巷の噂(2011年版)
比国、新・世界自然七不思議にプエルトプリンセサ地下河川が選出(2011/12/30 NNA.ASIAより入手)
「東京スペレオクラブ10周年記念誌」発行(2011/7/22 入手) ケイビングクラブ「東京スペレオクラブ」(事務局:東京)の10周年記念誌が発行された。 発足から10周年を記念して発行されたもので、まさに10年の軌跡と呼べる充実した内容。中国峰林プロジェクトなどの活動記録はもちろんのこと、発足経緯、歴代会長の体制、出版物、グッズなども掲載。ケイビングジャーナルと重複している箇所も多々あるが、カラー写真も多く、読み応えがある。 なかでもイザナギプロジェクトにおける滋賀県多賀町「河内の風穴」、プロジェクトギャラクシーにおける岩手県住田町「滝観洞」の最新データは必見。このデータにより「河内の風穴」は国内総延長第3位(9,845m+)、「滝観洞」は同7位(4,842.4m+)となった。 東京スペレオクラブ発行。A4サイズ110ページ。一部カラー。頒価2,000円(税込)。7月22日発行。 購入は東京スペレオクラブ事務局info2@tokyospeleo.jpまで。 幽玄洞、手作りPRパネルを設置(2011/7/22 岩手日日新聞より入手) 涼感 通年13度の世界〜一関・幽玄洞にPRパネル 一関市東山町の自然洞窟博物館「幽玄洞」では、観光客に見学しながら猛暑をしのいでもらおうと、洞窟内の涼しさをアピールするパネルを同館入り口に掲げている。 洞窟内の約500メートルは太陽の光が当たらず、年間を通じてほぼ13度に保たれている。今夏は猛暑が続いていることから、洞窟を管理する幽玄洞観光(渡辺和敏代表取締役社長)の従業員らが、洞窟内の魅力を一層広めようとパネルを手作りした。 パネルは、「体感13℃の世界」の文字をすだれに取り付け、折り紙で作った二つのアジサイを両脇に添えたもの。爽やかな色合いやモチーフが涼感を演出し、観光客の目を引き付けている。 従業員は「幽玄洞前を通るドライバーからも、よく見えるように作った。今後ますます暑くなると思われるので、涼みがてら足を運んでいただければ」と話している。 阿哲台、岩中3洞と日桃竢゚乳穴が入洞禁止(2011/7/21 入手) 岡山県新見市の洞窟「ゴンボウゾネの穴」「本小屋の穴 (ゴンボウゾネの穴と連結)」「牛追い小屋の穴」「日桃竢゚乳穴」が入洞禁止となった。 これは日桃竢゚乳穴行方不明事故(2008年1月)、宇山洞狭洞拘束事故(2010年6月)、本小屋の穴狭洞拘束事故(同年月)、牛追い小屋の穴狭洞拘束事故(2011年7月)、と相次ぐ大学探検部による事故を受けた措置と思われ、当分の間、入洞を禁止するとされている。 なお、新見市内でのケイビングに関しては新見市役場ホームページを参照のこと。 独国、バイエルン州の洞窟で石器時代の壁画を発見(2011/7/21 時事通信より入手) ドイツで石器時代のヌード女性の洞窟壁画が見つかる 【ドイツ連邦共和国・ベルリン発】 ドイツの考古学調査団が同国内で、石器時代の洞窟壁画を初めて発見した。豊穣を祈る儀式に使われたとみられる裸の女性の絵も含まれていた。 バイエルン州の考古学調査団は同州バンベルクの南部付近の洞窟でこの絵を発見した。約1万2000年前のものと推定され、図式的な女性の体や何かよく分からないシンボルが交ざっている。 調査団の責任者は、古代の人は洞窟内の乳房や男性のシンボルに似た岩の構造からインスピレーションを得て、洞窟の壁にそのイメージを刻み付けたのではないかとしている。洞窟の長さ5メートルの部屋が、豊穣を祈る儀式に使用された可能性があるという。 フランス南部のショーベ洞窟の壁画が世界最古とされ、3万年以上前のものと推定されている。 韓国、洞窟硬貨「済州火山島と溶岩洞窟群」発行へ(2011/7/21 メディア済州より入手) 「済州火山島と溶岩洞窟群」記念硬貨発行決定 【大韓民国発】 ユネスコ世界遺産に選定された「済州火山島と溶岩洞窟群」の記念硬貨が誕生する。 韓国銀行金融通貨委員会は21日、全体会議を開き、「ユネスコ世界遺産(済州火山島と溶岩洞窟群)記念コイン」を10月14日に発行することに議決した。 ユネスコ世界遺産の記念コインは、2007年「伝統民俗遊び」シリーズに続き、韓国銀行の自主的な企画による第2シリーズの記念硬貨だ。 韓国銀行は、2010年の「宗廟」デザインの記念鋳貨に引き続き、今年は「済州火山島と溶岩洞窟群」、2012年には「石窟庵と仏国寺」デザインの記念コインを次々に発行することにした。 「済州火山島と溶岩洞窟群」記念コインは、額面金額5万ウォンのプルーフ貨幣。銀貨(銀99.9%)で、直径は33mm、重量は19gで、境界線は円形の鋸歯状に製造する。 記念コインの表側には漢拏山と城山日出峰が、裏面にはタンチョムル洞窟の内部の姿を、それぞれ表現することにした。最大発行量は3万枚です。ただし、最大発行量に加えて、広報業務に同記念コイン1500枚以内で別々に発行する計画だ。 国内販売分は約2万7000枚で、韓国造幣公社が2011年8月23日から29日まで、農協とウリィ銀行を通じて事前予約販売する。 海外販売分3000枚は、韓国造幣公社が海外の記念コイン販売店などの予約受付を受けて、10月20日から海外に配送することにした。 ※予約受付は農協中央会とウリィ銀行まで。 小平鍾乳洞、観光客は増加傾向(2011/7/18 上毛新聞より入手) 猛暑忘れる鍾乳洞の涼・みどり 夏本番を迎え、みどり市大間々町の観光施設「小平の里」の鍾乳洞が、涼を求める観光客でにぎわっている。洞窟内のひんやりとした空気と神秘的な世界が猛暑を忘れさせる。同施設は「今夏の来客は、記録的に暑かった昨夏を超す勢い。節電の夏。天然のクーラーで涼んでほしい」と来場を呼び掛けている。 連日30度を越す暑さだが、鍾乳洞内は11〜13度に保たれた別世界。観光客は足を踏み入れた途端に「ああ、涼しい」と歓喜の声を漏らす。 鍾乳洞は1984年に発見され、88年から見学できるようになった。全長93メートルのコースが整備され、つらら石や石筍などの鍾乳石が見どころ。 市によると、1874(明治7)年に1度、鍾乳洞が発見され、10年間だけ「お穴参り」としてにぎわったが、その後、入り口が埋まってしまったため、"幻の鍾乳洞"といわれていた。 入場料は大人310円、小中学生150円。11月末まで無休。 洞穴切手「龍泉洞町営50周年−龍泉洞の町いわいずみ」発行(2011/7/15 入手) 郵便局株式会社東北支社より7月15日、岩手県岩泉町の観光洞「龍泉洞」を題材にしたオリジナルフレーム切手「龍泉洞町営50周年−龍泉洞の町いわいずみ」が発行された。 「龍泉洞」や岩泉町の四季折々の自然をデザインしたもので、「龍泉洞」は第二地底湖、第三地底湖、月宮殿の3種。周辺としては、龍泉洞口の滝、龍泉洞入口の桜、龍泉洞橋とあじさいの3種。 額面は50円。1シート10枚。販売価格は900円。1000枚限定。岩手県遠野市、釜石市、宮古市、下閉伊郡内の郵便局で販売され、通信販売は行われない。 ※好評につき、8月下旬に1000枚が追加販売された。 幽玄洞、7月限定で洞内ガイド(2011/7/13 岩手日日新聞より入手) 従業員が洞窟案内 一関・東山の「幽玄洞」 一関市東山町の自然洞窟博物館「幽玄洞」では、洞窟を管理する幽玄洞観光(渡辺和敏代表取締役社長)の従業員が見学客に同行し、洞内を案内するサービスを7月限定で始めた。幽玄洞が観光地化されてから今年で30周年を迎えての新たな試みで、好評を得ている。 幽玄洞は国内最古の鍾乳洞といわれ、岩肌に露出した三葉虫など太古の化石や地底湖を観察できる。1980年に発見、81年に観光化された。東日本大震災により一時休業を余儀なくされたが、洞窟に被害はなかった。 従業員による案内は、これまでは洞窟に隣接する展示館でのみ行ってきたが、開業30周年の節目を機に洞内でも 実施。年間13度前後に保たれた約500メートルの洞内を歩きながら、鍾乳石や石柱といった自然の造形美、壁面の化石などを間近で眺められるほか、従業員の解説によって理解を一層深められる。 夫婦で青森県むつ市から訪れた大山覚さん(64)は「ガイドの説明が良く、この時期に来られてラッキー。壁に触れながら化石を見られるなど、アットホームな雰囲気の洞窟で満足できた」と笑顔を浮かべていた。 開洞時間は、午前8時30分〜午後6時(4〜11月)、午前9時〜午後4時(12〜3月)。年中無休。 景清洞、中学生がコウモリ生態を学習(2011/7/12 山口新聞より入手) コウモリの生態や景清洞の謎に迫る 秋芳南中生が体験学習 美祢市秋芳町秋吉の秋芳南中学校(横内淳校長)の2年生22人が11日、同市美東町赤にある国の天然記念物、景清洞でコウモリの生態を学んだ。 動物について学ぶ理科の学習の一環で、地域の人材や環境を生かした体験学習として初めて取り入れた。市秋吉台科学博物館の庫本正名誉館長らが、洞窟にすむ動物の特徴を教えた。 生徒たちは、洞窟の天井に群れでぶら下がっているユビナガコウモリやキクガシラコウモリを観察。コウモリは、長く発達した手の指の間にある膜を使って飛んでいることや、えさとなる昆虫が多い夏場に子育てをすることを学んだ。観光コース奥にある探検コースを歩き、洞窟の天井や壁に残るサンゴなどの化石も見つけた。 源三窟、LEDリニューアルオープン(2011/7/9 下野新聞より入手) 「源三窟」リニューアル 10年ぶり改装 涼感スポットに 塩原温泉 源頼朝に追われた源氏の落人伝説が残る塩原温泉の「史跡鍾乳洞 源三窟」で、展示物が10年ぶりにリニューアルされた。今夏の電力不足にも備え洞内の全照明を省電力型発光ダイオード(LED)に替えたことで気温が10度以下になり、新たな涼感スポットとして注目されそうだ。 源三窟は、文治元(1185)年の壇ノ浦の合戦後、源義経に加担した源有綱が頼朝軍の追っ手を逃れ身を隠したとされる。約50メートルの洞内で、有綱が身を隠した際の生活の様子を7体の人形で再現する。 人形などは2001年4月に設置したが、洞内の湿気や雨漏りで人形や甲冑、衣服の傷みが激しく、今回全面改修した。人形は東京の業者に依頼。狭い洞窟に対応するため等身大から7、8割のサイズに変更した。 鍾乳洞の成り立ちを紹介するジオラマや案内板も設置。「石灰岩の神秘な世界」と題し鍾乳石、石筍、石柱などを実物で紹介する。 洞内は従来、ハロゲン球(25灯)で照らしていたが、LED(40灯)に変更したところ17、18度だった洞内温度は10度前後下がり、電気代も2分の1になったという。 源三窟社長の笹沼敏孝さん(60)は「節電を強いられる今夏。涼しく塩原の歴史探訪を」と話していた。 問い合わせは源三窟電話0287−32−2338。 ※国内観光洞はこれまで、龍泉洞(岩手県)、秋芳洞(山口県)、稲積水中鍾乳洞(大分県)、昇竜洞(鹿児島県)が洞内照明をLED化している。 墨国、水中洞穴から人骨発見(2011/7/7 ナショナルジオグラフィックニュースより入手) 人間が運んだ遺物、マヤ遺跡のセノーテ 【メキシコ合衆国・ユカタン州発】 メキシコの古代マヤ遺跡チチェン・イッツァで、地下水の貯まった陥没穴「オルトゥン・セノーテ」につながった水中洞穴から人骨が発見された。写真の頭蓋骨を含め、最低でも6体分はあるという。 人骨は他の遺物とともに、セノーテ内部へ水平な通路を21メートルほど進んだ空間で見つかった。人間が故意に運んだとしか考えられないという。当時は干ばつで水位が低下し、水がない通路内に歩いて入った可能性が高い。 「遺物が自然にこの場所へ到達するには、現在のように通路が水に浸かっている必要がある。もっとも、3メートルほど沈んで通路の入口に来たら、そこから水平方向に"泳げ"ればの話だが」と現地調査を率いたギレルモ・アンダ氏は話す。 日本洞窟学会第37回大会、阿哲台での開催は中止(2011/7/7 入手) 岡山県新見市「阿哲台」にて開催準備が行われていた「日本洞窟学会第37回大会・(仮)阿哲台大会」が、現地の事情により中止となったことが分かった。 代替え開催地は未定だが、10月下旬から11月にかけての土日において、学術講演会や総会のみを行うことで調整している。 ※9月27日付けで、福岡県にて行うことが決定した(日本洞窟学会第37回大会・福岡大会)。日程は11月19〜20日。 「じゃらん お得に楽しむ♪涼しい夏旅2011」に洞窟記事が掲載(2011/7/7 入手) 旅行専門雑誌じゃらんの東海じゃらん臨時増刊8月号「じゃらん お得に楽しむ♪涼しい夏旅2011」に、「ひんやり♪ワクワク♪ 僕たち、洞窟探検隊!」として観光洞が取り上げられた。 6つのコーナーに分けられ、いずれも洞内概念図と豊富な写真で紹介。掲載洞穴は次の通り。84〜95ページ。
リクルート発行。A4サイズ268ページ。定価680円(税込)。7月7日発売。 購入は書店ほか、オンラインストアAmazon.co.jpでも可能。 阿蘇米塚の溶岩トンネル、探検ツアー実施(2011/7/2 熊本日日新聞より入手) 草原の溶岩洞窟を探検 阿蘇市・生涯学習講座 阿蘇市永草の草原下に広がる溶岩洞窟で2日、市生涯学習講座「草原を歩いて阿蘇の宝を見つけよう」の探検ツアーがあり、ライトを手にした参加者16人が薄暗い洞窟内の探訪を楽しんだ。 同溶岩洞窟は、約2500〜2700年前の米塚の噴火で流れ出た溶岩の内部が空洞化して形成された。米塚付近に数ヵ所が残っている。 市原啓吉・町古閑牧野組合長(61)が先導し、ゴツゴツした大きな岩が転がる洞窟を案内。普段は立ち入り禁止の洞窟内に入った参加者は、天井にぶら下がる数匹のコウモリを興奮した様子で観察していた。 阿蘇市一の宮町に約30年間住んでいる林和子さん(69)は「草原にこんな洞窟があるとは知らなかった。阿蘇には隠れた魅力がまだまだあるようです」と笑顔で話していた。 講座は、12月3日までの毎月第1土曜日に開かれる。途中参加も可。阿蘇市教委рO967−22−3229。 ※この溶岩トンネルは米塚の北西に約10洞が点在。永草牧野組合が管理している。 普天間宮洞穴、恒例の神事で洞穴くぐり(2011/7/1 沖縄タイムスより入手) 普天満宮で「夏越の大祓」 一年の折り返しに当たる6月30日、半年間のけがれをはらう「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)」が宜野湾市の普天満宮で行われた。約900人が参拝し、無病息災を祈願した。 直径2メートルほどのカヤの輪を立てて3度通り抜ける茅輪(ちのわ)神事は、カヤの強い生命力で災厄を免れる願いを込めたもの。その後、参拝者は年に1度だけ開放される本殿裏の鍾乳洞を通って生まれ変わる意味を込めた、同神社独自の「洞窟くぐり」も体験した。 家族5人で参拝した宮國恵作さん(33)=同市=は「初めて参拝したが、洞窟の中まで入れるとは思わなかった。明日から心機一転、残り半年を頑張りたい」と話した。 沖永良部島ケイビング協会が設立(2011/7/1 入手) 鹿児島県大島郡「沖永良部島」において7月1日、「沖永良部島ケイビング協会」が設立された。 知名町の地域雇用創造促進事業を一環で、今後の島内でのケイビングは沖永良部警察署・沖永良部与論地区広域事務組合(消防)・知名町役場に加え、当協会へも計画書提出が必要となる。入洞に関するガイドラインも制定される模様。 