巷の噂(2012年版)
ちゃんから穴、鍾乳洞でキャンドルナイト開催(2012/12/23 上毛新聞より入手)
鍾乳洞揺らす光 神流

 約40本のキャンドルがつくり出す幻想的な空間を楽しむ「鍾乳洞でキャンドルナイト」が、神流町神ヶ原の鍾乳洞で行われた。2日間合わせて町内外から約20人が参加、楽器演奏や合唱などで楽しい時間を過ごした。
 冬至にあわせて全国的にキャンドルナイトが開催されていることを受け、手作りのイベントを町内でも実施しようと地元出身者らの有志が初めて企画。
 鍾乳洞内には手作りのキャンドルのほか、木の枝やガラスを素材にしたオブジェが飾り付けられた。参加者は温かい食べ物を口にしながら談笑し、交流を深めた。




龍河洞、クリスマスキャンドルナイト開催(2012/12/21 マイナビニュースより入手)
高知県香美市の鍾乳洞がキャンドルで異世界に! 龍河洞でロマン体験

 高知県香美市の龍河洞で「龍河洞クリスマスキャンドルナイト」が開催される。日時は12月22日(土)17:30〜21:30(最終入洞21:00)。入洞料は通常1,000円のところ、800円となる。
 イベントは、国の天然記念物で1億7,500万年の歴史がある「龍河洞」を、キャンドルとLEDを用いてライトアップするもの。普段と違う洞窟の一面を見ることが出来る。
 そのほか、観光案内所「龍河荘ぐる里」1階に、「ナイトカフェ」と題して「MARISOL(マリソル)、「Chimney(チムニー)」、「森の洋菓子厨房PoundetTotty(ポンド・エ・トッティ)」などが出店。
 同施設2階では、19:00から山田高校吹奏楽部有志によるハンドベルの演奏、20:00からは高知工科大学アカペラサークルによるミニコンサートも予定されている。コンサート終了時には、南国市・香南市・香美市特産品が当たるプレゼントコーナーも用意される。
 さらに、龍河洞国際会館下の休憩所では、キャンドル教室を開催。クリスマスツリーキャンドルを作る予定とのこと。参加料は1,000円。
 イベント詳細は香美市観光協会で確認を。




龍泉洞、コウモリうぉっちんぐ開催(2012/12/18 三陸経済新聞より入手)
岩泉・龍泉洞で「コウモリうぉっちんぐ」 オフシーズンの新サービス

 岩泉町の観光鍾乳洞・龍泉洞(岩泉町神成、TEL0194−22−2566)は12月1日から、冬季の洞内案内サービス「コウモリうぉっちんぐ」を行っている。
 龍泉洞は、国の天然記念物に指定されている日本三大鍾乳洞の一つ。洞内にある地底湖の水は、その透明度の高さから「ドラゴンブルー」とも呼ばれ、県内でも人気の観光スポットだが、同洞はコウモリの生息地としての顔も持つ。
 観察の対象となるコウモリは、1938(昭和13)年に同洞と共に国の天然記念物に指定された「コキクガシラコウモリ」や「テングコウモリ」など5種類で、約2000匹が生息する。中には「ニホンウサギコウモリ」などの珍しい種類もいて、冬眠の時期を迎えるこの季節は、観光のトップシーズンが一段落する時期でもあることから、間近でゆっくりコウモリ観察ができる季節の新らたなサービスとしてコウモリ観察企画を今年から始めた。
 コウモリうぉっちんぐは、入洞観覧料のみで参加は無料。洞内各所にいるコウモリを観察しながら、地底湖の解説など洞内案内も行う。、ゆっくりと観覧できるのはオフシーズンならではで、関西から訪れた観光客は「教えてもらわないとどこにいるか分からなかった。こんなに間近にコウモリを見たのは初めて」と満足げに話していた。
 2010年度で17万人あった龍泉洞の入洞者数は、震災の影響で団体客が激減。2011年度は、6万人にまで落ち込んだ。本年度は個人客の出足が例年の85%にまで回復したものの、11月末の時点で12万人にとどまっている。
 龍泉洞事務所所長の小向益男さんは「コウモリうぉっちんぐは、観光客増の起爆剤とはならないかもしれないが、オフシーズンの今、県内からの個人客やリピーターにゆっくり龍泉洞を堪能してもらえれば」と話す。
 来年3月31日まで毎週土曜・日曜・祝日、11時〜と14時〜の1日2回開催。12月20日〜1月20日は平日も同時刻に開催するが、希望者があれば随時実施する。観覧時間は8時30分〜17時。観覧料は大人1,000円、小中学生500円。




「ケイビングジャーナル第46号」発行(2012/12/15 入手)
 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第46号が発行された。A4サイズ46ページ。600円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。
 前号に引き続き、溶岩洞の記事が多く掲載されるようになった。内容は以下の通り。
・グラビア
・スペレオニュース
・イベントカレンダー
・特集 ケイビングクラブ紹介
・赤色立体地図上の黒点と溶岩洞窟との関係調査
・創立50周年記念式典・第31回秋吉台ケイビング集会報告
・坑道内の二次生成物
・シシリー島エトナ火山の火山洞窟
・フランス中部の洞窟−1 ペリゴール地方の洞窟
・洞窟書籍新刊紹介
・プロジェクトボード
・学会からのお知らせ
・編集部からのお知らせ
 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2700円も可能。ジュンク堂書店池袋本店、ODBOX ANNEX店(上野)、カモシカスポーツ 山とスキーの店(高田馬場)、カモシカスポーツ 山の店・横浜店、竜ヶ岩洞(浜松)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)でも購入可能。




3DS「スペランカー」、バーチャルコンソールに登場(2012/12/12 ITmediaより入手)
膝の高さから落ちると死ぬ "最弱"主人公、3DSのバーチャルコンソールに見参

 伝説の名作(迷作?)「スペランカー」がニンテンドー3DSのバーチャルコンソールに登場する。Tozai Gamesより12月19日配信予定で、価格は500円。
 タイトルの「スペランカー」とは、簡単に言えばアマチュア探検家のこと。伝説のピラミッドが眠るという地底洞窟を、探検家となって進んでいくアクションゲーム……なのだが、「膝の高さから落ちると死ぬ」「石につまづいただけで死ぬ」「下り坂でジャンプすると死ぬ」「コウモリの糞に当たると死ぬ」などなど、ゲーム内容よりむしろ「主人公のひ弱さ」で有名な作品だ。
 しかし、操作にさえ慣れれば良作という声も多く、ゲーム好きの間ではいまだに根強い人気も。まだ遊んだことのない人は、この機会にぜひダウンロードしてみては。

※関連記事
6/22 PS3「みんなでスペランカー」、「若干きつめの灼熱の溶岩流の洞窟」追加配信
5/23 PS3「みんなでスペランカー」、期間限定値下げと「やけに厳しい光ごけに覆われた洞窟」追加配信
4/18 PS3「みんなでスペランカー」、「相当ひねくれた古代生物の化石場」を追加配信
3/28 PS3「みんなでスペランカー」、「もっとどぎつい極寒の地底氷河」を追加配信
2/22 PS3「みんなでスペランカー」、「ちょっとあくどい古代遺跡」を追加配信
1/20 PS3「みんなでスペランカー」、「やや意地悪な水が湧き出る洞窟」を追加配信

「スペランカー」ニンテンドーウェブサイト





洞窟壁画の動物の動きは近代芸術より正確(2012/12/10 AFP通信より入手)
洞窟壁画の動物の動き、近代芸術より正確 研究

【アメリカ合衆国・ワシントンD.C.発】
 先史時代の洞窟壁画の描き手たちは、近代の芸術家よりも四足歩行の動物の動きをとらえるのが上手だったとする研究が、5日の米科学誌「プロスワン(PLoS ONE)」に掲載された。
 研究を発表したのはハンガリー、ブダペスト(Budapest)のエトベス大学(Eotvos University)の研究チーム。四足歩行の動物はそれぞれの脚を動かす方法に類似点があり、1880年代前半に英写真家エドワード・マイブリッジ(Eadweard Muybridge)がこの動きの流れを研究した。
 研究チームは洞窟壁画に描かれたウシとゾウの絵画を分析。また、ウマやゾウなどの動物が運動する様子を描いたさまざまな像や絵画も調べた。
 結果、動物の歩く姿や小走りする姿を描いた像や絵画の中には、科学的には脚の場所が間違っているものがしばしば存在した。
 研究チームによると、先史時代の絵画では誤りは46.2%でしか見られなかったが、「マイブリッジ以前の近代芸術」では83.5%の事例で、運動する動物の姿が誤って表現されていた。一方、1887年以降は、この誤りも57.9%まで下落したという。
 研究チームは、動物の運動を描く人類の能力が1887年以降になぜ向上したのかについては明らかになっていないと述べている。




豪州、洞穴から有袋類の化石発見(2012/12/8 時事通信より入手)
ジャンボサイズのコアラ? 豪州の有袋類化石

【アメリカ合衆国発】
 オーストラリアの中新世中期(1500万年前ごろ)の地層から発見された有袋類の一種の化石を詳しく調べ直したところ、体重が推定約70キロもありながら、現代のコアラのように樹上で暮らしていた可能性が高いことが分かった。同国のニューサウスウェールズ大などの研究チームが8日までに米科学誌プロス・ワンに発表した。
 同国北東部クイーンズランド州には哺乳類の化石が多数発見され、世界遺産に登録されている地域があり、この地域の洞穴から化石が見つかった。当初は主に歯の分析から、現代のウォンバットのように地上で植物を食べていたと考えられた。

※世界遺産「オーストラリアの哺乳類化石地域」のナラコーアテ・ケイブ国立公園内の洞穴から見つかったと思われる。




韓国、洞穴の影響で地盤沈下(2012/12/7 朝鮮日報より入手)
相次ぐ地盤沈下、地下に空洞8ヵ所 忠北・清原

【大韓民国発】
 忠清北道清原郡加徳面青竜里にある畑の真ん中で地盤沈下が発生したことを受け、当局が安全診断の作業など総合対策の整備に乗り出した。鉱害管理業務を担当している知識経済部(省に相当)傘下の中部鉱山保安事務所は6日「地盤沈下が発生した畑の近くで第1次ドリル調査を実施した結果、8つの空洞を発見した」と発表した。
 この畑では今年9月半ばに突然地面が陥没し、直径20メートル、深さ10メートルの大きな穴ができた。住民たちはさらなる陥没を懸念し、不安にさらされている。中部鉱山保安事務所の関係者は「現場から離れた住宅付近でも小さな空洞が発見されたが、石灰岩地帯に自然に形成された小さな洞窟だとみられる。来年2月までに約10ヵ所で追加のドリル調査を行い、安全性について細かくチェックする計画。住宅崩壊の危険性はない」と語った。
 しかし住民たちは、2007年以降3回にわたって地盤沈下が発生していることから、農耕地の安全確保のため、根本的な対策の整備を訴えている。里長を務めるオ・チュンセさん(48)は「危険区域に選定された地域は韓国政府が購入すると約束したため、調査の結果を見守りたい。住民の不安を必ず解消してほしい」と語った。
 この地区では07年にも畑の一部が突然陥没し、直径5メートルほどの穴ができた。当時は穴に土を入れて復旧作業を行ったが、事故そのものは自然災害とされ、畑の持ち主に対し被害の補償はなされなかった。農耕地一帯は石灰岩地帯で、地下に小さな洞窟が自然に形成され、雨水で地盤が弱まり農耕地が崩落したと分析されたからだ。その後、10年にも同地区のクムゴク貯水池の底が割れ、農業用水が割れ目に流れ込むという事故が発生した。
 この水は付近の鉱山の坑道に流れ込み、石灰岩が地盤を形成している青竜里一帯で地盤沈下を加速させた。忠清北道と清原郡は、鉱山業者に対する採掘作業許可を延長しなかった。




龍泉洞、潜水調査報告会を開催(2012/11/29 三陸経済新聞より入手)
岩泉「龍泉洞」41年ぶりの潜水調査報告会−謎の地底湖、解明へ

 岩泉町の観光拠点として知られる鍾乳洞「龍泉洞」(岩泉町神成)で41年ぶりに潜水調査が行われ、その報告会が11月24日、岩泉町民会館で開かれた。
 調査は1968(昭和43)年に潜水事故の発生により中断して以来、実に41年ぶり。報告会では、2009年から2011年に行われた日本洞穴学研究所(同)による潜水調査の成果が発表された。
 調査は3年間で4度、12人のダイバーによる累計36回の潜水を実施。これまでの調査資料との整合性を得るため、測量や映像撮影などを行い、現時点での総延長が3631メートルであることを確認したほか、ダイバーと水中ロボットによる計測と映像で、地底湖の最大深度が85メートルであることがわかった。
 今回は第5地底湖の奥につながる未解明の「X洞」の入り口まで初めて到達し、深度100メートルを超える巨大な水の層が存在するとの仮説を立てるに至った。映像記録により、水の中には存在しないはずの鍾乳石らしき石も確認するなど、今後の調査活動への足掛かりとなる成果を得た。
 潜水調査の総指揮を務めた同研究所の久保彰良研究員は「まだまだ未解明な部分の多いが、今後の調査によっては、世界遺産に匹敵すると鍾乳洞となる可能性がある。龍泉洞を町の財産として、環境を守りながら観光資源として生かす方法を考えてもらえれば」と話す。
 同町の観光拠点である龍泉洞は、国の天然記念物に指定される日本三大鍾乳洞の一つ。世界屈指の透明度を誇る地下水は、水質の良さから名水百選にも選ばれ、同町の飲料水のほとんどを賄う。これまでに地底湖が8つ確認されているものの、その全容はまだ明らかになっておらず、「謎の地底湖」としてメディアに取り上げられるなど、注目を集めてきた。
 同研究所は来年5月、第2地底湖の計測や石のサンプリング調査を行う予定。




伊国、宇宙飛行士が訓練中に新種ワラジムシを発見(2012/11/27 アストロノーツより入手)
宇宙飛行士が地下訓練中に新種のワラジムシを発見

 イタリアの地下洞窟で行われていた宇宙飛行士らの訓練で、新種のワラジムシが発見された。
 国際宇宙ステーション(ISS)参加国の宇宙飛行士の訓練のひとつとして、地下洞窟で数日間過ごす「CAVES」(人間の行動とスキルを訓練評価する共同探検)がある。多国籍のクルーが極限環境の中で、気象学、測量学、地質学、地下生物分類学などの調査を実施するというものだ。
 2012年のCAVESは、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんらも参加してイタリアのサルディーニャ島で9月に実施された。生物調査の対象となったのは小さな池に住む甲殻類だ。洞窟内の池の近くに餌を置き、数日後にサンプルを回収した。
 科学コーディネイターのJo de Waeleさんと宇宙飛行士らが地上に持ち帰ったサンプルを生物カタログと照合し、さらに分子分析で確認したところ、そこに新種のワラジムシが含まれていることがわかった。
 ワラジムシはかつて水中から陸上に上がり陸上生活に完全適応した唯一の甲殻類(カニやエビなどの類)だが、今回発見されたのは、さらに進化サイクルを一周して再び水中に戻ったワラジムシと見られる。
 「ごく少数いる水中ワラジムシは、陸上にいるワラジムシの原始的なものと考えられていました。しかし今回の発見で、ワラジムシが再び水中生活へと進化したということが明らかになりました。これはとても重要な発見です」(ワラジムシ研究者のStefano Taitiさん)。
 「CAVESの本来の目的は宇宙飛行に備えた訓練ですが、今回の発見で、科学調査プログラムとしても非常に興味深いものだということが示されました」(訓練計画担当者のLoredana Bessoneさん)。
 欧州宇宙機関(ESA)のウェブサイトでは、CAVESでの訓練の様子を動画で見ることができる。




龍泉洞デザインのクリアファイルが発売(2012/11/22 入手)
 岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉洞」をデザインしたクリアファイルが新発売されていることがわかった。
 これは岩手の風景や東北6大祭りを人気イラストレーターが描いた「Artist☆Collection ご当地クリアファイル」のひとつ。「bP0 龍泉洞」は漫画家「あずまゆき」により、地底湖に浮かぶ女の子が描かれている。
 ドラゴンブルーと称される神秘的な地底湖と、清楚で可愛らしい女の子の組み合わせであり、ほのかに湖面に映り込む女の子の姿がこの地底湖の水の透明度を表しているとのこと。
 A4サイズ。250円。
 購入は龍泉洞向かい「龍泉洞観光会館」、JR盛岡駅、またはArtist☆Collection通信販売にて。通信販売はバラ売り不可となっている。




向山満氏死去(2012/11/18 時事通信より入手)
NPO代表が滑落死 コウモリ保護活動中 秋田

 18日午前11時ごろ、秋田県北秋田市森吉の森吉山(1454メートル)山中で、NPO法人「コウモリの保護を考える会」(盛岡市)代表向山満さん(70)=青森県階上町角柄折=が滑落したと、同行していた仲間2人から110番があった。秋田県警北秋田署員らが現場に急行し、午後2時半すぎに滑落場所から約50メートル下の谷底で向山さんを発見したが、死亡が確認された。
 同会は東北地方のコウモリの保護や生態調査などを行っている。向山さんらは同日午前8時半ごろから、コウモリが生息する森吉山の洞窟に向かっていた。午前中から雪が降っていたという。

※向山満氏は日本洞穴学研究所の研究員も務めていた。




あぶくま洞、東電へ減収分を賠償請求(2012/11/15 朝日新聞−地域版より入手)
あぶくま洞の減収分などを賠償請求

 田村市は14日、原発事故で損害を受けたとして、東京電力に対し、10億円の賠償を請求した。本格的な賠償請求は今回が初めてで、市内にある県内有数の観光施設「あぶくま洞」の来場者減による減収分が半分近くを占めた。
 市によると、今回は昨年3月11日から今年3月31日までに生じたとする損害分を請求の対象とした。
 あぶくま洞は毎年30万人余りが県内外から訪れる行楽スポットだが、昨年度は原発事故のあおりで5万3000人に激減。売り上げが落ちた分として、4億5600万円を求める。入水鍾乳洞の来場者減や「あぶくまの天然水」の売り上げ減など、主要産業である観光関連の請求額は計5億円を超える。
 田村市は約4万人の市民全員に義援金(30キロ圏内は21万円、ほか2万円)を支給している。それに要した経費として、2億7000万円も盛り込んだ。

※関連記事
9/29 あぶくま洞、来場者数が低迷
8/18 あぶくま洞、来場者数が徐々に改善





帝釈峡遺跡群の発掘調査50周年記念シンポジウムが開催(2012/11/13 産経新聞より入手)
帝釈峡遺跡群の研究成果 神石高原 発掘調査50周年記念シンポ 広島

 県北部の神石高原町と庄原市東城町にまたがる帝釈峡遺跡群の発掘調査50周年記念シンポジウムが、神石高原町の総合交流センターじんせきの里で開かれた。発掘調査を進めている広島大考古学研究室と両市町・教委が主催。地元住民ら約150人が集まった。
 まず、専門家がスライドを使って50年間の研究成果を紹介。竹広文明・広島大准教授は縄文から旧石器時代に至る地層から動物(哺乳類、鳥類、魚介類など)の骨や石器などが多数出土し、狩猟生活が継続して行われてきたと説明。さらに、石器の普及から「旧石器人(骨)」の発見に期待をつないだ。
 また、中橋孝博・九州大教授は同遺跡群で見つかった縄文人の特徴について説明。熊本大埋蔵文化財調査センターの石丸恵利子さんは動物考古学の立場から当時の暮らしと自然環境について話した。
 このあと、地元代表らが「遺跡の活用」をテーマに討論。地元での人材育成や観光ルートの開拓など文化財を生かした地域活性化へ向けて意見交換した。
 同遺跡群は約20キロ四方の範囲に約50ヵ所の洞窟・岩陰遺跡があり、これまでに13ヵ所を調査。調査は昭和37年から毎年実施され、昨年で50年を迎えた。

※帝釈峡遺跡群には白石洞窟遺跡、観音堂洞窟遺跡、大風呂洞窟遺跡、弘法滝洞窟遺跡、豊松堂面洞窟遺跡などがある。書籍「中国山地の縄文文化 帝釈峡遺跡群」に詳しくある。




企画展「秋吉台のコウモリ」が開催(2012/11/5 山口新聞より入手)
コウモリは益獣です 美祢市歴史民俗資料館で企画展

 美祢市歴史民俗資料館(高橋文雄館長)で3日、本年度の企画展「秋吉台のコウモリ」が始まった。県内初公開のコウモリの透明標本などを通じて、いまだに謎の多いコウモリの魅力を伝える。コウモリの研究を続けている秋吉台科学博物館の石田麻里学芸員は「怖いイメージを払しょくし、身近に感じてもらえれば」と話している。25日まで。
 秋吉台地域に数多くある洞窟はコウモリの生息地だが、地元でもあまり知られていないため、コウモリについて学んでもらおうと企画。「吸血コウモリ」など怖いイメージがあるが、世界に生息する約1100種類のうち、血を吸うのは3種類だけで日本には生息しておらず、害虫を食べる益獣という面もあるという。
 透明標本は、軟骨と硬骨を色で染め分け、筋肉を透明になるよう加工。透明標本にすることで筋肉と骨の位置関係が明確になり、成長につれて軟骨から硬骨に変わっていく様子も観察できる。





白保竿根田原洞穴、約2万〜9000年前は墓の可能性(2012/11/4 時事通信より入手)
2万〜9000年前は墓か 埋葬でなく遺体安置 沖縄・石垣島の洞穴遺跡

 年代の直接測定では国内最古の人骨が発見された沖縄県・石垣島(石垣市)の「白保竿根田原洞穴」は、約2万年前から約9000年前までは墓として使われていた可能性が高いと、琉球大や沖縄県立博物館・美術館、同埋蔵文化財センターの研究グループが4日、横浜市で開かれた日本人類学会で発表した。
 埋葬ではなく、遺体を洞穴の入り口付近や岩陰に安置したと推定される。沖縄では、縄文時代から近世にかけても遺体を土に埋めない「風葬」や「崖葬」と呼ばれる葬法の人骨が見つかっており、琉球大医学部の土肥直美非常勤講師(元准教授)は「旧石器時代の葬法の理解を深める貴重な事例だ」と説明している。
 この洞穴は来春開港予定の新石垣空港の敷地内にあり、2010年に発見された人骨は、コラーゲンを抽出して放射性炭素を測定する方法で、約2万4000年前のものと確認された。
 研究グループは、10年度に発掘された約2万〜9000年前の人骨片と歯計約400点について、骨の位置関係や部位の特定による接合作業を進め、歯の種類や形を調べた。
 その結果、少なくとも約20人分あると分かり、10〜40歳前後の男女と推定。子どもは1人だけだった。この年代の地層では食料にしたイノシシの骨や石器類が見つかっておらず、この洞穴には住んでいなかったことが判明。人骨の破損や表面の劣化が激しいことなどから、埋葬ではなく、遺体を安置する方法で葬られた可能性が高いと結論付けた。

※関連記事
10/2  新石垣空港問題、原告訴えを棄却
 9/23 新石垣空港問題、日本洞窟学会会長が供用に懸念
 8/14 白保竿根田原洞穴、モニタリング委員会で保護を確認





「死ぬまでに入ってみたい世界の神秘的な洞窟15選」が発表(2012/11/2 入手)
 世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」による死ぬまでに行きたい世界の絶景を紹介するバケットリスト(棺桶リスト)において、「死ぬまでに入ってみたい世界の神秘的な洞窟15選」が発表された。結果は以下の通り。
順位 洞穴名 所在地 備 考
1位 ディアマンティナ洞
(Chapada diamantina/ディアマンティナ洞窟)
ブラジル・バイーア州 観光洞
2位 パヤウ洞
(Gua Payau/ディアケイブ
マレーシア・サラワク州 世界遺産(自然) 観光洞
3位 ネルハ洞
(La Cueva de Nerja/ネルハ洞窟)
スペイン・アンダルシア州 クロマニヨン人住居跡が発見 観光洞
4位 ラゴ・アズゥ洞
(Gruta do Lago Azul/ブルーレイク洞窟)
ブラジル・マト・グロッソ・スウ州 ブラジル版青の洞窟 観光洞
5位 シュコツィアン洞
(Skocjanske Jame/シュコツィアン洞窟群)
スロヴェニア・クラス地方 世界遺産(自然) 観光洞
6位 ジェイタ洞
(Jeita Grotto/ジェイタ洞窟)
レバノン・ベイルート県 観光洞
7位 マンモス洞
(Mammoth Cave/マンモスケーブ)
アメリカ・ケンタッキー州 世界遺産(自然) 観光洞
8位 アイスリーゼンヴェルト
(Eisriesenwelt/ヴェルフェンの氷の洞窟)
オーストリア・ザルツブルグ州 世界最大の氷洞 観光洞
9位 フィンガルズ洞
(Fingal's Cave/フィンガル洞窟)
イギリス・スコットランド 海蝕洞 玄武岩の柱状節理
10位 芦笛岩
(芦笛岩/リードフルート洞窟(芦笛岩)
中国・広西チワン族自治区桂林市 観光洞
11位 ゴロンドリナス洞
(Sotano de las Golondrinas/スワローズの洞窟)
メキシコ・サン・ルイス・ポトシ州 竪穴洞口は−370m
12位 青の洞窟
(Grotta Azzurra/Blue Grotto(青の洞窟))
イタリア・カンバニア州ナポリ県 海蝕洞
13位 カタコンベ   
14位 ラス・マノス洞
(Cueva de las Manos/クエバ・デ・ラス・マノス)
アルゼンチン・サンタ・クルス州 世界遺産(文化) 洞窟壁画
15位 ガンガラーの谷 日本・沖縄県 イキガ洞などと崩壊した洞窟 観光洞





露国、アザス洞窟の体毛は60〜70%の可能性で雪男(2012/11/1 朝日新聞より入手)
ケメロボ州
雪男の確率「60〜70%」 西シベリアで発見の体毛

【ロシア連邦・中央連邦管区モスクワ発】
 イエティ(雪男)と呼ばれる謎の動物の体毛である確率は60〜70%。ロシアの西シベリア・ケメロボ州で米ロなどの研究者が昨年秋に洞窟で見つけた毛について鑑定した結果、そうした結論に達したと、ロシア国立気象大学のサプノフ主任研究員がノーボスチ通信に明らかにした。
 昨年秋に国際会議を開いたケメロボ州政府も10月29日、サンクトペテルブルクの研究所で毛のDNA鑑定が終わったと発表。サプノフ氏の言葉を引用し、「アザス洞窟で見つかった10本の毛は人間のものではない。哺乳類のものだが、クマやヤギ、オオカミなどの動物でもない」と伝えた。
 サプノフ氏は同通信に対し、「電子顕微鏡での体毛検査や核DNAの抽出を通して、60〜70%の確率で、どの生物のものかを言える。チンパンジーよりはヒトに近い」と述べ、アザス洞窟で見つかった足跡も95%の確率でイエティのものといえると主張した。
 ケメロボ州で昨年開かれた国際会議には米国、ロシア、カナダなど5ヵ国の専門家が参加し、イエティの目撃証言が相次いだ洞窟や周辺の山を探索。洞窟の足跡の一つから毛が見つかっていた。一方で、一度も死体が見つかっていないなど異論もあり、論争を呼んでいる。

