住民も多いという。 そこで、自然や歴史を生かした地域づくりをしている住民団体・草間台エコミュージアム推進協議会が着目したのが、草間台で数年前まで3グループが取り組んでいたという太鼓演奏。現在活動は行われていないが、太鼓などは残っており、40年近い歴史を持つ市の「ゆずりは太鼓」会長の中西聖治さん(63)に5月、作曲を託した。 同太鼓メンバーの渕上由美さん(51)が曲作りを担当。羅生門のイメージを思い描きながら、人類誕生のはるか前に起きた地殻変動、鍾乳洞の暗闇の世界、突然の地表崩落、光が差し込んだことに伴う動植物の出現といった羅生門の成り立ちを、畏敬の念を込めて、時には静かに、時にはダイナミックに表した。 タイトルは「羅生門」で、演奏時間は約7分。市立草間台小学校体育館で11月中旬にあったイベントで披露され、大太鼓や締め太鼓で迫力ある演奏を繰り広げるメンバーに、集まった約200人から大きな拍手が送られた。同協議会は、太鼓のたたき手を募集中で、練習を積んで各地のイベントなどに参加する予定。指導はゆずりは太鼓が全面的に協力する。堀江利明会長(66)は「神秘的で勇壮なイメージが良く表現されている。この太鼓演奏で羅生門を全国に発信したい」と意欲を見せた。 ※阿哲商工会ウェブサイト(羅生門) ジャネーガマ、6000年前の生活跡発見(2014/12/20 沖縄タイムスより入手) 6000年前の生活跡発見 ヤブチ洞穴遺跡 うるま市与那城屋慶名の藪地島にあるヤブチ洞穴遺跡から、約6000年前のものとみられる石器や、指先を押し付けたような文様が特徴の爪形文土器が大量に発掘された。煮炊きに使う土器や、狩猟用の貝矢じりなどの生活道具がそろって出土したほか、炉跡らしき遺構も見つかったことから、人々の生活拠点だったと考えられる。 うるま市教育委員会が、市内遺跡発掘調査事業で11月から調査していた。 発掘にあたった文化課の横尾昌樹さんによると、同一の地層からさまざまな生活道具が一度に出土するのは珍しく「約6000年前の生活跡がそのまま残っているのは県内でもまれな事例だ」と話している。 出土品は保存状態がよく、復元できる可能性が高いという。また、未使用とみられる石斧も見つかっており、屋慶名地域では採れない石を加工して作られたものだと分かった。 県教育委員会文化財課記念物班の金城亀信班長は「大変珍しい発見。当時の加工技術のレベルなど、6000年前の生活様式を知る重要な手掛かりになる」と期待する。 さらに下層から、より古い年代の土器が出土する可能性があるといい、うるま市教育委員会では、来年度以降により詳しい調査を進める方針だ。 藪地島は、約300年前まで人が住んでいたとされる無人島。本島と藪地大橋で結ばれており、現在は一部が農地として使われている。1959年に発見されたヤブチ洞穴遺跡で県内初の爪形文土器が発掘されたことから、同土器は「ヤブチ式土器」と呼ばれた。 ※ヤブチ洞穴はジャネーガマ、ジャネー洞、藪地洞穴とも呼称される。マニアには心霊スポットとしても知られる。 豆焼沢・瀧谷洞、県指定天然記念物指定への提案(2014/12/12 埼玉新聞より入手) 奥秩父鍾乳洞を天然記念物に 知事「秩父の価値高め、国の財産にも」 ニホンオオカミのものとみられる歯や大型のクマの化石が発見された奥秩父の鍾乳洞を県の天然記念物に―。11日の県議会一般質問で岩崎宏県議から、こんな提案が出された。同化石は日本洞穴探検協会が今秋、鍾乳洞の調査で見つけ、先月末に記者発表されていた。 関根郁夫教育長は「協会の調査に学術面から支援を行っているところ。今後の調査の成果をよく整理し、土地所有者や地元自治体の意向を踏まえながら、県の天然記念物指定に向け取り組んでいく」と答弁した。 上田清司知事も今回の発見について「ジオパーク秩父の価値を高める。埼玉の財産、日本の財産になっていく」との認識を示し、「地元自治体との調整を図るよう教育委員会を後押しする。指定に向けては秩父地域全体でさらに一層機運を盛り上げていただく必要もある」と述べた。 ※関連記事 11/27 埼玉県秩父市の洞窟から大型クマの化石発見 サキタリ洞、国内最古級の埋葬人骨の可能性(2014/12/11 産経新聞より入手) 9000年超前の人骨出土 国内最古級の埋葬例か 沖縄・サキタリ洞遺跡 沖縄県立博物館・美術館(那覇市)は11日、同県南城市のサキタリ洞遺跡で、9000年前より古い地層から、頭や上半身の大部分が残る人骨が見つかったと発表した。人骨を覆うように複数の石があったことなどから、博物館の山崎真治主任は「洞穴を墓として埋葬された可能性があり、年代や出土状況を詳しく調べる」としている。 国内では愛媛県久万高原町の上黒岩岩陰遺跡などで、縄文時代早期の9000〜8000年前の埋葬人骨が見つかっており、今回の人骨が埋葬と確認されれば、国内最古級になる可能性がある。 さらに、見つかった人骨は後期旧石器時代(3万5000〜1万数千年前)の可能性もあるという。保存状態が良い旧石器時代の人骨としては、沖縄県八重瀬町で全身が分かる形で見つかった「港川人」(2万2000年前)がある。 博物館によると、人骨は洞窟の入り口付近で、沖縄最古となる9000年前の土器が出土した地層より下で見つかった。成人とみられ、あおむけの姿で頭や両手、胴体といった上半身の大部分や、右の大腿骨の一部などが残っており、直径30センチ大の石が4個、頭や胸、腹などの骨の上で見つかった。 また両腕で前腕と上腕部分がつながった状態だった。土砂崩れなどで洞穴内に流れ込んできた人骨は、関節がばらばらになるとみられることから、博物館は「人の手によって葬られた可能性を示す」としている。 土肥直美・琉球大非常勤講師(形質人類学)は「これほど状態が良く、当時の位置を保った人骨が見つかること自体、画期的な成果だ。顔の復元で港川人との比較研究もできるようになる」と話す。 火山灰などによって骨が残りにくい酸性土壌の本土に比べ、沖縄は骨が残りやすい土壌で、サキタリ洞遺跡ではこれまでに、後期旧石器時代の人の歯や足首の骨が見つかっている。 ※ガンガーの谷ウェブサイト ようきた洞、恒例のLEDライトアップ(2014/12/7 静岡新聞より入手) 青く輝く神秘の地底 竜ケ岩洞内に電飾 浜松 浜松市北区引佐町の観光鍾乳洞「竜ヶ岩洞」で、洞窟内を電飾で彩る恒例のイルミネーション「電飾土蛍」の点灯が始まった。ニュージーランドの洞窟に生息するツチボタルをイメージした青い光が洞窟内を照らし、昼間から神秘的な地底の世界を楽しむことができる。 イルミネーションを設けたのは、夏場は足水施設として利用される洞窟「ようきた洞」。8回目の今年は、長さ約25メートルの洞窟の壁面に昨年より2000球多い1万5000球のLED(発光ダイオード)電球を飾り付けた。 来年3月1日まで無料公開する。問い合わせは竜ヶ岩洞<電053(543)0108>へ。 ※竜ヶ岩洞ウェブサイト 「ケイビングジャーナル第52号」発行(2014/12/1 入手) 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第52号が発行された。A4サイズ56ページ。600円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。 日本洞窟学会第40回大会(七釜大会)特集号として、誌面の62%が大会関係の記事となっている。レギュラー記事の「日本の観光洞」「洞窟書籍紹介」はなし。内容は以下の通り。 ・グラビア ・スペレオニュース ・イベントカレンダー ・日本洞窟学会第40回大会(七釜大会)の記録 ・日本洞窟学会第40回大会(七釜大会)口頭講演・ポスター講演要旨集 ・七釜大会ミニシンポジウム「国指定天然記念物七釜鍾乳洞の魅力」講演要旨集 ・ケイビング・洞窟調査を行うにあたっての倫理規定・行動規則 第1版 ・プロジェクトボード ・学会からのお知らせ ・編集部からのお知らせ 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2700円も可能。ジュンク堂書店池袋本店、ODBOX 本店(上野)、カモシカスポーツ 山とスキーの店(高田馬場)、カモシカスポーツ 山の店・横浜店、竜ヶ岩洞(浜松)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)でも購入可能。 豆焼沢・瀧谷洞、大型クマの化石発見(2014/11/27 埼玉新聞より入手) 1万年前の大型クマの化石発掘 奥秩父の鍾乳洞で発見 日本洞穴探検協会(本部・千葉市)は26日、秩父市内の洞窟から1万年以上前と推定される大型クマの化石を発見したと発表した。 県立自然の博物館によると、大型クマの化石発掘は国内21例目で、歯と胴体などの全身骨格が一緒に見つかったのは全国で初めて。併せて、絶滅したとされるニホンオオカミのものとみられる歯(切歯)1本を発見。 調査した長谷川善和・横浜国大名誉教授は「臼歯が出ればはっきりするが、産出状況と歯の大きさからみてニホンオオカミと考えるのが妥当」とした。協会は来年、再調査を行う方針。 協会が今年の10、11月の2回に分けて、奥秩父にある石灰質の鍾乳洞(全長約3000メートル、高低差150メートル)内を探索。洞窟内の土や泥を持ち帰るなどし、採取した動物の骨などの鑑定を長谷川教授や同館の北川博道・県学芸員らに依頼した。 調査によると、見つかったクマの化石は計94点。若い個体と推測され、臼歯や肩甲骨、上腕骨、大腿骨、指骨などが採取された。鍾乳石に覆われている骨もあり1万年以上前の化石と推測。 北川学芸員は「ほとんどの部位の骨が出ている。これだけまとまった標本として産出されるのは初めて。鍾乳石によって守られていたのだろう」と話す。 骨や歯は現在、秩父地域にも生息するツキノワグマ(成獣の体長約120センチ)と比べると、大きく、北海道のみに生息するヒグマ(同200センチ超)とほぼ同程度。 北川学芸員は「昔、今とは違う巨大なクマが秩父に確実に生息していたという証拠。今回いい標本が出たので、今後の研究に役立てたい」と話す。 一方、秩父地域の信仰や風習とゆかりの深いニホンオオカミと推定される下顎の切歯は10月、洞窟の入り口から約200メートルの表層土から見つかった。大きさは約2センチ。県内の調査でニホンオオカミとされる部位が発見されたのは初めてという。 長谷川教授は「大型オオカミといわれるタイリクオオカミやエゾオオカミと比較すると、歯の大きさは小さく、突起が少ない」と指摘。 ニホンオオカミの歯や骨は全国で数十点しか発見されていないといい、「切歯は臼歯より変化が大きいので断定まではしないが、今ある資料で考えると、ニホンオオカミのものと考えるのが妥当。今後の発掘調査に期待したい」と述べた。 同協会は2012年から国内の洞窟調査を行っている。今年3月に行った熊本県内の洞窟調査でもニホンオオカミとみられる骨を発見。奥秩父の再調査について関係者は「来年の雪解け以降に再び調査を行いたい」としている。 泰国、洞窟から蹄鉄334ヶ発見(2014/11/23 newsclip.beより入手) 洞窟から大量の蹄鉄? タイ中部沖のロム島 【タイ王国発】 今月12日、タイ中部プラジュアブキリカン市沖の島の洞窟で、蹄鉄とみられる器具334個がみつかり、タイ文化省が年代などを調査している。 蹄鉄とみられる器具がみつかったのはカオサームローイヨード国立公園のロム島。警察が島内に犯罪者が隠れていないか調べていた際に、偶然、発見した。 「ら・ほん・て第2号」に洞窟記事が掲載(2014/11/22 入手) 岩手県下閉伊郡岩泉町の地域情報誌「ら・ほん・て 第2号」に「特集 龍泉洞・清水川」が掲載された。 多くの写真と共に「龍泉洞」の洞内外を紹介したもので、最新の調査情報やイベント情報が掲載されている。ケイバーにとっては全体的に物足りない内容だが、1932(昭和7)年に行われた初期の探検記だけは、木船による探検の様子や心境が描かれていて興味深い。ミニ情報として昭和の土産物3点も紹介されている。1〜15ページ。 岩泉舎よしせん・泉編集室発行。A4サイズ32ページ。頒価500円(税込)。11月22日発売。 購入は岩泉町内の土産店ほか、ら・ほん・てウェブサイトでも可能。 シンポ「カルスト地域の再活性化と芸術」開催(2014/11/9 毎日新聞−地方版より入手) 秋吉台のカルスト地域:芸術視点で再活性化 美祢でシンポ 秋吉台のカルスト地域の未来像や環境保全を、芸術の視点から考えるシンポジウム「カルスト地域の再活性化と芸術」が8日、美祢市秋芳町秋吉の秋吉台国際芸術村で開かれた。 基調講演に立った元秋芳町社会教育課長の吉村徹さんは、秋吉台周辺の歴史や、秋吉台国際芸術村の下地となった旧秋芳町の「交流の館」設置までの経緯などを説明した。続いて水津功・愛知県立芸術大教授が、自然の中の遊歩道にモダンなデザインを取り入れたノルウェーの事例を紹介した。 パネルディスカッションでは、カルスト台地の活用法として「草刈りの模様をナスカの地上絵のように芸術として楽しめないか」「ドリーネ(くぼ地)のすり鉢形の地形を生かして、桟敷として演芸や演奏の場に活用できるのでは」といったアイデアが提案された。 また、ノルウェーの事例について、他のパネリストから質問があり、水津さんが「訪れた人が『意義深い』と感じられる施設かどうかが重要」と、ノルウェーのデザインの基準を紹介した。 越国、フォンニャ・ケバン国立公園にロープウェー建設(2014/11/6 VIETJO ベトナムニュースより入手) フォンニャ・ケバン国立公園にロープウェー建設を計画 【ベトナム社会主義共和国発】 北中部クアンビン省人民委員会は4日、フォンニャ・ケバン国立公園に3兆ドン(約162億円)を投じてロープウェーを建設する計画を発表した。投資主は、観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)。 同省人民委のグエン・フー・ホアイ主席によると、省内には大小300以上の洞窟があり、多くの洞窟が観光に利用されている。ロープウェーは全長約10.6kmで、フォンニャ洞窟〜チャアン間が6788m、チャアン〜ソンドン洞窟間が3872m。ソンドン洞窟の駅は、洞窟入り口から300mの場所に設置する予定だ。ただ、ソンドン洞窟内の観光については、今後の調査を待つ必要がある。 ロープウェーの支柱は30本で、各支柱に周囲の原生林を観察し、山火事などを早期に発見できるよう360度監視できるカメラを設置する。ロープウェーの輸送能力は1時間当たり1000人を予定している。 サングループのダン・ミン・チュオン社長によると、この計画には国立公園外でのホテルやゴルフ場の建設なども含まれ、数千人の雇用を創出できるという。ホアイ主席は計画を歓迎しており、サングループと共にソンドン洞窟観光を具体化したいと話している。 ゼネラルモーターズが白い鼻症候群対策(2014/10/31 カービュー!より入手) GM、コウモリを守るための活動「バットプロジェクト」を紹介 GMは、ハロウィンにちなみ、コウモリを守るための活動「バット(コウモリ)プロジェクト」を紹介している。 米国およびカナダでは、コウモリが生息する洞窟において、真菌(カビ)による白い鼻症候群が原因で、570万匹のコウモリが死亡しているという。 このような状況の中、GMは、「シボレー コルベット」の製造工程において、接着剤が人工的なコウモリが生息する洞窟の鍾乳石としての役割を果たすことを発見した。 そこでGMは、コウモリが留まる部分に「シボレー コルベット」の製造工程で処理される接着剤の固まりを使用した「コウモリの家」を作ることで、絶滅が危惧されるコウモリを守る活動「バットプロジェクト」をスタートした。 「コウモリの家」は、外壁に航続距離延長型電気自動車シボレーボルトのバッテリーカバーをリサイクルした素材を、内装に車両を輸送する際の梱包材の材木を使用している。さらに、最後の仕上げ作業は、学校、クラブ、レクリエーションセンターを通じ、地元の若者の協力を得ているという。 ガンガラーの谷、沖縄MICE県知事賞を受賞(2014/10/31 沖縄タイムスより入手) 沖縄MICE売り込め 旅行社集め商談会 国際会議や企業の報奨旅行など沖縄におけるMICE開催の魅力を発信する「沖縄MICEコンテンツトレードショー」(主催・県、沖縄観光コンベンションビューロー)が30日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれた。県内約50の企業・団体が演出メニューや体験プランを紹介。国内外の旅行社やイベント主催者約160人が参加した。優れた企画に贈られる県知事賞には南城市で鍾乳洞を生かしたイベントスペースを提供する南都(大城宗直社長)の「ガンガラーの谷」が選ばれた。 「ガンガーの谷」は鍾乳石の神秘的な風景と自然の音響効果が特徴で、2009年からこれまでに約100件のコンサートやパーティーを開催。南都の高橋巧公園部長は「数十万年の自然の営みがつくり上げた奇跡の空間。先祖が残したこの洞窟を次の世代にも残せるよう、多くの人に体感してほしい」と話した。 ※一部抜粋 ※ガンガーの谷ウェブサイト 仏国、ラスコー洞窟に新展示施設計画(2014/10/29 毎日新聞より入手) ラスコー洞窟壁画展 仏に新たな展示施設計画 フランスの世界遺産、ラスコー洞窟壁画を紹介する展覧会が、2016年に東京・上野の国立科学博物館で開催されることが決まった。洞窟そのものの保存や複製壁画の制作・展示は、仏の最優先国家事業の一つで、現地では新たな展示施設の建設計画も進んでいる。 合意書調印のため来日したベルナール・カゾー仏上院議員は29日、「寸分たがわぬ形にした壁画を日本の皆さんに鑑賞してもらう」と強調。「私たちは責任を負っている。次の世代、そして多くの人々に、壁画を継承していかなければならない」と語った。 1940年に発見されたラスコー洞窟壁画は一時、一般公開されたが損傷が進み、63年に立ち入りが禁止された。83年に壁画の一部を再現した展示施設が開館し、年間約30万人の観光客が訪れている。 ただ、洞窟から近く周辺の保存状態を損ねているとの指摘も出ていた。このため、約1キロ離れた場所に現在、仏政府などの出資で最新の視聴覚設備を持つ総合展示施設の建設計画が進み、2016年にも開館予定だ。 また、12年には世界を巡回する展示が始まり、米国やカナダで人気を呼んだ。今回の東京展もそのひとつで、巡回拡大に仏関係者の期待が高まっている。 ※ラスコーIIウェブサイト ラスコー洞窟壁画展、2016年に国立科学博物館で開催決定(2014/10/29 毎日新聞より入手) ラスコー洞窟壁画展:16年に開催 上野・国立科学博物館 フランス南西部の世界遺産、ラスコー洞窟壁画を紹介する展覧会が2016年11月から17年2月まで、東京・上野の国立科学博物館で開催されることが決まった。毎日新聞創刊145年(17年)を記念する。 東京都港区のフランス大使館で29日、ティエリー・ダナ大使の立ち会いのもと、ラスコー洞窟のあるドルドーニュ県の県議会議長、ベルナール・カゾー仏上院議員と、主催する毎日新聞社の常田照雄専務らが合意書に調印した。 ラスコー壁画は約2万年前にクロマニョン人が描いたとされ、色彩豊かで躍動感あふれる動物たちの姿で知られる。1940年に発見されたが、保全のため63年に閉鎖され、一般公開はされていない。 展覧会は、オリジナル画像を所有する仏政府の公認を受けた世界巡回展。実物大で再現された精巧な壁画や3Dシアターによって、非公開の洞窟の魅力を体感できる。 