問い合わせは、沖永良部島ケイビング協会事務局(рO997−93−1700/知名町知名658−3 奄美航空ツーリスト内)まで。 なお、島内でのケイビングに関しては知名町役場ホームページを参照のこと。 ※9月1日付で沖永良部島ケイビング協会ホームページが開設された。 白保竿根田原洞穴、現生人類拡散の解明への重要遺跡(2011/6/29 毎日新聞−地方版より入手) 白保竿根田原洞穴遺跡:人骨、人類拡散の仮説に一石 沖縄・石垣島 約2万年前の旧石器時代の人骨が確認された石垣島(沖縄県石垣市)の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡について、5月の日本考古学協会総会(東京)で研究発表が行われた。発掘調査や骨の分析結果から、現生人類(ホモ・サピエンス)の世界各地への拡散を解明するにあたっての、同遺跡の重要性が浮かび上がってきた。 遺跡で採取した人骨6点から抽出したたんぱく質「コラーゲン」の放射性炭素を直接測定。その結果、3点がそれぞれ約2万年前、約1万8000年前、約1万5000年前のものと分かった。放射性炭素年代では従来、国内最古とされてきた静岡県の「浜北人」(約1万4000年前)をさかのぼる。 その後の発掘によって、旧石器時代から近世にかけての人骨や動物の骨が出土する「複合遺跡」と判明。最下層(約2万4000〜約2万年前)には新たな人骨もあった。沖縄県立博物館・美術館の片桐千亜紀主任は「沖縄ではまれな、多時期にわたる遺跡。墓の可能性もある」と報告した。 日本に残る旧石器時代の確実な人骨は、酸性土壌の多い本土では浜北人のみ。だが化石の保存に適した石灰岩質が広がる沖縄では、港川フィッシャー遺跡(約1万8000年前)、山下町第1洞穴遺跡(約3万2000年前)などで数多く見つかっている。 現生人類は20万年前にアフリカで誕生、10万年前に世界中に拡散し始めた。港川遺跡の人骨は、インドネシア・ジャワ島の人骨との類似から、南方から来た可能性が唱えられるなど、東アジアへの拡散の点で人類学からは評価されてきた。ところが沖縄では人骨の年代が、共に出土した炭化物などで測定され、石器などの確実な遺物もない。そのため、後世に流れ込んだ可能性も否定できないとされ、考古学からの評価は低かった。今回の測定で、約2万年前までに人類が海を渡り石垣島まで到達したことが確実になった。 米田穣・東大准教授(自然人類学)はコラーゲンの組成などから、旧石器時代人はその後の時代に比べ海産物を食べる割合が低かったと報告。「氷河期でサンゴ礁がなく、海産物を利用できなかった可能性がある」とした。人類のユーラシアへの拡散はインド洋沿岸を海伝いに渡る南回りルートが注目されており、日本列島への北上も、その一環とされる。この仮説は、海を渡ることで海産物を利用する能力を獲得したと想定する。だが米田准教授は今回の分析結果を踏まえ、「海を渡る能力と海産物利用の能力は、必ずしもリンクしないことを示唆している」という。白保竿根田原洞穴遺跡の骨は人類拡散の仮説にも、影響を与えそうだ。 溶岩隧道御胎内、107日振りに再オープン(2011/6/27 入手) 東日本大震災を受けて営業を休止していた、静岡県御殿場市の富士山御胎内清宏園内にある複合溶岩樹型「溶岩隧道御胎内(印野胎内)」が6月27日に再オープンとなった。 ※東日本大震災関連記事 6/26 「あぶくまの天然水」、福島原発風評被害で売り上げ激減 6/1 龍泉洞、観光客が激減 5/17 龍泉洞、5月中には地底湖は透明に 4/28 あぶくま洞、48日振りに再オープン 4/28 龍泉洞、113日振りにLEDリニューアルオープン 4/21 龍泉洞、リニューアルオープンが決定 4/17 日原鍾乳洞、36日振りに再オープン 4/9 日原鍾乳洞、東日本大震災の影響で休洞中 4/4 あぶくま洞、東日本大震災の影響で休洞中 3/26 「龍泉洞の水」に注文殺到 3/25 龍泉洞、東日本大震災の影響で改装オープン延期 3/22 東北の観光洞、東日本大震災の影響で休洞に 3/17 米国洞穴映画「サンクタム」、東日本大震災を受けて日本公開延期に 3/16 不二洞、東日本大震災の影響で弥生祭り中止に 稲積水中鍾乳洞、洞内照明をLEDへ切り替え(2011/6/26 読売新聞−地方版より入手) 鍾乳洞LEDで守る 豊後大野市三重町中津留にある稲積水中鍾乳洞で、洞内を照らしているすべての蛍光灯を、省エネ効果が高い発光ダイオード(LED)に切り替える作業が進んでいる。 鍾乳洞には、新生洞と水中洞の2本からなる全長1300メートルの散策道がある。民間の開世通商が運営しており、年間に約4万人が訪れる観光施設として知られる。 既に白色LEDに交換されたのは、散策道を照らしていた95個。うち70個は13ワットから7ワットにワット数を下げたが、見所部分の25個では、より効果的な演出のため、45ワットから75ワットへ上げた。このほか、水中を照らしている照明など25個も10月までに交換する。費用は総額200万円。 光量の高いLEDも使ったため、全体の電力消費量は変わらない。しかし、蛍光灯が発する光や熱によって発生していたカビの抑制が期待されるという。 鍾乳洞では今後、カビの発生で傷んだ表面を洗浄し、LEDによるカビの抑制効果を調査する。青松善輔支配人(36)は「LEDに替えた結果、水深10メートルまで目視でき、より空間が鮮明に見えるようになった。鍾乳洞の幻想的な広がりを、自然な色で楽しんで」と話している 。 ※国内観光洞はこれまで、龍泉洞(岩手県)、秋芳洞(山口県)、昇竜洞(鹿児島県)が洞内照明をLED化している。 「あぶくまの天然水」、福島原発風評被害で売り上げ激減(2011/6/26 河北新報より入手) 福島の天然水 苦境 理由言わず注文途絶え 売り上げ激減 豊かな森林や雪深い山地の特性を生かし、幾つものブランドを生んできた福島県のミネラルウオーター業界が、販売不振に苦しんでいる。福島第1原発事故によるイメージ低下が理由。水は全国に競合商品があり、産地の印象に左右されやすい。商品自体には何の問題もなく、関係者は地道に安全性を訴えて回復を図っている。 鍾乳洞や石灰岩由来のカルスト台地で知られる福島県田村市滝根町。ミネラルウオーター「あぶくまの天然水」は、合併前の旧滝根町が1985年に発売し、年間28万本を出荷する人気商品だったが、原発事故後は売り上げが約3割も減少した。 製造元の田村市滝根観光振興公社の佐藤京一あぶくま洞管理事務所管理課長は「理由を言わずに注文が途絶えてしまうケースが多く、対処しようがない。同じ東北の卸業者からも返品依頼があり、悲しい気持ちになった」とため息交じりに語る。 地震で大きな被害はなかった。ガソリン不足で従業員が出勤できず、震災後、半月ほど休業したものの、再開直後は水不足で東北や関東から注文が殺到。しかし5月中旬に入ると一転して、返品の申し入れが目立ち、その後の注文が途絶えるようになった。 採水地は原発から約35キロ離れ、深さ30メートルから採る水に放射性物質は含まれていないことは、4月の検査で確認済み。公社が運営する鍾乳洞「あぶくま洞」も観光客が例年の10分の1に激減し、土産用の需要も厳しい。佐藤課長は「このままでは経営が成り立たない。水も鍾乳洞も安全を確認済みで、従来通りに利用してほしい」と訴える。 ※一部抜粋 ※東日本大震災関連記事 6/1 龍泉洞、観光客が激減 5/17 龍泉洞、5月中には地底湖は透明に 4/28 あぶくま洞、48日振りに再オープン 4/28 龍泉洞、113日振りにLEDリニューアルオープン 4/21 龍泉洞、リニューアルオープンが決定 4/17 日原鍾乳洞、36日振りに再オープン 4/9 日原鍾乳洞、東日本大震災の影響で休洞中 4/4 あぶくま洞、東日本大震災の影響で休洞中 3/26 「龍泉洞の水」に注文殺到 3/25 龍泉洞、東日本大震災の影響で改装オープン延期 3/22 東北の観光洞、東日本大震災の影響で休洞に 3/17 米国洞穴映画「サンクタム」、東日本大震災を受けて日本公開延期に 3/16 不二洞、東日本大震災の影響で弥生祭り中止に 安森洞、恒例の流しそうめん始まる(2011/6/26 愛媛新聞より入手) 涼味堪能 鬼北・安森洞でそうめん流し始まる 鬼北町小松の「安森洞そうめん流し」が26日始まり、洞穴から湧き出る天然水に運ばれるそうめんを堪能しようと、多くの家族連れが訪れた。8月31日まで。 安森鍾乳洞保存会(葛川熊夫会長、23人)主催。1981年から始まり、毎年約1万人が訪れる。初日は時折強い雨が降るあいにくの天気だったが、昼ごろにはテーブルがすぐに埋まる盛況ぶりだった。薬味に使うユズやタマネギ、ミョウガは地元産。流しそうめんに最も適する麺を使い、水温は約14度に保たれている。 松山市から同僚と来た会社員大西寛典さん(26)は「涼しいところで、みんなと食べるそうめんはやっぱりおいしい」と笑顔で話していた。 営業時間は午前10時〜午後5時で、大人600円、小学生300円、幼児200円。ニジマスの釣り堀もある。問い合わせは会場=電話0895−48−0830 。 目白洞、落書き撲滅のコンサート開催(2011/6/26 読売新聞−地方版より入手) 落書きをやめよう 平尾台で鍾乳洞コンサート 鍾乳洞での落書きをやめるよう訴えるコンサートが25日、小倉南区のカルスト台地・平尾台の目白洞で開かれた。北九州国定公園の保全活動を行う環境省の自然公園指導員、佐々木公裕さん(58)が企画。約60人が訪れ、自然の大切さを思いながら、天然の音響に耳を傾けた。 会場は、入り口から約250メートルほど進んだ場所。天井の高さは約2メートルで、温度は17度に保たれ、夏場でもひんやりと冷たい。 佐々木さんが、長男の洋平さん(25)が通う東京芸術大の混声合唱グループ「あされん」に声をかけ実現。洋平さんら7人がモーツァルトの合唱曲など12曲を披露した。 コンサートの途中、落書きされた鍾乳石や不法投棄されたごみなどの映像が次々に映された。佐々木さんによると、落書きは5年ほど前から急増しており、校名や個人名を刻み込んだり、ペンキで記号などを書いたりするケースが後を絶たないという。 鑑賞した同区新道寺、主婦山下レイ子さん(74)は「水のせせらぎの音も合って、とても神秘的だった。落書きの多さを知って驚いた」と話した。 佐々木さんは「地球そのものを傷つける行為で、微生物の生きる場所を奪うことにもつながる。心ないことはやめてほしい」と訴えた。今後、同様の活動を行うNPO法人を作り、落書き被害を受けている名所や旧跡に出向き、「あされん」のコンサートを開くという 。 防水デジタルカメラ/RICOH PXが発売(2011/6/24 入手) 株式会社リコーから防水デジタルカメラ「RICOH PX」が6月24日に発売された。 本機種は防水・防塵・耐衝撃性能を備えていながら、何の変哲もないコンパクトデジタルカメラに見えるのが特徴。デザインもシンプルで洞内外で活用できる。 防水(水深3m)、防塵(6級)、耐落下衝撃(1.5m)の保護性能を持つが、使用最低温度は0℃のため洞内では動作に余裕がない可能性もある。内臓フラッシュは有効距離3.5mと最低クラス。有効画素数は1600万画素。 洞外記録に面白みを与えそうな機能として、トイカメラモード、ミニチュアライズモードなど、カメラが適切な設定をしてくれるプレミアムショットモードが設定されている。 価格はオープン(実勢価格19,790円〜)。 南島の沈水カルスト地形、小笠原諸島として世界遺産登録へ(2011/6/24 入手) パリで開催されている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第35回世界遺産委員会は24日、日本が自然遺産候補に推薦した小笠原諸島(東京都)を世界遺産リストに登録すること決定した。他地域にみられない固有種の多さなどが評価された。 小笠原諸島は都心から約1000キロ南の太平洋上にあり、南北約400キロに及ぶ大小30の島々で構成される。このうち登録区域は、聟島列島や父島、母島の一部などと周辺海域約1580ヘクタールを合わせた計約7940ヘクタール。父島列島の無人島「南島」では沈水カルスト地形が見られ、2008年には「小笠原南島の沈水カルスト地形」として国指定天然記念物に指定されていた。 「暗闇の生きもの摩訶ふしぎ図鑑」発行(2011/6/21 入手) 生物の生態をオールカラーイラストで紹介した「生きもの摩訶ふしぎ図鑑」シリーズの最新刊「暗闇の生きもの摩訶ふしぎ図鑑 −知られざる洞窟生物の世界−」が発行された。 小中学生向けに洞窟棲生物を紹介したもので、国内外の昆虫(ホソクビメクラシデムシ、コマカドメクラチビゴミムシ、リュウガトゲトビムシ、ドウクツメナシタマキノコムシ、ラカンツヤムネハネカクシ、ガロアムシなど)、多足類(リュウガヤスデ、イヨノコギリヤスデなど)、蜘蛛類(アキヨシホラヒメグモなど)、甲殻類(キョウトメクラヨコエビ、アキヨシメクラミズムシ、アワメクラワラジムシ)、魚類(ドウクツミミズハゼなど)、貝類(ホラアナゴマオカチグサなど)、両生類(ホライモリなど)が愛媛大学学術探検部出身の昆虫画家:見山博氏による精密なイラストにより分かりやすく掲載されている。生物イラストは100点以上。 その他にも洞窟学、洞窟生物学、ケイビング、生物発見の背景についても紹介されており、大人でも楽しく読むことができる。 上野俊一氏と毛利俊樹氏が協力。西川喜朗氏はイラストで登場(共に日本洞窟学会会員)。 保育社発行。四六判サイズ120ページ。オールカラー。定価1,890円(税込)。6月21日発売。 購入は書店ほか、オンラインストアAmazon.co.jp、保育社オンラインショップでも可能。 秋吉台の洞穴で高校生が体験学習(2011/6/16 山口新聞より入手) 秋吉台や洞窟で動植物の調査も 大津高2年生が体験学習 長門市東深川の大津高校2年生の体験学習が14〜16日の3日間行われ、市内外の事業所などでさまざまな仕事について学んだ。 美祢市美東町赤の秋吉台エコ・ミュージアムでは、中学生のころから秋吉台の洞窟でコウモリを調べている男子学生(16)が洞窟内や秋吉台の動植物調査を体験。15日は、カエルなど水生生物を研究している同館の自然解説指導員、田原義寛さん(38)が昨年から洞窟内で行っているカエルの調査に同行。秋芳洞、景清洞、大正洞内を歩いてカエルがいるか調べたり、水温や気温を測定するなどした。 田原さんによると、洞窟内でこれまでにヤマアカガエルなどのカエルが見つかっているが、卵やオタマジャクシは発見されず、詳しい生態は分かっていないという。 初日は植物やチョウの調査で秋吉台を歩き回り「歩き慣れていないのできつかった。体力勝負だなと思った」と同学生。将来の夢は学芸員で「思い込みもあったが、仕事がどんなものなのかはっきりした。研究をどのようにしているかが分かり、一人でやるのはすごいと思った」と話した。 比国、洞穴で絶命したカイギュウの化石を発見(2011/6/15 AFP通信より入手) 2000万年前の絶滅したカイギュウの化石、フィリピン洞窟で発見 【フィリピン共和国・マニラ首都圏マニラ発】 イタリアの科学者チームがフィリピンの洞窟で、すでに絶滅したカイギュウ目の約2000万年前の骨の化石を発見した。科学者チームの代表が6日、語った。 