※アザス洞窟(Azassky cave)。




新石垣空港問題、原告訴えを棄却(2012/10/27 沖縄タイムスより入手)
新石垣空港訴訟 控訴審も棄却

 新石垣空港の地盤に危険性があるなど設置許可は違法だとして空港敷地の共有地主75人が国の許可取り消しを求めた訴訟の控訴審で、東京高裁(南敏文裁判長)は26日、一審と同様に原告の訴えを棄却する判決を下した。原告は判決を不当として上告する方針。
 主な争点となったのは、原告が滑走路地下に洞窟があり陥没する恐れがあると指摘した「安全性」と、予定地内の洞窟に生息する絶滅危惧種のコウモリや、赤土流出によるサンゴなど「生物や環境への影響」。
 原告は滑走路崩落の可能性を指摘する専門家の見地などを主張したが、判決では「空港の安全性に具体的な影響を及ぼす程度の危険があると根拠づける内容ではない」と判断。県が補強するための構造物を設置したことからも違法ではないとした。
 環境保全の面では、コウモリの生息環境に配慮した人工洞窟の設置や赤土流出のための対策など「環境保全のため相応の配慮をしている」として違法性は認めなかった。
 判決後、記者会見した原告「八重山・白保の海を守る会」の生島融事務局長は「空港の安全性に対して裁判所は何も言っておらず、完成検査で明らかになるものだとすべて先送りした。検査に合格したらさらなる裁判を起こす可能性も十分ある」と述べた。
 同空港は来年3月の開港が予定されている。

※関連記事
9/23  新石垣空港問題、日本洞窟学会会長が供用に懸念
8/14  白保竿根田原洞穴、モニタリング委員会で保護を確認





龍泉洞秋祭りを初開催(2012/10/24 三陸経済新聞より入手)
岩泉町・龍泉洞で秋まつり 地域の魅力と連携強化で観光客増へ

 日本三大鍾乳洞の一つ岩泉町・龍泉洞(岩泉町神成)の園庭で10月21日、初の「龍泉洞秋まつり」が開催された。
 龍泉洞では、明治時代から毎年5月の安全祈願祭とともに祭りを行ってきたが、今年からはイベント数を増やして夏と秋にも祭りを開催。震災の影響で落ち込んだ観光客数を呼び戻し、マツタケや短角牛など町の特産品のPRにつなげている。前日に開催した街コンとも連携し、この日は「新カップル」が10組ほど訪れた。
 祭りの目玉は、特産品「岩泉まつたけ」の格安販売。同町で10月中旬まで行われていたマツタケ料理キャンペーンの一環で岩泉商工会が出店。マツタケをぜいたくに詰めた箱売り(5,000円、1万円)は、午前中のうちに20箱以上を売り上げた。三陸沿岸の山田町からは「カキ小屋」も出店し、1個100円の蒸しガキ目当てに客が列をなした。
 県外から訪れた観光客は、「三陸旅行でマツタケとカキを一度に食べられてうれしい」と笑顔で話した。
 同町役場の三浦智子さんは「町内のイベントと連動することで、町ぐるみで観光資源をPRしていく。まずは町民に足を運んでもらい、地元の人に愛されている龍泉洞にしていきたい」と話した。
 鍾乳洞の営業時間は8時30分〜17時。観覧料は大人=1,000円、中学生以下=500円、幼児=無料。




本部半島ジオパーク認定に向けてシンポジウム開催(2012/10/24 琉球新報より入手)
地元ガイド育成急務 本部ジオパークシンポジウム

 円錐カルストなど本部半島の天然資源を保全・活用するため、ジオパーク認定へ活動する本部半島ジオパーク推進協議会と琉球列島ジオサイト研究会によるシンポジウムが21日、名護市中央公民館で開かれた。研究者や協議会事務局、フロアの参加者が意見交換し、認定へ向け、地元ガイド育成を急ぐことや住民への啓発活動などを推進するよう提言があった。
 シンポジウムでは協議会顧問を務める尾方隆幸琉大准教授(地理学)をはじめ、協議会の研究員が本部半島の石灰岩などについて学術的な意義を解説。事務局からは住民を対象にした普及・啓発活動の報告があった。
 報告を受け、推進協の田中英治会長は「観光、経済と調和した持続的発展に期待するが、住民への情報の浸透、認定後のガイドをどう育てるかが課題だ。日本語だけでなく多言語ガイドも必要だ」と指摘した。
 今帰仁城跡のガイドを務める山内道美さんは「グスクに使われる石灰岩や石積みから人の歴史と地球の歴史を語れる。ジオパークとの出合いで新たな魅力が加わった」と強調した。
 フロアとの意見交換では「植生や生活の視点もガイドに加えてほしい」などの提言があった。尾方准教授は「ジオパークを通し地球の営みを学ぶきっかけになれば。提言であったように、物だけでなく人の営みを前面に出すなどガイドの切り口に活用したい」と話した。
 ジオパークは地球科学的な遺産を教育活動や観光資源として活用するもので、協議会は2013年3月に国内の認定団体へ申請を準備している。今回は情報を市民と共有し、今後の活動に反映させようと開かれた。




青龍窟、写真展で内部を公開(2012/10/23 毎日新聞−地方版より入手)
洞窟写真展:国天然記念物「青龍窟」内部写真を展示 苅田町有志が撮影 平尾台自然観察センター

 国天然記念物の鍾乳洞「青龍窟」(苅田町、奥行き約2キロ)の内部を撮影した洞窟写真展が小倉南区平尾台の平尾台自然観察センターで開かれている。31日まで。月曜休館。
 平尾台の北東にある青龍窟は観光化されておらず、入り口付近を除き、経験者の同行なしに一般の見学は困難で、入洞時は同センターへの届け出を呼びかけている。
 今回、苅田町職員と町民の有志グループ「青龍窟撮影プロジェクト」(6人)が2〜6月に計3回、内部を撮影。はうように奥深く分け入り、石灰石と水の流れが作り上げる洞内ならではの造形美を捉えた300点から19点を選んで紹介した。プロジェクト代表で同町お知らせ係長の工藤隆敏さん(44)は「鍾乳石が並ぶ光景は神秘的です」と述べ、鑑賞を呼びかけている。
 問い合わせは同センター093−453−3737。




本栖風穴第1、富士五湖消防本部が救助訓練(2012/10/20 山梨日日新聞より入手)
溶岩洞穴で救助訓練 富士五湖消防本部 転落事故を想定

 富士五湖消防本部は19日、富士河口湖町本栖の溶岩洞穴「本栖第1風穴」で、洞穴内への転落事故を想定した救助訓練を行った。
 同所では2009年3月、川崎市の大学生がワイヤのはしごを登って地上に出ようとした際、転落。骨盤を折るなどの重傷を負った事故があった。特殊な場所での救助により迅速に対応できるようにしようと、今回初めて実施した。
 同消防本部の職員15人が参加し、ロープを使った救助に詳しいインストラクターから、ロープの張り方や救助手順について説明を受けながら、訓練に取り組んだ。洞穴の入り口上にロープを張り、深さ23メートルの洞穴を職員が滑車を使い上り下りし、要救助者に見立てた職員を引き上げた。
 渡辺正通消防次長は「登山ブームもあり、富士山の麓には多くの人が訪れている。訓練を生かし、万が一の際はできるだけ早く安全に救助したい」と話していた。

※本栖風穴第1は、総延長494.3m・高低差65mの国指定天然記念物の溶岩洞。洞口は2つあり、第1洞口が−16m、第2洞口が−23mといずれも竪穴である。2009年3月28日、神奈川大学アドベンチャークラブの男性が第2洞口をワイヤーラダーにて登攀中に20m滑落、骨盤骨折などの重傷を負っている。




中国、万象洞で保護プロジェクト(2012/10/20 新華社通信(毎日中国経済)より入手)
「地下の芸術宮殿」を守ろう 中国・甘粛省で鍾乳洞の保護プロジェクト

【中華人民共和国発】
 中国・甘粛省隴南市武都区は、武都の鍾乳洞、万象洞の保護プロジェクトを始動した。ビジターセンターや陳列館などを建設して、観光による自然景観への影響や破壊を軽減する。
 万象洞は、武都漢王鎮の南を流れる河川、白竜江沿岸にある樺林山の中腹に位置する。地質専門家によると、2億5000万年の歴史を持っており、中国西北地域ではめったにない鐘乳洞で、中国の4大名洞窟の1つ。洞窟の総面積は36万平方メートル。洞窟内はまるで仙境のような光景が広がっており、無限な想像力や美的感覚を人々に与えてくれる。規模が大きく、芸術的価値が高いため、「地下の芸術宮殿」と言われる。




サキタリ洞、1万2000年前の人類化石と石器が同一場所で発見(2012/10/19 琉球新報より入手)
1万2000年前の人骨発見 南城市・サキタリ遺跡 石器と同時、国内初

 県立博物館・美術館(白保台一館長)は、南城市のサキタリ洞遺跡から、約1万2千年前の旧石器時代の地層から、人骨化石や石英製石器、貝、食べかすとみられるイノシシの骨を発見した。同館によると、旧石器時代の人骨と石器が同じ遺跡で出土したのは初めてで、国内最古の事例となる。白保館長らが19日午前、発表した。
 1万8000年前(旧石器時代)の「港川人」の人骨化石以降、7〜6000年前(縄文時代)の土器文化が出現するまでの間、人骨や石器が発見されていなかったことから、同発見は県内での両時代の空白を埋めるものとされる。
 見つかったのは、子どもの犬歯1点と石英製石器3点、周辺では採れない海産の貝2点、食べかすとみられるイノシシなどの骨。今回の発見で、沖縄で石英が石器石材として使われていたことも初めて分かり、今後は類例が増えていくことも期待されるという。
 南城市玉城のサキタリ洞遺跡は、「港川人」が発見された場所に近く、2009年から調査を始め、11年7〜8月に遺物を発見し、年代について分析していた。
 同館は「旧石器時代の人類の文化を解明する手掛かりとなる」としている。

※「サキタリ洞」は漢字で「酒垂洞」と書く「おきなわワールド」に併設する「ガンガラーの谷」のケイブカフェのある洞窟。この洞窟にて「サキタリ洞遺跡発掘調査速報展(資料展示)」が10月20〜21日、27〜28日の4日間、9:30〜17:30にて開催される。入場無料。




面不動鍾乳洞、面不動モノレールが電動式へ(2012/10/12 産経新聞−地域版より入手)
天川の面不動モノレールもエコ 電動式にリニューアル 奈良

 世界遺産の大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)などの眺望が楽しめる天川村洞川(どろがわ)の「面不動モノレール」が、環境に配慮した電動式にリニューアルし、運行を始めた。運営する洞川財産区は「これから本番を迎える紅葉を観光客に楽しんでほしい」と話している。
 面不動モノレールは約5年前、エンジン動力の4人乗りモノレールとして設置された。昨年9月の紀伊半島豪雨被害で落ち込んだ客足の回復を目的に今回、4両編成の16人乗り電動式にリニューアル。丸太をイメージした円柱形の車体で、焦げ茶色のアーチ屋根を取り付けた。
 洞川地区内の洞川八幡宮から面不動鍾乳洞(県指定天然記念物)入り口までの約174メートル区間(高低差66メートル)を片道約5分で結ぶ。
 標高約900メートルの頂上付近からは、大峰山系の眺望が楽しめる。
 運賃は、中学生以上300円(往復500円)、小学生以下200円(同300円)。問い合わせは、面不動茶屋(рO747−64−0352)。




防水ウェアラブルビデオカメラ/HDR−AS15が発売(2012/10/12 入手)
Tough TG-620 ソニーマーケティング株式会社から小型防水ウェアラブルビデオカメラ「アクションカム HDR−AS15」が10月12日に発売された。
 本機種はハウジングによる防水を採用。水深60mまでの水中撮影も可能で、防塵性能、耐落下衝撃性能(1.5m)も備えている。
 アングル設定は170度の超広角、120度の電子式手ブレ補正の2つ。1/2.3型“Exmor R”CMOSセンサーを搭載しており1670万画素、暗部の階調性を保ったHD撮影が可能となっている。連続撮影は185分。
 サイズは24.5×47×82mm(幅×奥行き×高さ)、重量90g。付属のウォータープルーフケース「SPK−AS1」は35.5×105.5×71mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約85g。
 操作性はシンプルで、録画ボタンを含めてボタンは3つのみ。表示パネルを備えているものの、録画映像をその場でモニタリングすることは不可となっている。Wi−Fi経由でスマートフォンやタブレットで映像確認ができるが、洞穴ロケーションによっては有効ではない。
 洞内では、別売アクセサリーのウォータープルーフヘッドマウントキット「VCT−GM1」(3,675円)、液晶モニターユニット「AKA−LU1」(10,500円)が重宝すると思われる。
 カラーバリエーションはブラックのみ。
 価格はオープン(実勢価格26,800円〜)。




中国、中仏が双河洞を共同調査(2012/10/10 新華社通信(毎日中国経済)より入手)
中国最長の洞窟、中仏が共同調査

【中華人民共和国発】
 2012年10月8日、中国とフランスの専門家からなる調査隊はこのほど、貴州省綏陽県にある中国最長の洞窟、双河洞の共同調査を開始した。調査隊は前回の調査に引き続き双河洞の長さを測量し、洞窟内の岩層・生物の調査を行う。新華社が伝えた。
 綏陽県委員会宣伝部の情報によると、今回調査が行われる竜塘子水洞は双河洞の支洞の中でも最も新しく、成長を続けている洞窟だ。この洞窟の入口は周囲を絶壁に囲まれた天坑(自然に陥没してできた巨大な穴)の底部にある。調査隊は未知の洞穴生物の探査を行うほか、竜塘子水洞がこれまでに見つかった洞窟とつながっているかどうかを検証する。
 双河洞は118本の大小さまざまな支洞と4本の地下水脈からなり、上下4層に分かれ、33の入口がある。これまでに確認された長さは138キロ。専門家はこれほど複雑な構造が形成された理由として「山から雨水が絶えず浸透し、岩石が溶解して形成された」との見方を示した。
 洞窟内には石筍、石柱などの鍾乳石が混在しているほか、盲魚、オタマジャクシ、多足類、コウモリ、ヨコエビなどの洞穴生物が発見されている。専門家は「今回の調査は今後のカルスト地形研究に向けて重要な意義を持つ」と語った。

※「双河洞(Shuanghe Dongqun)」は2012年10月10日現在、総延長145,891mとして世界第12位、アジア第1位にランキングされている。




第25回日本鍾乳洞サミットが開催(2012/10/6 山口新聞より入手)
海外観光客誘致へ魅力発信 美祢で日本鍾乳洞サミット

 全国屈指の大鍾乳洞、秋芳洞がある美祢市で5日、全国の観光鍾乳洞所在地の首長や観光関係者らが観光客誘致対策などを協議する「日本鍾乳洞サミット」と日本観光鍾乳洞協会総会が開かれた。
 サミットは同市秋芳町秋吉の秋芳ロイヤルホテル秋芳館であり、龍泉洞(岩手県岩泉町)、あぶくま洞(福島県田村市)日原鍾乳洞(東京都奥多摩町)、飛騨大鍾乳洞(岐阜県高山市)、龍河洞(高知県香美市)、七ツ釜鍾乳洞(長崎県西海市)、球泉洞(熊本県球磨村)、昇竜洞(鹿児島県知名町)から、首長や鍾乳洞管理者ら約80人が出席した。
 美祢市が7月、台湾・台北市に台北観光・交流事務所を開設したことから「外国人観光客の誘致対策にどう取り組むか」をテーマに協議。東日本大震災に伴う原発事故の風評被害に悩む東北地方の鍾乳洞からは、正しい情報を海外の観光客にどう伝えるかといった問題提起があった。
 美祢市ふるさと交流大使の歌手、入山アキ子さんが「美祢市台北観光・交流事務所などを活用し、東アジアを中心に観光鍾乳洞の魅力と安全性の正確な情報を発信し、外国人観光客の誘致に積極的に取り組む」とする共同宣言を読み上げ、採択された。




秋吉台・秋芳洞を世界ジオパーク認定への動き(2012/10/3 読売新聞−地域版より入手)
来年度まずは「国内」に申請

 国内最大のカルスト台地・秋吉台や秋芳洞などがある美祢市が、市全域の世界ジオパーク認定へ向けた取り組みを進めている。知名度がアップし、観光客が増え、地域も活性化される。市はこうした認定効果を描き、まずは国内版ジオパークを目指す。
 「地質分野の世界遺産」と呼ばれる世界ジオパークは今年9月現在、世界27か国の92か所で、このうち国内は島原半島(長崎県)、山陰海岸(京都府、兵庫県、鳥取県)など5か所。世界認定の国内候補となる国内版「日本ジオパーク」は25か所ある。
 美祢市の強みは黒、白、赤3色の地質遺産。市内には、石炭層(黒)、セメントの材料となる石灰石(白)、奈良の大仏建立に使われた国指定史跡・長登銅山跡(赤)がある。市は、他の地域にはないこれらの地層や地形が観察できる「ジオツーリズム」を計画している。
 美祢市は2008年3月に美東、秋芳両町と合併。10年度に「ジオパーク認定による地域活性化」を盛り込んだ観光振興計画を策定した。
 昨年5月、国内版の認定に必要な日本ジオパークネットワークに準会員登録。今年3月に、市や観光協会など20団体で協議会を発足させ、5月に専属部署となる世界ジオパーク推進室も設けた。来年度には、日本ジオパークへの認定を申請する予定だ。
 9月27日に開かれたジオパークガイドの育成セミナーには、市民ら15人が参加。長崎県島原市の担当者を招いて世界ジオパークに認定されている同県島原半島の取り組みを聞いた。
 美祢市は、こうした先進地の事例を学ぶセミナーを来年1月まで開くほか、秋吉台散策など市民を対象にしたモニターツアーも行う。同推進室は「様々な活動を通じて市民の機運を盛り上げ、認定を勝ち取りたい」としている。
世界ジオパーク 地球の成り立ちを知る上で、貴重な地層や地形などが残る地域を認定した地質遺産公園。国連 教育・科学・文化機関(ユネスコ)が支援する世界ジオパークネットワーク(事務局・パリ)が審査して認定し、自然公園として保全しながら教育や観光に活用される。




猪目洞窟、洞窟環境NET学会が現地調査(2012/10/1 読売新聞より入手)
出雲神話「黄泉の穴」の謎に迫る・・・保護団体が洞窟調査

 島根県出雲市猪目町の「猪目洞窟」など出雲神話の死者の世界「黄泉(よみ)の国」にまつわる県内の伝承地などを、洞窟の研究、保護活動を行っている「洞窟環境NET学会」の沢勲会長(74)(大阪経済法科大学名誉教授)らが現地調査した。
 8月に洞窟の測量などを実施、今後、伝承などを通じて守られてきた洞窟の環境の意義を報告書にまとめたいという。
 同学会は、先史時代から住居や信仰の対象となってきた洞窟の環境保護を訴える活動を進めており、古事記編さん1300年を機に関心が高まっている出雲神話の舞台を調査することにした。現地に赴いたのは沢会長のほか、同大学客員教授の由良薫副会長(70)ら3人。
 猪目洞窟は市中心部から北10キロの日本海岸にあり、「出雲国風土記」に書かれる「夢で近くに行くと必ず死ぬので、地元では『黄泉の坂、黄泉の穴』と伝える窟(いわや)」とされることが多い。弥生〜古墳時代の埋葬人骨などが出土し、国の史跡にも指定されている。
 黄泉の穴を巡っては、さらに約2キロ北西の同市鷺浦の洞窟と見る説もあり、市内の郷土史家、梶谷実さん(70)が案内。開口部の幅約1メートル、高さ約2メートル、奥行き約30メートルの洞窟に入った。梶谷さんは「真っ暗な奥へ向かって下り坂になっており、『黄泉の坂』にふさわしい」などと紹介した。
 一行はさらに、古事記に書かれる「黄泉比良坂(よもつひらさか)」の伝承地(松江市東出雲町)、万葉集にオオクニヌシが住んだと歌われる「志都乃(しづの)石室(いわや)」の伝承地2か所(大田市と邑南町)と、それぞれに関連する神社を回った。
 沢会長は「データを詳しく検討するが、調査した洞窟はいずれも人の手による環境の破壊も少なく、歴史を感じさせる。研究者にとって興味深いものだった」と話していた。




あぶくま洞、来場者数が低迷(2012/9/29 読売新聞−地域版より入手)
「原発風評被害 今も」・・・観光客回復 鈍るペース

 東京電力福島第一原発事故から1年半が過ぎる中、県内を訪れる観光客数は依然として低迷している。事故前と比べて半減したままの施設もあり、県観光交流課は「回復のペースが鈍り、先が見えない」と危機感を募らせている。
 福島第一原発から約30キロメートルの位置にあり、鍾乳洞が約600メートルにわたって続く田村市の「あぶくま洞」も、12年8月の観光客数は4万8038人で、10年8月の10万3843人と比べて46%にとどまった。管理事務所の吉田信哉さん(33)は「非常に厳しい状態が続いている」と嘆く。
 県観光交流課によると、震災直後の11年4月の観光客は前年比4割程に落ち込んだが、その後は被災地を応援しようという動きもあって徐々に回復し、11年12月には震災前の8割まで回復した。しかし、その後は7〜8割前後で横ばいの状態が続いているという。
 同課は「団体客の落ち込みが激しい。震災前の水準に戻る時期は見通せない」としたうえで、「放射線情報などを発信して、観光客の懸念を払拭することに努めたい」としている。

※一部抜粋
※関連記事
8/18 あぶくま洞、来場者数が徐々に改善





新石垣空港問題、日本洞窟学会会長が供用に懸念(2012/9/23 琉球新報より入手)
水流入で陥没も 新石垣空港 洞窟学会会長、供用に懸念

 八重山・白保の海を守る会が主催する緊急集会「供用していいのか、新石垣空港」が22日午後、東京都の文京区民センターで行われた。日本洞窟学会の浦田健作会長が新石垣空港の滑走路が陥没する危険性を指摘、2013年3月の供用開始に懸念を示した。
 浦田会長は同空港が石垣島東部のカラ岳南方にある琉球石灰岩かが発達したカラ・カルスト地域に建設されていることを説明。「狭い地域だが洞窟が密集し、雨水だけでなく周辺からも水が流れ込む」と指摘した。
 その上で@石灰岩の上に積もった土が流される A石灰岩そのものが神職する の2つの場合で、陥没が起きる可能性を強調。「県は水が流れ込む周辺状況を考慮した調査、判断をしていない」と述べ、「確実に空洞は大きくなる。何年後かは分からないが、陥没の危険性があるのに、空港が建設されているのは間違いない」と懸念を示した。
 さらに「陥没を防ぐには水の流入を防ぐしかないが、不可能だ」と話した。
 新石垣空港の建設に反対する空港用地の共有地主らが、国に設置許可の取り消しを求めている訴訟弁護団の坂元雅行弁護士が裁判の経緯を説明した、判決は10月26日に言い渡される。

※関連記事
8/14  白保竿根田原洞穴、モニタリング委員会で保護を確認





竜ヶ岩洞、洞内で茶葉を熟成(2012/9/18 静岡新聞より入手)
竜ヶ岩洞で貯蔵、熟成茶取り出し 引佐の研究会

 浜松市北区引佐町の観光鍾乳洞「竜ヶ岩洞」で茶の天然熟成を試みた引佐熟成茶研究会は17日、夏至から88日間貯蔵した茶を取り出した。試飲した鈴木計芳会長は「とげとげしさが消え、まろやかな奥深い味になった」と手応えをつかんだ。試飲・即売会を22日、竜ヶ岩洞で開く。
 熟成した茶は、鈴木会長の同町渋川の茶畑で5月に摘んだヤブキタ20キロ。地元を代表する新たな商品の開発を目指し、年間約18度に保たれた洞内で茶箱に詰めて保存した。心配していた湿度による影響はなかった。
 通常通り冷蔵庫で保存した茶と飲み比べた鈴木会長は「おいしく仕上がり、まずは成功。お客さんの反応を見て来年につなげたい」と話した。試飲会は午前10時から。40グラム500円で販売もする。11月にも試飲即売を行う予定。




鳳雛洞、祭祀遺跡の可能性(2012/9/11 南海日日新聞より入手)
洞窟奥部で祭祀行為の可能性 知名町の鳳雛洞遺跡

 知名町住吉の鳳雛洞遺跡を調べてきた鹿児島大学や知名、和泊両町教委などの共同研究チームは10日、2012年度の調査を終えた。日光の届かない場所で中世の人間活動の痕跡があり、土器が半分から4分の1ほどに割られて丁寧に並べれていることなどから、洞穴奥部における祭祀遺跡の可能性が高いことが分かった。証明されたら、南西諸島では初めての事例になるという。
 同遺跡の調査と研究は東海大、国立科学博物館、早稲田大学などを含む10機関が2011年度に共同で着手した。日本学術振興会科学研究費助成金を活用した「島嶼地域における洞穴遺跡の基礎的研究」として13年度まで行う。
 鳳雛洞は昇竜洞から約1キロ北に位置。1998年に大学の洞窟探検隊が発見し、2008年に遺跡登録された。遺跡は洞口から20〜30メートル先にあり、テラス状の平坦部分や斜面部分など約33平方メートルの広さ。これまでにグスク系土器、カムィヤキ、人骨(頭がい骨)、牛骨のほか、炉跡が確認されていた。
 本年度の調査は3日から進めてきた。チームリーダーで鹿児島大学埋蔵文化財調査センター所属の新里貴之助教(40)は@遺跡の状況から土器は意図的に割られて重ねられたと考えられるA南西諸島で普遍的に見られる海産貝類等の食物残滓(ざんし)は全く確認されなかった−などと報告。「台風時の避難場所等ではなく、土器を使って祭祀行為をしていた可能性がある」と語った。
 同遺跡は洞穴のため遺物が埋没せず、保存状態は極めて良好。新里助教は「1000年間ほとんど動かされず、当時の姿を残していることは学術的価値が極めて高い。将来的には地域の財産としてケイビングツアーと遺跡を組み合わせる形を模索したい」と話した。
 考古学分野で、洞穴は住居としての活用しか捉えられておらず、奥部調査はほとんど行われていないのが現状という。沖永良部島にはまだ未確認の遺跡が数多く存在する可能性も高く、関係者は「今研究が洞穴遺跡調査の試金石になるのでは」と期待を寄せている。
 今後は炉の土壌サンプルから燃料や煮沸物の特定を進め、人骨や牛骨との関連性も調査して祭祀遺跡かどうか検証。来年度中に調査報告書を作成する。




河野通弘氏死去(2012/9/11 入手)
 山口大学名誉教授(地質学)の河野通弘氏が9月11日、口腔癌のため死去した。96歳。
 山口県美祢市の秋吉台の洞窟研究者として知られ、洞窟学の発展や保護活動に貢献。1980年に書籍「秋吉台の鍾乳洞 石灰洞の科学」を編纂した。1980〜83年は日本洞窟学会会長、1988〜90年は日本洞窟協会会長を務めた。