四国西予ジオパーク大野ヶ原トレイルランニング&ウォーキングイベント開催(2014/10/27 愛媛新聞より入手) 山道5キロ、足元軽快 西予市合併10周年記念 日本ジオパークに認定された愛媛県西予市で26日、見どころの一つの四国カルスト(西予市野村町大野ヶ原)を思い思いのペースで進むトレイルランニングとウォーキングがあった。幼児から60代まで県内の約30人が約5キロの山道に挑戦。心地よい汗を流しながら、肌寒くなってきた高原の雄大な自然を満喫した。 市合併10周年記念事業として、地元住民らで構成する四国西予ジオパークスポーツイベント実行委員会(和気宗一郎会長)が主催した。 大野ヶ原小学校に集合した参加者は、元競歩日本代表の忠政啓文さん(38)=久万高原町=から「植物を取ってはいけない」「山では登る人が優先」などのマナーを学んだ後、軽快に駆け抜けるトレイルランニングと、ポールを使ったウオーキングに分かれて出発。雲間から時折光が差し込む中、思い思いのペースで標高約1400メートルの源氏ヶ駄場まで登り切った。 芝平石灰岩採掘場の記念碑建立(2014/10/21 長野日報より入手) 伊那谷遺産 芝平は石灰岩採掘の地 出身者の会が登録記念碑建立 かつて伊那市高遠町の山間部にあった芝平集落出身者でつくる全国芝平会(北原将司会長)は、国土交通省天竜川上流河川事務所の「『人と暮らし』の伊那谷遺産」の証となる記念碑を、旧三義小学校芝平分校の敷地に建立した。石灰岩の採掘現場の一部が今に残り、当時の人々の暮らしを現代に伝える遺産として認定された。 記念碑は高さ約1メートル、最大幅約60センチ、厚み約20センチの安山岩製で、高さ約60センチの台座の上に設置された。表面には「芝平の里 『人と暮らし』の伊那谷遺産」の文字と認定日、認定した伊那谷遺産プロジェクトの名が刻まれ、裏面には会の名が彫られている。 芝平集落は、幕末から明治末期ごろにかけて石灰岩採掘産業で栄えた。次第に産業は衰退し、産業構造の変化の荒波の中、人口も減少。最盛期には約500人が暮らしていたが、三六災害以降、人々の移住が始まり、昭和53(1978)年の集団移住によって、800年続いた集落は消滅した。 芝平地区は、中央構造線外帯に位置し、純度90%を超える炭酸カルシウムの良質な石灰岩が豊富に産出された。石灰岩は土壌改良の肥料として重宝され、石灰岩が乏しかった諏訪方面などへと搬出されていたという。 芝平分校から、5キロほど山に入った場所にある石灰岩採掘現場は今、搬出に使ったトロッコ道、炭窯の石組みなどが残されるだけ。しかし自然環境に適応した先人の足跡を示す地域資源として評価され、今年3月、伊那谷遺産に選ばれた。認定を機に、同会では芝平管理委員会を立ち上げ、遺構の保存活動もスタートしている。 18日、上伊那や諏訪地方に暮らす会員16人が見守る中、芝平の歴史を後世に残す記念碑が建立された。北原会長は「芝平をふるさととする人々の心のよりどころとなる素晴らしい碑が完成した。100年、200年後にこの地を訪れた人にも、この碑が集落の歴史を伝えてくれると思う」と話していた。 ※関連記事 5/12 芝平石灰岩採掘場跡を環境整備 ※人と暮らしの伊那谷遺産プロジェクト ウェブサイト(芝平石灰岩採掘場跡/芝平集落) 名蔵湾の沈水カルスト、3次元海底地形図によるサンゴ調査開始(2014/10/14 八重山毎日新聞より入手) 名蔵湾のサンゴ調査開始 3次元地形図を初活用 県のサンゴ礁保全活動支援事業を活用した八重山ダイビング協会(安谷屋正和会長)の名蔵湾サンゴ礁調査が今月から始まっている。九州大学大学院学院比較社会文化研究院の菅浩伸教授らのグループが作成した沈水カルスト3次元地形図をもとにポイントを決めて調査を行っており、沈水カルスト地形ならではのサンゴ分布を明らかにしたい考えだ。 初回の調査は今月1日から3日間行われ、ダイビング協会の佐伯信夫環境対策委員長のほか菅教授ら計5人が参加、設定した64ヵ所の調査地点のうち9ポイントで潜水調査などを実施した。 今回の調査では、研究者らがサンゴの種類や分布など生物学的な調査、協会は測量などでサンゴ群集の大きさなどを調べる予定だ。 調査には、衛星・航空写真を閲覧できるソフトウエア「グーグルアース」に3次元地形図を組み合わせたデータを使用。これにより、鮮明な地形図をもとにピンポイントでの調査が可能となり、ダイビング協会は「名蔵湾内の巨大なコブハマサンンゴも表示され、今後の調査に期待を抱かせてくれた」としている。 研究者の調査は11月にも予定されている。 カルスト地形は、海水面が下がっていた氷河期の陸域で石灰岩などの岩石が地下水系によって溶解、浸食されて形成され、その後の海面上昇過程で水没したもの。名蔵湾の沈水カルストは、日本最大級と言われている。 菅教授らが8月25日、名蔵湾の沈水カルスト3次元地形図を公表、「サンゴ礁の調査にも役立つのではないか」としていた。 ※関連記事 8/28 名蔵湾の沈水カルスト、3次元海底地形図が完成 インドネシア、世界最古の洞窟壁画か(2014/10/9 AFP通信より入手) 芸術発祥の地、欧州ではない? インドネシア壁画の年代測定で新説 【フランス共和国・ イル=ド=フランス地域圏パリ発】 インドネシアの洞窟で発見された手形の壁画が、4万年前に描かれたことが分かったとの研究結果が8日、発表された。芸術発祥の地は欧州だとする通説を否定する研究だ。 インドネシア・スラウェシ(Sulawesi)島の洞窟にある壁画は、岩に押しつけて広げた手の周囲に赤っぽい色の顔料を吹きつけて描かれた。世界最古の芸術作品とされる欧州各地の洞窟絵とほぼ同年代か、それ以前のものの可能性がある。英科学誌ネイチャー(Nature)で研究結果を発表したインドネシアとオーストラリアの国際研究チームによると、同じ洞窟で発見されたイノシシの仲間「バビルサ」の絵は、約3万5000年前に描かれたことが年代測定で確認されたという。 研究チームはこの発見により、人間の芸術的表現の歴史をめぐる従来の見方に対し、2つの異説がもたらされたとしている。1つは、芸術は世界各地で独立して同時期に発生したとする説、もう1つは現生人類ホモ・サピエンス (Homo sapiens) がアフリカを出て世界中に拡がっていく際に各地にもたらされたとする説だ。 人類学では、壁画を発想や出来事などについて熟考する能力である「抽象的思考」の始まりを示すとみなしている。「欧州の人々はもはや、抽象的思考を発達させた最初の人類は自分たちだと主張することはできない。少なくともインドネシアの初期人類と分かち合わなければならない」と、豪ウロンゴング大学(University of Wollongong)のアンソニー・ドセト(Anthony Dosseto)氏は述べている。 ドセト氏と研究チームは、スラウェシ島にある7か所の洞窟で発見された手形12個と動物の写実画2個の年代測定を行った。これらの古代の壁画は50年以上前に発見されたが、正確な年代測定はこれまで行われていなかった。1万年前より時代が古いものは、熱帯の気候ですべて腐食してしまっているだろうとこれまで広く考えられていた。 今回の壁画の上には、ケーブポップコーンと呼ばれる小さな鍾乳石に似た方解石成長が厚さ10ミリ足らずの層を形成していた。研究チームはこの層に含まれる微量のウランの放射性崩壊を測定した。この手法では、壁画の年代として最も新しい推定値しか得られないため、実際の壁画の年代はもっと古い可能性があると研究チームは指摘している。 これまで最古とされていた洞窟壁画はスペインのエルカスティーヨ(El Castillo)洞窟のもので、ここで発見された手形の年代は3万7300年前とされていた。 第27回日本鍾乳洞サミットが開催(2014/10/4 長崎新聞より入手) 観光誘客どう生かす鍾乳洞 「第27回日本鍾乳洞サミットin西海」が3日、西海市内で開かれた。「地域と一体となった鍾乳洞観光」をテーマに、地元の七釜鍾乳洞を含む全国9ヵ所の鍾乳洞の関係者約80人が集まり、観光客誘致に向けた取り組みを発表、意見を交わした。 サミットは日本観光鍾乳洞協会が、加盟する9ヵ所の鍾乳洞で毎年持ち回りで開いており、西海市では8年ぶり。各地から市町村長や議会議長、観光協会長らが出席した。 各地の発表では、七釜鍾乳洞では地元まちおこしグループが春に桜祭り、秋はコスモス祭りを開くほか、清水を活用した「名水らむね」を売り出し好評だとPRした。 岐阜県高山市の飛騨大鍾乳洞は、4月から鍾乳洞内で貯蔵した日本酒や焼酎、ワインを特産品として発売していることや、来年夏に景観対策としてイワナが泳ぎ、東屋などを設けた公園を完成させると報告。山口県美祢市の秋芳洞は、来年2月に商店街にランタンを設置してイベントを開くことを紹介した。福岡大の石原与四郎助教は「七釜鍾乳洞の魅力について」と題し講演した。 次回は来年秋に東京都奥多摩町の日原鍾乳洞で開く。 ※特定非営利活動法人西海市観光協会ウェブサイト(七ツ釜鍾乳洞) ペルー、インティ・マティ洞窟の救助完了(2014/10/4 産経新聞より入手) 地下400メートルの洞窟に転落! 100人以上の救助隊によって無事生還 ペルーのアマゾンにある地下400メートルの洞窟で探検中、身動きが取れなくなっていたスペイン人男性が約2週間後に無事助け出された。 背中をけがした男性は、スペインから駆け付けた仲間を含む100人以上の救助隊に引っ張り上げられ、地上に姿を見せると拍手が起きた。治療のため搬送された男性は「早く良くなって探検を続けたい」と話している。 ※事故が発生しているのはアマソナス県チャチャポヤス郡Leimebambaにある「インティ・マティ洞窟(Inti Machay Cave)」。 江の島岩屋、入場者数500万人を突破(2014/10/1 神奈川新聞より入手) 江の島岩屋 入場者数が500万人を突破 波の浸食によってできた江の島(藤沢市)南岸の洞穴「江の島岩屋」の入場者数が30日、1993年の再オープンから500万人を突破した。記念セレモニーも行われ、節目の入場を飾った女性2人組には記念品が贈呈された。 500万人目となったのは、浜松市から訪れた女子大生2人。江の島エスカーや展望灯台などの島内施設が無料で使える年間パスポートのほか、伊勢エビやサザエなどの海産物セットが贈られた。 2人とも「いつもテレビで見ていた江の島に来られてうれしい。年間パスポートもいただいたので、また来たい」と喜んでいた。 ※公益社団法人藤沢市観光協会ウェブサイト(江の島岩屋) 中国、世界最大の地下空間はミャオ・ルーム(2014/9/30 ナショナルジオグラフィックニュースより入手) 中国の巨大洞窟、容積では世界最大 うねる山々に隠れ、地下を流れる川を辿らなければ到達することのできない中国雲南省の巨大な洞窟、苗洞(Miao Room)は世界最大の容積を持つことが28日、国際的な地図作成チームの報告でわかった。 ナショナルジオグラフィック協会が支援するレーザーによる地図作成のための探検隊が、この週末に英国で開催された全英洞窟会議で新しい測定結果を報告した。 2013年度の国際洞窟探検隊の英国人隊長の一人、リチャード・ルー・ウォルターズ(Richard "Roo" Walters)氏は、中国桂林にある中国地質科学院岩溶地質研究所の援助を受け測定にあたり、苗洞の容積は1078万立方メートルだと報告した。 「これは、K2がエベレストよりも大きいことを発見するようなものだ」と探検隊リーダーの一人、ティム・アレ ン(Tim Allen)氏はEメールで述べた。苗洞の容積はこれまで世界最大とされていたマレーシアのサラワク洞窟を10%ほど上回る。しかし、サラワク洞窟は面積では今もなお世界最大で、およそ15万4500平方メートルの広さだ。 ◆洞窟の測定 1989年、中国と欧州の地質学者チームが記録したところによると、苗洞は中国雲南省の紫雲格凸河穿洞(Ziyun Getu He Chuandong)国立公園の下にある広大な格必河(Gebihe)洞窟の一部である。 探検隊は2013年に初めてレーザーによる広範囲にわたるスキャン調査を行い、洞窟の地図化を行った。広さを推定し直すため、研究チームは英国ランカスター大学の専門家とともにスキャン結果を再加工し、より正確な測定値を導き出した。 また、同研究チームはこの会議で、中国南部にある別の2つの大きな洞窟、タイタン洞窟およびホンメイグイ洞窟、そしてサラワクチャンバーの新しいレーザー測定結果を発表した。 ※関連記事 6/30 「ナショナルジオグラフィック7月号」に洞窟記事が掲載 西国、アルタミラ洞窟の限定ツアー継続(2014/9/28 AFP通信より入手) 世界遺産のアルタミラ洞窟壁画、少人数限定ツアー継続へ 【スペイン・カンタブリア州サンティリャーナ・デル・マル発】 スペイン文化省は、世界でも貴重な先史時代の壁画を保存するため12年間非公開としていたアルタミラ洞窟(Altamira Cave)について、少人数を対象とした試験公開を継続すると発表した。 スペイン北部カンタブリア(Cantabria)自治州サンティリャーナデルマル(Santillana del Mar)で1868年に発見されたアルタミラ洞窟は、約1万4000年前に描かれたとされる赤い野牛の壁画で有名。他にもウマ、シカ、動物の頭を持つ人間、神秘的な意匠などが赤色や黄色の顔料で描かれている。 これらの壁画は、「人類の創造的才能を表現する傑作」「人類最古の熟練した芸術」として1985年、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録された。 しかし、見学者が洞窟内に持ち込む湿気や微細菌によって壁画が損傷する恐れがあるとして、2002年以降、洞窟の一般公開は中止されている。 スペイン文化省によると、今年2月に専門家チームが小グループでの試験的な見学ツアーを実施し、見学者の息や持ち込まれる微細菌が壁画に及ぼす影響を調査。「研究者や見学者が訪れたことと、顔料の消失に因果関係はない」ことが分かったため、試験公開の延長を決定したという。 専門家チームでは来年2月まで週1回、参加者5人限定の見学ツアーを継続し、1年間で壁画にどのような影響が出たかを検証する予定だ。 ※アルタミラ博物館ウェブサイト カルスト地形切手「四国西予ジオパーク認定1周年」発行(2014/9/25 読売新聞−地方版より入手) 四国西予ジオパーク認定1周年で記念切手 日本郵便四国支社は、西予市に残る珍しい地質や地形が「四国西予ジオパーク」として認定されて1周年になることを記念し、オリジナルフレーム切手の販売を始めた。同支社の谷口雅昭郵便局本部長が24日、市役所を訪れ、三好幹二市長に切手シートを贈った。 西予市には日本が南半球にあったという説の根拠とされ、九州から関東へ続く断層帯「黒瀬川構造帯」が通る。4億2500万年前とされるハチノスサンゴの化石なども見つかり、昨年9月に日本ジオパーク委員会(東京)から、優れた自然公園として認定された。 切手は、断層が縦に変化した須崎海岸(三瓶町)や、標高1400メートルのカルスト台地「源氏ヶ駄馬」(野村町)などの10か所を82円切手10枚にまとめた。 三好市長は「豊かな自然に育まれた多様な文化などを全国に発信し、大勢の人に来てもらおうと考えていたので、大きな力になる」と喜んだ。 1シート1230円で、1000シートが作製された。中、南予や四国4県の中央郵便局など218局で取り扱う。 ※カルストのデザインとしては「大早津の石灰岩」と「四国カルスト 源氏ヶ駄馬」。 中国、人類の遺跡発見(2014/9/23 人民網日本語版より入手) 大興安嶺地区、洞窟から人類の遺跡が発見 【中華人民共和国発】 黒竜江省文物考古研究所と大興安嶺地区党委員会宣伝部によって構成された考古調査隊は、大興安嶺地区の原生林で岩絵を調査中に、天然の洞窟内に残された人類文化遺跡を偶然発見した。1ヵ月に渡る調査作業により、すでに新石器時代の数十点の重要な文化財が発見されている。これらの文化財は、重要な学術的・文化的価値を持つと判断された。光明日報が伝えた。 考古調査隊の責任者、黒竜江省文物考古研究所研究員の趙評春氏によると、地質構造の原因により、大興安嶺地区で洞窟が発見されるのは非常に稀だという。新たに発見されたこの天然の洞窟は入口が狭く、その手前には黒竜江の重要な支流である呼瑪河と河谷が広がっている。洞窟内には人類の活動の痕跡があり、黄土が分厚く敷かれている。肉眼で観察できる空間の幅は約6メートル、奥行きは約16メートル。洞窟内の黄土は、洞窟の周辺環境には存在しない。洞窟の実際の広さを確定するには、さらなる発掘作業が必要だという。 すでに出土している数十点の貴重な文化財には、新石器時代の土器の欠片、人の手によって作られた石器、メノウ製の鏃、玉製の石核、白の玉石で作られた管状の飾り、磨かれた玉製品の破片などが含まれる。そのうち直径わずか3ミリの小さな玉には、小さな穴が開けられていた。趙氏は、「この美しい玉は非常に貴重で珍しい。どのような身分の人が身につけていたかは、現時点では明らかになっておらず、中国のものか海外のものかも分からない」と述べた。 新石垣空港問題、固有種コウモリが減少(2014/9/17 沖縄タイムスより入手) 新石垣空港周辺で希少コウモリ減少 新石垣空港周辺にすむ希少なコウモリの保護を訴えている「カラ・カルスト地域学術調査委員会」(代表・船越公威鹿児島国際大教授)は17日、空港の開港に伴い、隣接する洞窟でカグラコウモリとヤエヤマコキクガシラコウモリが減少したとの報告書を発表した。 コウモリが休眠し、比較的移動が少ない冬の時期を狙い、ことし2月に空港近くの2ヵ所を含めた島内8ヵ所の洞窟を調査。工事着工前に実施した2006年の調査結果と比較した。 その結果、カグラコウモリの減少が著しく、空港に隣接するA洞で06年に111匹確認できた個体が今年は3匹、同じくD洞では1200匹に対し200匹と減少していた。この2種はいずれも八重山の固有種。 報告書では、空港周辺では植栽などの対策は運用上の問題から限定的なものになるため生息環境の改善は難しいと指摘。「いずれ消滅の危機を免れない」としている。 その上で、空港周辺や島内でのリゾート開発が進めばさらに影響が出るとし、事業の見直しも含め生息域の保全に取り組むよう求めている。 企画展「アッカの斜塔 図書展」開催(2014/9/17 入手) 岩手県下閉伊郡岩泉町の岩泉町立図書館にて、企画展示「アッカの斜塔」図書展が開催されている。9月25日まで。 「アッカの斜塔」は、夏休みにアッカ洞調査に赴いた中学生の兄妹が謎めいた事件に巻きこまれるという児童冒険物語。 「毎日中学生新聞」に連載、1964年に東都書房から発行されたもので、著者である須知徳平氏の親類が図書館へ寄贈したことにより本企画展示がなされた。 本書「アッカの斜塔」と共に須知氏の著書、舞台となった観光洞「安家洞」の資料も展示している。 展示場所は岩泉町立図書館・2階カウンター前(岩泉町岩泉字松橋21−1)。時間は9:30〜19:00(土・日・祝日は17:00まで、火曜日休館)。 問い合わせは岩泉町立図書館(TEL:0194−22−3050)まで。 秋芳洞を題材にした創作落語を依頼(2014/9/10 毎日新聞−地方版より入手) 落語:秋芳洞など題材に創作へ 立川志ら乃さん、11月に美祢で披露/山口 落語家の立川志ら乃さん(40)が、美祢市にある国内最大級の鍾乳洞・秋芳洞などを題材に創作落語を仕立てようと、現地取材に訪れた。11月15日に美祢市民会館で披露する予定だ。 立川さんは、立川談志さん(故人)の孫弟子で、テレビゲームや映画を題材とした新作落語にも意欲的に取り組んでいる。 今回は、秋芳洞や秋吉台などの「日本ジオパーク」認定を目指す市や地元観光協会でつくる協議会が、市民らに理解を深めてもらおうと、落語創作を立川さんに依頼した。 立川さんは7日に現地を訪問。