科学者チームは、フィリピンのパラワン(Palawan)島の地下河川で、2月と3月に、水面上の石灰岩から海洋生物の肋骨と背骨を複数発見した。 伊フィレンツェ大学(University of Florence)の地質学者、レオナルド・ピッチーニ(Leonardo Piccini)氏はAFPの取材に「化石は岩の中にある。岩ごと運ぶことはできないが、取り出したくない。化石を取り出さずに研究できる技術ができるまで待とうと思ってる」と語った。 現存するカイギュウ目は、ジュゴンとマナティーの2種類だけ。サイズは全長180センチほどだったとみられ、これまでの調査で、化石は、絶滅した2種のカイギュウ目のうちのいずれかである可能性が高いことがわかっている。 2000万年前の中新世のころのカイギュウ目の化石がこの地域で発見されるのは初めてで、当時の分布や生息環境を知る上で非常に貴重な発見だと、ピッチーニ氏は述べた。 ティラヌガマ、40年振りに確認(2011/6/14 沖縄タイムスより入手) 沖縄戦避難壕40年ぶり確認 沖縄戦の米軍上陸前年、1944年の10・10空襲の際、読谷村都屋の住民が避難した「ティラヌガマ」に12日、約40年ぶりに区民が入り、戦中に使用していた日用品や水場などを見て回った。空襲後に区民の多くが国頭村などに疎開したため、米軍上陸後の戦火に見舞われることはなかった。阿波根直則区長は「子どもの時にガマで遊んだことを思い出した。今後は平和教育の場として活用していきたい」と語った。 ティラヌガマは都屋漁港近くの住宅地にある。平地に直径約10メートルの穴があき、底までは約6メートル。横から見るとつぼ型になっており、底部分は円形に空洞が広がっている。空洞からはさらに洞窟が一本続いている。降りるにはロープやはしごが必要で近年、区民の出入りはなかった。 同日ははしごを使い、阿波根区長や親子連れらがガマの底に降り、懐中電灯を片手に空洞となっているガマの奥を見てまわった。 ガマには戦中の避難者が使用していたとみられる茶わんや甕(かめ)の破片、地下水がしみ出る水場などが残っていた。 10・10空襲後、自宅で寝るのが怖くなり、母親と毎日ガマで寝泊まりしていた照屋堅正さん(71)は「怖がりと言われたが家にいたくなかった。地面にゴザを敷いて寝たのを思い出した」と振り返った。鍾乳石を初めて見たという西銘瑛介君(10)は「すごかった。奥はどこまで続くのかなと思った。友達に自慢したい」と笑顔で話していた。 阿波根区長は「今後は安全に降りられるようなはしごの設置をして、戦争を語る場所として活用したい」と力を込めていた。 龍河洞、開洞80周年記念シンポ開催(2011/6/12 読売新聞−地方版より入手) 龍河洞の魅力と歴史語る 今年で開洞80周年を迎える国指定史跡天然記念物の龍河洞(香美市土佐山田町)について、同市の高知工科大で11日、学術的価値について学ぶシンポジウムが開かれた。前京大総長で地震学者の尾池和夫さんや、県立歴史民俗資料館の宅間一之館長が講演し、魅力を語った。 龍河洞は1931年8月から、一般公開されるようになった日本三大鍾乳洞の一つ。尾池さんは「龍河洞から日本列島を見る」と題し、約1500万年前にサンゴ礁がプレートの移動とともに隆起して形成された過程を説明し、「地形の歴史を学びながら、世界に売り出してほしい」と呼びかけた。また、近い将来の発生が懸念される南海地震についても触れ、「複数の統計や堆積物の研究で、2030〜40年に発生すると一致した」と警鐘を鳴らした。 宅間館長は、洞内から見つかった弥生時代の土器から、「土佐古代人の息吹−龍河洞に暮らした人はだれだったのか?−」について語った。石斧やペンダントなどの装飾品も発見されており、「弥生人の居室や寝室だった」と推測。弥生時代中期の土器に後期のものが交じっていたことや、同時代の特徴である農耕の痕跡が全くないなど、謎も多いことを指摘し、「この洞穴遺跡の性質を改めて探る必要がある」とした。 80周年を記念し、地元住民らは「龍河洞弥生弁当」を開発。弥生人の食生活をヒントにシカ肉80%のハンバーガーなどを盛り込んでいる。12日午前9時と10時から洞内で行われるウォーキングイベントの参加者に提供。同日は、近くの龍河荘でも「龍河洞弥生定食」(1000円)として食べられる。 新石垣空港問題、原告が敗訴(2011/6/10 琉球新報より入手) 新石垣空港訴訟、原告の訴え棄却 「アセス違反認められず」 空港用地の共有地主や環境保護に関心のある市民団体らが国(国交省)を相手に起こした新石垣空港設置許可処分取り消し訴訟の判決が9日、東京地裁で言い渡され、原告の訴えをいずれも棄却した。原告は東京高裁に控訴する方針。新石垣空港は2013年3月の開港を目指し、現在建設工事が進んでいる。 原告は、滑走路予定地下に空洞があることなど安全性の観点からの航空法違反、さらに環境アセス法違反を主張していたが、判決では県のアセス手続きについて「違反があるとは認められない」とし、アセス法33条の横断条項違法も認められないとした。 滑走路の安全性については、建設計画書に航空機の荷重に耐え得るものとして記述されていることを理由に、安全性を問題視せずに設置許可を出した国の判断は適当とした。さらに「実際の滑走路が強度を有するかどうかは完成時の審査事項」とし、完成時に安全性を調べれば良いとの見解を示した。 原告代表の生島融・八重山・白保の海を守る会事務局長は「完成時に強度調査をすれば良いとする判決は、建設に多額の税金が投入されている点から、経済合理性からしてもおかしい」と批判した。 ※空洞とは洞穴のこと。リュウキュウユビナガコウモリが棲息する洞穴や白保竿根田原洞穴などがある。 ヒデンチガマ、新種ヌマエビ類を発見(2011/6/2 共同通信より入手) 久米島沖で新種のヌマエビ類 琉球大チーム発見 琉球大の藤田喜久非常勤講師らの調査チームは2日、沖縄県・久米島沿岸の海底鍾乳洞で、新種のヌマエビ類を発見したと明らかにした。調査チームは「河川など淡水域に生息するヌマエビ類が海域で発見されたのは世界で初めてと考えられる」としている。琉球大で4日開催の沖縄生物学会で発表する。 藤田講師らは2月3〜7日、久米島南部の沖合約1キロにある国内最大級の海底鍾乳洞「ヒデンチガマ」(水深約35メートル)を地元ダイバーらと調査。発見された新種のヌマエビ類は甲長2.5ミリで、目の上の小さなとげや目が小さく退化傾向にあるのが特徴という。 龍泉洞、観光客が激減(2011/6/1 河北新報より入手) 岩泉・龍泉洞 町営化50周年 節目の年に客足激減 国指定天然記念物で日本三大鍾乳洞の一つ、岩手県岩泉町の龍泉洞を訪れる観光客が激減している。東日本大震災で営業の開始時期が遅れたことや、観光そのものを手控えるムードが災いしているようだ。町営化50周年という節目のシーズンを迎えたが、関係者の表情はいつになく厳しい。 岩泉町龍泉洞事務所によると、洞内で震災による設備の被害や岩の崩落はなかった。沈殿物が浮くなどして地底湖の透明度が一時落ちたが、現在はほぼ元通りの美しさに戻った。だが、観光客の減少は好転の兆しがない。 震災後は洞内を安全点検後、4月27日に営業を開始した。5月27日までの入洞者は5051人で、4月1日から営業した昨年同期のわずか17%。ゴールデンウイーク期間中だけで見ても、昨年の1万8769人に対し、今年は3643人にとどまった。 事務所は営業開始時期の遅れに加え、浄土ヶ浜(宮古市)など県沿岸部が津波で被災した影響で、観光を自粛するムードが広がっていることを要因に挙げる。 龍泉洞が町営化されて50周年の今季は、昨年の17万人を上回る20万人の入洞者数を目標に掲げたが、このままでは町営化初年度の1961年の3万1962人に次ぐ少なさになる見通しという。 龍泉洞では1月から3月まで、約1億6000万円をかけて洞内の改修工事を実施。通路や地底湖の水中照明など約500個の照明を発光ダイオード(LED)に切り替え、緊急避難用の放送設備なども整備した。 今後、書き入れ時となる夏場を前に、観光客増に向けてPRを強化する方針。龍泉洞事務所の加藤勝彦所長は「照明のLED化で洞内の魅力が向上した。大震災にも負けない自然の強さと美しさを体感してほしい」と呼び掛けている。 ※東日本大震災関連記事 5/17 龍泉洞、5月中には地底湖は透明に 4/28 あぶくま洞、48日振りに再オープン 4/28 龍泉洞、113日振りにLEDリニューアルオープン 4/21 龍泉洞、リニューアルオープンが決定 4/17 日原鍾乳洞、36日振りに再オープン 4/9 日原鍾乳洞、東日本大震災の影響で休洞中 4/4 あぶくま洞、東日本大震災の影響で休洞中 3/26 「龍泉洞の水」に注文殺到 3/25 龍泉洞、東日本大震災の影響で改装オープン延期 3/22 東北の観光洞、東日本大震災の影響で休洞に 3/17 米国洞穴映画「サンクタム」、東日本大震災を受けて日本公開延期に 3/16 不二洞、東日本大震災の影響で弥生祭り中止に 米国洞穴3D映画「サンクタム」公開日が再決定(2011/5/31 入手) 公開が無期延期になっていたアメリカ映画「サンクタム(原題:SANCTUM)」が9月16日より、TOHOシネマズほかにて全国ロードショー公開されることがわかった。 当初は4月22日に公開予定されており、プレス試写会まで行われていた。しかし、3月11日に発生した東日本大震災を受け、一部描写が震災直後に置いては相応しくないとして無期延期となっていた。 本作品は、パプア・ニューギニアにある世界最大のケイブシステム「エスペリト・エサーラ(エサーラ洞窟)」を舞台に決死の脱出劇が繰り広げられる3D洞穴アドベンチャームービー。 ※関連記事 3/17 米国洞穴3D映画「サンクタム」、東日本大震災を受けて日本公開延期に 1/23 米国洞穴3D映画「サンクタム」日本公開へ ※日本公式サイト http://sanctum-movie.jp/ 社団法人日本ケイビング協会が設立(2011/5/28 朝日新聞−地方版より入手) 洞窟探検 普及へ協会 国内外で15年以上にわたって洞窟探検をしてきた愛知県一宮市の吉田勝次さん(44)が、活動の幅を広げていくため今年1月、「社団法人・日本ケイビング協会」を設立した。すでに始めている洞窟の魅力を広めるツアーや新洞の調査のほか、プロとして活動できるガイドの育成などを手がけていく考えだ。 吉田さんが洞窟探検を始めたのは1994年。登り尽くされた山よりも未踏地が多い洞窟に魅力を感じ、登山から転向した。ボルネオやグアムの洞窟で経験を積み、96年にグループを作った。これまでに国内500ヵ所、海外20ヵ国100ヵ所を踏査し、97年には国内最長の安家洞(岩手県)で新洞を発見した。 グループは岐阜県山県市にも活動拠点があり、5年ほど前から一般向けの洞窟ツアーを開いている。ツアーを通して仲間が増え、会員は現在約50人。定期的にレスキュー訓練をするなどしてガイドの技量を磨いている。 グループの表看板といえる協会の大きな初仕事は、沖永良部島(鹿児島県)で地元行政と進めているプロジェクトだ。洞窟探検の聖地とされる島を舞台に、「洞窟の保全と観光資源化」をさぐるアドバイザーを、吉田さんは協会代表として務めている。 「非日常空間の最たる洞窟では、古生物の化石や奇妙な生物にとどまらず、自分も知らなかった自分に出会うこともできる。魅力ある洞窟体験にいざなうガイドが存分に活躍できる環境を作り出すこと。それが協会設立のねらい」と吉田さんは話す。 吉田さんの講演会が6月5日午後3時から一宮市島崎1丁目の織部亭である。会費1000円。問い合わせは、いちのみや大学事務局(080−4227−8641)へ。 ※1959〜1995年に活動していたケイビング全国組織「日本ケイビング協会」とは無関係。 質志鍾乳洞、集客力増に向けて大原地区と連携(2011/5/27 京都新聞より入手) 集客力増へ連携 質志鐘乳洞公園とうぶやの里・大原 京都府内で唯一の鍾乳洞がある「質志鐘乳洞公園」(京丹波町)と、安産の信仰で有名な「うぶやの里・大原」(福知山市)が、市町の垣根を越え、地域の活性化を目指す「質志鐘乳洞・うぶやの里連携会議」を発足させた。双方の観光資源を結びつけ、集客力アップにつなげたいという。 京丹波側の質志・戸津川地区には、キャンプ場やバンガローを備えた質志鐘乳洞公園があり、年間1万8000人の来場者を数える。一方、福知山側の大原地区には、府指定文化財の大原神社や大原の産屋があるほか、産屋一帯の景観が府景観資産に登録されている。 質志鐘乳洞に放った鶏が大原神社下の洞穴から出てきた伝説もあり、古くから地縁や血縁で結ばれてきた。ともに国道173号沿いに位置するが、行政区画が異なり、公的な関係では疎遠だった。 最近では、高齢化や過疎化が進み、一定の知名度がある観光資源を持ちながら十分に力を発揮できていない点など、共通する悩みや課題が出てきた。何とか打開しようと、2月と3月に会合を行い、今月7日に連携会議を正式に立ち上げた。今後、御田植祭や収穫祭、イベントなどを通して、お互いのPRに努めたり、パンフレットを双方に置くなど観光客の行き来を促進していくという。 布佐洞、純米吟醸酒の原料水に(2011/5/23 岩手日日新聞より入手) 酒米づくり始動 「復興」願い田植え 一関・川崎 一関市川崎町の門崎地区で、絶滅危惧種クロメダカと一緒に育てた米を原料に、東日本大震災からの復興を祈願する地酒を造る「かわさき酒米づくりプロジェクト」が始動し、22日に地区内のビオトープで県産品種の酒米の苗を手植えした。 2002年7月の台風6号による洪水被害に負けず復興を遂げた同町(旧川崎村)から、大震災からの早期復興を祈願し、元気を発信するプロジェクト。11年度いちのせき元気なまちづくり事業の採択を受け、市役所川崎支所建設課と同地区農地管理組合が官民協働で推進する。 造るのは純米吟醸酒で、原料となる米は、クロメダカを保護しているビオトープの水田約4アールで本県オリジナル品種の酒米・吟ぎんがを減農薬減肥料で栽培する。酵母は県産品種・ゆうこの想いを、酒造りに欠かせない水は同町門崎の鍾乳洞「布佐洞窟」の湧き水を使用する。 ※一部抜粋 球泉洞、恒例の急流と鍾乳洞の里まつり開催(2011/5/23 読売新聞より入手) 球泉洞で演奏音色響き渡る 球磨村の観光鍾乳洞「球泉洞」で22日、「急流と鍾乳洞の里まつり」が開かれ、郷土芸能などのステージや洞内でのコンサートがあり、多くの観光客でにぎわった。 総延長4.8キロと九州最大規模を誇る鍾乳洞と急流下りで知られる球磨川を観光客にPRしようと、村と村観光協会が主催。今年で3回目で、昨年は宮崎県の家畜伝染病「口蹄疫」の影響で中止され、2年ぶりの開催となった。 入り口前の特設ステージでは、神瀬地区に伝承され、源平合戦の様子を描いた郷土芸能「住吉谷の奴」が保存会のメンバーによって披露された。 鍾乳洞がつくる自然の空間を生かしたホール(天井の高さ約20メートル)で行われたコンサートには、県内を中心に活動するフォーク歌手やバンドが出演。気温約15度とひんやりとした空気の中、歌声や楽器の音色が洞内に響き渡った。孫娘と訪れた球磨村神瀬の永椎りつ子さんは「幻想的な雰囲気の中で聞く音楽は素晴らしかった」と話していた。 中国、周口店遺跡で発掘調査開始(2011/5/18 人民日報より入手) 北京周口店で過去最大規模の発掘調査がスタート 【中華人民共和国発】 北京周口店遺跡第1地点で5月16日、保護目的の発掘がスタートした。