巷の噂(2009年版)
関谷洞窟、洞口付近で謎の礎石発見(2009/12/25 東海新報より入手) 関谷洞窟にナゾの礎石 土の中からひょっこり 大船渡市日頃市町にある県指定文化財「関谷洞窟」の入り口付近の土の中から、ナゾの礎石が一対、ひょっこり現れ、話題になっている。そう古いものではなさそうだが、いつ、誰が、何のために造ったものかわからない。石灯籠か鳥居のような建造物の土台石のようにも見えるが・・・。 この礎石を発見したのは、関谷洞窟管理人の佐藤善士さん(72)。この秋、洞窟の周囲を片づけていた時に、入り口を少し上がったところの右側に四角い礎石のようなものが露出していた。 今月14日に周囲を掘り起こしてみたところ、全体が出現。反対側にも礎石があるかもしれないと思い、掘ってみると3メートル左側にも同じような礎石が土の中から出てきた。 この礎石(一対)は、平面立方体で、野球ベースのような形をしている。一辺の長さが52センチ、高さ13センチ、中心部が6.6センチ盛り上がっており、中央の芯が直径4.5センチの穴となっている。 正面には△▽の模様があり、底辺には○印、側面には三角に朝日を形どったような模様と、上面には花びらを形どったような模様が彫られていたが、年号や文字のようなものは確認できなかった。 佐藤さんは「長い年月のうちに(礎石が)土砂で覆われていたものと思われるが、最近まで気づかなかった。いつ、誰が、どのような目的で造ったものかも分からない」と首をかしげる。 中心部の穴は、上の建造物を固定させるためのホゾ穴とみられ、石灯籠や標柱、鳥居のようなものが建っていた可能性もある。 洞窟に関する伝説として、気仙郡日頃市村五葉山神社(行蔵院)書上には、往古に洞窟の中の水は塩辛くコンブが採れたこと、洞窟は綾里村まで通ずることのほかに、古寺(昆布山・東海寺)跡の西北の間の20間ばかり下がった所に大岩(洞窟)あり、とされている。 佐藤さんは「昆布山・東海寺がどの辺にあったかも分からないし、単なる口伝に過ぎないかもしれないが、この礎石が『古寺跡』の記録と関係があるのであれば、関谷洞窟周辺をさらに調査する必要があるのでは」と、ロマンをかき立てている。 【関谷洞窟】県内に所在する洞窟住居跡のうちで規模が大きく、土器、人骨、装飾品などが発見され、学術上貴重であるとして、昭和33年7月に県指定史跡として文化財登録された。 北朝鮮、楽泉洞窟と五峰洞窟を天然記念物に指定(2009/12/23 朝鮮新報より入手) 天然記念物を新登録 別金剛、五峰洞窟など 【朝鮮民主主義人民共和国発】 15日発朝鮮中央通信によると、内閣の決定によって天然記念物が新しく登録された。 今回登録された江原道高城郡の名勝、別金剛には、標高320メートルの山頂地点に周囲100メートルの小さな池があり、高さ20メートルの奇妙な切り立った岩に囲まれた特異な景色が広がっている。旧古生代と第四紀更新世の氷河時代に形成されて石灰岩層になった咸鏡南道高原郡の楽泉洞窟と平安南道順川市の五峰洞窟も天然記念物に登録された。 両江道の三池淵地区では樹齢400年を超える数十株の価値あるチョウセンカラマツが天然記念物に登録され、その保護、管理活動が行われている。このほかにも、樹齢700年以上の黄海南道新院郡の紫霞里イチョウと樹齢270年以上の平壌市三石区域のクァンハッコル・アマグリ、そして江原道元山市の松興サワラ、松興ホソバチョウセンマツなど、数十株の樹木が登録された。 黄海南道の苔灘マテガイと高山地帯の魚の生態学的研究に意義のある三池淵フナなども登録された。 モザンビーク、人類は中石器時代にシリアルの習慣(2009/12/20 AFP通信より入手) 人類は中石器時代から「シリアル」を食べていた、加研究報告 【カナダ・オンタリオ州オタワ発】 人類はこれまで考えられていたよりもずっと昔からシリアル(加工穀物食品)を食べる習慣があったという論文が、18日発行の米科学誌「サイエンス(Science)」に掲載された。 これまで人類が野生の穀物を食べ始めたのは最後の氷河期の末期である約1万2000年前だと考えられていた。 しかし研究論文の執筆者、カナダのカルガリー大学(University of Calgary)のジュリオ・メルカデール(Julio Mercader)氏(考古学)は、モザンビークのニアッサ湖(Lake Niassa)付近にある鍾乳洞の奥深くで、10万年以上前の中石器時代の石器、動物の骨、植物の遺物を発見した。 石器や骨に無数のでんぷん粒が付着していたことから、野生のソルガム(モロコシ)が鍾乳洞の中に運び込まれ体系的に加工されていたことが分かった。これは人間が穀物類を加工していたことを示す最古の証拠だとメルカデール氏は主張している。 現在ソルガムは、粉にしたり、パンやポリッジ(水などで粥状に煮たもの)、アルコール飲料に加工したりして消費され、アフリカのサブサハラ(サハラ砂漠以南の地域)の主食になっている。 PS3「みんなでスペランカー ブラック」が1月に発売(2009/12/18)
本作は2009年3月に発売された「みんなでスペランカー」の続編であり、上級者向け超難関バージョン。みんなでスペランカーをやり込んだ人や、腕に覚えのある人への、アイレムからの挑戦状という位置づけになる。基本操作やルールなどは「みんなでスペランカー」と同じだが、探検すべき洞窟はさらに危険でスリリングなものになるという。 ※公式ホームページ 2010年は鍾乳洞ブーム到来?(2009/12/18 スポーツ報知より入手) みうらじゅん「来年は鍾乳洞ブーム」 イラスト、エッセーなどで活躍するみうらじゅんが来年でデビュー30周年。出版した書籍と生原稿、私物を集めた「みうらじゅんの100冊展」が東京・渋谷パルコで始まり(来月11日まで)、18日、みうらが記者会見した。 「展示した本のほとんどが会場で売ってます。じゃあ展示することないじゃないかってことなんですけども、出版社の方々も在庫処分したいだろうし…」と笑わせたが、小学生時代の自作本の原稿や収集した人形も所狭しと展示されている。 最近は全国の"ゆるキャラ"や仏像など自身のマイブームが世間でもブームになり「マスコミがおれをリサーチして合わせてる気がする。だから来年は鍾乳洞ブームとか簡単にくる気がする」。 ただ、昔から無趣味だそうで「マイブームは興味がないものを見つけてるんです、不自然に。レッツゴー不自然」。今は地獄探しがブームで「クリスマスは地獄ラーメン食べに行ってます」。 「ケイビングジャーナル第37号」発行(2009/12/15 入手) 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第37号が発行された。A4サイズ62ページ。600円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。内容は以下の通り。 ・スペレオニュース ・イベントカレンダー ・特集 洞窟の考古学 〜考古学の視点から洞窟を探る〜 洞窟における考古学の魅力 洞窟で土器を見つけちゃった!場合 ※ミニ記事 ガンガラーの谷と武芸洞遺跡の発掘 Column大山水鏡洞で発見した縄文人 ※ミニ記事 保存版!日本の洞窟・岩陰遺跡リスト さらに深く知るための文献リスト ※ミニ記事 ・山口ケイビングクラブ第17回救助訓練会報告 ・2009年5月内間木洞洞窟救助勉強会参加報告 ・ポーランドのケイビング事情 ・洞窟生物学入門 第2回(チビゴミムシ類) ・日本の観光洞−29(神庭の鬼の穴・磐窟洞) ・南仏プロヴァンスの洞窟(7)(プロヴァンスの変り種洞窟) ・洞窟書籍新刊紹介 ・コウモリを襲う白い鼻症候群 ・プロジェクトボード ・学会からのお知らせ(議事録) 本号は「特集 洞窟の考古学」と題し、洞窟考古学界の最新情報、洞窟考古学の魅力や注意点などが掲載されている。また、諸事情により4ページ増量となった。 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2700円も可能。ジュンク堂書店池袋本店、ODBOX ANNEX店(上野)、竜ヶ岩洞(浜松)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)でも購入可能。 平尾台、違法乗り入れ絶えず(2009/12/12 読売新聞より入手) 違法乗り入れ絶えず カルスト台地・平尾台 小倉南区や苅田町などに広がるカルスト台地・平尾台(広さ約960ヘクタール)で、車やオートバイの違法乗り入れが後を絶たない。県の平尾台自然観察センターは、小倉南署と連携して監視を強化しており、「貴重な動植物を守るために、乗り入れはやめてほしい」と呼びかけている。 北九州国定公園の平尾台地区には、オキナグサやムラサキなどの絶滅危惧種を含め約900種の植物や多くの動物が確認されており、動植物の採取や規制区域約740ヘクタールへの車両乗り入れが禁止されている。 平尾台では、オートバイや四輪駆動車が入り込み、斜面や起伏での走りを楽しんで山肌をいためたり、貴重な植物を盗み出したりする行為が相次ぎ、問題となってきた。 センターによると、車や二輪車のタイヤでわだちができると、粘土質の赤土がむき出しになって植物が育たなくなったり、斜面が崩れやすくなったりして生態系の変化を招く恐れがある。赤土がむき出しになったら元に戻るのは難しいという。 センターなどは、職員の巡回に加え、看板で規制を周知し、道路脇に侵入防止柵を設けた。最近の認知件数は年間10〜20件で、10年前の10分の1以下に減ったという。しかし、依然として新しいわだちや植物を盗掘した跡が見つかっている。 平尾台のふもとにある小倉南署東谷駐在所の岡田勝臣巡査部長(32)は、登山客らに規制を説明したり、不審な車両を見かけたらすぐに連絡するよう呼びかけている。県警ヘリも、平尾台一帯のパトロールの傍ら、7〜10月には10回ほど上空から目を光らせた。 センターの杉本譲二館長は「一度失われたものは元には戻らない。後世に平尾台の自然を残すため、マナーを守ってほしい」と話している。 ※関連記事 11/28 平尾台、落書き除去作業をボランティアで 6/26 平尾台、無法車両がフェンスを破壊して進入 5/19 平尾台、ゴミ不法投棄に警告看板設置へ 5/ 9 平尾台、ゴミ不法投棄が常態化 4/25 平尾台、落書きを確認 山神洞、地域おこしに活用(2009/12/8 毎日新聞より入手) くまもと点描:地域おこしに"鍾乳洞" 八代市泉町の矢山岳ふもと 八代市泉町の矢山岳(869.4メートル)のふもとに地元住民しか知らない洞窟がある。長さ約150メートルの石灰岩などでできた鍾乳洞で、中には広い空間やさまざまな形をした岩が見られる。九州山地の山深い集落で長らく信仰の対象とされてきたが「もっと多くの人に知ってもらいたい」と、地域おこしにつなげる動きも出てきた。 60年代半ば、集落の若者数人が観光誘致の呼び物になりそうなものがないか山の中を探して回った時、1人が山のふもとの小さな洞窟の奥に数センチほどの風穴を発見した。土を取り除くと大人1人が通れるほどの入り口が開いた。 奥には広い空間がいくつもあり、猫や魚の形をした岩や美しい板状の岩、ひし形の細かい結晶が星のように輝く岩などが見つかった。中央付近の天井は7〜8メートルほどあり、鍾乳石に小さな石が交ざり斑点模様をしている。 地権者の梅田忠臣さん(57)は「子どものころは数メートルほどの洞窟にたいまつを持って入って遊んでいた。さらに奥にこんな場所があるとは驚きだった」と振り返る。 住民は洞窟を「山神洞」と名付け、保存会(本田幸一会長)を結成した。この地域には古くから定期的に供え物などをする山岳信仰の風習があり、保存会は洞窟をまつってきた。 「せっかくだからいろんな人に見てもらいたい。地域活性化にもつながるのでは」との声が上がり、住民らが道などを整備した。2年前の大洪水で一度は頓挫したものの、今年10月には洞窟を紹介するブログをつくるなどして宣伝を始めた。「もっとこの不思議な洞窟を知っていもらいたい。見たい人は、ぜひ来てほしい」と本田会長。 希望者(中学生以上)は保存会が案内する。問い合わせは保存会0965−67−2515。 ※yahoo!ブログ「熊本の小さな鍾乳洞」 龍泉洞、40年ぶりの潜水調査実施へ(2009/12/3 岩手日報より入手) 岩泉・龍泉洞潜水調査へ 40年ぶり、12月末から 岩泉町の国指定天然記念物、龍泉洞で今月末から約40年ぶりに洞内の潜水調査が行われる。前回の潜水調査で判明した洞窟奥部の構造が最近の陸上調査と相違が生じたため、再度の調査を決めた。潜水調査は調査隊員が死亡した事故以来中断していたが、安全面に最大限に配慮。洞窟奥部の構造解明が期待される。 潜水調査は、岩泉町が同町に事務局を置く日本洞穴学研究所(所長・鹿島愛彦(かしまなるひこ)愛媛大名誉教授)に委託して実施。入り口から350メートル西に進み、観光ルートの最奥部に当たる第3地底湖から奥を調査する。 30日から来年1月5日までに安全ルートを確保し、2月11日から14日まで測量調査する。潜水調査は洞穴学研究所のメンバーら6〜9人の有資格ダイバーに委嘱する予定。 1959〜69年の調査では、奥部の構造が第3地底湖から西方へ直線的に伸びていると報告。第4〜6地底湖、B、C洞などを発見した。 しかし、2005年から行われている陸上調査では、第3地底湖から奥の通路や第7、8地底湖が南南西に伸びていることが判明。整合性を図るため潜水調査が決まった。町は最近の調査で判明した第7、8地底湖がB、C洞に当たるのではないかと見ている。 