市立秋吉台科学博物館の学芸員に案内されながら、秋芳洞の中を約1時間かけて見学した。「鍾乳石ができるまで、どれくらい時間がかかるのか」などと質問し、水の中で泳ぐ小魚がいるのを見つけると「天井だけを見ていたら分からないですね」。また秋吉台の草原が、森林化を防ぐために山焼きによって維持されているのを知ると、「人の手で受け継いできたのですね」と述べ、説明に聴き入っていた。 立川さんは「鍾乳石を擬人化して話を作ってみたい」とアイデアの一つを打ち明け、「詳しい内容は楽しみにしてください」と期待を持たせた。 日本洞窟学会第40回大会・七釜大会開催(2014/9/7 入手) 長崎県西海市西海町中浦北郷にある石灰質砂岩の観光洞「七ツ釜鍾乳洞」周辺にて9月5〜7日、「日本洞窟学会第40回大会・七釜大会」が開催された。 参加者は全国より約60名が参加。5日はプレ巡検と評議員会、6日は講演会と懇親会ほか、7日は洞窟での講習会が行われた。 関連事業としては8月1日〜9月10日の日程で、洞窟写真展「日本と世界の洞窟」が西海歴史民俗資料館で開催された。 次大会の会場は未定。 竜ヶ岩洞、飼育オオコウモリとコミュニケーションプロジェクト(2014/9/5 静岡新聞より入手) コウモリと会話?研究スタート 北区・竜ヶ岩洞 浜松市北区引佐町の観光鍾乳洞「竜ヶ岩洞」が、飼育しているコウモリの鳴き声の研究「蝙蝠コミュニケーションプロジェクト」を始めた。小野寺秀和支配人(61)は「コウモリの言葉を翻訳し、お客さんとコウモリの"会話"ができるようになれば」と夢を膨らませている。 竜ヶ岩洞は25年ほど前、洞窟に生息する動物について来場者に知ってもらおうとフルーツコウモリを輸入し、観光洞入り口近くの小屋で飼っている。小野寺支配人が、毎朝声を掛けると、コウモリが反応することや1匹ずつ順々に鳴くことに気づき、「意思の疎通をしているのではないか」と感じたことがきっかけという。 当面は、コミュニケーションの有無を確認し、言葉の意味の理解を目指す。ICレコーダーで録音した声を、音声編集ソフトを使って人間の声に近い周波数まで下げ、2分の1ほどの速度で再生して言葉やイントネーションを聞き取る。声のサンプルを増やし、言葉のパターンを解明する。声の分析を担当する職員の高橋美紗子さん(29)は「まずは感情の違いを理解したい」と意欲を見せる。 今後、行動と声との関連性も調べる。小野寺支配人は「洞窟の新たな楽しみ方を提供できるかもしれない。可能性を信じて究めたい」と話している。 ※竜ヶ岩洞ウェブサイト 「氷穴EP」配信リリース(2014/9/5 RO69(アールオーロック)より入手) 曽我部恵一、富士山麓「氷の洞窟」で録音した『氷穴EP』を配信限定リリース 曽我部恵一が、富士山麓の「氷の洞窟」こと鳴沢氷穴の内部で録音した新作EP『氷穴EP』を、OTTOY限定で9月25日(木)に配信リリースすることを発表した。 同作品がレコーディングされた富士山麓「鳴沢氷穴」は、青木ヶ原樹海の東の入口に位置する溶岩洞で、今から1,150年以上前、西暦864年(貞観6年)にできたとされる天然記念物。かつては天然の冷蔵庫として使用されていたが洞窟内は、レコーディングが行われた8月初頭も気温0度ほどで、曽我部も真冬並みの防寒具を身につけていた。録音にはKORG「MR−2000S」を使用、曽我部の歌とギターをデジタル・フォーマットの最高音質とも言われるDSDで記録している。 『氷穴EP』には新曲4曲="スパンコール""レモンティー""日々""夢の中の人"と、近田春夫のカバー"若者達の心にしみる歌の数々"の計5曲を収録。なお、9月10日(水)18:00からOTOTOYにて予約注文の受付が実施される。 ※一部抜粋 ※富岳風穴・鳴沢氷穴ウェブサイト 石垣島鍾乳洞、夕涼みライブを実施(2014/8/31 石垣経済新聞より入手) 石垣島鍾乳洞で音楽×アートの共演 洞窟内が色鮮やかな島の色に染まる 石垣島鍾乳洞(石垣市石垣)で8月30日、演奏とペイントをコラボしたアートライブが行われ、洞窟内会場には立ち見が出るほどの多くの観客が訪れた。 夏季限定で毎週末「夕涼みライブ」を行ってきた石垣島鍾乳洞。最終日となるこの日、地元出身のシンガー・ソングライター・前花雄介さんと、同じく島を拠点に活動するデザイナーの池城安武さんが共演。前花さんの演奏に合わせて池城さんがライブペイントを行い、幻想的な鍾乳洞内をアートな空間に彩った。 ライブでは、前花さんが前津由喜美さんの三線、松野智憲さんのパーカッションの演奏と共に八重山の文化や自然を楽曲にした「サガリバナ」「ヨーンの道」「やぎと先生」など7曲を披露。池城さんはそれぞれの楽曲からインスピレーションを得たイメージをアクリル絵の具で縦180センチ・横270センチの特大パネルに即興で描いていき、やぎと赤瓦をモチーフにした色鮮やかな作品「やぎガーラ」を完成させた。 2人は石垣市企画部が公募したクリエーター集団「石垣島Creatvive Flag(クリエイティブ・フラッグ)」のメンバー。前花さんは先月、同クリエーター仲間で写真家の中西康治さん、映像ディレクターの十河学さんとも音楽と映像の共演を果たし、鍾乳洞壁に投影する美しい島の映像演出で好評を博した。 会場に訪れていた地元の女性4人組は「八重山を題材にしていてとても面白かった」「歌を聞きながら絵も見られるのが良かった」とそれぞれ満足した様子で話していた。 同施設の担当者・山口雅之さんは「ライブペイントは初めての試み。夕涼みライブは計9回行ってきたがそれぞれ個性があり、この空間をうまく利用できて良かった」と手応えを語った。「今後も単なる音楽ライブではなく、鍾乳洞だからできることを企画していきたい」とも。 ※石垣島鍾乳洞ウェブサイト 名蔵湾の沈水カルスト、3次元海底地形図が完成(2014/8/28 八重山毎日新聞より入手) 3次元海底地形図が完成 名蔵湾の沈水カルスト 石垣市の名蔵湾で確認され、日本最大級といわれる沈水カルストの3次元海底地形図を九州大学大学院比較社会文化研究院の菅浩伸教授らのグループが完成させ、25日公表した。菅教授によると、詳細な地形が明らかになるのは初めて。これに連動し、八重山ダイビング協会と環境省が連携してサンゴ群集調査を行うことにしており、沈水カルストを覆うサンゴの実態も解明されそうだ。菅教授は「サンゴ礁の調査にも海底地形図が役立つのではないか」と話している。 カルスト地形は、石灰岩などの岩石が地下水系によって溶解、浸食されてできるもの。海水面が下がっていた氷河期に陸域で形成され、その後の海面上昇過程で水没した。 菅教授らのグループは名蔵湾中央部の1.85キロ×2.7キロの範囲で専用の測深機で水深1.6メートルから58.5メートルを測量し、これを基に潜水調査を行い、3次元地形をつくった。大小のくぼ地や河川跡など5種類の地形を確認、菅教授らは「多様な形態と環境を持つことが明らかになった」としている。 航空写真で確認できる沿岸域の地形を考慮すると、南北6キロ、東西5キロに及ぶ名蔵湾のほぼ全域が沈水カルスト地形になっている可能性が高いという。 菅教授らは「名蔵湾は地形の起伏が大きく、湾内に多様な環境が存在し、生物多様性が高い海域である可能性が指摘できる。将来、大規模サンゴ群集や独特の生態系が見いだされる可能性を秘めた海域と言える」としている。 この沈水カルスト海底地形図を活用し、協会と環境省那覇自然環境事務所石垣自然保護官事務所は菅教授と連携しながら、サンゴ礁の被度、面積、種類などを調査する。同湾内では、すでに巨大なコモンシコロサンゴ群集が確認されている。 同協会の佐伯信夫環境対策委員長は「カルスト地形を覆うサンゴについてはこれまで知られていなかった。名蔵湾のサンゴは8年前の台風で被害を受けたが、再生が早く、再生能力の高さも解明されるのではないか。観光においても将来、重要なポイントになる可能性がある」と話している。 千仏鍾乳洞、天候不順で客足は例年の7割(2014/8/20 朝日新聞より入手) 涼を求めて、探検の夏 北九州・千仏鍾乳洞 不安定な天候が続く中、北九州市小倉南区平尾台の国指定天然記念物・千仏鍾乳洞に、家族連れなどが「夏気分」を求め訪れている。台風や雨の影響で、客足は「例年の7割」というが、時折雨が降った19日も約300人が来場した。 1.2キロにおよぶ洞内は年間を通して気温は16度。途中からは水温14度の清水の中を進んでゆき、神秘の世界を体感できる。 「子どもたちに夏らしい体験をさせたくて」と、同市八幡東区の藤村武蔵さん(28)は家族5人で訪れた。長女の光莉さんは「寒くて、冬みたい」と歓声をあげ、洞内の探検を楽しんでいた。 ※千仏鍾乳洞ウェブサイト サンゴ礫付着成長の鍾乳石を発見(2014/8/19 朝日新聞より入手) 辺野古の鍾乳洞に珍しい石筍 サンゴのかけら取り込む 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画のため、海底ボーリング調査が本格化している同県名護市辺野古沖の無人島で、サンゴのかけらを取り込んだ珍しい石筍が、今年6月に確認された。日本ではこれまでに報告例がないとされ、専門家らは早急な調査が必要だと話している。 石筍が見つかったのは辺野古岬から約800メートルに浮かぶ長島。立ち入り禁止区域ラインが島を東西に分断している。区域外の東側にある鍾乳洞で、甲殻類を調査していた研究者が偶然に発見した。 写真を見た日本洞窟学会副会長の浦田健作さんは「サンゴのかけらがついた石筍は世界的に珍しい。少なくとも日本での報告例はない」と話す。石筍は鍾乳洞の上部から落ちる水滴に含まれる炭酸カルシウムが沈殿して、1年に0.05〜0.5ミリ程度、大きくなる。高さ50センチほどに成長した石筍からは、数万年にわたる気候変動の様子などが分かるという。氷河期後の海面上昇による波の影響で、鍾乳洞に穴が開き、そこからサンゴのかけらが入ったと推定されるという。石筍についたサンゴのかけらを鑑定すれば、海面が上昇した年代も分かるという。 浦田さんは「鍾乳洞は非常に繊細で壊れやすい。周辺の工事による環境変化でどれだけ影響が出るか分からない。早急に調査し、保全すべきかどうか決めるべきだ」と話す。 ※関連記事 7/9 サンゴ礫付着成長の鍾乳石を発見 美山鍾乳洞、恋人の聖地サテライトに認定(2014/8/15 岐阜新聞より入手) 「恋人の聖地」に 郡上市の美山鍾乳洞 地域活性化支援センター(静岡市)が地域活性化と少子化対策への貢献を掲げ取り組んでいる「恋人の聖地プロジェクト」で、郡上市八幡町美山の郡上八幡美山鍾乳洞が「恋人の聖地サテライト」に選定された。同施設は手を取り合って進む洞窟の特性と出口付近の見晴らしの良さを押し出し、「プロポーズにふさわしいロマンチックなスポット」としてカップル向け企画の充実などを図っていく。 同プロジェクトは2006年にスタートし、ファッションデザイナー桂由美さんや華道家假屋崎省吾さんらが選定委員を務める。 恋人の聖地サテライトは企業団体が管理運営する施設が対象で、美山鍾乳洞は「鍾乳洞になじみの薄い若い世代にも興味を持ってほしい」(山田慶太代表)と審査を申請。「愛のトンネル」「真珠の滝」など情緒ある見どころが多いほか、高低差約80メートルとコースに起伏があり「男女が自然と手をつなぎやすい」ことを強調。今春、遠く御嶽山も望める標高約620メートルのコース出口付近に「しあわせの鐘」を新設したことも評価された。 専門ガイドが未開洞で行っているケイビング(洞窟探検)や施設内に設けられた食品サンプル製造体験コーナーとのコラボ企画も検討中。山田代表は「自然が織りなす美しさの中で男女がぎゅっと距離を縮められる施設として、魅力をさらに高めていきたい」と話した。 ※関連記事 1/12 龍泉洞、恋人の聖地に認定 ※「恋人の聖地」として洞窟は「龍泉洞」に続いて2例目。「恋人の聖地サテライト」としては初認定。恋人の聖地プロジェクト ウェブサイト ※美山鍾乳洞ウェブサイト 飛騨大鍾乳洞、猛暑で人気(2014/8/10 毎日新聞−地方版より入手) いいね!東海:飛騨大鍾乳洞 涼求め悠久の別世界 真夏の厳しい暑さが続く中、ひんやりとした冷気を感じながらの洞穴探検。岐阜県高山市丹生川町の飛騨大鍾乳洞はこの時期、涼を求める人たちが多く訪れる。 標高900メートルにある鍾乳洞は、夏でも洞内の平均気温が12度。長袖のシャツを着ていても肌寒く感じる。洞穴は全長約800メートル。地下水でぬれた洞内で足を滑らさないようにゆっくり歩いて40分ほどかかる。 所々に地下水が流れる暗い洞内は、赤や青のライトに照らされた幻想的な空間が広がり、まるで別世界。時折身をかがめながら進む観光客は、天井からぽたりと落ちる冷たい滴に首をすぼめる。 およそ2億5000万年前、飛騨地方は海だった。その後の地殻変動で陸地となり、飛騨山脈ができた。かつて海に生息していたサンゴやウミユリ、二枚貝などの死骸は長い年月を経て少しずつ堆積して石灰石となり、それが雨で削られ、鍾乳洞が形成されたという。目を閉じて、悠久の時の流れを感じた。 ※飛騨大鍾乳洞ウェブサイト 宇津野洞窟、酷暑で人気(2014/8/10 下野新聞より入手) 天然の涼しさ満喫 佐野の宇津野洞窟 35度を超す酷暑日など暑い夏を迎える市内では、天然の涼を求めて会沢町の宇津野洞窟に、多くの家族連れらが訪れている。 洞窟は高さ10メートル、幅2メートル、総延長100メートルほどの鍾乳洞で、勝道上人が開基したとされる佐野坂東32番札所。鍾乳石や石筍、せり出した岩が石灰分を含んだ水滴で白く変色した「天の川」や「滝の白糸」などを間近に楽しめる。洞窟内は年間通じて15度ほどで、冷気が外の暑さを忘れさせる。 市内5小学校の児童が通う若松町の学童保育所「レインボーキッズ」は毎年夏休みに訪問。38人が3班に分かれて訪れ、宝探しなどをして「探検気分」を味わった。城北小5年の横地聖菜さん(10)は「涼しいと言うより寒いくらいだった。岩の間をくぐり抜けて遊ぶのが楽しかった」と笑顔で話していた。 入場無料。午前9時から午後4時。国道293号沿いの会沢地区コミュニティーセンターから北西に約700メートル。 ※佐野市観光協会ウェブサイト(宇津野洞窟) 「ケイビングジャーナル第51号」発行(2014/8/1 入手) 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第51号が発行された。A4サイズ56ページ。600円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。内容は以下の通り。 ・グラビア ・スペレオニュース ・イベントカレンダー ・PETZL新製品紹介 ・梓洞(仮)について ・[定点観察] 三島風穴(2013年12月) ・青木ヶ原清掃活動と青木ヶ原風穴探索 ・北海道の洞窟探査 ・中四国ケイバーズミーティング開催 ・第5回九州洞窟談話会報告 ・日本の観光洞−42(七釜鍾乳洞) ・マレーシアと洞窟と私 ・第16回国際火山洞窟学シンポジウム(ガラパゴス)報告 ・ガラパゴス諸島(エクアドル)の火山洞窟 ・ベトナムの火山洞窟調査健闘中 ・洞窟書籍紹介 ・プロジェクトボード ・編集部からのお知らせ 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2700円も可能。ジュンク堂書店池袋本店、ODBOX 本店(上野)、カモシカスポーツ 山とスキーの店(高田馬場)、カモシカスポーツ 山の店・横浜店、竜ヶ岩洞(浜松)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)でも購入可能。 龍泉洞町営50周年記念CD「紺碧の創造」発売(2014/7/30 入手) 岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉洞」が町営になって50周年を記念したCD「紺碧の創造」が7月30日に発売された。 収録曲は以下の通り。 1.ドラゴンブルー(演奏:せんせいしょん) 2.中野七頭舞(中野七頭舞保存会) 3.リスペクツ(演奏:せんせいしょん) 「中野七頭舞」は岩泉町小本地区に伝わる郷土芸能、「リスペクツ」は「中野七頭舞」を元に編曲したもの。 鰍hBC岩手放送製作、滑竦総合観光販売。1,100円(税込)。 購入は龍泉洞温泉ホテル、道の駅いわいずみ、道の駅三田貝分校、龍泉洞レストハウス、龍泉洞事務所にて。 西湖コウモリ穴、猛暑で人気(2014/7/29 朝日新聞より入手) ひんやり9度の天然クーラー 西湖コウモリ穴が人気 富士山麓の青木ヶ原樹海にある溶岩洞穴「西湖コウモリ穴」(山梨県富士河口湖町西湖)が、観光客に人気だ。猛暑をよそに、洞穴内の気温は四季を通じて9度前後。狭いところは高さ80センチほどしかない洞穴を、ヘルメットをかぶり身をかがめて進む。家族連れらは「ラッキー! 寒いくらい」「天然クーラーだね」などと話し、地底探検を楽しんでいた。 洞穴は864年の貞観噴火でできたとされる。洞穴の管理事務所によると、富士山麓の溶岩洞穴では最大規模で、総延長は350メートル以上。国の天然記念物に指定されている。洞穴奥はコウモリの保護区域になっており、5種類計約400匹が生息しているとみられる。 静岡県富士市から友人らと訪れた渡辺小百合さん(28)は「暑さを忘れられて、ちょっとだけ得した気分」と話していた。入場料は一般300円、小中学生150円。 ※FUJIGOKO CYBER CITYウェブサイト(西湖コウモリ穴) 大増鍾乳洞が閉洞(2014/7/27 入手) 東京都西多摩郡奥多摩町氷川の観光洞「大増鍾乳洞」が閉洞となっていることを確認した。 近隣の情報によると、2011年9月21日に関東を縦断した台風15号の被害により閉洞されていたが、2013年に経営していた民宿「大増山荘」の建物も撤去された。洞口のあった場所には小屋が新築され、看板も撤去されていないことから、再公開する可能性も残されている。 大増鍾乳洞は1982年に所有者が裏庭拡大工事中に発見、1985年に公開された。総延長は約40m。金網越しではあるが、不純物が少ない純白のストローやカーテンが案内人付きで見学できた。 アジア洞窟学連盟創設へ(2014/7/24 東京新聞より入手) 日中韓主導で洞窟学会 アジア一丸で秘境探査 地理上の「秘境」とされる洞窟調査に向け、日中韓などの学識者が「アジア洞窟学連盟」を8月末に創設することになった。洞窟は人類の原初期から住居として使われており、未知の壁画などを発見し、アジア地域での文明の発祥過程の解明を目指す。領土問題でせめぎ合う3ヵ国だが、研究での連携で国際親善を深める。 洞窟学は1万5000年前に描かれたラスコー壁画が発見されたフランスが発祥の地。地下水が石灰岩を流れ1万年以上の時を経てできる洞窟が各地にあるヨーロッパや南米で欧米の研究者を中心に進められてきた。 これまでヨーロッパとカリブ・ラテンアメリカに洞窟学連盟があるが、巨大洞窟発見の可能性がありながら入域が難しい中国や韓国と、秋芳洞(山口県美祢市)や倉沢鍾乳洞(東京都奥多摩町)などの洞窟調査に実績がある日本の学識者が連携する組織が模索されていた。 今回、設立されるアジア洞窟学連盟の会長には、韓国・江原大の禹卿植(ウーキョンシク)教授、副会長には日本洞窟学会元会長で洞窟写真家の後藤聡さん(48)=東京都板橋区=が就任予定。日中韓にインドネシア、ベトナム、インドの学識者数百人が参加する。総会は来春、奇岩で有名な中国・桂林で開かれる。 各国の連携で期待されるのは、レーザー光線測量による新たな洞窟の発見や、古代人の手形など遺跡の発見。手形はマレーシア、インドネシアのほか南米でも見つかっており、形態や顔料などの共通性を探ることで、古代文明の伝播の解明にもつながるという。 