今回の発掘作業は1921年の試験的な発掘以来、最大規模の発掘調査となる。新京報が17日に伝えた。 周口店遺跡第1地点は、「猿人洞」とも呼ばれる。洞窟内の堆積断面は、長期間の自然の侵食と風化により、表面が崩れかけ、空洞化し、ひび割れるなどの危険性があり、崩落や落石の危険もある。これらの危険に対処するため、周口店遺跡管理所と中国科学院古脊椎動物古人類研究所は共同で、「猿人洞」遺跡の西側断面に対する保護目的の発掘を行っていく。 周口店の竜骨山に位置する「猿人洞」は1921年、スウェーデンの地質学者アンデショーンにより発見され、1927年より正式な発掘が始まった。竜骨山は周口店遺跡の中でも最も重要な地点となっており、発掘開始以来、北京原人の化石200点あまりが発見されている。現在、猿人洞の3分の1は手付かずのまま保存されており、古代の人類、地質、環境の研究にとって重要な意味を持っている。 ※周口店は1987年に「周口店の北京原人遺跡」としてユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されている。 龍泉洞、5月中には地底湖は透明に(2011/5/17 朝日新聞より入手) 龍泉洞地底湖の透明度「5月中には元通り」 震災で白濁 震災の影響で白く濁った龍泉洞(岩手県岩泉町)の地底湖が、「世界有数」とされる本来の透明度を取り戻しつつある。5月の来客数は昨年の8割減と苦しいが、龍泉洞事務所の担当者は「5月下旬には元に戻ると思う。龍泉洞は癒やし、安らぎのスポット。ぜひ来て欲しい」と話す。 龍泉洞は日本三大鍾乳洞の一つ。今年4月に迎える町営50周年に合わせ、一時閉洞して大規模改修工事をしていたところ、地震に襲われた。沈殿していた石灰分などが攪拌され、地底湖は白く濁った。4月7日の余震でも白濁し、5月半ばになって、ようやく元の透明感を取り戻しつつある。 5月の連休中のイベントなどが中止。周辺地域の宿泊施設が営業を見合わせたことなどから、5月に1件あった修学旅行の予約がキャンセルされるなどした。 ※東日本大震災関連記事 4/28 あぶくま洞、48日振りに再オープン 4/28 龍泉洞、113日振りにLEDリニューアルオープン 4/21 龍泉洞、リニューアルオープンが決定 4/17 日原鍾乳洞、36日振りに再オープン 4/9 日原鍾乳洞、東日本大震災の影響で休洞中 4/4 あぶくま洞、東日本大震災の影響で休洞中 3/26 「龍泉洞の水」に注文殺到 3/25 龍泉洞、東日本大震災の影響で改装オープン延期 3/22 東北の観光洞、東日本大震災の影響で休洞に 3/17 米国洞穴映画「サンクタム」、東日本大震災を受けて日本公開延期に 3/16 不二洞、東日本大震災の影響で弥生祭り中止に 「コウモリ識別ハンドブック 改訂版」発行(2011/5/14 入手) 日本のコウモリの保護と研究を考える「コウモリの会」によって作られた写真図鑑「コウモリ識別ハンドブック 改訂版」が発行された。 2005年に発行された識別ハンドブックに最新の情報を加え、多くの写真を入れ替えた改訂版。国産コウモリの識別方法、エコーロケーション周波数値、ねぐら、翼型、飛翔レベルなど、書名の通りに識別方法の手助けとなる。改定前より20ページの増量。 デジタル音声プレーヤー「U−SPEAK」を購入すれば、各種コウモリの音声を聞くことも可能。 文一総合出版発行。新書サイズ88ページ。オールカラー。定価1,575円(税込)。5月14日発売。 購入は書店ほか、オンラインストアAmazon.co.jp、文一総合出版オンラインショップでも可能。 ※コウモリの会ホームページ http://www.bscj.net/ 井倉洞と満奇洞、2010年施設利用は好調(2011/5/13 入手) 新見の観光施設利用好調 2010年度、前年度比9.5%増 新見市は12日までに、市内の主な観光施設の2010年度利用客数をまとめた。主要12ヵ所の総数は35万6921人で、前年度比9.5%増。2年連続の増加となった。猛暑で鍾乳洞、厳冬でスキー場が増えた一方、冬場の温泉は伸び悩むなど天候の影響を大きく受けた。 2位の井倉洞は8月の入洞者が約2万7000人。前年同月比約1万人増と大幅に伸びた。 大佐山や6位の満奇洞(豊永赤馬)も夏場を中心に大勢が訪れた。 ※一部抜粋 豪州洞穴映画「共喰山」日本公開へ(2011/5/7 入手) オーストラリア映画「共喰山(原題:PRIMAL)」が5月7日より、シアターN渋谷にて公開されることがわかった。 洞窟壁画に興味を持つアーニャは、友人5名を誘ってオーストラリアの森深くにある洞窟を訪れる。しかし、付近で水浴びをしたメルの体調が急変、超人的な力と牙を持つ食人鬼へ変貌してしまい、次々と仲間を襲っていく。逃げ延びるには食人鬼が寄りつかない洞窟へ行くしかない。しかし、洞窟では1万2000年前にも惨劇が起きていたのであった。 ホラー映画定番のストーリーだが、細かいことは無視してパワフルな演出で見せるB級スプラッタームービー。洞窟は小規模な貫通洞で、劇中ではトンネルと呼ばれている程度。洞内シーンも少ないが、太古から洞窟に棲むモンスターが惨劇の起因となっている。 製作・監督・脚本・編集は新鋭ジョシュ・リード。84分。2010年作品。キングレコード配給。 ※日本公式サイト http://www.kingrecords.co.jp/tomogui/ 質志鍾乳洞、恒例の春祭り開催(2011/5/5 京都新聞より入手) 鍾乳洞ひんやり〜 京丹波 暗闇進み探検気分 府内唯一の鍾乳洞がある京丹波町質志の質志鐘乳洞公園で4日、恒例の春祭りがあり、京阪神などから訪れた来園者でにぎわった。 公園にある鍾乳洞は全長約52メートル。洞内の気温は1年中12度前後に保たれ、南丹市園部町で最高気温が22度まで上がって汗ばむ陽気となったこの日も、ひんやりとしていた。 涼を求めて訪れた家族連れらが「涼しくて気持ちいい」などと話しながら、神秘的な光景が広がる洞内を探検気分で歩いた。難所の一つでもある高さ約10メートルの垂直の階段の前では、恐る恐る降りる人や引き返してしまう人もいた。 ワラビやフキが入った山菜うどんやたけのこご飯など、地元の食材をふんだんに使った料理の屋台も人気を集め、来園者たちは初夏の山里の自然を体いっぱいに満喫していた。 ペツル製の登攀ギアがマイナーチェンジ(2011/4/30 入手) フランスのスポーツギアメーカー「ペツル(PETZL)」のハーネス3種にマイナーチェンジが行なわれた。 軽量型ケイビングハーネス「スーパーアバンティ(SUPERAVANTI)」はアタッチメントポイントが従来より更に低い位置にくるように変更、一回のストロークで進む距離が若干延びることとなった。また、ウェビングアタッチメントポイントやギアループ、レッグループの仕様変更がなされた。 ケイビングハーネス「フラクシオ(FRACTIO)」はウェビングアタッチメントポイントやギアループ、レッグループの仕様変更がなされた。 クロール用ショルダーストラップ「トルス(TORSE)」はバックル等の細部仕様変更がなされ、レッドにカラー変更された。 詳しくは総輸入販売元潟Aルテリアまで。 球泉洞、ヘリクタイト状アラゴナイトを確認(2011/4/30 熊本日日新聞より入手) 球泉洞に特異形状の鉱物 NPO法人が発表 球磨村の観光鍾乳洞「球泉洞」(延長約4.8キロ)で、重力とは無関係に曲がりくねって成長した「ヘリクタイト状」のアラゴナイト(鉱物の一種)が見つかった。NPO法人日本洞穴探検協会(千葉市)の山内正理事長(60)が29日、同村で発表した。「ヘリクタイト状のアラゴナイト発見は、国内で初めて」としている。 山内理事長によると、4月下旬に協会メンバーら7人が洞穴を調査したところ、観光コースから外れた支洞の天井部分で複数確認した。白色の結晶が枝分かれしており、最長で約15センチに及んでいたという。 アラゴナイトは「アラレ石」とも呼ばれる鉱物。鍾乳石と同じ炭酸カルシウムから組成されているが、結晶構造が異なる。球泉洞では計3ヵ所(約200平方メートル)で確認されていたが、いずれも放射状に成長する一般的なタイプだったという。 協会は今後、なぜこうした形状で成長したかなどについて専門家と共同で調べる方針。山内理事長は「これだけ広範囲にアラゴナイトが分布している洞穴は、国内では球泉洞だけ。さらに珍しいものが見つかるのではないか」と話している。 あぶくま洞、48日振りに再オープン(2011/4/28 福島民報より入手) 29日再オープン 滝根のあぶくま洞 震災で営業を休止していた福島県田村市滝根町のあぶくま洞は29日午前8時半に再オープンする。 洞内に被害はなかったが、現地までの市道に崩落や落石があったため、営業を見合わせていた。再オープンに合わせて入場料を改定し、大人1200円を800円、中学生800円を500円、小学生以下600円を400円に値下げする。 29日以降も市道の一部区間は当面、片側通行となる。問い合わせは管理事務所 電話0247−78−2125へ。 あぶくま洞管理事務所の伊藤香織副主任、鈴木雄大主事、田村市商工観光課の鈴木敦主査は27日、福島民報社を訪れ、「あぶくま洞でゴールデンウイークをぜひ楽しんでください」とPRした。 ※同じく田村市が管理している入水鍾乳洞も再オープンとなった。但し、Cコースは引き続き閉洞中。 ※東日本大震災関連記事 4/28 龍泉洞、113日振りにLEDリニューアルオープン 4/21 龍泉洞、リニューアルオープンが決定 4/17 日原鍾乳洞、36日振りに再オープン 4/9 日原鍾乳洞、東日本大震災の影響で休洞中 4/4 あぶくま洞、東日本大震災の影響で休洞中 3/26 「龍泉洞の水」に注文殺到 3/25 龍泉洞、東日本大震災の影響で改装オープン延期 3/22 東北の観光洞、東日本大震災の影響で休洞に 3/17 米国洞穴映画「サンクタム」、東日本大震災を受けて日本公開延期に 3/16 不二洞、東日本大震災の影響で弥生祭り中止に 龍泉洞、113日振りにLEDリニューアルオープン(2011/4/28 読売新聞より入手) 龍泉洞再開 被災者にも笑顔 日本三大鍾乳洞の一つで国指定天然記念物の龍泉洞(岩泉町)が27日、営業を再開した。 龍泉洞は、町営50周年に合わせた大規模な改修工事の途中に被災した。岩壁に付着していた石灰分が落ちて水が白く濁ったため、工事完了後も営業再開を見合わせていた。加藤勝彦龍泉洞事務所長(56)によると、水の透明度は「以前の半分くらい」で、石灰分の沈殿を待つしかない状態だが、ゴールデンウイーク中の集客を見込んでオープンに踏み切った。 新しくなった洞内は、照明設備を発光ダイオード(LED)に切り替えたことで、消費電力を大幅に削減する一方、光による演出や足元を照らす安全対策も充実させた。 この日は、近くの龍泉洞温泉ホテルで避難生活を送る住民も数人訪れ、夫婦で入館した泉久保武雄さん(73)は「濁りも気にならないくらいきれい。これを機に町が元気になってくれれば」と笑顔だった。 加藤所長は「できれば透明で万全な龍泉洞をお見せしたかったが、復興に向けて明るい話題を提供できれば」と話す。営業時間は午前8時半〜午後5時。5月以降は同6時まで。 ※東日本大震災関連記事 4/21 龍泉洞、リニューアルオープンが決定 4/17 日原鍾乳洞、36日振りに再オープン 4/9 日原鍾乳洞、東日本大震災の影響で休洞中 4/4 あぶくま洞、東日本大震災の影響で休洞中 3/26 「龍泉洞の水」に注文殺到 3/25 龍泉洞、東日本大震災の影響で改装オープン延期 3/22 東北の観光洞、東日本大震災の影響で休洞に 3/17 米国洞穴映画「サンクタム」、東日本大震災を受けて日本公開延期に 3/16 不二洞、東日本大震災の影響で弥生祭り中止に 洞穴切手「新見癒やしの名勝遺産Vol.2」発行(2011/4/26 入手) 郵便局株式会社中国支社より4月26日、岡山県新見市の名勝を題材にしたオリジナルフレーム切手「新見癒やしの名勝遺産Vol.2」が発行された。 阿哲商工会が選定した名勝地をデザインしたもので、1月11日に続く第2弾。洞穴は「井倉洞」のみとなり、その洞内がデザインされている。 額面は80円。1シート10枚。販売価格は1200円。1000枚限定。新見市内の郵便局で販売され、通信販売は行われない。 ※関連記事 1/11 洞穴切手「新見癒やしの名勝遺産」発行 秋芳洞、LEDリニューアル記念式典を開催(2011/4/22 産経新聞より入手) 「秋芳洞」を白色再生 LED照明化 国内最大の鍾乳洞「秋芳洞」(山口県美祢市)で、洞内の全照明がLED(発光ダイオード)に切り替わり、記念式典が21日、現地で開かれた。蛍光灯などの従来の照明が洞窟内に本来存在しない植物を育ててしまう「洞内緑化」の問題解決と省エネルギーをねらった取り組み。支洞の通路に原色のイラストパネルを並べ、"タイムトンネル"に生まれ変わらせる整備も行い、市は集客力の大幅アップを期待している。 洞内にはこれまで、足下の通路や見所を照らすため、蛍光灯や水銀灯などが約200基設置されていた。しかし、本来は太陽光が届かない洞窟内で光が照射されると、鍾乳石や岩肌に藻やコケなどが繁茂するようになり、独特の生態系を壊しかねない「洞内緑化」が関係者を悩ませてきた。 これに対し、同県産業技術センターが一部の照明を白色LEDに置き換えて実験した結果、植物の生育を15%抑制することが判明。この結果を踏まえ、市は全照明のLED化を決め、21、22年度に総額2億円をかけて計289基を新調。洞内照明は照明デザイナーの石井幹子さんがプロデュースした。 記念式典で新しい照明がお披露目され、石井さんは「従来に比べ、コントラストがはっきりして洞内がより大きく見える」と話し、村田弘司市長は「環境に配慮しつつ、魅力を最大限に引き出せた。美祢市への観光客を年間150万人から250万人に増やしたい」と意気込んでいた。 市などの試算によると、LED化で洞内の消費電力量は7割減、年間約300万円の電気代は3分の1になるという。 一方、"タイムトンネル"は、秋芳洞本洞から枝分かれする黒谷支洞の人工通路187メートルの両側に、3億年をかけて形成された秋芳洞の歴史を描いたイラストパネルを設置。山口県出身のイラストレーター、尾崎真吾さんの作品で、山口市在住の歌手で作曲家のちひろさんが作った幻想的な音楽がBGMとして流されている。 ※関連記事 4/14 秋芳洞、洞内照明をLEDへ切り替え 3/23 秋芳洞、洞内照明のLED工事進む 龍泉洞、リニューアルオープンが決定(2011/4/21 岩手日報より入手) 岩手の「元気な龍泉洞」PR リニューアル、27日再開 岩手県岩泉町は21日、東日本大震災の影響で3月19日のリニューアルオープンを見合わせていた鍾乳洞「龍泉洞」の営業を4月27日に再開すると発表した。事務所は「元気な龍泉洞をPRして客足を取り戻し、岩手の経済活性化につなげたい」としている。 龍泉洞は国の天然記念物。4月の町営50年を機に1月から照明などの設備を一新した。設備に被害はなかったが、揺れで沈殿物が浮くなどして地底湖の透明度が落ちていた。安全が確認され透明度も回復しつつあるため再開を決めた。 龍泉洞最寄りのJR岩泉駅は昨年7月に脱線事故があったJR岩泉線の主要駅。