南アルプスで地元中学生が幻の鍾乳洞を再確認(2012/9/14 長野日報より入手)
幻の鍾乳洞あった 長谷中の自然探訪チームが探検

 総合学習で郷土の文化や食、歴史などを学んでいる伊那市長谷中学校の縦割り班「入野谷自然探訪チーム」(矢沢彰担任)は13日、南アルプスのふもとの長谷戸台尾勝谷に存在するとされてきた「幻の鍾乳洞」を探索に訪れた。地元住民にもほとんど知られていない鍾乳洞だが、長谷の山に精通する宮下定博さん(60)=杉島=の案内で10年ぶりに再訪を果たした。
 鍾乳洞の存在は猟師たちの間で細々と伝えられてきたが、現在ではその場所を知る人はほとんどいない。矢沢教諭は学校資料から10年前に長谷中が鍾乳洞へ行ったことを知り、そのとき案内役をした宮下さんに引率を依頼した。
 鍾乳洞へは戸台川から入山して道なき道をひたすら登る。途中では、両手を使って這い上がるように進む岩場や深い谷底の脇を通り、白い石灰岩質の斜面をつづら折りに登り切ると、高さ2メートルほどの黒い穴がぽっかりと姿を現した。
 内部は前室と後室の2つに分かれている。高さ3メートル、幅5メートルの前室から狭い穴をくぐり抜けると、高さ5メートル、幅5メートルの後室に着く。後室はひんやりとしていて光がまったく入らない。濡れて光る壁の奥の穴に細い鍾乳石が連なる。天井にはコウモリがつり下がって、生息していた。
 宮下さんは「この辺の石灰石は純度が高く、第2次世界大戦前に切り出されそうになった。それがなかったから、この鍾乳洞が残っている」と解説した。
 初めて鍾乳洞に入った1年生の山下野絵さんは「事前に調べて鍾乳石は1センチ伸びるのに100年かかると知ったので、この目で見ることができて良かった」と感激した様子。矢沢教諭は「長谷の自然に誇りを持ってほしい」と願いを話した。




「月刊ダイバー10月号」に洞窟記事が掲載(2012/9/10 入手)
 月刊ダイバー 2012年10月号の一項目に「龍泉洞 謎の地底湖を探査せよ!」が掲載された。
 岩手県岩泉町の観光洞「龍泉洞」において、2009年から2012年にかけて行われた潜水調査の様子を、潜水総指揮であった久保彰良氏が、調査の経緯や内容を詳しく紹介している。1962年に龍泉洞の地底湖に初めて潜った越智研一郎氏にも触れられている。
 小見出しは「50年前、空気タンクとウエットスーツで地底湖に挑んだダイバー」「再スタートする条件は、ぜったい事故は起こさないこと」「テクニカルダイビングの装備、手法を用い、トップレベルのダイバーが潜る」「潜水調査により少しずつ解明される地底湖の謎」。
 取材協力は岩泉町、龍泉洞事務所、日本洞穴学研究所。ダイビング雑誌だが、ケイバーが呼んでも十二分に楽しめる内容になっている。カラー写真や概念図付き。4ページ。
  ダイバー株式会社発行。A4サイズ188ページ。定価880円(税込)。9月10日発売。
 購入は書店ほか、オンラインストアAmazon.co.jpでも可能。




球泉洞、東大が鍾乳石から気候変動を調査(2012/9/10 熊本日日新聞より入手)
鍾乳石から気候変動探る 東京大、球泉洞で調査

 鍾乳石の成長過程から過去の気候変動を調べている東京大大気海洋研究所の横山祐典准教授=熊本市出身=らが8日、調査のため球磨村にある鍾乳洞「球泉洞」を訪れ洞内の水を採取するなどした。
 訪れたのは横山准教授と研究室のメンバーら13人。球泉洞の現地調査は3回目で、鍾乳石にも樹木の年輪に当たるものがあり、酸素の量を測定することなどで当時の雨量が分かるという。
 これまでの調査で球泉洞の鍾乳石は5万年以上前のものと分かり、日本の鍾乳石では最も古いという。今回はオーストラリアから専門家を招いて別の測定法で調査するため、さらに年代をさかのぼる可能性もある。
 横山准教授(42)は「過去の地球規模の干ばつや洪水などを知ることで、温暖化が進むこれからの地球の気候変動の研究に役立つ」と話している。




小袖鍾乳洞群が再び入洞禁止に(2012/9/7 入手)
 山梨県南都留郡丹波山村の洞穴「小袖鍾乳洞群」が再び入洞禁止となったことが確認された。管理している丹波山村役場によると、閉洞理由は事故を懸念した地権者と消防の意向とのこと。
 小袖鍾乳洞群は、山梨県丹波山村と東京都奥多摩町の行政境を流れる小袖川両岸にまたがって分布する石灰洞穴群。山梨県側に7洞、東京都側に5洞が開口しており、計12洞穴15洞口からなる。1980年代から関東地方のケイビング愛好者により手頃な洞穴として親しまれていたが、1994年に狭洞拘束事故、1996年に退路喪失事故が発生し、1996年に閉洞された。2007年からに入洞許可制となっていた。




秋吉台で学生環境サミットが開催(2012/9/7 山口新聞より入手)
観光活用などでアイデア 秋吉台で学生環境サミット

 環境問題に関心のある学生が美祢市の秋吉台に集う「CASE5学生環境サミット」のプレゼンテーション大会が6日、同市大嶺町東分の市民会館で開かれた。学生たちが環境保全と観光活用のアイデアを発表した。
 同サミットは2008年から全国のラムサール条約登録湿地で開かれており、県内での開催は初めて。秋吉台地下水系は、地下水系としては全国で唯一、同条約に登録されている。今回は1〜7日に秋吉台一帯で開かれ、全国各地から大学生ら約40人が参加した。
 学生たちは洞窟探検などの体験活動や地元ボランティアらとの意見交換を元に、環境保全と観光活用のアイデアを発表。秋吉台の自然環境の専門家や市観光協会の職員らが審査員を務めた。カルスト台地特有のくぼ地、ドリーネで栽培された野菜のブランド化やレンタサイクルの導入、次世代のボランティアを育成する拠点作りといった案が出された。




防水デジタルカメラ/TOUGHシリーズ後継機が発売(2012/9/6 入手)
Tough TG-620 オリンパス株式会社から工事現場用防水デジタルカメラ「TG−1 工一郎」が9月6日に発売された。
 本機種は「Tough TG−810 工一郎」の後継機。ベースとなったのはフラッグシップモデル「Tough TG−1」で、外観や仕様はほぼ同じ。防水(8級/水深12m)、防塵(6級)、耐落下衝撃(2m)、耐冷仕様(−10℃)、耐荷重(100kgf)の保護性能に、「GPS機能」「電子コンパス」「スーパーマクロLED」「F2.0ハイスピートレンズ」「iHSテクノロジー」も同じ。工事現場兼用とする以外ではあえてこのモデルを購入する必要はない。
 破損、水損、火災、盗難などのトラブル時にも対応する、2年間のカメラ保険「工事現場トータルサポート保険」付き。
 カラーバリエーションはシルバーのみ。
 価格はオープン(実勢価格52,850円〜)。

オリンパス製「Tough」シリーズ(防水カメラ)一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
TG-1 工一郎 2012年9月 1200万画素/12m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効5.6m/100kgf/GPS  
STYLUS TG-625 Tough 2012年8月 1200万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効3.5m  
Tough TG-1 2012年6月 1200万画素/12m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効5.6m/100kgf/GPS  
Tough TG-820 2012年3月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効3.3m/100kgf  
Tough TG-620 2012年2月 1200万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効3.5m 生産終了
Tough TG-320 2012年1月 1400万画素/3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効4.3m 生産終了
Tough TG-615 2011年7月 1400万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効3.5m 生産終了
Tough TG-810 工一郎 2011年7月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効3.5m/100kgf/GPS  
Tough TG-810 2011年3月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効3.5m/100kgf/GPS 生産終了
Tough TG-610 2011年3月 1400万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効3.5m 生産終了
Tough TG-310 2011年2月 1400万画素/3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効4.3m 生産終了
μTOUGH-8010 2010年2月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/100kgf 生産終了
μTOUGH-6020 2010年2月 1400万画素/ 5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μTOUGH-3000 2010年2月 1000万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効4.0m 生産終了
μTOUGH-6010 2009年7月 1200万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効4.0m 生産終了
μTOUGH-8000 工一郎 2009年5月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効4.0m 生産終了
μTOUGH-8000 2009年2月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効4.0m/100kgf 生産終了
μTOUGH-6000 2009年1月 1000万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効4.0m 生産終了
μ1050SW 2008年9月 1010万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ1030SW 工一郎 2008年6月 1010万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m 生産終了
μ1030SW 2008年3月 1010万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m 生産終了
μ850SW 2008年2月 800万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ795SW 2007年9月 710万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ790SW 2007年8月 710万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ770SW 2007年3月 710万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ725SW 2006年11月 710万画素/ 5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了





スロヴァキア、第21回地下生物学国際会議が開催(2012/9/5  Slovak Spectatorより入手)
世界の洞穴生物学専門家がコシツェで会議

【スロヴァキア共和国発】
 ブラジル、アメリカ、オーストラリアなど23ヵ国からの専門家が第21回地下生物学国際会議(21st International Conference on Subterranean Biology)に出席するためにコシツェに集まったと、TASR(スロヴァキア通信)は9月4日に報告した。
 9月2〜7日に行われたこの会議は、ユニークなドブシンスカ氷洞(Dobsinska l'dova jaskyna/コシツェ県)とデメノフスカ・ドリーネ(Demanovska Dolina/ジリナ県)の自然洞への巡検が含まれる 。
 スロヴァキアの洞穴で唯一発見された洞穴棲トビムシの新種についての知見が発表された。

※要約




韓国、済州島に世界自然遺産センターがオープン(2012/9/4 聯合ニュースより入手)
済州島に世界自然遺産センター開館 WCC開幕前に

【大韓民国・済州特別自治道済州市発】
 済州島の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界自然遺産を楽しめる「世界自然遺産センター」が、世界自然保護会議(WCC)の開幕に先立ち4日にオープンした。
 WCCは9月6〜15日に開催され、180ヵ国・地域の1100の政府機関・非政府組織(NGO)関係者ら約1万人が出席する予定。
 総工費299億ウォン(約21億円)をかけて建設された同センターは、敷地面積3万9789平方メートルで地上1階、地下1階。常設展示室や企画展示室、4D立体映像館室などを備える。
 常設展示室では太古の自然が残る済州島の風景をはじめ、火山島である済州島と漢拏山の形成過程、漢拏山の溶岩洞窟の地質構造や地形、約20の洞窟からなる拒文岳溶岩洞窟系などが一部再現されているほか、多様な映像で楽しめる。
 4D立体映像館室は、溶岩洞窟と石灰洞窟の特徴を持つ希少な竜泉洞窟や、漢拏山の渓谷などの景勝地を立体で鑑賞できる。 済州島では2007年6月に漢拏山天然保護区域、拒文岳溶岩洞窟系、城山日出峰の3ヵ所がユネスコ世界自然遺産に登録された。




尖閣諸島魚釣島で洞穴を確認(2012/9/2 日本経済新聞より入手)
「美しい島」「観光資源になる」 都の尖閣調査終了

 石原慎太郎東京都知事の電撃表明から約4ヵ月半。都による尖閣諸島(沖縄県石垣市)の購入計画が2日、現地調査という節目を迎えた。ボートや小型船に乗り込んで島に肉薄し、島の本当の姿に触れた調査員ら。「早く手を入れないと自然が壊れる」「新たな観光資源に」。海上保安庁の巡視船が警戒に当たるなど緊迫感も漂う中、調査員らは真剣な表情でそれぞれの役割を果たした。
 船は夜明け前の午前5時半、魚釣島の近くに到着し、日の出を待って作業を始めた。ところどころに雲はあるものの、太陽が照りつける天候。魚釣島の全景を前に、調査団長の坂巻政一郎・尖閣諸島調整担当部長(53)は「思った以上に大きい」と驚く。上空を報道機関の飛行機が旋回し、巡視船2〜3隻が警戒に当たるなか、15人の調査員が小型船とラバーボートに分乗し、引き締まった表情で島に向かった。
 島の未知の姿に遭遇する場面もあった。魚釣島では地元でもほとんど知られていない島の南側も航行。険しく鋭い岩壁の一角に、二等辺三角形のような形をした洞窟が見つかり、調査員は「こんなものあるなんて知らなかった」と驚いた様子。調査に同行した地元の漁業関係者は「南側は思っていたイメージと違う。有効利用すれば観光資源になる」と期待を込めた。

※一部抜粋
※9月3日付け八重山毎日新聞によると、洞穴は洞口高が20メートル以上、奥行きが70メートルとのことである。





露国、デニソワ人DNA解析(2012/8/31 時事通信より入手)
DNAを高精度で再解読=ロシア「デニソワ人」 国際チーム

【アメリカ合衆国発】
 ロシア南部アルタイ山脈のデニソワ洞窟で見つかり、5万〜3万年前と推定された「デニソワ人」の小指の骨について、ドイツ・マックスプランク研究所などの国際研究チームが改めて細胞核DNAを抽出し、高い精度で解読し直した。30日付の米科学誌サイエンス電子版で発表した。
 デニソワ人は、23万〜3万年前にユーラシア大陸西部に分布して絶滅したネアンデルタール人に非常に近いと考えられている。小指の骨は少女の物とみられ、2008年に石器とともに発見された。若い成人の臼歯も見つかっている。
 DNAの解読成果を世界11ヵ所の現代人と比較すると、メラネシアのパプアニューギニア人が最も近く、10年に発表した最初の解読結果と同様だった。現代人のホモ・サピエンスは約80万年前にデニソワ人との共通祖先から分かれた後、脳や神経系、言語機能に関係する遺伝子が変異したことが今回新たに分かり、これらの発達につながった可能性がある。




防水デジタルカメラ/TOUGHシリーズ後継機が発売(2012/8/31 入手)
Tough TG-620 オリンパス株式会社から防水デジタルカメラ「STYLUS TG−625 Tough」が8月31日に発売された。
 本機種は「Tough TG−620」の後継機で、外観や仕様はほぼそのまま。防水(8級/水深5m)、防塵(6級)、耐落下衝撃(1.5m)、耐冷仕様(−10℃)の保護性能、有効画素数1200万画素、暗い場所でのマクロ撮影で大活躍するという「スーパーマクロLED」は踏襲されている。
 暗い場所での撮影に威力を発揮する「AFイルミネーター」が追加されたこと、名称に「スタイラス」が付いたこと、「Tough TG−320」が廃止されたことにより同シリーズの廉価モデルに格下げされたことが変更点である。
 カラーバリエーションはホワイト・レッド・ブルーの3色。
 価格はオープン(実勢価格21,750円〜)。

オリンパス製「Tough」シリーズ(防水カメラ)一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
STYLUS TG-625 Tough 2012年8月 1200万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効3.5m  
Tough TG-1 2012年6月 1200万画素/12m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効5.6m/100kgf/GPS  
Tough TG-820 2012年3月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効3.3m/100kgf  
Tough TG-620 2012年2月 1200万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効3.5m 生産終了
Tough TG-320 2012年1月 1400万画素/3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効4.3m 生産終了
Tough TG-615 2011年7月 1400万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効3.5m 生産終了
Tough TG-810 工一郎 2011年7月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効3.5m/100kgf/GPS  
Tough TG-810 2011年3月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効3.5m/100kgf/GPS 生産終了
Tough TG-610 2011年3月 1400万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効3.5m 生産終了
Tough TG-310 2011年2月 1400万画素/3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効4.3m 生産終了
μTOUGH-8010 2010年2月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/100kgf 生産終了
μTOUGH-6020 2010年2月 1400万画素/ 5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μTOUGH-3000 2010年2月 1000万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効4.0m 生産終了
μTOUGH-6010 2009年7月 1200万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効4.0m 生産終了
μTOUGH-8000 工一郎 2009年5月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効4.0m 生産終了
μTOUGH-8000 2009年2月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効4.0m/100kgf 生産終了
μTOUGH-6000 2009年1月 1000万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効4.0m 生産終了
μ1050SW 2008年9月 1010万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ1030SW 工一郎 2008年6月 1010万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m 生産終了
μ1030SW 2008年3月 1010万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m 生産終了
μ850SW 2008年2月 800万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ795SW 2007年9月 710万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ790SW 2007年8月 710万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ770SW 2007年3月 710万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ725SW 2006年11月 710万画素/ 5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了





環境省版第4次レッドリストが公表(2012/8/28 環境省より入手)
環境省より第4次レッドリストが公表された。洞穴に関係するものは以下の通り。
絶滅(EX) 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
ミヤココキクガシラコウモリ Rhinolophus pumilus miyakonis 沖縄県宮古島、伊良部島に棲息
カドタメクラチビゴミムシ Ishikawatrechus intermedius 高知県「大内洞」に棲息
コゾノメクラチビゴミムシ Rakantrechus elegans 大分県「小園の穴」(消滅)に棲息
絶滅危惧T類(CR+EN) 絶滅の危機に瀕している種
ナナツガマホラアナミジンニナ Moria kubotai 長崎県「七ツ釜鍾乳洞群」他に棲息
ホラアナゴマオカチグサ Cavernacmella kuzuuensis 愛知県「嵩山の蛇穴」他に棲息
絶滅危惧TA類(CR) ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
クロアカコウモリ Myotis formosus 長崎県対馬に棲息
絶滅危惧TB類(EN) TA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
オリイコキクガシラコウモリ Rhinolophus cornutus orii 鹿児島県奄美大島、沖永良部島、徳之島他に棲息
オキナワコキクガシラコウモリ Rhinolophus pumilus pumilus 沖縄県沖縄島、伊平屋島、渡嘉敷島、久米島他に棲息
リュウキュウユビナガコウモリ Miniopterus fuscus 鹿児島県沖永良部島、沖縄県石垣島、西表島他に棲息
リュウノメクラチビゴミムシ Awatrechus hygrobius 徳島県「龍ノ窟」(消滅)他に棲息
ツヅラセメクラチビゴミムシ Rakantrechus lallum 熊本県「九十九瀬洞」に棲息
ウスケメクラチビゴミムシ Rakantrechus mirabilis 大分県「徳浦の穴」(消滅)に棲息
アブクマナガチビゴミムシ Trechiama abcuma 福島県に棲息
絶滅危惧U類(VU) 絶滅の危険が増大している種
ヤエヤマコキクガシラコウモリ Rhinolophus perditus 沖縄県石垣島、西表島、小浜島、竹富島に棲息
ホラアナミジンニナ Moria nipponica 高知県「龍河洞」他に棲息
イワタメクラチビゴミムシ Daiconotrechus iwatai 島根県「竜渓洞」に棲息
ミヤコホラアナゴキブリ Nocticola uenoi miyakoensis 沖縄県宮古島に棲息
情報不足(DD) 評価するだけの情報が不足している種
キカイホラアナゴキブリ Nocticola uenoi kikaiensis 鹿児島県喜界島に棲息
絶滅のおそれのある地域個体群(LP) 地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの
与那国島のカグラコウモリ Hipposideros turpis      
波照間島のカグラコウモリ Hipposideros turpis
本州のチチブコウモリ Barbastella leucomelas
四国のチチブコウモリ Barbastella leucomelas
近畿地方以西のウサギコウモリ Plecotus sacrimontis





松田鍾乳洞、新たな観光洞として開発(2012/8/26 琉球新報より入手)
全長200メートル超 宜野座村松田鍾乳洞の整備完了

 宜野座村松田区の地下に広がる松田鍾乳洞の整備完了を受け13日、役場職員や同区行政委員会のメンバーらが洞内を視察した。
 委員らが視察したのは「ウーヌメー洞」から「イヌジー洞」までつながる全長200メートル以上のコース。ウーヌメー洞の中は最大幅約16メートル、天井は高さ約12メートルまで広がる。ライトに照らされると、つらら石や石筍など豊富な種類の鍾乳石が浮かび上がった。洞内にはコキクガシラコウモリやクロイワトカゲモドキなどが生息しているという。
 同村は、探検できる最北端の鍾乳洞として観光名所の一つにしたい考えだが、現時点で運営方法は未定。現在は立ち入り禁止だが、ガイド同伴の小規模人数の入洞は受け付けるという。
 同村は松田区の要望を受け、2007年度から事業として鍾乳洞の調査を開始。隣接する「メーガー洞」なども整備を続けている。




青岩鍾乳洞、青岩氷河を写真撮影(2012/8/24 読売新聞より入手)
氷河のような純白の鍾乳石 山梨・青岩鍾乳洞

 山梨県丹波山村の青岩鍾乳洞でこのほど、国内では珍しい長さ30メートルに及ぶ純白の鍾乳石が確認され、撮影に成功した。
 青岩鍾乳洞は全長700メートル以上。十数年前に洞窟の入り口に通じる山道が土砂崩れで流失し、訪れる人はまれになっていた。今回は、NPO法人「日本洞穴探検協会」(山内正代表)などの日・米・台湾の国際チームが本格的調査を行った。
 純白の鍾乳石は、人の肩幅ほどの狭い穴をくぐり、崖をよじ登って、たどり着く最奥部に横たわっている。ランプに照らし出された様子はさながら石の氷河で、山内代表は「将来、一般に開放されれば、青岩鍾乳洞の価値が広く認識されるだろう」と話している。

※長さ30メートルに及び純白の鍾乳石とは「青岩氷河」のことである。青岩鍾乳洞は1988年に青岩鍾乳洞調査隊により総延長1000m以上と発表されている。




ラオス、洞窟で東南アジア最古の現生人類化石を発見(2012/8/21 AFP通信より入手)
ラオスで東南アジア最古の現生人類化石を発見

【アメリカ合衆国・イリノイ州シカゴ発】
 ラオス北部で東南アジア最古とみられる現生人類の頭骨が発見され、同地域への人類の到達がこれまで考えられていたよりも約2万年早かった可能性があることが、米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)が20日掲載した研究結果により明らかになった。
 頭骨化石は2009年、同国北部のアンナン山脈(Annamite Mountains)にある洞窟内の深さ2メートル以上の地中から発掘され、複数の年代測定方法を用いて4万6000〜6万3000年前のものと特定された。
 またこの発見により、アフリカからオーストラリアへと移住した初期の人類が、一部の研究者が主張するようにアジアの海岸沿いを移動しただけではなく、不慣れな内陸へも進出していたことも明らかになった。
 研究論文の共同執筆者、米イリノイ大学(University of Illinois)アーバナ・シャンペーン(Urbana-Champaign)校のローラ・シャックルフォード(Laura Shackelford)氏は、「この化石発見により、アフリカから東アジア・東南アジアへの移住が比較的速い速度で進み、そこに一度到達した現生人類がそれより以前とは違った環境にも住み始めていた可能性があることが分かった」と話している。
 発見場所の洞窟からは他の遺物が見つかっていないことから、ここが住居や埋葬場所としては使われていなかったと推測されている。また、化石が見つかった地層は4万6000〜5万1000年前のものであったため、頭骨の主は近くの別の場所で死に、遺体が洞窟まで流されたものとみられている。




尻労安部洞窟、旧石器と獣骨を発見(2012/8/21 デーリー東北新聞より入手)
東通「安部遺跡」での人骨発見へ挑戦継続

 東通村尻労地区の石灰岩洞窟「安部遺跡」で発掘調査を行っていた慶応大の調査団が、約2万年前の旧石器時代の地層から新たに旧石器1点と動物の骨2点を発見した。同遺跡では旧石器と動物の骨が同じ場所から発掘されるケースが相次いでおり、調査団は「人骨の発見も期待できる」として、来年以降も調査を続ける方針だ。
 調査団は2001年から毎年夏に発掘調査を行っており、今年で12回目。今回は7月30日から今月9日まで11日間かけて実施し、加工ナイフの先端とみられる旧石器、シカなどの偶蹄類の骨、クマのものとみられる歯の計3点を発掘した。
 調査団は昨年までに旧石器3点と、旧石器時代末期に絶滅したとされるオオツノシカやナウマンゾウなどの骨数百点を発見。調査団によると、全国には旧石器時代の遺跡が約1万カ所あるが、ほとんどは旧石器のみの出土で、動物の骨と一緒に見つかるのは非常に珍しいという。
 加えて、同じ場所から人骨が見つかれば国内初のケースになることから、調査団は人骨の発見に大きな期待を寄せる。
 調査団代表の阿部祥人教授は「石灰岩洞窟の安部遺跡は酸性土壌を中和する作用があり、骨などの遺物が残りやすい。既に発見している旧石器と動物の骨に人骨が加われば、学術的価値は極めて高まる」と力を込める。




グルジア、ロシア人ケイブダイバーが事故死(2012/8/20 Speleo.Itより入手)
モスクワのケイビングクラブ「Skoliniki-RUDN」のケイブダイバーがIlyukhinskayaで死亡

【ロシア連邦発】
 8月20日、モスクワのケイビングクラブ「Skoliniki-RUDN」による探検中に事故が発生した。
 アブハジア自治共和国のIlyukhinskaya洞穴における第4サイフォンの探検から帰る途中、第2サイフォンでケイブダイバーAleksey Savelyev氏が溺死した。

※要約




あぶくま洞、来場者数が徐々に改善(2012/8/18 毎日新聞より入手)
あぶくま洞:涼求め、客戻る 福島・田村の鍾乳洞

 福島県田村市にある全長600メートルの鍾乳洞「あぶくま洞」が涼を求める観光客でにぎわっている。洞内の気温は年間を通じて15度前後。厳しい残暑の中、訪れた人たちは天然のクーラーに一息つきながら、8000万年かけてつくられた鍾乳石の造形美に目を奪われていた。
 東京電力福島第1原発事故前は年間30万人が訪れる観光名所だったが、昨年度は約5万人に激減。今年度は徐々に客足が改善し、お盆前後は事故前の6割弱まで持ち直したという。
 「暑いから涼しい所に行こう」と祖母に誘われて同県いわき市から訪れた緑川怜奈さん(9)は「石がすごくきれい。水も空気も冷たくて気持ちよかった」と笑顔を見せた。




スロヴェニア、Migovec Systemが国内総延長第1位に(2012/8/16 migovec's posterousより入手)
スロヴェニア最長の洞窟

【グレートブリテン及び北アイルランド連合王国発】
 インペリアル・カレッジ・ケイビング・クラブ(Imperial College Caving Club)は、2012 Sledi Vetra遠征において、スロヴェニアで最も長い洞窟を発見した。
 同クラブは1994年以来、スロヴェニアのJSPDT(Jamarska Sekcija Planinskega drustva Tolmin/Caving Section of the Tolmin Mountaineering Club)と共同探検を組織しており、2つのケイブシステム「Migovecシステム」「Vrtnarijaシステム」を調査。この夏に2000mの通路が発見され、−650m地点で2つのケイブシステムが接続された。
 このケイブシステムは総延長24,900メートル、高低差975メートル。最深部は水没箇所でこの夏に発見された。
 これらのシステムの接続、およびスロヴェニアで最も長い洞窟の発見は、インペリアル・カレッジ・ケイビング・クラブによる過去5年間の大きな努力と活動から成った。しかし、Migovecの調査は終わっていない。

※要約
※スロヴェニアの総延長ランキングは次の通り。1位:Migovec System(24,900m/-975m) 2位:ポストイナ洞(Postojna Jama/20,570m/-115m) 3位:プレドヤムスカ洞(Predjamska Jama/13,092m/-143m) 4位: Kacna Jama(12,750m/-280m) 5位:Poloska Jama(10,800m/-704m) 6位:Crnelsko brezno(11,450m/-1,198m) 7位:クリジィナ洞(Krizna Jama/8,273m/-32m) 8位:Karlovice(8,057m/-12m) 9位:Planinska Jama(6,656m/-65m) 10位:Dimnice(6,020m/-134m) 12位:シュコツィヤン洞(Skocjanske jame/5,800m/-250m)