低温な洞窟内の特殊な環境で生息するバクテリアや細菌を研究することで、新薬や微生物の開発の可能性もあるという。 後藤さんは「尖閣諸島などの領土問題で、日本人だけの中国洞窟の探査は非常に困難な状況。現地の研究者や探検家が中心になり国際隊ができれば、調査許可の手続きもスムーズで、お互いのケイビング(洞窟探検)技術を高め合うことができる。連携して新たな洞窟発見につなげたい」と期待している。 CD「秋芳洞愛歌」発売(2014/7/23 入手) 山口県美祢市の観光洞「秋芳洞」を題材にした演歌「秋芳洞愛歌」のCDが7月23日に発売された。タイトル曲は「紀淡海峡」。 歌うのは山口県美祢市(旧美東町)出身であり、美祢市ふるさと交流大使である演歌歌手:入山アキ子。作詞は星野哲郎、作曲は鈴木淳。 キーワードとして、石柱「黄金柱」、リムストーンプール「百枚皿」など二次生成物も歌い上げている。 【歌詞】 永遠(とわ)の国から 湧いてくる 愛の清水に 吸いよせられて 影がより添う 秋芳洞よ ああ この水の 流れのように 澄んだ私を あなたにあげたい 秋のリンドウ 春の蝶 鳥の声さえ 静かに避けて 何を語るか 黄金柱(こがねばしら)よ ああ 底知れぬ 闇路(やみじ)に光る 石はそのまま この世の姿 涙 涙を くぐり抜け いつかいい日が くるよとわらう 石の乳房よ 百枚皿よ ああ この胸に いま訪れた 愛よ渇れるな いついつまでも テイチクエンタテインメント発売。21分。1,143円(税別)。CDのほかにカセットも発売されている。 購入はAmazon.co.jpほかにて。 風連鍾乳洞、大暑に人気(2014/7/23 大分合同新聞より入手) 大暑 中はヒンヤリ別天地、風連鍾乳洞 23日は二十四節気の一つ「大暑」。1年のうちで最も暑いころとされる。県内は晴れて、午前中から気温が30度を超えた所もあった。太陽がぎらぎらと照り付け、夏本番となっている。 臼杵市野津町の風連鍾乳洞では、訪れた人たちが天然のクーラーを満喫。洞内の温度は年間を通して約15度で、入り口からひんやりとした空気を感じられる。勤務先の同僚らと訪れた女性(26)は「外と中の温度差にびっくり。涼しくて気持ち良かった」と話した。 同鍾乳洞観光協会の広瀬豊理事(65)によると、毎年7〜8月に観光客が増え、昨年は県内外から2ヵ月間に約8000人が訪れた。「涼を求めて来てほしい」と話した。 ※一部抜粋 ※風連鍾乳洞ウェブサイト 日本経済新聞社がお勧め観光洞をランキング(2014/7/20 入手) 日本経済新聞社による「何でもランキング」において、「真夏でもひんやり お薦めの鍾乳洞ベスト10」が発表された。 対象は国内の観光鍾乳洞39ヶ所で、溶岩洞(鳴沢氷穴など)や海蝕洞(江ノ島岩屋など)は含まれない。 選者は雨宮健一(KNT−CTホールディングス国内旅行部)、井門隆夫(井門観光研究所所長)、隈部元英(昭文社「まっぷる」編集部)、清水究吾(日本旅行西日本営業本部)、染谷孝(佐賀大学教授)、千葉伸幸(「ケイビング・ジャーナル」編集委員長)、津田令子(トラベルキャスター)、野池耕平(日本洞窟学会測量記録委員)、中尾隆之(旅行作家)、水島明夫(洞穴科学調査会)、吉田勝次(洞窟探検家)。 選者には明らかに洞窟に精通していない方々もおり、選定基準の「初心者が訪れて楽しめる」「迫力がある」「驚きがある」「癒やされる」とは違った観点から選んだものもランキングされる結果となった。 ベスト10は以下の通り。
※日本経済新聞社ウェブサイト あぶくま洞、コーヒー「百年の雫」発売(2014/7/17 福島民友新聞より入手) 「百年の雫」いかが あぶくま洞の天然水でコーヒー 田村市滝根町の鍾乳洞「あぶくま洞」の天然水を使用したオリジナルコーヒー「百年の雫(しずく)」が16日までに、発売された。あぶくま洞売店で販売している。 鍾乳洞の石灰岩層を、長い年月をかけて浸透してきた地下水をくみ上げた水が原料。矢祭町のコーヒー専門店「珈琲香坊」があぶくま洞の天然水に最適なコーヒー豆をブレンドした。 冨塚宥〇市長は「冷やしてもホットにしてもおいしい」と品質に太鼓判を押している。販売元は、あぶくま洞管理事務所で、価格は1リットルパック1080円(税込み)。問い合わせは同事務所(電話0247−78−2125)へ。 ※〇は日へんに景。 ※あぶくま洞ウェブサイト 石垣島鍾乳洞、夕涼みLIVEを実施(2014/7/14 石垣経済新聞より入手) 石垣島鍾乳洞で「夕涼みライブ」 壁面に映像投影する企画も 石垣島鍾乳洞(石垣市石垣)で毎週末、地元ミュージシャンによる「夕涼みLIVE」が開かれている。 同鍾乳洞は全長3200メートルの鍾乳石群が広がる地底空間で、洞内にはシャコ貝などの化石も見られる。鍾乳洞を管理する南都石垣島事業所が、この天然の音響空間で地元客や観光客に島唄を楽しんでもらおうと洞窟内のライブを企画した。 7月12日は地元を拠点に活動するシンガー・ソングライターの前花雄介さんが、島のクリエーター仲間でもある中西康治さん(=写真家)、十河学さん(=パワナのディレクター)と共に鍾乳洞壁に映像を投影したオリジナルライブを演出し、市民や観光客らを楽しませた。 ライブでは、前花さんが八重山の文化や自然をモチーフに作ったオリジナル曲や民謡を前津由喜美さんの三線、松野智憲さんのパーカッションと共に演奏。それに合わせ、中西さんと十河さんが撮影し映像化した色鮮やかな島の行事や風景が投影されると、鍾乳洞内は幻想的な空間に一変し、独特な世界観を醸し出した。 神奈川県から婚前旅行で訪れていた後藤さん夫妻は「神秘的な場所でライブが聞けた。めったにできない経験ができてうれしいし、続けていってほしい」と話していた。 同社事業所長の砂川幹雄さんは「同鍾乳洞は20万年もの歳月をかけて創り上げられた場所。ぜひこの神秘的な空間で八重山の歌をお聞きいただければ」と来場を呼び掛ける。 ライブは7月・8月の毎週土曜開催。前花さんのコラボライブのほか、彩風の元ボーカルで卓越した歌声で知られる仲田かおりさん、「やいま」「琉球ムーン」などを作曲したミュージシャン・ミヤギマモルさんのライブも。 今後の予定は、前花さん=7月19日・8月30日、仲田さん=8月2日・16日、ミヤギさん=7月26日・8月9日・23日を予定している。開演時間は19時20分。料金は、ライブ=800円(4歳〜中学生=400円)、夕食付きライブ=2,500円(同1,900円)。ライブ終了後に鍾乳洞内見学可能。 ※石垣島鍾乳洞ウェブサイト 江の島岩屋、リニューアルして営業再開(2014/7/12 神奈川新聞より入手) 「江の島岩屋」が12日営業再開 改修工事が完了 江の島(藤沢市)の観光名所の一つ「江の島岩屋」が12日から、営業を再開する。施設を一時閉鎖して実施してきた大規模な改修工事が完了した。入場料は大人500円、子ども200円。 江の島南岸に位置する同岩屋は波の浸食でできた洞穴で、年間約30万人が訪れる観光名所。塩害などにより落石防護ネットの劣化が進み、施設を管理する市が4月から補修工事を進めていた。二つある洞穴のうち、先行して改修を終えた「第2岩屋」(奥行き56メートル)は暫定的に無料開放されていたが、このほど「第1岩屋」(同152メートル)の工事も終わり、全面リニューアルする。 問い合わせは同課(電話)0466−50−3531へ。 ※関連記事 4/2 江の島岩屋、リニューアルに向けて閉洞 ※公益社団法人藤沢市観光協会ウェブサイト(江の島岩屋) サンゴ礫付着成長の鍾乳石を発見(2014/7/9 琉球新報より入手) 辺野古に多数のジュゴン食跡 自然保護協会「埋め立て中止を」 米軍普天間飛行場の移設が計画されている名護市辺野古沿岸部を5月半ばから7月初めにかけて調査した結果、絶滅の恐れが極めて高いジュゴンが海草を食べた多数の跡が見つかったと、環境保護団体「日本自然保護協会」が9日、発表した。近くの島の鍾乳洞が学術的に貴重なことも分かった。 食跡は過去にも見つかっているが、今年は数が多く、ジュゴンが頻繁に訪れているとみられる。同協会の亀山章理事長は、「埋め立て事業は中止して環境を保全するべきだ」と訴えている。 ※サンゴ礫付着成長の鍾乳石が見つかったのは、辺野古沖にある無人島「長島」の鍾乳洞。詳しくは日本自然保護協会プレスリリース(PDF/13〜16ページ)へ。 中国、新洞が入洞禁止に(2014/7/6 newsclipより入手) 中国:新発見の鍾乳洞に住民ら殺到、「鍾乳石」持ち去る 【中華人民共和国発】 雲南省昆明市内でこのほど新たに発見された鍾乳洞に周辺住民らが押し寄せ、珍しい形をした鍾乳石を持ち去られる騒動が起きた。 これを売って一儲けしようとする金銭目当てが大半。自分の部屋に飾る目的で持ち去った人もいた。住民の安全確保と自然保護のため、かけつけた警察らが鍾乳洞の入口を閉鎖した。雲南網が3日付で伝えた。 この鍾乳洞は、昆明市の採石場で爆破作業が行われていた5日ほど前に偶然に発見された。住民の標的となった珍しい形の鍾乳石の名は「巻曲石」。その名のとおり、地面から上に向かって曲がりくねって伸びている。ふつうの鍾乳石が垂直形であるのに対して、そのめずらしさが人気の理由となっている。 転売の相場は300人民元(約5000円)程度。住民の中には、電動カッターを持ち込んで、ワゴン車で4台分の量を運び出す本格的なグループもいたという。 知らせを受けた警察は、鍾乳石を運び出すのは"窃盗行為"であると住民たちに説明。鍾乳洞の入口を作業員に命じて閉鎖させた。 雲南省地理研究所のある専門家は、「この『巻曲石』が国の自然資源保護基準に該当する場合には、さらなる保護措置が採られるだろう」と話した。 人穴が入洞禁止に(2014/7/5 NPO法人火山洞窟学会より入手) 富士宮市の人穴は、現在立入禁止です。ご注意を! 2013年の富士山の世界文化遺産登録に伴い、静岡県富士宮市の「人穴富士講遺跡」が構成遺産となりました。 その後、世界文化遺産登録以前より遺跡に訪れる人たちが増えて、中には真夜中に悪ふざけをする人たちや宗教行為を「立ち入り禁止」と明示された洞窟内でする人たちが地元の方々に迷惑を掛ける事例も増えました。 このため、地元の警察ではパトロールを強化するとともに、洞窟に入った人たちを軽犯罪法違反(禁止区域への立ち入り)で現行犯逮捕することを地元と警察で決めたことを聞きました。 洞窟の入り口は写真のように、文化遺産の構成資産の関係上、単に立入り禁止と表示されていて容易に入洞可能ですので、くれぐれも安易な入洞は避けて下さい。 ※富士宮市ウェブサイト(人穴富士講遺跡) NPO法人火山洞窟学会ウェブサイト FM岩手岩泉支局「岩泉龍泉洞FM」開局(2014/7/1 入手) エフエム岩手の岩泉支局が7月1日、岩泉町小本に開局、「岩泉龍泉洞FM」として番組放送を開始することになった。 岩泉支局は小本生活改善センター2階に岩泉小本スタジオを開設、毎週火曜日10:00〜10:40に岩泉町の情報を生放送する。 初放送は2日に行われ、番組名称の由来である「龍泉洞」から中継、洞窟の紹介がなされた。 ※岩泉龍泉洞FMウェブサイト 「ナショナルジオグラフィック7月号」に洞窟記事が掲載(2014/6/30 入手) ナショナルジオグラフィック日本版 2014年7月号の一項目に「中国 巨岩の帝国」が掲載された。 中国南部に位置する貴州省と広西チワン族自治区において、2013年にイギリス隊が最新鋭の三次元スキャナーによる洞窟精密測量をおこなった様子が掲載されている。 調査対象となった洞窟は、貴州省の紫雲格凸河穿洞(ズーユン・ゴートゥー・ホー・チュアドン)風景名勝区にある格必河(ゴービーホー)ケイブシステムの一部「苗洞(ミャオドン)」、同省の「タイタン洞窟」、広西チワン族自治区の「ホンメイグイ洞窟」の3つ。 建設工事などで使用されるリーグル社製スキャナー「VZ−400」のデータを基にした「苗洞」の再現洞内図はスケール感が出ている。背景として中国の経済発達も読み取れて興味深い。122〜141ページ。 日経ナショナルジオグラフィック社発行。A4サイズ156ページ。定価1,010円(税込)。6月30日発売。 購入は書店ほか、オンラインストアAmazon.co.jpでも可能。 越国、チャン・アン景観美関連遺産群が世界複合遺産へ(2014/6/27 VIETJO ベトナムニュースより入手) ユネスコ、チャンアン生態観光区を世界複合遺産に認定 【ベトナム社会主義共和国発】 国連教育科学文化機関(ユネスコ)はこのほど、紅河デルタ地方ニンビン省にあるチャンアン生態観光区を世界複合遺産に認定したと発表した。 チャンアン生態観光区は、遺跡などの文化遺産基準と生物多様性などの自然遺産基準の両方を満たし、ベトナムで初めての世界複合遺産に認定された。 同生態観光区は、面積2168ヘクタール。周囲を山と湖に囲まれているほか、洞窟などの自然遺産にも恵まれており、その景色は「陸のハロン湾」とも称される。また、18の省級遺跡、21の国家級遺跡、2の特別国家級遺跡が含まれており、968年から980年までベトナム北部を支配した丁(ディン)朝が都を置いたホアルー遺跡や、東南アジア最大規模を誇るバイディン寺がある。 今回の世界遺産認定で、チャンアン生態観光区はベトナム国内で8か所目の世界遺産となった。これまでに認定されているベトナムの世界遺産には、◇文化遺産5か所(フエの建造物群、ホイアンの古い町並み、ミーソン聖域、タンロン皇城中心区域、胡朝の城塞)、◇自然遺産2か所(ハロン湾、フォンニャ・ケバン国立公園)がある。 ※チャン・アンは中国の桂林やベトナムのハロン湾に似たタワーカルストが林立し、無数の洞窟が点在するカルスト台地。「ベトナムの桂林」「陸のハロン湾」の異名を持つ。 中国、中国南部カルストが世界自然遺産拡張登録へ(2014/6/24 中華網より入手) 中国南方カルスト、世界遺産に拡張登録 【中華人民共和国発】 カタールの首都ドーハで開かれている第38回世界遺産委員会は23日、既に世界遺産に指定されている中国南方カルストの拡張登録を認めました。 中国南方カルストは景勝地が多く面積も広く、人々に大自然の美しさと地球の変遷を見せてくれます。今回、中国南方カルストが世界遺産に範囲を拡張して登録されたことで、世界が中国の独特の自然資源を理解することや、人々が自然資源特に世界遺産資源への保護意識を高めることの助けとなることが期待されます。 拡張して登録された地域は、桂林カルスト・環江カルスト(広西チワン族自治区)、施秉カルスト(貴州省)、金仏山カルスト(重慶市)からなり、総面積は1,186平方キロに及びます。 専門家は、「今回の拡張登録は、2007年登録の中国南方カルスト世界遺産をより完全にしたものであり、高原から平原まで最も代表的なカルスト地形を含み、完全で独特のカルスト地形の変化過程を反映している。また同時に、世界で最も壮観で、多様なカルスト景観を見ることができる」と述べています。 仏国、アルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟:ショーヴェ・ポン・ダルク洞窟が世界文化遺産へ(2014/6/23 AFP通信より入手) 【カタール国・ドーハ発】 国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産委員会は22日、人類最古の洞窟壁画で知られる南仏アルデシュ(Ardeche)県のショーベ洞窟(Chauvet Cave)を世界遺産に登録することを決定した。 約3万6000年前に1000点以上の絵が描かれたショーベ洞窟は、1994年に発見されるまで、長きにわたって閉ざされたままだった。 アルデシュ県選出の国会議員、パスカル・テラス(Pascal Terrasse)氏は、ショーベ洞窟の壁画について「最初の文化的行為」と形容し、「(壁画を描いた)アーティストの存在がようやく認められた。3万6000年間待たされたことをお許し願いたい」 と述べた。 オレリー・フィリペティ(Aurelie Filippetti)文化相も、この洞窟を特別な研究の機会を提供する「人類にとっての重要な場所」であり、「当時と同じ強烈な心情を抱かせる宝石」だと声明で述べた。 ユネスコによると、この洞窟には「オーリニャック人(Aurignacian)の芸術的創作における最初期の、そして最良の保存形態のものが含まれている」と述べている。 「面積8500平方メートル以上を覆う1000点余りの膨大な作品群は、高い芸術的・美的クオリティーにあふれ、ショーベ洞窟を先史時代洞窟芸術の並外れた証しとするものだ」 洞窟の開口部は地下25メートルに位置し、約2万3000年前の落盤で塞がれた。 3人の仏洞窟専門家によって発見された直後、ショーベ洞窟は同国の保護遺産地として宣言された。 同洞窟への出入りは厳しく制限されており、洞窟への訪問を許可されているのは年間200人以下の調査員のみ。洞窟内部は800メートルにわたり複雑に枝分かれしている。 描かれているのは人の手を象徴する図柄の他、マンモス、ヤマネコ、サイ、野牛、熊、原牛など数十種の動物。 世界遺産の登録審査を行うユネスコの世界遺産委員会は、中東カタールのドーハ(Doha)で行われている。 独国、リーゼンディンク洞窟の救助完了(2014/6/20 AFP通信より入手) 巨大洞窟の地底1000メートルから重傷の探検家救出、12日ぶり 独 【ドイツ連邦共和国・ベルリン発】 ドイツ南部のアルプス(Alps)山脈にあるリーゼンディンク(Riesending)洞窟の地下1000メートル地点で落石に遭い、頭部に重傷を負った状態で11日間にわたって動けずにいたドイツの洞窟探検家が19日、救助隊員700人以上による「驚異的な」救助活動の末に助け出された。 ヨハン・ウエストハウザー(Johann Westhauser)さん(52)は8日、ドイツで最も深く長く、迷路のように複雑に入り組んだリーゼンディンク洞窟を調査中に負傷。暗く冷たい洞窟内から出られずにいた。しかし、5か国が携わった困難かつ忍耐を要する救助作業により、事故から274時間ぶりに担架で地上に運び出され、ヘリコプターで病院に搬送された。 洞窟内の気温は氷点下に近く、通信状況も劣悪だった。救助隊は危険と隣り合わせの中で、1週間近くかけて曲がりくねったトンネルや広間、地底湖や冷たい水しぶきをあげる滝が網の目状につながった洞窟を慎重に前進した。 「アルプス救助の歴史に新たな1ページが刻まれた」と、山岳救助隊のノーバート・ハイラント(Norbert Heiland)隊長は語った。当初、救助は「絶対に不可能」と思ったという。 ウエストハウザーさんの救助活動にはドイツ、オーストリア、スイス、イタリア、クロアチアから洞窟探査の専門家や医師団、救急隊など総勢728人が結集。洞窟内には救助隊員202人が送り込まれた。救助ミッション責任者のクレメンス・ラインドル(Klemens Reindl)氏は、「とてつもない任務」だったと振り返った。 ラインドル氏によると、ウエストハウザーさんは頭蓋骨と脳に外傷があり、ドイツ国内の病院に警察当局のヘリコプターで搬送された。「現状は安定した状態」にあるという。 リーゼンディンク洞窟の名は「巨大なもの」という意味。1995年に発見され、全長19キロ以上、深さは1150メートルで、2002年になるまで詳細は謎のままだった。 ※関連記事 6/12 独国、リーゼンディンク洞窟での救助活動続く 6/11 独国、リーゼンディンク洞窟で事故発生 竜ヶ岩洞、LED照明に切り替えへ(2014/6/17 静岡新聞より入手) 洞窟内照明をLEDに 竜ヶ岩洞、保全と観光両立へ 浜松市北区引佐町の観光鍾乳洞「竜ヶ岩洞」は、洞窟内の鍾乳石をライトアップするための照明を発光ダイオード(LED)に取り換える作業を進めている。