復旧工事を進めている同線に地震による大きな被害はなかったが、再開のめどは依然たっていない。 入場料は高校生以上1000円、小中学生500円。問い合わせは龍泉洞事務所、電話0194−22−2566。 ※東日本大震災関連記事 4/17 日原鍾乳洞、36日振りに再オープン 4/9 日原鍾乳洞、東日本大震災の影響で休洞中 4/4 あぶくま洞、東日本大震災の影響で休洞中 3/26 「龍泉洞の水」に注文殺到 3/25 龍泉洞、東日本大震災の影響で改装オープン延期 3/22 東北の観光洞、東日本大震災の影響で休洞に 3/17 米国洞穴映画「サンクタム」、東日本大震災を受けて日本公開延期に 3/16 不二洞、東日本大震災の影響で弥生祭り中止に 磐窟洞、再オープンの目処が立たず(2011/4/19 入手) 岡山県高梁市にある休洞中の観光洞「磐窟洞」が、再開の目処が立っていないことが分かった。 「磐窟洞」は老朽化した設備や危険箇所の整備を目的として2010年4月1日から休洞していたが、予定期間の1年を過ぎた現在、現地スタッフ不足などから再開できない状態にある。今後、再開できるか否かもわかっていない。 「磐窟洞」は別名「ダイヤモンドケーブ」とも呼ばれ、透明な二次生成物が見学できる鍾乳洞。2002年より川上町観光協会が管理していたが、施設維持管理費用に見合う入洞料の確保が困難になったため、2010年4月1日から高梁市直営となった。 中国、考古学調査チームが洞窟で一酸化炭素事故(2011/4/18 サーチナより入手) 考古学調査チームが洞内で遭難 発電機が一酸化炭素放出 【中華人民共和国発】 広西チワン族自治区百色市田東県で16日、洞窟内で作業をしていた考古学調査チーム5人が発電機から出た一酸化炭素が洞内に入り込んだため、動きがとれなくなった。救助要請を受けた消防が17日早朝までに、全員を救出した。中国新聞社が報じた。 チームは10数日にわたり、洞窟内に残された鹿の骨を調査していた。16日になり風向きが変わり、使っていた発電機の一酸化炭素などを含む排気が洞内に流れ込んだという。 洞窟は山の中腹にある洞内は狭くて見通しもきかず、消防隊員は5メートル前進するたびにライターをつけて、十分な酸素があるか確認した。消防は洞窟入口から50メートル入った場所に救助作業のための前進基地を設けたが、風向きが変わり洞窟内から一酸化炭素を含む空気が出てきたため、隊員2人が意識を失い、病院に搬送された。 地元当局の鉱山事故救出隊も、救出活動に加わった。同隊が洞窟内の空気を計測したところ、洞窟に約50メートル入った場所で、一酸化炭素濃度が最も高かった。考古学調査チームは、一酸化炭素がほとんど進入していなかった入口から約200メートルの場所で救出を待っていた。中毒症状は、それほどひどくなかったという。 昇竜洞、LEDリニューアルオープン(2011/4/17 南海日日新聞より入手) 昇竜洞の照明LEDに 知名町住吉の県指定文化財「昇竜洞」でこのほど、照明器具をLED(発光ダイオード)に切り替える同町産業政策課のリニューアル(省エネ)整備事業が終了した。鍾乳石の保存や経費削減、地球温暖化防止を目的に昨年度導入して整備。ゴールデンウィークを間近に控え、管理者の沖永良部昇竜洞観光社(朝戸直樹 代表)では多数の来場を呼び掛けている。 昇竜洞は1963年に発見され、3500メートルのうち600メートルを一般公開している。壁や斜面を覆うように広がるフローストーン(流華石)は国内最大級とも言われ、沖永良部島有数の観光名所として知られる。 これまで既存照明の劣化が著しく観光に支障を来していたほか、管理経費の上昇も招いていた。同町では地域資源を有効活用した観光鍾乳洞づくりを進めようと整備事業を実施。足元灯や案内板など照明108ヵ所の取り替え工事を行い、14年ぶりに全面リニューアルした。 さらに「音楽堂」や「クリスマスツリー」などのスポットライトには、時間とともに色彩が変化するカラー照明を導入。朝戸代表は「白熱灯より反射が多く、明るさや輝きが戻った。電気料金も以前の3分の1に抑えられている。地元の財産を見詰め直す意味でも、住民も足を運んでほしい」と話した。 日原鍾乳洞、36日振りに再オープン(2011/4/17 入手) 東京都奥多摩町の観光洞「日原鍾乳洞」が4月17日、約1ヶ月振りに再開したことが分かった。 「日原鍾乳洞」は東日本大震災のあった翌日3月12日より、洞内崩落の危険性から休洞していた。 ※東日本大震災関連記事 4/9 日原鍾乳洞、東日本大震災の影響で休洞中 4/4 あぶくま洞、東日本大震災の影響で休洞中 3/26 「龍泉洞の水」に注文殺到 3/25 龍泉洞、東日本大震災の影響で改装オープン延期 3/22 東北の観光洞、東日本大震災の影響で休洞に 3/17 米国洞穴映画「サンクタム」、東日本大震災を受けて日本公開延期に 3/16 不二洞、東日本大震災の影響で弥生祭り中止に 「ケイビングジャーナル第41号」発行(2011/4/15 入手) 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第41号が発行された。A4サイズ54ページ。600円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。内容は以下の通り。 ・スペレオニュース ・イベントカレンダー ・特集 スペレオオリンピック スペレオオリンピック 日本洞窟学会第36回大会(関東大会)大会報告及び講演要旨集 ・沖永良部島 昇竜洞水系上流「悠景洞」測量報告 ・日本の観光洞−33(秋芳洞) ・南仏プロヴァンスの洞窟−9 ・洞窟書籍新刊紹介 ・プロジェクトボード ・学会からのお知らせ 本号は「特集 スペレオオリンピック」と題し、2010年9月に日本洞窟学会第36回大会において開催されたイベントが報告されている。 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2700円も可能。ジュンク堂書店池袋本店、ODBOX ANNEX店(上野)、カモシカスポーツ 山とスキーの店(高田馬場)、カモシカスポーツ 山の店・横浜店、カモシカスポーツ 山の店・松本店、竜ヶ岩洞(浜松)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)でも購入可能。 秋芳洞、洞内照明をLEDへ切り替え(2011/4/14 読売新聞より入手) 秋芳洞、照明も節電で LEDに切り替え 山口県美祢市の特別天然記念物「秋芳洞」で、洞内のすべての照明が省エネ効果の高い発光ダイオード(LED)に切り替えられた。 東日本大震災で節電意識が高まるなか、国内最大の鍾乳洞は、地球環境にやさしい観光地へ生まれ変わる。21日には改装オープンの記念式典を開催。市内の大正洞、景清洞とともに同日の観覧料収入を全額日本赤十字社に寄付し、震災復興に役立ててもらう。 秋芳洞は1909年に開洞。当初は観光客がたいまつを手に洞内を歩いていたが、25年に照明が整備された。今回の改装までは足元を照らす蛍光灯が138本、「百枚皿」「黄金柱」などをライトアップするためのハロゲン灯や水銀灯などが79本設置されていた。 美祢市は設備の老朽化を機に全照明のLED化を計画。東京タワーなどのライトアップを手がけた照明デザイナーの石井幹子さんに位置や角度、光量などのプロデュースを依頼した。 昨年12月から進めてきた白色LEDへの切り替えは3月末に終え、ライトアップ用の照明は約2倍の151本に増設。総事業費は約2億円で、全額国の交付金を充てた。使用電力量と二酸化炭素の排出量は各70%の削減が期待でき、年間約250万円かかっていた電気代は、半額以下に抑えられるという。 また、従来の蛍光灯は本来生息しない藻類やこけ類などを繁殖させ、鍾乳石の表面を傷めていた。県産業技術センター(宇部市)などの照明実験では、LED化によって、藻類などの生育が15%抑制できることが分かっている。 美祢市観光振興課によると、入洞者数のピークはJR山陽新幹線が博多まで開通した1975年度の198万人。その後減少傾向をたどり、10年度は56万人に落ち込んだ。綿谷敦朗課長は「LEDで鍾乳洞の自然な色を楽しんでいただけるようになった。省エネやエコなどの環境意識を高めてもらえる観光洞を目指したい」とPRする。 ※関連記事 3/23 秋芳洞、洞内照明のLED工事進む 「子供の科学 2011年5月号」に洞窟記事が掲載(2011/4/9 入手) 小・中学生を対象にしたやさしい科学情報誌「子供の科学 2011年5月号」に、「穴の中には不思議がいっぱい!? 洞窟探検に出かけよう!」として特集記事が掲載された。 4つのコーナーに分けられ、豊富な写真とイラストでわかりやすく解説。14〜23ページ。 Part.1 洞窟ってなんだろう? Part.2 洞窟はどのようにしてできるのか? Part.3 洞窟の生きものを考える Part.4 鍾乳洞へ出かけよう! 「洞窟の生きものを考える」では、日本洞窟学会の曽根信三郎会員が協力。「鍾乳洞へ出かけよう!」では、東京都「日原鍾乳洞」、山口県「秋芳洞」、沖縄県「玉泉洞」、静岡県「竜ヶ岩洞」、米国「マンモス・ケイブ・システム」が紹介されている。 この他にも4冊の洞穴書籍を紹介している。 誠文堂新光社発行。B5サイズ116ページ。定価680円(税込)。4月9日発売。 購入は書店ほか、オンラインストアAmazon.co.jp、誠文堂新光社オンラインショップでも可能。 日原鍾乳洞、東日本大震災の影響で休洞中(2011/4/9 朝日新聞より入手) 停電で鉄道運休・祭りも自粛 奥多摩の観光地痛手 春の行楽シーズンを迎えた西多摩地域の観光地が、東日本大震災で深刻な影響を受けている。祭りやイベントの中止が相次ぎ、計画停電でJR青梅線が運休したことなどが行楽客の減少に拍車をかけた。閉鎖したまま営業できない観光施設もある。 年間140万人の観光客が訪れる奥多摩町。全域が秩父多摩甲斐国立公園に含まれ、例年4〜5月は約30万人(推計)が登山やキャンプ、渓流釣りを目当てに足を運ぶ。特に休日の午前中は、駅前のバス亭から登山口や観光施設へ向かう行楽客でにぎわいを見せる。 町内の観光名所の一つで、年間7万人が訪れる日原鍾乳洞は地震の影響を受けた。内部で落石の恐れがあるとして閉鎖が続き、ゴールデンウイーク前の営業再開を目指している。 ※一部抜粋 ※日原鍾乳洞は3月12日より休洞中。 ※東日本大震災関連記事 4/4 あぶくま洞、東日本大震災の影響で休洞中 3/26 「龍泉洞の水」に注文殺到 3/25 龍泉洞、東日本大震災の影響で改装オープン延期 3/22 東北の観光洞、東日本大震災の影響で休洞に 3/17 米国洞穴映画「サンクタム」、東日本大震災を受けて日本公開延期に 3/16 不二洞、東日本大震災の影響で弥生祭り中止に 比国、モンフォート・コウモリ洞窟でオオコウモリが1月に妊娠(2011/4/6 ナショナルジオグラフィックニュースより入手) 180万匹、世界最大のコウモリ洞窟 2011年1月、フィリピンで洞窟の測量を行っていたアメリカの調査隊は、ミンダナオ島南部のダバオ湾にあるサマル島のモンフォート・コウモリ洞窟(Monfort Bat Cave)で予期せぬ光景に出くわした。考えられないほどの数の個体が妊娠していたのだ。通常、この種類のコウモリが1月に出産することはない。モンフォート・コウモリ洞窟保護財団の創設者で理事長のノーマ・モンフォート氏は、この発見は「大きな驚き」であり、調査隊は測量を中断するほどだったと語る。 このコウモリ界のベビーブームの理由はわかっていない。モンフォート氏は1つの要素として、この洞窟がエコツーリズムの理念によって人の手から守られているために、コウモリの個体数が増えやすいことを挙げる。この土地は100年以上前からモンフォート氏の一族が所有してきた。 東南アジアの生息地の大半で、コウモリは食用に捕獲され、糞が肥料として採集されている。人間がコウモリの洞窟に入ると、子育て中の母コウモリが驚いて赤ん坊を落として死なせてしまうことがよくあるとモンフォート氏は電子メールで取材に答えている。 モンフォート・コウモリ洞窟には180万匹におよぶコロニーが形成されており、2010年のギネスブックでオオコウモリの生息群として世界最大と認定されている。 あぶくま洞、東日本大震災の影響で休洞中(2011/4/4 時事通信より入手) 90キロ離れても「客はゼロ」 記念館、鍾乳洞、沈む観光地−福島 地震、津波、原発事故と「三重苦」の事態が続く福島県。例年なら春休みシーズンでにぎわうはずの観光地は大きな打撃を受けている。「原発はいつ落ち着くのか」。観光客を受け入れる地元関係者は、いら立ちと不安を募らせている。 年間30万人が訪れる田村市のあぶくま洞。地震発生時、洞内に観光客はおらず、係員2人にけがはなく、鍾乳石1ヵ所の先端が折れるなどしただけで済んだ。しかし、道路が通行止めとなり営業休止に追い込まれ、ゴールデンウイークの再開も難しい状況だ。あぶくま洞は原発30キロ圏外にあるが、管理事務所の吉田典良所長は「市全体が屋内退避圏だと思われていないか心配だ」と話し、再開後の不安は払拭できない。 ※一部抜粋 ※東日本大震災関連記事 3/26 「龍泉洞の水」に注文殺到 3/25 龍泉洞、東日本大震災の影響で改装オープン延期 3/22 東北の観光洞、東日本大震災の影響で休洞に 3/17 米国洞穴映画「サンクタム」、東日本大震災を受けて日本公開延期に 3/16 不二洞、東日本大震災の影響で弥生祭り中止に 龍泉洞、ご当地サイダーほかオリジナル商品が発売(2011/4/3 入手) 岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉洞」で、関連商品4種が新発売となっていることがわかった。 「龍泉洞地サイダー」は2010年に登場。龍泉洞の水を使用しており、すっきりとした味わいで、炭酸も控えめなのが特徴。「風呂上がりに飲みたい飲料ベスト1」を目指して作られ、全国の温泉施設でのみ発売されていたが、2011年3月頃から岩泉町内でも販売されるようになった。340ミリリットル。160円(龍泉洞価格)。通信販売は拒*商店などより可能。 「龍泉洞クリスタル置物」は龍泉洞レストハウスオリジナル商品。クリスタルの中に龍が入っており、いかにも龍泉洞らしいイメージとなっている。サイズ大は透明と青が各840円。サイズ小は透明で380円。購入はチケット売り場裏「龍泉洞レストハウス売店」にて。 ※関連記事 2/11 「龍泉洞珈琲」シリーズにカフェオレ登場 1/5 龍泉洞、オリジナル商品が発売 コゾノメクラチビゴミムシが大分県絶滅危惧種に指定(2011/3/28 大分合同新聞より入手) レッドデータブック10年ぶり見直し 県は、絶滅の恐れがある県内の野生生物(野生動植物)をリストアップした「レッドデータブック(RDB)おおいた2011」をまとめた。RDBの見直しは10年ぶりで、県内で初の絶滅種として「コゾノメクラチビゴミムシ」(昆虫類)を指定。絶滅の危険性が高い、または増大しているとされる「絶滅危惧種」は前回より154種増え、計1289種となった。 県内の約100人の調査員らでつくる県自然環境学術調査会が、06年から5年間かけてデータを収集した。