前回の潜水調査では、68年12月に地底湖の水中で隊員1人が死亡する事故が発生。今回は最新の潜水器材を準備するほか、コンピューターによるルート決定など、安全を最優先した計画で調査を実施する。 町は、調査により龍泉洞の学術的な価値を高め、貴重な自然遺産として保全を目指す。新たな観光ルート開発の可能性も見極める。 町は日本洞穴学研究所に経費約180万円を補助する。12月定例会で補助金を盛り込んだ補正予算案を提案する。 町経済観光交流課の中居健一課長は「調査を進め、龍泉洞の学術的な価値を明らかにし町の自然遺産保護につなげたい」と期待する。 福井洞窟、史跡指定面積を拡大へ(2009/12/1 毎日新聞より入手) 文化審答申:佐世保「福井洞窟」、指定面積を拡大へ 国の文化審議会(西原鈴子会長)は20日、佐世保市吉井町の国指定史跡「福井洞窟」について、新たに約3405平方メートルを追加指定するよう文部科学相に答申した。これで指定面積は約4548平方メートルになる。 福井洞窟は県北部の国見山系から流れる福井川の浸食でできた砂岩洞窟。旧石器〜縄文早期の時代の遺物が出土している。 昨年度に洞窟東側部分の台地を調査した結果、同時代の安山岩製の石器が発見されたため、指定面積を拡大することになった。 米国、Nutty Putty Caveで死亡事故(2009/11/29 AFP通信より入手) 米探検家、洞穴で24時間身動き取れず死亡 ユタ州 【アメリカ合衆国・ユタ州ソルトレイクシティ発】 米国の洞穴探検家の男性が前週、ユタ(Utah)州の洞穴内で身動きが取れなくなり、約1日後に死亡した。当局が26日発表した。 ジョン・ジョーンズ(John Jones)さん(26)は11人の探検隊のメンバーとして、州都ソルトレークシティー(Salt Lake City)から南に約100キロの洞穴Nutty Puttyに向かった。 保安官事務所によると、探検隊は24日夜、洞穴に入った。その約3時間後、ジョーンズさんは「ボブズ・プッシュ(Bob's Push)」と呼ばれる洞穴内の一角で身動きが取れなくなった。 ボブズ・プッシュは洞窟の入口から約210メートル下の、地下約46メートルの位置にある幅45センチ、高さ25センチほどの非常に狭い空間で、ジョーンズさんは頭を下にした状態で前にも後ろにも動けなくなったという。 約100人の救助隊員があらゆる技術や装置を使って救出を試みた。一時、ジョーンズさんを少し水平なエリアまで引き揚げることができたが、装置の故障でまたボブズ・プッシュに戻ってしまったという。 24時間以上たった25日夜、ジョーンズさんは意識を失い、日付が変わる直前、救助隊員がジョーンズさんの死を宣告したという。 ※「Nutty Putty Cave」は年間4000人が訪れるという人気洞穴。この事故を受けて閉洞された。2004年にもブリガムヤング大学生が7時間狭洞拘束に陥り、閉鎖が検討された。 平尾台、落書き除去作業をボランティアで(2009/11/28 毎日新聞より入手) 平尾台:"傷跡"修復へ 石灰岩に赤い矢印、ボランティア手作業で 日本有数のカルスト台地、平尾台(北九州市小倉南区)で地上に露出している石灰岩に赤い塗料で矢印などが書かれていた問題で、管理する福岡県は塗料消去など"傷跡"の修復に乗り出す。来月12日にも市や平尾台自然観察センター、ボランティアら約20人が手作業などで消去し、その後は専門業者に委託する。 今年4月、毎日新聞が自然公園指導員の協力を得ながら調査した結果、塗料がかけられた石灰岩を少なくとも30ヵ所で確認。登山道周辺の岩には矢印や「×」などが書かれていた。多くは5〜6年経過しているが、薄くなった部分に上書きしたと見られる比較的新しいものもあった。作業は12月12日午前9時半すぎから実施の予定。 ※関連記事 6/26 平尾台、無法車両がフェンスを破壊して進入 5/19 平尾台、ゴミ不法投棄に警告看板設置へ 5/9 平尾台、ゴミ不法投棄が常態化 4/25 平尾台、落書きを確認 秋芳洞、LED照明に転換の方針(2009/11/9 産経新聞より入手) 生態系壊す秋芳洞の照明、LEDで"緑化"対策 鍾乳洞「秋芳洞」を照らす観光用の照明が、本来存在しないはずの植物を育てていると問題になっている。照明をLEDに切り替え、植物の生育を抑制する取り組みを始める。 国内最大のカルスト台地「秋吉台」の地下で、幻想的な世界を織りなす大規模な鍾乳洞「秋芳洞」(山口県美祢市)。学術的価値の高さから国特別天然記念物に指定される一方、中国地方屈指の集客力を誇る観光資源でもある。しかし、この名勝で深刻な問題になっているのが洞内の"緑化"。観光用の照明が、本来存在しない植物を育ててしまっているのだという。「環境」と「観光」という一見、相反する命題に悩んできた地元・美祢市は今年度、洞内の照明を"エコの光"として注目されるLED(発光ダイオード)に全面的に切り替える事業に着手する。 ■太陽光なし、暗闇に貴重な生態系 「太陽光が届かず、暗闇が延々と続く秋芳洞の中は、気温は年間を通じて17度前後で一定。このため、植物は育たず、洞内だけに住む固有の生物が50種以上も見つかっている。独特の貴重な生態系が形作られているんですよ」 秋吉台、秋芳洞の自然を見守り続けてきた庫本正・秋吉台科学博物館名誉館長が力説する。 「シコクヨコエビ」「アキヨシシロアヤトビムシ」など洞内固有の生物は、目が退化し、体が透き通っているのが共通した特徴。これらは洞内だけに生息し、数種類のコウモリだけが洞内外を行き来している。 「数十万年の歳月をかけてできたこの環境を一変させたのが、観光用に設置された照明なんです」。庫本さんは、心配そうに語った。 ■洞内で光合成、固有の環境が危機に 古くから「滝穴」としてその存在が知られていた秋芳洞は、明治42年に観光用の鍾乳洞として公開を開始。現在では、通路を照らす足下灯と、「百枚皿」や「黄金柱」などの見どころを照らすスポット灯を合わせ、計155基の蛍光灯や白熱灯、水銀灯などが取り付けられている。 明かりが照射された鍾乳石や岩肌には、藻類やコケ、シダなどの植物が繁殖して緑色に覆われたり、黒ずんだりした個所が見られる。本来、洞内に育つはずのない植物が入り込み、電灯の明かりで光合成をし、成長しているというわけだ。 「景観を損ねるだけでなく、植物の根が岩などを傷める恐れも」と庫本さん。長い期間をかけて育まれてきた秋芳洞固有の環境が、危機にあるのは確かなようだ。 ■植物の生育15%抑制、LED照明に効果 こうした状況に対し、「次世代の光として注目されているLEDを活用できないか」と考えたのが、県産業技術センターの電子応用グループだ。 平成19年度に研究を始めた同グループは、同年10月〜20年10月の1年間、洞内に設置された蛍光灯の1つを、試作したLED照明に取り換えて植物の生育状況などを調査。この結果、LED照明は、付近の蛍光灯に比べて植物の生育を15%抑制したことが分かった。 「さらに、消費電力量は蛍光灯の半分、発熱量は3割低減できた」と、川村宗弘・グループリーダーは説明する。 別の実験では、緑色光が光合成を抑制する効果があることも知られている。「LEDは波長のコントロールが簡単。今後、緑色を含みながら、人の目にも違和感のない光を作り出したい」と川村さんは意気込む。 ■洞内の照明、すべてLEDに こうした取り組みと並行し、秋芳洞を管理する美祢市は、洞内の照明をすべてLED照明に転換する方針を打ち出した。 「現状では、照明が洞内環境に悪影響を及ぼしているのは明らか。さらに既存の機材は老朽化が進み、何らかの変更、改修が必要だった」と市総合観光部。「緑化の抑制だけでなく、洞内温度の維持や、電力使用量の削減などにつながる上、従来の照明に比べてデザインの自由度が高いというのも魅力的」と期待する。 観光用に公開されて今年で100周年を迎えた秋芳洞。「自然保護」と「観光振興」の共存に挑む年としても、大きな節目となりそうだ。 景清洞、洞窟コンサート開催(2009/11/4 毎日新聞より入手) 景清洞:洞くつ舞台にコンサート 催し多彩に「まつり」 美祢市の天然記念物・景清洞の周辺で3日、「秋吉台リフレッシュパークまつり」があり、多くの家族連れでにぎわった。屋台が並び、ステージイベントも。景清洞内では洞くつコンサートも開かれ、地元の音楽バンドらが日ごろの練習の成果を披露した。 同まつり実行委が主催し、今年で8回目。コンサートは景清洞の入り口付近に設けられた舞台であった。下松市の50、60代でつくる音楽バンド「ロス・コイジス」はなじみのある南米の民族音楽を演奏。メンバーの頼本健一さんは「こんな大きな空間があるとは思わなかった」と驚いた様子だった。 家族3人で訪れた山陽小野田市の藤本愛子さん(24)は「洞くつの雰囲気がとてもよかった」と話した。野外会場には地元産のゴボウや野菜も並び、多くの人が買い求めていた。 「ナショナルジオグラフィック11月号」に洞窟記事が掲載(2009/10/30 入手) ナショナルジオグラフィック日本版 2009年11月号の一項目に「世界遺産ツィンギ・デ・ベマラ」が掲載された。 マダガスカル島西部のツィンギ・デ・ベマラ国立公園に広がる針岩の森が紹介されている。針岩の森とは、巨大な石灰岩台地が雨や地下水によって侵食され、鋭い岩山や深い谷、洞窟が形成されたもの。36〜57ページ。 日経ナショナルジオグラフィック社発行。定価980円(税込)。10月30日発売。 第22回日本鍾乳洞サミットが開催(2009/10/30 南海日日新聞より入手) 自然系資源の魅力PRを 日本鍾乳洞サミットinちな 「自然を活かした観光地づくり」をテーマにした第22回日本鍾乳洞サミットinちな(日本観光鍾乳洞協会主催)が29日、知名町フローラル館で開かれた。同町を含む鍾乳洞の所在市町村から約110人が参加し、鍾乳洞観光の振興策を考えた。共通課題の誘客対策について「自然系資源の魅力を強調したPRを」「近隣観光地との連携や体験型メニューの開発を進め、リピーター効果を高めよう」など活発な意見を交わした。 同サミットの知名町開催は7年ぶり3回目。鍾乳洞を観光資源として保存活用し、観光発展につなげることを目的に毎年開いている。日本観光鍾乳洞協会に加入する岩手、福島、山口など1都8県の自治体、運営団体関係者が集まった。 東海大学情報理工学部の牧野浩典准教授が「沖永良部島の洞穴群と周辺環境について」と題して講演。全国2位の総延長規模を誇る大山水鏡洞(知名町)の調査成果などを発表し、島全域に分布する未公開洞窟の活用に期待した。 全体討論では加入団体の現状報告を受け、意見を交わした。入洞者数が減少する中、共通課題として示されたのがリピーター対策。知名町は探検メニューの開発やダイビング客の利用推進策を示し、熊本県の球泉洞は鍾乳洞のPR強化に向けた加入団体の連携を呼び掛けた。 山口県の秋芳洞は通過型観光から体験型観光への転換が必要だとして「自然回帰志向の強い現代の観光客にとって鍾乳洞は魅力的な資源。周辺の環境を守りながら有効に活用したい」と提案した。保存対策では環境に良いとされる発光ダイオード(LED)照明の導入が広がっており、設置費用が課題に上った。 「観光鍾乳洞の発展に向けて連携と協調のきずなを強める」などとした共同宣言を採択。サミットに先立ち、日本観光鍾乳洞協会の総会があり、本年度予算と事業計画などを承認した。次回は岐阜県高山市で開催する。 月、JAXA探査機が竪穴発見(2009/10/25 朝日新聞より入手) 月に巨大な洞穴?基地利用の期待も かぐやが「発見」 月面に洞穴の天窓のような縦穴が見つかった。月探査機「かぐや」が、月全域を高い精度で観測したことで初めて発見された。縦穴の底には、巨大な洞穴が存在している可能性が高く、将来の月基地に使えるかもしれないと期待が高まっている。 この穴は、月の赤道付近の「マリウスの丘」と呼ばれる地域にあった。かぐやが昨年から今年にかけて撮影した写真に、直径65メートルほどの変わった穴が写っていた。普通のクレーターより壁が切り立ち、直径に比べてかなり深かった。 宇宙航空研究開発機構が、穴にわずかに差し込む光や形状を解析したところ、穴の深さは80〜90メートルで、底には幅370メートルの巨大な横穴がありそうなことがわかった。周囲はかつて火山活動が活発だったと考えられる地帯。 北朝鮮、旧石器時代の人骨発見(2009/10/25 innolife.netより入手) 北朝鮮で旧石器時代後期の人類の化石7点発掘 【朝鮮民主主義人民共和国・平壌発】 北朝鮮金日成総合大学の考古学者などが、黄海北道黄州郡チョンパデ洞窟で、旧石器時代の遺跡と人類の化石などの遺物1万4,000点余りを発掘したと、北朝鮮朝鮮中央通信が報道した。 チョンパデ洞窟は、旧石器時代の遺跡で知られる平壌市祥原郡コムンモル遺跡から西南34kmにあって、石灰岩の自然洞窟だと通信は説明した。 通信は特に7点の人類の化石が発掘されたとして、約2万年前から6万年前まで活動した人類のものと確証された2個の上顎の骨と、3個の下顎の骨をはじめとして、すべての骨の化石が形態が明確に保存されていると明らかにした。 ※青坡台(チョンパデ)洞窟は洞口幅6m、長さが32m、天井高が13.7mとされている石灰洞。 JR美祢線の石灰石貨物列車廃止(2009/10/19 朝日新聞より入手) さよなら「赤ホキ」 JR美祢線の石灰石貨物列車廃止 山口県美祢市に広がる国内最大のカルスト台地、秋吉台の石灰石を同県宇部市まで運んでいた貨物列車が18日、最後の運行を終えた。車体の色などから「赤ホキ」の通称で鉄道ファンに親しまれてきた。出発地のJR美祢線重安駅や付近の沿線には大勢のファンが集まり、別れを惜しんだ。 