従来の白熱灯や蛍光灯に比べて発熱量が少なく、鍾乳石の乾燥や、カビやコケの繁殖を抑制することができる。関係者は保全と観光の両立につながると期待を寄せている。 観光用に公開されている全長約400メートルの洞窟で、これまであった照明を回収してLEDを設置している。LEDの光は白く冷たい印象で、影が少なく平面的に見えるため、場所によってはオレンジ色などのフィルターを張ったり、設置場所や角度を調整したりして本来の雰囲気を保つようにしている。 小野寺秀和支配人(61)によると、全国の観光鍾乳洞は照明の熱や来場客の体温で内部の温度が上がった影響で繁殖するカビやコケの対策が、保全上の最大の課題という。 鍾乳石の乾燥も悩みの種。竜ケ岩洞は昨年、開業30年を迎え、小野寺支配人は「鍾乳石の輝きがなくなってきている」と漏らす。 保全のためには人を中に入れないのが最善策。それでも、小野寺支配人は「地域の宝として自然の偉大さを知ってもらうため、入ってもらう必要がある」と力を込める。秋には作業を終える予定。小野寺支配人は「自然の中にある美しさを将来にわたって残していきたい」と話している。 ※竜ヶ岩洞ウェブサイト 寺山の穴、山口ケイビングクラブが救助訓練(2014/6/16 山口新聞より入手) 洞窟内救助を磨け 秋吉台で研究者や学生が訓練 美祢 洞窟の研究者や学生らでつくる山口ケイビングクラブが15日、美祢市秋芳町別府の「寺山の穴」で洞窟救助訓練会を開いた。県内外の大学から約40人が参加。洞窟内部で足を骨折するけがをした場合を想定し、負傷者を担架に乗せて運ぶ手順を訓練した。 同クラブは、洞窟内での救助に必要な技術を身に付け、防災意識を高めようと、救急救命講習と洞窟内での訓練を年に1回行っている。 参加者は、水にぬれて滑りやすい地面に注意しながら、一列になって足を伸ばして座り、膝の上を滑らせるようにして担架を少しずつ移動。洞窟の内部と入り口 を往復し、救助の進行状況を伝える連絡役や負傷者の状態をチェックする役など、分担してスムーズに救助を進めた。 ※山口ケイビングクラブ ウェブサイト 独国、リーゼンディンク洞窟での救助活動続く(2014/6/12 AFP通信より入手) 地下1000mの洞窟内で男性重傷、救出活動続く ドイツ 【ドイツ連邦共和国・ベルリン発】 ドイツ国内で最も深く長い洞窟を調査中だった洞窟探検家の男性(52)が、地下約1000メートルの地点で重傷を負い身動きが取れなくなっており、懸命の救出活動が進められている。 事故が起きたのは、南部バイエルン(Bayern)州のオーストリアとの国境沿いにあるリーゼンディンク(Riesending)洞窟。 地元山岳救助隊は10日、今週末までの救出を目指すと発表。独DPA通信によると、3〜5日をかけて同洞窟の中の5か所の地点でビバークしながら男性を少しずつ移動させ、地上に引きあげる計画だ。 男性は、8日朝から他の2人と共に洞窟の中で調査を行っていたところ、崩れ落ちてきた岩で頭と胸を負傷した。同行していたうちの1人が自力で洞窟から脱出して救助を要請。それから約12時間後の翌9日に救急救助隊員4人が現場に到着したという。 洞窟の周辺地域には、救助活動の支援のため、合わせて約200人の救助隊員が派遣されている。救出活動に関わるクリストフ・スペック(Christoph Specht)医師は同国のニュースチャンネルNTVに対し、「洞窟の中は非常に狭く、救出は難航するだろう。こうした状況での救出方法を理解している人物は、国内に数人しかいない」と話した。 迷路のように複雑なリーゼンディンク洞窟の調査は、2002年に開始されたばかり。長さは19キロ以上あり、最も深いところでは地下1148メートルに達することが分かっている。 独国、リーゼンディンク洞窟で事故発生(2014/6/11 デーリー東北新聞より入手) 深さ1000メートル、重傷者を救え 独南部の洞窟、必死の活動 【ドイツ連邦共和国・ベルリン発】 ドイツ南部のアルプス山脈にある同国最大の洞窟を調査していた物理学者の男性(52)が、深さ約1000メートルの地点で重傷を負った。現場への到達は難しく、地元当局が必死の救助活動を展開している。ドイツメディアが10日までに報じた。 男性の命に別条はないが、自力では脱出できない状態。洞窟内には人ひとりがやっと通れる狭さの所もあり、救助隊は中でビバークしながら男性を少しずつ移動させ、地上に引き揚げる計画で、順調でも3〜5日間かかるという。 報道によると、男性は今月7日、仲間2人と共に「リーゼンディンク洞窟」に入った。ところが8日に落石が起き、頭部を負傷。仲間の1人が12時間かけて地上に戻って助けを求めた。救助隊は9日に洞窟に入り、医薬品や水、食料を届けたという。 この洞窟はオーストリア・ザルツブルクに近く、1995年に発見された。入り口の標高は1843メートルで、最も深い所は入り口から1148メートル下にあり、全長は19.2キロある。男性は洞窟を発見した調査隊に参加していた。 ※事故が発生しているのはオーストリアとの国境付近に開口する「リーゼンディンク・シャフトゥール(Riesending-Schachthohle)」。高低差−1148m(世界第61位)、総延長19100m。洞窟の詳細はバート・カンシュタットe.V.洞窟探検協会ウェブサイトへ。
あぶくま洞、安全祈願祭を開催(2014/6/2 福島民報より入手) あぶくま洞の夏到来 観光回復へ安全祈願祭 福島県田村市滝根町のあぶくま洞で1日、夏の観光シーズンを前に安全祈願祭が催された。 敷地内にある阿武隈神社で祭礼があり、関係者約40人が出席した。志村和俊副市長、長谷川元行市議会議長ら各団体の代表が玉串をささげた。鍾乳洞内での無事故や、東京電力福島第一原発事故に伴う風評の払拭を願った。 あぶくま洞の年間入洞者数は例年約30万人に上っていたが、東日本大震災と原発事故直後の平成23年度に約5万人まで落ち込んだ。24年度は約14万5000人、25年度は約17万人と回復傾向にある。 ※あぶくま洞ウェブサイト 墨国、アメリカ先住民起源の手がかりになる骨と発表(2014/5/16 時事通信より入手) 1万2000年以上前の少女の骨、米先住民起源たどる手掛かりに 【アメリカ合衆国・ワシントンD.C.発】 メキシコ・ユカタン半島で1万2000年以上前に穴に落下して死亡したとみられる10代少女の骨から、最初期アメリカ先住民の起源に関する新たな手掛かりが得られたとの研究論文が、15日の米科学誌サイエンスに発表された。 米テキサス大学などの国際研究チームにより「ナイア」と名付けられたこの少女の頭蓋骨は、アメリカ大陸でこれまでに発掘されたものの中では最古で、保存状態が最も良いものの1つだという。 ナイアの遺骨は2007年、サーベルタイガー(剣歯虎)、オオナマケモノ、ホラアナグマなどの骨とともに、水面下約41メートルの水中洞窟の底に沈んでいる状態で発見された。 スペイン語で「ブラックホール」を意味する「オヨ・ネグロ」と呼ばれるこの地域は、ナイアが落下した約1万2000年〜1万3000年前は地上の乾燥地帯だった。 当時15〜16歳だったと考えられているナイアは、一緒に見つかった動物たちと同様に、ただの水たまりに見えた穴に滑り落ちてしまったのかもしれない。 ナイアの骨盤には骨折した形跡が見られることから、落下時の衝撃で即死したことが示唆されると米ワシントン州在住の考古学・法医学人類学者、ジム・チャターズ氏は指摘する。 ナイアの頭蓋骨からは、小さく細面の顔、広い間隔の目、突き出た額、外向きの歯が見て取れる。この外見についてチャターズ氏は「アメリカ先住民の容姿とはほぼ正反対」だと語った。 だが、ナイアのあばら骨と歯から見つかった遺伝子マーカーは、母方の遺伝系統が現代アメリカ先住民の一部と同一であることを示した。 ※一部抜粋 芝平石灰岩採掘場跡を環境整備(2014/5/12 長野日報より入手) 高遠町芝平の遺構後世に 石灰岩採掘場跡が「伊那谷遺産」認定 かつて石灰岩の採掘などで栄えた伊那市高遠町の山間にある芝平地区。最盛期には約500人が暮らしていたが、三六災害以降、人々が移住を始め、昭和53(1978)年の集団移住で800年の歴史を有した集落が消滅した。石灰岩採掘現場は今、搬出に使ったトロッコ道、炭窯の石組みなどが残るのみ。しかし今年3月、国土交通省天竜川上流河川事務所の「人と暮らしの伊那谷遺産」に認定され、再び注目を集めたことで、かつて暮らした住民らが遺構を後世に伝えよう−と、保存活動をスタートさせた。 芝平地区は中央構造線外帯に位置し、純度90%を超える炭酸カルシウムの良質な石灰岩を豊富に産出。石灰岩は土壌改良の肥料として重宝され、江戸時代の天保5(1834)年には高遠藩に石灰を扱う物産会所が置かれた。 芝平の石灰産業は、幕末から明治末期ごろにかけて隆盛を極め、石灰岩が乏しかった諏訪方面などへ搬出された。最盛期には、運び出す100頭もの馬が山道に列を成したという。「芝平は仕事が豊富で、周辺の村々から多くの人が働きに来た」という記述が残されているほどの主要産業だった。しかし中央線の開通に伴い、塩尻や小野(辰野)の石灰に取って代わられ、芝平の石灰産業は次第に衰退。同時に集落も廃れたという。 かつての芝平集落から2〜3キロほど山に入った場所にある採掘場跡には現在、石灰岩を運び出すために敷いたトロッコ道、石灰岩とともに取り引きされた炭の窯の石組みなどが残る。伊那谷地域の自然災害の痕跡や自然環境に適応した先人の足跡を示す地域資源として、伊那谷遺産に認定された。 認定を機に、かつて芝平に暮らした人ら全国各地の約450人で組織する全国芝平会(北原将司会長)と、芝平管理委員会(中野広利会長)が遺構の保存活動をスタート。4日には、地元老人会「さくら会」の協力を得て、採掘場跡周辺の整備を実施した。15人が参加し、山深い採採掘跡で下草刈りや間伐などの作業を行った。 会員たちは「採掘場跡は、多くの人々が暮らした芝平という集落が存在した確かな証しの一つ。集落はなくなっても、800年の歴史を刻んだ集落があったことを人々の記憶にとどめ、その歴史の一端を学べる場所として後世に残していきたい」と話している。 ※人と暮らしの伊那谷遺産プロジェクト ウェブサイト(芝平石灰岩採掘場跡/芝平集落) 四国カルスト、牛の放牧が本格化(2014/5/11 愛媛新聞より入手) 四国カルスト 牛の放牧本格化 愛媛、高知両県にまたがる四国カルスト(標高1000〜1500メートル)で牛の放牧が本格化し、のどかな高原の風景が行楽客を楽しませている。 10日は愛媛県久万高原町西谷の姫鶴牧場で、肉牛の母牛約80頭がのんびりと牧草をはんでいた。親子連れやバイクツーリングの愛好家が青空の下で「かわいい」と声を上げ、気ままに過ごす牛の姿をカメラに収めていた。 龍泉洞まつり開催(2014/5/6 岩手日報より入手) 美しい地底湖の観賞楽しむ 龍泉洞まつり 龍泉洞まつり(同実行委主催)は4日、岩泉町岩泉の龍泉洞園地で2日間の日程で始まった。同日は町内外から訪れた家族連れらが、日本三大鍾乳洞の一つに数えられ、国の天然記念物でもある龍泉洞に途切れなく入り、美しい地底湖や迫力ある鍾乳洞の観賞を楽しんだ。 焼き魚やチョコバナナなど露店が並び、龍泉洞入り口脇のカフェでは「岩泉のむヨーグルト」を使ったソフトクリームが人気。友人と訪れた岩泉小6年三田地叶夢(とむ)君は「ヨーグルトの味そのままでとてもおいしい」と堪能した。 5日は地元の郷土芸能・中野七頭舞の演舞なども行われる。 ※岩泉町ウェブサイト(龍泉洞) 滝観洞、滝に鯉(恋)まつり開催(2014/5/4 東海新報より入手) ポカポカ陽気に誘われて 大型連休後半を満喫 各観光施設でイベント 住田町 4月26日に始まった春の大型連休。各地で多彩な催しが開かれる中、住田町の観光施設では3日、後半の連休に合わせたイベントが開幕した。ポカポカ陽気に誘われて、県内外から観光客や帰省客らが来場。住田の名所、グルメなどを楽しみ、休日のひとときを満喫した。 住田町上有住の滝観洞観光センターによる「滝に鯉(恋)まつり」は同日、開幕した。各地から観光客らが足を運び、洞窟探検や渓流釣り体験、食事などを楽しんだ。 滝観洞は、長い時間をかけて自然がつくりだした鍾乳洞。洞口から約880メートル地点には、洞内の滝としては日本一という落差29メートルの「天の岩戸の滝」がある。近くのJR上有住駅には、土日祝日を中心に釜石線を走る「SL銀河」が停車する。 初日は午前10時過ぎから、家族連れやグループなどが続々来場。天の岩戸の滝を目指して滝観洞内を探検し、神秘の世界に触れた。 山田町から訪れた福浦真穂さん(小学6年)は「滝観洞は初めてで寒かったけれど、友達と一緒に来ることができてよかった。写真も撮りました」とニッコリ。友人の佐々木彩花さん(同)は「滝観洞に来たのは2回目。きょうは友達と一緒だったし、楽しかった」と話し、思い出の一日にしていた。 会場ではこのほか、子ども連れ限定の渓流釣りコーナーも設けられ、子どもたちやその家族が川魚釣りに挑戦。イワナの塩焼きや田楽などを販売する屋台コーナー、産直コーナー、ジンギスカン焼肉コーナーも好評だった。営業を開始したセンター内の滝流しそば処では、多くの来場者が名物の滝流しそばを味わっていた。 まつりは6日までで、期間中は入洞を午前8時30分から午後4時30分まで受け付け。多くの来場を呼びかけている。 ※一部抜粋 ※滝観洞ウェブサイト あぶくま洞、春まつり開催(2014/4/30 福島民友新聞より入手) 神秘の鍾乳洞を満喫 田村で「あぶくま洞春まつり」開幕 田村市滝根町のあぶくま洞で29日、春まつりが開幕、初日は野外コンサートも開かれた。県内外から訪れた観光客は鍾乳洞の神秘的な世界を楽しんでいる。春まつりは5月6日まで。 洞内では、気温約15度の天然の涼を体感できる。高さ約29メートルの滝根御殿では鍾乳洞が多彩な色でライトアップされ、自然がつくり上げた造形美を堪能できる。同5日の「こどもの日」は小学生以下の入場が無料。春まつり期間中は多彩な体験コーナーを設ける。 あぶくま洞は約8000年の歳月をかけてつくられた鍾乳洞。福島民友新聞社の「福島遺産 百選」に選定されている。 ※田村市ウェブサイト(あぶくま洞) 石灰洞「観音水」で流しそうめん(2014/4/26 愛媛新聞より入手) 観音水でそうめん流し始まる 西予・宇和 全国名水百選になっている愛媛県西予市宇和町明間の観音水で、26日から恒例のそうめん流しが始まる。オープン前日の25日、招待された地元の子どもたちが一足先に夏の味覚を満喫した。 鍾乳洞から湧き出る水は年間を通して14度前後の水温を保っており、特注のコシの強いめんに手作りのつゆ、薬味には地元で取れたネギやタマネギを使っている。招待された明間小学校の児童と明間保育園児は口いっぱいにそうめんをほお張り、「冷たい」「おいしい」などと喜んでいた。 9月10日まで無休。営業時間は午前10時〜午後5時。中学生以上600円、小学生300円、幼児100円で食べ放題。問い合わせは名水亭=電話0894−67−0013。 海蝕洞「龍神洞」の立体模型を常設展示(2014/4/26 日本海新聞より入手) 龍神洞の立体模型お目見え 山陰海岸学習館 鳥取県岩美町の羽尾岬にある山陰海岸ジオパーク最大規模の洞窟、「龍神洞」を3Dプリンターで再現した立体模型が、同町牧谷の山陰海岸学習館にお目見えした。洞窟の奥行きや構造が一目で分かり、来館者の知的好奇心をくすぐっている。 同館で現在公開中の3D映像「神秘と生命の物語」の製作に伴い、測量した鳥取市内の業者がデータを基に模型化し、同館に寄贈した。 龍神洞は「海の龍神洞」「丘の龍神洞」と呼ばれる二つの洞窟から成る海食洞。これまで本格的な調査が行われてこなかったため、奥行きなど内部の様子は曖昧なままだった。 同社が実施した昨年8月の調査で奥行きは共に127メートルと判明。入り口から少し入った地点で二つの洞窟がつながっていることも分かった。 立体模型は、これら測量データを基に羽尾岬全体を2500分の1、龍神洞を500分の1の縮尺でそれぞれ再現。特に洞窟模型は断面が見える形になっており、洞窟の位置関係が分かるようになっている。 同館では「3D映像と併せて模型を見てほしい」と話している。 ※山陰海岸学習館ウェブサイト 熊本県球磨村の堅穴からニホンオオカミの骨を発見(2014/4/25 読売新聞より入手) ニホンオオカミとツキノワグマ 球磨の洞穴から骨 千葉市のNPO法人「日本洞穴探検協会」(山内正理事長)が、球磨村神瀬の洞穴で、ニホンオオカミとツキノワグマとみられる骨を発見した。環境省のレッドリストで、国内のニホンオオカミ、九州のツキノワグマはともに絶滅したとされている。熊本市立熊本博物館によると、ニホンオオカミの骨が公式確認されたのは九州4例目、県内では3例目という。 洞穴は、村森林組合の横井博文課長(48)が7年ほど前に神瀬地区の山中で発見した。穴はほぼ垂直で、深さ約40メートル。横井課長から連絡を受けた同協会が2011年に調査し、穴底でニホンオオカミの歯を回収した。13年の調査で、ツキノワグマの頭骨と上腕骨を見つけ、今年3月にも、ニホンオオカミの下あごの骨と大腿(骨を発見した。 骨を鑑定した群馬県立自然史博物館の長谷川善和名誉館長(84)は「ニホンオオカミは縄文遺跡から見つかるケースが多く、自然な状態で見つかる例は少ない。ツキノワグマの骨も、九州での発見例は少ない」と語る。回収した骨の年代は測定していないため、不明だという。 熊本博物館の清水稔学芸員によると、ニホンオオカミの骨は、九州では北九州市と八代市泉町で見つかっており、「九州に広く分布していた可能性を示す証拠になる」と指摘。日本ツキノワグマ研究所(広島県)の米田一彦理事長は「ツキノワグマの骨に出くわすこと自体が非常に珍しい」と話している。 北九州・平尾台トレイルランニングレース開催(2014/4/20 西日本新聞より入手) 冷たい雨、カルスト台地に挑む 平尾台トレイルランニングレース 日本三大カルスト台地の一つで国定公園の平尾台(北九州市小倉南区)で20日、「北九州・平尾台トレイルランニングレース」(西日本新聞北九州本社特別協賛)が開催された。冷たい雨が降る中、国内や韓国から集った計803人のランナーが、起伏に富む自然豊かなコースに挑んだ。 トレイルランニングは未舗装の山道を走りながら、自然を楽しむ競技として人気が高まっている。同市などによる実行委が主催し5回目となる大会では、17キロと、天候不順で4キロ短縮された36キロの2コースで、男女別でタイムを競った。 ランナーたちは雨でぬかるむ山道に苦戦しながらも最大標高差588メートルの急勾配や、石灰岩が羊の群れのように見える「羊群原(ようぐんばる)」を通る難コースを駆け抜けた。 ブラジル、洞窟でオスメス逆転生殖器を持つ昆虫発見(2014/4/18 ナショナルジオグラフィック・ニュースより入手) 生殖器がオスメス逆転した新種の昆虫 【アメリカ合衆国発】 メスがペニスを持つ種が動物界に存在することが、最新の研究で初めて確認された。 ブラジルの洞窟に生息する昆虫のうち、新たに見つかった4種でオスとメスの生殖器が逆になっており、メスは精巧にできたペニスのような器官を、オスが持つ膣のような開口部に挿入して精子を取り込む。 研究の共同著者で、ブラジルのラブラス連邦大学教授ロドリゴ・フェレイラ(Rodrigo Ferreira)氏は、「こんな昆虫は他にはいない」と話す。「この精巧なメスのペニスは、全く独特のものだ」。 フェレイラ氏によれば、オスの生殖器が縮小してメスが挿入器を持つ種はわずかに存在が知られているが、これほど複雑なものも、構造的・機能的にペニスに酷似しているものも過去に例がないという。 