県が初めて作成した01年版を見直して編集し、▽絶滅▽野生絶滅▽絶滅危惧▽準絶滅危惧―など7項目に分類した。県景観自然室によると、絶滅種のコゾノメクラチビゴミムシは、津久見市内の石灰岩の洞窟内で1955年に発見された。鉱山開発により洞窟がある山全体がなくなり、60年代に絶滅したとされている。01年版には記載されなかったが、研究が進み、絶滅したと判断した。 ※一部抜粋 「龍泉洞の水」に注文殺到(2011/3/26 岩手日報より入手) 岩手の「名水」に注文殺到 首都圏から 東京、茨城、埼玉、千葉各都県の一部自治体の浄水場から乳児の摂取基準値を超える放射性ヨウ素が検出された問題で、首都圏を中心に「安全な水」を求める動きが広がり、県産ミネラルウオーターの需要も急増している。 岩泉町で龍泉洞地底湖に湧き出している上流水系の地下35メートル地点で取水し、「龍泉洞の水」として販売している岩泉産業開発には注文が殺到している。 同社によると、東日本大震災で沿岸部のペットボトル、キャップ製造工場が被災し、在庫分は救援物資として輸送している。同社は「電話が復旧した24日から注文の電話がひっきりなしに鳴っている。再開のめどが立ち次第、予約注文に応えられるよう出荷したい」と対応を急ぐ。 ※一部抜粋 ※東日本大震災関連記事 3/25 龍泉洞、東日本大震災の影響で改装オープン延期 3/22 東北の観光洞、東日本大震災の影響で休洞に 3/17 米国洞穴映画「サンクタム」、東日本大震災を受けて日本公開延期に 3/16 不二洞、東日本大震災の影響で弥生祭り中止に 洞穴3D映画「ケイブ・オブ・フォーゴトン・ドリームス」海外公開へ(2011/3/25 入手) フランス・カナダ・アメリカ・イギリス・ドイツ合作映画「ケイブ・オブ・フォーゴトン・ドリームス(原題:CAVE OF FORGOTTEN DREAMS)」が3月25日より、海外にて順次公開されることがわかった。 本作品はフランス南部アルデシュ県「ショーヴェ洞窟(La Grotte Chauvet-Pont-d'Arc)」で発見された世界最古の壁画の魅力を紹介、描かれた年代を検証する3Dドキュメンタリー。春と秋、それぞれ2〜3週間の撮影許可を取得したが、洞内に含まれている二酸化炭素とラドンの量が多く、1日数時間しか撮影できなかったという。臨場感のある映像が期待される。 監督は「ノスフェラトゥ」「バッド・ルーテナント」のドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォーク。脚本、出演、ナレーターも務める。撮影はペーター・ツァイトリンガー。90分。2010年作品。 イギリスでは3月25日公開。アメリカでは4月29日公開。日本公開は未定。 ※The Internet Movie Database http://www.imdb.com/title/tt1664894/ 「日本洞穴学研究所報告 第29号」発行(2011/3/25 入手) 岩手県下閉伊郡岩泉町にある「日本洞穴学研究所」の年刊研究報告が発行された。内容は以下の通り。 ・北上山地の石灰岩洞穴産洞穴鉱物について ・龍泉洞周辺における洞穴水・湧水・河川水の水質・同位体組成について ・国指定天然記念物 龍泉洞再測量調査報告 潜水調査報告書 ・龍泉洞コウモリ穴の環境と動物相 ・氷渡探検洞の閉洞について ・龍泉洞ミニコンサートにおける音響調査結果について −その3− ・洞穴遺跡等パトロール2010 日本洞穴学研究所発行。A4サイズ59ページ。一部カラー。頒価500円(税込)。3月25日発行。 購入・問い合わせは日本洞穴学研究所事務局(龍泉洞事務所内/рO194−22−2566)まで。なお、日本洞穴学研究所報告第2〜28号までのバックナンバーも取り扱っている。 龍泉洞、東日本大震災の影響で改装オープン延期(2011/3/25 毎日新聞−地方版より入手) 東日本大震災:龍泉洞も大打撃 改装オープン延期、被災者感情を考慮 東日本大震災は、観光産業にも大きな打撃を与えている。日本3大鍾乳洞に数えられる岩泉町の「龍泉洞」は、今月19日にリニューアルオープンする予定だったが、被災者感情などを考慮して延期を決めた。観光が主幹産業の一つである岩泉町の担当者は、東京電力福島第1原発事故による東北地方への風評被害もあり、「厳しい。八方ふさがりだ」と嘆く。 国指定天然記念物の龍泉洞は地底湖で、最水深120メートルにも達し、世界でも有数の透明度を誇る。ゴールデンウイークと盆を中心に、約20万人の観光客が訪れる。 龍泉洞は、今年1月4日〜3月18日、洞内に監視カメラをつけたり、照明をLED(発光ダイオード)に替えるなどの改修作業のため、休んでいた。19日時点で作業は完了したが、オープンは見合わせた。事務所の加藤勝彦所長は「美しい地底湖を見て、少しでも気を休めてほしい気持ちもある。複雑な気分だ」と話す。 昨年12月に東北新幹線新青森駅が開業し、観光への効果があると考えていた。しかし、被災地となった今、観光で広域連携をしようにもめどがたたない。08年7月の岩手北部地震では、風評被害で観光客数が落ち込んだ。やっと客足が盛り返しつつあった時期の大災害。岩泉町経済観光交流課の中居健一課長は「災害復旧が進むことが、東北観光に来てもらえるようになる条件。同時に原発の風評被害問題も早急な手当てをしてほしい」と話している。 ※関連記事 3/22 東北の観光洞、東日本大震災の影響で休洞に 3/11 龍泉洞、3月19日に改装オープンへ 防水デジタルカメラ/TOUGHシリーズ後継機が発売(2011/3/25 入手) オリンパス株式会社から防水デジタルカメラ「Tough TG−810」が3月25日に発売された。 本機種は「μTOUGH−8010」の後継機で、同シリーズのフラッグシップモデル。防水(水深10m)、防塵(6級)、耐落下衝撃(2m)、耐冷仕様(−10℃)、耐荷重(100kgf)の保護性能はそのまま。下位機種と同様、シャッターを押した後にカメラをシフトさせることで3D写真を撮影できる「3Dフォト撮影機能」も搭載される。 また、撮影した場所の位置情報を記録する「GPS機能」と「電子コンパス」を搭載。GPS機能をオンにして撮影するだけで撮影中のモニターにランドマークを表示 し、撮影後はランドマークのほか国や地域を自動で記録する。アクティブギア画面は、フィールドでの方位確認や、登山での高度計、緯度、経度の確認に使う ことも可能。電源OFF時も電子コンパスだけを起動することもできる。 価格はオープン(実勢価格36,300円〜)。 オリンパス製「Tough」シリーズ(防水カメラ)一覧
秋芳洞、洞内照明のLED工事進む(2011/3/23 中國新聞より入手) 秋芳洞でLED切り替え進む 美祢市は、国の特別天然記念物、秋芳洞(秋芳町)の照明を、発光ダイオード(LED)電球の照明機器に交換する工事を進めている。省エネルギーのため、蛍光灯や白熱灯などからの切り替えを決めた。作業は今月中に完了する予定。 洞内には、観光道(約1キロ)を照らす蛍光灯の通路灯138基、見どころの「百枚皿」や「黄金柱」など洞窟生成物を照らす水銀灯、ハロゲンランプ、白熱灯の投光照明79基があった。 市は、通路灯はすべて白色LED電球の機器に変更。投光照明は白、赤、緑、青4色のLED電球を付ける機器とし、151基に増設すると決定。総事業費1億7000万円で昨年12月中旬から工事を進めている。 市は、年間約320万円だった電気料金が半分程度になると見込んでいる。 東北の観光洞、東日本大震災の影響で休洞に(2011/3/22 より入手) 3月11日14時46分頃に三陸沖を震源として発生した「東日本大震災(2011年東北地方太平洋沖地震)」の影響から、東北地方の観光洞が「幽玄洞」を除いて休洞している。 岩手県岩泉町「龍泉洞」は、リニューアル工事中で19日にオープン予定であったがそのまま休洞。資材も入荷しない状態になっているため、営業再開の目処は立っていない。隣接する「龍泉新洞科学館」は営業中。 岩手県住田町「滝観洞」は、洞内状況を確認中のため休洞中。 岩手県一関市「幽玄洞」は、地震直後から休洞していたが、電気復旧後の17日より通常営業となっている。 福島県田村市「あぶくま洞」「入水鍾乳洞」は、周辺道路が通行止めとなっているため休洞中。 なお、岩手県岩泉町「安家洞」、同県住田町「白蓮洞」、同県紫波町「船久保鍾乳洞」は冬季閉鎖中であり、例年通りに営業開始となるかは未確認。 防水デジタルカメラ/TOUGHシリーズ後継機が発売(2011/3/20 入手) オリンパス株式会社から防水デジタルカメラ「Tough TG−610」が3月20日に発売された。 本機種は「μTOUGH−6020」の後継機で、防水(水深5m)、防塵(6級)、耐落下衝撃(1.5m)、耐冷仕様(−10℃)の保護性能はそのまま。また、先に発表された「Tough TG−310」同様、新たに3Dフォト撮影機能を搭載。3D静止画はMPフォーマットで記録し、3D用モニターなどで鑑賞できるという。 内臓フラッシュに関しては、有効距離が最大3.5mと「Tough TG−310」の最大4.2mよりもやや短い。 3月下旬には同シリーズのフラッグシップモデル「Tough TG−810」が発売予定であり、本機種は中間的モデル。当初は同月18日に発売予定であったが、東日本大震災を受けて延期されていた。 価格はオープン(実勢価格27,750円〜)。 オリンパス製「Tough」シリーズ(防水カメラ)一覧
防水デジタルカメラ/Optioシリーズ後継機が発売(2011/3/18 入手) HOYA株式会社PENTAXイメージング・システム事業部から防水デジタルカメラ「Optio WG−1 GPS」が3月18日に発売された。 これらの機種は「Optio WG−1」のGPS付きバージョン。基本性能はそのままに、撮影した画像への位置情報記録や移動時の測位ログデータの保存も可能なGPS機能を内蔵。洞窟位置の確認やパソコン上での地図データとの連携なども容易におこなうことができる。 価格はオープン(実勢価格33,800円〜)。 ペンタックス「Optio」シリーズ(防水カメラ)一覧
米国洞穴3D映画「サンクタム」、東日本大震災を受けて日本公開延期に(2011/3/17 公式ホームページより転記)
※関連記事 1/23 米国洞穴3D映画「サンクタム」日本公開へ 不二洞、東日本大震災の影響で弥生祭り中止(2011/3/16 入手) 群馬県多野郡上野村の観光洞「不二洞」において、「不二洞弥生祭り」が中止されることが分かった。 このイベントは毎年3月最終日曜日に行われる不二洞の安全祈願祭。本年は3月27日に開催される予定であったが、現在の諸状況を考慮して中止となった。 防水デジタルカメラ/FinePixシリーズ後継機が発売(2011/3/12 入手) 富士フイルム株式会社から防水デジタルカメラ「FinePix XP30」が3月12日に発売された。 本機種は「FinePix XP10」の後継機。防塵(5級)、耐冷仕様(−10℃)の保護性能はそのままに、防水性能(水深3m→5m)、耐落下衝撃(1m→1.5m)となった。有効画素数は約1420万画素となったが、内臓フラッシュの有効距離はそのまま。 また、新たにGPSを搭載。洞口など撮影画像への位置情報付加が行えるほか、地図も内蔵。地図には世界各地の地図と都市・ランドマークが収録されており、画像再生時に地図を重ね合わせて表示できる。位置情報の付加された画像を再生した際、現在地からその地点までの距離と方角を表示する「フォトコンパス」機能も装備された。 価格はオープン(実勢価格19,950円〜)。 富士写真フイルム&富士フイルム製防水カメラシリーズ一覧
防水デジタルカメラ/Optioシリーズ後継機が発売(2011/3/11 入手) HOYA株式会社PENTAXイメージング・システム事業部から防水デジタルカメラ「Optio WG−1」が3月11日に発売された。 本機種は「Optio W90」の後継機。有効画素数(約1210万画素→約1400万画素)、耐落下衝撃(1.2m→1.5m)、耐水深(6m→10m)とグレードアップ。さらに100kgfまでの重さに耐える耐荷重構造を新たに採用、より過酷なアウトドア環境下での使用に耐えるタフネスモデルに仕上がっている。防塵(6級)、水中撮影120分、耐冷仕様(−10℃)はそのまま引き継がれている。 ストロボ最大有効距離は3.9mと短いが、撮影モード「キャンドルライト」を使用すれば洞内でも十分撮影可能である。 また、被写体との最短撮影距離(1p)を保持しながら長時間の観察が可能な「マクロスタンド」も新たに付属。レンズ円周上にはLED5灯も配置されたことにより、洞窟棲生物が簡単かつ鮮明に撮影できることが期待される。 価格はオープン(実勢価格28,450円〜)。 ペンタックス「Optio」シリーズ(防水カメラ)一覧
墨国、ユカタン半島沖でアメリカ最古の人骨発見(2011/3/11 ナショナルジオグラフィックニュースより入手) ユカタンで発見、アメリカ最古の人骨 メキシコ、ユカタン半島付近のカリブ海で、巨大な海底洞窟から人間の頭蓋骨が発見された。ひっくり返った頭蓋骨のそばにダイバーが注意深く目印を置く。 かつて陸上にあったこの洞窟は、およそ1万年前、海面の上昇により海中へと沈んだ。研究チームによると、頭蓋骨も同年代と考えられている。確定すれば、ネイティブ・アメリカンの祖先「パレオ・インディアン」の遺骸として最古になる。 この頭蓋骨は2007年にマストドンなど多数の古代生物と共に発見されたが、公になったのは2011年2月だった。洞窟の調査・記録、遺骸の扱い方に関するダイバーの訓練、関係当局との調整などに長い時間を要したためだという。 調査に携わったダイバーで、トゥルム洞窟探査プロジェクト(PET:Projecto Espeleologico de Tulum)と全世界水中探検会(GUE:Global Underwater Explorers)の一員でもあるアルベルト・ナバ氏によると、氷河期の動物はそれほど珍しくないという。「人間の頭蓋骨は想定外で、大当たりを引いたような驚きだった。まさに探検の醍醐味だ」。 同氏によると、研究が佳境を迎えるのはこれからだという。「オヨ・ネグロ(Hoyo Negro)洞窟の歴史と、人間や動物の関わりを解明するつもりだ」。 防水デジタルカメラ/サイバーショットシリーズ後継機が発売(2011/3/4 入手) ソニーマーケティング株式会社から防水デジタルカメラ「サイバーショット DSC−TX10」が3月4日に発売された。 本機種は「サイバーショット DSC−TX5」の後継機。耐落下衝撃1.5m、防塵(5級)、耐冷仕様(−10℃)の保護性能はそのままに、防水性能が水深3m→5mとなった。有効画素数も1620万画素とあがったが、内臓フラッシュは有効距離5.2mとやや弱めになった。 また、フルハイビジョン動画撮影も可能となった。 なお、サイズは幅95.6×高56.1×奥行17.9o/本体重量約133gと先代モデルとほぼ変わらない。 価格はオープン(実勢価格33,440円〜)。 ソニー製「サイバーショット」シリーズ(防水カメラ)一覧