貨物列車は午前10時、計約350トンの石灰石を積み込んで重安駅を出発。美祢線から山陽線、宇部線を経由し、納入先のガラス工場がある宇部岬駅へ向かった。 この貨物列車は72年ごろには1日38本運行されていたが、需要の減少やトラック輸送への切り替えが進み、1日1本だけになった。荷主の太平洋セメントによると、運行終了は貨車の老朽化が理由で、今後は大型トラックで運ぶという。機関士を通算約14年務めた石光昌男さん(54)は「寂しい気持ちでいっぱい。できるならずっと残ってほしかった」と話していた。 小半鍾乳洞、いんび茶のデザインに(2009/10/17 入手) 許{匠村特産品協会(大分県佐伯市本匠)が販売する缶入り緑茶「いんび茶」に、国指定天然記念物の観光洞「小半鍾乳洞」がデザインされた。 本商品は佐伯市本匠特産の因尾茶を100%使用した緑茶。香り高くコクがあり、さっぱりした飲みくち。同地域の観光スポットとして、大水車とともに「小半鍾乳洞」がデザインされている。 300ml。120円。 お問い合わせは許{匠村特産品協会まで。 豪州、地下で新種生物850種発見(2009/10/17 時事通信より入手) 内陸部地下は新種の宝庫=850種の生物発見−豪 【オーストラリア連邦・ニューサウスウェールズ州シドニー発】 オーストラリア内陸部に広がる乾燥した原野や砂漠の地下が新種生物の宝庫であることがこのほど、豪研究チームの調査で分かった。4年間の調査で昆虫やクモ、甲殻類など850の新種生物を発見したが、これらは実際に地下で生息しているとみられる新種の5分の1程度にすぎないだろうという。 新種は、地下の水脈や洞窟の中などで見つかった。研究チームを指揮したアデレード大学アンディ・オースティン教授によると、発見された新種の多くは、目が退化する一方で長い触角を持つなど、地下の暗闇での生息に適応しており、白っぽい色をしている。 英国洞穴映画「ディセント2」日本公開へ(2009/10/1 入手) イギリス映画「ディセント2(原題:THE DESCENT:PART 2)」が11月7日より、シアターN渋谷ほかにて公開されることがわかった。本国よりも先行公開。 本作品は2005年に製作された洞窟ホラーの続編(日本公開は2006年)。アパラチア山脈の洞窟から唯一生還した英国人ケイバーのサラ。警察は残る5人の行方を聞き出そうとするが、サラは一時的な記憶喪失を引き起こしており、うまく状況説明ができない。痺れを切らした保安官は、洞窟救助隊とサラと共に洞窟に向かう。そこには地底人が待ち構えていた・・・。 前作の雰囲気は継承しているが、閉塞感は薄れ、ケイビングシーンも減少。その代わりにスプラッター描写は増大し、アクションホラーに仕上がっている。地下深くに住むネズミ、すぐ脱げてしまうヘルメット、用途不明の木工用ドリル刃など、妙な点も目立つようになってしまった。 監督は初メガホンのジョン・ハリス。出演は「ディセント」のシャウナ・マクドナルドとナタリー・ジャクソン・メンドーサ、「スーパー・マグナム」のギャヴァン・オハーリヒーほか。R−15指定。95分。角川映画・アンプラグド配給。 ※日本公式サイト http://descent-2.com/ 「地底の迷宮 大穴鍾乳洞」発行(2009/9/30 入手) 福島県南相馬市にある鹿島歴史民俗資料館(南相馬市立博物館分館)にて、4月26日〜8月30日に開催された2009年度第1回企画展「地底の迷宮(ラビリンス) 大穴鍾乳洞」の展示解説資料「地底の迷宮 大穴鍾乳洞」が発行された。 相馬地域の石灰岩、洞窟リスト、大穴鍾乳洞の概要、相馬地域の洞窟を資料とした洞窟学全般(二次生成物、鉱物、生物など)、当日使用された展示パネルが掲載されている。 あぶくま・けいばぁず・くらぶ、相馬中村層群研究会共同発行。A4サイズ35ページ(カラー表紙)。定価1,000円。送料190円。 お問い合わせは地R元事務局まで。 レバノン、警察官に新世界の七不思議投票を命じる(2009/9/29 AFP通信より入手) 警察官に「世界の七不思議」投票命じる、レバノン 【レバノン共和国・ベイルート県ベイルート発】 インターネット投票により選ばれる「新世界七不思議 自然版(New 7 Wonders of Nature)」で、レバノンの「ジェイタ洞窟(Jeita Grotto)」に投票し愛国心を示せ、という警察にしては珍しい指令を、レバノン警察の長官が警官たちに命じた。 Achraf Rifi長官は「2万3500人の警官たちに、ジェイタ洞窟に投票するよう書面で通達した。レバノン市民としての役割を果たすともに、われわれのエントリーによってレバノンの文化財が選ばれる」と、AFPに対して答えた。 長官自身はすでに投票を済ませ、部下たちにも同じことをさせるのが重要だと考えたという。「これは普段わたしが発する作戦指令とは違う。わたしの呼び掛けに応じない者がいたとしても、罰則はないと誓う」と語った。 ジェイタ洞窟は首都ベイルート(Beirut)北東20キロにある見事な洞窟。スイスに本部を置くNPO「新世界七不思議基金(New 7 Wonders Foundation)」が投票を募っている「新世界七不思議 自然版」の最終候補28か所のうちの1つに7月、選ばれた。 最終候補にはアマゾン(Amazon)、イタリアのベスビオ火山(Mount Vesuvius)、死海(Dead Sea)などが残っている。「新世界の七不思議」は2011年に発表される予定だ。 ※関連記事 7/22 レバノン、ジェイタ洞窟が新「世界の七不思議」の最終候補に 波国トマシュ・フェドロヴイチ氏来日(2009/10/25 入手) ポーランドのワルシャワ・スペレオクラブ(Speleoklub Warszawski)のトマシュ・フェドロヴイチ(Tomasz Fiedorowicz)氏が9月25日、東京を訪れた。 今回は仕事での来日であったが、東京スペレオクラブ他8名とスライド上映会を行い、ポーランドの活発なケイビング事情のプレゼンテーションを受けた。 フェドロヴイチ氏は来冬2月にも再来日する予定で、その際には日本の洞窟を案内することが検討されている。 グルジア、世界最古の繊維を発見(2009/9/11 AFP通信より入手) 世界最古の繊維を発見、グルジア 【アメリカ合衆国・ワシントンDC発】 米ハーバード大学(Harvard University)などの調査チームが、グルジアの洞窟から3万4000年前の世界最古の繊維を発見したと、10日の米科学誌「サイエンス(Science)」に発表した。 この亜麻繊維は洞窟の発掘中に複数発見されたもので、なかにはねじられたような形跡も見られる。先史時代の人類がこれらを糸にして衣服を作ったり、ロープを作ったりしたと考えられ、人類による使用が確認された繊維としては最も古いという。 調査チームは、古代人にとって極めて重要な発明品だと説明する。「寒さをしのぐための衣服や布、家事のためのロープやバスケット、あるいは皮や包みなどをつなぎ合わせるための糸を作っていたのだろう。古代の狩猟民たちは、こうしたことで容易に移動できるようになり、生存の可能性が高まっていったのかもしれない」と、調査に参加したハーバード大のOfer Bar-Yosef教授(考古学)らは説明する。 なお、亜麻は洞窟の付近に自生していたものと考えられるという。 当時の衣服やモノは長い年月をかけて分解して目には見えない微細な繊維になっており、洞窟のさまざまな層の粘土を顕微鏡で分析している際に偶然発見された。染色されたものもあったという。年代は放射性炭素年代測定で割り出した。 これまでで最古の繊維は、チェコのドルニ・ヴィエストニッツェ遺跡(Dolni Vestonice)で発掘された粘土製の物体の表面に付着していた繊維で、2万8000年前のものとされてきた。 明神穴、一般対象の探検会を実施(2009/9/7 岩手日報より入手) 鍾乳石、コウモリ間近 葛巻・明神穴を探検 葛巻町教委は6日、同町江刈の洞穴「明神穴」の探検会を開いた。地元の神秘に触れようと約30人が参加し、腹ばいでようやく通れるような場所を進んだり、目の前をコウモリが飛んだりと、スリルを味わった。 国道340号から車で約3キロ、さらにしばらく歩いて明神穴の入り口に到着。ヘルメットに装着したライトを頼りに、腹ばいで穴の奥へと進んだ。 町教委の依頼で2008年度に生物の状況や地下水系などを調査した日本洞穴学研究所(岩泉町)のメンバーが同行し解説。参加者は泥だらけになりながら狭い穴を通過したり険しい石伝いに歩き、鍾乳石の様子や石柱など日ごろ目にできない光景に目を奪われた。 明神穴は地元の車門自治会の意向を受け、観光資源としての可能性などを探るために、町教委が同研究所に調査を依頼した。現時点で総延長は209メートルで希少コウモリの生息や地下水系などが判明。普段は入り口に鍵を掛けて管理している。 夫婦で参加した同町葛巻の小林みどりさん(51)は「思った以上にハードだったが楽しかった。また入りたい」と冒険心に火がついた様子。今年7月に花巻市から同町に移住した渡辺泰宏さん(56)は「葛巻についてどんどん勉強したい」と目を輝かせた。 四国カルスト天然水「ぞっこん」をネット発売(2009/9/6 産経新聞より入手) 天然水「ぞっこん」 四国から全国へ 天然水「ぞっこん」を製造・販売する、ぞっこん四国(愛媛県松山市)は7日、インターネットの仮想商店街「楽天市場」を通じて同天然水の販売を開始する。これまでは、四国地域を中心に販売を進めてきたが、全国での拡販を進めるには、ネット経由の販売が欠かせないと判断した。 「ぞっこん」は、日本三大カルストのひとつ、標高約1400メートルの四国カルストからわき出る弱アルカリイオンの天然水。軟水が多い日本では珍しい中硬水の天然水で、ミネラルの含有量が多いという。今年1月に西予市を製造工場を稼働させ、4月から四国で本格的な販売を開始した。価格は500ミリリットル入りで150円。 同社が、楽天市場での販売に乗り出すのはブランド知名度を向上させる狙いからだ。 現在の販売数量は月5万〜6万本だが、将来は同10万〜15万本に引き上げる計画。これを実現するには、ネット販売が効果的と判断。楽天経由では、月1万本以上の販売を目指すという。 今後はネット通販を皮切りに、向こう3年内には、大阪や東京のスーパーなどへの納入も視野に入れた営業活動進める方針だ。 同社はまた、「ぞっこん」の応用利用に向けて同水で育てた農産物の生産販売も計画する。現在、同社の温室で、トマトの苗木の育成を進めている。実験段階では「トマトの品質が向上した」(山本昌史常務)といい、来年冬にも商業用トマトを出荷する予定だ。 同社の「ぞっこん」事業は、県が助成する地域密着型ビジネス創出事業に採択されているほか、愛媛銀行が運営する農業ファンド「えひめガイヤファンド」の投資も受けている。山本良文社長は「一日でも早く全国の消費者に『ぞっこん』を広めるために、今後も販売網の拡充を進めていく」と意気込んでいる。 ※関連記事 2/16 四国カルストの天然水「ぞっこん」発売 モロッコ、約8万5000年前の貝殻ビーズを発見(2009/9/6 時事通信より入手) 約8万年前の貝殻ビーズ=モロッコの洞穴で発見 【アメリカ合衆国発】 アフリカ北部、モロッコの地中海や大西洋に近い4ヵ所の洞穴から、8万5000〜7万年前とみられる貝殻ビーズが25個見つかった。フランス国立科学研究センターなどの国際チームが6日までに米科学アカデミー紀要電子版に発表した。人類がどのように技術と文化を発展させ、交易を通じて広めていったかを解明する手掛かりになると期待される。 ひもを通して身に着けるための穴が開いた貝殻はこれまで、南アフリカ共和国やイスラエルなどの11万〜7万5000年前の遺跡からも発見されている。貝殻ビーズや抽象的な模様が刻まれた土片などは、その後数万年間、見つからない時期があるが、約4万年前以降のアフリカや中東、欧州、アジアの遺跡からは見つかっている。 龍泉洞、LEDで省エネライトアップ(2009/8/29 毎日新聞より入手) 龍泉洞:幻想的、LEDでライトアップ 電力も大幅節約 日本3大鍾乳洞の一つ、岩泉町の龍泉洞で、LED(発光ダイオード)によるライトアップが始まった。従来の白熱灯に比べて一段と幻想的な演出や消費電力の大幅な節約のほか、課題のコケ発生を抑制する効果も期待されている。 LED照明器具メーカーの「パナソニック電工」(大阪府門真市)との共同事業。透明度抜群の第1地底湖(水深35メートル)と、「月宮殿」と呼ばれる洞内最大空間の2ヵ所に取り付けた。赤、緑、青の三原色の組み合わせとタイマーにより洞内を多彩に演出する。 同社によると、消費電力はこれまでのライトアップに使用してきた白熱灯の5分の1で済む。紫外線や熱もほとんど発しないため洞内の自然環境に極めて優しく、鍾乳石を汚すコケの発生を抑制できるという。 ライトアップは年内いっぱいを予定している。結果や評判が良ければ来年以降も実施する。町龍泉洞事務所の加藤勝彦所長は「新たな目玉にして、地震の風評被害で落ち込んだ観光客を取り戻したい」と期待している。 防水デジタルカメラ/Optioシリーズ廉価版が発売(2009/8/27 入手) HOYA株式会社PENTAXイメージング・システム事業部から防水デジタルカメラ「Optio WS80」が8月27日に発売された。 本機種は「Optio W80」の廉価版。耐水深は1.5mとなり、耐落下衝撃性能はない。 価格はオープン(実勢価格19,980〜32,200円)。 ペンタックス「Optio」シリーズ(防水カメラ)一覧