滝観洞、再開から1ヶ月で来場者がにぎわう(2012/8/15 東海新報より入手)
滝観洞再会から1ヵ月 多くの観光客らでにぎわう 涼を得ながら探検満喫

 東日本大震災の大地震で被災し、先月1年4ヵ月ぶりに再開した住田町上有住の「滝観洞」。再開からちょうど1ヵ月を迎えたこの盆休み中には、多くの観光客や帰省客らが訪れてにぎわいを見せている。洞内は常に気温10度前後とあって、人々はいっときの涼を得ながら洞窟探検を満喫。清流釣りなども楽しめることから、運営する住田観光開発梶i千田明雄社長)では多くの来場を呼び掛けている。
 滝観洞は長い時間をかけて自然がつくりだした鍾乳洞。洞口から約880メートル地点には、洞内の滝としては日本一という落差29メートルの「天の岩戸の滝」があり、同町が誇る観光地の一つとして親しまれている。
しかし、大地震は洞内にも大きな被害を残した。落石や照明器具の破損などが確認され、更なる余震の恐れもあることから、町はすぐ近くの白蓮洞とともに入洞を禁止。復旧工事を経て先月15日に再開した。
 現在も白蓮洞への入洞は禁止されているが、滝観洞へは再開以降、町内外から観光客らが来場。幅広い世代が洞窟探検を楽しんでいる。
 来場者数は先週末から増加傾向にあり、11日は200人余り、12日は約400人、13日は約450人と推移。14日は午前中だけで約250人が訪れ、駐車場では県外ナンバーの車も多く見られた。
 来場者らは身支度を調えると、さっそくひんやりとした洞内へ。列をつくりながら洞内を進み、小滝や聖観音像などを通過しながら天の岩戸の滝を目指して進んだ。
 日本一の滝では「すごい」「おおーっ」と感嘆の声が上がり、手にしたカメラなどで記念撮影。マイナスイオンをたっぷり浴びながら、夏休みのひとときを過ごした。
 宮城県仙台市から家族で観光に訪れた尾形由衣さん(8)は「洞窟探検は初めて。中にピンクのコウモリを探してね≠ニあって、帰りに見つけられたのでよかった。洞窟は不思議がいっぱいあって楽しかったです」と笑顔を見せていた。
 同社では「再開したことが十分に浸透していないのか、来場者数はまだ例年より少なめ。にぎわいのピークは今度の日曜日あたりまでになるので、さらに周知と呼び込みを図りたい。あとはもう少し残暑が続いてくれれば」と話している。

※関連記事
7/17 滝観洞、1年4ヶ月振りに再オープン
7/11 滝観洞、東日本大震災の復旧工事が完了




飛騨大鍾乳洞、来場者数が例年の1割増(2012/8/15 朝日新聞より入手)
夏でもひんやり 天然クーラー 岐阜の飛騨大鍾乳洞

 残暑が続く中、岐阜県高山市の飛騨大鍾乳洞では、ひとときの涼を楽しむ家族連れやカップルなどでにぎわっている。
 洞窟の中の気温は平均12度。赤や青のライトで照らされた鍾乳石が幻想的な雰囲気を醸し出す。飛騨大鍾乳洞観光によると、お盆に入ってからの1日の入場者は約3000人。年間来場者数の4割が8月に集中し、今年は例年に比べ1割ほど多いという。
 愛知県豊田市の会社員寺田周平さん(34)は「暑い日が続いているので、涼しくて癒やされた。しかし、意外に人が多くてびっくり」と話していた。




満奇洞、恒例のオカリナコンサート開催(2012/8/15 産経新聞−地域版より入手)
鍾乳洞「満奇洞」でオカリナコンサート 新見、19日に 岡山

 新見市豊永赤馬の鍾乳洞「満奇洞」で19日、オカリナコンサートが開かれる。気温約14度という洞内で涼感とともにやさしい音色を楽しめる。
 愛知県に住むオカリナ奏者の芹沢公大さんらの演奏で、「赤とんぼ」「野に咲く花のように」など10数曲が演奏される。入洞料(高校生以上1000円、中学生800円、小学生以下500円)だけで聴くことができる。最後に「ふるさと」をオカリナで一緒に演奏する趣向も予定されている。
 問い合わせは、同市商工観光課((電)0867−72−6136)。




白保竿根田原洞穴、モニタリング委員会で保護を確認(2012/8/14 八重山毎日新聞より入手)
地下水など特に問題なし 新空港モニタリング委員会

 新空港建設の工法が環境に配慮したものになっているかどうかを専門家でチェックする新石垣空港建設工法モニタリング委員会(上原方成委員長、委員6人)は13日、現地を視察した後、県八重山合同庁舎会議室で第7回の会議を開いた。
 県側から地下水保全対策、空洞対策工の2011年度モニタリング調査について報告を受け、特に問題はないとした。県は12年度も同様の調査を行う。
 委員からは「人骨が見つかった洞穴の擁壁については新空港の目玉。現状の風景を残してほしい」との要望があり、県側も「手をつけずに残したい」と答えた。
 地下水については「データを見ると安全性は特段に問題はないが、これで落ち着いたとみるか。期間的にもう少しみたほうがよいと思う」との意見もあった。
 緑化については「試行錯誤をしながら緑化をしており、視察して大丈夫だろうと感じた。今後も赤土流出や水質汚染がないようにケアをお願いしたい」と要望した。




写真展「平尾台 二百二十五歳 三人展」開催(2012/8/14 読売新聞−地域版より入手)
平尾台の風景写真30点

 カルスト台地・平尾台の風景を写した写真展「二百二十五歳 三人展」が苅田町立図書館で開かれ、太陽や月の光、四季の移ろいによって多彩な表情を見せる石灰岩群に多くの来館者が見入っている。24日まで。
 平尾台を30年にわたり撮り続けているアマチュア写真家本田茂さん(70)(北九州市小倉南区)が、自身が講師をしていた写真教室の受講生だった山中孝昭さん(83)(同市小倉北区)、古庄孜(あつし)さん(72)(苅田町)とともに企画。3人の年齢の合計をタイトルにした。
 30点を展示。毎週、平尾台に通って撮影を続けているという本田さんは、「自然が作り出した芸術を少しでも楽しんでもらいたい」と話している。
 19日午後1時からは、本田さんによる写真教室も開かれる。入場無料。午前10時〜午後5時。問い合わせは図書館(093−436−0946)へ。




グルジア、クルーベラ洞が世界最深記録−2197mに(2012/8/13 スペレオジェネシスより入手)
世界で最も深い洞窟:クルーベラ洞が6メートルより深くなった

【グルジア・アブハジア自治共和国発】
 世界で最も深い洞窟「クルーベラ(別名:ボローニャ)」が、深さ−6メートル更新した。
 ウクライナのケイブダイバー、Gennady Samokhin氏の8月10日報告によると、52メートルのメイン支洞の末端部にあるサイフォンでのダイビング中に−2197メートルへ深さを更新した。
 連続的な雨によりが洞窟の深部で水流量が増加、困難な労働条件であったが、記録が達成された。
 西コーカサス山脈のアラビカ山塊、アブハジアのガグラ地区に位置する「クルーベラ」は、2000年から継続的に行われている、11ヶ国からなる50名以上の国際的遠征の対象となっている。

※要約




竜ヶ岩洞、特別企画「家族で洞窟探検」を開催(2012/8/13 静岡新聞より入手)
竜ヶ岩洞、家族で探検 未公開洞窟に突入も

 浜松市北区引佐町の観光鍾乳洞・竜ヶ岩洞で12日、夏休み特別企画「家族で洞窟探検」が開かれた。参加者約10人が、洞窟の神秘に触れた。
 小野寺秀和支配人が、一般公開されている観光洞を案内。鍾乳洞のでき方や約2年半かけた開発の様子などを紹介した。子どもたちは地下にできた大滝や鍾乳石を不思議そうに眺めた。
 参加者はヘルメットをかぶり、未公開洞窟にも突入。直径50センチほどの狭い空間もあり、はいつくばって泥だらけになりながら進んだ。ライトを消して真っ暗闇の世界も体験した。




広谷湿原、車両進入や植物採取が後を絶たず(2012/8/11 朝日新聞−地域版より入手)
広谷湿原、相次ぐ受難 車乗り入れ・植物採取 福岡

 カルスト台地にある貴重な湿原として知られる広谷湿原(苅田町) で、湿原の一部に車で乗り入れたり、貴重な植物を採取したりする被害が後を絶たない。一帯は北九州国定公園に指定され、植物の持ち帰りなどは禁止されている。町は看板を設置して、周知を図る考えだ。
 広谷湿原は、国指定天然記念物の「青龍窟」の西側にあり、標高450メートルの盆地にある小さな湿原。トキソウやサギソウ、モウセンゴケ、ツリフネソウなど湿原特有の貴重な植物が自生し、環境省の絶滅危惧種に指定された品種も多い。
 広さは幅20〜30メートル、長さ約100メートル。カルスト台地でありながら、地上に水がわき出る世界でも珍しい湿原として知られる。
 町教委文化係によると、6月に湿原の一部に小型の四輪駆動車が入っているとの目撃情報が寄せられた。現地を調査すると、車が渡った小川の一部が大きくえぐられ、タイヤの跡があちこちに見られた。湿原への道は狭いところで1.5メートルほどで車の進入は禁止されている。植物の持ち帰りも目撃され、文化係への通報が後を絶たないという。
 湿原以外の高台ではモトクロスバイクが走り回ったとみられる場所もあった。タイヤで踏みつけられ、草など植物がはぎ取られて地面の花崗岩がむき出しに。そばには木炭の燃えかすがあり、文化係の担当者は「バイクでオフロードを楽しんだ後、キャンプをしたのか もしれない」と話す。
 7月20日にあった町文化財保護審議会で報告され、今後の対応策を協議した。審議委員の浦田健作さん(54)によると、カルスト台地では雨水が地表にしみ込んで地下に鍾乳洞を形成するが、広谷湿原は地表の下に固い花崗岩があり、雨水が地下にしみ込まずに湿 地になったという。浦田さんは「カルスト台地の湿原は日本ではここだけ。保全のため、早急に手立てする必要がある」と話す。
 町は今後、審議会と協力し、付近の林道に国定公園を示す看板などを設置して、周知を図るとしている。




「ケイビングジャーナル第45号」発行(2012/8/4 入手)
 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第45号が発行された。A4サイズ48ページ。600円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。
 前号に引き続き、今号も特集記事はなしとなっている。内容は以下の通り。
・グラビア
・日本洞窟学会会長就任にあたって
・スペレオニュース
・イベントカレンダー
・アンカーボルト耐久テスト
・「青木ヶ原風穴第2」位置確認と清掃活動報告
・天然記念物「七釜鍾乳洞」の調査と報告書の発行
・カナリア諸島テネリフェ島テイデ火山の火山洞窟
・日本の観光洞−37(龍雲鍾乳洞・穴神鍾乳洞・安森洞)
・南仏プロヴァンスの洞窟−13
・洞窟書籍紹介
・プロジェクトボード
・学会からのお知らせ
 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2700円も可能。ジュンク堂書店池袋本店、ODBOX ANNEX店(上野)、カモシカスポーツ 山とスキーの店(高田馬場)、カモシカスポーツ 山の店・横浜店、竜ヶ岩洞(浜松)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)でも購入可能。




穴神鍾乳洞、西予市少年消防クラブが見学(2012/8/2 読売新聞より入手)
地層に学ぶ「地震・防災」 児童ら鍾乳洞も散策 愛媛

 古い地層など貴重な自然遺産がある地域「ジオパーク」の認定を目指している愛媛県西予市で1日、市少年消防クラブ交流会が開かれ、メンバーの小学6年約40人が地震や防災対策を学んだ。
 市ジオパーク推進室などの主催。同市城川町窪野にある市立城川地質館で展示品などを見ながら、消防職員や市職員から地球の歴史や地質、地層が動いて起きる地震のメカニズム、近く起きるとされる東南海・南海地震への備えなどについて教わった。
 この後、内部の気温が年中18度という穴神鍾乳洞(西予市城川町川津南)へ移動。約1万2000年前の縄文時代草創期の土器片のかけらが発見され、中で火をたいて生活していた痕跡がある、という地元ガイドの説明に聞き入った。

※一部抜粋




「ニッポンの洞窟」発行(2012/7/31 入手)
 全国にある洞窟を紹介したムック「ニッポンの洞窟」が発行された。
 一般に立ち寄ることができる洞窟を中心に、鍾乳洞、溶岩洞、海蝕洞、鉱山、宗教的に掘られたものまで、70ヶ所以上の洞窟が紹介されている。日本と世界の洞窟ランキングも紹介されているが、かなり古いデータを参考にしてしまっているのが残念。その他にも細かい間違いはあるが、ムックとしては情報量、写真とともに十二分な内容。
 紹介されている石灰洞、溶岩洞は次の通り。源三窟(栃木/観光洞)、不動窟(奈良/観光洞)、猿田洞(高知/観光洞)、駒門風穴(静岡/観光洞)、富士風穴(山梨)、富岳風穴(山梨/観光洞)、鳴沢氷穴(山梨/観光洞)、西湖蝙蝠穴(山梨)、本栖風穴(山梨)、竜宮洞穴(山梨)、井倉洞(岡山/観光洞)、龍河洞(高知/観光洞)、あぶくま洞(福島/観光洞)、球泉洞(熊本/観光洞)、幽玄洞(岩手/観光洞)、飛騨大鍾乳洞(岐阜/観光洞)、白雲洞(広島/観光洞)、千仏鍾乳洞(福岡/観光洞)、尾須沢鍾乳洞(埼玉)、風連鍾乳洞(大分/観光洞)、大滝鍾乳洞(岐阜/観光洞)、鷲沢風穴(静岡/観光洞)、関ヶ原鍾乳洞(岐阜/観光洞)、入水鍾乳洞(福島/観光洞)、ナゲーラ壕(沖縄)。
 イカロス出版発行。B5サイズ112ページ。一部カラー。定価1,600円(税込)。7月31日発売。
 購入は書店ほか、オンラインストアAmazon.co.jpイカロス出版オンラインショップでも可能。




鴇ヶ谷鍾乳洞、1万7500年前に形成と判明(2012/7/30 北國新聞より入手)
手取峡谷は1万5000年前形成 白山の鍾乳洞から年代調査

 白山市尾口地区にある県内唯一の鍾乳洞、鴇ヶ谷(とがたに)鍾乳洞が1万7500年前に形成されていたことが、青木賢人金大准教授(自然地理学)の調査で、29日までに分かった。鍾乳洞内に残っていた土砂の一部から年代が判明した。これまで「氷河期以後」とみられた手取峡谷の形成年代も絞り込まれ、1万5〜6000年前と推定された。
 25日、白山手取川ジオパーク認定後初めて行われた鍾乳洞ツアーで、青木准教授が県石川土木総合事務所、県石川農林総合事務所職員らに説明した。
 鍾乳洞は年代が異なる上下2つの空洞で構成されている。調査では、鍾乳洞壁面の土砂を放射性炭素年代測定法で調べ、上の空洞が約1万7500年前にできたことが判明した。
 青木准教授によると、下の空洞は氷河期に海面が下がった影響で、陸上の水位が変わり、上の空洞の下に作られたとみられる。海面変動に伴う影響は、海から陸の奥地へと伝わることから、手取峡谷は約1万5〜6000年前に形成されたと推定された。さらに、峡谷よりも奥にある鍾乳洞に海面変動が影響し、下の空洞が約1万2000年前に作られたとみられた。
 今回の調査結果について青木准教授は「鍾乳洞の保存状態が良く、学術的にも貴重な鍾乳洞と分かった」としている。
 ツアーは白山手取川ジオパークの認定に向けて尽力してきた「環白山悠久の里づくり協 議会」などが実施した。上野亀吉事務局長は、「今後も知的好奇心を満たすジオツアーを開催し、訪れた人が自然の地形を楽しく学ぶ場として環境を整えていきたい」としている 。

●鴇ケ谷鍾乳洞 手取川ダムの南西約4キロの山中に位置する洞窟。内部は高さ約60センチ〜7メートル、奥行き約60メートル。青木賢人金大准教授が2009年に県内唯一の鍾乳洞と確認した。

※鴇ヶ谷鍾乳洞は石川県唯一の鍾乳洞とされている。




龍泉洞、「龍泉洞夏まつり」を初開催(2012/7/30 三陸経済新聞より入手)
岩泉町・龍泉洞で初の「夏まつり」 特産「短角牛BBQ」完売

 岩手県岩泉町にある日本3大鍾乳洞の一つ「龍泉洞」(岩泉町神成)で7月29日、初の「龍泉洞夏まつり」が開催された。
 多くの地元町民や観光客でにぎわった会場では、同町の特産品「いわいずみ短角牛」や地元産野菜、ドリンクがセットになったバーベキューセットを1,000円で販売。無料でコンロを貸し出したところ、正午前に200セットが完売した。地元商店など8店舗も出店し、アユやイワナの塩焼きや、岩泉産シイタケを販売した。
 イベントステージでは、全国に多くの愛好家を抱える郷土芸能「中野七頭舞」なども披露され、場内は熱気に包まれた。園内の小川では、訪れた家族連れが水遊びをする姿も見られ、祭り会場はたくさんの地元町民や帰省客でごった返した。
 龍泉洞では、明治の時代から5月の初旬に安全祈願とともに祭りを行ってきたが、夏シーズンのイベントは今年が初めて。理由は震災による客の落ち込みで、昨年は団体客のキャンセルが相次ぎ、入園者数は例年の7割減だった。今年に入り、大型観光キャンペーンに参画するなどして盛り返してきたものの、いまだに「通常営業しているのか」という問い合わせがあることから、季節ごとにイベントを開催し、「安心で安全」な龍泉洞をアピールしていく。
 同町の伊達勝身町長はオープニングの席で「地元の若者たちが中心となって企画したイベント。岩泉のために頑張っている姿がうれしい。町内の環境整備などにまだ問題はあるが、一致団結して頑張っていきたい」とあいさつした。
鍾乳洞の営業時間は8時30分〜18時。観覧料は大人=1,000円、中学生以下=500円、幼児=無料。




防水ウェアラブルビデオカメラ/GC−XA1が発売(2012/7/30 入手)
GC-XA1 株式会社JVCケンウッドから小型防水ウェアラブルビデオカメラ「スポーツカム“ADIXXION(アディクション) GC−XA1」が7月下旬に発売された。
 本機種はハウジングなしによる保護性能を採用。防水(8級/水深5m)、耐落下衝撃(2m)、防塵(6級)、耐低温(−10℃)を備えている。
 アングル設定は152度の電子式手ブレ補正付き。CMOSセンサーを搭載しており504万画素。連続撮影は70分と短い。
 サイズは74×35×53mm(幅×奥行き×高さ)、重量104g。
 カラーバリエーションはブラックのみ。
 価格はオープン(実勢価格20,540円〜)。





富士風穴第1、氷柱氷筍保全に定点観測(2012/7/27 山梨日日新聞より入手)
氷柱保全へ定点観測 富士河口湖町 富士風穴を調査

 富士河口湖町は26日、同町精進の富士風穴で、氷柱や氷筍の保全に向けた現地調査をした。昨年11月に設置した温度計の測定データを回収し、氷柱、氷筍の高さを定点観測するポイントを決めた。
 町職員や富士山レンジャー、町から調査を委託されている自然共生研究室の渡辺通人室長らが参加。富士風穴内の6ヵ所に置いた温度計のうち、3ヵ所の測定データをチェックした。残りは氷に温度計が覆われるなどして回収できなかった。
 データをみると、外気温が最も下がり、氷点下18度に達した2月には、洞穴入り口から約50メートル内側では氷点下8度、約100メートル内側で氷点下4度と、奧の方が気温が高かった。一方、4月以降は50メートル、100メートル付近ともに0度前後で推移している。
 氷柱、氷筍の形成と気温の変化との因果関係を探るため、町は今後、氷柱などの定点観測にも取り組む。この日の調査で決めた観測ポイントを富士山レンジャーが2〜3週間おきに訪れ、氷柱などを写真撮影する。
 富士風穴では昨夏、氷柱や氷筍が何者かに折られているのが見つかり、町は保全のための調査を進めている。観測を続け、年間を通じた洞穴内の気温の変化や氷柱の状態の把握に努める。




豪州、大量の化石を含んだ鍾乳洞群を発見(2012/7/27 AFP通信より入手)
「化石の金鉱」発見、気候変動への適応過程にヒントか 豪州鍾乳洞群

【オーストラリア連邦・ニューサウスウェールズ州シドニー発】
 オーストラリアの研究チームは25日、同大陸北部で多様な生物種の化石を大量に含んだ広大な鍾乳洞群を発見したと発表した。
 クイーンズランド(Queensland)州ケアンズ(Cairns)近郊で偶然発見された鍾乳洞からは、極小型の齧歯(げっし)類から体長2.2メートル、体重180キロと推定される巨大カンガルーまで様々な化石が見つかっている。小型生物はフクロウなどの捕食者によって洞窟内に運ばれ、また大型動物は地上に開いた穴などから転落したものと考えられる。
 これまでに120キロ分の堆積物を洞窟外に運び出しているが、この中に含まれている化石を調査するだけで1年はかかるという。クイーンズランド大学(University of Queensland)の古生物学者ギルバート・プライス(Gilbert Price)氏いわく、「化石の金鉱を掘り当てた」状態だ。
 古代には熱帯雨林であった鍾乳洞群が発見されたこの地域だが、現在は乾燥した草原となっている。発見されたうち最古の化石標本は推定50万年前のもの。これらの生物が生息した時期には豪州大陸中部で大規模な乾燥化が進み、熱帯雨林の後退から「絶滅事象」が起きたとみられている。
 その理由から、ここで発見された化石や生物の遺骸は、気候変動にいかに生物たちが適応し、現代の形態に進化していったのかを知るための重要なヒントを握るとプライス氏は考えている。「将来、現代の気候変動が私たちの周りの生命体にどのような影響を与えるのかについては、現代の動物相でモデルとなる環境に相当する時代がなく実際には分からない。(そこで)生物が過去にはどう対応したのかを理解できれば、未来に向けた自然保護のモデルとして用いることができる」と言う。
 地元の洞窟探検家たちは過去1週間でさらに多くの洞窟群を発見しており、その各所からは重要な化石が発見されている。プライス氏は「この地域には人生を何度も費やすほどの仕事」に相当する化石があるだろうと語った。




石舟沢鍾乳洞や藤十郎沢鍾乳洞が入洞禁止に(2012/7/24 入手)
 埼玉県秩父市の洞穴「石舟沢鍾乳洞」「藤十郎沢鍾乳洞」「仏石山の竪穴」など、県有林内にある洞穴が入洞禁止となった。
 これは2012年5月27日、埼玉県の商業ケイビング団体のツアー客がアプローチ道から滑落した事故を受けた措置と思われる。
 石舟沢鍾乳洞は1994年にパイオニアケイビングクラブによって発見された横穴。近年はTOKYO UNDERWATER CAVING GROUPによって潜水調査も行われ、総延長は750.6m+まで延びている。これまでは届け出制で入洞が許可されていた。

埼玉県庁ホームページより転記】
−鍾乳洞への立入りを禁止します。−
平成24年5月27日、県有林内の鍾乳洞に繋がる歩道で滑落事故が発生し、負傷者は県警の山岳救助隊によって救助されました。その後警察から、もし鍾乳洞内での事故が発生した場合、救助は困難を極めることから、鍾乳洞内への立ち入りを禁止するよう指導を受けました。そこでこの度、県有林内の鍾乳洞の立入りを禁止することにしましたので、お知らせします。




西国、エル・シドロン洞窟でネアンデルタール人菜食の痕跡を発見(2012/7/23 ナショナルジオグラフィックニュースより入手)
ネアンデルタール人は野菜好き?