本小屋の穴、ヨコエビのプールにご注意を!(2011/3/3 岡山大学ケイビングクラブより入手) 岡山県阿哲台「本小屋の穴」のヨコエビのプールが近年、入洞者によって踏み荒らされている。 このプールには名称の通りメクラヨコエビが棲息しており、通過する際には十分な注意が必要。しかし、ここ数年で洞内を詳しく知らない入洞者によってプールが踏み荒らされる事態が頻発しているため、岡山大学ケイビングクラブでは注意を喚起している。 入洞にあたっては、プール所在地を知っている岡山大学ケイビングクラブoucc_cave@yahoo.co.jpなどの団体に協力や情報提供を仰ぐなど、洞内環境保護を徹底していただきたい。 龍泉洞、3月19日に改装オープンへ(2011/3/2 岩手日報より入手) 龍泉洞リニューアル、19日開洞 3ヵ月ぶり 洞内の改修工事のため、1月から休洞している岩泉町の国指定天然記念物・龍泉洞は今月19日にリニューアルオープンする。約3ヵ月ぶりとなる開洞を祝い、20日は「春の魚彩王国まつりinいわいずみ」を龍泉洞入り口特設会場で開催。洞内の照明設備などを一新し、町営50周年の節目を迎える。 19日は午前8時半にリニューアルオープン。同町の岩泉産業開発が発売した龍泉洞珈琲(コーヒー)カフェオレ味を先着300人にプレゼントするほか、郷土料理の八杯豆腐やお汁粉の振る舞いなどを計画している。 メーンイベントとなる魚彩王国まつりは、町と陸中海岸魚彩王国実行委の共催で、午前10時から。郷土芸能が披露されるほか、先着200人に活ホタテがプレゼントされ、炭火焼きで味わえる。 同11時にテープカットとくす玉割りで再開を祝う。午後0時半からは、餅まきや体験競り市、先着300人に魚彩大鍋を振る舞う。宮古市出身歌手によるステージも繰り広げられる。 龍泉洞は2011年度の町営50周年を前に、1月4日から洞内の改修工事を実施。消費電力削減を図るため照明を発光ダイオード(LED)に切り替えるほか、監視カメラや案内板なども一新する。 加藤勝彦・町龍泉洞事務所長は「今回の改修は安全と環境に配慮した。町営50周年を迎え新しくなった龍泉洞を見に来てほしい」と来場を待ちわびる。 入洞料は高校生以上1000円、小中学生は500円、未就学児は無料。問い合わせは町経済観光交流課(0194−22−2111)へ。 「とける岩の洞くつ」発行(2011/3/2 入手) 水辺を地学的に調べながら関わる自然現象も解説する、水と地球の研究ノートシリーズ「とける岩の洞くつ」が発行された。 小学校中学年以上を対象とした自由研究の参考図書で、全5巻中の第2巻。平尾台を舞台に、洞穴の成り立ち、石灰岩の成り立ち、洞内生物、溶食や二次生成物の化学反応が写真とともに解説されている。特に科学反応は身近な例を挙げていてわかりやすい。 写真・作文は武田晋一。平尾台自然観察センターほかが協力している。 偕成社発行。ABサイズ32ページ。オールカラー。定価1680円(税込)。3月発売。 購入は書店ほか、オンラインストアAmazon.co.jpでも可能。 秋吉台の夜の山焼き中止に(2011/3/1 中國新聞より入手) 延焼で秋吉台夜の山焼き中止 美祢市観光協会は、5日夜に秋吉台で予定していた山焼きイベント「野火の祭典」を中止すると発表した。2月26日の昼の山焼きで、5日に焼く予定だったエリアも燃えたため。1999年に始まった夜の山焼きの中止は初めてという。 秋吉台のカルスト展望台北側約50ヘクタールを夜に焼く観光イベント。市観光協会によると、26日の山焼きで燃えないよう、幅5〜10メートルの防火帯で囲んでいた。 ※関連記事 2/26 秋吉台で恒例の山焼き 中国でペツル製品の模倣品が違法製造(2011/2/28 アルテリアより入手) フランスのスポーツギアメーカー「ペツル(PETZL)」の模倣品が中国で製造されていることがわかった。 違法製造が確認されたのは、チェストアッセンダー「クロール」、右手用ハンドル付アッセンダー「アセッション(廃盤)」、プーリー「レスキュー(廃盤)」、カラビナ「アタッシュ スクリューロック」の4種。 デザイン、カラー、マーキング、バッチナンバー、取扱説明書、パッケージ、パッケージ上のマーキングまで完全にコピーされており、外見から正規品と見分けるのは非常に困難。詳しい分析をしなければこれらの模倣品を見分けることはできない。 機能や強度には欠陥があり、通常の使用におけるかなり小さな荷重でも器具が変形、破損する危険性がある。CEやUIAAの規格、ペツルの安全基準や品質基準にも適合していない。 詳しくは潟Aルテリアまでお問い合わせを。 防水デジタルカメラ/TOUGHシリーズ後継機が発売(2011/2/28 入手) オリンパス株式会社から防水デジタルカメラ「Tough TG−310」が2月28日に発売された。 本機種は「μTOUGH−3000」の後継機で、防水(水深3m)、防塵(6級)、耐落下衝撃(1.5m)、耐冷仕様(−10℃)の保護性能はそのまま。有効画素数は1000万画素から1400万画素となった。また、新たに3Dフォト撮影機能を搭載。3D静止画はMPフォーマットで記録し、3D用モニターなどで鑑賞できるという。 価格はオープン(実勢価格20,450円〜)。 なお、同社のタフ性能を持つデジタルカメラのシリーズ名は、これまでの「μTOUGH」からμ(ミュー)を省いた「Tough」に統一するとのこと。 オリンパス製「Tough」シリーズ(防水カメラ)一覧
平尾台で恒例の野焼き(2011/2/28 読売新聞より入手) 春告げる野焼き 小倉南区の平尾台 北九州市小倉南区のカルスト台地・平尾台で27日、春の訪れを告げる野焼きが行われた。 地元住民らでつくる「平尾台野焼き委員会」(松崎滉会長)が山火事防止や害虫駆除を目的に毎年2月末に実施している。 午前10時半頃、打ち上げ花火を合図に、委員会メンバーら約80人が協力してガスバーナーで枯れ草に次々と点火すると、山肌をなめるように炎と煙が一気に広がった。北九州市消防局や消防団、警察、自衛隊の約320人が待機し、消防車両31台とヘリコプター1台を出動させて飛び火などの警戒にあたった。 初めて野焼きを見物したという宮崎県日向市大王町の小川忠之さん(68)は「バチバチという大きな音と熱が迫ってきて圧倒された。また来年も足を運びたい」と話していた。 秋吉台で恒例の山焼き(2011/2/26 産経新聞より入手) 春呼ぶ山焼き 秋吉台 国内最大のカルスト台地、山口県美祢市の秋吉台で26日、春を呼ぶ山焼きが行われ、広大な草原が炎に包まれる情景に観光客らが見入った。 貴重な景観を維持するために行う春の風物詩。1500ヘクタールを焼く国内最大規模の野焼きとしても、人気を集めている。積雪の影響で1週間延期されていた。 点火されると、起伏に富んだ台地を炎が音を立てて縦横に走り、黒い焼け跡に白い石灰岩群が浮かび上がった。この白黒の世界もやがて若草色に変わる。 防水デジタルカメラ/LUMIXシリーズ後継機が発売(2011/2/25 入手) パナソニック株式会社から防水デジタルカメラ「LUMIX DMC−FT3」が2月25日に発売された。 本機種は「LUMIX DMC−FT2」の後継機で、防塵(6級)、耐落下衝撃(2m)、耐冷仕様(−10℃)はそのままだが、防水性能を強化(水深10m→12m)。そして新たにGPS、方位計、気圧計、高度(水深) 計の各種センサーが搭載された。また動画機能はフルHDのAVCHDにグレードアップされたほか、スライドでMPOファイルを生成するスライド3D撮影機能も新たに搭載。有効画素数は1210万画素となった。 価格はオープン(実勢価格円36,830円〜)。 パナソニック製「LUMIX」シリーズ(防水カメラ)一覧
内間木洞、恒例の氷筍祭り開催(2011/2/25 毎日新聞−地方版より入手) 氷筍:神秘的に 久慈・内間木洞 久慈市の鍾乳洞「内間木洞」で氷筍がにょきにょきと伸び、神秘的な自然美を成している。 氷筍は地面に落ちた水滴が凍ってできる自然現象。市教委によると、今年は最大1.5メートルになった。洞内は通年8度前後だが、入り口付近は氷点下になり、氷筍が密集する。市内の小学3年、下国蘭さんは「私より大きいのがあって、すごくびっくりした」と話した。 普段は立ち入り禁止で、入洞には市教委の許可が必要。 不二洞、第2回幻想音楽祭を開催(2011/2/23 毎日新聞−地方版より入手) 幻想音楽祭:鍾乳洞で 景観と響き楽しんで 上野の不二洞で来月5日 上野村川和の鍾乳洞「不二洞」(総延長2.2キロ)で3月5日、「第2回幻想音楽祭」が開かれる。実行委は「悠久の時間が作り出した天然のホールで、景観と音楽の響きを楽しんでほしい」と参加を呼びかけている。 同音楽祭は、ボランティアが運営する非営利目的のイベント。村が誇る不二洞を広く知ってもらい、訪れる人が少なくなる冬期にも足を運んでもらおうと昨年2月、村内の音楽愛好家が有志を募って始めた。 プログラムは、バイオリンやギターによるクラシック音楽、アフリカ楽器の演奏など。すべて電気を通さない生の音を楽しんでもらう。午後4時開演。入場料は入洞料込みで2000円。先着60人で要予約。 不二洞は約1200年前、野猿の集まる小さな穴を村人が発見、縦穴式の鍾乳洞であることが分かった。洞内は上り坂やらせん階段が続き、大石柱のそそり立つ大殿堂や小さな支洞があり、光に照らし出された素晴らしい景観が楽しめる。内部の気温は通年10〜12度で、手袋やマフラーなど防寒対策が必要という。 問い合わせは黒澤恒明さん(電話080−2069−0509)へ。 白蓮洞、氷筍鑑賞会を開催(2011/2/22 東海新報より入手) 氷の美にふれる 白蓮洞で観賞会日 住田町上有住にある「白蓮洞」で20日、氷筍の観賞会が行われた。氷筍は地面に滴り落ちた水が凍ってできるもので、今年は例年にない数が確認されたことから冬期閉鎖のところを特別開放。町内外の人たちが自然の神秘に触れた。 滝観洞のすぐそばにある白蓮洞。町の第3セクター、住田観光開発鰍フ滝観洞観光センターが観光洞として管理している。 今冬は入り口をふさぐ「氷の幕」ができず冷たい空気が洞内に流れ込むなど、氷筍が形成されるのに好条件が重なり、ピークで100本以上が確認された。観光センターでは「およそ20年ぶりの貴重な光景」として今回の観賞会を企画。午前と午後の2回開催し、気仙地区内や釜石市などから合わせて約50人が参加した。 午前の部には約30人が参加。観光センター職員の案内のもと出口側から入り30分ほど進み、氷筍が並ぶ広場に到着。このところ続いた暖かさのため、小さくなったり数が減ったりしたものの、参加者は自然が生み出した造形美に感嘆の声を上げ、盛んにカメラに収めるなどした。 釜石市から足を運んだ菅野愛子さん(63)は、「滝観洞は何度か来ているが白蓮洞は初めて。氷筍は思っていたより大きく、すごくきれいだった」と話していた。 月、NASAが溶岩洞と確認(2011/2/17 ナショナルグオグラフィックニュースより入手) 月の"天窓"に地下洞窟を確認 月の表面にぽっかりと開いたこの穴は、地下の空洞につながっている。将来は宇宙飛行士のシェルターに活用できるかもしれない。 "天窓"と見られていたが確かではなかった。今回はローアングルで撮影、太陽光に照らされた底をとらえ、奥に広がる溶岩洞を確認した。 「龍泉洞珈琲」シリーズにカフェオレ登場(2011/2/11 岩手日報より入手) 龍泉洞珈琲にカフェオレ味 岩泉産牛乳を使用 岩泉町の第三セクター・岩泉産業開発(佐藤信祐社長)は13日から「龍泉洞珈琲(コーヒー)」のカフェオレ味を発売する。 龍泉洞珈琲は、1996年に販売を開始。オリジナル、ブラックに続き今回が第3弾となる。 コロンビアとペルー産のコーヒー豆4種類を手焼き焙煎し、同町の龍泉洞の水で仕上げるコーヒーに町内産牛乳を加え、まろやかな味に。佐藤社長は「岩泉の厳選した素材を使っている。コーヒーが苦手な子どもやお年寄りにもお薦めできる」と話す。 商品は1本190グラム入りで120円(税込み)。13日に同町乙茂の道の駅いわいずみ、同町門の道の駅三田貝分校で1本100円(同)で先行発売し、順次、県内の小売店で販売する。 米国、コロラド州で新種カニムシを発見(2011/2/7 ナショナルグオグラフィックニュースより入手) 洞窟に暮らす新種のカニムシを発見 毒を持ち、ほとんど目が見えない新種カニムシがアメリカのコロラド州で見つかった。 体長1.3センチの新種「クリプトグレアグリス・ステインマニ(Cryptogreagris steinmanni)」が最近発見されたのは、温泉で有名なコロラド州グレンウッド・スプリングス近郊の高地にある複数の洞窟。 カニムシは基本的に、毒針の尾を持たないサソリと言える。しかし、この新種は長いはさみの先端に毒があり、地中の暗闇でトビムシのような素早い獲物を捕まえているようだ。 研究論文によると、この新種は「グレンウッド洞窟」と「ヒストリック・フェアリー洞窟」(Glenwood Caverns and Historic Fairy Caves)一帯にのみ生息している可能性が高いという。 デンバー自然科学博物館の動物部門に所属する洞窟生物学者デイビッド・スタインマン氏は、「グレンウッドの洞窟の多くはいわば陸の孤島だ。隔絶された環境で暮らす無脊椎動物が進化し、地中の生活に適応していく」と説明する。このクモ網の節足動物は2000年、洞窟ツアーガイドのミカ・ボール氏が発見し、その後スタインマン氏によって採取された。 原始的な目と淡い色が特徴で、暗く冷たい環境に見事なまでに適しているという。そしておそらく、何百万年も前から洞窟の中を動き回っていたようだ。 新種の詳細はほとんどわかっていないが、珍しい存在には違いない。寿命が比較的長く、危険が迫ると体を丸めると考えられている。今まで人目を避けてこられたのは、岩に溶け込む外見のおかげだろう。また、小さな生き物を探して洞窟を駆けずり回る物好きもほとんどいない。 洞窟の探検に熱心なスタインマン氏は、コロラド州だけで100を超える新種の無脊椎動物を発見している。グレンウッド・スプリングスでは少なくとも7種を見つけた。「穴があったら入る。私には楽しくてたまらない」とスタインマン氏は話している。 この研究成果は2010年12月、「Subterranean Biology」誌に発表された。 秋芳洞、中学生が琴ヶ淵で立志の集い(2011/2/5 山口新聞より入手) 中学生が「立志の集い」一般立ち入り禁止の秋芳洞洞窟で 美祢市秋芳町の特別天然記念物、秋芳洞で4日、地元の秋芳南中学校(横内淳校長、73人)の2年生20人が将来の目標を語る「立志の集い」が開かれた。観光コースの奥にあり、通常は立ち入れない洞窟に入り、雄大な自然に向かって誓いを立てた。 自分にふさわしい生き方を実現しようとする意欲を育てるキャリア教育の一環で同校が企画。暗い洞窟を歩く困難を協力して乗り越え、ふるさとに誇りを持ってほしいと、横内校長が秋芳洞内での実施を市秋吉台科学博物館に提案し、同館の協力で初めて実現した。 同館の庫本正名誉館長らの案内で、徒歩で入れる最深部に位置する地下の湖の岸辺「琴ヶ淵」を目指した。ヘッドライトの明かりを頼りに、天井から落ちた岩でできた山や地下水の川を越え、滑りやすい岩場では互いに声を掛け合いながら約1時間半かけて到着した。 琴ヶ淵から湖に向かって「相手の気持ちを考え、気遣える心を持ちたい」「園児を笑顔にできる保育士になりたい」などと決意を発表。横内校長は「洞窟は昔から神聖な場所であり、水は命の源。