西国カナリア諸島、ムカデエビ綱の新種発見(2009/8/27 ナショナルジオグラフィックニュースより入手) 毒を持つ盲目の甲殻類、海中洞窟で発見 【スペイン発】 頭部から伸びるのは針のように鋭い毒牙と異様な脚。カニの親戚と言えども、この生物が浮かんだスープは想像したくない。スペイン領カナリア諸島の一部、ランサローテ島にある世界最長の溶岩洞で、目のない新種の甲殻類が発見された。 発見場所のアトランティダ洞窟(Tunnel de la Atlantida)にちなんでスペレオネクテス・アトランティダ(Speleonectes atlantida)という名が付けられている。体長2センチほどの無脊椎動物で、1979年に特定された「ムカデエビ綱」という希少な甲殻類に属する。 現在確認されている捕食性のムカデエビ綱22種は、バハマ諸島からオーストラリア西部まで、世界中に点在する水中洞窟に生息している。 「今回発見された新種はムカデエビ綱の変種として加わる。何対かの脚を持っているが、その1つが毒を持つ鋭いハサミになっており、獲物に毒を注入する」と、研究チームのリーダー、ドイツにあるハノーファー獣医科大学の動物生態・細胞生物学研究所のシュテファン・ケネマン氏は語った。 この小さなハンターは自分より大きなドウクツエビでも捕らえ、毒を注入する。「甲殻類で毒を有する種はほかに存在しない。スペレオネクテスは生態学的に非常に貴重な甲殻類ということになる。奇妙な生物だが、2億年以上前の中生代に繁栄していた古代種の生き残りである可能性もある」と同氏は付け加えた。 石川県内で初の鍾乳洞を確認(2009/8/12 北國新聞より入手) 県内初の鍾乳洞確認 白山・尾口に奥行き60メートル 数十万年前に形成か 白山市尾口地区の山中にある洞窟の一つが鍾乳洞であると、青木賢人金大准教授(地理学)らの11日までの調査で分かった。専門家によると、鍾乳洞と確認されたのは石川県内で初めて。数万年〜数十万年前に形成が始まったとみられる鍾乳洞の奥行きは約60メートル。青木准教授は「白山や手取川の太古の歴史解明につながる、極めて貴重な鍾乳洞」との見解を示している。 鍾乳洞と確認されたのは、白山市鴇ケ谷(とがたに)の山中の洞窟で、手取川ダムから南西方向に約4キロに位置する。今月5日、青木氏ら11人で編成した調査隊が初めて学術調査を実施した。 調査によると、鍾乳洞の入り口部分は約1メートル四方で奥に細長く伸びる形状。石灰岩が削られて空洞が生じており、高さは約60センチ〜約7メートル。一部に地下水とみられる水が流れていた。水に含まれる炭酸カルシウムが堆積(たいせき)した鍾乳石が見つかった。 青木准教授によると、内部には、水流で岩石が削られて生じたくぼみ「ノッチ」が複数確認された。今後、ノッチの痕跡を調べることで、水流の変化が分かり、手取川流域の地形の変遷を解明する手掛かりとなるという。鍾乳洞最奥部から流れ出る水には圧力が掛かっておらず、青木准教授は「岩の奥にさらに空間が広がっている可能性がある」としている。 調査は、今年7月に開催された白山麓と鶴来の活性化を検討する有識者会議の席上、洞窟の活用を検討する意見が出されたことを受けて実施された。 調査隊は尾口地区出身で会議メンバーの上野亀吉氏(同市鶴来本町4丁目)が隊長を務め、前県土木部長で金大非常勤講師の小間井孝吉氏らが参加した。 藤則雄金大・金沢学院大名誉教授(北國新聞社舳倉島・七ツ島自然環境調査団長)によると、石川県内ではこれまで鍾乳洞は確認されていなかった。今回調査が実施された鍾乳洞周辺は、石灰質を含む飛騨変成岩類が分布しており、藤名誉教授は「鍾乳洞の存在は不思議ではなく、県内に他にも存在する可能性がある」としている。 藤名誉教授によると、飛騨変成岩類は、白山市鴇ケ谷から桑島の手取川上流に多い。このほか、加賀市や七尾市などにも分布している。県白山自然保護センターの東野外志男研究主幹は今回の調査について「大変興味深く、一度現地を訪れてみたい」としている。 「ケイビングジャーナル第36号」発行(2009/8/8 入手) 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第36号が発行された。A4サイズ58ページ。600円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。内容は以下の通り。 ・スペレオニュース ・イベントカレンダー ・特集 洞窟を撮る!〜ファインダーから見る地底世界の魅力〜 洞窟撮影入門 洞窟におけるマクロ撮影について 洞窟における動画撮影について そのまま洞内に持ち込めるデジタルコンパクトカメラ一覧 ・2009年3月本栖風穴第一転落事故報告 ・2009年度新見洞窟救助訓練 ・モラルなき悪戯:落書き 新潟県「大沢鍾乳洞」の例を通じて ・欧州ディギング最前線 ・日本の観光洞−27(満奇洞・備中鐘乳穴) ・地底でウワサの穴装備 −ヘッドライト編−(ペツル製ウルトラ) ・洞窟書籍新刊紹介 ・プロジェクトボード ・学会からのお知らせ 本号は「特集 洞窟を撮る!」と題し、洞窟写真の撮影方法、虫などのマクロ撮影方法、ビデオ撮影の注意、防水カメラ紹介が掲載されている。 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2700円も可能。ジュンク堂書店池袋本店、ODBOX ANNEX店(上野)、竜ヶ岩洞(浜松)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)でも購入可能。 西湖コウモリ穴、オリジナル商品が発売(2009/8/8 入手) 山梨県富士河口湖町の観光洞「西湖コウモリ穴」で関連商品2種が新発売となっていることがわかった。 「西湖コウモリ穴ストラップ」は2色あり(青とピンク)、根付タイプは370円(税込)、ビーズタイプは420円(税込)。「西湖コウモリ穴缶バッチ」は210円(税込)。 購入は「西湖コウモリ穴」売店にて。 滝観洞、オリジナル商品が発売(2009/8/8 入手) Tシャツは赤地で、表の左胸にコウモリキャラクター、裏の襟下にROKAN DOとデザインされている。 購入は「滝観洞」チケット売り場にて。 玉泉洞、モンゴル児童擁護施設が見学(2009/8/8 琉球新報より入手) 鍾乳洞にモンゴルの子ら大感激 南城市玉城の玉泉洞訪問 伝統音楽の公演のため来県しているモンゴル・ダルハン市の児童養護施設「太陽の子どもたち」の一行約20人が7月28日、南城市玉城のおきなわワールド文化王国玉泉洞を訪れ、鍾乳洞やエイサーを見学した。 おきなわワールドが無料で招待。子どもたちは鍾乳洞独特の形の岩をバックに写真を撮ったり、魚やウナギを指さしたりするなど、楽しんでいた。 オヒノさん(17)とチムゲーさん(14)は「とても大きくてきれい。こんなところ初めて」と大感激。 ノーツァーさん(20)は「素晴らしい。沖縄の海にも行ってみたい」と話していた。 宮古島の海岸で石灰華段を確認(2009/8/6 沖縄タイムスより入手) 宮古島に石灰華段 海岸では県内初確認 宮古島市城辺保良の南に位置するティダガー海岸で、地下水に含まれる炭酸カルシウムが沈殿し、皿状になったものが段になって形成される石灰華段が5日、確認された。同市文化財審議委員会と日本大学の小元久仁夫教授らの合同調査で分かった。 小元教授は「石灰華段は洞穴などにはあるが、地下水のたまりづらい海岸で確認されたのは少なくとも県内で初めて」と話した。 石灰華段とは、石灰岩のある地域で多量の炭酸カルシウムを含む河川水などの蒸発で炭酸カルシウムが沈殿し、その上部にできた皿状の小池が段をつくり接する地形。洞穴や鍾乳洞など水の流れが緩やかで水がたまりやすい場所で多く見られる。 同審議会の安谷屋昭委員長によると、同海岸の石灰華段の皿は海岸から約30メートル、横約100メートル、高低差約4メートルの一帯に約300個存在。大きい物で2.5メートル×4メートルになるという。安谷屋委員長と小元教授、市文化振興課の久貝弥嗣さんが5月に東北地理学会で発表した。 安谷屋委員長は「自然がつくり出した宮古の宝。将来的には市の文化財に指定したい」と話した。 質志鍾乳洞、入園40万人突破(2009/8/3 京都新聞より入手) 入園者、40万人を突破 京丹波・質志鍾乳洞公園開園16周年 京都府京丹波町質志の質志鍾乳洞公園の入園者が1日、40万人を突破した。1993年8月1日の開園から、ちょうど16周年の日に大台を達成し、節目の来園者に町などが記念品を贈った。 同公園の鍾乳洞は縦に深いのが特徴。総延長52メートルで府天然記念物に指定されている。93年にアウトドア施設などを整備して公園を開いた。国道173号沿いにあり、府内のほか兵庫や大阪方面からの来客も多い。 この日は朝から大雨警報が発令される荒天となった。記念の40万人目となったのは兵庫県西宮市の吉川史浩さん(25)。友人ら9人で海へ向かう途中、雨で予定を変更して訪れた。地元産の菓子などを贈られ「驚いた。雨で運が悪いと思ったけど、結局は良かったのかな。鍾乳洞に入るのが楽しみ」と笑顔で話した。 英国、ウーキー・ホールで魔女面接(2009/7/29 AFP通信より入手) 「魔女求む」の広告に応募者殺到、英国 【グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国・イングランド ロンドン発】 「魔女を求む!」−英国南西部ウェルズ(Wells)近郊の「ウーキー・ホールの洞窟(Wookey Hole Caves)」で、先代の魔女の引退に伴い新たな募集をかけたところ、28日に行われた採用面接に数百人の志願者が詰めかけた。 洞窟は、中世の暗黒時代に魔女が住んでいたとされる場所。伝説によると、魔女は作物を枯らしたりミルクを腐らせるなどの悪行を尽くしたが、僧侶に聖水を降りかけられ、石に変えられてしまった。現在は、コウモリが住むだけの場所となっている。 志願者らは、3人の面接官を前に、1分間の持ち時間で、血が凍り付くような悲鳴を上げたり洞窟に魔法をかけるなど、魔女としての資質をアピールした。 2か月前に大工の仕事を失ったという男性は、婚約者と生後間もない娘を連れてやってきた。「選ばれたら助かるよ。家族3人でやっていきたいね。雇う側としては1人分の給料で3人(の魔女)をゲットできるんだ」 広告に掲載された条件は、不気味な笑い声を出せること、ネコアレルギーでないこと。勤務は週末および学校の休暇期間中で、年俸は5万ポンド(約780万円)とのことだ。 ※関連記事 7/10 英国、ウーキー・ホールで魔女募集 新石垣空港問題、空洞対策などのモニタリング結果を報告(2009/7/28 八重山毎日新聞より入手) モニタリング結果を報告 新空港建設工法委員会 第4回新石垣空港建設工法モニタリング委員会(上原方成委員長)が27日午後、県八重山事務所大会議室で開かれ、事業者の県が08年度の施工実績や地下水保全対策におけるモニタリング調査結果などを報告した。 08年度施工実績は、空港本体造成工事で約47万立方メートルの切土、約41万立方メートルの盛土、約340メートルの空洞対策工事が実施された。 また、空港北側の場外排水を海まで導くための排水工約450メートルを整備。付け替え国道1800メートル、同農道720メートル、小型コウモリ類の採餌場・移動経路の植栽(グリーンベルト)を整備した。このほかに、滑走路南側延長線上に配置される標準式進入灯橋梁の下部工(橋台・橋脚)の工事を実施した。 地下水保全対策におけるモニタリング調査では▽雨量観測(通年)▽地下水位観測(同)▽電気伝導度観測(毎月1回)▽水質分析(年4回)の調査結果が報告された。 それによると、年間降水量は2335ミリで年平均降水量とほぼ同じ値を示したが、9月は台風に伴う集中豪雨で平年と比べ400ミリ以上多かった。 地下水の水位は、沿岸部の4地点で事前調査と大き内陸部の16B−1地点の水位は、07年度測定値同様に最低水位付近(基盤岩付近)を上下していた。 地下水の浮遊物質量(SS)は、1地点で39ミリグラムリットルと高い数値を示したが、それ以外は各地点とも1ミリグラムリットル以下だったことが報告された。 しかし、委員間から、全窒素の値が上がっていないのに亜硝酸性窒素の値で突出した部分があることや、濁りがないのにSS値が高い地点があることに「明らかにおかしい」として、計測エラーなどとして記載するよう求めた。 また、空洞対策としては本年度対策を講ずるB洞、C洞について小型コウモリ類検討委員会の意見を踏まえ▽小型コウモリ類が継続利用できるよう可能な限り保全を図る▽洞窟の水みちを確保する▽洞窟の水の流れを変えないことなどを基に対策案を検討することが報告され、承認された。 09年度は、08年度と同様な内容でモニタリング調査を継続実施するほか、引き続き用地造成工事や空洞対策工、舗装工、付け替え国道、同農道の工事を実施するほか、植栽工事(グリーンベルト)を行い、既存樹林帯に接続することで小型コウモリ類の採餌場・移動経路を確保する計画。 ※関連記事 7/7 新石垣空港問題、洞穴を再調査 6/10 新石垣空港問題、洞穴に生活痕の可能性 6/3 新石垣空港問題、推定1万4000年前のイノシシの骨発見 龍泉洞、観光客数が回復へ(2009/7/25 読売新聞より入手) 北部地震1年 観光地回復の兆し 県北部で最大震度6弱を記録した岩手北部地震から、24日で丸1年が過ぎた。人々の暮らしは既に平穏を取り戻し、風評被害に見舞われた観光地にも、ようやく客足は戻りつつある。 