【ドイツ連邦共和国発】
 スペイン北部にある洞窟から、ネアンデルタール人が植物を食べ、薬草を治療に用いていたことを示唆する痕跡が見つかった。この洞窟からは以前、先史時代のヒト属であるネアンデルタール人が仲間の脳を食べていた証拠も発見されている。
 最新研究において、スペイン、アストゥリアス州にあるエル・シドロン洞窟で見つかった5体のネアンデルタール人の骨を調べたところ、歯の部分から化学物質と食物の痕跡が検出されたという。
 5万年前の歯から採取した歯石を調べた結果、植物のデンプン粒が顕微鏡で観察された。デンプン粒はひび割れており、植物が事前に加熱されていたことを示していた。さらなる化学分析の結果、木を燃やした煙に含まれる化合物も見つかった。
 歯石からデンプンおよび炭水化物が見つかったことは、ネアンデルタール人が多様な植物を食べていたことを示す。一方で、肉に由来するタンパク質や脂質の痕跡は驚くほどわずかしか検出されなかった。
 バルセロナにあるカタルーニャ高等研究所の考古学者カレン・ハーディ(Karen Hardy)氏率いる研究チームによると、絶滅したヒト属の一種であるネアンデルタール人は、ステーキよりも野菜を焼いて食べるほうを好んだだけでなく、薬草を利用した治療法も知っていたという。
 洞窟に住んでいた彼らは、セイヨウノコギリソウ(ヤロウ)とカミツレ(カモミール)も食べていたことが明らかになった。いずれも栄養的価値に乏しく、苦い味のする植物だ。同じ研究チームによる以前の調査では、エル・シドロン洞窟に住んでいたネアンデルタール人は苦味を感じる遺伝子を有していたことが判明している。
 「ネアンデルタール人はこれらの植物を口にして苦いと感じたはずだ。したがって、味以外の目的で口にしていた可能性が高く」、その目的とはおそらく治療だとハーディ氏は声明の中で述べている。「これは現在の高等霊長類をはじめ、多くの生物が示す自己治療の行動パターンとも十分に合致する」。
 ネアンデルタール人がこれらの植物にどのような治療効果を求めていたのかは知る由もないが、現生人類はさまざまな病気の治療にこれらを用いているとハーディ氏は指摘する。「カミツレは神経やストレスに効き、消化不良を改善する薬草としてよく知られる」一方、セイヨウノコギリソウは風邪や発熱に効き、殺菌作用もあるという。
◆野菜好きだったネアンデルタール人
 今回の発見をはじめ、もっぱら肉食だったとされるネアンデルタール人の評価に疑問を呈する研究結果が最近増えている。彼らが肉食だったという前提はこれまで、より幅広い食物の選択肢を持つ現生人類が、張り出した眉を持つこの近縁種に比べ生存競争で優位に立てた根拠とされていた。
 「われわれの研究結果によって、ネアンデルタール人が草食を行っていたことを示す証拠がまた増えた」とハーディ氏は述べている。同氏は、ヨーク大学の考古化学者スティーブン・バックリー(Stephen Buckley)氏らとともに今回の研究を行った。
 ハーディ氏によると、スペインの洞窟に住んでいたこの集団が例外的な"野菜好き"だったとは考えられないという。「彼らが特殊な存在だったと考える理由は見当たらない。それでも、さまざまな異なる環境に暮らしていたネアンデルタール人の集団にこの種の調査を実施すれば、非常に興味深いことになるだろう」。
 今回の研究結果は、7月18日付で「Naturwissenschaften」誌オンライン版に発表された。




滝観洞、1年4ヶ月振りに再オープン(2012/7/17 東海新報より入手)
久々の洞窟探検満喫 再開祝し「滝観洞まつり」

 東日本大震災の大地震で被災した住田町上有住の「滝観洞」は15日、1年4ヵ月ぶりに再開し、観光客の受け入れをスタートした。再開を祝し、この日は運営する住田観光開発梶i千田明雄社長)主催の「滝観洞まつり」を開催。時折雨模様に見舞われたものの、会場の滝観洞観光センターには町内外から多くの観光客らが訪れ、久々の洞くつ探検や各種アトラクションを満喫した。
 滝観洞は長い時間をかけて自然がつくりだした鍾乳洞で、同町を代表する観光地の一つ。洞口から約880メートルの地点には、洞内の滝としては日本一という落差29メートルの「天の岩戸の滝」がある。洞内の気温は年中10度前後と、夏場は涼を求める観光客らでにぎわいを見せる。
 しかし、大地震では落石などが発生。余震の恐れもあることから、町はすぐ近くの白蓮洞とともに入洞を禁止。先月6日から今月9日まで、被害個所の整備といった復旧工事を行い、再開の日を迎えた。
この日は関係者らで安全祈願祭を行ったあと、入洞とまつりをスタート。会場には開始前から観光客らが訪れ、オープンに合わせて神秘的な鍾乳洞の世界を楽しんだ。
 奥部にある天の岩戸の滝ではカメラや携帯電話で撮影しながら見学する観光客も多く、マイナスイオンをたっぷり浴びながら日ごろの疲れをいやした。宮城県仙台市から訪れた今野舞さん(向陽台小学校6年)、桃花さん(同4年)、颯太君(同2年)のきょうだいは「初めて来たけど、滝はきれいで楽しかった」と話し、笑顔を見せていた。
 まつりでは、五葉山火縄銃鉄砲隊による大演武、地元よさこいグループ(五葉よさこいクラブ、月山よさこいshishi)の演舞といったアトラクションが好評。住田ふるさと夢学校の第4回講座、再開記念のもちまきも行われた。渓流釣り体験コーナーにも世代を超えた多くの観光客が詰めかけ、イワナ釣りに挑戦した。
 滝流しそば処では、10分間で何枚のそばを食べられるかを競う「滝流しそば大食い競技会」を開催。小学生以下の部に3人、一般の部に9人が参加して競い合った。小学生以下の部で優勝した紺野聖也君(有住小学校2年)は、8枚分をペロリ。「こんなに食べたのは初めて。最後は苦しかったけど、そばはおいしかった」と喜んでいた。
センター前では、特設ジンギスカン焼きコーナーやグルメ・鶏ハラミコーナー、イワナの塩焼きなどを提供する屋台コーナーも人気。来場者の胃袋を存分に満たしていた。
 住田観光開発の紺野光男常務は「再開できて本当にうれしい。仙人峠道路を通過する際の中継点にする方も多くなっており、気軽に立ち寄ってほしい。夏休みの帰省客にも多く来てもらいたい」と話し、本格的な夏の観光シーズンに期待を寄せていた。

※関連記事
7/11 滝観洞、東日本大震災の復旧工事が完了




大滝鍾乳洞、市道土砂崩れで従業員が孤立(2012/7/13 中日新聞より入手)
郡上の市道で土砂崩れ 従業員ら孤立

 13日午前9時ごろ、岐阜県郡上市八幡町安久田の市道で土砂崩れが起きているのを、近くの観光施設「大滝鍾乳洞」の従業員が確認し、市に連絡した。従業員や搬入業者の男性2人、女性4人が孤立している。
 郡上署によると、現場は県道から鍾乳洞に通じる幅6メートルの市道。県道から約500メートル付近ののり面が幅50メートル、高さ50メートルにわたって崩れ、土砂や倒木でふさいだ。前日の雨で地盤が緩んでいたとみられる。
従業員らによると、発生時、現場から200メートル奥にある鍾乳洞には9人がいたが、男性3人が歩いて出てきた。施設で午前9時前に停電があり、従業員が原因を調べていて土砂崩れを発見した。
 市によると、同市八幡町那比の観測所では、12日午後5時までの累積雨量が200ミリに達した。




滝観洞、東日本大震災の復旧工事が完了(2012/7/11 東海新報より入手)
滝観洞復旧、再開へ 15日から入洞可能 記念のまつりも開催

 昨年発生した東日本大震災の大地震で被災した住田町上有住の「滝観洞」は9日、復旧工事を終了した。15日(日)から1年4ヵ月ぶりに入洞を再開することにしており、この日は記念の「滝観洞まつり」も催す。多くの来場を呼び掛けている。
 滝観洞は長い時間をかけて自然がつくりだした鍾乳洞で、同町が誇る観光地の一つ。洞口から約880メートルの地点には、洞内の滝としては日本一という落差29メートル「天の岩戸の滝」がある。洞内の気温は年中10度前後で、夏場は涼を求める観光客らでにぎわう。
 しかし、震災では落石などの被害が発生し、余震の恐れもあることから、町はすぐ近くの白蓮洞とともに入洞を禁止。今夏の本格的な観光シーズンを前に先月6日から復旧工事を行い、約1ヵ月をかけて落石個所の整備や照明器具の取り替えなどを行った。
 安全が確保されたことから、15日午前10時から一般の入洞を再開。入洞先着100人には粗品をプレゼントする。受け入れは午後3時までで、入洞料は大人1000円、中学生700円、小学生500円。一方、白蓮洞への入洞は引き続き禁止している。
 同日は同9時からの安全祈願祭に続き、同10時から滝観洞観光センターでまつりを開催。滝流しそば処では午前10時30分から特別イベント「滝流しそば大食い大会」を開き、小学生以下と大人の2部門(各部15人ずつ)で大食い自慢を競う。参加費は無料で、13日(金)まで出場者を募っている。
 同11時30分からは五葉山火縄銃鉄砲隊、正午からはよさこいのアトラクションを展開。午後1時から住田ふるさと夢学校講座「ジオパークと滝観洞の可能性」(講師・宮江介氏)、同2時30分から再開記念もちまきを行う。 渓流釣り体験(体験料1人1000円、制限時間60分で10匹まで、午後2時終了)、屋台(川魚の塩焼きや産直新鮮野菜などを販売)、特設ジンギスカン焼き(1人前500円で提供)、グルメ・鶏ハラミの各種コーナーも開設する。 同センターの高橋勲主任は「1年4ヵ月休業を余儀なくされていたが、やっと再開できる。一人でも多くの方に遊びに来てほしい」と話している。
 大食い大会の参加申し込み、まつりへの問い合わせは同センター(рS8−2756、Fax48−3250)へ。




中国、仙人洞で世界最古の陶器片を発見(2012/6/29 時事通信より入手)
世界最古の陶器片発見 2万年前、中国の洞窟遺跡で

【アメリカ合衆国発】
 中国南東部、江西省にある洞窟遺跡「仙人洞」で、2万年前から1万9000年前の陶器の破片を発見したと、北京大や米ハーバード大などの国際研究チームが29日付の米科学誌サイエンスに発表した。西方の湖南省の洞窟遺跡では1万8000〜1万7000年前の陶器片が見つかったと2009年に発表されていたが、これより古く、世界最古という。
 仙人洞の陶器片には焼け焦げた跡がある物が多く、食べ物の煮炊きに使われたとみられる。研究チームによると、約2万年前は最終氷期のピークで、狩猟・採集生活をしていた人類は堅い植物を煮て消化しやすくしたり、肉を食べた後の動物の骨や皮から骨髄や油脂を煮出したりして生き延びた可能性がある。




南ア、マラバ洞窟のセディバ猿人は木の実が主食か(2012/6/28 時事通信より入手)
森林で木の実食べた? 200万年前のセディバ猿人 南ア

【グレートブリテン及び北アイルランド連合王国発】
 約200万年前に南アフリカに生息した猿人「アウストラロピテクス・セディバ」は、堅い木の実や葉、樹皮などを主に食べ、同属の他の猿人が主に草を食べていたのとは違っていた可能性があることが分かった。同国のウィットウォーターズランド大やドイツ・マックスプランク研究所などの国際研究チームが、頭骨化石の歯にこびりついた植物のかすを分析し、27日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
 セディバの化石は、アウストラロピテクス・アフリカヌスの化石が見つかった世界遺産「スタークフォンテン洞窟」に近いマラパ洞窟から2人分見つかり、2010年に発表された。小柄な30歳前後の女性と10歳前後の少年で、母子の可能性がある。




河内の風穴、総延長10,020m以上と発表(2012/6/25 東京新聞より入手)
秋芳洞超え 1万メートルあった 府中の探検家クラブ 滋賀の鍾乳洞測量11年

 国内有数の鍾乳洞として知られる滋賀県多賀町河内の「河内風穴(かわちのかざあな)」の総延長が1万メートルを超え、山口県の秋芳洞(8,900メートル)を抜いて国内3位の長さであることが分かった。洞窟探検愛好家でつくる東京スペレオクラブ(東京都府中市)の有志10人が、11年間にわたる調査で確認した。
 クラブがまとめた測量結果によると総延長は10,020メートルで、2005年にクラブが国内4位の6800メートルと発表した記録を大きく塗り替えた。1位の安家洞(岩手県、23,700メートル)、2位の大山水鏡洞(鹿児島県、10,294メートル)に次ぐ。
 1987(昭和62)年に多賀町で開かれた日本洞窟学会の大会に向けて実施した測量調査で、クラブの前身「ひみず会」が支洞を発見したが、調査時間がなく、測量しきれなかった。このためクラブメンバーが新たな調査プロジェクトを2001年に立ち上げ、関東や関西の大学生延べ600人以上が協力し、年4回の測量に取り組んできた。
メンバーはアリの巣状の支洞や、未調査だった最深部の空間を測量し、詳細な地図を作り上げた。
 クラブ理事で日本洞窟学会副会長の後藤聡さん(45)=東京都板橋区=は「迷路のような洞窟に魅せられ10年以上測量を続けてきたが、ここまで長さが延びるとは思わなかった」と話す。総延長はまだ延びる見込みという。
 河内観光協会長の菅森照雄さん(64)は「未知の世界を開拓してもらった」と喜び、久保久良町長(59)も「手弁当で調査していただいたメンバーに感謝している。鍾乳洞の保護とのバランスを取りつつ、町を代表する観光地として全国に発信したい」と話している。

※東京スペレオクラブの所在地が東京都府中市というのは間違い。また、安家洞、大山水鏡洞、秋芳洞の総延長数値にも、これまで各洞が最新データとして発表したものとは違っている。




「日本の迷宮50」に洞窟記事が掲載(2012/6/22 入手)
 全国にある迷宮と呼べる場所を紹介したムック「日本の迷宮50 人間を惑わす魔のスポット完全解説」で洞穴が掲載された。
 本書は別冊裏モノJAPANの1冊。人が迷う場所として施設、町、山、遺跡と共に洞穴関係が10ヶ所紹介されている。新潟県の白蓮洞に岩手県の同名の観光洞の写真を掲載したり、青木ヶ原樹海に静岡県の駒門風穴の話を持ってきたりと、間違いが目立つ。しかし、ゴシップネタを得意とするだけあって、事故やメディア情報など、学術資料では得られない情報も多い。100%の真実が書かれているとは言い難いが、掲載洞穴の背景を知る上での副読書としての価値はあるだろう。
 紹介されている洞穴関係は次の通り。秋吉台(山口/カルスト地形)、美山鍾乳洞(岐阜/観光洞)、安家洞(岩手/観光洞)、あぶくま洞(福島/観光洞)、白蓮洞(新潟)、龍泉洞(岩手/観光洞)、聖穴(東京)、嵩山蛇穴(愛知)、日メ坂鍾乳洞(岡山/日メ坂鍾乳穴)、青木ヶ原樹海(山梨/溶岩洞穴群)、轟の壕(沖縄)。44〜53ページ、178〜181ページ。
 鉄人社発行。B6サイズ224ページ。一部カラー。定価580円(税込)。6月22日発売。
 購入は書店ほか、オンラインストアAmazon.co.jp鉄人社オンラインショップでも可能。




PS3「みんなでスペランカー」、「若干きつめの灼熱の溶岩流の洞窟」追加配信(2012/6/22 入手)
 鰍sozai Gamesは、PlayStation 3向けダウンロード専用ゲーム「みんなでスペランカー(Tozai Gamesバージョン)」の追加コンテンツ第6弾「若干きつめの灼熱の溶岩流の洞窟」を、6月27日よりPlayStation Storeより配信すると発表した。
 「若干きつめの灼熱の溶岩流の洞窟」は、「チャンピオンシップモード」のエリア7。舞台は溶岩洞となり、巨大鳥が荒れ狂い、まさに熱い仕掛けが一杯とのこと。価格200円。

※関連記事
5/23 PS3「みんなでスペランカー」、期間限定値下げと「やけに厳しい光ごけに覆われた洞窟」追加配信
4/18 PS3「みんなでスペランカー」、「相当ひねくれた古代生物の化石場」を追加配信
3/28 PS3「みんなでスペランカー」、「もっとどぎつい極寒の地底氷河」を追加配信
2/22 PS3「みんなでスペランカー」、「ちょっとあくどい古代遺跡」を追加配信
1/20 PS3「みんなでスペランカー」、「やや意地悪な水が湧き出る洞窟」を追加配信

「みんなでスペランカー」公式ウェブサイト
PlayStation Store





越国、ソンドン洞窟を平岡祐太が踏破(2012/6/19 毎日新聞より入手)
平岡祐太::世界最大の洞窟を日本人初踏破!

 俳優の平岡祐太さんが、ベトナムにある世界最大の洞窟「ソンドン洞窟」を日本人として初めて踏破したことが19日、明らかになった。テレビ東京の特別番組「地球の奇跡スペシャル 日本人初踏破 世界最大の洞窟ソンドン(仮)」(7月20日午後9時放送)の収録で達成したもので、平岡さんは「自分が立っている場所は本当に現実世界なのかと思ってしまうほど神秘に満ちた場所でした。地球が作り出した神秘を皆さんにも感じていただければ」と偉業達成の感想を語っている。
 ソンドン洞窟は、世界遺産にも認定されている「フォンニャ・ケバン国立公園」にあり、約20年前に発見された。全長約7キロ、洞窟の大きさも最大部分で高さ240メートルに達することから世界最大の洞窟として知られている。
 洞窟での過酷な探検にチャレンジした平岡さんは「自分が生きているこの世界をもっと愛したいと強く思いました」とコメント。平岡さんは、3年前に洞窟を踏破したハワード・リンバートさんら英探検チームのサポートを受け、約60人体制でチャレンジ。洞窟の入り口から約90メートルの崖を下りて内部に到達した平岡さんらはテントを張り、数日がかりで慎重に進んでいったという。番組では、霧が立ち込める洞窟周辺から洞窟内の光景、内部でしか見られない生き物などさまざまな映像も紹介される。
 「地球の奇跡スペシャル 日本人初踏破 世界最大の洞窟ソンドン(仮)」は、テレビ東京系で7月20日午後9時放送。




西国、エルカスティーヨ洞窟で世界最古4万800年以上前の壁画を発見(2012/6/15 AFP通信より入手)
スペインの洞窟壁画、ネアンデルタール人が描いた可能性

【アメリカ合衆国・ワシントンD.C.発】
 スペイン北部にある洞窟で有史以前に描かれた壁画の年代が、現在確認されている中で最古となる4万年以上前のものだとする研究論文が、14日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。これは、ネアンデルタール人が壁画を描いていたことを示す初めての証拠となる可能性がある。
 調査が行われたのは、スペイン北部の11の洞窟内にある壁画50点。
 ネアンデルタール人が洞窟に壁画を描いていたことを示す証拠はこれまで見つかっていないが、死者を埋葬し、骨や貝のペンダントといった原始的な装身具を着用していたことは知られているため、論文の共同執筆者でバルセロナ大学(University of Barcelona)のジョアン・ジルホー(Joao Zilhao)研究教授は「ヨーロッパで最初に壁画を描いていたとしても驚くべきことではない」と話している。
 壁画には、壁に手を当て塗料を吹き付けて抜いた手形や、こん棒、赤い円形模様などが描かれている。
 研究チームによれば、エルカスティーヨ(El Castillo)洞窟にある壁画の中には、4万800年以上前に描かれたヨーロッパ最古の円形の壁画もあるという。

■採用された新たな調査方法
 だが約4万1500年前にヨーロッパにたどり着いた現生人類がこの壁画を描いた可能性もまだ残されており、ネアンデルタール人が壁画を描いていたと断定するためには、4万2000年前より以前に描かれた壁画を探す必要がある。ネアンデルタール人はおよそ4万年前に絶滅したとされている。
だがジルホー氏は、あくまで「勘」にとどまるとしながらも、壁画がネアンデルタール人によるものだと考えているようだ。
 研究チームが採用した年代測定法は、壁画の表面に付着した方解石(カルサイト)に含まれるウランの放射性崩壊を調べるもので、壁画の表面には触れずに行われる。そのため壁画そのものの年代は、表面の方解石よりも数千年ほど古い可能性もある。
 ジルホー氏は報道陣に対し「今はまだ証明できないが、私の『直感』がそう言っている」と述べ、さらに古い証拠を発見するための調査も進行中だと明かした。
 論文の主執筆者、英ブリストル大学(University of Bristol)のアリステア・パイク(Alistair Pike)准教授によれば、この測定法は、現在広く用いられている放射性炭素年代測定法よりも優れている。放射性炭素を用いた方法では、同じ壁画を測定してもその時々で結果が大きく異なることが多いが、パイク氏たちは「ウランの放射性崩壊を用いた全く異なる測定法を採用することで、これらの問題の回避を試みている」という。
 壁画の表面には、鍾乳石の形成過程と似た原理で、時と共にごく少量の放射性ウランを含む非常に薄い炭酸カルシウムの膜が付着する。ウランは時間と共にトリウムに変化するため「トリウムの含有量を測定することによって、この膜が形成されてからどれだけの年月が経過したのかを知ることができる」とパイク氏は説明する。
 豪メルボルン大学(University of Melbourne)のジョン・ヘルストロム(John Hellstrom)氏はサイエンス誌の同じ号で、パイク氏らの発見が壁画の起源に関する定説を覆し、「このようなアートが現生人類の独占領域ではないのではないかという疑問を投げ掛ける」ものだと評価している。
 また古人類学界の権威である米ミシガン大学(University of Michigan)のミルフォード・ウォルポフ(Milford Wolpoff)氏も、この発見はネアンデルタール文化の研究に新たな一面を加えるもので、先行研究で明らかになっている事実と照らし合わせても整合性があると述べている。




防水デジタルカメラ/TOUGHシリーズ後継機が発売(2012/6/15 入手)
Tough TG-1 オリンパス株式会社から防水デジタルカメラ「Tough TG−1」が6月15日に発売された。
 本機種は同シリーズのフラッグシップモデル。
 これまでの最上位機種「Tough TG−820」と比べ、防水性能が水深10mから12mとなった。防塵(6級)、耐落下衝撃(2m)、耐冷仕様(−10℃)、耐荷重(100kgf)の保護性能はそのまま。撮影場所の位置情報を記録する「GPS機能」と「電子コンパス」の機能は再採用され、洞口位置をプロットすることが可能となった。暗い場所でのマクロ撮影で大活躍するという「スーパーマクロLED」も踏襲、ボディー前面のLEDを常時点灯させることができるようになったため、洞内での撮影時には都合が良い。
 また、「F2.0ハイスピートレンズ」「iHSテクノロジー」が新たに採用され、洞内での撮影性能と画質が向上したことが期待される。
 オプションとして、耐圧45mの専用防水プロテクター「PT−053」、防水ワイドレンズ「フィッシュアイコンバーターFCON−T01」も販売。
 カラーバリエーションはシルバーのみ。
 価格はオープン(実勢価格35,350円〜)。

オリンパス製「Tough」シリーズ(防水カメラ)一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
Tough TG-1 2012年6月 1200万画素/12m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離5.6m/100kgf/GPS  
Tough TG-820 2012年3月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離3.3m/100kgf  
Tough TG-620 2012年2月 1200万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離3.5m  
Tough TG-320 2012年1月 1400万画素/3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.3m  
Tough TG-615 2011年7月 1400万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離3.5m 生産終了
Tough TG-810 工一郎 2011年7月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離3.5m/100kgf/GPS  
Tough TG-810 2011年3月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離3.5m/100kgf/GPS 生産終了
Tough TG-610 2011年3月 1400万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離3.5m 生産終了
Tough TG-310 2011年2月 1400万画素/3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.3m 生産終了
μTOUGH-8010 2010年2月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/100kgf 生産終了
μTOUGH-6020 2010年2月 1400万画素/ 5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μTOUGH-3000 2010年2月 1000万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.0m 生産終了
μTOUGH-6010 2009年7月 1200万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.0m 生産終了
μTOUGH-8000 工一郎 2009年5月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離4.0m  
μTOUGH-8000 2009年2月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離4.0m/100kgf 生産終了
μTOUGH-6000 2009年1月 1000万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.0m 生産終了
μ1050SW 2008年9月 1010万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ1030SW 工一郎 2008年6月 1010万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m 生産終了
μ1030SW 2008年3月 1010万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m 生産終了
μ850SW 2008年2月 800万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ795SW 2007年9月 710万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ790SW 2007年8月 710万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ770SW 2007年3月 710万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ725SW 2006年11月 710万画素/ 5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了





防水デジタルカメラ/FinePixシリーズ後継機が発売(2012/6/9 入手)
XP50 富士フイルム株式会社から防水デジタルカメラ「FinePix XP50」が6月9日に発売された。
 本機種は「FinePix XP150」の廉価版。
 廃盤となった「FinePix XP30」の保護性能が引き継がれ、防水性能(水深5m)、防塵(5級)、耐冷仕様(−10℃)、耐落下衝撃(1.5m)となっている。内臓ストロボ有効距離は3.1m。GPS、フォトコンパス機能はなく、気軽にアウトドア撮影を楽しむために必要な機能を装備したモデルとなっている。
 カラーバリエーションはオレンジ・シルバー・グリーンの3色。
 価格はオープン(実勢価格13,180円〜)。

富士写真フイルム&富士フイルム製防水カメラシリーズ一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
FinePix XP50 2012年6月 1440万画素/5m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃1.5m/-10℃  
FinePix XP150 2012年2月 1440万画素/10m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃2m/-10℃/GPS  
FinePix XP30 2011年3月 1420万画素/5m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃1.5m/-10℃/GPS 生産終了
FinePix XP10 2010年3月 1220万画素/3m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃1m/-10℃ 生産終了
FinePix Z33WP 2009年3月 1000万画素/防水(8級)/光学3倍ズーム/35mmレンズ/ストロボ有効距離3.9m 生産終了
FinePix BIGJOB HD-3W 2007年1月 604万画素/防水(7級)/光学3倍ズーム/28mmレンズ/ストロボ有効距離10m 生産終了
BIGJOB HD-1 2004年2月 310万画素/防水(7級)/光学3倍ズーム/28mmレンズ/ストロボ有効距離5m 生産終了
BIGJOB DS-270HD 2002年2月 220万画素/防水(7級)/28mmレンズ/ストロボ有効距離5m 生産終了
BIGJOB DS-230HD 2000年2月 150万画素/防水(7級)/28mmレンズ/光学3倍ズーム/ストロボ有効距離5m 生産終了
BIGJOB DS-260HD 1999年3月 150万画素/防水(7級)/光学3倍ズーム/ストロボ有効距離5m 生産終了
BIGJOB DS-250HD
1998年3月 150万画素/防水(7級)/28mmレンズ/単焦点タイプ 生産終了





玉泉洞、夏季限定「南の島の洞くつ探検」が人気(2012/6/10 沖縄タイムスより入手)
鍾乳洞探検が人気 神秘的空間味わう

 南城市のおきなわワールドが夏季限定で企画する「南の島の洞くつ探検」ツアーが人気だ。探検服に身を包み、ライト付きのヘルメットで、鍾乳石が迫る真っ暗な洞窟を水につかりながら進む。参加者は県外客が中心だが、大人も楽しめる身近な自然の神秘を多くの県民に堪能してほしいと、参加を呼び掛けている。ツアーは7月14日〜9月30日。
 玉泉洞の非公開エリアを探検するツアー。歩道が整備された観光ルートから外れ、鍾乳石を伝いながら約600メートルを1時間ほどで歩く。およそ30万年前に出来上がったとされる鍾乳洞は深い所で地下約40メートル。ライトの明かりに照らされ、神秘的な空間が広がる。胸の高さまで水につかる所もあり、冒険気分が味わえる。
 本格的にツアーを始めた5年前は、年間800人ほどだったが、着地型観光の普及やインターネット、ソーシャルメディアの口コミなどで人気が高まり、昨年は約2000人が参加。家族連れが中心だった客層も、友人やカップル、グループなど幅広い層に広がった。ツアーの担当者は「県内客は全体の3割程度。地元の人にもっと、洞窟探検の魅力をPRしたい」と話した。5歳以上から参加可能。探検服やウォーターシューズなどのレンタルもできる。料金2000円(大人・小人一律)。予約・問い合わせは、電話098(949)7421。




玉泉洞、本土復帰40年企画展を開催(2012/5/31 琉球新報より入手)
おきなわワールドが復帰40年企画展

 おきなわワールド文化王国・玉泉洞(南城市)は、本土復帰40年企画展「なつかしの沖縄の玉泉洞」を6月25日まで開催している。7月14日からは「南の島の洞くつ探検」を始める。
 「玉泉洞」は1971年4月28日にオープン。企画展は施設内の王国歴史博物館で開催。玉泉洞の歩みと、復帰当時の生活を物語る資料を展示している。
 「洞くつ探検」はインストラクターと一般公開されていない区域を探検する。9月30日まで。
 同社は「鍾乳洞の魅力を感じてほしい」とPRしている。企画展は王国村入園料大人600円、子ども300円、洞くつ探検は2000円。問い合わせは同社(電話)098(949)7421。