ここで言った言葉が人生の方向性となり、自分の人生を生き抜くことを期待している」とエールを送った。生徒たちは明かりを消した暗闇の中で、琴ヶ淵の名前の由来になった美しい水音に耳を澄ませ、決意を胸に刻んだ。 竜ヶ岩洞、恒例の節分祭(2011/1/31 中日新聞より入手) 笑顔満開「福は内」 浜松・竜ヶ岩洞で節分祭 浜松市北区引佐町の観光鍾乳洞・竜ヶ岩洞で30日、恒例の節分祭がにぎやかに開かれた。 節分祭は竜ケ岩洞に春を呼ぶ行事として20年前から行っている。鍾乳洞入り口前に特設されたステージでは、地元の寿獅子保存会による獅子舞や足おどり、津軽三味線奏者の白井勝文さん(静岡市)らの演奏もあり、観光客を楽しませた。 豆まきは午前と午後に一回ずつ行われた。竜ヶ岩洞の戸田達也社長、小野寺秀和支配人、年男、年女、ステージ出演者が「鬼は外、福は内」と豆やおもち(各1000個)、お菓子などを大盤振る舞い。待ち構えた観光客らは歓声をあげながら"福"をかき集めていた。 米国洞穴3D映画「サンクタム」日本公開へ(2011/1/23 入手) アメリカ映画「サンクタム(原題:SANCTUM)」が4月22日より、TOHOシネマズほかにて公開されることがわかった。 パプア・ニューギニアの熱帯雨林にある大洞穴「エスペリト・エサーラ」。地球上で最も大きく、最も美しく、最も近づきがたいその場所は、人が足を踏み入れてはいけな い聖域(サンクタム)の様相を呈していた。そんな洞穴の謎を解き明かそうと、熟練ケイブダイバーのフランクは息子のジョシュを含むメンバーで洞内を調査していた。しかし、彼らが世紀の大発見を成し遂げる前に、地上では巨大なサイクロンが襲来。すさまじい鉄砲水によって唯一の出口をふさがれてしまった探検隊は、洞穴が海につながっている可能性を信じ、暗く冷たい穴の中を奥へ奥へ進むことを余儀なくされる。果たして、前人未到の洞穴の先にはいったい何が待ち受けているのだろうか? 「アバター」のために開発したフュージョン3Dカメラシステムを使用し、洞穴という未知の空間内で繰り広げられる決死の脱出劇を、まるで観客自身が体験しているようなハイパー・リアルな体感映像に仕立てあげている。 製作総指揮は「アバター」のジェームズ・キャメロン。監督は「男たちの戦場」のアリスター・グリアソン。出演は「ヴァン・ヘルシング」のリチャード・ロクスバーグ、TV出身のリス・ウェイクフィールド、「ファンタスティック・フォー 超能力ユニット」のヨアン・グリフィズほか。109分。東宝東和配給。 ※日本公式サイト http://sanctum-movie.jp/ インドネシア、アジア超領域カルスト会議開催(2011/1/21 ファイナンシャル・ニュースより入手) アジア洞窟連盟学会場にKyung Sik Woo教授 【大韓民国発】 Kyung Sik Woo江原大地質学科教授が最近、インドネシアのジョグジャカルタで開かれた「第1回アジア洞窟連盟学会」初代会長に選出された。 世界100人余りの洞窟専門家たちが参加した本学会で任期4年の会長に選出されたWoo教授は、これからアジア地域の多様な洞窟と関わる研究及び学術活動を広げる一方、これを土台にした国際社会とのコミュニティ構築は勿論、学会の発展のための多様な活動を導く予定だ。 ※Asian Trans-Disciplinary Karst Conferenceは2011年1月7〜10日、インドネシア共和国ジョグジャカルタで行われた。日本人も複数参加。 白保竿根田原洞穴、最古の可能性の人骨片(2011/1/21 毎日新聞より入手) 石垣島:2万4000年前地層から人骨 白保竿根田原洞穴遺跡 旧石器時代の人骨片が発見された沖縄県・石垣島の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡を調査している県などの発掘調査委員会が20日、同県西原町で開かれ、2万〜2万4000年前とみられる地層から新たに人骨片が見つかったと報告された。 同遺跡ではこれまでに、骨そのものの「直接測定」で国内最古の約1万5000〜2万年前の人骨片が確認されており、今後の直接測定の結果によっては、今回の人骨が最古となる可能性があるという。 発掘調査委の委員、米田穣・東大大学院准教授が報告。人骨片と同じ地層で見つかった木炭から、年代を2万〜2万4000年前と推定した。 直接分析で年代を特定した国内最古の人骨が発見されたのを受け、県が昨年、琉球大や東大などとともに委員会を設置し、調査していた。 竜泉洞窟、世界7大自然奇観入り目指し汎国民推進宣布式を開催(2011/1/13 聯合ニュースより入手) 世界7大自然奇観入り目指して、済州島で宣布式 【大韓民国発】 昨年12月に発足した「済州−世界7大自然景観選定汎国民推進委員会」は13日、済州の「世界7大自然奇観」入りに向けた汎国民推進宣布式を開催した。 済州・西帰浦市内で行われた宣布式には、委員長の鄭雲燦(チョン・ウンチャン)前首相、禹瑾敏(ウ・グンミン)済州道知事、夫万根(プ・マングン)汎済州道民推進委員長、広報大使を務める女優のコ・ドゥシムさんらが出席した。 鄭前首相は「世界7大自然奇観選定に向けた投票300日前を迎え、宣布式を開催できたことは意義深いと思う」と述べた。また「済州は世界で唯一、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保護区と世界自然遺産となっているだけでなく世界ジオパーク(地質公園)にも認定され、自然資源が豊かであることはすでに認められている」と力を込めた。 また、済州は最終候補地のうち唯一、人間と自然、文化、歴史が共存し、2005年に発見された龍泉洞窟は世界で最も美しい洞窟だと称賛されていると紹介。経済学者の立場から、「もし世界7大自然奇観に選定されれば、ブランド価値と経済的波及効果は絶大」と述べた。 「世界7大自然奇観」の選定は、スイスの非営利財団・ニューセブンワンダーズ基金が主管。済州は候補地440ヵ所を対象にした1次・2次投票、専門家審査を経て、最終候補(28ヵ所)に選定された。 クロアチア、103年ぶりにストゥラシュナ・ペチュ洞を公開(2011/1/13 トラベルビジョンより入手) クロアチア、ストゥラシュナ・ペチュ洞窟、103年ぶりに一般公開 【クロアチア共和国発】 ドゥギ・オトクの「ストゥラシュナ・ペチュ洞窟」には、オーストリアの皇帝 フランツ・ヨーゼフが1904年に訪れ、また、英国のプリンス・エドワード8世とその妻 ウォリス・シンプソンも訪れています。 この洞窟を103年ぶりに再び、一般に公開しています。 洞窟はアドリア海と島の素晴らしい風景に調和しています。新石器時代には新人類が住んでいたことが発掘された遺跡から証明されています。以前より人々には洞窟の存在は知られていましたが、1898年ザダルの新聞Il Dalmataに初めて記述されました。 1900年に観光客の受け入れが始まり、2000年からサヴォル出身のヴラディミル・シャルニチの主導により修復と保護作業が開始されました。「激しい炉」という名のこの洞窟は、現実世界を忘れさせるエコで、歴史ある観光スポットです。 洞窟内部には多くの洞窟独特の形状をした壁、石柱、素晴らしいホール、こうもりの生息場所などが見られます。 ドゥギ・オトクには、この洞窟の他、テラシュチツァ公園、クロアチア最大の灯台 ヴェリ・ラトゥ、サカルン・ビーチ、大小ジュマンスコ湖などの自然の宝石があります。 アルメニア、洞窟で最古のワイン醸造施設発見(2011/1/12 東京新聞より入手) 最古のワイン醸造施設 6100年前、アルメニアで 【アメリカ合衆国・ワシントンD.C.発】 約6100年前に使われたとみられる世界最古のワイン醸造施設の跡を、米カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)のチームがアルメニアで発見し、考古学専門誌に11日、発表した。周りに多くの墓があることから、ワインは儀式に使われていたとみられるという。 研究チームによると、施設跡があったのはイランとの国境に近いアルメニア南部の洞窟群。足で踏んでブドウを搾ったとみられる場所や、ブドウの汁を発酵させる約50リットルの入れ物があったほか、ブドウの種や赤ワイン特有の色素も確認された。放射線による年代測定では、紀元前4100年ごろに使われたとみられ、これまで最古とされてきたエジプトの施設よりも約1000年古いという。 洞穴切手「新見癒やしの名勝遺産」発行(2011/1/11 入手) 郵便局株式会社中国支社より1月11日、岡山県新見市の名勝を題材にしたオリジナルフレーム切手「新見癒やしの名勝遺産」が発行された。 阿哲商工会が選定した名勝地をデザインしたもので、洞穴は「井倉洞」「満奇洞」の2ヶ所。前者は洞口付近にある高梁川に架かる鉄橋、後者はカラフルな照明が当てられた二次生成物。カルスト地形としては、ナチュラルブリッジ「羅生門」がある。 額面は80円。1シート10枚。販売価格は1200円。1000枚限定。新見市内の郵便局で販売され、通信販売は行われない。 飛騨大鍾乳洞、恒例の氷の渓谷(2011/1/9 岐阜新聞より入手) 飛騨大鍾乳洞に「氷の渓谷」 高さ30メートル 高山市丹生川町日面の観光施設飛騨大鍾乳洞に、無数のつららが連なる「氷の渓谷」がお目見えした。最大で高さ30メートルにもなる氷の造形が来場者らを魅了している。3月上旬まで楽しめるという。 冬の閑散期の呼び物として、2007(平成19)年に始まった。北アルプスの麓、標高約900メートルという立地を生かし、渓谷の木々に谷水をかけ、凍らせて造った。 淡い青色の氷の柱が、約200メートルにわたって山肌一面に連なり、神秘的な雰囲気を漂わせている。2月5日から13日まで、ライトアップが行われる。施設入場料は一般1000円、小中学生500円。 龍泉洞、オリジナル商品が発売(2011/1/5 入手) 岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉洞」で関連商品5種が新発売となっていることがわかった。 「うさぎコウモリ根付」は3種。表情のみが違うものと、逆さになったものがあり、裏には「龍泉洞」の文字がある。逆さバージョンは「龍泉洞」の文字も逆さまになってしまっている。370円。 「ミニタオル」は地底湖っぽいデザイン。龍泉洞の刺繍が入っている。 「ネームスプーン」は、ステンレス製にPVC樹脂のウサギコウモリを付けたもの。名前のパターンは何種類あるのかは未確認。 購入はチケット売り場裏「龍泉洞レストハウス売店」、龍泉洞向かい「龍泉洞観光会館」にて。 ギリシャ、洞窟から旧石器時代の石器発見(2011/1/4 共同通信より入手) 人類祖先、太古から航海か ギリシャの島で石器発見 【イタリア共和国・ラツィオ州ローマ発】 アテネからの報道によると、ギリシャ文化省は3日、南部クレタ島で70万年前から13万年前につくられたとみられる斧などの石器を発見したと発表した。アフリカ大陸で生まれた人類は陸伝いに欧州まで移動してきたと考えられてきたが、旧石器時代から航海し、クレタに渡っていた可能性を示す発見とみられている。 ギリシャ周辺のエーゲ海で人類が航海したことを示す最古の記録は約1万1000年前にさかのぼるが、今回の発見はこれを大幅に上回るものとなっている。 石器はギリシャと米国の考古学チームがクレタ島南岸のプラキアス近くの洞窟などで発見。同チームは石器をつくった人類の祖先がどこから来たかなどを調べるため、追加調査を行いたいとしている 龍泉洞、第5地底湖に水面は現れず(2011/1/4 岩手日報より入手) 第5地底湖に水中空間 龍泉洞の潜水調査 岩泉町の日本洞穴学研究所(鹿島愛彦所長)が昨年末から同町の龍泉洞で実施していた潜水調査は、3日終了した。第5地底湖とされてきた場所に水中空間を発見し、第6地底湖への浮上は安全面に考慮して断念した。 同研究所によると、第3地底湖から南方に距離約100メートル、水深62.7メートル地点にある「第5地底湖」入り口を通過後、北方向に直径約100メートルの水中空間を確認した。 約40年前の潜水調査から、上方に水面を持つ第5地底湖とみられていたが浮上しても水面は現れず、水に満たされた水中空間と分かった。また、東方に新たな通路も発見した。 同空間から西方には、X洞と呼ばれる地点の入り口を確認。X洞上部には巨大な第6地底湖が存在するとされるが、想定を超える水深70メートルに達したことから安全面を考慮し、目標としていた水面浮上を断念した。 同研究所の菊地敏雄研究員は「X洞の入り口が確実に存在していることを確認できた。ここまで深いとは思わなかったが、次の調査では第6地底湖も探査したい」と話した。 龍泉洞は4日から3月18日まで照明設備改修のため一時閉洞。同月19日にリニューアルオープンする。 ※関連記事 1/2 龍泉洞、第3次潜水調査をスタート 龍泉洞、第3次潜水調査をスタート(2011/1/2 岩手日報より入手) 巨大地底湖の確認なるか 岩泉・龍泉洞で潜水調査 岩泉町の日本洞穴学研究所(鹿島愛彦所長)は31日、同町の国指定天然記念物・龍泉洞で潜水調査を本格ス タートした。2009年度、41年ぶりに実施した潜水調査に続き今回は、第5、6地底湖の探査と水面浮上を目指す。「遊覧船が浮かぶほどの大きさ」とも言われる巨大地底湖確認へ期待がかかる。 潜水調査を行うダイバー10人ら約20人が調査に参加。第3地底湖に前線基地を設け、装備を入念にチェックしながら冷たい水の中へ潜った。 同研究所は、09年末から10年初めにかけてと2月の2回、潜水調査と測量を実施。潜水調査は41年ぶりで、第3地底湖から直線距離で80メートル、水深60メートル地点までを調べた。 前回調査までに、過去の潜水調査で西方に延びているとされた龍泉洞が南方向に延びていることを確認。同研究所が陸上調査で発見した第7、8地底湖がそれまでB、C洞と呼ばれていたものと一致することも分かった。 3日まで実施する今回は、さらに洞窟奥部の第5、6地底湖の探査と水面浮上を目指す。特に、第6地底湖は過去の潜水調査で「遊覧船が浮かべられるほどの大きさと推測される」とされ、調査結果が注目される。 同研究所の菊地敏雄研究員は「安全にルートを確保しながら、最終日の水面浮上を目指したい」と意気込む。 龍泉洞は、調査終了後の4日から3月18日まで、照明施設改修のため、一時閉洞する。 竜ヶ岩洞、鍾乳洞をイメージした作品を展示(2011/1/1 中日新聞より入手) 鍾乳洞をイメージ、作陶小物300点 浜松市西区の陶芸家が竜ヶ岩洞で作品展 浜松市北区引佐町の観光鍾乳洞「竜ヶ岩洞」ふれあいギャラリーで、同市西区の陶芸家坂下敦子さんの作品展「めでたいな」が開かれている。3日まで。 坂下さんは自宅に天水窯を設け信楽や瀬戸の土を使って作陶活動を行い、陶芸教室も開いている。 今回は鍾乳洞をイメージしたストローや一輪挿しのほか、コーヒーカップ、はし置き、バレッタなどの小物約300点を展示している。 坂下さんは「いろいろな色、自由な形で表現したものばかり。ぜひ立ち寄って見てほしい」と話している。 竜ヶ岩洞は年中無休。問い合わせは=電053−543−0108。 |
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