岩手・宮城内陸地震とのダブルパンチで客足が遠のいた観光地にも、にぎわいが戻りつつある。北部地震で地下水が濁った岩泉町の鍾乳洞「龍泉洞」は、今年4月以降の入場者数は7万人を超え、昨年の同時期に比べ、8000人以上増えた。宮古観光協会は「ようやく地震前の状態に戻った」とし、夏の観光シーズンに期待を寄せる。 ※一部抜粋。 秋芳洞、開洞100周年記念のライトアップ実施(2009/7/24 産経新聞より入手) 虹色に輝く幻想的な洞窟 秋芳洞開洞100周年記念ライトアップ 東洋屈指の規模を誇る鍾乳洞、国特別天然記念物の「秋芳洞」(山口県美祢市)で24日、ライトアップイベントの開幕セレモニーが行われた。南北朝時代に発見された秋芳洞が観光用に公開されて今年で100年になるのを記念したイベント。洞内はカラフルな光と幻想的な音楽で、いっそう神秘的な雰囲気になった。 東京タワーや姫路城などのライトアップで知られる照明デザイナー、石井幹子さんがプロデュースし、「光響ファンタジー・水と大地の神秘」をテーマに取り組んだ。点灯式は、洞内にの人気スポットで、何枚もの皿を重ね合わせたような情景が広がる「百枚皿」の前で行われ、7色の光が鍾乳洞の造形美を美しく浮かび上がらせた。このほか、「黄金柱」「傘づくし」など洞内計7ヵ所の人気スポットもライトアップした。 山口県は今月、記録的な豪雨に見舞われ、多くの被害を出した。秋芳洞のある美祢市内も被害が出ており点灯式を終えた石井さんは「被災地が元気を取り戻せるきっかけになれば」と話していた。 イベントは25日〜8月2日まで行われる。 レバノン、ジェイタ洞窟が新「世界の七不思議」の最終候補に(2009/7/22 ロイター通信より入手) 新「世界の7不思議」最終候補にレバノンのジェイタ洞窟 【レバノン共和国・ベイルート県ベイルート発】 インターネット投票により選ばれる「新世界七不思議 自然版(New 7 Wonders of Nature)」の最終候補28か所が21日発表されたが、レバノン・ベイルート(Beirut)北部にある「ジェイタ洞窟(Jeita Grotto)」がその中に残り、関係者らを喜ばせている。 この洞窟は首都ベイルート(Beirut)近郊の峡谷にあり、総延長は1万メートル。上部と下部の2つで構成されており、地下河川も流れている。地下水がジュラ紀の石灰岩を数百万年にわたって侵食して鍾乳石や石筍を形成しており、さながら宮殿のようだ。この中には長さ8.2メートルと世界最大の鍾乳石もある。 スイスに本部を置く「新世界七不思議基金(New 7 Wonders Foundation)」は、下記のサイトで広く投票を募り、2011年に上位7つを自然版「新世界七不思議」として発表する予定。最終候補にはアマゾン(Amazon)、イタリアのベスビオ(Vesuvius)火山などが残っている。 防水デジタルカメラ/μTOUGHシリーズ後継機が発売(2009/7/31 入手) オリンパス株式会社から防水デジタルカメラ「μTOUGH−6010」が7月31日に発売された。 本機種は「μTOUGH−6000」がマイナーチェンジされたもの。耐落下衝撃1.5m、防水(8級)、防塵(6級)、耐冷仕様(−10℃)などはそのまま、有効画素数が1000万画素から1200万画素にグレードアップされている。 価格はオープン(実勢価格24,729〜37,034円)。 オリンパス製「μTOUGH」シリーズ(防水カメラ)一覧
防水デジタルカメラ/Optioシリーズ後継機が発売(2009/8/27 入手) HOYA株式会社PENTAXイメージング・システム事業部から防水デジタルカメラ「Optio W80」が7月18日に発売された。 本機種は「Optio W60」の後継機。四隅に硬質ゴムが設置されたことにより、耐落下衝撃1mと新設定。耐水深も1m増えて5mとなり、防塵は5級から6級へ、有効画素数も約1000万画素から約1210万画素にグレードアップされた。水中撮影120分、防水(8級)、耐冷仕様(−10℃)はそのまま。 価格はオープン(実勢価格27,017〜42,278円)。 ペンタックス「Optio」シリーズ(防水カメラ)一覧
英国、ウーキー・ホールで魔女募集(2009/7/10 ロイター通信より入手) 英観光名所が「魔女」募集、年収は750万円 【グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国・イングランド ロンドン発】 英国の観光名所が、ストレスがなく、勤務時間に融通が利き、スーツを着ずに年収5万ポンド(約750万円)を稼げる「魔女」の仕事の求人をしている。 同国南西部のサマセットにある洞窟ウーキー・ホールが募集しているこの仕事には、今週初めからすでに100人の応募があった。 伝説では、昔この洞窟に住んでいた魔女が、グラストンベリーからきた僧によって石に変えられてしまったと言われている。 応募者は、性別は問わず、甲高い声で笑うことやアレルギーではないことが条件で、7月28日に行われる公開オーディションで、手品など「様々な課題」をこなさなければならない。採用された場合には、広々とした洞窟に住むことになる。 ただ、この洞窟の宣伝担当者は「家族連れが訪れる場所なので、子どもを怖がらせたくない」と話し、「いたずら好きでフレンドリーな魔女」を求めているという。 ※「ウーキー・ホール(Wookey Hole)」は、イングランドのサマセット州メンディップ・ヒルズにある観光洞。公式ホームページはこちらへ。 秋吉台観光3洞、今年も共通入洞券発売(2009/7/8 毎日新聞より入手) 共通入場券:秋芳洞、大正洞、景清洞 夏休み期間中、2000円で発売 美祢市にある国の特別天然記念物「秋芳洞」(秋芳町)と、天然記念物の「大正洞」「景清洞」(ともに美東町)のお得な共通入場券「三洞物語〜避暑地を求めて〜」の販売が今月から始まった。8月31日まで。 共通券の販売は、秋芳町と美東町が美祢市として合併したことから実現。昨夏は2000人以上が利用し、好評を博したという。通常の入場料金で3つの洞窟を巡ると、計3200円(中学生以上)だが、共通券は2000円。秋吉台観光まつり実行委員会は「洞窟内は平均気温17度と涼しく、夏休みに、ぜひ共通券を利用して訪れてほしい」とPRしている。販売窓口は各洞窟や市内の宿泊施設など。問い合わせは実行委(0837・62・0304)。 新石垣空港問題、洞穴を再調査(2009/7/7 琉球新報より入手) 新石垣洞穴を県再調査 遺跡可能性、建設計画に影響も 新石垣空港の建設予定地内にある洞穴で昨年5月に推定1万4千年前の獣骨や、人骨など遺物が多数見つかっていたにもかかわらず、県が十分な調査をしていなかった問題で、県は6日、専門家と共に現地調査を開始した。8日までの3日間実施し、これまで発見された遺物の取り扱いを協議する。発見された遺物の重要性を専門家が現地で確認することにより、今後の同空港建設計画やスケジュールにも影響を与える可能性があり、協議の行方が注目される。 人骨などの発見に関し県は文化庁から「慎重に対応するように」との指摘を受け、詳細な調査に着手した。 これまで洞穴内では、1万4千年前のイノシシの骨などのほかに、頭骨など4体分の人骨8点が発見されているが年代は特定されていない。 人骨の発見は、遺跡の存在の可能性にもつながり、文化財保護の必要性も出てくるが、昨年の洞穴調査で洞穴の専門家である特定非営利活動法人(NPO法人)沖縄鍾乳洞協会理事長の山内平三郎氏が発見した際、県立埋蔵文化財センターや県教育庁文化課職員が現場で立ち会っていなかったことから、現場の状況や包含層の有無などから年代が特定されず、宙に浮いた格好になっている。 県新石垣空港課の栄野川盛信課長は「(調査は)思ったよりも時間がかかりそうだ。現地調査の結果を踏まえ、今後の対応を検討することになる」と話した。 今回の現地調査には、県新石垣空港課や県教育庁文化課、県立埋蔵文化財センターなどの職員のほか、琉球大学医学部准教授の土肥直美氏(人類学)、愛知教育大学非常勤講師の中川良平氏(古生物学)、山内氏が参加している。 初日の6日は人骨が発見されたC1洞穴などを訪れ、調査の方針や進め方などを確認した。7日以降はC1洞穴の口をふさいでいる土を取り除き、中に入って調査する。 ※関連記事 6/10 新石垣空港問題、洞穴に生活痕の可能性 6/3 新石垣空港問題、推定1万4000年前のイノシシの骨発見 普天間宮洞穴、神事で洞窟くぐり(2009/7/3 沖縄タイムスより入手) 洞窟くぐり無病息災祈願 宜野湾・普天満宮 730人が「夏越の大祓」 1年の折り返しの6月30日、半年間のけがれをはらう神事「夏越の大祓」が普天満宮であった。同神社独特の「洞窟くぐり」は年に1度だけ、本殿裏手の鍾乳洞が通り抜けられる機会。神の懐を通って生まれ変わる意味を込め、約730人が無病息災を祈願した。 夏越の大祓は、大みそかと並ぶおはらいの神事。普天満宮では、カヤでつくった直径2メートルほどの輪を立てて、穴を通り抜ける「茅輪くぐり」の後、裏手の鍾乳洞に向かう。長さ50メートルほどの洞窟内はひんやりとし、鍾乳石がライトに浮かぶ幻想的な雰囲気。全員が通り終わった後は、魔よけのサンにするため、茅輪を崩してカヤが配られた。 2歳の悠人君とカヤを手にした当銘睦さん(40)=浦添市=は「半年の節目は普段は感じられないが、気分が改まった」と話した。 氷渡洞、国内初形状の二次生成物を確認(2009/6/30 岩手日報より入手) 国内初の鍾乳石確認 岩泉・氷渡洞でNPO法人 特定非営利活動法人(NPO法人)日本洞穴探検協会(千葉市、山内正理事長)は、岩泉町安家の氷渡洞(しがわたりどう)(総延長約6千メートル)の新洞「氷龍(ひりゅう)本洞」で、国内の鍾乳洞として初めてカルデラ型針状結晶付石筍やケイブキューブ(立方体の鍾乳石)など貴重な鍾乳石を発見した。いずれも形成過程は謎だが、本県の豊かな自然遺産があらためて脚光を浴びそうだ。 日本洞穴探検協会は2007年5月に氷龍本洞を発見、延べ300人を超す会員らが調査を続けている。これまでの資料を再検討し、今年5月などに現地確認した。 カルデラ型針状結晶付石筍は洞内の地面で見つかった。高さ約50センチ、上部の直径約20センチのキノコ型で乳白色。カルデラ湖のようなくぼみを持ち、細い針状結晶に覆われる。 平尾台、無法車両がフェンスを破壊して進入(2009/6/26 毎日新聞より入手) 環境破壊:無法車両がフェンス壊して侵入/赤土露出、湿原が危機に/北九州市の平尾台 日本有数のカルスト台地「平尾台」(北九州市小倉南区)の周辺で、四輪駆動車やオートバイの侵入防止用フェンスが壊されていることが分かった。自然公園法は特別保護地区への侵入を禁じているが、乗り入れる車両が後を絶たず、フェンスは福岡県が今春設置したばかりだった。車両の侵入で露出した赤土が雨で流され、近くの湿原を埋めるなど、生態系にも被害が及んでいる。 県警小倉南署によると、県の発注で設置工事を進めていた業者が4月3日、同区貫でフェンスが壊されたとして器物損壊容疑で被害届を出した。3月に壊されたらしい。 平尾台周辺をパトロールしている自然公園指導員の佐々木公裕さん(56)によると、現場は林道とNTTコミュニケーションズ平尾台無線中継所へ向かう未舗装の道が接する地点。侵入防止用ゲートがあるが、迂回して入り込む車両が多いという。 別の場所では、数年前にゲートの錠前が壊されたり、ゲートそのものがなぎ倒される被害も出た。こうした車両の侵入で「手島基地」と呼ばれる高台は赤土が露出。雨が降ると、土が流出し下の道が赤く染まるという。 付近の広谷湿原には、環境省が準絶滅危惧種に指定しているサギソウやトキソウなど湿原性植物が自生している。水はけの良いカルスト台地の湿原は貴重で、佐々木さんは「踏み固められた赤土は植生がなかなか回復しない。湿原も危機に瀕している」と嘆く。 平尾台とその周辺では、国指定天然記念物「千仏鍾乳洞」での落書きや地上に露出する石灰岩に赤い塗料がかけられる被害も見つかっている。ごみの不法投棄も常態化し、北九州市環境局が警告板を設置するなど、自然破壊行為が相次いで明らかになっている。 ※関連記事 5/19 平尾台、ゴミ不法投棄に警告看板設置へ 5/9 平尾台、ゴミ不法投棄が常態化 4/25 平尾台、落書きを確認 井倉洞、落石で一時閉鎖に(2009/6/28 入手) 岡山県新見市の観光洞「井倉洞」が6日間、閉鎖された。 6月22日未明の豪雨の影響で洞外の出入口付近に落石が発生して入洞中止。復旧作業を進めた結果、28日に再開となった。 安森洞、恒例の流しそうめん始まる(2009/6/28 愛媛新聞より入手) 安森洞そうめん流し始まる 北宇和郡鬼北町小松の「安森洞そうめん流し」が28日、始まった。洞穴の冷たいわき水を利用した涼味満点の味を楽しもうと、町内外から早速大勢が訪れて舌鼓を打った。 安森鍾乳洞保存会(葛川熊夫会長、23人)が運営して29年目。保存会によると、わき水の温度は1年を通じ平均14度で一定。弱アルカリ性の軟水でミネラルを多く含むという。薬味のネギやユズは地元産を使用している。 同日は関係者約15人が出席してオープン式があり、1組目の客になった同町近永の渡辺克也さん(30)、さおりさん(25)、陸ちゃん(2)の家族に記念品を贈呈。テープカットの後、試食した。 洞窟情報サロンを公開中(2009/6/26 産経新聞より入手) 地球ファン育て!「洞窟情報サロン」が完成 長年にわたって洞窟の研究を続けている大阪経済法科大学名誉教授の沢勲さん(70)=大阪市西淀川区野里=が、2年がかりで取り組んできた「洞窟ハウス」が完成、「洞窟情報サロン」として希望者への公開を行っている。