独国、4万年前の最古フルートと判明(2012/5/31 WIRED 日本語版より入手)
世界最古の楽器? 4万年前の骨フルート

【グレートブリテン及び北アイルランド連合王国発】
 ドイツの洞窟で見つかったマンモスの牙を使ったフルートは、4万年前のものであることが判明した。
 英オックスフォード大学は、同校と独テュービンゲン大学の研究者が、世界最古の楽器と見られるマンモスの牙とトリ[ハゲワシ]の骨によるフルートのコレクションについて、時代を特定したと発表した。同じ深さの採掘で見つかったほかの骨が、放射性炭素年代測定で40,000年前のものであることがわかったのだ。
 主執筆者のトム・ハイアム教授が率いたオックスフォード大学のチームは、「改良した限外濾過法」を用いて、骨に含まれていたコラーゲンから異物を取り除いたという。 ドイツ南部シュヴァーベン・シュラ地域にある GeiBenklosterle洞窟の遺跡は、「ヨーロッパにたどり着いた最初の現生人類が住んだ場所と広く考えられている」。
 今回の年代決定によって、「初期の現代人と結びつきのある、上部旧石器時代から始まる文化」とされるオーリニャック文化期が、当初考えられていた42,000〜43,000年前よりも、2,000〜3,000年早く始まっていたことが判明したことになる。
 GeiBenklosterle洞窟の遺跡は、「オーリニャック文化期では最も初期のもので、イタリア、フランス、イングランドなど、ほかの地域にある同文化の遺跡よりも以前にさかのぼる」という。
 「この地域では、装身具、造形芸術、神話の描写、そして楽器と、重要な出土がある洞窟が複数あり、GeiBenklosterleはそのひとつだ」と、テュービンゲン大学のニック・コナード博士は説明している。
 今回の新しい年代決定で重要なことのひとつは、気温が著しく低下した大きな気候の変動より以前に、ドナウ渓谷に人類がいたことが証明されたことだ。激しい気候変動が人々を、宗教や楽器への希求へと向かわせたのかもしれない。
 オーリニャック文化はフランス・ピレネー地方を中心とする地域の旧石器時代後期に属する一文化で、担い手はクロマニョン人。ヨーロッパにおいて更新世の最後の氷河期である第4氷期の第1亜間氷期から第2亜間氷期まで続いていた。洞窟絵画や彫刻などが製作されたのはオーリニャック文化期からで、特に有名なのはラスコー洞窟に残る多彩な壁画。
 ドイツ南西部の洞窟からは、36,000年前の女性像も発見されている。また、2009年にも、同地域から「約35,000年前のフルート」が発見されている。なお、スロヴェニアの遺跡で発見された60,000年前の骨は、ネアンデルタール人が作ったフルートだという説もある。

※一部抜粋




PS3「みんなでスペランカー」、期間限定値下げと「やけに厳しい光ごけに覆われた洞窟」追加配信(2012/5/23 入手)
 鰍sozai Gamesは、PlayStation 3向けダウンロード専用ゲーム「みんなでスペランカー(Tozai Gamesバージョン)」の期間限定値下げキャンペーンを5月30日から6月12日まで実施すると発表した。通常価格1,200円のところ800円で販売する。
 今回の値下げは、「みんなでスペランカー」がアイレムソフトウェアエンジニアリング鰍ゥらTozai Gamesに移管されて半年が経過したことを記念して行なわれる。
 また、追加コンテンツ第5弾「やけに厳しい光ごけに覆われた洞窟」の配信も5月30日から実施される。
 「やけに厳しい光ごけに覆われた洞窟」は「チャンピオンシップモード」のエリア6。あの悪名高い暗闇ステージとなっており、みんなで固まって移動すると明るい範囲が広いため辺りが見えやすくなる。チームワークが重要となるステージとなっている。また、お馴染みの変な生き物も登場する。価格200円。

※関連記事
4/18 PS3「みんなでスペランカー」、「相当ひねくれた古代生物の化石場」を追加配信
3/28 PS3「みんなでスペランカー」、「もっとどぎつい極寒の地底氷河」を追加配信
2/22 PS3「みんなでスペランカー」、「ちょっとあくどい古代遺跡」を追加配信
1/20 PS3「みんなでスペランカー」、「やや意地悪な水が湧き出る洞窟」を追加配信

「みんなでスペランカー」公式ウェブサイト
PlayStation Store





寺山の穴、秋吉台地域エコツーリズム協会主催でエコツアー(2012/5/21 山口新聞より入手)
地底湖には生物、神秘的 秋吉台エコツアー

 一般公開されていない洞窟を探検するエコツアーが20日、美祢市秋芳町別府の「寺山の穴」であった。秋吉台地域エコツーリズム協会主催。
 寺山の穴には四つの主洞があり、今回は地元の自然に詳しい田原義寛さん(秋吉台エコ・ミュージアム)と西尾良司さん(秋吉台エコ倶楽部)の案内で、入り口に近く、比較的入りやすい第1主洞を探検した。
 参加者は、水にぬれて滑りやすい地面に注意しながら真っ暗な洞窟を進み、岩の隙間を腹ばいで通り抜けるなどして最奥部を目指した。壁面に膜状に連なった石灰石など自然の造形美を楽しみ、地下水をたたえた美しい地底湖では、色素が退化した洞窟性の生物を観察した。




米国、コウモリの白い鼻症候群が拡大(2012/5/18 ロイター通信より入手)
コウモリの伝染病拡大、米ロッキー山脈北部の洞窟閉鎖も

【アメリカ合衆国・アイダホ州サーモン発】
 米連邦林野局の関係者が16日明らかにしたところによると、同局はコウモリの伝染病「白鼻症候群(ホワイト・ノーズ・シンドローム=WNS)」の感染拡大を防ぐため、ロッキー山脈北部の国有林にある洞窟を閉鎖するよう求めている。米国ではこれまでに19州で550万匹のコウモリが白鼻症候群で死んだと推測されており、感染は西に向かって拡大している。
 白鼻症候群は洞窟や鉱山で冬眠するコウモリがかかる病気で、主にコウモリからコウモリに伝染する。しかし感染コウモリや、死骸に残存する胞子に洞窟愛好家たちが接触し、それを他の場所に運ぶ可能性もある、と政府の科学者は警告している。
 ロッキー山脈では白鼻症候群の感染がまだ見つかっていない。これを理由に、林野局はモンタナ州とアイダホ州北部の国有林やノースダコタ、サウスダコタの両州の草原にある洞窟の閉鎖や鉱山の操業中止を命じるよう求めている。
 林野局の計画によると、洞窟の訪問者などは汚染除去やコウモリ保護のためのその他の措置の実施に同意すれば、洞窟訪問の許可を申請できる。同局の計画実現には林野局の地域代表による承認が必要だが、6月にも実現する可能性がある。
 米地質調査所(USGS)によると、ロッキー山脈から東の地域では、2006年にニューヨーク州で最初の感染が見つかって以降、550万匹程度のコウモリが死んでいる。政府の土地管理者は多くの州で洞窟を閉鎖したり、鉱山を操業停止にしたりしているが、これまでのところ感染拡大を抑えられていない。
 USGSの調査によると、最も深刻な打撃を受けた米北東部では、コウモリの生息数が80%以上も減少した。コウモリは昆虫を餌とするため、農業業界に害虫駆除という側面で何十億ドルもの恩益をもたらしていると推測される。

※関連記事
1/19 米国、白い鼻症候群でコウモリが最大670頭死滅





洞穴3D映画「世界最古の洞窟壁画」、35oフィルム版が上映(2012/5/13 ウォーカープラスより入手)
3Dから2Dへ! 世界最古の壁画を撮影した3Dドキュメンタリー映画がフィルム版で再登場

 およそ3万2000年前に描かれた洞窟壁画を初めてカメラに収めたことで話題を呼んでいるドキュメンタリー映画『世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶』。人類最古の遺産に出会う興奮を3D映像の迫力と共に体験できる同作は、当初の予定を変更して上映期間が延長されるなど、大きな反響を呼んでいる作品だ。そんな反響に応え、このたび同作の35mmフィルム版が5月12日より上映されている。
 本作は南仏のショーヴェ洞窟内で発見された世界最古の壁画に迫ったドキュメンタリーで、フランス政府によって研究者以外の立ち入りが厳重に禁止されていた洞窟の内部に、映画のカメラとして初めて足を踏み入れることに成功した作品。監督を務めたドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォークは、幼い頃に見たラスコー壁画の写真が自身の創作の原体験になったと語るだけに、この作品にかける意気込みは並々ならぬものだったようだ。そして今回、好評だった3D版に続いて公開されるのは、何と2Dの35mmフィルム版。『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス 3D』(公開中)や『タイタニック』(公開中)のように2D作品をデジタル3D化するのではなく、デジタル3Dとして上映されていた作品を新たに2D、しかもフィルムで上映することになる、全く真逆の試みだ。
 監督自身のオリジナルナレーションが収録され、日本語字幕がついたこの35mmフィルム版の公開は、業界史上初の試みとしても注目されている。というのも、これまで同じ作品の2D版と3D版が並行して公開されることはあっても、デジタルマスターを新たに35mmフィルムにプリントして上映することは一度もなかったからだ。3D版では実際にショーヴェ洞窟の中に立っているような臨場感を体験することができるが、35mmフィルム版では、壁画自体の質感や色合いをより細かく、鮮明な画で観察できるようになっており、フィルムの長所が存分に活かされている。
 2013年までには全国の映画館がデジタル化され、今後フィルムで映画を見る機会はますます少なくなると言われている昨今。『世界最古の洞窟壁画35mm 忘れられた夢の記憶』はそんな状況において、もう一度フィルム上映について考え直すチャンスを与えてくれた作品とも言えるだろう。既に3D版を見た人も、3Dが苦手でまだ見ていなかった人も、この機会に劇場で鑑賞してみてはいかがだろうか。

※関連記事
3/2 洞穴3D映画「世界最古の洞窟壁画3D」、世界最古の女性器壁画も撮影

1/7 洞穴3D映画「世界最古の洞窟壁画3D」が全米映画批評家協会賞受賞




豪州、ウォンバットの祖先の新種化石を発見(2012/5/11 AFP通信より入手)
ウォンバットの祖先は樹上にいた、新種化石を発見 オーストラリア

【オーストラリア連邦・ニューサウスウェールズ州シドニー発】
 オーストラリア固有の有袋類ウォンバットの祖先は約1500万年前、木の上で暮らしていた。
 豪ニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales)のカレン・ブラック(Karen Black)氏が10日発表したところによると、このヒツジほどの大きさの新種の有袋類「ニンバドン(Nimbadon)」は推定体重70キロで、樹上で生活する有袋類としては世界最大だという。
 「ニンバドン」の化石は、クイーンズランド(Queensland)州にある世界遺産リバーズリー(Riversleigh)地域の洞窟内で、保存状態の良い頭蓋骨と骨格が複数見つかった。ディプロトドンの仲間で、現生種ではウォンバットに最も近いという。
 2010年に発見された洞窟は1500万年前のもので、草木に覆われた入り口から誤って転落した動物たちのものとみられる化石が幾つも見つかっている。この洞窟には、木々が覆い繁る温暖な気候から徐々に乾燥が進んでいったオーストラリアにおける動植物の進化史を解き明かす上で、重要な科学的価値があると見られている。




防水デジタルカメラ/PowerShotシリーズ後継機が発売(2012/5/10 入手)
 キャノン株式会社から防水デジタルカメラ「PowerShot D20」が5月10日に発売された。
 本機種は「PowerShot D10」の後継機。
 防水(8級/水深10m)、防塵(6級)、耐冷仕様−10℃という保護性能は変わらないが、耐落下衝撃が1.22m→1.5mとやや強化された。有効画素数は約1210万画素と変わらず。
 大きな変更点は、丸びを帯びたものからスクエア型へのデザイン変更、GPS機能の追加など。取り換え可能なフロントカバーの廃止、ショルダーストラップなどが別売りになった分、価格も18,000円以上安くなった。
 カラーバリエーションはブルーのみ。
 価格はオープン(実勢価格26,220円〜)。

キャノン製「PowerShot」シリーズ(防水カメラ)一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
PowerShot D20 2012年5月 1210万画素/10m防水(8級)/防塵(6級)/ストロボ有効距離3.5m  
PowerShot D10 2009年4月 1210万画素/10m防水(8級)/防塵(6級)/ストロボ有効距離3.2m 生産終了





キクガシラ・モモジロコウモリが長崎県で準絶滅危惧種指定(2012/5/9 読売新聞−地方版より入手)
コウモリ2種準絶滅危惧種

 県が3月に発行した新しいレッドデータブックで、キクガシラコウモリとモモジロコウモリの2種が初めて準絶滅危惧種として指定された。いずれも環境省のレッドデータブックの対象外だが、安全上の理由で、すみかとなる防空壕の封鎖や埋め戻しが進められていることから、「存続基盤が脆弱」と判断された。
 キクガシラコウモリは体長約7センチと大型で、鼻が菊の花に見えることが名前の由来。モモジロコウモリは体長4〜6センチで、太ももが白いことから、その名が付いた。ともに国内全域で生息しており、防空壕や洞窟を昼間の隠れ家や冬眠場所としている。
 防空壕の安全対策の動きは、鹿児島市で2005年4月、防空壕跡とみられる横穴に入った男子中学生4人が一酸化炭素中毒で死亡した事故をきっかけに、全国で広まった。
県都市計画課によると、防空壕などを含む県内の特殊地下壕は10年末の時点で777か所あったが、このうち少なくとも33か所で、3月末までに入り口の封鎖や埋め戻しが行われたという。
 県のレッドデータブック編集委員会の副委員長を務めた長崎女子短大非常勤講師の松尾公則さん(61)は「安全対策は大事だが、防空壕はコウモリの貴重な生息場所にもなっている。今回の指定で、封鎖した入り口にコウモリが出入りできる小さな穴を設けるなど、野生動物への配慮や理解が進めば」と話している。




あぶくま洞、観光に復活の兆し(2012/5/8 読売新聞より入手)
被災3県、観光復活に手ごたえ

 岩手、宮城、福島の被災3県の観光に復調の兆しが出ている。昨年の大型連休中に比べ、観光客数が5倍に増えたところもあり、関係者は「震災前には及ばないが、手応えを感じている」としている。
 市の一部が警戒区域などに一時指定された福島県田村市。約600メートルにわたって鍾乳洞が続く「あぶくま洞」では前年同期比5倍の8828人が訪れた。それでも震災前の半分程度だが、管理事務所の青木菜々さんは「放射線量についての問い合わせは徐々に減り、今は1週間に数件だけ。今後も放射線量が低いことをPRしていきたい」と声を弾ませた。
 同県観光交流課は「福島の観光は回復傾向が続いている。震災前の水準を早く回復し、福島の魅力を多くの人に知ってほしい」としている。

※一部抜粋




石田学芸員がコウモリ生態研究で博士号を取得(2012/5/6 山口新聞より入手)
石田学芸員が博士号取得 秋吉台のコウモリ生態研究で

 秋吉台科学博物館の学芸員で、山口大学理工学研究科の石田麻里さん(33)がこのほど、秋吉台地域での9年間に及ぶコウモリ研究の成果を論文にまとめ、博士号を取得した。
 論文のタイトルは「秋吉台におけるテングコウモリとキクガシラコウモリの生態学的研究」。テングコウモリは、東アジアを中心に国内にも広く分布。一方でまとまった頭数では見つからず、生態は不明な点が多かったが、春にだけ洞窟に集団で入るとの報告があり、石田さんは山口大の学生と共同で、2002年から月ごとの洞窟内の個体数調査を始めた。
 捕獲したテングコウモリの手首に標識となるバンドをつけて放し、月に1回再捕獲する「バンディング調査」を3つの洞窟で実施。492頭にバンドを付け、770回にわたって再捕獲した。
洞窟内にいる個体数の月ごとの推移を見ると、4月に最多となることが判明。それ以外の時期にどこで過ごしてい るのかを調べるため、センサーカメラを設置して夜間に撮影したところ、10月に森林内で餌をとる様子が確認され、生態の一部が明らかになった。





龍泉洞、2年振りに龍泉洞まつり開催(2012/5/6 岩手日報より入手)
変わらぬ神秘の世界 龍泉洞まつり開催

 岩泉町の春の恒例イベント、龍泉洞まつり(実行委主催)は4、5の両日、同町岩泉の龍泉洞園地で開かれた。同洞町営50周年だった昨年は震災のため中止となり、2年ぶりに復活。県内外から大勢の観光客が訪れ、神秘の世界を満喫した。
 5日は園地特設ステージでメーンイベントの向町さんさ踊り、中野七頭舞などの郷土芸能が披露され、地場産品の「龍泉洞の水」「岩泉のむヨーグルト」などが来場者に数量限定で無料配布された。
 日本三大鍾乳洞の一つで国指定天然記念物の龍泉洞。観光客らは次々と入洞し、地底湖での写真撮影などを楽しんだ。
 夫婦で訪れた東京都の飲食店経営村井真次郎さん(59)は「被災者を『復興者』と前向きに呼べるように、岩手が変わってくれれば」と願った。





質志鍾乳洞、恒例の春祭り開催(2012/5/5 京都新聞より入手)
洞穴探検ワァーすごい 京丹波・質志鐘乳洞春祭り

 府内唯一の鍾乳洞がある京丹波町質志の質志鐘乳洞公園で4日、恒例の「春祭り」が開かれ、家族連れらが神秘的な景色が広がる洞穴を探検した。
 鍾乳洞は全長約52メートルで、深さは約25メートルある。春祭りは毎年ゴールデンウイークに催しており、京阪神などから数百人が訪れる。
 この日は午前中から雨となったが、来場者が続々と洞内を見学した。途中にある高さ約10メートルの垂直の階段では、足がすくんで引き返す人もいたが、最後まで歩ききった子どもに「頑張ったね」と声を掛ける保護者の姿もあった。
 公園内では、地元で採れた山菜の天ぷらやうどんの屋台、釣り堀でのニジマス釣りもあり、にぎわっていた。




稲積水中鍾乳洞、レプリカ仏像を安置した「天空洞」開設(2012/4/28 毎日新聞−地方版より入手)
天空洞:鍾乳洞に「有名仏像」安置 三重町に完成、あすオープン

 国内の有名仏像復刻版6体を安置した洞窟「天空洞」が、豊後大野市三重町中津留の稲積水中鍾乳洞に完成した。28日は無料で午前11時半と午後1時半、別府市の三味線奏者、鈴木利枝さんの演奏もある。
 台湾の若手工芸作家が台湾ヒノキで奈良・興福寺の阿修羅像や同・円成寺の大日如来像(いずれも国宝)などを制作。「日本文化を知るきっかけに」(青松善輔支配人)と昨夏から準備してきた。
 正式オープンは29日で拝観料は500円。国内最大の水中鍾乳洞は入場料1200円。午前9時〜午後5時。同鍾乳洞0974−26−2468。




防水デジタルカメラ/サイバーショットシリーズ後継機が発売(2012/4/20 入手)
 ソニーマーケティング株式会社から防水デジタルカメラ「サイバーショット DSC−TX20」が4月20日に発売された。
 本機種は「サイバーショット DSC−TX10」の後継機。
 防水(8級/水深5m)、防塵(5級)、耐冷仕様(−10℃)の保護性能のほか、有効画素数や内臓フラッシュ有効距離などのほとんどの機能がそのまま引き継がれている。
 唯一グレードアップしたと思われる機能は、画質の劣化を抑えつつ8倍までのズームだが、洞内では必要ない。
 カラーバリエーションはブルー・ピンク・ブラックの3色。
 価格はオープン(実勢価格26,900円〜)。

ソニー製「サイバーショット」シリーズ(防水カメラ)一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
サイバーショット DSC-TX20 2012年4月 1620万画素/5m防水(8級)/防塵(5級)/ストロボ有効距離5.2m  
サイバーショット DSC-TX300V 2012年3月 1820万画素/5m防水(8級)/防塵(5級)/ストロボ有効距離6.1m  
サイバーショット DSC-TX10 2011年3月 1620万画素/5m防水(8級)/防塵(5級)/ストロボ有効距離5.2m 生産終了
サイバーショット DSC-TX5 2010年3月 1020万画素/3m防水(8級)/防塵(5級)/ストロボ有効距離6m 生産終了
サイバーショット DSC-U60 2003年6月 200万画素/水深1.5m 生産終了





無名穴、新種の可能性のあるコウモリ化石を発見(2012/4/19 産経新聞より入手)
山口・秋吉台 新種?のコウモリ化石発見

 山口大学は19日、山口県美祢市秋芳町秋吉のカルスト地域「秋吉台」の洞窟で、同大理学部が発見した大量のコウモリの化石の一部について新種の可能性があると発表した。今後学術誌などに発表する予定。
 平成19〜23年の調査で調査団長を務めた松村澄子元准教授によると、化石は大型のテングコウモリの一種で、絶滅種とみられる。化石は無名穴(むみょうあな)といわれる洞窟の入り口に近い約10万年から15万年前の地層から見つかった。
 松村元准教授によると、「飛翔するコウモリは身体を軽くするため骨に含まれるカルシウム量が比較的少ない。このため骨が分解されてしまい、出土する化石は比較的大きな上腕骨がほとんど」という。
 ところが、今回発見された化石を含んだ地層は粘土質で、厚い石灰岩の層に覆われ、外気との接触が少なかったため、「下顎骨や頭骨などがほぼ完全な形で発見され、大変珍しい」(松村元准教授)という。
 化石は、現在のテングコウモリより一回り大きく、あごや歯が発達していることから甲虫類を食べていたのではないかとみられる。
 松村元准教授は「秋吉台は大陸から日本に渡来するルートの交点に当たる。今回の発見は、ほとんど解明されていないコウモリ類の渡来ルート解明に役立つ」と話している。




「ごろごろ水」、備蓄水として地元中学校に寄贈(2012/4/18 毎日新聞より入手)
備蓄水:「名水の里」が洞川中に132本を贈る

 ミネラルウオーター会社「名水の里」(車谷健三社長)=天川村洞川=が、同村立洞川中(森嶌敏彦校長、16人)に、「ごろごろ水」132本を備蓄水として贈った。「ごろごろ水」は洞川の鍾乳洞から湧いており、同社が採水して販売。洞川湧水群は環境省「日本名水百選」に入っている。




PS3「みんなでスペランカー」、「相当ひねくれた古代生物の化石場」を追加配信(2012/4/18 入手)
 鰍sozai Gamesは、PlayStation 3向けダウンロード専用ゲーム「みんなでスペランカー(Tozai Gamesバージョン)」の追加コンテンツ第4弾「相当ひねくれた古代生物の化石場」を、4月25日よりPlayStation Storeより配信すると発表した。
 「相当ひねくれた古代生物の化石場」は、「チャンピオンシップモード」のエリア5。オオトカゲが登場する。価格200円。

※関連記事
3/28 PS3「みんなでスペランカー」、「もっとどぎつい極寒の地底氷河」を追加配信
2/22 PS3「みんなでスペランカー」、「ちょっとあくどい古代遺跡」を追加配信
1/20 PS3「みんなでスペランカー」、「やや意地悪な水が湧き出る洞窟」を追加配信

「みんなでスペランカー」公式ウェブサイト
PlayStation Store






米国、レチュギア洞より薬剤耐性菌を発見(2012/4/12 ナショナルジオグラフィックニュースより入手)
原始の洞窟で薬剤耐性菌を発見

【アメリカ合衆国発】
 アメリカ、ニューメキシコ州にある未開の洞窟の奥で、現代の抗生物質が効かないバクテリアが100種近く発見された。
 見つかったバクテリアは、地下約487メートルにある岩石でできたレチュギア洞窟の壁を覆っている。最近まで、これらの微生物は人間や抗生物質と接することなく過ごしてきた。
 この洞窟は400万〜700万年前に、分厚いドーム状の岩石によって外界から隔絶された状態となった。流れ込む水が洞窟深部に到達するには約1万年の時間を要する。したがって、洞窟内の生物が現代の医薬品と接触する機会はまったくなかった。
 洞窟で見つかったバクテリアは、人間には感染しないものの、最新の合成薬剤を含む複数クラスの抗生物質に耐性を持つ(抗生物質は作用機序や化学構造によっていくつかのクラスに分類される)。今回の発見は、薬剤耐性疾患が出現する仕組みを解明するための興味深い手がかりとなるものだ。
 「臨床微生物学者たちは長年頭を悩ませてきた。新たな抗生物質を病院に投入すると、数カ月〜数年以内という短期間のうちに必ず耐性が出現する」とカナダ、オンタリオ州にあるマックマスター大学の化学生物学者で、今回の研究を率いたジェリー・ライト(Gerry Wright)氏は話す。
 「この耐性がどこから来るのかは、今なお大きな謎だ。これまで他のバクテリア、すなわち必ずしも病気を引き起こさないバクテリアに関しては、ほとんど誰も目を向けることを考えなかった」。

◆拡大する"スーパーバグ"の問題
 レチュギア洞窟は、カールズバッド洞窟群国立公園で最も深く、最も広い洞窟の1つだ。地図化されている経路の総延長は少なくとも209キロに及び、確認されている限りでは世界で7番目に長い洞窟としても知られる。
 1984年、洞窟探険家たちが砕石だらけの古い採掘坑を掘り始め、事前の予測どおりそこに洞窟の入口を発見した。1986年には入口が開かれ、地球上で人類が足を踏み入れたことのない最後の環境の1つが姿を現した。
アメリカの国立公園局は洞窟への立ち入りを厳しく制限しているが、2008年からはノーザン・ケンタッキー大学の地質微生物学者ヘイゼル・バートン(Hazel Barton)氏のチームが、微生物のサンプル採取のための立ち入りを許可されている。
 「バートン氏は、明らかに人間がそれまで触れたことのない場所を選んでサンプルを採取した。あまりに手つかずのため、誰かが歩いたところはすべて見ればわかる。サンプルを採取した場所のいずれかが、地表の物質によって有意な影響を受けているとはまず考えられない」とライト氏は述べている。
 バートン氏は洞窟の壁に育っていたバクテリアの厚い層、バイオフィルム(菌膜)を削り取り、それをライト氏の研究室に持ち込んだ。ライト氏のチームは3年をかけてサンプルを調査し、抗生物質耐性の有無を確認した。
 病原バクテリアの中には、数十クラスある抗生物質の多くに耐性を持つものが急増している。しばしば"スーパーバグ"と呼ばれるこのような菌株は、天然および人工合成の抗生物質を無効化したり、食べたり、ブロックしたりすることができる。
 スーパーバグは病院や牧畜場など、抗生物質を多用する場所にはほぼ確実に出現する。このような環境では強い進化圧がかかるため、微生物は短期間で複数薬剤への耐性を獲得する。
 しかし、耐性がどのように獲得されるのかは厄介な謎だとライト氏は言う。抗生物質に抵抗する遺伝子の優位性が生じるまでには数千〜数百万年の時間がかかることが研究によって示唆されているためだ。
 バクテリアは通常、同じ環境内にいる他のバクテリアとの間で遺伝子の交換、受け取り、奪取を行っており、謎を解くカギはそこにあるのかもしれない。このことから、微生物学者の多くは、耐性遺伝子は古代から存在しており、非病原性バクテリアはそうした遺伝子の巨大な"備蓄庫"として、病原性バクテリアに遺伝子を移す働きをしているのではないかと考えている。

◆多様な耐性遺伝子
 ライト氏のチームは、洞窟から採取されたバクテリア500種の分離に成功したが、そのうち培地で育ち、26種類の抗生物質に対する耐性を試験できたものは93種のみだった。
 この93種のうち、約70%が3〜4クラスの抗生物質に耐性を持っていた。これら菌株のうち3つは、炭疽症を引き起こす芽胞を形成するバクテリアと遠い類縁関係にあり、26種類の抗生物質のうち14種類に耐性を持っていた。
 「正直なところ、これほど多様な遺伝子がこれほど種類の異なる抗生物質に耐性を持つとは予想していなかった」とライト氏は述べている。