「研究チームの誰もが驚いた」とフェレイラ氏。「この構造を初めて目にしたときは本当に仰天したよ」。 ◆長い交尾時間 フェレイラ氏と仲間の研究者たちは、ブラジルにある洞窟の真っ暗な壁面や地面を探し回ってこれらの新種を発見した。この生物は未解明の点が多いNeotrogla属に含まれ、一般的にはチャタテムシと呼ばれる昆虫の仲間に属する。 興味深いことに、研究所でさらに調べたところ、これら4つの新種が持つ「メスのペニス」はそれぞれ微妙に異なっていることが分かった。 3種はメスの陰茎にとげがあり、種ごとに異なるオスの生殖器内の空間にぴったりとはまる。残りの1種ではメスの陰茎が大きく曲がっており、オスが持つ曲がったくぼみにフィットする。 メスが持つペニスに似た構造が本当にペニスと同様に機能するのか突き止めるため、研究者らは再び洞窟に足を運び、交尾中の個体を採集しなければならなかった。 チームは研究所での観察を経て、「メス生殖体(gynosome)」と呼ばれるメスのペニスのような構造が、実際にオスへの挿入器として使われているのを確認した。 また、これらの種ではオスとメスの交尾が平均で約50時間も休みなく続くことも分かった。生物の中では異例の長時間だ。フェレイラ氏は「あるペアはおよそ73時間も交尾していた。本当に驚いた」と振り返る。 フェレイラ氏によれば、メスは陰茎に生えているとげによって自らをオスの体にしっかりと固定する。このため、研究者が2匹を引き離そうとすると不注意でオスの体が裂けてしまったが、生殖器は結合したままだったという。 メスは精子と精液をできる限り多く獲得しようとして、長時間にわたって強制的にオスを拘束しているのではないかと、フェレイラ氏は推測している。 ◆なぜ役割が逆転するのか? スミソニアン熱帯研究所の進化生物学者で、今回の研究には関わっていないウィリアム・エバーハード(William Eberhard)氏は、この研究を「質が高く」、「心躍る、興味深いテーマ」を提示していると評価する。 エバーハード氏によれば、このように性別の逆転した生殖器は非常に珍しく、これらの昆虫は性淘汰や生殖器の進化に関する多くの仮説の検証に利用できる可能性があるという。 例えば共同研究者のフェレイラ氏は、「専門家はチャタテムシの雌雄逆転した生殖器について、過酷な条件下で生息しているために性役割の逆転が起こったからではないかとみている」と指摘する。 これらの種の生息環境は非常に乾燥した暗い洞窟であり、餌となるコウモリのふんや死骸が不足している。 そのため、メスは卵をつくり出すのに十分な量の餌をなかなか食べられない可能性がある。そこで、オスから栄養価の高い精液という形で栄養分を受け取る必要があるのかもしれない。フェレイラ氏は、「この点でメスのペニスは、良質の栄養源をオスからもらうのに適した道具なのは間違いない」と話している。 今回の研究は、「Current Biology」誌4月17日号に版に掲載された。 ミニ特別展「洞窟測量の世界」開催(2014/4/17 山口新聞より入手) 洞窟測量の世界を紹介 450ヵ所にも及ぶ洞窟があり、洞窟研究が盛んな美祢市秋芳町の秋吉台科学博物館で、洞窟の測量をテーマにしたミニ特別展が開かれている。あまり知られていない洞窟測量の世界を紹介している。7月31日まで。 天井があり、空間が複雑に入り組んだ洞窟内では、人の手による地道な測量が欠かせない。特別展では、コンパスを使って空間が伸びている方向を調べ、曲がりくねった洞窟での測量に適しているコンパス測量の手順を解説している。 複雑な構造を2次元で表すために作られる平面図と縦断面図を並べて展示。秋芳洞の最上流部にある葛ヶ穴の平面図からは、東西に曲がりくねった構造であること、縦断面図からは、上下の起伏がなく平坦な洞窟であることが分かる。 実際に洞窟内で描かれたスケッチや方位と角度を同時に計測できるトランシットコンパスなどを展示。洞窟の構造を立体的に表した3次元データをパソコン上で見ることもできる。 洞窟測量の経験を持ち、展示を担当した同館職員の村上崇史さんは「地道な測量で得られた洞窟の正確な形や長さなどのデータが、洞窟研究の基礎になる」と話した。 ※美祢市立秋吉台科学博物館ウェブサイト カルスト地形切手「比婆道後帝釈国定公園50周年記念」発行(2014/4/16 入手) 郵便局株式会社中国支社より4月16日、広島県・島根県・鳥取県にまたがる比婆道帝釈国定公園を題材にしたオリジナルフレーム切手「比婆道後帝釈国定公園50周年記念」が発行された。 指定50周年を記念したフォトコンテスト入賞作品をフレーム切手にしたもので、そのうちの1枚は「帝釈峡」にかかるナチュラルブリッジナチュラルブリッジ「新緑の雄橋」。 「帝釈峡」は広島県庄原市東城町(旧東城町)及び神石高原町(旧神石町)にまたがる約18kmの石灰峡谷。そこの名勝のひとつである「雄橋」は全長約90m、幅約18m、厚さ約24m、帝釈川床から橋上までの高さは約40mで、国指定天然記念物となっている。 なお、「雄橋」が切手となったのは「ふるさと切手・広島県北散歩」での「雄橋と東城町の町花こぶし」、「地方自治法施行60周年記念シリーズ 広島県」での「帝釈峡」に続く3例目。 額面は82円。1シート10枚。販売価格は1230円。1000枚限定。広島県三次市、庄原市、神石高原町、世羅町、鳥取県日南町、島根県奥出雲町の全郵便局及び府中市の一部の郵便局及び主要施設にて発売。 ※帝釈峡観光協会ウェブサイト(雄橋) 豪州、ジェノラン洞窟群の落石解消(2014/4/14 トラベルビジョンより入手) オーストラリア・ブルーマウンテンズ郊外、ジェノランケーブ内「ネトルケーブ」にて発生した落石の影響は解消されました 世界遺産ブルーマウンテンズ国立公園の南西に位置する世界最古の鍾乳洞ジェノランケーブにて、古代生物ストロマトライトの見学が可能な「ネトルケーブ」で先般落石が発生し一時的に立入が禁止されておりましたが、その後安全確認のための点検調査が完了し、一般公開が再開されました。 どうぞ安心してお越しください。 なお、ジェノランケーブでは「オリエントケーブ」を始め計11の鍾乳洞コースが見学用の「ショーケーブ」として一般公開されております。こちらもあわせてお越しください。 ※関連記事 3/17 豪州、ジェノラン洞窟群で落石 ※ジェノラン洞窟群ウェブサイト 「石灰石のふしぎな変身」発行(2014/4/9 入手) いたずら博士の科学だいすきシリーズ「石灰石のふしぎな変身 コンクリートをつくる石」が発行された。 小学生向けに仮説実験授業として石灰石を紹介したもので、豊富な写真と共にわかりやすく説明されている。石灰洞の母岩を知る入門書として、大人でも楽しく読むことができる。洞窟としての紹介は2ページのみ。目次は以下の通り。 ・これが石灰石だ! ・石灰石のふしぎ ・石灰石をつくっている原子 ・二酸化炭素の性質 ・石灰石を熱すると ・2種類の石灰 ・身近のところで使われている石灰 ・石にもどる消石灰 ・セメントの発明 ・セメントとコンクリート ・石灰石がいっぱい ・いろいろな形の鍾乳洞 ・石灰石はどのようにしてできたか ・美しい石灰石 ・石灰石の変身 板倉聖宣、犬塚清和著。株式会社小峰書店発行。A4サイズ47ページ。オールカラー。定価3,024円(税込)。4月9日発売。 購入は書店ほか、小峰書店ウェブサイト、オンラインストアAmazon.co.jpほかにて。 「洞窟学雑誌 第38巻」発行(2014/4/6 入手) 日本洞窟学会の機関誌「洞窟学雑誌」の第38巻が日本洞窟学会会員に配布された。発行日は2013年12月20日。 B5サイズ84ページ。3000円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。掲載論文は以下の通り。 ・石筍の成長速度変化とその要因 ・A New Radiocarbon Date on a Bone Sample from Tanuki-ana Cave, Yamaguchi Prefecture, Western Japan, and its Paleontological Significance ・Quaternary Mammal Fossils Newly Collected from Tanabaru Cave on Miyako Island, Okinawa Prefecture, Japan ・東日本大震災による気仙沼新明崎洞穴群の被災状況 ・山口県秋吉台無名穴洞口部テラスに認められるリムストーン充填層の堆積相 ・洞窟内堆積物表面のラドン娘核種を用いた洞窟内大気中の平均ラドン濃度の評価 ・西オーストラリア,シャーク湾ハメリンプールの浜堤に埋没するストロマトライト 購入・問い合わせは日本洞窟学会事務局(北九州市立自然史・歴史博物館 いのちのたび博物館内/TEL093−681−1011 Fax093−661−75038)まで。一部のバックナンバーも取り揃えている。 江の島岩屋、リニューアルに向けて閉洞(2014/4/2 神奈川新聞より入手) 「江の島岩屋」、落石防護ネット補修で夏まで閉鎖 年間30万人が訪れる江の島(藤沢市)の観光名所の一つ「江の島岩屋」が1日から、一時閉鎖された。塩害などにより落石防護ネットの劣化が進んできたためで、今後補修工事を実施。本格的な観光シーズンに入る夏休み前の再開を目指す。 岩屋は波の浸食でできた江の島南岸の洞穴。第一岩屋(奥行き152メートル)と第二岩屋(同56メートル)がある。1971年の崩落事故以降長期閉鎖されていたが、周辺施設を一新して93年に再オープンした。 しかし、その後20年以上が経過し、防護ネットやネットを岩盤に固定するアンカーボルトの破損が顕著に。施設を所有する市は、観光客の安全確保のためネットの張り替えやボルトの打ち直しなどを行うことにした。 岩屋は島の最奥地にあることから、市観光課は「営業休止中、奥地に観光客を誘導する仕組みづくりも併せて考えていきたい」と話している。 ※公益社団法人藤沢市観光協会ウェブサイト(江ノ島岩屋) 「ケイビングジャーナル第50号」発行(2014/4/2 入手) 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第50号が発行された。A4サイズ54ページ。600円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。目次数は52ページとなっているが、実際は2ページ多い。 50号という区切りのいい数字ではあるが、特集などはなし。内容は以下の通り。 ・グラビア ・新会長あいさつ ・スペレオニュース ・イベントカレンダー ・洞窟書籍紹介 ・日本洞窟学会第39回大会(東京大会)の報告 ・日本洞窟学会第39回大会(東京大会)要旨集 ・南カナリア諸島ランサローテ島とラ・パルマ島の火山洞窟 ・北海道上磯洞窟群調査報告−2 ・日本の観光洞−41(岩屋鍾乳洞) ・南プロヴァンスの洞窟 −メアイユ洞窟− ・石筍古気候学への招待−2 ・プロジェクトボード ・学会からのお知らせ ・編集部からのお知らせ 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2700円も可能。ジュンク堂書店池袋本店、ODBOX 本店(上野)、カモシカスポーツ 山とスキーの店(高田馬場)、カモシカスポーツ 山の店・横浜店、竜ヶ岩洞(浜松)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)でも購入可能。 日原鍾乳洞、LEDリニューアルオープン(2014/4/1 入手) 東京都西多摩郡奥多摩町日原の観光洞「日原鍾乳洞」が4月1日にリニューアルオープンした。 この工事は昨年12月30日から3ヶ月間かけて行われたもので、全ての照明がLED化された。ホール「死出の山」は、岩手県「龍泉洞」と同様の、色が定期的に変化するカラフルな照明となった。 これらの照明は、配線も含めて隠すなどの配慮はされていない。 また、手すりや階段、洞内外の案内板などは改修された形跡はなく、照明のみのリニューアルと思われる。 ※国内観光洞は源三窟(栃木県)、昇竜洞(鹿児島県)、秋芳洞(山口県)、龍泉洞(岩手県)、稲積水中鍾乳洞(大分県)が2011年に、龍河洞(高知県)、満奇洞(岡山県)が2014年に洞内照明をLED化している。日原鍾乳洞は8例目。 ※日原保勝会ウェブサイト(日原鍾乳洞) 「山口ケイビングクラブ会報 第49号」発行(2014/3/31 入手) 山口県秋吉台を拠点とする「山口ケイビングクラブ」の年次研究報告が発行された。B5サイズ39ページ。内容は以下の通り。なお、別刷りとして秋吉台湧水マップが付属されている。 ・ケイビング情報 ・福岡県平尾台カルスト青龍窟における洞窟安全対策への苅田町の取り組み ・「秋吉台地行くにおける洞窟事故対応の現状と課題」の総括 ・秋吉台とその周辺の湧水についての総括 その1 ・書籍紹介「オルガンの文化史」 ・山口大学洞穴研究会一回生雑感 購入・問い合わせは山口ケイビングクラブ事務局(秋吉台科学博物館内/TEL0837−62−0640 Fax0837−62−0324)まで。一部のバックナンバーも取り揃えている。 青海自然史博物館が閉館(2014/3/31 入手) 新潟県糸魚川市青海の博物館「青海自然史博物館」が3月31日をもって閉館となった。展示物はリニューアル工事中(〜2015年3月中旬)の同市一ノ宮の博物館「フォッサマグナミュージアム」に引き継がれる。 「青海自然史博物館」は1996年にオープン。「青海の地形・地質」「神秘の地下世界」「カルストの不思議」「日本の石灰岩・世界の石灰岩」「青海石灰岩の化石」など、石灰岩特有の地形を有する青海の自然に関する展示がされていた。 ※フォッサマグナミュージアム ウェブサイト 「日本洞穴学研究所報告 第32号」発行(2014/3/28 入手) 岩手県下閉伊郡岩泉町にある「日本洞穴学研究所」の年次研究報告が発行された。内容は以下の通り。 ・龍泉洞再調査第5次潜水調査報告書 ・龍泉洞潜水調査POV班 実施報告書 ・国指定天然記念物 龍泉洞再測量調査 第24次調査報告 ・龍泉洞周辺地域における水文調査結果報告 ・三陸ジオパークにおける岩泉地域のジオサイトの特色とその意義 ・龍泉洞洞内コンサートにおける音響調査結果について その5 ・日本洞穴学研究所報告書第1〜31号目次 ・短報 龍泉洞地底湖における藻類の生育 日本洞穴学研究所発行。A4サイズ51ページ。頒価500円(税込)。3月28日発行。 購入・問い合わせは日本洞穴学研究所事務局(龍泉洞事務所内/рO194−22−2566)まで。なお、日本洞穴学研究所報告第2〜31号までのバックナンバーも取り扱っている。 「奇界遺産2」に洞窟写真が掲載(2014/3/25 入手) 世界の奇妙な人・物・場所を紹介した写真集第2弾「奇界遺産2 THE WONDERLAND'S HERITAGE」に2つの洞窟が掲載された。 「バツー洞窟のタイプーサム」は、マレーシアにある石灰洞であり、ヒンドゥー教の聖地でもあるバトゥ洞窟(Batu Caves)での苦行:タイプーサムを奇習として紹介している。 「白鹿権現」は、大分県臼杵市野津町にある石灰洞であり熊野神社の奥の院である別名:シシ権現での獣骨を奇怪として紹介している。 佐藤健寿撮影。株式会社エクスナレッジ発行。大型本206ページ。オールカラー。定価4,104円(税込)。3月25日発売。 購入は書店、オンラインストアAmazon.co.jpほかにて。 東日本大震災の防集造成地で鍾乳洞発見(2014/3/21 毎日新聞より入手) 東日本大震災:防集現場、掘ったら鍾乳洞? 造成打ち切り 東日本大震災で岩手県陸前高田市が進めていた防災集団移転促進事業(防集)の高台宅地造成現場で、鍾乳洞とみられる空洞が見つかったことが20日、分かった。工事は6月に終了して住宅着工が可能となる見込みだったが、市はこの場所の計画の打ち切りを決定。新たな土地を探す異例の事態となった。 現場は、長部・双六地区。施工業者が掘削中の14日、深さ約10メートル、直径約5メートルの穴を確認した。下部は数百メートルの横道が四方に延びているとみられるという。一帯の地盤が石灰岩であることから、市は鍾乳洞の可能性が高いと見て専門家に調査を依頼する。 市は約2億3000万円をかけ、約9500平方メートルに10戸分の宅地を設ける計画だった。昨年6月に着工したが、空洞により陥没の危険があるため、造成を断念した。 市の担当者は「高台移転事業で縄文遺跡が出土することはあるが空洞は初」と話す。新たな造成地の確保を含めた整備費の財源は、国側と協議中。鍾乳洞だった場合、観光的な価値により、現状維持か埋め戻すかの判断をするという。 陸前高田では全27地区で、約86億円をかけ357戸分の防集造成工事が進められている。 豪州、ジェノラン洞窟群で落石(2014/3/17 トラベルビジョンより入手) オーストラリア・ブルーマウンテンズ郊外、ジェノランケーブ内「ネトルケーブ」にて発生した落石の影響 世界遺産ブルーマウンテンズ国立公園の南西に位置する世界最古の鍾乳洞ジェノランケーブにて、古代生物ストロマトライトの見学が可能な「ネトルケーブ」内で落石が発生し、現在、そのエリア及び周辺への立ち入りが一時的に禁止されております。 現在、専門家による安全確認のための点検調査が断続的に進められており、終了次第、一般公開が再開される予定ですが、それまでの間はストラマトライトをご覧いただくことができません。 これを受け、同箇所がコースに含まれているツアーなどでは、一部内容が変更となります。 同地域へのご旅行をご予定の方は、予めご注意ください。 ※ジェノラン洞窟群ウェブサイト 平尾台クロスカントリー2014開催(2014/3/16 西日本新聞より入手) 平尾台クロカン 早春の風物詩 ランナー1500人が汗 国内有数のカルスト台地、平尾台(北九州市小倉南区)で16日、「平尾台クロスカントリー2014」(西日本新聞北九州本社特別協賛)があり、福岡県内外から集まった約1500人のランナーが、早春の台地を駆け抜けた。 実行委員会の主催で、今年で24回目。石灰岩が連なり、羊の群れのように広がる「羊群原」を通るコースなどが特徴で、今年は5〜83歳のランナーが挑戦。距離や男女、年齢別に分かれて力走した。 南ア、スタークフォンテン洞窟の猿人は人類祖先の可能性(2014/3/15 AFP通信より入手) 「リトルフット」は人類の祖先かもしれない、新たな年代推定 【フランス共和国・パリ発】 南アフリカの洞窟で見つかった背が低い猿人の化石は300万年前のもので、人間の祖先である可能性もあるという研究論文が14日、専門誌ジャーナル・オブ・ヒューマン・エボリューション(Journal of Human Evolution)のオンライン版に発表された。 1997年に南アフリカ・ヨハネスブルク(Johannesburg)の北西にあるスタークフォンテン洞窟(Sterkfontein Caves)で発見されたこの猿人の化石は、その小ささから「リトルフット」と呼ばれている。リトルフットの化石は、これまでに発見されたアウストラルピテクス属のものとしては最も完全なものだという。 研究チームは13年にわたる調査で、リトルフットは他の研究チームの推定よりも約100万年も古い300万年前に生きていたことが「説得力を持って示された」としている。そうだとすると、リトルフットはこれまでに見つかったヒト科アウストラロピテクス属の中で最古のメンバーである可能性がある。 