洞窟や火山の様々な模型を展示し、子供たちだけでなく大人も対象に、地球の魅力をわかりやすく紹介している。 同時に洞窟の環境に関する問題を広く知ってもらおうと、NPO法人「洞窟環境NET学会」も設立、今後広く情報発信していくという。 沢さんは関西大学工学部卒。半導体工学が専門だが、半導体に使うシリコンの主成分である珪素の研究を進める過程で溶岩の成分としての珪酸に着目。各地の溶岩を収集しているうちに溶岩洞窟に魅せられ、洞窟の研究を始めた。これまで世界各地の洞窟を調査。韓国・済州島では世界でも数例しか知られていない貴重な溶岩洞窟を発見するなど功績をあげており、経法大で今も「洞窟学」講座を開講している。 洞窟ハウスは、溶岩や石灰岩の洞窟(鍾乳洞)、火山の成因や仕組みをわかりやすく紹介するために、沢さんが元の自宅を改装。洞窟の地下水系を再現した水路や様々な種類の鍾乳石の模型などのほか、世界各地の溶岩の標本など約1000点を展示している。 また岩石が地殻の動きととに地下にもぐってマグマ化し、火山を形成して地表に戻る循環をわかりやすく模式化した立体モデルなども手作りした。沢さんは「洞窟学の拠点として活用するとともに、特に子供たちの好奇心を刺激して、洞窟や火山のファン、地球ファンを育てたい」と話している。 韓国、洞窟切手「済州火山島と溶岩洞窟群」発行(2009/6/26 入手) 【大韓民国発】 「済州火山島と溶岩洞窟群」が2007年にユネスコ世界遺産(自然遺産)に登録されたことを記念して6月26日、韓国郵便事業本部から世界遺産特別切手が発行された。 デザインは竜泉洞窟(ヨンチョンドングル)とタンチョルム洞窟の2種。額面はそれぞれ250ウォン。 独国、3万5000年前の最古フルート発見(2009/6/25 AFP通信より入手) 世界最古の楽器か、石器時代の「フルート」を発掘 ドイツ 【フランス共和国・パリ発】 石器時代の人々は、肉を食べた後、残った骨で音楽をかなでていたらしい−−。ドイツ南西部シェルクリンゲン(Schelklingen)にあるホーレ・フェルス(Hohle Fels)洞窟の遺跡から、約3万5000年前の後期旧石器時代にマンモスの牙や鳥の骨で作られた「フルート」を独テュービンゲン大(University of Tubingen)の研究チームが発掘し、25日付の英科学誌「ネイチャー(Nature)」に発表した。これまで発見された楽器の中では世界最古という。 出土したフルートは全部で3本分で、うち12個の破片で見つかった1本は、つなぎ合わせると全長22センチのほぼ完全な形になった。ハゲワシの翼の骨を石器で削ったもので、指で押さえる穴が5つある。また、口を当てる部分にはV字形の深い切れ込みが2か所ある。 同じ場所からはマンモスの牙で作られたフルートの破片や、後世に製作されたと見られる楽器が発見され、ドナウ(Danube)川上流域に移住した当時の人々は豊かな音楽文化を堪能していたと考えられる。 発掘場所からさほど離れていない場所では前月、同じく約3万5000年前と世界最古のビーナス像が発掘されており、芸術が幅広く花開いていたことを物語っている。 発掘現場では、フルートの製作に使用されたフリント石器の破片、製作時の痕跡と見られるマンモスの牙や馬、トナカイ、クマの骨、そして壁画の材料と見られる焼いた骨、ミネラル、炭、動物の血液や脂肪なども見つかっている。 調査を率いたテュービンゲン大のニコラス・コナード(Nicholas Conard)教授は、このフルートは現代のものに匹敵するほどの幅広い音色をかなでていた可能性が高いとしている。 飛騨大鍾乳洞、直売所で再生へ(2009/6/18 毎日新聞より入手) 飛騨大鍾乳洞観光会社:直売所で再生 きょうオープン 高山市丹生川町の飛騨大鍾乳洞観光会社(中萩久夫社長)が駐車場の空き店舗を改装した野菜や特産物の直売所が20日、オープンする。農家の人たちが毎朝、採れたての新鮮野菜を運び込み、観光客に販売する。23日には名古屋方面から新鮮野菜を目当てにしたツアー客の第1陣が観光バスで訪れるといい、中萩社長は「直売所が軌道に乗れば農家のお年寄りたちの生きがいにもなるのでは」と期待している。 鍾乳洞は68年6月にオープンし、年間15万人前後の観光客が訪れる乗鞍岳ふもとの観光スポット。駐車場ではオープン当初から個人の食堂や売店など7店舗が営業していたが、不況で3店舗が廃業。昨年から中萩社長や長沼伸彦支配人(40)らが中心となって利用計画を立ててきた。 3店舗のうち、1店舗は無料案内所として昨年7月にオープン。もう1店舗は紫水晶の原石など世界の石約300点を展示する「石の展示館」として20日にオープンする。いずれも同観光会社が店舗を買い上げたり、借り上げた。直売所ではトマトやナス、ホウレンソウ、カボチャなどの野菜や、菓子類、漬物などを販売する。目玉は「新鮮野菜を袋に詰め放題」という入館料とセットにした団体客向けの特典。 同鍾乳洞は65年に発見され、民間施設として営業していたが、発見者の故大橋外吉氏から当時の丹生川村に展示品や株式などが寄贈された。その後、高山市との合併で第三セクター方式の同観光会社が運営している。07年3月には鍾乳洞隣接のコレクション館から2億円相当の金塊が盗まれる事件があった。 中国、洞内ヌード撮影会実施(2009/6/18 サーチナより入手) 人体芸術「洞窟撮影会」、性文化祭組織委が主催 【中華人民共和国発】 18日付中国新聞社電によると、広西(南寧)性文化祭組織委員会がこのほど、広西チワン族自治区南寧市馬山県の金倫洞旅遊風景区と合同で、鍾乳洞内の「人体芸術撮影会」を開催した。 広西チワン族自治区には、石灰岩質の大地がもたらしたカルスト地形や鍾乳洞が多い。観光地として内外に有名な桂林の奇景も、そのひとつ。 韓国、済州島の拒文オルムに案内所オープン(2009/6/18 朝鮮日報より入手) 世界自然遺産の拒文オルムに案内所オープン/済州 【大韓民国発】 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録、天然記念物第444号に指定された拒文オルムに17日、探訪案内所がオープンした。済州道世界自然遺産管理本部は、昨年7月の国際トレッキング大会を皮切りに開放された拒文オルムの自然に直接触れる観光客の利便向上のため、拒文オルムがある済州市朝天邑ソンフル2里に探訪案内所を新築、同日開館した。 案内所は154平方メートル規模で、案内センターや管理室、トイレのほか地域特産品売り場などが設けられた。ソンフル2里はあまり知られていない物静かな村だったが、拒文オルムが世界自然遺産に登録された後、トレッキングコースが開通し、国内外からたくさんの観光客が訪れている。海抜456.6メートルの拒文オルムは、30万年から10万年前に多量の溶岩流が噴出してベンディ窟・万丈窟・金寧窟・竜泉洞窟・タンチョムル洞窟・ナムジミ洞窟など数多くの溶岩洞窟ができた。来月18日からは馬蹄型の噴火口を中心に形成された9つの峰を周回し、周りに広がる火山帯を眺望できる8キロ区間の探索路が新たに開放される。 ※関連記事 6/16 韓国、済州島で新たな溶岩洞発見 韓国、済州島で新たな溶岩洞発見(2009/6/16 ニューシースより入手) 済州、拒文岳(コムンオルム)溶岩洞窟系で新たな洞窟発見 長さ100m・最大幅5mの規模 【大韓民国・済州道発】 済州道北済州郡旧左邑月汀里のタンチョルム洞窟付近で新しい洞窟が発見された。 済州特別自治道の世界自然文化遺産管理本部では、竜泉洞窟(ヨンチョンドングル)とタンチョムル洞窟一帯において、洞窟の存在が推定される10地点を4月6日から調査していた。 洞窟名称は発見された地名を取って、「(仮)月汀ナムジミ洞窟」と名付ける計画。 新石垣空港問題、洞穴に生活痕の可能性(2009/6/10 琉球新報より入手) 魚の化石、生活痕か 新石垣予定地 昨年5月に県が新石垣空港予定地内のC上流洞と呼ばれる洞穴で調査した際に見つかった骨の化石が大型魚類の骨である可能性が高いことが9日、分かった。推定年代は不明だが、同じ洞穴内で約1万4千年前のものと測定されたイノシシの骨や人骨も見つかっており、生活の痕跡の可能性が指摘されている。生活痕なら遺跡の可能性があり、文化財としての保存の必要性も出てくる。洞穴に詳しい特定非営利活動法人(NPO法人)沖縄鍾乳洞協会理事長の山内平三郎さんは「人が長い間住み、魚を食用していたのではないか」と生活痕の可能性を指摘し、緊急に詳細調査の必要性を強調している。 調査に参加した京都大学博士課程で古生物学が専門の沼波信さん(27)が発見し、分析を進めている。見つかった骨は長さ約5.2センチ、厚さ1.7センチの下あごの骨。沼波さんによると、虫類や魚類の研究者に分析を依頼したところ、特徴が魚類に近いことが分かったという。山内さんは「魚の骨は自然の状態で堆積土に含まれる可能性は少なく、人が持ち込んだと考えられる」と話した。 洞穴内では人の頭蓋骨など計8個、ネズミの歯の化石総数約1千点が見つかったほか、残土で未研究分を含めると推定2万個程度の化石を取り出したことになるという。 県は、遺物を含む包含層が見つからなかったことなどから、遺跡の可能性が低いと結論付けて調査を終了していたが、化石の発見が相次いだため文化庁から指示を受け、本格的な調査に向け調整している。 ※関連記事 6/3 新石垣空港問題、推定1万4000年前のイノシシの骨発見 新石垣空港問題、推定1万4000年前のイノシシの骨発見(2009/6/3 琉球新報より入手) 遺物、県本格調査せず 新石垣空港予定地 新石垣空港の建設予定地内にある洞穴で昨年5月に推定1万4千年前のイノシシの骨など遺物が見つかっていたにもかかわらず、県が十分な発掘調査をしていなかったことが2日までに分かった。県から委託された専門家が発見し、詳細な調査の必要性を訴えていたが、県作成の調査報告書ではイノシシの骨発見についての記載も一切していなかった。専門家から報告を受けた文化庁は「慎重に対応するように」と県に指導した。現場が空港建設予定地であるため、専門家からは「意図的に触れなかったのでは」など県の対応を疑問視する声が上がっており、県は文化庁からの指導を受け、再調査に向けて調整を進めている。 2008年1月に、元日本洞窟学会副会長でNPO法人沖縄鐘乳洞協会理事長の山内平三郎さんが県から委託された測量調査で洞穴に入った際、土器や貝、人骨などの遺物を多数発見、緊急調査が必要と県に要請した。しかし洞穴が狭いなど安全上の理由から県職員が現場を確認できず、山内さんに収集を依頼。山内さんは愛知教育大学の研究者らを率い昨年5月に調査、イノシシの骨や人骨など約1千点を収集した。山内さんがイノシシの骨の年代測定を研究機関に依頼したところ、約1万4千年前のものとの測定結果が出た。こうしたことから山内さんらは洞穴全体の本格的発掘調査の必要性を県に伝えた。 報告を受け県埋蔵文化財センター職員が昨年8月、洞穴内を調査したが洞穴で用いられる専門的な手法による調査を実施せず、通常発掘調査の手法で調査し「遺跡とは考えにくい」との結論を出し調査を終えた。 山内さんは測定結果を県に提出し、遺跡の詳細調査を求めたが、今年3月に県がまとめた調査終了後の発掘調査報告書にはイノシシの骨発見などの記載がなく、「工事に便宜を図るために、意図的に載せなかったのではないか」と抗議した。その後「日本人の起源に関わる重要な発見が失われるかもしれない」と考え、こうした事実関係を文化庁に報告した。 県教育庁文化課は「遺物を含む包含層は見つからなかった。以前ゴルフ場や牧場だったため土が攪袢され、洞穴に流れ込んだのではないかとみられ、遺跡とは考えにくかった」と説明した。文化庁の指導を受け「現場での対応がまずかった面もあった」として、再調査を調整している。 調査した愛知教育大学非常勤講師の中川良平さん(理学博士)は「自分たちは1000個以上の遺物を見つけた。何も出ないはずがない」と県の調査を疑問視した。 ガンガラーの谷、琉球大学がフィールドワーク実施(2009/6/3 沖縄タイムスより入手) 特徴生かしてジオパークに 学生らフィールド調査/琉球大尾方講師「南部は適地」 琉球大学の学生らによる環境教育フィールドワークが5月30日、南城市の「おきなわワールド」向かいにある「ガンガラーの谷」などで行われ、「ジオパーク」について学んだ。同大教育学部の尾方隆幸講師が「沖縄はジオパークになりうる適地」として、授業にも取り入れながら、理解を進めている。 ジオパークは一種の自然公園。地質遺産や地質遺産を含み文化的にも価値のある地域などを見どころとするのが特徴だ。 ガンガラーの谷には、古い地形や地質、鍾乳洞、古代人の居住跡などがあり、ジオパークの概念を理解するには適しているとして実施された。 尾方さんは鍾乳洞内で、学生らにジオパークの特徴や課題などを説明。具志頭の海岸や港川人が発見された場所など同場所だけでなく南部一帯がジオパークになり得ると解説した。続いて現場の解説員である高橋巧さんが現地を案内。地質の特徴や人骨が見つかり発掘が行われたことなど紹介していった。 交換留学生で北海道出身の北原貴恵さん(19)は「自然環境の違いに驚いた。この場所をきちんと保護して、公開する必要があると感じた」と話した。3年生の兼島達也さん(24)は「4000年前と同じ状態の地質遺産や沖縄独特の地形が見られ、観光資源としてアピールできると思った」と感心した様子だった。 ガンガラーの谷は、自然を利用した街路ツアーを行っている場所で、約37年前には玉泉洞などと一緒に整備されていた。