◆抗生物質と耐性、どちらが先か
 ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)の著名な微生物学者であるジュリアン・デイビーズ(Julian Davies)氏は、バクテリア菌株を異質な環境から実験室に移して培養した結果、抗生物質に耐性のある遺伝子がみられたということは、本来は抗生物質と戦うために発達したのではない遺伝子がもたらした偶然の副産物かもしれないと指摘する。デイビーズ氏は今回の研究には参加していない。「この結果は、抗生物質耐性を持つ遺伝子が非常に古いものであることを示してはいるが、それがなぜ病院に入り込むのかを説明してはいない」。
 タフツ大学医学部の内科医・微生物学者で、同じく研究には参加していないスチュアート・リービー(Stuart Levy)氏も次のように述べている。「これはニワトリが先か卵が先かという問題だ。微生物はまず抗生物質を作り出し、その後に耐性が発達したのか、あるいはその逆なのか」。洞窟に生息するバクテリアの場合、微生物同士が競争しあう「化学戦」の一環として、天然の抗生物質が生み出される可能性も考えられるという。
 今回の研究成果は、4月11日付で「PLoS ONE」誌に発表された。




「ケイビングジャーナル第44号」発行(2012/4/10 入手)
 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第44号が発行された。A4サイズ52ページ。600円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。
 目次数は54ページとなっているが、日本洞窟学会の意向により、2ページ欠損という形になっている。内容は以下の通り。
・グラビア
・スペレオニュース
・イベントカレンダー
・日本洞窟学会第37回大会(福岡大会)大会報告及び講演要旨集
・中国重慶市「万丈坑」調査報告
・祝!CCU10周年博覧会 1日だけの洞窟博覧会
・フランス及びヨーロッパの石灰洞窟地震被害の研究現状
・日本の観光洞−36(禅定窟)
・地底で自慢の穴装備
・MESS3参加報告
・南仏プロヴァンスの洞窟−12
・洞窟書籍紹介
・プロジェクトボード
・学会からのお知らせ
 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2700円も可能。ジュンク堂書店池袋本店、ODBOX ANNEX店(上野)、カモシカスポーツ 山とスキーの店(高田馬場)、カモシカスポーツ 山の店・横浜店、竜ヶ岩洞(浜松)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)、地R元(直接販売)でも購入可能。




南ア、ワンダーワーク洞窟で100万年前に火を使った痕跡発見(2012/4/3 ウォール・ストリート・ジャーナル 日本版より入手)
100万年前に火を使用か 原人が南アの洞窟内で

【アメリカ合衆国発】
 われわれ人類の祖先がいつから火を使い始めたか、長年の論争対象となっているが、南アフリカ共和国の洞窟内で約100万年前に既に火を使っていたことを示唆する確かな証拠が見つかったとの新しい研究結果が発表された。
 論文を発表した研究者によれば、南アのワンダーワーク洞窟で灰と焼いた骨が見つかり、洞窟内でしばしば火を使っていたことがうかがわれるという。
 これまで長年の論争の過程では、約150万年前にさかのぼる証拠があると主張する研究者もいるし、もっと早期に火を使っていたかもしれず、それが脳を大きくする進化の一歩だったと論じる研究者もいる。しかし、これはトリッキーな問題だ。たとえ古い時代に火が使われた証拠があっても、これが単なる野火ではないとどうやって結論できるのか、という疑問が残るからだ。
 ボストン大学のフランセスコ・ベルナ氏は米科学アカデミー紀要に掲載する共同論文で、ワンダーワーク洞窟内で人間の祖先が火を使ったことを示す「かなり有力な証拠」があると述べている。
 ある専門家は、この新発見について、近くでこれまで発見されていたほぼ同じ時代の遺物と併せて検討すべきだと述べた。焼かれた骨はワンダーワーク洞窟から遠くないスワートクランズ洞窟でも発見されており、2つの場所での発見は、どちらか一つの場所での発見よりも有力な根拠になるとウィリアムズ・カレッジのアン・スキナー氏は指摘する。同氏は今回の新研究に参加していない。
 別の専門家で同じく研究に参加していないオランダ・ライデン大学のウィル・レーブレークス氏は電子メールで、新研究は「確固たる」証拠を提供していないが、われわれの祖先が当時、そこで火を使っていたことを示唆していると語った。
 研究論文の執筆者であるトロント大学のマイケル・チェイザン氏は、われわれの祖先は恐らく、火を利用するため、自然に発生した炎から引火したモノを持ち込んだのだろうと述べ、現場にあった石器の道具からみて、この祖先は約200万年前から存在していたホモ・エレクトス(原人)とみられると語った。
 科学者たちは火を準備するもの、例えばいろりなど深い溝の跡を発見していない。しかしベルマ氏は、この火が稲妻などの自然の火だった公算はほとんどないと述べた。
 同氏によれば、これは、洞窟の内部深くで繰り返し火が使われた証拠があるためだ。そこは洞窟の入口とほぼ100フィート(約30メートル)離れていた。過去数百万年の間に洞窟は変化していたから、火が燃やされた時には入口はもっと離れていたはずだという。これとは対照的に、スワートクランズ洞窟の骨は、自然の火で燃焼したものかもしれず、その後この洞窟に入り込んだ可能性があるという。
 また科学者たちは、今回発見されたワンダーワーク洞窟の火は、洞窟内のバットグアノ(コウモリの糞)の自然発火による燃焼だった徴候は全くないと述べた。バットグアノの燃焼は稀にだが自然発生することが記録されている。
ベルナ氏とその同僚たちは、動物の骨が退色しており、加熱された化学反応を示していると述べた。また、洞窟から採取された土の中に微量の灰が発見されており、葉や草、枝などのモノを燃やしたことがうかがえるとしている。さらに石の断片のサンプルには加熱した証拠が発見されたという。
 こうした一連の証拠からみて、こうした葉や草、枝などは燃焼したあと、洞窟外部から風や雨水に運ばれて洞窟に流入したのではなく、洞窟内で加熱されたことがわかるという。
 火が何に使われたのかは明らかではない。ベルナ氏は、燃えた骨は料理していたことを示唆するが、祖先は肉を生のまま食べ、それを火の中に捨てたかもしれないと指摘した。可能性のある他の利用方法としては、暖房、照明、そして野生動物から身を守ることが挙げられる。
 レーブレークス氏とウイットウォーターストランド大学(ヨハネスブルク)のパオラ・ビラ氏はAP通信に対し、今回の新研究は恐らく火の利用を実証するが、確証を得るため、いろりなど火のための準備品の徴候を発見したいと述べた。
両氏は、いずれにせよ今回の研究で、人間の祖先がこれほど昔に火を定期的に使っていたことは示されていないと述べた。両氏は昨年発表の論文で、火のこうした習慣的な利用は40万年前までさかのぼれると論じていた。




「山口ケイビングクラブ会報 第47号」発行(2012/4/1 入手)
 山口県秋吉台を拠点とする「山口ケイビングクラブ」の年次研究報告が発行された。内容は以下の通り。
・巻頭言
・ケイビング情報
・第19回山口ケイビングクラブ洞窟救助訓練会報告
・北九州平尾台カルスト広谷湿原1994〜2011
・秋吉台北部景清穴から算出したゾウの歯化石について
・秋吉台、平尾台、帝釈台のムーンミルク産地
・犬ヶ森の穴から大正洞への煙追跡
・山口大学洞穴研究会一回生雑感
 山口ケイビングクラブ発行。B5サイズ28ページ。4月1日発行。
 購入・問い合わせは山口ケイビングクラブ事務局(秋吉台科学博物館内/рO837−62−0640 Fax0837−62−0324)まで。一部のバックナンバーも取り揃えている。




PS3「みんなでスペランカー」、「もっとどぎつい極寒の地底氷河」を追加配信(2012/3/28 入手)
 鰍sozai Gamesは、PlayStation 3向けダウンロード専用ゲーム「みんなでスペランカー(Tozai Gamesバージョン)」の追加コンテンツ第3弾「もっとどぎつい極寒の地底氷河」を、3月28日よりPlayStation Storeより配信した。
 「もっとどぎつい極寒の地底氷河」は、「チャンピオンシップモード」のエリア4。滑るだけでも難しいのに仕掛けが満載となっている。価格200円。

※関連記事
2/22 PS3「みんなでスペランカー」、「ちょっとあくどい古代遺跡」を追加配信
1/20 PS3「みんなでスペランカー」、「やや意地悪な水が湧き出る洞窟」を追加配信

「みんなでスペランカー」公式ウェブサイト
PlayStation Store





「日本洞穴学研究所報告 第30号」発行(2012/3/25 入手)
 岩手県下閉伊郡岩泉町にある「日本洞穴学研究所」の年次研究報告が発行された。内容は以下の通り。
・UIS観光洞の管理方針から見た龍泉洞の現状
・岩手県岩手郡葛巻町の洞穴鉱物について
・国指定天然記念物 龍泉洞再測量調査報告 潜水調査報告書
・龍泉洞町営50年のあゆみ
 日本洞穴学研究所発行。A4サイズ42ページ。頒価500円(税込)。3月25日発行。
 購入・問い合わせは日本洞穴学研究所事務局(龍泉洞事務所内/рO194−22−2566)まで。なお、日本洞穴学研究所報告第2〜29号までのバックナンバーも取り扱っている。




平尾台で恒例の野焼き(2012/3/21 読売新聞より入手)
春到来告げる野焼き 平尾台

 小倉南区のカルスト台地、平尾台で20日、春の訪れを告げる野焼きが行われた。
 一帯約380ヘクタールでの山火事防止や害虫駆除のために、地域のボランティアなどでつくる「平尾台野焼き実行委員会」(島藤克彦会長、80人)などが毎年、この時期に実施。当初は2月末に行われる予定だったが、雨や強風などで延期されていた。
 市消防局や陸上自衛隊、小倉南区役所なども協力。のろしや花火、サイレンを合図に、会員らが順番にガスバーナーなどで火入れ。枯れ草が燃え上がり、炎が山裾を駆け巡ると、「平尾台自然の郷」の展望台から見物していた観光客から歓声が上がった。
 望遠レンズを使い、写真を撮影していた小倉北区黒原、蒲田久男さん(84)は「何度も延期され、この日を心待ちにしていた。想像以上に迫力がありますね」と話していた。

※関連記事
3/10 平尾台の野焼き、強風により再々延期
3/1  平尾台の野焼き、積雪により再延期
2/25 平尾台の野焼き、天候により延期





石垣島で日本最大級の沈水カルスト発見(2012/3/17 琉球新報より入手)
石垣に沈水カルスト 名蔵湾に日本最大級 岡山大院グループ発見

 岡山大学大学院教育学研究科の菅浩伸教授(自然地理学・地形学)らの研究グループは16日、石垣島名蔵湾中央部に大規模な沈水カルスト地形を発見したと発表した。カルスト地形は石灰岩地域などで地下水系によって形成される地形。今回発見された沈水カルスト地形は名蔵湾のほぼ全域に広がっており、日本最大級のものとなる。
菅教授らは2011年8月、サンゴ礁の防波堤としての役割を調べるために石垣島名蔵湾中央部で海底地形の三次元測量を実施。その際、沈水ドリーネ(洞窟・くぼ地)群や沈水カルスト円すい丘などの沈水カルスト地形や氷期に発達した河川跡を発見した。
 沈水カルスト地形の多くは陸上に出たカルスト地形を基に海底部分がカルストだと認識される。今回のように完全に沈水したカルスト地形が発見され、沿岸域への広がりについて議論されることは世界でも初めての事例という。
菅教授は「非常に見事なカルスト地形が見つかり、関わった研究者もみんな驚いている。将来的には教科書に出せるものなのではないか」と話した。




越国、英国隊がフォンニャ=ケバン国立公園で7つの新洞を発見(2012/3/16 ベトナムネットより入手)
フォンニャ=ケバンで7つの新洞が発見される

【ベトナム社会主義共和国発】
 ベトナムのクアンビン省にあるフォンニャ=ケバン国立公園への遠征で、英国の探検家は7つの新洞を発見した。
 Howard Limbert博士が率いる遠征には、公園内に位置するソンドン洞窟(Son Doong Cave)を発見したHo Khanh氏が参加した。
 1991年に初めて発見され、英国洞窟調査学会(British Cave Research Association)からの洞窟探検グループはソンドン洞窟を訪問し、調査を実施した2009年まで知られてなかった。その結果によると洞窟の最大空間は、長さ5キロ以上、高さ200メートル、幅150メートルの世界最大の洞窟となった。
 Gio(風)、Con Chay、Ky、HaiとCua(2つのドア)など命名された新洞は、公園の遠隔地にあり、多くの美しい鍾乳石が含まれていると言われている。
 英国隊は新らたな発見、調査に取り組んでいる。

※要約




中国、洞穴から未知の人類発見か(2012/3/15 時事通信より入手)
中国南部に未知の人類か=1万4500年前の化石分析−頭骨に新旧の特徴・豪中

【中華人民共和国発】
 中国南部の2つの洞窟から1万4500〜1万1500年前の頭骨などの化石が見つかり、未知の人類の可能性もあると、オーストラリアのニューサウスウェールズ大や中国科学院などの研究チームが15日までに米科学誌プロス・ワンに発表した。
 洞窟は広西チワン族自治区と雲南省にあり、それぞれ1979年と89年に最初に化石が発見されたが、本格的な調査や研究は近年になって始まった。頭骨のほか、顎の骨や歯などの化石が4人分以上あり、現代人のホモ・サピエンスに近い特徴と古い人類の特徴が入り交じっていた。
 現在有力な学説では、さまざまな人類は最初にアフリカで進化して出現し、約180万年前の原人段階と10万年前以降の現代人段階の大きく2回、アフリカからユーラシア大陸に進出したと考えられている。
 研究チームは今回見つかった化石について、原人の末裔に当たるか、原人と現代人の中間段階の未知の人類が進出してきた可能性があるという2通りの見方を示した。




秋吉台で恒例の山焼き(2012/3/13 毎日新聞より入手)
話題:春呼ぶ山焼き/山口・秋吉台

 日本最大のカルスト台地、山口県美祢市の秋吉台で13日、春を呼ぶ恒例行事の山焼きがあった。観光客やアマチュアカメラマン約5500人が草原一面に広がる炎を見守った。
 当初2月19日の予定だったが、天候不良で5回順延。79年(3月16日)、76年(3月14日)に次いで3番目に遅い開催となった。
 山焼きは芽吹きを促す目的で約650年前に始まったとされる。午前9時半、のろしを合図に地元の住民ら約600人が一斉に点火。草原はパチパチと音をたてながら炎に焼かれ、約1500ヘクタールの台地に黒々とした風景が広がった。

※関連記事
2/25 秋吉台の山焼き、天候により再延期
2/19 秋吉台の山焼き、積雪により延期





平尾台の野焼き、強風により再々延期(2012/3/10 入手)
 3月11日に予定していた平尾台の野焼きは、強風が影響し、3月20日に再々延期することになった。

※関連記事
3/1  平尾台の野焼き、積雪により再延期
2/25 平尾台の野焼き、天候により延期





防水デジタルカメラ/Optioシリーズ後継機が発売(2012/3/9 入手)
WG-2 HOYA株式会社PENTAXイメージング・システム事業部から防水デジタルカメラ「Optio WG−2」「Optio WG−2 GPS」が3月9日に発売された。
 本機種はそれぞれ「Optio WG−1」「Optio WG−1 GPS」の後継機。
保護性能である防塵(6級)、耐落下衝撃1.5m、100kgfまでの重さに耐える耐荷重構造、水中撮影120分、耐冷仕様(−10℃)はそのままに、防水が10m→12mとグレードアップ。有効画素数も約1400万画素→約1600万画素、ストロボ最大有効距離も3.9m→5.5mとなった。
 また、レンズ円周上のLEDは5灯→6灯に増設。より洞窟棲生物が簡単かつ鮮明に撮影できることが期待される。
 「Optio WG−2 GPS」はGPS機能付きモデル。
 カラーバリエーションは、「Optio WG−2」がバーミリオンレッド・オールブラック、「Optio WG−2 GPS」がグロスホワイト・シャイニーオレンジ。
 価格はオープン(「Optio WG−2」実勢価格26,880円〜 「Optio WG−2 GPS」実勢価格28,800円〜)。

ペンタックス「Optio」シリーズ(防水カメラ)一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
Optio WG-2 GPS 2012年3月 1600万画素/120分12m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃1.5m/100kgf/GPS  
Optio WG-2 2012年3月 1600万画素/120分12m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃1.5m/100kgf  
Optio WG-1 GPS 2011年3月 1400万画素/120分10m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃1.5m/100kgf/GPS 生産終了
Optio WG-1 2011年3月 1400万画素/120分10m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃1.5m/100kgf 生産終了
Optio W90 2010年3月 1210万画素/120分6m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃1.2m 生産終了
Optio WS80 2009年8月 1000万画素/120分1.5m防水(8級)/防塵(6級) 生産終了
Optio W80 2009年8月 1210万画素/120分5m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃1m 生産終了
Ootio W60 2008年6月 1000万画素/120分4m防水(8級)/防塵(5級) 生産終了
Optio W30 2007年3月 710万画素/120分3m防水(8級)/防塵(5級) 生産終了
Optio W20 2006年9月 700万画素/30分1.5m防水(8級)/防塵(5級) 生産終了
Optio W10 2006年3月 600万画素/30分1.5m防水(8級)/防塵(5級) 生産終了
Optio WPi 2005年10月 600万画素/30分1.5m防水(8級)/防塵(5級) 生産終了
Optio WP 2005年3月 500万画素/30分1.5m防水(8級)/防塵(5級) 生産終了
Optio 43WR 2004年5月 400万画素/1m防水(7級) 生産終了





防水デジタルカメラ/サイバーショットシリーズ後継機が発売(2012/3/9 入手)
 ソニーマーケティング株式会社から防水デジタルカメラ「サイバーショット DSC−TX300V」が3月9日に発売された。
 本機種は「サイバーショット DSC−TX10」のハイスペック後継機。
 防水(8級/水深5m)、防塵(5級)、耐冷仕様(−10℃)の保護性能はそのまま。有効画素数が1620万画素から1820万画素、内臓フラッシュは有効距離5.2mから6.1mとそれぞれ引き上げられた。
 ほとんどの操作はタッチパネルとなっているため、フラットなシンプルデザインボディが特徴。しかし、洞内での泥汚れや水滴がついた場合は操作が大幅に制限されてしまう。
 無線LAN(スマートフォンへの画像転送機能)、GPS、TransferJet(近接無線通信)、ワイヤレス充電、と無線周りの機能が充実。
 カラーバリエーションはブラックのみ。
 価格はオープン(実勢価格41,300円〜)。

ソニー製「サイバーショット」シリーズ(防水カメラ)一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
サイバーショット DSC-TX300V 2012年3月 1820万画素/5m防水(8級)/防塵(5級)/ストロボ有効距離6.1m  
サイバーショット DSC-TX10 2011年3月 1620万画素/5m防水(8級)/防塵(5級)/ストロボ有効距離5.2m  
サイバーショット DSC-TX5 2010年3月 1020万画素/3m防水(8級)/防塵(5級)/ストロボ有効距離6m 生産終了
サイバーショット DSC-U60 2003年6月 200万画素/水深1.5m 生産終了





防水デジタルカメラ/TOUGHシリーズ後継機が発売(2012/3/9 入手)
Tough TG-820 オリンパス株式会社から防水デジタルカメラ「Tough TG−820」が3月25日に発売された。
 本機種は「Tough TG−810」の後継機で、同シリーズのフラッグシップモデル。
 防水(8級/水深10m)、防塵(6級)、耐落下衝撃(2m)、耐冷仕様(−10℃)、耐荷重(100kgf)の保護性能はそのまま。有効画素数が1400万画素から1200万画素と引き下げられた。洞口位置をプロットするのに便利だった、撮影場所の位置情報を記録する「GPS機能」と「電子コンパス」の機能は無くなった。
 また、暗い場所でのマクロ撮影で大活躍するという「スーパーマクロLED」が追加。ボディー前面のLEDを常時点灯させることができるようになったため、洞内での撮影時には便利になった。
 オプションとして、耐圧45mの専用防水プロテクター「PT−052」も販売されるが、よほどのケイブダイバーでなければ関係ない。
 カラーバリエーションはシルバー・レッド・ブルーの3色。
 価格はオープン(実勢価格30,800円〜)。

オリンパス製「Tough」シリーズ(防水カメラ)一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
Tough TG-820 2012年3月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離3.3m/100kgf  
Tough TG-620 2012年2月 1200万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離3.5m  
Tough TG-320 2012年1月 1400万画素/3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.3m  
Tough TG-615 2011年7月 1400万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離3.5m  
Tough TG-810 工一郎 2011年7月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離3.5m/100kgf/GPS  
Tough TG-810 2011年3月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離3.5m/100kgf/GPS 生産終了
Tough TG-610 2011年3月 1400万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離3.5m 生産終了
Tough TG-310 2011年2月 1400万画素/3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.3m 生産終了
μTOUGH-8010 2010年2月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/100kgf 生産終了
μTOUGH-6020 2010年2月 1400万画素/ 5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μTOUGH-3000 2010年2月 1000万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.0m 生産終了
μTOUGH-6010 2009年7月 1200万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.0m 生産終了
μTOUGH-8000 工一郎 2009年5月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離4.0m  
μTOUGH-8000 2009年2月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離4.0m/100kgf 生産終了
μTOUGH-6000 2009年1月 1000万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.0m 生産終了
μ1050SW 2008年9月 1010万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ1030SW 工一郎 2008年6月 1010万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m 生産終了
μ1030SW 2008年3月 1010万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m 生産終了
μ850SW 2008年2月 800万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ795SW 2007年9月 710万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ790SW 2007年8月 710万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ770SW 2007年3月 710万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ725SW 2006年11月 710万画素/ 5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了





防水デジタルカメラ/LUMIXシリーズ後継機が発売(2012/3/8 入手)
DMC-FT4 パナソニック株式会社から防水デジタルカメラ「LUMIX DMC−FT4」が3月8日に発売された。
 本機種は「LUMIX DMC−FT3」の後継機。
 防水(8級/水深12m)、防塵(6級)、耐落下衝撃(2m)、耐冷仕様(−10℃)と保護性能はそのまま。有効画素数と内臓ストロボ有効距離も変更はない。
 GPS、方位計、気圧計、高度(水深) 計の各種センサーも引き継ぎ、高度計はGPSとの連動により精度が向上した。
 カラーバリエーションは、サンライズオレンジ・ウルトラマリンブルー・プレシャスシルバーの3色。
 価格はオープン(実勢価格円31,000円〜)。

パナソニック製「LUMIX」シリーズ(防水カメラ)一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
LUMIX DMC-FT4 2012年3月 1210万画素/12m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃2m/-10℃/AVCHD動画  
LUMIX DMC-FT20 2012年2月 1610万画素/5m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃1.5m/-10℃  
LUMIX DMC-FT3 2011年2月 1210万画素/12m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃2m/-10℃/AVCHD動画  
LUMIX DMC-FT10 2010年7月 1410万画素/10m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃2m/-10℃ 海外向け
LUMIX DMC-FT2 2010年3月 1410万画素/10m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃2m/-10℃/AVCHD Lite動画 生産終了
LUMIX DMC-FT1 2010年3月 1210万画素/3m防水(8級)/防塵(5級)/耐落下衝撃1.5m/0℃/AVCHD Lite動画 生産終了





洞穴3D映画「世界最古の洞窟壁画3D」、世界最古の女性器壁画も撮影(2012/3/2 シネマトゥデイ映画ニュースより入手)
世界最古の"女性器"壁画が公開!「ピカソを思わせます」と専門家も感嘆!

 ドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォーク監督によるドキュメンタリー映画『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』より、世界最古、およそ3万2,000年前に描かれた"女性器"壁画の画像が公開された。フランス政府はこれまでショーヴェ洞窟の撮影を許可しなかったため、今回の壁画が世界中に公開されるのはもちろん初めてだ。
"女性器"壁画といっても一見してわかるものではない。劇中に登場する考古学者ドミニク・バフィエによると、周辺の床がもろいために近寄れず、クリアな映像を撮ることができなかったのだという。それでも、よくよく見れば、「もしかして……」と確かにそこに何が描かれているのかわかるはずだ。
 ドミニクいわく、その壁画は「女性の下腹部からヒザまで、下半身だけが描かれています」「この女性器はバイソンに抱かれているように描かれている。 女性とミノタウロスを描いたピカソを思わせます」と芸術的な価値も認められている様子。壁画と女性器という組み合わせの意外さばかりではなく、そういった観点から眺めると新たな発見があるかもしれない。
 ショーヴェ洞窟は、約2万年前に起きたとされるがけ崩れで入口がふさがれたため、旧石器時代当時の状態が保持されている。そうした偶然の導きにより、現代を生きる人々が3万年以上前の壁画を見ることができるというのは、まさに奇跡。本作では3Dカメラを駆使することによって、壁画の立体感も実物そのままにフィルムに焼き付けることに成功している。

※関連記事
1/7 洞穴3D映画「世界最古の洞窟壁画3D」が全米映画批評家協会賞受賞





ファロージャパンがニア洞窟での3Dレーザースキャナー活用事例を発表(2012/3/1 ドリームニュースより入手)
FARO、マレーシアのニア洞窟での3次元測定器の活用事例を発表

 蒸し暑い月曜日の朝、東マレーシア、サラワク州にあるニア洞窟の調査が始まりました。三大陸に跨る幾つかの研究機関からの研究者も参加したこの実地調査は、いくつかの異なる目的を達成するための共同プロジェクトです。その目的とは、洞窟の地質構造研究、洞窟に生息する生物の生態研究、及び、ニア大洞窟のモデルを構築するための三次元(3D)データの収集です。
 マンフレッド・F・ブクロイトナー教授(ドレスデン工科大学、ドイツ)、ビスワジート・プラダン教授(マレーシアプトラ大学、マレーシア)、ドナルド・A・マクファーレン教授(クレアモント大学、米国)、ジョイス・ランドバーグ准教授(カールトン大学、カナダ)、及びパークディレクター、ハイダー・アリ氏(ニア国立公園管理部)は共同でこの素晴らしい地形の様々な側面を探るこのプロジェクトに着手しました。また、この調査にはFAROアジア太平洋本部マーケティング部長ベン・チエ・クア、及びアプリケーションエンジニア、アンソニー・ルーが参加しました。
 今回の実地調査にあたって、ブクロイトナー教授からFAROに調査の参加要請がありました。3次元測定技術と機器サポート提供のためです。高精度3次元測定と3Dドキュメンテーション化が可能な携帯型の測定機器を持つFAROならば、この共同調査を完全にサポートできると思われたからです。ブクロイトナー教授は「私は以前FAROと共同で仕事をする機会がありましたが、その製品の機能性の高さに大いに感銘を受けました。今回の研究でもファローレーザースキャナーが、再び私たちの特別なニーズを解決することを確信しています」と述べています。

※一部抜粋




平尾台の野焼き、積雪により再延期(2012/3/1 入手)
 3月4日に予定していた平尾台の野焼きは、2月28日に降った大雪が影響し、3月11日に再延期することになった。これに伴い、野焼き一般見学会は行われるが、特別見学会は中止となった。
 11日に開催されれば、秋吉台の山焼きと同日開催となる。

※関連記事
2/25 平尾台の野焼き、天候により延期





平尾台、急増するマダケ駆除へ(2012/2/25 読売新聞より入手)
平尾台でマダケ急増

 国内有数のカルスト台地で知られる平尾台(小倉南区、苅田町など)で、元々はほとんど存在しなかったマダケが急激に増えており、自生する植物の生息を圧迫している。地元住民や研究者らは、生態系や景観に悪影響が及ぶ事態に危機感を強め、平尾台を管理する県と北九州市から許可を得て手弁当で駆除に乗り出した。
 平尾台には、特有の植物が生態系をなしており、環境省レッドデータブックで絶滅危惧2類に指定されているオキナグサなどの貴重種も多い。
 県平尾台自然観察センターや住民らによると、30〜40年ほど前は竹は少なかったが、数年前から拡大が目立ってきたという。日光を遮り、自生する植物を枯らし始めた。毎年2月の野焼きでもほとんどが燃え残ってしまう。平尾台自治町内会の前田康典会長(62)は「目に見えて竹林が増えている。手を入れなければ景観が変わってしまう」と訴える。
 地元住民らは2010年秋、平尾台の植生に詳しい元高校教諭の曾塚孝さん(76)に相談し、駆除することを決めた。曾塚さんは「竹は数か月で高さ10メートルまで伸び、数もどんどん増える。平尾台は数百種の植物が生息するが、竹林の中では10種程度にとどまる。竹が植生を単純化させている」と説明する。
 平尾台は北九州国定公園に位置し、竹林は主に特別保護地区にあり、伐採には県の許可が必要になる。曾塚さんは個人や県、市などの地権者から伐採の了承を得たり、植生を調べたりした。昨年8月、石灰岩が羊の群れのように見える「羊群原」の一角の約1万8000平方メートルについて1年間の伐採を県に申請。9月に許可され、翌10月から伐採を始めた。
 作業には住民やボランティアら約10人が、それぞれ空いた時間に参加。曾塚さんも毎週末、元教え子らと活動している。18日には、雪が積もった大平山(587メートル)の中腹で、石灰岩や他の植物を傷つけないよう竹を伐採し、数か所に集めた。天日で乾かし、26日の野焼きで燃やす。伐採した竹林の跡には、外来種が入り込まないよう平尾台に自生するマルバハギなどの草花の種をまく予定だ。
 これまでの5か月弱で伐採予定地の半分で作業を終えた。しかし、根は生きているので、春になるとまたタケノコが生えてくる。そのため、完全に駆除するまで3、4年はかかるとみられている。
 前田会長は「先はまだまだ長いが、幼少の頃から慣れ親しんだ景観を取り戻したい。最後まで続けるつもりです」と話している。




平尾台の野焼き、天候により延期(2012/2/25 入手)
 2月26日に予定していた平尾台の野焼きは、3月4日に延期することになった。これに伴い、平尾台野焼き特別見学会および野焼き一般見学会も延期となる。




秋吉台の山焼き、天候により再延期(2012/2/25 入手)
 2月25日に予定していた秋吉台の山焼きは、降雨の影響により3月11日に延期することになった。

※関連記事
2/19 秋吉台の山焼き、積雪により延期





防水デジタルカメラ/TOUGHシリーズ後継機が発売(2012/2/24 入手)
Tough TG-620 オリンパス株式会社から防水デジタルカメラ「Tough TG−620」が2月24日に発売された。
 本機種は「Tough TG−610」の後継機で、同シリーズの中間的モデル。
 防水(8級/水深5m)、防塵(6級)、耐落下衝撃(1.5m)、耐冷仕様(−10℃)の保護性能はそのまま。有効画素数が1400万画素から1200万画素と引き下げられた。
 また、暗い場所でのマクロ撮影で大活躍するという「スーパーマクロLED」が追加。ボディー前面のLEDを常時点灯させることができるようになったため、洞内での撮影時には便利になった。
 カラーバリエーションは、シルバー・レッド・ブルー・ブラックからホワイト・ピンク・ブルー・グリーンとなり、女性層を狙った感がある。
 価格はオープン(実勢価格20,600円〜)。

オリンパス製「Tough」シリーズ(防水カメラ)一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
Tough TG-620 2012年2月 1200万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離3.5m  
Tough TG-320 2012年1月 1400万画素/3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.3m  
Tough TG-615 2011年7月 1400万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離3.5m  
Tough TG-810 工一郎 2011年7月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離3.5m/100kgf/GPS  
Tough TG-810 2011年3月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離3.5m/100kgf/GPS  
Tough TG-610 2011年3月 1400万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離3.5m 生産終了
Tough TG-310 2011年2月 1400万画素/3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.3m 生産終了
μTOUGH-8010 2010年2月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/100kgf 生産終了
μTOUGH-6020 2010年2月 1400万画素/ 5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μTOUGH-3000 2010年2月 1000万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.0m 生産終了
μTOUGH-6010 2009年7月 1200万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.0m 生産終了
μTOUGH-8000 工一郎 2009年5月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離4.0m  
μTOUGH-8000 2009年2月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離4.0m/100kgf 生産終了
μTOUGH-6000 2009年1月 1000万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.0m 生産終了
μ1050SW 2008年9月 1010万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ1030SW 工一郎 2008年6月 1010万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m 生産終了
μ1030SW 2008年3月 1010万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m 生産終了
μ850SW 2008年2月 800万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ795SW 2007年9月 710万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ790SW 2007年8月 710万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ770SW 2007年3月 710万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ725SW 2006年11月 710万画素/ 5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了




伯国、洞穴遺跡から南北米大陸最古の岩絵発見(2012/2/23 時事通信より入手)
南北米大陸で最古の岩絵か 1万2000年前、男性の姿 ブラジル洞窟遺跡で発見

【アメリカ合衆国発】
 南米ブラジル中部の洞窟遺跡から、1万2000〜1万年前と推定される岩に刻んだ男性の絵が見つかったと、サンパウロ大などの研究チームが23日、米科学誌プロス・ワンに発表した。岩に偶然傷が付いた可能性がある線状の模様などではなく、人が作ったことが確かな岩絵としては南北米大陸で最古の可能性があるという。
 洞窟内の床の岩に刻まれたこの絵は、長さ約30センチ、幅約20センチ。男性の姿が簡単な線の輪郭で描かれており、頭は「C」字形、両手は3本指で表現され、胴が長く、男性器が大きい。洞窟の壁にも似たような岩絵があった。年代は放射性炭素法と光ルミネッセンス法で測定された。
 この洞窟は中が広く、炉で木を燃やした灰が積もっていた。狩猟採集生活をしていたとみられる住人や動物の骨、石器などが見つかった。




PS3「みんなでスペランカー」、「ちょっとあくどい古代遺跡」を追加配信(2012/2/22 入手)
 鰍sozai Gamesは、PlayStation 3向けダウンロード専用ゲーム「みんなでスペランカー(Tozai Gamesバージョン)」の追加コンテンツ第2弾「ちょっとあくどい古代遺跡」を、3月7日よりPlayStation Storeより配信すると発表した。
 「ちょっとあくどい古代遺跡」は、「チャンピオンシップモード」のエリア3。価格200円。

※関連記事
1/20 PS3「みんなでスペランカー」、「やや意地悪な水が湧き出る洞窟」を追加配信

「みんなでスペランカー」公式ウェブサイト
PlayStation Store





秋吉台の山焼き、積雪により延期(2012/2/19 山口新聞より入手)
秋吉台山焼き25日に延期 積雪のため、昼夜とも

 美祢市の秋吉台山焼き対策協議会は18日、積雪のため19日に予定していた秋吉台の山焼きを25日に延期することを決めた。夜の山焼き「第14回秋吉台野火の祭典」(美祢市観光協会主催)も25日に延期する。
 市農林課によると、秋吉台の一部に残雪があり、燃え残りが多く出ると予想されるため延期を決めたという。昼の山焼きは午前9時半、野火の祭典は午後7時から火入れの予定。観覧場所はともに秋吉台カルスト展望台。悪天候などで実施できない場合は、26日に延期される。
 問い合わせは昼の山焼きは市農林課(TEL0837−52−1115)、野火の祭典については市観光協会(TEL0837−62−0115)へ。




防水デジタルカメラ/LUMIXシリーズ後継機が発売(2012/2/16 入手)
LUMIX DMC-FT20 パナソニック株式会社から防水デジタルカメラ「LUMIX DMC−FT20」が2月16日に発売された。
 本機種は海外モデル「LUMIX DMC−FT10」の後継機で、同シリーズの廉価モデル。
 保護機能は防水(8級/水深5m)、防塵(6級)、耐落下衝撃(1.5m)、耐冷仕様(−10℃)と申し分ない。有効画素数1610万画素、内臓ストロボ有効距離は4.4m。サイズ、質量ともに3月発売される「DMC−FT4」よりスリムになっている。
 カラーバリエーションはコーラルブルー・エスプリブラック・シャイニーレッドの3色。
 価格はオープン(実勢価格円17,200円〜)。

パナソニック製「LUMIX」シリーズ(防水カメラ)一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
LUMIX DMC-FT20 2012年2月 1610万画素/5m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃1.5m/-10℃  
LUMIX DMC-FT3 2011年2月 1210万画素/12m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃2m/-10℃/AVCHD動画  
LUMIX DMC-FT10 2010年7月 1410万画素/10m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃2m/-10℃ 海外向け
LUMIX DMC-FT2 2010年3月 1410万画素/10m防水(8級)/防塵(6級)/耐落下衝撃2m/-10℃/AVCHD Lite動画 生産終了
LUMIX DMC-FT1 2010年3月 1210万画素/3m防水(8級)/防塵(5級)/耐落下衝撃1.5m/0℃/AVCHD Lite動画 生産終了





防水デジタルカメラ/FinePixシリーズ後継機が発売(2012/2/11 入手)
XP150 富士フイルム株式会社から防水デジタルカメラ「FinePix XP150」が2月11日に発売された。
 本機種は「FinePix XP30」の後継機。
 防塵(5級)、耐冷仕様(−10℃)はそのままに、防水性能(水深5m→10m)、耐落下衝撃(1.5m→2m)となり、他社製品と比べてもトップクラスの保護性能となった。有効画素数は約1420万画素→約1440万画素となったが、内臓フラッシュの有効距離は3.1mとそのまま。GPS、フォトコンパス機能も継続された。
 カラーバリエーションはオレンジ・ブルー・ブラックの3色。
 価格はオープン(実勢価格20,160円〜)。

富士写真フイルム&富士フイルム製防水カメラシリーズ一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
FinePix XP150 2012年2月 1440万画素/10m防水(8級)/防塵(5級)/耐落下衝撃2m/-10℃/GPS  
FinePix XP30 2011年3月 1420万画素/5m防水(8級)/防塵(5級)/耐落下衝撃1.5m/-10℃/GPS 生産終了
FinePix XP10 2010年3月 1220万画素/3m防水(8級)/防塵(5級)/耐落下衝撃1m/-10℃ 生産終了
FinePix Z33WP 2009年3月 1000万画素/防水(8級)/光学3倍ズーム/35mmレンズ/ストロボ有効距離3.9m 生産終了
FinePix BIGJOB HD-3W 2007年1月 604万画素/防水(7級)/光学3倍ズーム/28mmレンズ/ストロボ有効距離10m 生産終了
BIGJOB HD-1 2004年2月 310万画素/防水(7級)/光学3倍ズーム/28mmレンズ/ストロボ有効距離5m 生産終了
BIGJOB DS-270HD 2002年2月 220万画素/防水(7級)/28mmレンズ/ストロボ有効距離5m 生産終了
BIGJOB DS-230HD 2000年2月 150万画素/防水(7級)/28mmレンズ/光学3倍ズーム/ストロボ有効距離5m 生産終了
BIGJOB DS-260HD 1999年3月 150万画素/防水(7級)/光学3倍ズーム/ストロボ有効距離5m 生産終了
BIGJOB DS-250HD
1998年3月 150万画素/防水(7級)/28mmレンズ/単焦点タイプ 生産終了





秋芳洞、Googleストリートビューで洞内探勝(2012/2/9 ねとらぼより入手)
Googleストリートビューで洞窟探検 石見銀山の坑道や秋芳洞の写真を公開

 Googleマップのストリートビューで2月9日、山口県秋吉台の鍾乳洞「秋芳洞」と、世界遺産でもある島根県・石見銀山の坑道「大久保間歩」の中が確認できるようになった。洞窟の暗闇に浮かび上がる神秘的な景色や、ゴツゴツとした岩、地下水脈−−長時間露光で撮影された地底の世界を堪能しよう。
 Googleマップで「秋芳洞」「大久保間歩」と検索し、左側の検索結果に表示されたサムネイル画像をクリックする見ることができる。

Googleマップ




内間木洞、氷筍が発達(2012/2/3 岩手日報より入手)
厳冬に輝き放つ氷筍 久慈の内間木洞

 久慈市山形町の県指定天然記念物・内間木洞で、天井から落ちた水滴が柱状に凍る氷筍が神秘的な輝きを放っている。
 寒風が吹き込む入り口付近に数百本の氷筍が林立する。大きいもので高さ2.46メートルに上り、一般公開される12日の氷筍まつりまでには3メートルを超えそうだ。
 下見に訪れた小国自治会の二橋修会長(57)は「ここ10年で一番の大きさ」と話す。洞内の壁には透明な氷がカーテンのように折り重なった自然の造形美も見られる。
 氷筍まつりは午前10時〜午後3時で入場無料。郷土料理の出店もある。




西湖コウモリ穴、コウモリ冬眠数が増加(2012/1/28 入手)
 1月28日付けANNニュースにおいて、「山梨で震度5弱 富士山周辺で相次ぐ「異変」」として、山梨県南都留郡富士河口湖町の溶岩観光洞「西湖コウモリ穴」周辺でコウモリが増加していると放送された。
 この洞穴周辺では例年50頭ほどしかいないコウモリが、今年はコキクガシラコウモリを主として678頭の冬眠が確認されたとしている。 




防水デジタルカメラ/TOUGHシリーズ後継機が発売(2012/1/27 入手)
Tough TG-310 オリンパス株式会社から防水デジタルカメラ「Tough TG−320」が1月27日に発売された。
 本機種は「Tough TG−310」の後継機で、同シリーズの廉価モデル。
 防水(8級/水深3m)、防塵(6級)、耐落下衝撃(1.5m)、耐冷仕様(−10℃)の保護性能、有効画素数1400万画素はそのまま。
 また、これまで静止画にしか適用できなかったマジックフィルター「水彩」および「ピンホール」が今回から動画でも利用可能になったが、洞内撮影には関係ない。
 カラーバリエーションは、オレンジ・ホワイト・レッドからブルー・レッドの2色となった。
 価格はオープン(実勢価格14,620円〜)。

オリンパス製「Tough」シリーズ(防水カメラ)一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
Tough TG-320 2012年1月 1400万画素/3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.3m  
Tough TG-615 2011年7月 1400万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離3.5m  
Tough TG-810 工一郎 2011年7月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離3.5m/100kgf/GPS  
Tough TG-810 2011年3月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離3.5m/100kgf/GPS  
Tough TG-610 2011年3月 1400万画素/5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離3.5m  
Tough TG-310 2011年2月 1400万画素/3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.3m 生産終了
μTOUGH-8010 2010年2月 1400万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/100kgf 生産終了
μTOUGH-6020 2010年2月 1400万画素/ 5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μTOUGH-3000 2010年2月 1000万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.0m 生産終了
μTOUGH-6010 2009年7月 1200万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.0m 生産終了
μTOUGH-8000 工一郎 2009年5月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離4.0m  
μTOUGH-8000 2009年2月 1200万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m/ストロボ有効距離4.0m/100kgf 生産終了
μTOUGH-6000 2009年1月 1000万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m/ストロボ有効距離4.0m 生産終了
μ1050SW 2008年9月 1010万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ1030SW 工一郎 2008年6月 1010万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m 生産終了
μ1030SW 2008年3月 1010万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃2m 生産終了
μ850SW 2008年2月 800万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ795SW 2007年9月 710万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ790SW 2007年8月 710万画素/ 3m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ770SW 2007年3月 710万画素/10m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了
μ725SW 2006年11月 710万画素/ 5m防水(8級)/耐落下衝撃1.5m 生産終了





PS3「みんなでスペランカー」、「やや意地悪な水が湧き出る洞窟」を追加配信(2012/1/20 入手)
 鰍sozai Gamesは、PlayStation 3向けダウンロード専用ゲーム「みんなでスペランカー(Tozai Gamesバージョン)」の追加コンテンツ第1弾「やや意地悪な水が湧き出る洞窟」を、1月25日よりPlayStation Storeより配信すると発表した。
 「やや意地悪な水が湧き出る洞窟」は、「チャンピオンシップモード」の追加ステージで、ムカデ、大ダコ、鳥などの洞窟棲生物や、回転式ゴンドラ、洪水、水力リフトなどの様々なトラップが登場する。10ステージ。価格200円。
 「みんなでスペランカー」は、1985年にアイレム鰍ェファミリーコンピューター用ソフトとして発売した洞窟アクションゲーム「スペランカー」の続編で、2009年にアイレムソフトウェアエンジニアリング鰍ゥら配信開始。2011年に販売権利がTozai Gamesに移譲され、同年にTozai Gamesバージョンが配信(1,200円)されている。

「みんなでスペランカー」公式ウェブサイト
PlayStation Store





米国、白い鼻症候群でコウモリが最大670頭死滅(2012/1/19 AFP通信より入手)
「白い鼻症候群」でコウモリ最大670万匹が死滅、米国

【アメリカ合衆国・ワシントンD.C.発】
 米魚類野生生物局(U.S. Fish and Wildlife Service)は17日、真菌(カビ)が原因でコウモリが感染する「白い鼻症候群(White-nose syndrome)」が2006年に初めて確認されて以降、北米では推定570〜670万匹のコウモリが死滅したと発表した。
 前回09年に発表された推定死亡数100万匹から急増した。米ニューヨーク(New York)州とバーモント(Vermont)州、カナダのオンタリオ(Ontario)州南部では、90%以上が死滅したとみられるという。
 白い鼻症候群は「Geomyces destructans」と呼ばれる真菌によって引き起こされる。米地質調査所(US Geological Survey、USGS)によると、冬眠中のコウモリで極めて致死率が高いが、冬眠する種には絶滅が危惧されているインディアナコウモリなども含まれている。

■病原菌は2000キロ移動
 コウモリの白い鼻症候群は、06年にニューヨーク州で初めて発見された。その後、2000キロを移動し、これまでに米国16州、カナダ4州で発症が確認されている。
 米魚類野生生物局は、農林業において害虫を駆除し、病気を人に媒介する昆虫をも退治してくれるコウモリが絶滅した場合のさまざまな影響を懸念している。最近の研究によると、自然の殺虫剤の役割を果たすコウモリが農業にもたらす貢献は、年間37億ドル(約2840億円)以上という。




一風洞、立命大探検部が再確認(2012/1/16 京都新聞より入手)
幻の洞窟、全容解明! 立命大探検部

 立命館大(京都市)の探検部の学生が、滋賀県多賀町の霊仙山の中腹にある未知の洞窟を発見した。30年前に同部員が見つけ「一風洞」と名付けた が、その後所在が不明になり、地元でも知られていない幻の洞窟と言われていた。今回は測量や生物採取など本格的な調査も行い、全容をほぼ明らかにした。
 部員は2010年、多賀町職員から「一風洞」の存在を知らされ、30年前の報告書が町立博物館などに残っていることが分かった。 報告書は、厳しい寒さに耐えて山を歩いた様子などが書かれているが、洞窟の形状図は簡略化され、地図上の位置も間違っていた。そのため、後の部員が2回ほど探索に挑んだが発見には至らなかったという。
 今回、部員6人が一風洞探査チームを結成。10年6月から2日間の捜索で報告書の特徴に一致する竪穴洞窟を見つけ一風洞と特定。あらためて竪穴洞窟を降りるためのロープ技術を学び、11年10月に内部や周辺の調査を実施した。
 その結果、県の希少種のハコネサンショウウオの撮影に成功。総延長14.2メートル、最大直径5.2メートル、高低差13メートルに及ぶ洞窟の規模を明らかにした。
 チームリーダーの3年生岡坂遼さん(21)は「不安があったので発見時は興奮した」と振り返る。
 同部は1960年創部。中国政府と共同で中国広西チワン族自治区の洞窟調査を行うなどの実績を持つ。
 多賀町立博物館では、調査の様子を紹介したパネルや、ニホンジカの全身骨格など洞窟で採取した生物標本を展示している。29日まで。無料。

※関連記事
1/5 多賀町立博物館トピック展「幻の一風洞再発見」開催
多賀町立博物館ホームページ





米国洞穴3D映画「サンクタム」DVD発売(2012/1/13 入手)
 アメリカ映画「サンクタム(原題:SANCTUM)」のブールーレイ、DVDがそれぞれ1月13日に発売された。
 パプア・ニューギニアの熱帯雨林にある大洞穴「エスペリト・エサーラ」。地球上で最も大きく、最も美しく、最も近づきがたいその場所は、人が足を踏み入れてはいけな い聖域(サンクタム)の様相を呈していた。そんな洞穴の謎を解き明かそうと、熟練ケイブダイバーのフランクは息子のジョシュを含むメンバーで洞内を調査していた。しかし、彼らが世紀の大発見を成し遂げる前に、地上では巨大なサイクロンが襲来。すさまじい鉄砲水によって唯一の出口をふさがれてしまった探検隊は、洞穴が海につながっている可能性を信じ、暗く冷たい穴の中を奥へ奥へ進むことを余儀なくされる。果たして、前人未到の洞穴の先にはいったい何が待ち受けているのだろうか?
 製作総指揮は「アバター」のジェームズ・キャメロン。出演はリチャード・ロクスバーグほか。
 ブルーレイ・3D&2D(デジタルコピー付3枚組)は、本編109分+特典ナラボーの洞窟探検ほか101分。価格は6,090円。
 ブルーレイ(デジタルコピー付)は同内容。価格は3,990円。
 DVDは、本編109分+特典「サンクタム」:真実のストーリーほか56分。価格は3,360円。
 購入はAmazon.co.jpほかにて。




飛騨大鍾乳洞、恒例の氷の渓谷(2012/1/10 岐阜新聞より入手)
つららの渓谷、全長300メートル 飛騨大鍾乳洞に出現

 高山市丹生川町の飛騨大鍾乳洞に、無数のつららが連なる「氷の渓谷」がお目見えした。最大で高さ30メートル、全長300メートルにもなる氷の造形に、訪れた観光客たちが見入っている。
 今年で5年目。12月中旬から北アルプスの麓、標高約900メートルという極寒の立地を生かし渓谷の木々に谷水を昼夜かけて造った。
 氷の渓谷は、淡い青色の氷の柱が山肌一面に幾重にも重なり、幻想的な光景を見せている。2月11日から19日までライトアップも行う。施設入場料は大人1000円、小中学生500円。




洞穴3D映画「世界最古の洞窟壁画3D」が全米映画批評家協会賞受賞(2012/1/7 入手)
【アメリカ合衆国発】
 ドキュメンタリー映画「世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶」が第46回全米映画批評家協会賞(National Society of Film Critics award)において、ドキュメンタリー賞(Best Nonfiction)を受賞した。ニューヨーク映画批評家協会賞、ワシントンD.C.映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞に続く4冠。
 本作品は「ノスフェラトゥ」「アギーレ 神の怒り」のドイツの鬼才ヴェルナー・ヘルツォークが、現存する世界最古の洞穴壁画を有するフランス南部のショーベ洞窟の内部を3D撮影したドキュメンタリー。
 CAVE OF FORGOTTEN DREAMS/2010年/フランス・カナダ・アメリカ・イギリス・ドイツ合作/カラー/3D/監督・脚本・出演・ナレーション:ヴェルナー・ヘルツォーク/製作総指揮:デイブ・ハーディング/撮影:ペーター・ツァイトリンガー/日本語版ナレーション:オダギリジョー/90分/スターサンズ配給/2012年3月3日よりTOHOシネマズほかロードショー(3週間限定)




多賀町立博物館トピック展「幻の一風洞再発見」開催(2012/1/5 入手)
 滋賀県犬上郡多賀町の町立博物館にて1月5日〜29日、トピック展「幻の一風洞再発見」が開催されている。立命館大学学術部公認探検部主催、多賀町立博物館共催。
 このイベントは、石灰洞「一風洞」の調査を報告したもの。この洞穴は約30年前に立命館大学探検部が霊仙山にて新洞を発見、「一風洞」と命名したものの、その後所在が分からなくなり、2011年に再確認されたという。
 会場は多賀町立博物館(滋賀県犬上郡多賀町四手976−2)。休館日あり。無料。詳しくはホームページにて確認のこと。




京都府舞鶴市内で小規模な鍾乳洞を確認(2012/1/4 京都新聞より入手)
舞鶴に鍾乳洞を発見 地元男性、調査進める

 京都府舞鶴市鹿原の山中で昨年4月、小さな鍾乳洞を見つけた地元の男性が「地域の宝に」と調査を進めている。細い隙間からのぞくことしかできないが、石のつららや花のような鍾乳石など、幻想的な光景が広がっており、男性は「入れないからこそ、かえって想像をかき立てられる」と、鍾乳洞の魅力を話す。
 鹿原地区の地域おこしに取り組む富室等さん(61)。地域の環境調査の一環で、コウモリのすみかの探索が鍾乳洞の発見につながった。
 鍾乳洞は山中の崖の中ほどにあり、奥行き2.5メートル、上下1〜2メートル、幅は6メートルほど。縦3センチ、横15センチほどの隙間からのぞくと、長い時間を経たつらら石や、鍾乳石が花のように育つ洞窟サンゴが見える。
鹿原地区周辺には石灰岩地層があり、他の鍾乳洞の存在を知る住民もいる。富室さんがこのうち3ヵ所を調べたところ、いずれも目立つ石を折り取られていたり、風化が進んで崩落の危険がある箇所もあった。
 府内唯一の観光鍾乳洞「質志鍾乳洞」(京丹波町質志)も無事な鍾乳石は少ないといい、富室さんは「無傷の鍾乳洞は珍しいのではないか」と話す。
 これまでの調査で、鹿原地区の鍾乳洞の奥からコウモリが飛び出してきたこともあり、まだ奥に未知の空間が続く可能性もある。富室さんは今後も調査・研究を進める予定で、「いずれは調査結果を地域のために展示できたら」と、夢を描いている。




辰年ミニ企画展でホライモリ展示(2012/1/4 朝日新聞−愛知版より入手)
辰年、ドラゴンズ・ベビー展示

 辰年にちなんだ魚などを展示した「魚と年賀状〜干支の生物展」が、碧南市の碧南海浜水族館で開かれている。2005年の愛知万博で交流があったクロアチアから寄贈された両生類「ドラゴンズ・ベビー」の水槽をリニューアルし、観察しやすくした。9日まで。
 ドラゴンズ・ベビーは、クロアチアの洞窟に生息するイモリの仲間で竜の子孫と伝えられる。同国の天然記念物に指定されていて、日本ではここでしか見ることができない。現在飼育されているものは体長12センチ。
 ドラゴンズ・ベビーの新居は、生息地の鍾乳洞をイメージした外観。本物の鍾乳石を置き、茶色の砂を敷いて白い体が見やすいように工夫した。たてがみのようなピンク色のえらがあり、体をくねらせて泳ぐ姿はまるで伝説の竜のようにも。

※一部抜粋
碧南海浜水族館ホームページ

巷の噂に戻る TOPへ戻る
2012 Copyright(C) 地底旅団ROVER元老院
cavers_rover_in_tokyo@yahoo.co.jp