最古の人類だったのでないかと考えられている化石には、1974年にエチオピアで発見されたアウストラロピテクス属の別の系列のルーシー(Lucy)がある。人間と猿の両方の特徴を持つルーシーは直立二足歩行をし、ホモ・ハビリス(Homo habilis)を経て現生人類ホモ・サピエンス(Homo sapiens)が出現に繋がったと考えられている。 ■ルーシーと同じくらい古い? ルーシーの化石は約300万年前のものと推定されている。しかし化石の年代推定の幅は大きい。リトルフットが見つかったスタークフォンテン洞窟は、ルーシーが見つかった東アフリカの化石出土地帯とは違って火山性堆積物がなく年代を定めるのがより困難なため、リトルフットの推定年代は150万年前から400万年前と極めて大きな幅があり、極端な推定は長年排除されてきた。 2006年、米科学誌サイエンス(Science)に、化石周辺の石の層の化学的分析からリトルフットの推定年代を220万年前とする論文が掲載された。だが、今回の論文で仏国立予防考古学研究所(INRAP)のローラン・ブリュッセル(Laurent Bruxelles)氏とフランスと南アフリカ合同の科学調査チームは、リトルフットを包んでいた「フローストーン(流れ石)」と称される方解石の堆積物は、リトルフットの化石ものよりはるかに新しい年代の可能性があると主張している。 身長1メートル弱のリトルフットは20メートルの洞窟に落ちて死んだと考えられている。肉食動物から逃げようとしていたのかもしれない。自然にミイラ化したリトルフットの死骸は化石になって1997年に発見されるまで、10メートル以上の堆積物や岩に埋まっていた。フローストーンはリトルフットが落ちた後で形成されたと考えられるため化石の年代はそれよりも古いはずで、フローストーンよりはるかに古い可能性もあると研究チームは考えている。 リトルフットは発見当初330万年前という推定年代が発表され、ルーシーと同じくらい古いのではないかと注目を集めたが、その後にもっと新しいものだとする研究が発表され、進化史上の位置づけははっきりしていなかった。 2006年にサイエンス誌に論文を発表した研究チームの1人、ロバート・クリフ(Robert Cliff)氏はAFPの取材に、石の推定年代を疑う理由はないが、化石そのものの年代を推定したわけではないので、化石と石の年代が「当時考えていたよりずっと複雑な関係にある」可能性はあると述べた。 「ラスコーの洞窟」発行(2014/3/14 入手) 世界の歴史的な事柄を描くノンフィクション絵本シリーズ、絵本地球ライブラリー「ラスコーの洞窟 ぼくらの秘密の宝もの」が発行された。 1940年にフランス南部のモンティニャック村の少年たちが、言い伝えにある貴族が隠したという財宝を探すために洞窟に入ると、そこには先史時代の壁画が描かれていた。 「ヴェゼール渓谷の先史的景観と装飾洞窟群」として世界遺産のひとつを構成する「ラスコーの洞窟」の発見物語が美しい絵とともに綴られている。小学3・4年生以上が対象。 エミリー・アーノルド・マッカリー著・絵。青山 南訳。株式会社小峰書店発行。大型サイズ31ページ。オールカラー。定価1,500円(税別)。3月14日発売。 購入は書店ほか、小峰書店ウェブサイト、オンラインストアAmazon.co.jpにて。 ※ラスコーIIウェブサイト 韓国、龍泉洞窟でイトミミズハゼの一種を発見(2014/3/14 中央日報より入手) 私はイトミミズハゼの仲間です=韓国・済州 【大韓民国発】 天然記念物第466号である済州道(チェジュド)の龍泉(ヨンチョン)洞窟湖で、世界的に珍しい魚類が発見された。韓国文化財庁は2012年7月から昨年2月まで実施した「龍泉洞窟の湖水生物および生息環境調査」で、イトミミズハゼ(Luciogobius pallidus)の一種が棲息していることを確認したと13日明らかにした。国内未確認の魚類と分かった長さ3.44センチメートルのこの魚は、頭がとりわけ大きくて目は退化し非常に小さく、皮膚はメラニン色素が少ないために薄いピンク色をしている。ミミズハゼ(Luciogobius)類は全世界に17種確認されており、韓国には7種が棲息している。 平尾台、恒例の野焼き(2014/3/8 西日本新聞より入手) 春の訪れ、平尾台で野焼き 阿蘇では火祭り「大火文字焼き」 春、到来。国内有数のカルスト台地、北九州市小倉南区の平尾台で8日、野焼きがあった。山肌を約380ヘクタールにわたって焼き、白い石灰岩が羊の群れのように点在する羊群原(ようぐんばる)を黒く焦がした。 野焼きは枯れ草を焼いて芽吹きを促し、景観を維持するために毎春行われている。地元住民や消防署員、警察官など約300人が火入れをすると、オレンジ色の炎がバチバチと音を立ててススキなどを焼き払い、帯状に燃え広がった。 今年は雪などで3回延期されていたため、待ちわびた写真愛好家らが遊歩道などから歓声を上げた。福岡県行橋市の稲澤克彦さん(60)は「風情があった。ようやく春が来ますね」と声を弾ませた。 ※一部抜粋 西湖コウモリ穴、氷筍が発達(2014/3/8 毎日新聞より入手) 氷筍:富士河口湖の溶岩洞穴にタケノコのような氷 山梨 富士北麓の山梨県富士河口湖町にある溶岩洞穴「西湖蝙蝠穴」に、タケノコのような氷の造形「氷筍」ができている。 富士山噴火で作られた蝙蝠穴は総延長350メートルに及び、多くのコウモリが生息。天井から落ちた水滴が、冷たい地上付近で凍り、1月ごろから氷筍が成長。1メートル前後の氷の柱数十本が洞内に林立し、幻想的な雰囲気だ。 蝙蝠穴は現在、冬眠中のコウモリを保護するため閉鎖中。20日から観光客も立ち入れるようになるが「氷筍がまだ見られるかは気温次第」(町観光課)という。 ※FUJIGOKO CYBER CITYウェブサイト(西湖コウモリ穴) 西国、アルタミラ洞窟が12年ぶりに一般見学(2014/3/4 AFP通信より入手) スペイン・アルタミラ洞窟、5人だけに見学許可 12年ぶり 【スペイン・カンタブリア洲サンティリャーナ・デル・マル発】 約1万4000年前に描かれたとされる赤い牛の壁画で有名なスペインのアルタミラ洞窟(Altamira Cave)がこのほど、12年ぶりに公開された。ただ壁画を見学できたのは抽選で選ばれた5人だけだった。 アルタミラ洞窟は、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産にも登録されている獣や動物の頭のある人間の鮮やかな壁画で知られ、世界で最も見ごたえのある先史時代の芸術作品の一つとみなされている。しかし、見学者の息や持ち込まれる微細菌によってこの太古の絵画が損傷する恐れがあるとして、2002年以降は閉鎖されていた。 この日、カンタブリア(Cantabria)自治州サンティリャーナ・デル・マル(Santillana del Mar)にある、同壁画の複製を展示している博物館で抽選が行われ、選ばれた幸運な5人だけが洞窟内に案内された。 見学者らは白いマスクとつなぎ服を着用して洞窟内に入った。見学を終えた5人は一様に感銘を受けた様子で、中には「とても感激した。鳥肌が立った」と感想を述べた女性もいた。 この壁画見学ツアーは、研究のために12年間閉ざされた状態にあった洞窟を再び一般公開した場合、壁画にどのような影響が出るかを調査する目的で研究者らが企画した。 同国文化省は、今後一般公開を継続しても壁画が安全かどうかを見極めるため、科学者らによる気温や周囲の岩の温度、湿度、二酸化炭素量の監視、その他汚染リスクの評価が行われると説明している。 ※アルタミラ博物館ウェブサイト 満奇洞、LEDリニューアルオープン(2014/2/28 朝日新聞より入手) 満奇洞にLED照明 1日リニューアルオープン 新見市豊永赤馬の鍾乳洞「満奇洞」が3月1日にリニューアルオープンする。市が1月から入洞を休止したうえで、総事業費2300万円をかけてLED照明などを整備してきた。市は27日、多彩な光で幻想的な雰囲気を演出した洞内を報道機関に公開した。 満奇洞は県指定天然記念物で全長約450メートル。横溝正史原作の映画「八つ墓村」のロケ地としても知られる。インターネットの旅行情報などを通して知名度が上がり、特に夏場は猛暑の影響で涼しい観光スポットとして若者らでにぎわったことから、2013年の入洞者は6万1324人で12年(3万2551人)を大幅に上回った。 柴田仁・副市長は「満奇洞を起爆剤に交流人口を増やして地域の活性化につなげたい」と話している。 ※国内観光洞は源三窟(栃木県)、昇竜洞(鹿児島県)、秋芳洞(山口県)、龍泉洞(岩手県)、稲積水中鍾乳洞(大分県)が2011年に、龍河洞(高知県)が2014年に洞内照明をLED化している。満奇洞は7例目。 ※岡山県新見市ウェブサイト(満奇洞) サキタリ洞、地元小学生が見学(2014/2/28 琉球新報より入手) サキタリ洞遺跡に興味津々 南城・船越小6年生38人 南城市立船越小学校の6年生の児童38人は25日、旧石器時代に作られた貝の道具など画期的な新発見が相次ぐ同市玉城のサキタリ洞遺跡を見学した。同遺跡の発掘に携わる県立博物館・美術館主任の藤田祐樹さんが実際の発掘現場を案内した。遺跡を初めて訪れた児童も多く、興味津々な様子で聞き入っていた。児童らは社会科の課外授業で遺跡を訪れた。同遺跡では、旧石器時代では国内初となる貝の道具など、重要な発見が相次いでいる。 藤田さんは、現在発掘中の2地点の状況を分かりやすく説明。「遺跡から出てくる物を調べることで、大昔の人がどういう暮らしをしたか分かってくる」と分かりやすく説明した。 見学した銘苅爽風(そうか)さんは「この洞窟に昔の人が住んでいたとは信じられない。古い遺跡に興味が湧いてきた」と話した。玉城未央さんは「古い地層からいろいろな物が出ていると聞き、驚いた」と話した。 同遺跡では3月1日午後5時半から特別講演会「サキタリ洞遺跡の3万年」が催される。入場無料で講師は同じく発掘作業に携わる県立博物館・美術館の山崎真治さん。問い合わせは(電話)098(948)4192。 ※ガンガラーの谷ウェブサイト(ケイブカフェ=サキタリ洞) 稲積水中鍾乳洞、潜水調査による新洞部発見(2014/2/27 大分合同新聞より入手) 稲積水中鍾乳洞の調査終了 新たに洞窟発見 豊後大野市三重町の稲積水中鍾乳洞で、沖縄潜水科学技術研究所(沖縄県)の近藤正義代表(56)が中心となった4人のダイバーチームの潜水調査が25日、終わった。これまで見つかっている鍾乳洞から枝分かれする洞窟が見つかった。 潜水調査は23日から25日まで。鍾乳洞の大きさの正確な測量や全容の解明、バクテリアなど微生物の採取などを目的としている。 観光客に公開されている「水中洞」の最奥部から続いている水中の洞窟で、1日当たり3時間近く潜った。新しく見つけた洞窟に約100メートルほど入ったが、さらに奥まで続いているという。他にも、今月5〜8日までに別の調査隊が到達した最奥部の空間を確認した。 近藤代表は「水位が高くなったことによる水のにごりが原因で十分な調査ができなかった。魅力的な鍾乳洞なので今後も調査を続けたい」と話した。 ※関連記事 2/24 稲積水中鍾乳洞、2回目の潜水調査を実施 2/9 稲積水中鍾乳洞、1回目の潜水調査を実施 2/5 稲積水中鍾乳洞、40年振りの潜水調査へ ※稲積水中鍾乳洞ウェブサイト スロヴァキア、メアンダー社が販売部門を売却(2014/2/25 入手) 【スロヴァキア共和国発】 スロヴァキアのケイビング・ギア・メーカー「MEANDER(メアンダー)」の販売部門が売却されていたことが分かった。販売は新設された「MEANDER PRO」が行う。 また、世界唯一のPVCオーバースーツ「CRIOU」「POLOHELIX」も製造機械の老朽化から製造中止となった。最後の「CRIOU」はベルギー人ケイバーが購入した。 ※MEANDERウェブサイト MEANDER PROウェブサイト 稲積水中鍾乳洞、2回目の潜水調査を実施(2014/2/24 大分合同新聞より入手) 再び潜水調査始まる 稲積水中鍾乳洞 豊後大野市三重町の稲積水中鍾乳洞で23日、沖縄潜水科学技術研究所(沖縄県)の近藤正義代表(56)を中心とする4人のダイバーチームによる最奥部の潜水調査が始まった。25日まで調査し、前人未到のエリアを目指す。 稲積水中鍾乳洞では、6〜9日にもダイバーの三保仁さん(53)=神奈川県=らの別チームが調査を実施。三保さんらは人が観光できる終点(入り口から約370メートル)から水に潜った。過去の調査で判明していた地点を越え、調査開始場所から約800メートル先まで進んだ。鍾乳洞はさらに続いていたが、呼気の泡の影響で泥などが舞い上がり、視界が遮られたためそれ以上の調査はできなかった。 近藤代表らは呼気を水中に出さず、空気として再利用できる「リブリーザー」という装備を使用。装置内で空気を循環させるため水のにごりは抑えられるという。「非常に楽しみ。鍾乳洞の全容を明らかにしたい」と近藤代表。鍾乳洞奥の砂や泥を採取し有機物の調査をする他、測量も予定している。 初日は約3時間半潜水し、三保さんチームが到達した地点まで確認した。 ※関連記事 2/9 稲積水中鍾乳洞、1回目の潜水調査を実施 2/5 稲積水中鍾乳洞、40年振りの潜水調査へ ※稲積水中鍾乳洞ウェブサイト 秋吉台、恒例の山焼き(2014/2/22 西日本新聞より入手) カルスト台地秋吉台、早春山焼き 1500ヘクタール、全国最大級 日本最大のカルスト台地として知られる山口県美祢市の秋吉台国定公園で22日、早春恒例の山焼きが行われた。 市によると、山焼きは冬の枯れ草を焼いて新芽の成長を助けるほか、草丈を低くすることで、地表から突き出した白い石灰岩の柱が墓標のように続く景観を維持する。 面積は約1500ヘクタールで、約700人が参加する山焼きは全国でも最大級の規模。5月には、オキナグサが淡い紫の花を咲かせるほか、ワラビなども芽吹いて一面が新緑に覆われる。 山焼きは当初、16日の予定だったが、天候不順で延期していた。 サキタリ洞、旧石器時代の貝器を発見(2014/2/15 毎日新聞より入手) 沖縄・サキタリ洞遺跡:旧石器時代の貝器、初出土 石の代わりに利用 沖縄県立博物館・美術館(那覇市)は15日、同県南城市のサキタリ洞遺跡で約2万年前の地層から国内初となる旧石器時代の貝器(貝の製品)の破片と人骨が出土したと発表した。見つかった貝器は道具や装身具。石器が出土しない沖縄では日本本土と異なり、貝を道具に利用していたことが判明した。これまでの国内での貝器出土は縄文時代以降で、旧石器時代の文化の多様性を考える上で極めて重要な発見といえる。 遺物は洞窟内の調査区(約8平方メートル)で2012〜13年に確認。出土した木炭の放射性炭素年代から1万9000〜1万6000年前(実年代2万3000〜2万年前)の地層と分かった。出土した貝の破片は39点。遺跡の洞窟は海岸から離れており、全て人為的に持ち込まれたとみられる。うち道具と判明したのは二枚貝のマルスダレガイ科20点、クジャクガイ3点の計23点で、いずれも2〜4センチ程度。貝を割って加工し扇形にそろえた物が7点あり、たたいて整形した跡や、何かを削るのに使った線状の傷跡もあった。 装飾品は細長い筒状をしたツノガイ類の破片2点(1〜1.5センチ)。内側に人為的にこすった跡があり、縄文時代の全国各地の類例から、ひもを通すビーズ状の装飾品と判断した。残りの貝の破片は用途不明。人骨は大人の臼歯(2センチ)と舟状骨(4〜5センチ)の2点が見つかった。 これまでの国内最古の貝器は湯倉洞窟遺跡(長野県)など約1万2000〜1万年前の物だった。沖縄の旧石器時代遺跡では人骨は出土するが、石器は同じサキタリ洞遺跡で約1万2000年前の物が見つかっただけ。このため沖縄に旧石器文化はないとする見解もあった。調査を担当した山崎真治・同館主任は「遺跡のある沖縄南部は石器に使える硬い石材がない。身近な貝を道具に使ったのだろう」と話している。18日〜3月16日、同館で展示する。 ※ガンガラーの谷ウェブサイト(ケイブカフェ=サキタリ洞) ※沖縄県立博物館・美術館 内間木洞、恒例の氷筍祭り開催(2014/2/11 デーリー東北新聞より入手) 氷の柱にょきにょき 鍾乳洞に氷筍 久慈市山形町小国地区の鍾乳洞「内間木洞」で9日、年に1度の一般公開となる氷筍観察会が行われ、高さ2メートルを超える氷の柱が林立して作り出す神秘の造形が訪れた人々を魅了した。 氷筍は天井から落ちた水滴が、地面に連続的に凍り付いて上へと伸びてタケノコ状になった氷の柱。今年は寒暖の差が大きい影響で、太くて立派な氷筍が多かった。 見学者たちは、入り口から数十メートルのところにある「千畳敷」で幻想的光景を眺めたり、洞内のコウモリなども観察したりした。その後、洞外の「氷筍まつり」会場に移動して、小国地区自慢のかけそばやまめぶ汁、豆腐田楽、餅田楽のほか、格安販売の山形村短角牛のもも丸焼きなどを味わって体を温めていた。 さいたま市から訪れた山下亮輔さん(32)、由佳子さん(28)夫婦は「初めてだったが、幻想的ですごくきれいだった」と満足した様子。地元小国自治会の二橋修会長は「大雪で昨年より人出が少なかったが、遠くから来てくれた人に喜んでもらえて良かった」と話していた。 ※関連記事 2/6 内間木洞、氷筍が発達 秋芳洞、秋芳南中学校が立志式(2014/2/10 山口新聞より入手) 秋芳洞で立志の誓い 秋芳南中2年生、深まる絆 美祢市秋芳町秋吉の特別天然記念物、秋芳洞で9日、地元の秋芳南中学校(寒竹新二校長)の2年生17人が立志式に臨んだ。真っ暗で足場の不安定な洞窟を助け合って進み、地域のシンボルである秋芳洞の最深部で将来の誓いを立てた。 秋芳洞での立志式は4回目。秋吉台科学博物館の蔵本隆博特別専門員らの案内で、一般には公開されていない暗闇の洞窟を進んだ。水にぬれて滑りやすい岩場では互いに声を掛けながら、両手で岩をつかんでよじ登り、腰を低く落として慎重に歩を進めた。 徒歩で入ることができる最深部にある地底湖の岸辺「琴ヶ淵」を目指したが、前日までの雨や雪の影響で水位が高く危険なため、琴ヶ淵の約200メートル手前で引き返すことに。自然の厳しさも体感した。天井からの落石でできた洞窟内の山「須弥山」の頂上で、「獣医になれるよう勉強を頑張りたい」「失敗してもあきらめず努力できる人になりたい」などと立志の誓いを立てた。 ※秋吉台・秋芳洞観光サイト(秋芳洞) 稲積水中鍾乳洞、1回目の潜水調査を実施(2014/2/9 大分合同新聞より入手) 800メートル先まで確認 稲積水中鍾乳洞 豊後大野市三重町の稲積水中鍾乳洞で行われていた潜水調査が8日、終了した。 ダイバーは鍾乳洞の終点まではたどり着けなかったが、これまでの調査で判明していた地点よりもさらに奥まで進み、同鍾乳洞の「水中洞」最奥部から、約800メートル先まで鍾乳洞が続いていることを確認した。 調査は東京都から訪れたダイバーチームが5日から実施していた。約40年前の観光開発時の調査などでは、装備の限界もあり、水中洞最奥部から500メートルほど先までしか確認できていなかった。 チームリーダーの三保仁さん(53)=神奈川県=と田原浩一さん(57)=同=は、6日に約800メートル先まで進み、空気がたまっているエアドームを発見した。水中には他にも横穴が複数あり、鍾乳洞はさらに続いている様子だったという。7日はこれまでの潜水の影響で水がにごり、先に進むことはできなかった。 三保さんは「エアドームには泥があった。奥から水が時々流れて堆積するのだろう。まだ先があるのでは」と説明。また、「誰も行ったことがない場所を見ることができ感無量。また潜りに来たい」とも話した。 ※関連記事 2/5 稲積水中鍾乳洞、40年振りの潜水調査へ ※稲積水中鍾乳洞ウェブサイト 景清洞、美東中学校が立志式(2014/2/7 山口新聞より入手) 将来への決意、胸に 美祢中2年生、景清洞で立志式 美祢市美東町大田の美東中学校(大田芳久校長)2年生45人が6日、同町赤の天然記念物、景清洞で立志式に臨んだ。学校から景清洞まで約12キロを仲間と励まし合って歩き、洞窟の暗闇の中で将来に向けた決意を深く胸に刻んだ。 生徒は、ヘルメットの明かりを頼りに、観光コースの奥にある探検コース(約400メートル)の終点へ。岩をよじ登り、時には腰をかがめながら、暗く足場の悪い洞窟内を少しずつ奥へと進んだ。 立志式では、明かりをすべて消して暗闇を体感。一人ずつ「自主独立」「日々前進」などと決意の言葉を発表した。 ※秋吉台・秋芳洞観光サイト(景清洞) 内間木洞、氷筍が発達(2014/2/6 読売新聞より入手) 鍾乳洞で氷のタケノコ、すくすく 岩手・久慈 岩手県久慈市山形町の鍾乳洞「内間木洞」で、氷がタケノコのような形になる「氷筍」が大人の背丈以上にまで伸び、幻想的な世界が広がっている。 氷筍は、天井や岩肌からしみ出た水滴が地面に落ちて凍り、積み重なっていくことで作られる。鍾乳洞の入り口付近には約300本が連なる。9日には観察会が開かれ、鍾乳洞を管理する市教育委員会は「もう少し大きくなりそう」と予測している。 稲積水中鍾乳洞、40年振りの潜水調査へ(2014/2/5 大分合同新聞より入手) 三重町の稲積水中鍾乳洞 40年ぶり調査へ 日本最大の水中鍾乳洞、稲積水中鍾乳洞(豊後大野市三重町中津留)で、最奥部の潜水調査が約40年ぶりに実施される。今月中に東京都と宮崎県からそれぞれダイバーのチームが訪れ、これまでの調査では到達できなかった洞窟の先を目指す。関係者は調査の結果に期待を寄せている。 鍾乳洞は入り口から約70メートル進んだ地点で「水中洞」と「新生洞」(共に長さ約300メートル)に分岐しており、今回調査されるのは水中洞の最奥部。1975〜77年に実施された調査では、そこから水に潜ると洞窟はさらに続いており、約300メートル進んだ先から下方向に延びていることまでが分かっている。しかし当時の装備では空気が足りず、その地点で調査を終えた。 当時、潜水士の1人として調査に携わった佐伯市の塩月耕さん(76)は「水の量が多くて流れがあり、もう少し先には空気のたまり場も見えた。必ずまだ奥に鍾乳洞は続いている」と振り返る。 今回調査に臨むのは東京都と宮崎県から来る2つのダイバーチーム。 東京都のチームは、同チームが沖縄県の海底鍾乳洞を調査することを知ったダイビングショップ「ダイブワン」(大分市)の石井完(ひろし)代表(47)が「大分県には水中鍾乳洞がある」と誘い、調査が実現。「国内最高レベルのチームなので、かなり奥の方まで進めるのでは」と石井代表。5〜7日に潜る。 宮崎県のチームは、沖縄潜水科学技術研究所(沖縄県)の学術調査の下調べで訪れる。同研究所の近藤正義代表(56)は「呼吸を循環させて再利用する『リブリーザー』という最新の機材を使うので、長時間潜ることが可能。どこまで続いているのか実証したい」と意気込む。調査は26〜28日に実施する。 稲積水中鍾乳洞の青松善輔支配人(38)は「鍾乳洞の奥は未知の世界なのでわくわくする。どんな結果が出るか非常に楽しみ」と話している。 <稲積水中鍾乳洞> 約2億数千万年前に形成された石灰岩が浸食されてできた鍾乳洞。約9万年前の阿蘇山噴火による火砕流の影響で、地下水の流出口がふさがり全体が水没して水中鍾乳洞になった。全長は1000メートル以上あるとみられる。1976年に観光開発が始まり、77年に観光洞としてオープン。現在は開世通商(別府市)が運営している。 ※稲積水中鍾乳洞ウェブサイト 西湖コウモリ穴、クニマス展示施設を併設(2014/2/5 山梨日日新聞より入手) クニマス展示施設、西湖コウモリ穴に整備 県が計画しているクニマスの展示施設について、県は4日までに、富士河口湖町の西湖コウモリ穴に整備することを決めた。新年度、基本設計を始め、早ければ2016年度の開設を目指す。 県花き農水産課によると、クニマスの展示には、温度や水質など生育に適した水を使う必要があり、本年度、西湖畔周辺の観光施設など数ヵ所で地下水を検査。検査結果を踏まえ、地元の富士河口湖町と整備場所を検討し、湖南西にある西湖コウモリ穴は、飼育に適した水質の地下水が十分確保でき、観光施設として集客も見込めると判断した。 ※一部抜粋 ※FUJIGOKO CYBER CITYウェブサイト(西湖コウモリ穴) 世界の美しい洞窟トップ12(2014/1/31 VIETJO ベトナムニュースより入手) 世界最大ソンドン洞窟、世界の美しい洞窟トップ12に選出 【ベトナム社会主義共和国発】 米国のビジネス系オンラインメディア「ビジネスインサイダー」はこのほど、「世界の美しい洞窟トップ12」を発表し、ベトナムのソンドン洞窟をその1つに選んだ。 同ランキングトップ12は下記の通り。 エメラルド・ケーブ(タイ) トラン諸島ムック島の海中洞窟。光の反射で洞内が青く輝くため、エメラルド・ケーブと呼ばれるようになった。 ワイトモ・ケーブ(ニュージーランド) 土ボタルが輝く幻想的な光景が広がる。日本人観光客の間では、天空の城ラピュタに登場する「飛行石」の洞窟のモデルになったと噂されているが、スタジオ・ジプリは「特にモデルはない」と否定している。 クリスタルの洞窟(メキシコ) チワワ州ナイカ鉱山にある洞窟で、洞内は巨大水晶で埋め尽くされている。長さ27メートル程の洞窟で、内部の気温が60度近くもある。 プラヤー・ナコーン洞窟(タイ) カオ・サームローイヨード海洋国立公園にある洞窟。洞内には、ラーマ5世王によって建立された美しい宮殿がある。 ソンドン洞窟(ベトナム) 北中部クアンビン省のフォンニャ・ケバン国立公園にある世界最大の洞窟。全長8.5キロメートル以上、幅200メートル、高さは最も高いところで250メートル程。広大な洞窟の内部は奇妙な形の鍾乳石や生い茂るジャングル、崩壊した天井部分から差し込む光など、神秘的な絶景が広がっており、「天国(エデン)の洞窟」とも称される。 青の洞窟(イタリア) カプリ島にある海食洞で、世界で最も有名な洞窟の1つ。入り江から手漕ぎ船に乗って中に入ると、そこには広大な空間が広がる。太陽の光が反射し、海面が青く光り輝く。 フィンガルの洞窟(スコットランド) ヘブリディーズ諸島スタファ島にある海食洞。全体が六角形状の玄武岩で形成され、天井はアーチ状に曲がっており、大聖堂のような形状をしている。その光景と波が反響して響く不気味な音に霊感を得た作曲家フェリックス・メンデルスゾーンは、演奏会用序曲「ヘブリディーズ諸島(フィンガルの洞窟)」を作曲した。 芦笛岩(中国) 桂林の北西、光明山にある鐘乳洞。1959年に発見された当時は、入口一面にうっそうと芦が生い茂っており、この芦で笛を作るとよい音色がすることから、芦笛岩と呼ばれるようになった。1962年に一般公開され、桂林で最も早くAAAA級の観光地に指定された。 ラスコー洞窟(フランス) ドルドーニュ県モンティニャック村の近郊にある洞窟。先史時代の洞窟壁画はあまりにも有名。洞内の側面と天井面には数百もの動物などの彩画・刻線画が描かれている。これらは旧石器時代後期にクロマニョン人によって描かれたもの。 オルダ洞窟(ロシア) 西部ウラル地方にある長さ約5キロ、深さ約200メートルの世界最大の水中石膏洞窟。ここの水は透明度が高く、水温は氷点に近い。 クリスタルの洞窟(バミューダ島) 1905年に発見された洞窟。入り口は狭いが奥の空間は広い。洞内には、つららのような鍾乳石とクリスタルを連想させる透明度の高い水を蓄えた池がある。 アイスリーゼンヴェルト(オーストリア) ザルツブルグの南にある世界最大の氷の洞窟で、長さは約42キロにも及ぶ。洞内の気温は夏でも氷点下。 ※各洞窟のウェブサイトは次の通り。エメラルド・ケーブ(Tham Morakot/Emerald Cave/Tam Nam) ワイトモ・ケーブ(Waitomo Glowworm Caves) クリスタルの洞窟(Cueva de los Cristales) プラヤー・ナコーン洞窟(Tham Phraya Nakhon) ソンドン洞窟(Hang Son Doong) 青の洞窟(Grotta Azzurra/Blue Grotto) フィンガルの洞窟(Fingal's Cave) 芦笛岩(ルー・ディ・イェン/Reed Flute Cave) ラスコー洞窟(Grotte de Lascaux) オルダ洞窟(Orda Cave) クリスタルの洞窟(Crystal Caves) アイスリーゼンヴェルト(Eisriesenwelt) 龍河洞、LEDリニューアルオープン(2014/1/31 高知新聞より入手) 龍河洞をコケから守れ!照明LED化で繁殖抑制 高知県香美市の保存会 高知県香美市土佐山田町逆川の龍河洞で、洞内の通路の明かりが全て、蛍光灯から発光ダイオード(LED)照明に切り替わった。壁面のコケやカビの発生を抑える効果が見込まれ、長年、対策に悩まされてきた龍河洞保存会は「鍾乳石の美しさを保てれば」と期待している。 龍河洞内は天井方向を照らす少数のスポット照明のほか、「一般観光コース」(延長約1キロ)に約120基の通路灯を設置。龍河洞保存会によると、大部分が足元を照らす低い位置にあり、光が届く半径数十センチの範囲に緑色のコケやカビが発生、景観を損ねている。 観光客に付着して持ち込まれた胞子や菌が、蛍光灯の熱と光で成長することが原因で、全国の観光鍾乳洞が抱える「共通の悩み」という。龍河洞では年5回ほどの洞内清掃の際、ブラシを使って鍾乳石を洗浄してきた。 山口県美祢市の秋芳洞などが熱を発しないLED照明で発生を抑制している事例を、保存会の岡崎淳一会長が2、3年前に知り、導入を決めた。高知県と香美市の補助金を活用し、昨年12月上旬から約10日間をかけて全て入れ替えた。総事業費は約460万円。 岡崎会長は「景観を損ねるコケやカビを最小限に抑え、訪れた人に鍾乳石本来の美しさを楽しんでほしい」と話している。 ※国内観光洞は源三窟(栃木県)、昇竜洞(鹿児島県)、秋芳洞(山口県)、龍泉洞(岩手県)、稲積水中鍾乳洞(大分県)が2011年に洞内照明をLED化している。龍河洞は6例目。 ※龍河洞ウェブサイト 水連洞、二次生成物に落書き(2014/1/28 南海日日新聞より入手) 鍾乳石に落書き 知名町の「水連洞」 知名町の鍾乳洞「水連洞」で26日、鍾乳石に落書きがあるのを一般社団法人沖永良部島ケイビング協会のガイドが発見した。洞窟の保全を第一に活動する同協会は「島の大切な資源を傷つけるようなことはやめてほしい」と呼び掛けている。 水連洞は総延長1402メートル。広い滝が連続し、地下水をたたえたリムストーンプールが連なる貴重な洞窟で、町文化財に指定されている。 同協会によると、落書きは洞窟の入り口から約1時間歩いた場所で見つかった。日付と思われる「H25 12 14」の文字を四角枠で囲んだ右側に「どうくつをナメルナ ナイスサバイバル」とある。文字は白色で、鍾乳石を削って書かれたものと推測され、「消すことはできない」(同協会ガイド)。 今回に限らず、近年はツアーで見せ場として利用していた洞窟内の木の根が切られていたり、洞窟内で生成するケイブパール(洞窟真珠)が踏まれていたりと、入洞者のマナーを疑う問題が多発しているという。 同協会ガイドの大當健一郎さん(44)は「洞窟探検を紹介するテレビ番組などの効果でケイビングの知名度は上がり、客も増えた一方、その影響が落書きや不法入洞を誘発していることも事実。洞窟に管理人を置くこともできないので、入る人の意識を高めていくことが今できること。どれだけの時間をかけてこの洞窟、鍾乳石ができたのかなどを伝え、マナーの周知徹底をしていきたい」と話した。 ※一般社団法人沖永良部島ケイビング協会ウェブサイト 西国、古代欧州人は浅黒い肌に青い目(2014/1/28 CNN.co.jpより入手) 浅黒い肌に青い目の狩人 7000年前のDNA 【グレートブリテン及び北アイルランド連合王国発】 アフリカ系の濃い色の肌に、北欧系の青い目。スペイン北部で発掘された男性の遺骨のDNAから、こんな想像図が浮かび上がった。 遺骨はレオン近郊の洞窟で2006年に見つかり、現場の地名を取って「ラブラナ1」と名付けられた。生きていたのは約7000年前の中石器時代。農耕が始まる新石器時代より古く、狩猟採集生活を送っていたとみられる。 スペインの国立科学研究機関CSICがデンマークの機関と協力して遺骨のDNAを解析し、英科学誌ネイチャーに結果を発表した。 それによると、ラブラナ1は遺伝学的に現在の北欧人に最も近く、瞳の色は青かったが、肌の色を決める遺伝子はアフリカ系だった。「濃さは分からないが浅黒い色の肌だったことが分かる」と、CSICの研究者は話す。 洞窟は山岳地帯にあって気温が低く保たれていたため、DNAが完全に近い形で保存されていたという。チームは今後、同時に発見されたもう1人の遺骨の解析を試みるとしているが、保存状態はラブラナ1ほど良好ではないという。 ※レオン近郊の洞窟とはLa Brana-Arintero cave systemのこと。 飛騨大鍾乳洞、恒例の氷の渓谷(2014/1/11 中日新聞より入手) 「氷の渓谷」出来上々 飛騨大鍾乳洞にお目見え 高山市丹生川町の観光施設・飛騨大鍾乳洞で10日、山肌に壮大に広がる氷の造形「氷の渓谷」がお目見えした。青白く輝く冬の名物が、観光客を魅了している。 敷地内の斜面にホースを巡らせ、12月下旬から谷水をかけ始め、高さ最大30メートル、幅300メートルの「渓谷」を造った。支配人の長沼伸彦さん(45)は「今年は雪が少なく、寒さが厳しい理想的な天候だった。例年以上に、氷が大きくて厚みがあり、色合いもいい」と出来栄えを語った。 3月10日まで楽しめ、期間中は甘酒が無料で振る舞われる。写真コンテスト(中日新聞社後援)もあり、4つ切りかワイドのサイズで、3月10日までの氷の渓谷のカラー写真を1人2枚まで応募できる。同15日締め切り。問い合わせは飛騨大鍾乳洞(TEL0577−79−2211)へ。 ※飛騨大鍾乳洞ウェブサイト 飛騨大鍾乳洞、酒類の低温貯蔵庫を新設(2014/1/10 飛騨経済新聞より入手) 鍾乳洞でボトルキープ 「飛騨大鍾乳洞」が酒の低温貯蔵庫新設 飛騨大鍾乳洞(高山市丹生川町、TEL0577−79−2211)で1月9日、低温の洞窟内に酒を貯蔵し味の変化を検証する試みが始まった。併せて、一般来場者や修学旅行生を対象とした「ボトルキープ」企画もスタートした。 支配人の長沼伸彦さんによれば、同鍾乳洞は日本の観光鍾乳洞の中で最高地となる標高900メートルに位置し、内部は年間通じて常に摂氏10度前後の低温状態が保たれているという。洞窟内ではこれまでにウドの栽培実験などを行ってきたが、酒の貯蔵検証実験は今回が初めて。 鍾乳洞入り口から150メートルほど進んだ地点に新設した洞窟低温貯蔵庫内には、飛騨の地酒の代表銘柄など32種類160本のほか、5種類のオリジナル限定酒として、高山の各酒蔵とコラボした日本酒3種類「原酒」「吟醸」「特別純米」各500本と麦焼酎240本、山梨県勝沼産「赤ワイン」240本の計2140本が所狭しと並ぶ。 長沼さんは「当鍾乳洞は光や温度変化による品質劣化リスクが低いため、酒類貯蔵には理想的な環境と思われる。今回の取り組みが新たな客層を呼び込むきっかけにつながれば」と期待を寄せる。 酒は低温で長期保存すると独特のまろやかな味わいになるという。地酒160本は実験用のため非売品だが、オリジナル酒は状況を見て今年4月から販売を始める予定(価格未定)。 現在、同鍾乳洞では新商品発売に合わせた「ボトルキープ」の申し込みも受け付けている。「20歳になったらまたおいで」と題した企画は、全国の小中学校修学旅行生が対象。田舎体験を展開する「乗鞍グリーンツー」(高山市丹生川町、TEL0577−79−2523)を通じ同町に宿泊した子どもたちに、オリジナル酒5種類の中から好きな1本を選んでもらい証明書を発行する。20歳を過ぎて鍾乳洞を見学した際、証明書提示で思い出のキープボトルを無料進呈する。 「時の贈り物・ボトルキープ」は一般来場者が対象。購入したオリジナル酒を3年〜10年間、洞窟内貯蔵庫で長期管理し希望日に希望の場所に送り届ける。「誕生日や特別な日の贈り物に最適では」と長沼さん。 営業時間は9時〜16時(4月〜10月は8時〜17時)。入場料は、大人=1,000円、小中学生=500円。 ※飛騨大鍾乳洞ウェブサイト ミニ特別展「初代館長惠藤一郎の洞窟探検と洞窟図」開催(2014/1/8 山口新聞より入手) 洞窟学の創始者・恵藤氏の功績知る 秋吉台科学博物館で特別展 美祢市の秋吉台周辺に点在する洞窟を測量して詳細な資料を作成し、洞窟学の創始者とされる秋吉台科学博物館(同市秋芳町秋吉)初代館長、恵藤一郎氏(1894〜1959)の功績を紹介するミニ特別展が、同博物館で開かれてい る。3月31日まで。 内務省の調査員だった東京大教授、神保小虎氏から依頼を受け、恵藤氏が1920(大正9)年から翌年にかけて測量した滝穴(現・秋芳洞)と景清洞、大正洞、中尾洞の測量図の実物を展示。水の流れる方向や傾斜、洞内の名所などが記され「鍾乳石多し」「美しき石筍あり」といった情報が細か く書き込まれている。測量図は内務省に提出され、秋芳洞などの天然記念物指定の資料となった。 入館無料。午前9時から。2月末までは午後4時、3月は同4時半まで。問い合わせは同博物館(TEL0837−62−0640)へ。 ※美祢市立秋吉台科学博物館ウェブサイト 第24次龍泉洞再測量調査を実施(2014/1/4 入手) 岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉洞」において、第24次龍泉洞測量調査が行われた。日本洞穴学研究所主催。 本調査は2013年12月30日から2014年1月4日にかけて実施。営業時間終了後の深夜に行われ、地底旅団ROVER元老院、東山ケイビングクラブ、東京スペレオクラブ、パイオニアケイビングクラブ、東洋大学探検部ほか計13名により、第2、3地底湖、三原峠の各上層部の未探検ルートが探検された。 第3地底湖の上層部では湖面から+70m付近まで到達。支洞を確認したが、大規模空間の発見には至らなかった。 今後は第3地底湖上層部の探査・測量を継続。また三原峠上層部の探検を行う予定。 ※龍泉洞ウェブサイト 龍泉洞、恋人の聖地に認定(2014/1/2 岩手日報より入手) 岩泉に「恋人の聖地」 龍泉洞と初恋水・百恋水 岩泉町の観光スポット「龍泉洞」と町内のうれいら商店街にある「初恋水(はっこいみず)・百恋水(ひゃっこいみず)」が、「恋人の聖地」に認定された。デートやプロポーズにふさわしいスポットとしてさらに人気が高まりそうだ。町では地域活性化の呼び水として、特色を生かした新たな魅力発信を目指す。 龍泉洞は、洞内の「月宮殿」の辺りを通路奥側から見るとハート形に見えたり、第3地底湖をのぞき込むとハート形が浮かび上がったりと、自然が作り出した神秘的でロマンチックなデートスポットだ。 うれいら商店街にある「初恋水・百恋水」は、「初恋から百歳の恋までかなう」という願いと「冷たい」という方言を掛け合わせた親水空間。現在はイルミネーションが飾られ、周辺の商店街のノスタルジックな雰囲気も楽しめる。 町では今後、聖地にちなんださまざまな催しを展開する予定だ。 ※「恋人の聖地」としては洞窟は初認定で唯一。恋人の聖地プロジェクト ウェブサイト ※龍泉洞ウェブサイト |
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