しかし、畜舎などの排出物により河川が汚れるなどの問題が生じ、公開が遅れていたが河川状況の改善が見られるとして昨年8月に公開された。 中国、世界最古の1万8000年前の土器発見(2009/6/3 読売新聞より入手) 世界最古1万8000年前の土器発見 中国・湖南省 【中華人民共和国発】 中国湖南省の洞窟で世界最古となる約1万8000年前の土器が発見された。 当時は、最後の氷期がピークに達していた寒冷な時期。土器製作は氷期のピーク後、徐々に暖かくなる中で生活の場を広げた人類が始めたとする従来の見方を覆す発見だ。 米ボストン大学や北京大学などの国際研究チームが米科学アカデミー紀要の最新号に発表した。 これまでに青森県やロシアなどで1万数千年前とされる土器が発見されているが、古い土器の年代分析は難しく、年代値の信頼性などで議論があった。 今回は40以上の試料をもとに正確な分析を行い、日本やロシアの土器よりも少なくとも1500年以上古いことが分かった。土器製作の南中国起源を裏付けるという。 研究チームは2005年までの発掘で、土器2個以上に相当する多数の破片を発見。復元された土器の一つは、高さ約30センチの円すい型と推定されている。 年代は、土器片に付着した有機物や地層中の炭、動物骨を材料に、放射性炭素の含有量を調べて決定した。 「ナショナルジオグラフィック6月号」に洞窟記事が掲載(2009/6/1 入手) ナショナルジオグラフィック日本版 2009年6月号の一項目に「未知なる地底に挑む」が掲載された。 アメリカ南部のテネシー州、アラバマ州、ジョージア州境地帯の洞窟群において、洞窟熱に侵された人々を紹介している。写真は美しく、そして躍動的。64〜81ページ。 ナショジオ日本版において、初めて表紙を洞窟で飾った1冊でもある。 日経ナショナルジオグラフィック社発行。定価980円(税込)。6月1日発売。 防水デジタルカメラ/μ工一郎の後継機が発売(2009/5/27 入手) オリンパス株式会社から工事写真用デジタルカメラ「μTOUGH−8000 工一郎」が5月27日に発売された。 本機種は「μ1030SW 工一郎」の後継機にあたり、「μTOUGH−8000」のバージョンアップ版。耐落下衝撃が1.5mから2mとなり、有効画素数も1010万画素から1200万画素にグレードアップされている。また、グローブを着けていても使いやすいタップコントロール昨日も追加された。防水(8級)、防塵(6級)、耐冷仕様(−10℃)などはそのまま。 価格はオープン(実勢価格50,034〜63,500円)。 オリンパス製「μTOUGH」シリーズ(防水カメラ)一覧
球泉洞、急流と鍾乳洞の里まつり開催(2009/5/25 毎日新聞より入手) 急流と鍾乳洞の里まつり:洞窟に南米の音色 球磨村・球泉洞内でコンサート 球磨村の球泉洞で24日、「第2回急流と鍾乳洞の里まつり」があった。洞窟内では南米の縦笛「ケーナ」などを使ったミニコンサートも開かれた。 演奏したのは熊本市のケーナ愛好会「サリリ」(安部政秀代表)の8人。ケーナのほか、ボンボ(太鼓)、サンポーニャ(笛)など南米の楽器を使って「コンドルは飛んで行く」「翼をください」「与作」などを演奏した。高さ約20メートルの洞窟内の特設ステージに鮮やかな音色が響き渡り、観光客が立ち止まって聞き入っていた。 「サリリ」の安部代表は「音響が素晴らしいだけでなく、適度な湿度もあって演奏には最適な環境だった」と話していた。 新種:ドウクツメナシタマキノコムシ発見(2009/5/22 読売新聞より入手) タマキノコムシ 新種の標本展示 豊橋市嵩山町の石灰岩洞穴「嵩山の蛇穴」で見つかった新種の昆虫に昨年末、名前が付けられたのを記念し、豊橋市自然史博物館は22日から同館イントロホールで標本を展示・紹介する。 この昆虫は、甲虫目タマキノコムシ科に属する「ドウクツメナシタマキノコムシ」。体長1.6ミリの微少な虫で、全体があめ色。暗い洞穴に生息するため目は退化している。1990年に同館の長谷川道明主任学芸員が蛇穴で採取したが、新種かどうかは不明だった。 昨年12月、福井大学の保科英人准教授(昆虫学)が同館所蔵の標本や三重県志摩市、静岡県浜松市で見つかった標本などを基に研究した成果を、日本洞窟学会の専門誌に新種として発表した。 同館では、タマキノコムシの仲間約50点と合わせて新種の標本を展示する。長谷川主任学芸員は「地元で見つかった新種の昆虫をぜひ見ていただきたい」と話している。展示は6月30日まで。 阿哲台、カルスト大根の出荷開始(2009/5/21 毎日新聞より入手) カルスト大根:作柄良好、出荷開始−JA阿新 新見市南部に広がるカルスト台地で、特産の大根の出荷が始まった。今年は天候に恵まれて収量、品質ともまずまず。JA阿新は「カルスト大根」のブランド名で11月中旬まで出荷、2300万円の売り上げを目指している。 カルスト台地の草間、土橋地区では春から秋にかけて大根を栽培。今年は生産者4人が6ヘクタールで栽培。3月上旬に種をまいた。地元の選果場では、農家から持ち込まれた大根の葉を切りそろえたり、泥を落とすなどの作業が行われた。 JA阿新の小林幹夫・大根部会長は「病害虫の被害もなく作柄は良好。もう少し雨が降ってくれれば更に実が太って申し分ない。今後もしっかり管理して良品を市場に出したい」と意気込んでいた。 出荷は6月中旬にかけて最盛期を迎え、9月から11月に秋品種を出荷する。 宮古島の洞窟産化石、新種と判明(2009/5/20 琉球新報より入手) 化石のネズミ、新種と判明 県教育委員会が1980年、宮古島のピンザアブ洞穴で実施した発掘調査で発見され、本島北部や奄美に現存するケナガネズミ(ケナガネズミ属)の化石だと考えられていた標本がこのほど、香川大学の金子之史名誉教授らによって宮古島固有の新種であることが確認され、ミヤコムカシネズミ(クマネズミ属)と名付けられた。 県立博物館・美術館の牧野浩隆館長らが19日、記者会見で発表した。ミヤコムカシネズミの化石は、26日から6月28日まで同博物館で開かれる企画展「新収蔵品展」で一般公開される。 ピンザアブ洞穴発掘調査では、小型と大型2タイプのネズミ属化石が2万6000〜2万8000年前の地層から出土。県教委の委託を受けた金子名誉教授、群馬県立自然史博物館の長谷川善和館長らがそれを調査し、小型の化石はシベリアハタネズミ(ロシアに分布)などハタネズミ属3種の化石と同定された。 大型はケナガネズミの化石とされたが、詳しいことは分かっていなかった。しかし金子名誉教授らがその後の調査で、歯根(歯の付け根)の形や頭蓋骨の構造を詳しく調べたところ、ケナガネズミとは別属のクマネズミ属のものと判明した。 金子名誉教授は「現存する種と化石を比べながら、島の形成過程や大陸との関係を推測することができる」とした上で「発見されるネズミ属の化石を見る限り、宮古島が本島とは明らかに異なる島しょ形成を経てきたことが分かる」と語った。 平尾台、ゴミ不法投棄に警告看板設置へ(2009/5/19 毎日新聞より入手) ごみ不法投棄:北九州市「即、警察に通報」 平尾台に警告看板 日本有数のカルスト台地、平尾台(小倉南区)の周辺でごみの不法投棄が常態化している問題で、北九州市環境局は大量のごみが散乱する斜面に面した県道脇に「不法投棄は即、警察に通報」などと書いた看板2枚を設置した。市は県道沿いにフェンスを設置するなどの投棄防止策も検討しているという。 ごみが不法投棄された斜面は傾斜が急で、回収作業に危険が伴うことから放置されていたが、先月26日に平尾台自然観察センターと登山技術を持つ登録ボランティアがザイルやロープを使い一部を回収。それでも廃材や缶、一輪車、パソコン、古タイヤなどが普通トラック1台分になった。 市環境局と新門司環境センターは先週、現場を確認し、残っていたごみの一部を回収。15日に警告看板を設けた。当初は車の待避所を閉鎖することも検討したが「通行に必要」との指摘もあり、県道のガードレールに沿ってフェンスを取り付けて投棄しにくくすることを検討しているという。 市監視指導課によると、市内の不法投棄発見件数は不法投棄等通報員制度を設けた05年度に3788件(前年比1532件増)と急増。その後は年々減少傾向にあり、昨年度は2427件だった。山下俊郎課長は「山の斜面などは現状回復が難しい。防止策とともに『捨て得は許されない』という姿勢で臨みたい」と話している。 ※関連記事 5/9 平尾台、ゴミ不法投棄が常態化 4/25 平尾台、落書きを確認 独国、世界最古のビーナス像を発掘(2009/5/14 AFP通信より入手) 世界最古のビーナス像を発掘、ドイツ 【フランス共和国・パリ発】 身長はたったの6センチだが、胸の大きさは米女優ドリー・パートン(Dolly Parton)顔負け−−そんな「彼女」の「推定年齢」は少なくとも3万5000歳で、世界最古の造形美術品である可能性が高い。 ドイツ南西部シェルクリンゲン(Schelklingen)にあるホーレ・フェルス(Hohle Fels)洞窟の遺跡から、約3万5000年前の後期旧石器時代の人類がマンモスの牙で作った「世界最古のビーナス像」を発掘したと、独テュービンゲン大(University of Tuebingen)のニコラス・コナード(Nicholas Conard)教授が14日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表した。 洞窟の名前をとって「ホーレ・フェルスのビーナス」と名付けられたこの像は、放射性炭素年代測定では約3万2000年前との結果が出た。しかしコナード教授は、この測定法では3万年以上前の遺物が実際よりもあとの年代と判定される傾向があるため、ビーナス像は3万5000年以上前のものと考えるのが妥当と指摘。世界最古の造形美術品だとの考えを示した。 絵画については、南部アフリカで約7万5000年前のものとされる壁画が発見されているが、これまでに発見された最古の彫像は、3万から3万5000年前のものだった。 ビーナス像は前年9月、洞窟内の地中3メートルほどの場所で見つかった。粘土質シルトの影響で長い年月の間に赤茶色に変色しており、発掘されたときには 6つに分解していたが、元の形に復元された。いかり肩で、おなかは平坦。胸と陰部が大きく臀部が強調されていることから、多産の象徴として使用されていた可能性がある。 頭部はなく、代わりにひもを通す輪が付いている。左の腕と肩は見つかっていないが、コナード教授は「今後の発掘で発見されるのでは」と期待を寄せる。教授はまた、今回の発見は、石器時代の美術の発達に関するこれまでの概念を突き崩すものだと強調。ドナウ(Danube)川上流域は革新的な美術のゆりかごとして位置づけられるとも指摘した。 竜渓洞、日本地質学会が自然観察会を開催(2009/5/11 中國新聞より入手) 溶岩洞窟巡り自然観察 地質への理解を進めるため日本地質学会が「地質の日」と定めた10日、火山活動でできたとされる松江市八束町の大根島で、溶岩洞窟をめぐる自然観察会があった。家族連れなど約30人が参加し、珍しい地形や生物などに触れた。 参加者は島内の国の天然記念物「竜渓洞」(全長約100メートル)を見学。地元案内人などの解説で、視覚が退化した「ヨコエビ」と呼ばれる生物や、天井のつららなどを観察しながら巡った。大根島は地下に溶岩が流れてできた洞窟が無数あり、島根地質100選に選ばれている。 英国、Pollprughlishで幽閉事故(2009/5/11 BBCより入手) 男性が洞穴で20時間幽閉 【グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国発】 北アイルランドのファーマナ州にある洞穴で、地下250フィート(約76m)に20時間閉じ込められたあと、男性は救出された。 ポーランド人の男性は日曜日の朝、2人の友人と共に、Gortalughany付近にあるPollprughlishでケイビングの最中、割れ目で窮地に陥った。 警察とアイルランド洞窟救助機構(Irish Cave Rescue Organisation)は、彼を助けるのにドリルと爆薬で岩を除去、月曜日4時30分に救出した。 アイルランド共和国に住むこの男性は無傷だった。 ※Pollprughlishは、Pollnatagha−Pollprughlish−Polliniskaというケイブシステム。総延長1km以上、高低差70m。 平尾台、ゴミ不法投棄が常態化(2009/5/9 毎日新聞より入手) 平尾台周辺:ゴミ不法投棄に悲鳴 廃材・パソコン・古タイヤetc 日本有数のカルスト台地、平尾台(小倉南区)の周辺でゴミの大量不法投棄が常態化していることが分かった。平尾台では最近、約30ヵ所で赤い塗料などを使った落書きが確認されたばかり。昨年は、同敷地内の千仏鍾乳洞で数十の落書きも見つかっている。いずれも国指定の天然記念物。ボランティアら関係者は、相次ぐ傷跡の修復作業に、ゴミ回収も加わり頭を抱えている。 ゴールデンウイーク真っただ中の先月26日。北九州市内から平尾台に向かう県道脇の斜面で、平尾台自然観察センターと登録ボランティアの計9人が大量のゴミと向かい合っていた。自然公園指導員の佐々木公裕さん(56)によると、ゴミは、急斜面で作業に危険が伴うため回収できずに放置されていた。国定公園の区域外だが、車の待避用に道幅が広くなっており不法投棄につながっているという。 午前9時から、登山技術を持った男女が約2時間半かけてザイルやロープを使って回収。廃材や空き缶のほかに一輪車、パソコン、さらには古タイヤなど自動車関係の部品、ガラスの破片も目立ち、普通トラック1台は瞬く間にいっぱいになった。 とはいえ、回収できたのは急斜面全体に散乱していたゴミの一部。道路から下約30メートルまで投棄されているが、今回は下約10メートルまでのゴミで、佐々木さんは「県道から見える部分はきれいになったが、機材を使わないとこれ以上の回収は難しい」とため息。 このような事態を、一人でも多くの人に知ってもらおうと、同センターは常設展示「平尾台の涙」を開催。佐々木さんが撮影した写真や解説を今月末まで展示し、環境保全の大切さを訴えている。 ※関連記事 4/25 平尾台、落書きを確認 インドネシア、「ホビット」はヒトの新種(2009/5/7 AFP通信より入手) 「ホビット」はヒトの新種、米英の研究者が論文で指摘 【フランス共和国・パリ発】 2003年にインドネシアのフロレス(Flores)島の洞穴で化石が発見された「ホビット(Hobbit)」との愛称をもつ原始時代の小型人類は、ヒトの新種であり、病気で脳が萎縮したピグミー族ではない--6日発行の英科学誌「ネイチャー(Nature)」に、その根拠を説明した2つの論文が発表された。 フロレス島で発見された化石は約1万8000年前のもので、「ホモ・フロレシエンシス(Homo floresiensis、フロレスの人の意)」と名付けられた。身長1メートル、体重30キロという小型の体形から、英国の作家J・R・R・トールキン(J.R.R. Tolkien)の小説に登場する小人「ホビット」の愛称がつけられている。 人類学者らは、約8000年前まで島の洞穴で暮らし、道具を使って狩りをしていたこの人類の起源について、激しい議論を戦わせてきた。 主流なのは、原人(ホモ・エレクタス、Homo Erectus)を祖先に持つ原始人類であり、限られた面積に適応するために体が小型化する「島嶼化」による自然選択により、長い年月の間に成長を妨げられてきたとする説だ。 だが、この説では、ホビットの脳の容量がチンパンジーと同程度の400cc、つまり現代人の脳容量の3分の1しかなかったという事実を説明できないとする学者もいる。その程度の脳容量の人類がなぜ石器を製作できていたのかの説明も必要だ。 脳の小ささについては、これまでに発見されたいくつかの化石に遺伝子疾患を患っていた形跡があることが発見されており、これが「異常に小さい頭蓋骨」の原因ではとの説が有力だ。また最近では、甲状腺の機能不全による「小人症」であったとする説も発表されていた。 ■ホビットの祖先はホモ・ハビリス? 今回「ネイチャー」に掲載された2本の論文は、こうした謎に深く切り込むと同時に、論議を呼ぶことは必定の新たな説を提示している。 ニューヨーク州立大学ストニーブルック校(State University of New York at Stony Brook)のWilliam Jungers氏率いる研究チームは、ホビットの足に着目した。 ホビットの足は、第1指がほかの指と平行になっており、関節によって全体重を支えられるようにつま先が伸縮可能な構造になっている。これはまさしく人類の特徴であり、類人猿には見られないものだ。その一方で、現代人と比べ非常に指が長いことや第1指が非常に小さく、長くてカーブを描いている外側の指で体重を支えるという構造は、チンパンジーに似ている。 最近ケニアで発見された人類学的な証拠によると、現代人の足は150万年以上前、つまりホモ・エレクタスの登場以後に進化したことがわかっている。したがってホモ・フロレシエンシスは、「逆進化」したのではない限り、それ以前に人類から分化したことが考えられるという。 研究チームは、「ホモ・フロレシエンシスの祖先はホモ・エレクタスではなく、東南アジアへ拡散していたことも考えられるホモ・ハビリス(Homo habilis)であると考えられる」と結論付けている。 ■ホビットの脳はなぜ小さいか ところで、上記の説はホビットの脳が小さい理由を十分説明していないが、ロンドン自然史博物館(Natural History Museum in London)のエレノア・ウェストン(Eleanor Weston)、エイドリアン・リスター(Adrian Lister)の両氏は、カバの化石を使ってその説明を試み、その結果を「ネイチャー」に掲載した。 2人はマダガスカルで発見された古代のカバの化石と、アフリカ本土で発見されたそれらのカバの祖先の化石を比較。すると、「島嶼化」により、これまで考えられていた以上の脳の縮小化が可能であることがわかった。 だが、ハーバード大学(Harvard University)のダニエル・リーバーマン(Daniel Lieberman)教授は、「ホビットが、ユーラシア大陸各地で化石が発見されているホモ・エレクタスから進化したのか、アフリカ大陸でのみ化石が発見されているそれ以前の祖先から進化したのかを判定するには、さらなる化石という証拠が必要だ」とコメントしている。 龍泉洞、恒例の龍泉洞まつり開催(2009/5/6 毎日新聞より入手) 龍泉洞まつり:神秘の地底湖に観光客驚嘆の声 岩泉町の日本3大鍾乳洞の一つ、龍泉洞で3〜5日、龍泉洞まつりがあり、行楽客でにぎわった。 鍾乳石のトンネルが続く内部でコウモリが飛び交う天井を見上げ、深さ98メートルの神秘的な地底湖に驚嘆の声を上げた。 ごろごろ水にキトラ四神デザイン(2009/5/5 毎日新聞より入手) ごろごろ水:キトラ四神デザイン 明日香村観光開発公社、ペットボトルで販売 明日香村観光開発公社は、村にあるキトラ古墳壁画の四神をデザインしたシールを天川村洞川の名水「ごろごろ水」のペットボトルに付けて販売し始めた。名は「飛鳥」。四神のうち「青龍」、「白虎」が8〜24日、同村の奈良文化財研究所飛鳥資料館で特別公開されるのを記念。明日香散策ののどの渇きは奈良の名水でと採水、販売している「名水の里」(車谷建三社長)と共同企画した。 ごろごろ水は五大松鍾乳洞から湧くアルカリ自然水。これを含む洞川湧水群は環境省「日本名水百選」に選ばれている。 ボトルは500ミリリットル。シールには四神をモデルに村上正師・奈良芸術短大講師がデザインしたカラーの青龍、朱雀、白虎、玄武がボトルを一周するように描かれている。シールの高さは通常の倍の17センチ。税込み200円。明日香を舞台にした万葉歌3首と解説文付き。村内の施設、案内所などで販売。問い合わせは同公社(0744・54・4577)。 資料館:洞窟情報サロン開設(2009/5/5 毎日都新聞より入手) 洞窟情報サロン:大阪経法大名誉教授・沢勲さん、自宅改装し資料館 大阪経済法科大学名誉教授の沢勲さん(70)が先月中旬、大阪市西淀川区野里1の自宅の一部と隣の別宅を改装して、火山の噴火などによってできる洞窟についての資料館「洞窟情報サロン」を開設した。02年度から7年間、同大学で「洞窟学」というユニークな講座を持っていたが、今年3月に定年退職したのを機に設けた。沢さんは「洞窟には地球の謎を解くカギが潜んでおり、人類の歴史にも深くかかわっています。市民、とりわけ子どもたちの夢と知的好奇心をかき立て、愛される場になってくれたら」と話している。 同サロンには、火山性洞窟の写真約300点のほか、火口、溶岩流、紡錘形火山弾などの模型、解説パネルなど総計約1000点を展示。洞窟内の様子や火山、溶岩などが理解できるよう工夫を凝らした。専門知識が必要なため、模型は大半が自作という。 沢さんは、工学博士として大阪経法大で情報科学論を講義してきた。その一方、1966年から43年間にわたり米、中、豪など7ヵ国の火山性洞窟約300ヵ所をフィールドワークし、洞窟学を講義。受講した学生は4000人を超える。今年4月からも、客員教授として学生たちに教えている。 しかし、「洞窟学の拠点が必要だ」との思いから、自宅にNPO法人「洞窟環境NET学会」も設立した。 同サロンの見学は無料だが、事前にファクス(06・6471・6686)かEメール(sawaisao@nifty.com)での申し込みが必要。また、遠くの人のためにとホームページ(http://www.sawaisao.com/)も開設している。 中国、北京原人の洞窟遺跡を再発掘調査(2009/5/5 時事通信より入手) 北京原人の洞窟再発掘へ=72年ぶり本格調査−中国科学院 【中華人民共和国・北京発】 青岩鍾乳洞のアプローチ橋が崩壊(2009/4/27 立正大学探検部より入手) 【アメリカ合衆国発】 国の特別天然記念物「秋芳洞」(美祢市)の開洞100周年記念式典が4日、秋芳洞案内所前で開かれ、市民ら約300人が祝った。 28日正午ごろ、富士河口湖町本栖の溶岩洞穴「本栖第一風穴」で、川崎市多摩区、神奈川大2年のAさん(20)が、ワイヤのはしごを登って地上に出ようとした際、滑って22メートル転落した。県の防災ヘリ「あかふじ」が甲府市内の病院に搬送。Aさんは骨盤骨折などの重傷。 沖縄戦時、住民が戦火を避けるため身を潜めた洞穴「ガマ」を調査編集した「沖縄の戦跡ブック・ガマ」がこのほど、出版された。県内全域を網羅したガイドブックがないことから高教組教育資料センター「ガマ」編集委員会が3年以上かけて実際に現地を調査し、まとめた。同編集委員会の源河朝徳編集委員長は「高校生だけでなく県民すべてが使えるガイドブックとなっている」と話す。 日本有数のカルスト台地・平尾台(小倉南区など)で活動するNPO法人「ひらおだい自然塾」が、芸術と自然の融合を目指し、新たに鍾乳洞の牡鹿洞を舞台に芸術イベントなどを開催する「平尾台文化村」を設立する。 【中華人民共和国発】 南城市玉城にあるアブチラガマ(糸数壕)の慰霊碑のさい銭箱が何者かによって持ち去られたことが18日、分かった。関係者らは「多くの人の思いが詰まったさい銭箱。返してほしい」と訴えている。 【中華人民共和国・北京発】 小倉南区のカルスト台地・平尾台で8日、春恒例の野焼きが行われた。 旧石器時代以降の生活跡で、国史跡に指定されている佐世保市吉井町の「福井洞窟」について、考古学者らでつくる市の整備検討委員会(委員長・小林達雄国学院大名誉教授、8人)は27日、洞穴遺跡の情報を網羅した博物館整備を盛り込んだ整備基本構想・計画をまとめた。3月、朝長市長に答申する。
「みんなでスペランカー」は、1983年にアメリカで誕生した「スペランカー」のリニューアル版。基本的内容は同じで、洞窟探検家(スペランカー)を操作し、洞窟最下層にある秘宝の山をめざすというもの。オンラインモードで4人までが同時に操作できるようになり、つらら石や石筍などの二次生成物も表現されている。 オリジナルの「スペランカー」は、1985年に任天堂ファミリーコンピューター用へ移植。コウモリ・グアノに接触したり、マイナス傾斜の通路を前方へジャンプしたり、キャラクター身長の半分ほどの段差を落下するだけでもミスとなり、足腰の弱い"ゲーム史上最弱の主人公"としてカルト的話題となる。しかし、実際の洞内に置き換えると、1mの段差でも滑落すれば致命傷となり、グアノはヒストプラスマ症に感染する恐れがあるので、ある意味リアルすぎるほどリアルなゲームであった。 なお、洞窟探検家のことは一般的には"ケイバー"と呼称されている。 ※公式ホームページ 龍泉洞でコケ類除去作業、緊急雇用対策も(2009/2/17 岩手日報より入手) 守ろう雇用と龍泉洞 岩泉町の緊急対策 岩泉町は同町岩泉の龍泉洞内のコケ類除去作業を行っている。洞内には照明などが原因で、コケ類が部分的に繁殖。町の緊急・経済雇用対策の一環として採用した臨時職員7人がブラシなどを使って手作業で清掃している。町龍泉洞事務所は「本格的な除去作業は10年ぶり。本来の龍泉洞の魅力を見てほしい」としている。 氷の筍、ニョキニョキ−。岩手県久慈市山形町の内間木洞で厳冬の風物詩、氷筍が見ごろを迎えている。 日本三大カルストのひとつ、標高約1400メートルの四国カルストからわき出る弱アルカリイオンの天然水が商品化され、「ぞっこん」の名称で売り出される。生産販売元のぞっこん四国(松山市)が建設を進めていた製造工場がこのほど完成、本格販売の態勢が整ったためで、四国地域を手始めに、「愛媛発の天然水」としてゆくゆくは全国販売に踏み切る方針だ。 日本最大のカルスト台地で知られる秋吉台国定公園(山口県美祢市)で15日、春の訪れを告げる恒例の山焼きが行われた。 浜松市北区引佐町、観光鍾乳洞・竜ヶ岩洞で1日、観光客らが詰めかけるなか、恒例の節分祭がにぎやかに繰り広げられた。 岩手県遠野市上郷町の洞穴「観音窟」で、タケノコのように地面から生える氷の柱「氷筍」が、すくすくと成長している。 高山市丹生川町の飛騨大鍾乳洞に、長さ約200メートルの氷の渓谷が出現した。28日から来月28日まで午後5〜8時にライトアップし、色とりどりの照明で幻想的な風景をつくる。 【マレーシア・クアラルンプール発】 ※霹靂洞(Perak Tong)は観光名所となっている石灰岩の洞窟寺院。 8000万年を経て形作られた「鍾乳洞のステージ」でのコンサートが11日、福島県田村市のあぶくま洞で開かれた。 沖縄県・南大東島で、洞穴の地下水から見つかった体長は約2ミリの甲殻類が、新種であることが7日までに確認された。オーストラリアに生息する種とよく似ていることから、南大東島が南半球の現在のニューギニア諸島付近で誕生し、その後、地球の表面を覆うプレート(岩板)の動きに伴い今の位置まで移動したとする説を裏付ける可能性もある。新種はエビに似た形のハロスバエナ属の1種。 |
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